JP5986509B2 - ローラコンベア方向転換装置及びローラコンベア搬送装置 - Google Patents
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下記特許文献2には搬送対象物を持上げることなく移載するローラコンベアの方向転換装置が開示されているが、構造が複雑である。
また、搬送対象物の搬送時においては、(本方向転換装置から行方向に配設されたローラコンベアに搬出される際には、)行ローラユニットは上方向に移動して搬送対象物の底面に接し、列ローラユニットは下方向に移動して搬送対象物の底面の下になり、上述の搬送対象物はスムーズに行方向に配設されたローラコンベアに搬出・移載される。
また、本方向転換装置にある上述の搬送対象物が、本方向転換装置から行方向に配設されたローラコンベアに搬出される際には、行ローラユニットは上方向に移動して搬送対象物の底面に接し、列ローラユニットは下方向に移動して搬送対象物の底面の下にくるため、上述の搬送対象物はスムーズに行方向に配設されたローラコンベアに搬出・移載される。
従って、本方向転換装置においては搬送対象物の昇降はなく、搬送対象物の列方向ローラコンベアから行方向ローラコンベアへの移載は、列ローラユニット及び行ローラユニットの上下動のみによりおこなわれる。このため、搬送対象物の移載のときにはほとんどエネルギーを消費しない。
また、操作が容易且つ安全であり、取扱いに熟練を要しない。
さらに、搬送対象物を持ち上げることなく、列方向に配設されたローラコンベアから行方向に設置されたローラコンベアに移載することができ、エネルギーの消費が少ない。
また、アーム、ハンドル等を使用して手動で容易にカム軸を回動することができ、アクチュエーター及びこれに付随する操作盤、配線、配管の必要がなく、イニシャルコスト及びランニングコストが小さく、さらにメンテナンスフリーである。
この列ローラユニット120及び行ローラユニット110の上下移動は、カム軸130に取付けられた列ローラユニット上下移動用カム132及び行ローラユニット上下移動用カム131で行う。
図4(a)は、図3に係る本願ローラコンベア方向転換装置の側面図であり、
図4(b)は、図4(a)に係る図のA―A、B―B、C―C、D―D一部切断端面図である。この図からカム軸130が時計回りに回動したときは、列ローラユニット120は、所定の回動後に下方向に移動することを示している。また、行ローラユニット110は、所定の回動後に上方向に移動することがわかる。
図5(1)は、一対のカム軸130を連結部材140で連結した場合の斜視図である。連結部材140は、連結棒141と軸143を備えたアーム142からなり、アーム142はカム軸130に固着される。また、カム軸連結棒141は軸孔付きブラケット144を備え、アーム142に取付けられた軸143は、上記ブラケット144の軸孔に挿入されている。アーム142とカム軸連結棒141はリンク機構を構成し、一方のカム軸130が回動すると他方のカム軸も同調して回動する。
図5(2)は、カム軸130と連結部材140の正面図である。
図5(3)は、カム軸130と連結部材140の作動説明図である。一方のカム軸130が回動してアーム142の備える軸143がAからBに弧を描いて移動すると、他方のアーム142も同様にA´からB´に弧を描いて移動し、他方のカム軸130も回動する。
次いで、操作レバー150を図3に示す位置に戻すことにより搬送対象物の搬送作業を繰り返すことができる。
行ローラユニット110及び列ローラユニット120もその重量に耐えうる剛性が必要となり、行ローラユニット110及び列ローラユニット120の重量も大きくなる。この場合、行ローラユニット上下移動用カム131、列ローラユニット上下移動用カム132、接触子112、122(又はカムフォロワー)の摩耗が大きくなるおそれがあり、さらにカム軸130の回動エネルギーも大きくなる。行ローラユニット110及び列ローラユニット120の下部にバネを設けた場合は、行ローラユニット上下移動用カム131、列ローラユニット上下移動用カム132、接触子112、122の摩耗を少なくすることができ、さらにカム軸130の回動エネルギーの消費も小さくすることができる。
図9は、バネを配設したときの本願ローラコンベア方向転換装置100の正面図を表す。バネ定数及びバネの数等は搬送対象物190により適宜選択できる。
図10は、本願ローラコンベア搬送装置200の平面図である。上述のローラコンベア方向転換装置100の2個の各々に列方向ローラコンベア170と、上記2個のローラコンベア方向転換装置100の間に行方向ローラコンベア180を配設し、平面視コの字形状としたローラコンベア搬送装置200であって、上記2個のローラコンベア方向転換装置100の各々が備える一対のカム軸を共通の連結棒241を備えた連結部材240で連結する。連結部材240は上述の連結部材140の構成がそのまま適用されるが、上記連結棒141に代えて共通の連結棒241が使用されている。共通の連結棒241は、上述の2個のローラコンベア方向転換装置100の備える連結部材140を構成する連結棒141同士を他の連結部材(図示しない)を用いて連接して構成することもできる。共通の連結棒241を備えることにより上記2個のローラコンベア方向転換装置100は、カム軸130のいずれかを回動することにより、同一の作動をし、搬送対象物190は図10中に示す矢印の方向に搬送される。
110 行ローラユニット
110R ローラ
111 フレーム
120 列ローラユニット
120R ローラ
121 フレーム
130 カム軸
131 行ローラユニット上下移動用カム
132 列ローラユニット上下移動用カム
140 連結部材
141 連結棒
142 アーム
143 軸
150 操作レバー
160 バネ
170 列方向に配設されたローラコンベア
180 行方向に配設されたローラコンベア
190 搬送対象物
200 本願ローラコンベア搬送装置
240 連結部材
241 連結棒
Claims (1)
- 列方向に配設されたローラコンベアで搬送されてくる搬送対象物を、行方向に配設されたローラコンベアに移載するローラコンベア方向転換装置において、
上記ローラコンベア方向転換装置は、列方向に配設された一対の列ローラユニットと、行方向に配設された一対の行ローラユニットを備え、
上記列ローラユニットの各々は、下部に列ローラユニット上下移動用カムが固着された回動自在のカム軸を備え、上記列ローラユニットの各々は上記カム軸の回動にともない上記列ローラユニット上下移動用カムの作動により上下移動し、
上記行ローラユニットの各々は下部に行ローラユニット上下移動用カムが上記カム軸に固着され、上記行ローラユニットの各々は上記カム軸の回動にともない上記行ローラユニット上下移動用カムの作動により上下移動し、
上記カム軸の一対は、連結棒を備えた連結部材により同調して回動し、
上記搬送対象物の搬送時において、上記搬送対象物の底面に上記列ローラユニットが接している場合は、上記行ローラユニットは上記列ローラユニットの下方に位置し、
上記搬送対象物の搬送時において、上記搬送対象物の底面に上記行ローラユニットが接している場合は、上記列ローラユニットは上記行ローラユニットの下方に位置するローラコンベア方向転換装置の2個の各々に列方向に配設されたローラコンベアと、上記2個のローラコンベア方向転換装置の間に行方向にローラコンベアを配設し、平面視コの字形状としたローラコンベア搬送装置であって、上記2個のローラコンベア方向転換装置の各々が備えるカム軸を、共通の連結棒を備えた連結部材で連結したことを特徴とするローラコンベア搬送装置。
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