JP5987572B2 - 音響トランスデューサ - Google Patents

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Description

本発明は、音響振動を電気信号に変換し、あるいは電気信号を音響振動に変換する音響トランスデューサに関し、特にMEMS技術を用いて製造される音響センサやスピーカ等の音響トランスデューサに関する。
図1は、MEMS技術を用いて製造される従来の音響センサの一部分を示す断面図である。この音響センサ11では、シリコン基板13の上面に、導電性を有するダイアフラム14(振動電極膜)が設けられている。シリコン基板13は、上下に貫通したバックチャンバ12を有している。このバックチャンバ12の上面は、ダイアフラム14によって覆われている。さらに、シリコン基板13の上面には、ダイアフラム14を囲むようにしてドーム状の保護膜15が形成されている。保護膜15の、ダイアフラム14と向かい合う位置には、固定電極膜16が形成されている。ダイアフラム14と固定電極膜16により、音響振動を電気信号に変換するためのキャパシタが構成されている。保護膜15及び固定電極膜16には、音響振動(音)を通過させるためのアコースティックホール17が多数開口されている。
図1に示す音響センサ11では、ダイアフラム14は、シリコン基板13とダイアフラム14が向かい合う領域において、シリコン基板13の上面と平行に形成されている。特に、シリコン基板13の上面と平行で、バックチャンバ12の上面開口の縁と直交する方向においては、シリコン基板13とダイアフラム14の間の隙間(以下においては、この隙間をベントホール18という。)の高さは一定となっている。このような音響センサは、たとえば特許文献1に開示されている。
音響センサのベントホールは、アコースティックホールから入ってバックチャンバへ抜ける音響振動の音響抵抗として機能し、低音域での感度を確保するために重要な働きを有する。一方、ベントホール内の空気は、粘性流体としての性格を有しているため、ベントホールはノイズ(熱雑音)の発生源としても働く。
ベントホールのノイズは、主に、ダイアフラムの縁部とシリコン基板の上面との間の隙間(ベントホール)に存在する空気の粘性に起因する機械抵抗(これはフィルムダンピング効果と呼ばれる。)によるものである。すなわち、ダイアフラムが基板から引き剥がされる方向(上方向)へ変位しようとする場合には、ベントホール内の空気の粘性のためにダイアフラムの上方への動きを妨げる抵抗力が生じる。反対に、ダイアフラムが基板に押し付ける方向(下方向)へ変位しようとする場合には、ダイアフラムの下方への動きを妨げる抵抗力が生じる。このときの機械抵抗成分が原因となって生じるノイズがベントホールのノイズである。
図1のような音響センサ11において、ベントホール18におけるノイズの発生を抑制しようとすれば、図2Aに実線で示すダイアフラム14のように、ダイアフラム14をシリコン基板13の上面から離してベントホール18の高さHを大きくすればよい。あるいは、図2Bに実線で示すダイアフラム14のように、ダイアフラム14の縁を中心方向へ引っ込めて、ダイアフラム14とシリコン基板13の上面とのオーバーラップ長さ(ベントホール18の幅W)を短くしてもよい。
しかし、ベントホール18の高さHを大きくした場合でもベントホール18の幅Wを短くした場合でも、ベントホール18の音響抵抗が小さくなる。そのため、ベントホール18を通って音響振動がバックチャンバ12へ漏れやすくなり、音響センサ11の感度が低音域において低下する。図3は音響センサの感度を示す図であって、横軸は音響振動の周波数(振動数)を示し、縦軸は感度を表わす。図3において破線で示す曲線は、ダイアフラム14が図2A又は図2Bにおいて破線で示す位置にあるときの感度−周波数特性(以下、周波数特性という。)であるとすると、図2Aに実線で示すようにベントホール18の高さHを大きくすると、図3に実線で示す周波数特性のように音響センサの感度が低音域(低周波数音域)で低下する。図2Bに実線で示すようにベントホール18の幅Wを短くした場合も、図3に実線で示す周波数特性のように音響センサの感度が低音域で低下する。つまり、音響センサのノイズを低減しようとすると、低音域で感度が低下してしまい、周波数特性においてフラットな領域が狭くなる。
これとは反対に、音響センサの周波数特性を良好にするためには(すなわち、周波数特性において、フラットな領域を広くするためには)、ダイアフラム14をシリコン基板13の上面に近づけてベントホール18の高さHを小さくし、ベントホール18における音響抵抗を大きくすればよい。あるいは、ベントホール18の幅Wを長くして音響抵抗を大きくしてもよい。しかし、この場合には、ベントホール18において発生するノイズが増加し、音響センサのS/N比が悪くなる。
このように、従来の音響センサでは、ノイズを低減して高S/N比を得ることと、低音域でもほぼフラットな周波数特性を得ることとはトレードオフの関係にあり、両立させることは困難であった。図4は、図1のような音響センサにおけるS/N比(縦軸)とロールオフ周波数との関係を表した図である。一般的に、ロールオフ周波数frとは、周波数が1kHzのときの感度に比べて−3dBだけ感度が落ちた箇所の周波数であって、ロールオフ周波数frが小さいほど感度のフラットな領域が低音域側へ伸びて周波数特性が良好になる。図4は、ロールオフ周波数を小さくするとS/N比が低下し、S/N比を大きくするとロールオフ周波数が大きくなって、低音域における感度が低下することを示している。
つぎに、図5Aは、MEMS技術を用いて製造される従来の別な音響センサの一部分を示す断面図である。図5Bは、図5Aの音響センサに用いられるダイアフラムの一部を示す拡大斜視図である。この音響センサ21では、ダイアフラム14の下面に複数個のストッパ22が設けられている。このストッパ22は、ダイアフラム14の縁部がシリコン基板13の上面にくっついて動かなくなることを防ぐものである。このような音響センサは、たとえば特許文献2に開示されている。
この音響センサ21によれば、ストッパ22とシリコン基板13の上面との距離が、ダイアフラム14の縁部下面とシリコン基板13の上面との距離よりも小さくなっているので、ストッパ22によって音響抵抗を高くでき、低音域における音響センサ21の感度を高められるように思える。しかし、このストッパ22はダイアフラム14がシリコン基板13にくっつくのを防ぐためのものであって、細い柱状の形態となっていて、間隔をあけてまばらにしか設けられていない。そのため、ストッパ22には、音響振動がベントホール18を通り抜けるのを妨げる効果はなく、音響抵抗を大きくして音響センサ21の感度を向上させる効果は認められない。
特開2010−056745号公報 国際公開第2002/015636号パンフレット(WO2002/015636)(特表2004−506394号公報)
本発明は、上記のような技術的課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ベントホールにおけるノイズの発生を抑制し、かつ、低音域における周波数特性をより平坦にすることができる音響トランスデューサを提供することにある。
本発明に係る音響トランスデューサは、上面で開口した空洞を有する基板と、前記空洞を覆うようにして前記基板の上方に配設された振動電極膜と、空隙を隔てて前記振動電極膜の上方に配設された固定電極膜とを備えた音響トランスデューサにおいて、前記空洞の周囲において、前記基板の上面と前記振動電極膜の下面との間に隙間が形成され、前記基板上面と前記振動電極膜下面が向かい合った前記隙間において、前記隙間のうち一部分は、前記隙間の他の部分よりも狭くなっており、前記隙間の狭い一部分が線状に延びていることを特徴とする。ここで、線状に延びた部分は、直線状に延びている場合に限らず、湾曲又は屈曲していてもよい。また、1方向に限らず、2方向以上に分岐して延びていても差し支えない。
本発明の音響トランスデューサにあっては、基板上面と振動電極膜下面が向かい合った隙間において、その線状に延びた部分で、前記隙間の間隔が、前記隙間のうちの残りの部分よりも狭くなっているので、前記隙間のうち間隔が狭くなった部分で音響抵抗を大きくすることができ、低音域における感度の低下を抑制できる。また、残りの部分では前記隙間の間隔が広くなっているので、ノイズを低減してS/N比を向上させることができる。よって、本発明の音響トランスデューサによれば、S/N比が高くて、かつ、周波数特性の良好な音響トランスデューサを作製することができる。
前記音響トランスデューサにおいて、音響抵抗を大きくするためには、前記基板上面と前記振動電極膜下面の間に形成された隙間の間隔が狭くなった部分は、前記振動電極膜の端縁と直交する方向以外の方向へ延びていることが望ましい。特に、前記基板上面と前記振動電極膜下面との間に形成された隙間の間隔が狭くなった部分が、前記振動電極膜の端縁と平行な方向へ延びていれば、音響抵抗を大きくして周波数特性を良好にするのに大きな効果がある。
本発明の音響トランスデューサにおけるある実施態様は、前記空洞の上面開口の縁における前記隙間の間隔よりも、前記振動電極膜の端縁における前記隙間の間隔の方が狭いことを特徴とする。かかる実施態様によれば、振動電極膜の前記基板と向かい合う部分を変形させればよいので、振動電極膜の加工が容易になる。
本発明の音響トランスデューサにおける別な実施態様は、前記振動電極膜の端縁が前記基板の上面に近づくように、前記振動電極膜の前記基板上面と向かい合う部分の断面が湾曲していることを特徴とする。かかる実施態様によれば振動電極膜の内部応力を制御することにより容易に振動電極膜の前記基板上面と向かい合う部分を変形させることでき、音響トランスデューサの製造が容易になる。
また、前記振動電極膜は、その端縁が前記基板の上面に近づくように、前記振動電極膜の前記基板上面と向かい合う部分の断面が屈曲していてもよい。さらには、前記空洞の上面開口の縁における前記隙間の間隔および前記振動電極膜の端縁における前記隙間の間隔よりも、前記空洞の上面開口の縁と前記振動電極膜の端縁との中間の位置における前記隙間の間隔の方が狭くなっていてもよい。
本発明に係る音響トランスデューサのさらに別な実施態様では、前記振動電極膜の前記基板上面と向かい合う部分の下面にストッパを突設し、前記ストッパの突出長さを、前記ストッパの基端と前記振動電極膜の最下端との高低差よりも大きくしている。かかる実施態様によれば、ストッパが基板に衝突することで振動電極膜に接触するのを防ぐことができ、振動電極膜が基板にくっついて離れなくなるのを防ぐことができる。
本発明に係る音響トランスデューサのさらに別な実施態様では、前記基板上面の前記振動電極膜と向かい合う領域において、前記基板の上面に凸部を設け、前記凸部によって前記基板上面と前記振動電極膜下面の間に形成された隙間の間隔を狭めたことを特徴とする。かかる実施態様によれば、基板の上面に凸部を設けるだけでよいので、設計及び製造上の自由度が高くなる。
なお、本発明における前記課題を解決するための手段は、以上説明した構成要素を適宜組み合せた特徴を有するものであり、本発明はかかる構成要素の組合せによる多くのバリエーションを可能とするものである。
図1は、従来の音響センサの一部分を示す断面図である。 図2Aは、図1に示す音響センサにおいて、ダイアフラムの位置を上方へ移動させた状態を示す断面図である。図2Bは、図1に示す音響センサにおいて、ダイアフラムの端縁を中心方向へ引っ込めた状態を示す断面図である。 図3は、音響センサの感度と周波数との関係(周波数特性)を示す図である。 図4は、図1のような音響センサにおけるS/N比とロールオフ周波数との関係を表した図である。 図5Aは、別な従来の音響センサの一部を示す断面図である。図5Bは、図5Aの音響センサに用いられているダイアフラムの一部を破断した斜視図である。 図6は、本発明の実施形態1による音響センサの平面図である。 図7は、図6のX−X線断面図である。 図8は、シリコン基板の上面に形成されたダイアフラムを示す平面図である。 図9は、シリコン基板の上面に形成されたダイアフラムの梁部近傍を示す一部を破断した斜視図である。 図10は、図7におけるベントホールの近傍を拡大して示す断面図である。 図11は、音響センサの周波数特性を示す図である。 図12は、音響センサにおけるS/N比とロールオフ周波数との関係を表した図である。 図13は、パッケージ内容積と周波数特性との関係を表した図である。 図14は、パッケージ内容積の定義を説明するための図である。 図15は、比較例の断面図である。 図16は、本発明の実施形態1の変形例による音響センサの一部を示す断面図である。 図17は、図16に示す変形例に用いられているダイアフラムの一部を示す斜視図である。 図18は、本発明の実施形態1の別な変形例による音響センサの一部を示す断面図である。 図19は、本発明の実施形態1のさらに別な変形例による音響センサの一部を示す断面図である。 図20Aは、本発明の実施形態2による音響センサの一部を示す断面図である。図20Bは、図20Aに示す音響センサのダイアフラムの縁部を拡大した断面図である。 図21は、図20Aに示す音響センサに用いられているダイアフラムの一部を示す斜視図である。 図22は、本発明の実施形態3による音響センサの一部を示す断面図である。 図23は、本発明の実施形態3の別な形態を示す断面図である。 図24は、本発明の実施形態4であって、シリコン基板の上面に設けられたダイアフラムを示す平面図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。以下においては、音響センサを例にとって説明するが、本発明は音響センサに限るものでなく、MEMS技術を利用して製造されるスピーカなどにも適用することができる。また、本発明は以下の実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々設計変更することができる。
(実施形態1)
図6及び図7を参照して本発明の実施形態1による音響センサ31の構造を説明する。図6は本発明の実施形態1の音響センサ31を示す平面図である。図7は、図6のX−X線断面図である。図8は、シリコン基板32の上面に形成されたダイアフラム33の形状を表した平面図である。図9は、シリコン基板32の上面に形成されたダイアフラム33の一部を示す斜視図である。
この音響センサ31は、MEMS技術を利用して作製された静電容量型センサである。音響センサ31においては、図7に示すように、シリコン基板32(基板)の上面にダイアフラム33(振動電極膜)が形成されており、微小なエアギャップ(空隙)を介してダイアフラム33の上方にバックプレート34が設けられている。
単結晶シリコンからなるシリコン基板32には、表面から裏面に貫通したチャンバ35(空洞)が開口されている。このチャンバ35は、音響センサ31の使用形態によって、バックチャンバとなり、あるいはフロントチャンバとなるものである。チャンバ35は壁面が垂直面となっていてもよく、テーパー状に傾斜していてもよい。
ダイアフラム33は、導電性を有するポリシリコン薄膜によって形成されている。ダイアフラム33は、図8に示すように、略矩形状に形成されていて、そのコーナーからはそれぞれ対角方向へ向けて水平に梁部36が延出している。ダイアフラム33は、チャンバ35の上面を覆うようにしてシリコン基板32の上面に配置され、図9に示すように梁部36の下面がアンカー38により支持されている。よって、ダイアフラム33は、シリコン基板32の上面から浮かせた状態でシリコン基板32の上面に配置されている。
チャンバ35の周囲においてダイアフラム33の下面とシリコン基板32の上面との間には、音響振動又は空気を通過させるための高さ方向に狭い隙間、すなわちベントホール37が形成されている。ベントホール37は、梁部36と梁部36の間において、ダイアフラム33がシリコン基板32の上面(チャンバ35の周囲)と向かい合っている部分(以下、この部分をダイアフラム33の縁部という。)に沿って形成されている。ダイアフラム33の各縁部の下のベントホール37は幅方向(チャンバ35の上面開口の縁と直交する方向)に短く、長さ方向(チャンバ35の上面開口の縁と平行な方向)に長くなっている。
図7及び図9に示すように、ダイアフラム33の縁部、すなわち梁部36と梁部36の間に位置する縁部は、その縁部の端(以下、ダイアフラム33の縁部のうち最も外側の端を、ダイアフラム33の端縁という。)がシリコン基板32の上面に向かって近づくように円弧状に湾曲しており、この湾曲部分が変形部分42となっている。よって、各辺のベントホール37のほぼ全長にわたって変形部分42が形成されている。
図10は、図7におけるベントホール37が形成された部分を拡大した図である。ダイアフラム33の変形部分42が上面側で膨らむように湾曲しているので、前記シリコン基板32とダイアフラム33との間の隙間が他の部分よりも狭くて線状に延びた一部分、すなわち変形部分42の下に位置するベントホール37の外周部分の隙間37bの高さは、ベントホール37の前記他の部分、すなわちダイアフラム33の、変形部分42以外の平らな部分の下に位置するベントホール37の内周部分の隙間37aの高さよりも小さくなっている。特に、ベントホール37の高さ、すなわちダイアフラム33の下面とシリコン基板32の上面との間の間隔は、チャンバ35の上面開口の縁におけるベントホール37の高さh2よりも、ダイアフラム33の端縁におけるベントホール37の高さh1の方が小さくなっている。なお、ダイアフラム33のほぼフラットな領域の下に位置する内周部分の隙間37aのようにベントホール37の高さが大きな領域は、湾曲した外周部分の隙間37bのようにベントホール37の高さが小さい領域よりも十分に広く面積を有していることが望ましい。
ダイアフラム33の縁部を上記のように湾曲させるためには、ダイアフラム33の厚み方向における応力勾配を制御すればよい。すなわち、音響センサの従来の製造工程において、シリコン基板32の上面に犠牲層(図示せず)を成膜し、その上にポリシリコンによってダイアフラム33を成膜した後、ダイアフラム33の全面にP(燐)やB(ホウ素)などのイオンを注入し、アニールを行う。このような製造工程で音響センサ31を作製すると、たとえばイオン注入及びアニール工程によってダイアフラム33の厚み方向に内部応力の勾配を発生させることができる。このとき、ダイアフラム33の上面側よりも下面側の方が、より強い引張応力が発生すると、ダイアフラム33の縁部が上面側で膨らむように湾曲して変形部分42となる。変形部分42以外の領域でもダイアフラム33を湾曲させるように内部応力が発生するが、ダイアフラム33の四隅はアンカー38に固定されているので、ダイアフラム33の変形部分42以外の領域はピンと張られていてほぼ平らに保たれる。
ダイアフラム33の内部においては、ダイアフラム33の上面よりも下面の方がより強い引張応力を持つようにして、ダイアフラム33の厚み方向で10MPa/μm以上の応力勾配を生じさせることが望ましい。応力勾配がこれよりも小さいと、ダイアフラム33の縁部を十分に湾曲させることができないからである。
なお、ダイアフラム33の縁部は、図8や図9に示すようにベントホール37の長さ方向に沿って滑らかに延びていなくてもよい。ダイアフラム33の縁部が、ベントホール37の長さ方向に沿って規則的に、あるいは不規則に波打っていてもよく、また撓んでいても差し支えない。
バックプレート34は、SiNからなる保護膜39の下面にポリシリコンからなる固定電極膜40を設けたものである。図6及び図7に示すように、保護膜39は、略矩形ドーム状に形成されている。保護膜39の下面には空洞部分を有しており、その空洞部分でダイアフラム33を覆っている。固定電極膜40は、ダイアフラム33と対向するように設けられている。
バックプレート34の下面(すなわち、固定電極膜40の下面)とダイアフラム33の上面との間には微小なエアギャップ(空隙)が形成されている。固定電極膜40とダイアフラム33は互いに対向しており、音響振動を検知して電気信号に変換するためのキャパシタを構成している。
バックプレート34のほぼ全体には、上面から下面に貫通するようにして、音響振動を通過させるためのアコースティックホール41(音響孔)が多数穿孔されている。図6に示すように、アコースティックホール41は規則的に配列されている。図示例では、アコースティックホール41は、互いに120°の角度を成す3方向に沿って三角形状に配列されているが、矩形状や同心円状などに配置されていてもよい。
図7に示すように、バックプレート34の下面には、円柱状をした微小なストッパ43が突出している。ストッパ43は、ダイアフラム33がバックプレート34にスティック(固着)するのを防ぐために設けられており、保護膜39の下面から一体に突出しており、固定電極膜40を通過してバックプレート34の下面に突出している。ストッパ43は保護膜39と同じくSiNからなるので、絶縁性を有する。
また、図6に示すように、音響センサ31の上面には、ダイアフラム33と電気的に導通した電極パッド44と、固定電極膜40と電気的に導通した電極パッド45が設けられている。
上記のように構成された音響センサ31においては、音響振動がアコースティックホール41を通過してバックプレート34とダイアフラム33との間のエアギャップに入ると、薄膜であるダイアフラム33が音響振動によって振動する。ダイアフラム33が振動してダイアフラム33と固定電極膜40との間のギャップ距離が変化すると、ダイアフラム33と固定電極膜40との間の静電容量が変化する。この結果、この音響センサ31においては、ダイアフラム33が感知している音響振動(音圧の変化)がダイアフラム33と固定電極膜40の間の静電容量の変化となり、電気的な信号として出力される。
この音響センサ31においては、図10に示すように、ベントホール37の高さが、ベントホール37の一部分、すなわちこの実施形態ではベントホール37のうち外周側の部分(以下においては外周部分の隙間37bということがある。)で小さく、ベントホール37のうち外周部分の隙間37bよりも内周側に位置する残りの部分(以下においては内周部分の隙間37aということがある。)で大きくなっている。そのため、ベントホール37の一部領域で音響抵抗が大きく、ベントホール37の残る領域で音響抵抗が小さくなっている。ベントホール37の全体としての音響抵抗は、一部領域における抵抗値の大きな音響抵抗と残る領域における抵抗値の小さな音響抵抗とが直列に接続されたものと等価であるから、ベントホール37の全体としての音響抵抗は抵抗値の大きな音響抵抗によって決まる。その結果、音響センサ31においては、外周部分の隙間37bにおけるベントホール37の高さを小さくすることで全体としての音響抵抗を大きくすることができ、音響センサ31の低音域における周波数特性をよりフラットにすることができる。
ダイアフラムの位置を上方へ移動させてベントホールの高さを大きくした場合、平らなダイアフラムの場合では、ベントホールにおけるノイズを低減してS/N比を向上させることができる反面、図11に実線で示す周波数特性のように低音域において感度が低下し、周波数特性のフラットな領域が低音域側で狭くなる(前記図3の説明を参照)。
これに対し、実施形態1の音響センサ31では、ダイアフラム33全体の位置を上方へ移動させた場合、内周部分の隙間37aではベントホール37の高さが高くなるので、フィルムダンピング効果を抑制し、音響センサ31のノイズを低減してS/N比を向上させることができる。しかも、外周部分の隙間37bで音響抵抗が大きくなる結果、ベントホール37の全体としての音響抵抗も大きくなり、ダイアフラム33の表裏間で十分な音圧差を生じさせることができる。そのため、図11に破線で示すように低音域における感度が向上し、低音域においても周波数特性をフラットにすることができる。よって、実施形態1によれば、低ノイズで、かつ、周波数特性も良好な音響センサ31を作製することができる。
また、図12に示すS/N比とロールオフ周波数の関係図を用いて説明することもできる。図12に示す実線のカーブaは、平らなダイアフラムを有する一般的な音響センサにおけるS/N比とロールオフ周波数の関係であって、図4に示したカーブと同じものである。このダイアフラムの上下方向の位置を変化させないで、その端縁だけを下方へ向けて湾曲させると、ダイアフラムの端縁とシリコン基板の上面との距離が小さくなるので、ベントホールにおける音響抵抗が大きくなる。その結果、S/N比とロールオフ周波数の関係は、図12に示す細破線のカーブbのようになる。すなわち、このときのカーブbは、実線のカーブaの低音域部分を低周波数側へ水平に平行移動させたものに近くなり、ロールオフ周波数がδだけ小さくなる。さらに、端縁を下方へ向けて湾曲させたダイアフラムを上方へ移動させると、ノイズが小さくなってS/N比が向上する。すなわち、S/N比とロールオフ周波数の関係は、カーブbが上方へ平行移動したようになり、図12に示す太破線のカーブcのようになる。ダイアフラムを上方へ移動させたことによってロールオフ周波数が多少大きくなったとしても、ダイアフラムの端縁を曲げたことによるロールオフ周波数の減少の方が勝っている。よって、ダイアフラムを上方へ移動させるとともに、ダイアフラムの端縁を下方へ湾曲させることにより、元の平らなダイアフラムを用いていた場合と比較して、S/N比を高くすると同時に低音域における周波数特性を元の周波数特性と同等、もしくはよりフラットに近づけることが可能になる。
図13は、パッケージ内容積と周波数特性との関係を表した図である。ここでパッケージ内容積とは、音響センサを信号処理回路などとともにパッケージ内に納めたときの、パッケージ内の空間のうち音響センサや信号処理回路などによって占められていない部分の容積を指す。例えば、図14では、パッケージ46内に音響センサ31と信号処理回路47を納め、パッケージ46内の底面に実装している。また、音響センサ31はパッケージ46の音導入孔48にチャンバ35を連通させてあり、チャンバ35がフロントチャンバとなっている。このパッケージ46内の空間のうちで音響センサ31及び信号処理回路47の外側の領域(図14においてドット状のパターンを描いた領域)はバックチャンバ49となっており、このドット状パターンを描いた領域の容積がパッケージ内容積である。パッケージが大きくなればパッケージ内容積も大きくなり、パッケージの大きさが同じであっても音響センサや信号処理回路が大きくなればパッケージ内容量は小さくなる。
図13は、パッケージ内容量が0.6mm、2.5mm、5mmの場合のそれぞれの周波数特性を表している。図13から分かるように、音響センサ31をパッケージ内に納めた場合には、パッケージ内容積が小さくなるほど低音域における感度の低下が著しくなる。従って、音響センサの小型パッケージ化が進むにつれてノイズを大きくすることなく周波数特性の悪化を抑制することが重要になるので、本発明の必要性が高くなる。
図15は、比較例の断面図を表わしている。この比較例では、ダイアフラム33の全体をシリコン基板32の上面に近づけ、ダイアフラム33の縁部を下面側へ膨らむように湾曲させ、ダイアフラム33の端縁がシリコン基板32の上面から離れるようにしている。このような比較例の場合には、音響抵抗を高くするためにダイアフラム33をシリコン基板32の上面に近づけると、ベントホール37の大半の領域でベントホール37の高さが小さくなり、ノイズが増加する。よって、比較例の場合には、低ノイズ化と良好な周波数特性を両立させることは困難である。従って、変形部分42を湾曲によって形成する場合には、ダイアフラム33の端縁をシリコン基板32の上面側へ向けて湾曲させることが重要である。
つぎに、実施形態1においてダイアフラムの縁部と基板上面との間の距離を一部分で狭くする構造としては、上記のようにダイアフラムの縁部を円弧状に湾曲させる以外にも種々の形態が可能である。
図16及び図17に示す変形例では、ダイアフラム33の縁部に沿って当該縁部の先端部分を基板上面へ向けて略直角に屈曲させている。この変形例では、略直角に屈曲させた変形部分42で、変形部分42の先端と基板上面との距離が短くなっている。すなわち、変形部分42の下面とシリコン基板32の上面との間の隙間37cが、シリコン基板32とダイアフラム33の間の隙間のうち、他の部分よりも狭くて線状に延びた一部分となっている。また、ダイアフラム33の、変形部分42以外の平らな領域の下の隙間37dが、隙間の比較的広い前記他の部分となっている。このような形状であれば、ベントホール37の大部分でベントホール37の高さを大きくし、変形部分42の狭い箇所だけでベントホール37の高さを小さくすることができるので、ノイズを低減しながら低音域における感度の低下を小さくする効果が顕著になる。
また、図18に示す変形例は、ダイアフラム33の端縁をステップ状に屈曲させて変形部分42を形成したものである。この変形例でも、変形部分42の下面とシリコン基板32の上面との間の隙間37cが、シリコン基板32とダイアフラム33の間の隙間のうち、他の部分よりも狭くて線状に延びた一部分となっている。また、ダイアフラム33の、変形部分42以外の平らな領域の下の隙間37dが、隙間の比較的広い前記他の部分となっている。この変形例では、図16及び図17の変形例に比べて音響抵抗を大きくできる。
また、図19は、ダイアフラム33の端縁近傍を袋状に屈曲させて変形部分42を形成したものである。この変形例でも、変形部分42の下面とシリコン基板32の上面との間の隙間37cが、シリコン基板32とダイアフラム33の間の隙間のうち、他の部分よりも狭くて線状に延びた一部分となっている。また、ダイアフラム33の、変形部分42以外の平らな領域の下の隙間37dが、隙間の比較的広い前記他の部分となっている。この変形例では、チャンバ35の上面開口の縁におけるベントホール37の高さと、ダイアフラム33の端縁におけるベントホール37高さが大きく、チャンバ35の上面開口の縁とダイアフラム33の端縁との中間部分においてベントホール37の高さが小さくなっている。
上記のような各変形例においても、上記実施形態1の音響センサ31と同様な作用効果を得ることができる。
なお、上記変形部分42は必ずしもダイアフラム33の端縁と平行に延びていなくてもよく、ダイアフラム33の端縁に対して傾いた方向へ延びていてもよい。ただし、変形部分42がダイアフラム33の端縁と直交する方向に延びていると音響抵抗を大きくできないので、変形部分42はダイアフラム33の端縁と直交しない方向に延びていることが望ましい。
また、変形部分42は直線状に延びている必要はなく、湾曲するように延びていたり、屈曲しながら延びていたりしてもよく、延びる方向が分岐していても差し支えない。
(実施形態2)
図20Aは本発明の実施形態2による音響センサ51の一部を示す断面図である。また、図20Bはベントホール37の部分を拡大した断面図である。図21は、シリコン基板32の上面に形成されたダイアフラム33のコーナー部分を拡大して示す斜視図である。この音響センサ51では、ダイアフラム33の縁部下面に、ダイアフラム33がシリコン基板32の上面にくっついて固着するのを防ぐための柱状をしたストッパ52を適宜間隔で突出させている。音響センサ51のその他の構成は、実施形態1の音響センサ31とほぼ同一であるので、同一構成部分には実施形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
ダイアフラム33の縁部下面に突出させたストッパ52のうちダイアフラム33の端縁に近いストッパ52では、ストッパ52の突出長さh4が、そのストッパ52の基端とダイアフラム33の最下端(端縁)との高低差h3よりも大きくなっている。この条件を満たすようにストッパ52を形成することにより、ダイアフラム33の最下端がシリコン基板32の上面にくっついて固着するのを防ぐことができる。
(実施形態3)
図22は本発明の実施形態3による音響センサ61の一部を示す断面図である。この音響センサ61では、全体が平らな縁部を有するダイアフラム33を用いている。一方、ダイアフラム33の端縁と対向する位置において、シリコン基板32の上面には凸部62が形成されている。この凸部62はベントホール37の長さ方向に沿って、あるいはダイアフラム33の端縁と平行な方向に沿って延びている。この実施形態では、凸部62を設けた位置においてベントホール37の高さが他よりも小さくなっている。すなわち、凸部62の上面とダイアフラム33の下面との間の隙間37eが、シリコン基板32とダイアフラム33の間の隙間のうち、他の部分よりも狭くて線状に延びた一部分となっている。また、シリコン基板32上面の、凸部62が形成されている領域以外の領域とダイアフラム33との間の隙間37fが、隙間の比較的広い前記他の部分となっている。従って、凸部62において音響抵抗を大きくして低音域における感度低下を防ぐと同時に、凸部62の設けられていない箇所でベントホール37の高さを大きくしてノイズを低減している。
また、凸部62は、図23に示す音響センサ63のように、チャンバ35の上面開口と接する側の端に設けてもよい。あるいは、ダイアフラム33の端縁側の端とチャンバ35の上面開口と接する側の端の中間に凸部62を設けてもよい。
(実施形態4)
図24は、本発明の実施形態4であって、シリコン基板32の上面に設けられたダイアフラム33を示す。この実施形態では、たとえば図19に示したような断面形状の変形部分42が、ダイアフラム33の端縁に対して傾いた方向に延びている。
なお、本発明はMEMSスピーカにも適用することができる。スピーカと音響センサ(マイクロフォン)とは信号の変換方向が反対になるが、スピーカと音響センサの基本的な構成はほぼ同じであるので、スピーカーについては説明を省略する。
31、51、61、63 音響センサ
32 シリコン基板
33 ダイアフラム
35 チャンバ
37 ベントホール
37a 内周部分の隙間(隙間の他の部分)
37b 外周部分の隙間(隙間の一部分)
37c、37e 隙間(隙間の一部分)
37d、37f 隙間(隙間の他の部分)
40 固定電極膜
42 変形部分
52 ストッパ

Claims (9)

  1. 上面で開口した空洞を有する基板と、
    前記空洞を覆うようにして前記基板の上方に配設された振動電極膜と、
    空隙を隔てて前記振動電極膜の上方に配設された固定電極膜とを備えた音響トランスデューサにおいて、
    前記空洞の周囲において、前記基板の上面と前記振動電極膜の下面との間に隙間が形成され、
    前記基板上面と前記振動電極膜下面が向かい合った前記隙間において、前記隙間のうち一部分は、前記隙間の他の部分よりも狭くなっており、前記隙間の狭い一部分が線状に延びていることを特徴とする音響トランスデューサ。
  2. 前記隙間の間隔が狭くなった前記部分は、前記振動電極膜の端縁と直交する方向以外の方向へ延びていることを特徴とする、請求項1に記載の音響トランスデューサ。
  3. 前記隙間の間隔が狭くなった前記部分は、前記振動電極膜の端縁と平行な方向へ延びていることを特徴とする、請求項2に記載の音響トランスデューサ。
  4. 前記空洞の上面開口の縁における前記隙間の間隔よりも、前記振動電極膜の端縁における前記隙間の間隔の方が狭いことを特徴とする、請求項1に記載の音響トランスデューサ。
  5. 前記振動電極膜の端縁が前記基板の上面に近づくように、前記振動電極膜の前記基板上面と向かい合う部分の断面が湾曲していることを特徴とする、請求項4に記載の音響トランスデューサ。
  6. 前記振動電極膜の端縁が前記基板の上面に近づくように、前記振動電極膜の前記基板上面と向かい合う部分の断面が屈曲していることを特徴とする、請求項4に記載の音響トランスデューサ。
  7. 前記空洞の上面開口の縁における前記隙間の間隔および前記振動電極膜の端縁における前記隙間の間隔よりも、前記空洞の上面開口の縁と前記振動電極膜の端縁との中間の位置における前記隙間の間隔の方が狭いことを特徴とする、請求項1に記載の音響トランスデューサ。
  8. 前記振動電極膜の前記基板上面と向かい合う部分の下面にストッパを突設し、前記ストッパの突出長さを、前記ストッパの基端と前記振動電極膜の最下端との高低差よりも大きくしたことを特徴とする、請求項1に記載の音響トランスデューサ。
  9. 前記基板上面の前記振動電極膜と向かい合う領域において、前記基板の上面に凸部を設け、前記凸部によって前記基板上面と前記振動電極膜下面の間に形成された隙間の間隔を狭めたことを特徴とする、請求項1に記載の音響トランスデューサ。
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