JP2011250169A - 音響トランスデューサ、および該音響トランスデューサを利用したマイクロフォン - Google Patents

音響トランスデューサ、および該音響トランスデューサを利用したマイクロフォン Download PDF

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    • H04R19/016Electrostatic transducers characterised by the use of electrets for microphones

Abstract

【課題】衝撃に対する耐性を向上させた音響センサを提供する。
【解決手段】音響センサ11は、半導体基板の上面に振動膜22および固定膜23が形成され、振動膜22における振動電極22aと固定膜23における固定電極23aとの間の静電容量の変化により音波を検出する。固定膜23には、音波を外部から振動膜22に到達させるために複数の音孔部32が形成されており、固定電極23aは、縁部40の境界が音孔部32と交わらないように形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、音波を電気信号に変換する音響トランスデューサ(acoustic transducer)、該音響トランスデューサを利用したマイクロフォンとに関するものである。特に、本発明は、MEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を用いて制作される微小サイズの音響トランスデューサなどに関するものである。
従来、携帯電話機などに搭載される小型のマイクロフォンとしてECM(Electret Condenser Microphone)が広く使用されていた。しかしながら、ECMは熱に弱く、また、デジタル化への対応、小型化、高機能・多機能化、省電力といった点で、MEMSマイクロフォンの方が優れていることから、現在では、MEMSマイクロフォンが普及しつつある。
MEMSマイクロフォンは、音波を検出する音響センサ(音響トランスデューサ)と、該音響センサからの検出信号を増幅して外部に出力する出力IC(Integrated Circuit)とを備えている。上記音響センサが、MEMS技術を利用して製造される(例えば、特許文献1など)。
図8は、従来の音響センサの概略構成を示しており、同図の(a)は、平面図であり、同図の(b)は、同図の(a)のX−X線で断面し、矢印方向に見た図である。図8に示すように、音響センサ111では、半導体基板21の上面にて、振動膜22が設けられ、さらに、振動膜22を覆うように固定膜123が設けられている。振動膜22は、導電体であり、振動電極22aとして機能する。一方、固定膜123は、導電体である固定電極123aと、固定電極123aを保護するための絶縁体である保護膜123bとからなる。振動電極22aおよび固定電極123aは、空隙を介して対向し、コンデンサとして機能する。
振動膜22の縁部は、絶縁層30を介して半導体基板21に取り付けられている。また、半導体基板21は、振動膜22の中央部に対向する領域が開口した開口部31を有している。また、固定膜123は、音孔の形成された音孔部32を多数有している。通常、音孔部32は、等間隔で規則正しく配列されており、各音孔部32の音孔のサイズはほぼ等しい。
上記構成の音響センサ111において、外部からの音波は、固定膜123の音孔部32を介して振動膜22に到達する。このとき、振動膜22は、到達した音波の音圧が印加されて振動するので、振動電極22aおよび固定電極123aの間隔が変化して、振動電極22aおよび固定電極123aの間の静電容量が変化する。この静電容量の変化を電圧または電流の変化に変換することにより、音響センサ111は、外部からの音波を検出して電気信号(検出信号)に変換することができる。
上記構成の音響センサ111では、固定膜123に多数の音孔部32を有しているが、この音孔部32は、上述のように、外部からの音波を通過させて振動膜22に到達させる以外にも、下記のように機能する。
(1)固定膜123に到達した音波が音孔部32を通過していくので、固定膜123に印加される音圧が軽減される。
(2)振動膜22および固定膜123の間の空気が、音孔部32を介して出入りするので、熱雑音(空気の揺らぎ)が軽減される。また、上記空気による振動膜22のダンピングが軽減されるので、該ダンピングによる高周波特性の劣化が軽減される。
(3)表面マイクロマシニング技術を利用して振動電極22aおよび固定電極123aの間に空隙を形成する場合に、エッチングホールとして利用することができる。
特開2006−067547号公報(2006年03月09日公開)
今後、MEMSマイクロフォンをさらに普及させるには、衝撃に対する耐性を向上させて、故障率を低下したり、歩留まりを向上させたりすることが望まれている。本願発明者らは、鋭意検討の結果、音孔部で応力集中が発生することに着目し、以下の発明を案出した。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、衝撃に対する耐性を向上させた音響トランスデューサなどを提供することにある。
本発明に係る音響トランスデューサは、基板の上面に振動膜および固定膜が形成され、該振動膜における振動電極と上記固定膜における固定電極との間の静電容量の変化により、音波を電気信号に変換する音響トランスデューサにおいて、上記固定膜には、上記音波を外部から上記振動膜に到達させるために複数の音孔部が形成されており、上記固定電極は、縁部の境界が上記音孔部と交わらないように形成されていることを特徴としている。
上記の構成によると、固定電極の縁部にて、該固定電極の境界と交わる音孔部が存在しない。これにより、該固定電極の縁部にて応力集中による破損を回避できるので、衝撃に対する耐性を向上させることができる。
本発明に係る音響トランスデューサでは、上記音孔部が規則的に配列されている場合、上記固定電極は、上記音孔部の配列方向と、隣り合う2つの該配列方向を二等分する方向とに沿う形状に形成されていることが好ましい。この場合、固定電極の形状の設計が容易となる。さらに、上記固定電極は、上記振動電極の振動部分に近い形状とするために、段状に形成されていることが好ましい。なお、上記配列方向の例としては、隣り合う上記配列方向のなす角度が60度である場合や、90度である場合が挙げられる。
本発明に係る音響トランスデューサでは、上記音孔部は、隣り合う音孔部の中心同士の間隔が、上記隣り合う音孔部の寸法の和よりも短くなるように配置されていることが好ましい。また、本発明に係る音響トランスデューサでは、上記音孔部の寸法は6μm以上であることが好ましい。この場合、上記音孔部の領域が広くなるので、外部からの音波が上記音孔部を介して上記振動膜に到達する効率が良くなり、SNR(信号対ノイズ比)を向上させることができる。なお、上記音孔部の寸法の上限は、固定膜の強度や、所要の静電容量に依存する。
なお、音響トランスデューサには、上記固定膜は、上記固定電極と、該固定電極よりも広い保護膜とを備えており、該保護膜は、上記固定電極の縁部の境界で段状となっているものが存在する。この場合、上記段状という形状により、上記固定電極の縁部の境界で応力集中が発生することになる。従って、当該音響トランスデューサに対し、本発明を適用することが好ましい。
なお、上記構成の音響トランスデューサと、該音響トランスデューサからの電気信号を増幅して外部に出力する出力ICとを備えるマイクロフォンであれば、上述と同様の効果を奏することができる。
以上のように、本発明に係る音響トランスデューサは、固定電極の縁部の境界が音孔部と交わらないように形成されているので、該固定電極の縁部にて応力集中による破損を回避でき、その結果、衝撃に対する耐性を向上させることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態であるMEMSマイクロフォンにおける音響センサの概略構成を示す平面図および断面図である。 上記MEMSマイクロフォンを示す断面図である。 応力集中の発生箇所を説明するためブロックを示す平面図および正面図である。 本発明の別の実施形態であるMEMSマイクロフォンにおける音響センサの概略構成を示す平面図である。 本発明のさらに別の実施形態であるMEMSマイクロフォンにおける音響センサの概略構成と、該音響センサの比較例である従来の音響センサの概略構成とを示す平面図である。 本発明の他の実施形態であるMEMSマイクロフォンにおける音響センサの概略構成を示す平面図である。 上記音響センサの振動電極の振動量を示す平面図である。 従来の音響センサの概略構成を示す平面図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図3を参照して説明する。図2は、本実施形態のMEMSマイクロフォンの概略構成を示す断面図である。
図2に示すように、MEMSマイクロフォン10は、音波を検出する音響センサ(音響トランスデューサ)11と、音響センサ11からの検出信号(電気信号)を増幅して外部に出力する出力IC12とが、プリント基板13に配置されており、音響センサ11および出力IC12を覆うようにカバー14が設けられた構成である。カバー14には、外部からの音波を音響センサ11に到達させるために、貫通孔15が形成されている。音響センサ11は、MEMS技術を利用して製造される。なお、出力IC12は、半導体製造技術を利用して製造される。
図1は、本実施形態における音響センサ11の概略構成を示しており、同図の(a)は、平面図であり、同図の(b)は、同図の(a)のA−A線で断面し、矢印方向に見た図である。
本実施形態の音響センサ11は、図8に示す音響センサ111に比べて、固定膜の固定電極の形状が異なるのみであり、その他の構成は同様である。なお、図8に関して説明した構成と同様の機能を有する構成には同一の符号を付して、その説明を省略する。
固定膜23は、導電体である固定電極23aと、固定電極23aを保護するための絶縁体である保護膜23bとを備えている。
なお、実施例では、半導体基板21は、厚さが約500μmであり、単結晶シリコンなどから生成される半導体である。振動膜22は、厚さが約0.7μmであり、多結晶シリコンなどから生成される導電体であり、振動電極22aとして機能する。固定膜23は、固定電極23aと保護膜23bとからなる。固定電極23aは、厚さが約0.5μmであり、多結晶シリコンなどから生成される導電体である。一方、保護膜23bは、厚さが約2μmであり、窒化シリコンなどから生成される絶縁体である。また、振動電極22aと固定電極23aとの空隙は約4μmである。
本実施形態の固定電極23aは、図8に示す従来の固定電極123aに比べて、縁部40の境界が、音孔部32と交わらないように形成されている。これにより、固定電極23aの縁部40にて応力集中による破損を回避できるので、衝撃に対する耐性を向上させることができる。
これについて、図1・3・8を参照して詳細に説明する。一般に、固定電極23a・123aは、浮遊容量を低減するために、振動電極22aが振動する領域、すなわち、振動電極22aの中央部に対向することが望ましい。一方、音孔部32は、外部からの音波を振動膜22に効率よく伝達させるためにも、固定膜23・123に多数設けることが望ましい。
このため、図8に示すように、従来の固定膜123では、音孔部32が設けられた領域の方が、固定電極123aの領域よりも広くなっており、固定電極123aの境界線と交わる音孔部32が存在し得ることになる。この音孔部32には、大きな応力集中が働く。
この原因について、図3を参照して説明する。図3は、応力集中の発生箇所を説明するためブロックを示す平面図および正面図である。同図の(a)に示すブロック200は、上面に段部201を有している。また、同図の(b)に示すブロック210は、上面から下面に貫通する貫通部211を有している。そして、同図の(c)に示すブロック220は、上面に段部221を有し、上面から下面に貫通する貫通部222を有している。
図3の(a)に示すブロック200に対し、図示の左右方向に応力が印加されると、段部201に応力集中が発生することになる。また、同図の(b)に示すブロック210に対し、図示の左右方向に応力が印加されると、貫通部211の前部211aおよび後部211bに応力集中が発生することになる。従って、同図の(c)に示すブロック220に対し、図示の左右方向に応力が印加されると、段部221および貫通部222の交わる領域に、強い応力集中が発生することになる。
音響センサ111の製造時において、固定膜23・123は、固定電極23a・123aの層を生成し、生成した固定電極23a・123aを覆うように保護膜23bの層を生成している。このため、図8の(b)・図1の(b)に示すように、固定電極23a・123aの縁部140では、保護膜23bが段状となっている。
従って、図8の(b)に示すように、固定電極123aの縁部140に音孔部132が存在すると、当該音孔部132は、図3の(c)に示すような形状となるため、強い応力集中が発生することになる。このため、従来の音響センサ111は、強い応力集中による固定膜123の破損が発生して、衝撃に対する耐性が低下することになっていた。
これに対し、本実施形態の固定膜23は、図1の(b)に示すように、固定電極23aの縁部40に音孔部32が存在しないので、強い応力集中が発生しない。従って、本実施形態の音響センサ11は、上述のように、強い応力集中による固定膜23の破損を回避できるので、衝撃に対する耐性を向上させることができる。シミュレーションでは、縁部140の境界が音孔部132と交わる従来の固定電極123aにおける応力集中の程度(応力集中係数)を1とすると、縁部40の境界が音孔部32と交わらない本実施形態の固定電極23aにおける応力集中の程度が約0.6であった。
また、本実施形態の固定電極23aは、縁部40の境界が音孔部32と交わらないようにするために、図1に示すように、円形の振動電極22aにほぼ内接する多角形となっており、その一辺は、音孔部32の配列方向に平行となっている。具体的には、音孔部32の配列方向は、図1のA−A線の方向と、該方向から左右へそれぞれ60度回転した2方向であるので、これら3方向に平行な正六角形に固定電極23aが形成されている。この場合、幾何学的に配置されているため、固定電極23aのマスク形状の設計が容易となる。
また、本実施形態の音響センサ11は、従来の音響センサ111と同様に、音孔部32の直径が約16μmであり、隣り合う音孔部32の中心同士の間隔が、音孔部32の直径の2倍よりも短くなっている。これにより、孔の直径が大きい音孔部32が多数配置されることになるので、外部からの音波が音孔部32を介して振動膜22に到達する効率が良くなり、SNRを向上させることができる。なお、音孔部32の直径が約6μm以上であれば、同様の効果を奏することができる。また、音孔部32の直径の上限は、固定膜23の強度や、必要とする静電容量に依存する。
なお、音孔部32について、直径を大きくしたり、配置数を増やしたりすると、固定膜23の強度が低下したり、振動電極22aおよび固定電極23aの間の静電容量が低下したりすることになる。従って、これらを考慮して、音孔部32の直径および配置数を決定することが望ましい。
なお、本実施形態の音響センサ11の製造方法は、従来の音響センサ111の製造方法に比べて、固定電極23aを形成するためのマスクの形状が変更されるのみであり、その他は同様である。
すなわち、まず、半導体基板21となる単結晶シリコン基板の上面に、犠牲層(SiO)を形成する。次に、該犠牲層の上に、多結晶シリコン層を形成してエッチングを行うことにより、振動膜22が形成される。次に、振動膜22を覆うように、犠牲層を再び形成する。次に、該犠牲層を覆うように、多結晶シリコン層および窒化シリコン層を形成してエッチングを行うことにより、固定電極23aと保護膜23bとからなる固定膜23が形成される。
次に、上記単結晶シリコン基板のエッチングを行うことにより、開口部31が形成される。そして、音孔部32を介して上記犠牲層のエッチングを行うことにより、振動膜22および固定膜23間のエアギャップが形成され、絶縁層30が形成されて、音響センサ11が完成する。
〔実施の形態2〕
次に、本発明の別の実施形態について図4を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る音響センサ11の概略構成を示す平面図である。図4に示す音響センサ11は、図1に示す音響センサ11に比べて、固定電極の形状が異なるのみであり、その他の構成は同様である。
図4に示すように、本実施形態の固定電極23cは、図1に示す固定電極23aよりも段状に広げた形状となっている。この場合、図1に示す固定電極23aよりも、円形の振動電極22aに近い形状となるので、静電容量の低下を軽減することができる。
〔実施の形態3〕
次に、本発明のさらに別の実施形態について図5を参照して説明する。図5の(a)・(b)は、それぞれ、本実施形態に係る音響センサ11の概略構成と、該音響センサ11の比較例である従来の音響センサ111の概略構成とを示す平面図である。図5に示す音響センサ11・111は、図1・図8に示す音響センサ11・111に比べて、音孔部32・132の配列方向が異なっており、このため、本実施形態の固定電極の形状が異なっている。なお、その他の構成は同様である。
図5の(a)に示す固定電極23dは、同図の(b)に示す従来の固定電極123aに比べて、縁部40の境界が、音孔部32と交わらないように形成されている。これにより、固定電極23dの縁部40にて応力集中による破損を回避できるので、衝撃に対する耐性を向上させることができる。
また、同図の(a)・(b)に示すように、音孔部32・132の配列方向は、図示の上下方向と、該上下方向から90度回転した左右方向との2方向である。そこで、本実施形態の固定電極23dは、これら2方向と、該2方向を2等分する方向(図示の上下方向から左右にそれぞれ45度回転した斜め方向)とに平行となっている。これにより、固定電極23dのマスク形状の設計が容易となる。さらに、本実施形態の固定電極23dは、段状に形成されているので、円形の振動電極22aに近い形状となり、静電容量の低下を軽減することができる。
〔実施の形態4〕
次に、本発明の他の実施形態について図6・図7を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る音響センサ11の概略構成を示す平面図である。なお、同図では、固定膜23の保護膜23bを省略している。
図6に示す音響センサ11は、図1に示す音響センサ11に比べて、振動電極の形状が異なっており、このため、固定電極の形状が異なっている。なお、その他の構成は同様である。本実施形態の振動電極22bは、正方形の隅部50が、それぞれ中心から外向きに延在した形状であり、該延在部51にて半導体基板21に固定されている。
図7は、上記構成の振動電極22bに所定の音波が到達した場合の振動電極22bの振動量を示している。同図では、振動量が少ないと暗く示され、振動量が多いと明るく示されている。図示のように、振動電極22bは、隅部50および延在部51にてほとんど振動していない。従って、本実施形態では、固定電極23eは、振動電極22bから隅部50および延在部51を省略した形状となっている。
本実施形態の固定電極23eは、図6に示すように、縁部40の境界が、音孔部32と交わらないように形成されている。これにより、固定電極23eの縁部40にて応力集中による破損を回避できるので、衝撃に対する耐性を向上させることができる。
また、図6に示すように、音孔部32の配列方向は、図示の左右方向と、該左右方向からそれぞれ60度回転した方向である。そこで、本実施形態の固定電極23eは、これら3方向と、該3方向のうち、隣り合う2方向を2等分する方向(図示の左右方向からそれぞれ30度回転した方向と、図示の上下方向)とに平行となっている。これにより、固定電極23eのマスク形状の設計が容易となる。さらに、本実施形態の固定電極23eは、振動電極22bの隅部50との境界において段状に形成されているので、振動電極22bの振動部分に近い形状となり、静電容量の低下を軽減することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、上記実施形態では、音孔部32は、断面が円形であるが、三角形、四角形など、任意の形状にしてもよい。
以上のように、本発明に係る音響トランスデューサは、固定電極の縁部の境界が音孔部と交わらないように形成されることにより、固定電極の縁部にて応力集中による破損を回避できるので、固定膜に音孔部を有する任意の構造の音響センサに適用することができる。
10 MEMSマイクロフォン
11 音響センサ(音響トランスデューサ)
12 出力IC
13 プリント基板
14 カバー
15 貫通孔
21 半導体基板
22 振動膜
22a・b 振動電極
23 固定膜
23a・c〜e 固定電極
23b 保護膜
30 絶縁層
31 開口部
32 音孔部
40 縁部
50 隅部
51 延在部

Claims (9)

  1. 基板の上面に振動膜および固定膜が形成され、該振動膜における振動電極と上記固定膜における固定電極との間の静電容量の変化により、音波を電気信号に変換する音響トランスデューサにおいて、
    上記固定膜には、上記音波を外部から上記振動膜に到達させるために複数の音孔部が形成されており、
    上記固定電極は、縁部の境界が上記音孔部と交わらないように形成されていることを特徴とする音響トランスデューサ。
  2. 上記音孔部は、規則的に配列されており、
    上記固定電極は、上記音孔部の配列方向と、隣り合う2つの該配列方向を二等分する方向とに沿う形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の音響トランスデューサ。
  3. 上記固定電極は、上記振動電極の振動部分に近い形状とするために、段状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の音響トランスデューサ。
  4. 隣り合う上記配列方向のなす角度が60度であることを特徴とする請求項2または3に記載の音響トランスデューサ。
  5. 隣り合う上記配列方向のなす角度が90度であることを特徴とする請求項2または3に記載の音響トランスデューサ。
  6. 上記音孔部は、隣り合う音孔部の中心同士の間隔が、上記隣り合う音孔部の寸法の和よりも短くなるように配置されていることを特徴とする請求項1から5までの何れか1項に記載の音響トランスデューサ。
  7. 上記音孔部の寸法は6μm以上であることを特徴とする請求項1から6までの何れか1項に記載の音響トランスデューサ。
  8. 上記固定膜は、上記固定電極と、該固定電極よりも広い保護膜とを備えており、
    該保護膜は、上記固定電極の縁部の境界で段状となっていることを特徴とする請求項1から7までの何れか1項に記載の音響トランスデューサ。
  9. 請求項1から8までの何れか1項に記載の音響トランスデューサと、該音響トランスデューサからの電気信号を増幅して外部に出力する出力ICとを備えるマイクロフォン。
JP2010121680A 2010-05-27 2010-05-27 音響トランスデューサ、および該音響トランスデューサを利用したマイクロフォン Active JP5588745B2 (ja)

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