JP2018098615A - 音響センサ及び静電容量型トランスデューサ - Google Patents

音響センサ及び静電容量型トランスデューサ Download PDF

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Abstract

【課題】過大な圧力が音響センサに作用した場合に、筐体内の圧力の上昇を抑制し、上昇した圧力による振動電極膜の過剰な変形を抑制することのできる技術を提供する。【解決手段】基板23と、空気の通過が可能な音孔27aを有するバックプレート27と、バックプレート27に対向するように配設された振動電極膜25と、上記の基板23、バックプレート27、振動電極膜25を収納するとともに、空気の流入が可能な圧力孔を有するパッケージと、を備える静電容量型トランスデューサにおいて、振動電極膜25が変形しバックプレート27に接近した際に、振動電極膜25とバックプレート27との間の隙間および音孔27aを通過する空気の流路を遮断(空気の流れを阻害)する突出部27cをさらに備える。【選択図】図5

Description

本発明は、静電容量型トランスデューサを筐体に収納した音響センサ及び、該音響センサにおける静電容量型トランスデューサに関する。より具体的には、MEMS技術を用いて形成された振動電極膜とバックプレートからなるコンデンサ構造によって構成された静電容量型トランスデューサを筐体に収納した音響センサ及び、当該静電容量型トランスデューサに関する。
従来から、小型のマイクロフォンとしてECM(Electret Condenser Microphone)と
呼ばれる音響センサを利用したものが使用される場合があった。しかし、ECMは熱に弱く、また、デジタル化への対応や小型化といった点で、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造される静電容量型トランスデューサを利用したマイクロフォン(以下、MEMSマイクロフォンともいう。)の方が優れていることから、近年では、MEMSマイクロフォンが採用されつつある(例えば、特許文献1を参照)。
上記のような音響センサにおいては、圧力を受けて振動する振動電極膜を、電極膜が固定されたバックプレートに空隙を介して対向配置させた形態をMEMS技術を用いて実現した静電容量型トランスデューサを収納したものがある。このような静電容量型トランスデューサの形態は、例えば、シリコン基板の上に振動電極膜、および振動電極膜を覆うような犠牲層を形成した後、犠牲層の上にバックプレートを形成し、その後に犠牲層を除去するといった工程により実現できる。MEMS技術はこのように半導体製造技術を応用しているので、極めて小さい静電容量型トランスデューサを得ることが可能である。
一方で、MEMS技術を用いて作製した静電容量型トランスデューサは、薄膜化した振動電極膜やバックプレートで構成されるため、過大な圧力が作用した場合等に振動電極膜が大きく変形し、破損してしまう虞があった。このような不都合は、例えば圧力孔を有する筐体(パッケージ)に静電容量型トランスデューサが収納された状態で、筐体内に、大音圧が加わった場合の他、実装工程で筐体の圧力孔にエアブローされた場合や、当該筐体内に収納された状態の静電容量型トランスデューサが落下した場合にも生じ得る。これは、上記の筐体に収納された状態の静電容量型トランスデューサを含むスマートフォン等の携帯電子機器に対し、大音圧が加わったりエアブローされたりした場合や、当該機器を落下させた場合も同様である。
より詳細には、落下衝突やエアガンの使用などに起因して静電容量型トランスデューサに空気を取り入れる圧力孔から圧縮空気が流入すると、振動電極膜がバックプレート側または基板側(圧力孔とは反対側)に大きく変形する(この時点で、振動電極膜がバックプレートまたは基板と接触することで、振動電極膜が損傷する場合もある。)。さらに、圧力孔から静電容量型トランスデューサに侵入した空気は、振動電極膜を変形させつつ、振動電極膜と半導体基板またはバックプレートの間の隙間および/または、半導体基板の開口またはバックプレートの音孔を通過して筐体内により深く侵入し、筐体内の圧力を上昇させる。そして、上昇した筐体内の圧力により、圧縮空気の流入が終わると、今度は、筐体内の圧力に起因して振動電極膜が圧力孔側に過剰に変形して損傷する場合がある。
これに対し、ダイアフラムの変位を機械的に抑制することでダイアフラムの過剰な変形による損傷を防止する技術が公知である(例えば、特許文献2参照)。しかしながら、この技術においては、ダイアフラムの変形は抑制できるが、圧力の上昇自体を抑制することはできないため、ダイアフラムと変形抑制部材との接触によってダイアフラムの一部に応
力が集中し、これによりダイアフラムが損傷する危険性があった。
また、ダイアフラムにおける基板側に支え構造を配置することで、過大な圧力によってダイアフラムが基板と衝突し損傷することを防止する技術も公知である(例えば、特許文献3を参照)。しかしながら、この技術においては支え構造を配置することで構造が複雑で生産性が低下し、製品コストが上昇する場合があった。また、ダイアフラム下の支え構造と、ダイアフラムとの間に存在する空気のブラウン運動がノイズの原因となる場合があった。
特開2011−250170号公報 米国特許出願公開第2008/0031476号明細書 米国特許出願公開第2015/0256924号明細書
本発明は、上記のような状況を鑑みて発明されたものであり、特に、音響センサの圧力孔から流入した圧縮空気によって静電容量型トランスデューサを収納した筐体の内圧が上昇し、当該圧力に起因して振動電極膜が圧力孔側に過剰に変形して損傷することを防止するものである。すなわち、本発明の目的は、過大な圧力が音響センサに作用した場合に、筐体内の圧力の上昇を抑制し、上昇した圧力による、静電容量型トランスデューサの振動電極膜の過剰な変形を抑制できる技術を提供することである。
上記課題を解決するための本発明は、開口を有する半導体基板と、
前記半導体基板の開口に対向するように配設され固定電極として機能するとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
前記バックプレートとの間に空隙を介して該バックプレートに対向するように配設された振動電極膜と、
前記基板、バックプレート及び振動電極膜を収納するとともに、空気の流入が可能な圧力孔を有する筐体と、
を備え、
前記振動電極膜の変形を該振動電極膜と前記バックプレートの間の静電容量の変化に変換し、音圧を検出する音響センサにおいて、
前記バックプレートの音孔、前記バックプレートと前記振動電極膜の間の隙間、前記振動電極膜と前記半導体基板の間の隙間及び、前記半導体基板の開口の少なくともいずれかを含んで、前記圧力孔から前記筐体内に流入した流体が、前記筐体内において前記振動電極膜を挟んで前記圧力孔と反対側の空間に移動する流路が形成され、
前記圧力孔から前記筐体内に流体が流入することで前記振動電極膜が変形し前記半導体基板または前記バックプレートに接近した際に、前記流路の少なくとも一部を遮断する流路遮断部をさらに備えることを特徴とする音響センサである。
ここで、音響センサに過大な圧力が作用した場合には、圧力孔から音響センサの筐体に侵入した空気は、筐体に収納された静電容量型トランスデューサの振動電極膜を変形させつつ、振動電極膜と半導体基板またはバックプレートの間の隙間および/または、半導体基板の開口またはバックプレートの音孔を通過して筐体内により深く侵入し、筐体内における特に振動電極膜に対し圧力孔の反対側の領域の圧力を上昇させる。そして、上昇した筐体内の圧力により、その後、振動電極膜が圧力孔側に過剰に変形してしまう。これに対し本発明は、前記バックプレートの音孔、前記バックプレートと前記振動電極膜の間の隙
間、前記振動電極膜と前記半導体基板の間の隙間及び、前記半導体基板の開口の少なくともいずれかを含んで、前記圧力孔から前記筐体内に流入した流体が、前記筐体内において前記振動電極膜を挟んで前記圧力孔と反対側の空間に移動する流路が形成され、前記圧力孔から前記筐体内に流体が流入することで前記振動電極膜が変形し前記半導体基板または前記バックプレートに接近した際に、前記流路の少なくとも一部を遮断する流路遮断部をさらに備えることとした。すなわち、本発明によれば、音響センサに過大な圧力が作用した場合に、筐体に収納された静電容量型トランスデューサの振動電極膜と半導体基板またはバックプレートとの間の隙間および/または、半導体基板の開口またはバックプレートの音孔を空気が通過して筐体内における特に振動電極膜に対し圧力孔の反対側の領域の圧力が増加することを抑制し、当該圧力に起因して振動電極膜が過剰に変形してしまうことを抑制できる。その結果、音響センサに過大な圧力が作用した場合に振動電極膜が破損してしまうことを抑制できる。なお、ここでいう遮断とは、流体の通過を完全に遮る場合の他、流体の一部の通過を残す場合をも含む。
また、本発明においては、前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記バックプレートの一方に設けられ、前記振動電極膜が変形して前記バックプレートに接近した際に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方と当接することで、前記バックプレートにおける少なくとも一部の前記音孔を閉塞させる突出部であってもよい。
筐体における圧力孔の位置が、振動電極膜に対してバックプレートと反対側に配置された構成においては、音響センサに過大な圧力が作用した場合には、静電容量型トランスデューサにおける振動電極膜は半導体基板側でなくバックプレート側に大きく変形する。このような場合には、空気は振動電極膜とバックプレートの間の隙間および/またはバックプレートの音孔を通過して筐体内により深く侵入し、筐体内の圧力を上昇させる。これに対し本発明においては、振動電極膜が変形してバックプレートに接近した際に、バックプレートに設けられた突出部が、振動電極膜と当接することで、バックプレートにおける少なくとも一部の音孔を閉塞させることとした。
これによれば、音響センサに過大な圧力が作用した場合に、筐体の圧力孔から侵入した空気が静電容量型トランスデューサにおけるバックプレートの音孔を通過して筐体内により深く侵入し筐体内の圧力が上昇すること抑制できる。その結果、上昇した圧力によって振動電極膜が圧力孔側に過剰に変形することを抑制し、振動電極膜の破損を回避することが可能となる。
また、本発明においては、前記突出部は、前記バックプレートにおける全面の前記音孔を閉塞させるようにしてもよい。これによれば、音響センサに過大な圧力が作用した場合に、より確実に、空気が静電容量型トランスデューサにおけるバックプレートの音孔を通過して筐体内により深く侵入し、筐体内の圧力が上昇すること抑制できる。
また、本発明においては、前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板に固定する固定部とを含んで形成され、前記突出部は、前記バックプレートにおける、前記振動電極膜の振動部の外周に対向する部分に配置された前記音孔を閉塞させるようにしてもよい。ここで、音響センサに過大な圧力が作用し、静電容量型トランスデューサにおける振動電極膜がバックプレート側に大きく変形した場合には、圧力孔から侵入した空気は先ず、振動電極膜の振動部の外周から振動電極膜とバックプレートの間の隙間に侵入し、その後、バックプレートの音孔を通過して筐体内により深く侵入し、筐体内の圧力を上昇させる。従って、突出部が、バックプレートにおける、振動電極膜の振動部の外周に対向する部分に配置された音孔を閉塞するようにすれば、振動電極膜の振動部の外周付近に配置された音孔を空気が通過することを抑制できるとともに、振動電極膜とバックプレートの隙間の中央部に向かう空気の流動を抑制できる。その結果、バック
プレート全体における音孔を空気が通過することを、より効率的に抑制でき、筐体内の圧力が上昇し当該圧力に起因して振動電極膜が破損することを、より効率的に抑制できる。
また、本発明においては、前記突出部は、平面視において前記バックプレートにおける前記音孔の周囲を囲う筒状の形状を有するようにしてもよい。これによれば、振動電極膜が変形してバックプレートに接近した際に、個々の筒状の突出部と振動電極膜とによってバックプレートにおける個々の音孔囲うことで、より確実に当該音孔を閉塞させることができる。その結果、音響センサに過大な圧力が作用した場合に、空気がバックプレートの音孔を通過して筐体内により深く侵入し、筐体内の圧力が上昇することをより確実に抑制できる。
また、本発明においては、前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記バックプレートの一方に設けられ、前記振動電極膜において少なくとも前記振動部の一部を囲むようにまたは、前記バックプレートにおいて少なくとも前記振動電極膜の振動部の一部に対向する部分を囲むように形成され、前記振動電極膜が変形して前記バックプレートに接近した際に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方と当接することで、前記振動電極膜と前記バックプレートとの間の隙間および/または前記バックプレートの音孔を通過する空気の流路の少なくとも一部を遮断する壁部であってもよい。
この場合は、振動電極膜がバックプレートに接近した際に、突出部がバックプレートにおける個々の音孔を閉塞させるのではなく、バックプレートにおいて少なくとも振動電極膜の振動部の一部に対向する部分を囲むように形成された壁部によって、バックプレートにおける全てまたは、少なくとも一部の音孔を閉塞する。これにより、より効率的にバックプレートの音孔を通過する空気の流路を遮断(空気の流れを阻害)することができる。また、同時に、より効率的に振動電極膜とバックプレートとの間の隙間を通過する空気の流路も遮断することができる。
また、本発明においては、前記バックプレートには、固定電極膜及び前記流路遮断部が設けられ、前記固定電極膜は、前記バックプレートにおける前記流路遮断部の先端以外の部分にのみ設けられるようにしてもよい。すなわち、流路遮断部(例えば、上記の突出部や壁部)の先端には固定電極膜を形成しないことで、流路遮断部がバックプレート、半導体基板、振動電極膜等に当接した際に、電気的なショートが発生することを防止できる。
また、本発明においては、前記固定電極膜または前記バックプレートの一方には、前記固定電極膜及び前記バックプレートが互いに接近した際に、前記固定電極膜または前記バックプレートの他方に当接するストッパがさらに設けられ、前記流路遮断部の高さは、前記ストッパの高さ以上としてもよい。
これによれば、振動電極膜またはバックプレートに設けられた流路遮断部の高さを、振動電極膜とバックプレートが接近した際に両者のスティックを防止するためのストッパの高さより高くすることができる。その結果、ストッパによって、流路遮断部が振動電極膜またはバックプレートに当接することが妨げられることを回避できる。従って、音響センサに過大な圧力が作用した場合に筐体内の圧力が増加し、当該圧力に起因して振動電極膜が過剰に変形してしまうことをより確実に抑制でき、その際に振動電極膜が破損してしまうことを抑制できる。
また、本発明においては、前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、前記
流路遮断部は、前記振動電極膜または前記半導体基板の一方に設けられ、前記半導体基板において少なくとも前記開口を囲むようにまたは、前記振動電極膜において少なくとも前記半導体基板の開口に対向する部分を囲むように形成され、前記振動電極膜が変形して前記半導体基板に接近した際に、前記振動電極膜または前記半導体基板の他方と当接することで、前記振動電極膜と前記半導体基板との間の隙間および/または前記半導体基板の開口を通過する空気の流路の少なくとも一部を遮断する壁部であってもよい。
ここでは、音響センサに圧力が作用した場合に、振動電極膜がバックプレートとは反対側の半導体基板側に変形する構成を前提としている。この場合には、振動電極膜または半導体基板の一方に流路遮断部としての壁部を設け、半導体基板において少なくとも開口を囲むようにまたは、振動電極膜において少なくとも半導体基板の開口に対向する部分を囲むように形成する。これにより、振動電極膜が変形して半導体基板に接近した際に、壁部が振動電極膜または半導体基板の他方と当接することで、振動電極膜と半導体基板との間の隙間および/または半導体基板の開口を通過する空気の流路を遮断(空気の流れを阻害)することが可能となる。その結果、静電容量型トランスデューサに過大な圧力が作用した場合に、より確実に、空気が半導体基板の開口を通過して筐体内の圧力が上昇すること抑制でき、当該圧力に起因して振動電極膜が過剰に変形し破損することを回避できる。なお、この場合も、前記振動電極膜または前記半導体基板の一方には、前記振動電極膜及び前記半導体基板が互いに接近した際に、前記振動電極膜または前記半導体基板の他方に当接するストッパがさらに設けられ、前記壁部の高さを、前記ストッパの高さ以上とすることで、流路遮断部が振動電極膜またはバックプレートに当接することがストッパによって妨げられることを回避できる。
また、本発明は、開口を有する半導体基板と、
前記半導体基板の開口に対向するように配設されるとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
前記バックプレートとの間に空隙を介して該バックプレートに対向するように配設された振動電極膜と、
前記基板、バックプレート及び振動電極膜を収納するとともに、空気の流入が可能な圧力孔を有する筐体と、
を備え、
前記振動電極膜の変形を該振動電極膜と前記バックプレートの間の静電容量の変化に変換し、音圧を検出する音響センサにおいて、
前記振動電極膜が変形し前記半導体基板または前記バックプレートに接近した際に、前記半導体基板の開口または前記バックプレートの音孔を通過する流体の流れを阻害する流路阻害部をさらに備えることを特徴とする音響センサであってもよい。
このことによっても、音響センサに過大な圧力が作用した場合に、半導体基板の開口またはバックプレートの音孔を空気が通過して筐体内の圧力が増加し、当該圧力に起因して振動電極膜が過剰に変形してしまうことを抑制できる。その結果、音響センサに過大な圧力が作用した場合に振動電極膜が破損してしまうことを抑制できる。
また、本発明は、空気の流入が可能な圧力孔を有する筐体に収納されて使用される静電容量型トランスデューサであって、
開口を有する半導体基板と、
前記半導体基板の開口に対向するように配設され固定電極として機能するとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
前記バックプレートとの間に空隙を介して該バックプレートに対向するように配設された振動電極膜と、
を備え、
前記振動電極膜の変形を該振動電極膜と前記バックプレートの間の静電容量の変化に変換し、
前記振動電極膜が変形し前記半導体基板または前記バックプレートに接近した際に、前記振動電極膜と前記半導体基板または前記バックプレートとの間の隙間を通過する流体の流路および/または、前記半導体基板の開口または前記バックプレートの音孔を通過する流体の流路の、少なくとも一部を遮断する流路遮断部をさらに備えることを特徴とする静電容量型トランスデューサであってもよい。
本発明における静電容量型トランスデューサによれば、筐体に収納され音響センサとして使用された場合に、音響センサに過大な圧力が作用した場合に、筐体に収納された静電容量型トランスデューサの振動電極膜と半導体基板またはバックプレートとの間の隙間および/または、半導体基板の開口またはバックプレートの音孔を空気が通過して筐体内における特に振動電極膜に対し圧力孔の反対側の領域の圧力が増加することを抑制し、当該圧力に起因して振動電極膜が過剰に変形してしまうことを抑制できる。その結果、音響センサに過大な圧力が作用した場合に静電容量型トランスデューサの振動電極膜が破損してしまうことを抑制できる。
また、その場合に、前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記バックプレートの一方に設けられ、前記振動電極膜が変形して前記バックプレートに接近した際に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方と当接することで、前記バックプレートにおける少なくとも一部の前記音孔を閉塞させる突出部であるようにしてもよい。
また、本発明に係る静電容量型トランスデューサにおいて、前記突出部は、前記バックプレートにおける全面の前記音孔を閉塞させることとしてもよい。
また、本発明に係る静電容量型トランスデューサにおいて、前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、前記突出部は、前記バックプレートにおける、前記振動電極膜の振動部の外周に対向する部分に配置された前記音孔を閉塞させるようにしてもよい。
また、本発明に係る静電容量型トランスデューサにおいて、前記突出部は、平面視において前記バックプレートにおける前記音孔の周囲を囲う筒状の形状を有するようにしてもよい。
また、本発明に係る静電容量型トランスデューサにおいて、前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記バックプレートの一方に設けられ、前記振動電極膜において少なくとも前記振動部の一部を囲むようにまたは、前記バックプレートにおいて少なくとも前記振動電極膜の振動部の一部に対向する部分を囲むように形成され、前記振動電極膜が変形して前記バックプレートに接近した際に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方と当接することで、前記振動電極膜と前記バックプレートとの間の隙間および/または前記バックプレートの音孔を通過する空気の流路の少なくとも一部を遮断する壁部であることとしてもよい。
また、本発明に係る静電容量型トランスデューサにおいて、前記バックプレートには、固定電極膜及び前記流路遮断部が設けられ、前記固定電極膜は、前記バックプレートにおける前記流路遮断部の先端以外の部分にのみ設けられることとしてもよい。
また、本発明に係る静電容量型トランスデューサにおいて、前記振動電極膜または前記バックプレートの一方には、前記振動電極膜及び前記バックプレートが互いに接近した際
に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方に当接するストッパがさらに設けられ、前記流路遮断部の高さは、前記ストッパの高さ以上であることとしてもよい。
また、また、本発明に係る静電容量型トランスデューサにおいて、前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記半導体基板の一方に設けられ、前記半導体基板において少なくとも前記開口を囲むようにまたは、前記振動電極膜において少なくとも前記半導体基板の開口部に対向する部分を囲むように形成され、前記振動電極膜が変形して前記半導体基板に接近した際に、前記振動電極膜または前記半導体基板の他方と当接することで、前記振動電極膜と前記半導体基板との間の隙間および/または前記半導体基板の開口を通過する空気の流路の少なくとも一部を遮断する壁部であることとしてもよい。
また、本発明に係る静電容量型トランスデューサにおいて、前記振動電極膜または前記半導体基板の一方には、前記振動電極膜及び前記半導体基板が互いに接近した際に、前記振動電極膜または前記半導体基板の他方に当接するストッパがさらに設けられ、前記壁部の高さは、前記ストッパの高さ以上であることとしてもよい。
また、本発明に係る静電容量型トランスデューサにおいて、空気の流入が可能な圧力孔を有する筐体に収納されて使用される静電容量型トランスデューサであって、
表面に開口を有する半導体基板と、
前記半導体基板の開口に対向するように配設されるとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
前記バックプレートとの間に空隙を介して該バックプレートに対向するように配設された振動電極膜と、
を備え、
前記振動電極膜の変形を該振動電極膜と前記バックプレートの間の静電容量の変化に変換し、
前記振動電極膜が変形し前記半導体基板または前記バックプレートに接近した際に、前記半導体基板の開口または前記バックプレートの音孔を通過する流体の流れを阻害する流路阻害部をさらに備えることとしてもよい。
なお、上述した、課題を解決するための手段は適宜組み合わせて使用することが可能である。
本発明によれば過大な圧力が音響センサに作用した場合に、筐体内の圧力の上昇を抑制し、上昇した圧力に起因する静電容量型トランスデューサの振動電極膜の過剰な変形を抑制することができる。その結果、過大な圧力が作用した場合の音響センサの耐性を向上させることが可能となる。
MEMS技術により製造された従来の音響センサの一例を示した斜視図である。 従来の音響センサの内部構造の一例を示した分解斜視図である。 音響センサに過大な圧力が急激に作用した場合の不都合について説明するための図である。 音響センサに過大な圧力が急激に作用した場合に対する従来の対策について説明するための図である。 本発明の実施例1における振動電極膜及びバックプレート付近の構成を示す図である。 本発明の実施例1における突出部の構成を示す図である。 本発明の実施例2における振動電極膜及びバックプレート付近の構成を示す図である。 本発明の実施例2における振動電極膜及びバックプレート付近の別の構成を示す図である。 本発明の実施例3における振動電極膜及びバックプレート付近の構成を示す図である。 本発明の実施例4における振動電極膜及びバックプレート付近の構成を示す図である。 本発明の実施例における突出部・壁部の先端の状態及び、ストッパと突出部・壁部の高さの関係について説明するための図である。 音響センサに過大な圧力が急激に作用した場合の不都合について説明するための第2の図である。 本発明の実施例5における振動電極膜及びバックプレート付近の構成を示す図である。 圧力孔がパッケージの天井面に設けられている場合における振動電極膜及びバックプレート付近の構成を示す図である。 本発明の変形例における振動電極膜及びバックプレート付近の構成を示す図である。 本発明の振動電極膜の別の例を示す図である。
<実施例1>
以下、本願発明の実施形態について図を参照しながら説明する。以下に示す実施形態は、本願発明の一態様であり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、以下においては、静電容量型トランスデューサを音響センサとして用いる場合について説明する。しかしながら、本発明に係る静電容量型トランスデューサは、振動電極膜の変位を検出するものであれば、音響センサ以外のセンサとしても利用できる。例えば、圧力センサの他、加速度センサや慣性センサ等として使用しても構わない。また、センサ以外の素子、例えば、電気信号を変位に変換するスピーカ等として使用しても構わない。また、以下の説明におけるバックプレート、振動電極膜、バックチャンバー、半導体基板等の配置は一例であり、同等の機能を有せばこれらに限られない。例えば、バックプレートと振動電極膜の配置が逆転していても構わない。
図1は、MEMS技術により製造された従来の音響センサ1の一例を示した斜視図である。また、図2は、音響センサ1の内部構造の一例を示した分解斜視図である。音響センサ1は、バックチャンバー2が設けられたシリコン基板(以下、単に基板ともいう)3の上面に、絶縁膜4、振動電極膜(ダイアフラム)5、およびバックプレート7を積層した積層体である。バックプレート7は、固定板6に膜8を成膜した構造を有しており、固定板6のシリコン基板3側に固定電極膜8が配置されたものである。バックプレート7の固定板6には多数の穿孔としての音孔が全面的に設けられている(図2に示す固定板6の網掛けの各点が個々の音孔に相当する)。また、固定電極膜8の四隅のうち1つには、出力信号を取得するための固定電極パッド10が設けられている。
ここで、シリコン基板3は、例えば単結晶シリコンで形成することができる。また、振動電極膜5は、例えば導電性の多結晶シリコンで形成することができる。振動電極膜5は、略矩形状の薄膜であり、振動する略四辺形の振動部11の四隅に固定部12が設けられている。そして、振動電極膜5は、バックチャンバー2を覆うようにシリコン基板3の上面に配置され、アンカー部としての4つの固定部12においてシリコン基板3に固定され
ている。振動電極膜5の振動部11は、音圧に感応して上下に振動する。
また、振動電極膜5は、4つの固定部12以外の箇所においては、シリコン基板3にも、バックプレート7にも接触していない。よって、音圧に感応してより円滑に上下に振動可能になっている。また、振動部11の四隅にある固定部12のうちの1つに振動膜電極パッド9が設けられている。バックプレート7に設けられている固定電極膜8は、振動電極膜5のうち四隅の固定部12を除いた振動する部分に対応するように設けられている。振動電極膜5のうち四隅の固定部12は音圧に感応して振動せず、振動電極膜5と固定電極膜8との間の静電容量が変化しないためである。
音響センサ1に音が届くと、音が音孔を通過し、振動電極膜5に音圧を加える。すなわち、この音孔により、音圧が振動電極膜5に印加されるようになる。また、音孔が設けられることにより、バックプレート7と振動電極膜5との間のエアーギャップ中の空気が外部に逃げ易くなり、熱雑音が軽減され、ノイズを減少することができる。
音響センサ1においては、上述した構造により、音を受けて振動電極膜5が振動し、振動電極膜5と固定電極膜8との間の距離が変化する。振動電極膜5と固定電極膜8との間の距離が変化すると、振動電極膜5と固定電極膜8との間の静電容量が変化する。よって、振動電極膜5と電気的に接続された振動膜電極パッド9と、固定電極膜8と電気的に接続された固定電極パッド10との間に直流電圧を印加しておき、上記静電容量の変化を電気的な信号として取り出すことにより、音圧を電気信号として検出することができる。
次に、上記の従来の音響センサ1において生じ得る不都合について説明する。図3は、音響センサ1に過大な圧力が作用した場合について記載した模式図である。図3に示すように、過大な圧力が音響センサ1に作用した場合には、当該圧力が筐体としてのパッケージ106の底面に設けられた圧力孔106aから振動電極膜105に作用する。そうすると、振動電極膜105がバックプレート107側(圧力孔106aと反対側)へ大きく変形し、振動電極膜105がバックプレート107に接触する。その際に振動電極膜105が破損してしまう場合もある。
さらに、上記の過程において圧力孔106aから流入した空気は、振動電極膜105とバックプレート107の隙間を通過し、さらにバックプレート107の音孔107aを通過して筐体内により深く侵入して圧縮される。このことによりパッケージ106内の圧力が上昇するので、空気の流入が終わるとパッケージ106内の圧力の上昇に起因して、今度は振動電極膜105がバックプレート107とは逆側(圧力孔106a側)に大きく変形し、その際に振動電極膜105が破損してしまう場合があった。このような不都合は、例えば音響センサ1に過大な空気圧が作用した場合の他、音響センサ1が落下した場合等にも生じ得る。
特に、上記のパッケージ106内の圧力の上昇に起因する不都合に対し、図4に示すような対策が考えられる。すなわち、図4(a)に示すように、バックプレート107における、振動電極膜105の端部付近に対向する部分について音孔107aを無くすことで、圧力孔106aから過大な圧力が作用した際に、空気が音孔107aを介してバックプレート107を通過し難くすることができる。
しかしながら、この場合には、振動電極膜105の端部付近において振動電極膜105とバックプレート107の間に空気が滞留するため、この空気のブラウン運動によるノイズが発生し易くなる不都合がある。また、図4(b)に示すように、バックプレート107のストッパ107bを無くすことで、振動電極膜105がバックプレート107側に変形した際に、振動電極膜105とバックプレート107を全面密着させ、空気が音孔10
7aを介してバックプレート107を通過し難くすることができる。しかしながら、この場合には、振動電極膜105とバックプレート107が密着したまま離れなくなって、スティックが発生してしまう虞がある。
そこで、上記のような不都合に対し本実施例においては、バックプレートに、音孔の周囲を囲うように振動電極膜側に筒状に突出した突出部を設けることとした。すなわち、振動電極膜がバックプレート側に変形した際には、振動電極膜が上記突出部の先端に当接することで音孔を閉塞し、空気が音孔を通過してバックプレートを通過することを抑制することとし、これによりパッケージ内の圧力の上昇を抑制するようにした。
図5は、本実施例におけるバックプレート27及び、振動電極膜25付近の構造を説明するための図である。図5(a)は過大な圧力が作用する前の状態を示す断面図、図5(b)は過大な圧力が作用した状態を示す断面図、図5(c)は平面図を示す。なお、図5(a)、図5(b)は図5(c)に示されるX−X断面による断面図である。図5において、23は基板、29は振動膜電極パッド、30は固定電極パッド、31は振動電極膜25における振動部、32は振動電極膜25における固定部である。図5(a)に示すように、バックプレート27の音孔27aのうち、振動電極膜25の端部に近いものの周囲を囲うように、バックプレート27に筒状の突出部27cを設ける。
そうすれば、過大な圧力が作用し振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合に、振動電極膜25が突出部27cと当接して音孔27aを閉塞し、振動電極膜25の端部に近い領域に関しては、音孔27aを空気が通過してパッケージの内圧が上昇することを抑制できる。また、突出部27cの存在により、空気がバックプレート27と振動電極膜25の隙間に侵入し難くなり、振動電極膜25の中央部に近い領域に配置された音孔27aに空気が到達し難くなり、当該領域における音孔27aを空気が通過してパッケージの内圧が上昇することを抑制できる。
なお、突出部27cは、図5(c)に破線で示す、振動電極膜25の振動部31の周囲を囲む領域Aにおける音孔27aに対して設けてもよいし、さらに振動部31の中央部に広がった領域における音孔17aに対して設けてもよい。また、振動部31の全領域における音孔27aに対して設けてもよい。加えて、突出部27cは、上記した領域における音孔27aのうちの全ての音孔27aに対して設けてもよいし、抜粋された一部の音孔27aに対して設けても構わない。突出部27cを設ける領域の大きさ及び、当該領域において突出部27cを設ける音孔27aの数については、音響センサ1に過大な圧力が作用した場合のパッケージ内の圧力の上昇の度合いや、スティックの発生度合い等に基づき、適宜決定すればよい。
図6には、音孔27a及び突出部27cの拡大図を示す。図6(a)は平面図、図6(b)はY−Y断面図である。図6(a)に示すように突出部27cは、平面視において音孔27aの周囲を囲うように設けられており、音孔27aが円形の場合には円筒状の形状を有する。なお、本実施例においては、図6(c)に平面図を示すように、筒状の突出部27cを、壁状の壁部27eで繋げてもよい。これにより、さらに確実に、空気がバックプレート27と振動電極膜25の隙間及び、音孔27aを通過してパッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。なお、突出部27c及び壁部27eは、本発明における流路遮断部及び流路阻害部に相当する。
<実施例2>
次に、実施例2として、音響センサ1に過大な圧力が作用し振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合に、空気が音孔27aを通過し難くするために、バックプレート27における、振動電極膜25の振動部31に対向する部分を囲むように壁部を設け
た例について説明する。
図7は、本実施例におけるバックプレート27及び、振動電極膜25付近の構造を説明するための図である。図7(a)は過大な圧力が作用する前の状態を示す断面図、図7(b)は過大な圧力が作用した状態を示す断面図、図7(c)は平面図を示す。なお、図7(a)、図7(b)は図7(c)に示されるX−X断面による断面図である。本実施例では、図7(a)に示すように、バックプレート27における、振動電極膜25の振動部31に対向する部分であって音孔27aが分布する領域を囲むように、壁部27dを設ける。
そうすれば、過大な圧力が作用し振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合に、振動電極膜25の振動部31が壁部27dの先端と当接し、バックプレート27における音孔27aが分布する領域への空気の流路を遮断(空気の流れを阻害)する。その結果、音孔27aを空気が通過してパッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。なお、壁部27dは、図7(c)において、全ての音孔27aを包含する領域Bを囲むように設けてもよいし、一部の音孔27aが、壁部27dに囲まれる領域の外側に分布しても構わない。また、壁部27dは、図8(c)に示すように、固定部32を含めた、振動電極膜25の全体を囲むように設けても構わない。
<実施例3>
次に、突出部を振動電極膜に設けた例について説明する。図9は、本実施例におけるバックプレート27及び、振動電極膜25付近の構造を説明するための図である。図9(a)は過大な圧力が作用する前の状態を示す断面図、図9(b)は過大な圧力が作用した状態を示す断面図、図9(c)は平面図を示す。なお、図9(a)、図9(b)は図9(c)に示されるX−X断面による断面図である。本実施例では、図9(a)に示すように、振動電極膜25の振動部31の端部付近において、対向するバックプレート27に配置された個々の音孔27aを閉塞可能な位置に突出部25aを設ける。すなわち、平面視において、個々の音孔27aを包含するような断面を有する柱状の突出部25aを設ける。
そうすれば、図9(b)に示すように、過大な圧力が作用し振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合に、バックプレート27の音孔27aのうち、特に空気の流路となり易い、振動電極膜25の振動部31の端部付近に対向する部分に配置された音孔27aを、振動電極膜25に設けられた突出部25aによって閉塞することができる。その結果、振動電極膜25の振動部31の端部付近に対向する部分に配置された音孔27aを閉塞することができるとともに、振動電極膜25とバックプレート27の隙間を、振動電極膜25の中央部側に流入する空気の流路を遮断(空気の流れを阻害)することができる。従って、より効率的に、音孔27aを空気が通過してパッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。
なお、振動電極膜25において突出部25aは、図9(c)に破線で示す、振動電極膜25の振動部31の周囲を囲む領域Aに対向する音孔27aに対して設けてもよいし、さらに振動部31の中央部に広がった領域に対向する音孔27aに対して設けてもよい。また、振動部31の全領域に対向する(すなわち、バックプレート27に配置された全ての)音孔27aに対して設けてもよい。加えて、突出部25aは、上記した領域に対向する音孔27aのうちの全ての音孔27aに対して設けてもよいし、抜粋された一部の音孔27aに対して設けても構わない。突出部25aを設ける領域の大きさ及び、当該領域において突出部25aを設ける音孔27aの数については、音響センサ1に過大な圧力が作用した場合のパッケージ内の圧力の上昇の度合いや、スティックの発生度合い等に基づき、適宜決定すればよい。
なお、本実施例においては、振動電極膜25に、対向するバックプレート27における個々の音孔27aを閉塞可能な柱状の突出部25aを設けることとしたが、突出部25aは、複数の音孔27aを閉塞可能な柱状の形状を有するようにしてもよい。あるいは、例えば、振動電極膜25の振動部31の少なくとも一部の領域を囲むように壁部を設け、過大な圧力が作用し振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合に、この壁部で囲まれた領域に対向する音孔27aを閉塞可能としても構わない。
<実施例4>
次に、本発明を、振動電極膜25に孔25bが設けられた構造に適用した場合について説明する。このような構造は、音響センサ1の低周波数領域の感度を低下させる目的で採用される場合がある。ここで、図10には、振動電極膜25に孔25bが設けられた構造における、突出部25cの構造について示す。このような場合には、図10(a)に示すように、孔25bの周囲を囲うように筒状の突出部25cを振動電極膜25に設けてもよい。こうすれば、過大な圧力が作用し振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合に、振動電極膜25の突出部25cがバックプレート27と当接し、振動電極膜25における孔25bによる空気の流路を遮断(空気の流れを阻害)し、孔25bを空気が通過してパッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。
また、図10(b)に示すように、バックプレート27に、平面視において孔25bを包含する断面を有する突出部27eを設けてもよい。こうすれば、過大な圧力が作用し振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合に、バックプレート27の突出部27eが振動電極膜25と当接し、振動電極膜25における孔25bによる空気の流路を遮断(空気の流れを阻害)し、孔25bを空気が通過してパッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。
あるいは、図10(c)に示すように、バックプレート27に、平面視において孔25bより若干小さい断面を有する突出部27fを設けてもよい。こうすれば、過大な圧力が作用し振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合に、バックプレート27の突出部27fが振動電極膜25における孔25b内に侵入して空気の流路を遮断(空気の流れを阻害)し、孔25bを空気が通過してパッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。また、この場合には、突出部が振動電極膜25と当接することでスティックが発生するリスクを低減させることが可能である。なお、図10に示した例では、直接的には振動電極膜25における孔25bを通過する空気の流路を遮断(空気の流れを阻害)しているが、これにより、間接的に、振動電極膜25とバックプレート27との間の隙間を通過する流体の流路および/または、バックプレート27の音孔を通過する流体の流路の、少なくとも一部を遮断することとなる。
なお、上記した各実施例においては、バックプレート側に設けられた突出部や壁部の先端等、振動電極膜と接触する部分には固定電極膜は設けないものとする(図11(a)参照)。これにより、過大な圧力が音響センサ1に作用した際に、例えば図11(a)に示した壁部27dと振動電極膜25とが接触した場合にも、振動電極膜25とバックプレート27の間で電気的なショートが生じないようにすることが可能である。
また、図11(b)〜図11(d)には、バックプレート27に設けられた壁部27dと、ストッパ27bの高さの関係について示している。図11(b)においては、壁部27dの高さがストッパ27bより高くなっている。また、図11(c)においては、壁部27dの高さはストッパ27bと同等となっている。これらの場合においては、過大な圧力が作用し振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合に、ストッパ27bより壁部27dが先に、あるいは同時に振動電極膜25に到達する。よって、より確実に、壁部27dと振動電極膜25とを当接させることが可能となる。その結果、過大な圧力が
音響センサ1に作用した場合に、より確実に、音孔27aを空気が通過してパッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。
一方、図11(d)に示すように、壁部27dの高さがストッパ27bより低い場合には、過大な圧力が作用し振動電極膜25がバックプレート27側に変形した際に、ストッパ27bが壁部27dより先に振動電極膜25に到達してしまい、壁部27dと振動電極膜25とを確実に当接させることが困難となる。その結果、過大な圧力が音響センサ1に作用した場合に、確実に、音孔27aを空気が通過することによるパッケージ内の圧力上昇を抑制することが困難となる。
上記より、本実施例においては、図11(b)に示すように、壁部27dの高さをストッパ27bより高くするか、図11(c)に示すように、壁部27dの高さをストッパ27bと同等とすることが望ましい。このことは、バックプレート27に突出部が設けられた場合にも同様である。
<実施例5>
次に、本発明を、パッケージ108において圧力孔108bが、底面側(振動電極膜に対して基板側)でなく、天井面側(振動電極膜に対して基板と反対側)にある構成に適用した場合について説明する。ここで、この構成において過大な圧力が音響センサ101に作用した場合の一般的な不都合について図12を用いて説明する。この構成において過大な圧力が音響センサ1に作用した際には、圧力がパッケージ108の天井面に設けられた圧力孔108bからバックプレート107の音孔107aを介して振動電極膜105に作用する。そうすると、振動電極膜105にバックプレート107とは逆側(基板103側)への大きな変形が生じ、振動電極膜105が基板103に接触する。この時点で振動電極膜105が破損する場合がある。
さらに、上記の過程において圧力孔108bから流入した空気は、振動電極膜105と基板103の隙間を通過し、さらに基板103の開口を通過して筐体内により深く侵入して圧縮される。このことによりパッケージ108内の圧力が上昇するので、空気の流入が終わると今度は振動電極膜105がバックプレート107側に大きく変形し、バックプレート107に接触する。その際に振動電極膜105が破損してしまう場合もあった。
上記のような不都合に対応し、本実施例では、パッケージにおいて圧力孔が、振動電極膜に対して基板側でなく、基板とは反対側にある場合には、振動電極膜の基板側に壁部を設け、空気が基板におけるバックチャンバーの開口を通過してパッケージ内の圧力が上昇し難くなるようにした。
図13は、本実施例におけるバックプレート27及び、振動電極膜25付近の構造を説明するための図である。図13(a)は過大な圧力が作用する前の状態を示す断面図、図13(b)は過大な圧力が作用した状態を示す断面図、図13(c)は平面図を示す。なお、図13(a)、図13(b)は図13(c)に示されるX−X断面による断面図である。図13(a)に示すように、本実施例においては、振動電極膜25における、基板23に対向する部分にバックチャンバー22を囲むように、壁部25dを設ける。
そうすれば、過大な圧力が作用し振動電極膜25が基板23側に変形した場合に、図13(b)に示すように、振動電極膜25の壁部25dが基板23の上面と当接し、バックチャンバー22への空気の流路を遮断(空気の流れを阻害)し、パッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。なお、壁部25dは、図13(c)において二点鎖線で示すように、平面視において略正方形のバックチャンバー22の開口を囲むように設けられる。なお、この場合には壁部25dは平面視において閉曲線となるが、その一部に隙間を有し
ていてもよい。また、本実施例において、振動電極膜25と基板23との間でスティックを発生させないために振動電極膜25における基板23側の面にストッパ(不図示)が設けられることがあるが、この場合には、壁部25dの高さをストッパの高さと同等以上にすることが望ましい。これにより、過大な圧力が作用し振動電極膜25が基板23側に変形した場合に、より確実に振動電極膜25の壁部25dを基板23の上面と当接させ、パッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。
なお、圧力孔がパッケージの天井面に設けられている場合には、図13及び図14(a)に示すように、バックプレート27が、振動電極膜25の天井面側(すなわち、圧力孔側)に配置される構成の他、図14(b)に示すように、振動電極膜35が、バックプレート37の天井面側(すなわち、圧力孔側)に配置される構成が考えられる。図14(b)に示すような場合については、壁部37dを、バックプレート37における音孔37aが配置される領域を囲むように設けてもよい。また、図示は省略するが、音孔37aを囲うようにバックプレート37に筒状の突出部を設けてもよい。さらに、振動電極膜35に、音孔37aを閉塞するような突出部を設けても構わない。
<変形例>
上記の実施例においては、突出部や壁部は、バックプレートや振動電極膜の表面に凸形状を付与することによって形成することを前提として説明した。しかしながら、突出部や壁部を、バックプレートや振動電極膜に曲げ形状を付与することにより形成しても構わない。
図15には、そのような変形例における、バックプレート及び振動電極膜の付近の断面図を示す。図15(a)は、バックプレート27の斜めに形成された側面に曲げ形状を付与して壁部27fを形成した例である。この例では、音響センサ1に過大な圧力が作用し、振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合には、振動部31の端面が壁部27fに近づくことで、空気がバックプレート27と振動電極膜25の隙間に流入する際の流路を遮断(流れを阻害)し、空気が音孔27aを通過することを抑制する。結果として、パッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。
なお、この変形例では、振動電極膜25がバックプレート27側に曲げ形状を付与した場合に、振動部31の端面が壁部27fに近づくことで、空気がバックプレート27と振動電極膜25の隙間に流入する際の流路を遮断(流れを阻害)した。これに対し、壁部27fに、振動電極膜25のより中央側にまで曲げ形状を広げ、振動電極膜25がバックプ
レート27側に変形した場合に、振動電極膜25のバックプレート27側の表面が壁部27fに当接することで、空気がバックプレート27と振動電極膜25の隙間に流入する際の流路を遮断(流れを阻害)してもよい。
次に、図15(b)は、振動電極膜25の突出部25eを、振動電極膜25における振動部31の端部の一部に曲げ形状を付与することによって形成した例である。この例においても、音響センサ1に過大な圧力が作用し、振動電極膜25がバックプレート27側に変形した場合には、突出部25eがバックプレート27の音孔27aを閉塞することで、空気がバックプレート27と振動電極膜25の隙間に流入する際の流路を遮断(流れを阻害)し、空気が音孔27aを通過することを抑制する。結果として、パッケージ内の圧力が上昇することを抑制できる。
なお、上記の実施例においては、音響センサ1に過大な圧力が作用して空気が圧力孔から流入する例について説明したが、本発明は音響センサ1が空気中以外の雰囲気で使用される場合にも適用可能である。すなわち、本発明における流路遮断部及び流路阻害部は、空気以外の流体の流路を遮断し、または、流れを阻害しても構わない。
また、上記の実施例においては、振動電極膜の振動部の形状が略正方形でありその周囲に固定部が形成された例について説明したが、振動電極膜の振動部の形状は図16に示すような円形またはその他の形状であっても構わない。例えば、図16(a)に示すように、固定部52は、振動電極膜45における円形の振動部51の周囲に放射状に延伸するように一つ以上設けられた構造もよいし、図16(b)に示すように、振動電極膜45における円形の振動部51の外周部分が直接、基板43(または不図示のバックプレート)に固定される固定部52として機能しても構わない。なお、振動電極膜45における円形の振動部51の外周部分の全周が固定部52として機能する場合には、振動部51と基板43の間から空気が流入することはないため、振動部51に孔が形成されていることが本発明の前提となる。
1、101・・・音響センサ
2、22・・・バックチャンバー
3、23、43、103・・・基板
5、25、35、45、105・・・振動電極膜
7、27、37、107・・・バックプレート
7a、27a、37a、107a・・・音孔
27b・・・ストッパ
25a、25c、25e、27c、27e、27f・・・突出部
25d、27d、27f・・・壁部
11、31、51・・・振動部
12、32、52・・・固定部
106・・・パッケージ
106a、106b・・・圧力孔

Claims (22)

  1. 開口を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の開口に対向するように配設され固定電極として機能するとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
    前記バックプレートとの間に空隙を介して該バックプレートに対向するように配設された振動電極膜と、
    前記基板、バックプレート及び振動電極膜を収納するとともに、空気の流入が可能な圧力孔を有する筐体と、
    を備え、
    前記振動電極膜の変形を該振動電極膜と前記バックプレートの間の静電容量の変化に変換し、音圧を検出する音響センサにおいて、
    前記バックプレートの音孔、前記バックプレートと前記振動電極膜の間の隙間、前記振動電極膜と前記半導体基板の間の隙間及び、前記半導体基板の開口の少なくともいずれかを含んで、前記圧力孔から前記筐体内に流入した流体が、前記筐体内において前記振動電極膜を挟んで前記圧力孔と反対側の空間に移動する流路が形成され、
    前記圧力孔から前記筐体内に流体が流入することで前記振動電極膜が変形し前記半導体基板または前記バックプレートに接近した際に、前記流路の少なくとも一部を遮断する流路遮断部をさらに備えることを特徴とする音響センサ。
  2. 前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記バックプレートの一方に設けられ、前記振動電極膜が変形して前記バックプレートに接近した際に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方と当接することで、前記バックプレートにおける少なくとも一部の前記音孔を閉塞させる突出部であることを特徴とする、請求項1に記載の音響センサ。
  3. 前記突出部は、前記バックプレートにおける全面の前記音孔を閉塞させることを特徴とする、請求項2に記載の音響センサ。
  4. 前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、
    前記突出部は、前記バックプレートにおける、前記振動電極膜の振動部の外周に対向する部分に配置された前記音孔を閉塞させることを特徴とする、請求項2に記載の音響センサ。
  5. 前記突出部は、平面視において前記バックプレートにおける前記音孔の周囲を囲う筒状の形状を有することを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の音響センサ。
  6. 前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、
    前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記バックプレートの一方に設けられ、前記振動電極膜において少なくとも前記振動部の一部を囲むようにまたは、前記バックプレートにおいて少なくとも前記振動電極膜の振動部の一部に対向する部分を囲むように形成され、前記振動電極膜が変形して前記バックプレートに接近した際に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方と当接することで、前記振動電極膜と前記バックプレートとの間の隙間および/または前記バックプレートの音孔を通過する空気の流路の少なくとも一部を遮断する壁部であることを特徴とする、請求項1に記載の音響センサ。
  7. 前記バックプレートには、固定電極膜及び前記流路遮断部が設けられ、
    前記固定電極膜は、前記バックプレートにおける前記流路遮断部の先端以外の部分にのみ設けられることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の音響センサ。
  8. 前記振動電極膜または前記バックプレートの一方には、前記振動電極膜及び前記バックプレートが互いに接近した際に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方に当接するストッパがさらに設けられ、
    前記流路遮断部の高さは、前記ストッパの高さ以上であることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の音響センサ。
  9. 前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、
    前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記半導体基板の一方に設けられ、前記半導体基板において少なくとも前記開口を囲むようにまたは、前記振動電極膜において少なくとも前記半導体基板の開口部に対向する部分を囲むように形成され、前記振動電極膜が変形して前記半導体基板に接近した際に、前記振動電極膜または前記半導体基板の他方と当接することで、前記振動電極膜と前記半導体基板との間の隙間および/または前記半導体基板の開口を通過する空気の流路の少なくとも一部を遮断する壁部であることを特徴とする、請求項1に記載の音響センサ。
  10. 前記振動電極膜または前記半導体基板の一方には、前記振動電極膜及び前記半導体基板が互いに接近した際に、前記振動電極膜または前記半導体基板の他方に当接するストッパがさらに設けられ、
    前記壁部の高さは、前記ストッパの高さ以上であることを特徴とする請求項9に記載の音響センサ。
  11. 表面に開口を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の開口に対向するように配設されるとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
    前記バックプレートとの間に空隙を介して該バックプレートに対向するように配設された振動電極膜と、
    前記基板、バックプレート及び振動電極膜を収納するとともに、空気の流入が可能な圧力孔を有する筐体と、
    を備え、
    前記振動電極膜の変形を該振動電極膜と前記バックプレートの間の静電容量の変化に変換し、音圧を検出する音響センサにおいて、
    前記振動電極膜が変形し前記半導体基板または前記バックプレートに接近した際に、前記半導体基板の開口または前記バックプレートの音孔を通過する流体の流れを阻害する流路阻害部をさらに備えることを特徴とする音響センサ。
  12. 空気の流入が可能な圧力孔を有する筐体に収納されて使用される静電容量型トランスデューサであって、
    開口を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の開口に対向するように配設され固定電極として機能するとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
    前記バックプレートとの間に空隙を介して該バックプレートに対向するように配設された振動電極膜と、
    を備え、
    前記振動電極膜の変形を該振動電極膜と前記バックプレートの間の静電容量の変化に変換し、
    前記振動電極膜が変形し前記半導体基板または前記バックプレートに接近した際に、前記振動電極膜と前記半導体基板または前記バックプレートとの間の隙間を通過する流体の流路および/または、前記半導体基板の開口または前記バックプレートの音孔を通過する
    流体の流路の、少なくとも一部を遮断する流路遮断部をさらに備えることを特徴とする静電容量型トランスデューサ。
  13. 前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記バックプレートの一方に設けられ、前記振動電極膜が変形して前記バックプレートに接近した際に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方と当接することで、前記バックプレートにおける少なくとも一部の前記音孔を閉塞させる突出部であることを特徴とする、請求項12に記載の静電容量型トランスデューサ。
  14. 前記突出部は、前記バックプレートにおける全面の前記音孔を閉塞させることを特徴とする、請求項13に記載の静電容量型トランスデューサ。
  15. 前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、
    前記突出部は、前記バックプレートにおける、前記振動電極膜の振動部の外周に対向する部分に配置された前記音孔を閉塞させることを特徴とする、請求項13に記載の静電容量型トランスデューサ。
  16. 前記突出部は、平面視において前記バックプレートにおける前記音孔の周囲を囲う筒状の形状を有することを特徴とする請求項13から15のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサ。
  17. 前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、
    前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記バックプレートの一方に設けられ、前記振動電極膜において少なくとも前記振動部の一部を囲むようにまたは、前記バックプレートにおいて少なくとも前記振動電極膜の振動部の一部に対向する部分を囲むように形成され、前記振動電極膜が変形して前記バックプレートに接近した際に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方と当接することで、前記振動電極膜と前記バックプレートとの間の隙間および/または前記バックプレートの音孔を通過する空気の流路の少なくとも一部を遮断する壁部であることを特徴とする、請求項12に記載の静電容量型トランスデューサ。
  18. 前記バックプレートには、固定電極膜及び前記流路遮断部が設けられ、
    前記固定電極膜は、前記バックプレートにおける前記流路遮断部の先端以外の部分にのみ設けられることを特徴とする請求項13から17のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサ。
  19. 前記振動電極膜または前記バックプレートの一方には、前記振動電極膜及び前記バックプレートが互いに接近した際に、前記振動電極膜または前記バックプレートの他方に当接するストッパがさらに設けられ、
    前記流路遮断部の高さは、前記ストッパの高さ以上であることを特徴とする請求項13から17のいずれか一項に記載の静電容量型トランスデューサ。
  20. 前記振動電極膜は、圧力が作用する板状の振動部と該振動部を前記半導体基板または前記バックプレートに固定する固定部とを含んで形成され、
    前記流路遮断部は、前記振動電極膜または前記半導体基板の一方に設けられ、前記半導体基板において少なくとも前記開口を囲むようにまたは、前記振動電極膜において少なくとも前記半導体基板の開口部に対向する部分を囲むように形成され、前記振動電極膜が変形して前記半導体基板に接近した際に、前記振動電極膜または前記半導体基板の他方と当
    接することで、前記振動電極膜と前記半導体基板との間の隙間および/または前記半導体基板の開口を通過する空気の流路の少なくとも一部を遮断する壁部であることを特徴とする、請求項12に記載の静電容量型トランスデューサ。
  21. 前記振動電極膜または前記半導体基板の一方には、前記振動電極膜及び前記半導体基板が互いに接近した際に、前記振動電極膜または前記半導体基板の他方に当接するストッパがさらに設けられ、
    前記壁部の高さは、前記ストッパの高さ以上であることを特徴とする請求項20に記載の静電容量型トランスデューサ。
  22. 空気の流入が可能な圧力孔を有する筐体に収納されて使用される静電容量型トランスデューサであって、
    表面に開口を有する半導体基板と、
    前記半導体基板の開口に対向するように配設されるとともに空気の通過が可能な音孔を有するバックプレートと、
    前記バックプレートとの間に空隙を介して該バックプレートに対向するように配設された振動電極膜と、
    を備え、
    前記振動電極膜の変形を該振動電極膜と前記バックプレートの間の静電容量の変化に変換し、
    前記振動電極膜が変形し前記半導体基板または前記バックプレートに接近した際に、前記半導体基板の開口または前記バックプレートの音孔を通過する流体の流れを阻害する流路阻害部をさらに備えることを特徴とする静電容量型トランスデューサ。
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