JP5985124B1 - 指令値生成装置 - Google Patents

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Abstract

目標経路の各区間での加工誤差を算出する加工誤差モデル入力部(23)と、加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行う目標経路および許容誤差範囲変更部(24)と、応答誤差と応答経路を算出する応答経路算出部(25)と、応答経路と目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する経路比較部(26)と、目標経路を仮指令経路にして保持する仮指令経路保持部(27)と、仮指令経路を指令経路にして外部に出力する指令経路出力部(28)と、仮指令経路を補正する指令経路補正部(29)とを備え、経路比較部(26)により算出した誤差が許容誤差範囲内ではないと判定された場合、仮指令経路が応答誤差に基づいて補正され、補正後の仮指令経路が仮指令経路保持部(27)に保持される。指令値の補正回数を低減することができる。

Description

本発明は、駆動系を備える機械の指令値を生成する指令値生成装置に関する。
従来から、制御対象の特性に起因する応答遅れなどの誤差を解消するため、制御対象の応答結果が目標とする軌跡を実現するように補正した指令を生成する技術が用いられてきた。特に、非真円形状を研削加工または旋削加工する分野において、高速かつ高精度な加工を実現するため、工具の指令位置を補正する技術が用いられている。そのような技術として、特許文献1に記載されたカム研削盤がある。
特許文献1には、所望するカムプロフィールに応じ予め記憶した主軸回転角と砥石車送り量との関係を示す制御データに基づき、複数回の研削加工動作でカム面を所望カムプロフィールに加工するカム研削盤において、制御データにおける砥石車送り量と実際の研削加工動作時における砥石車送り量との差を求め、この差に基づき次回の研削加工動作で使用する制御データを補正する技術が開示されている。
特開平4−201058号公報
しかし、特許文献1に記載のカム研削盤では、制御装置内の処理に起因する応答遅れの誤差、制御対象の特性に起因する誤差、および加工時に発生する反力などの外乱に起因する誤差を区別していないので、指令値にしたがって素材の実加工を行った後に、当該指令値を補正し、補正後の指令値にしたがって素材の実加工を行う動作を複数回繰り返す可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、指令値の補正回数を低減することができる指令値生成装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御対象が動作する目標経路および目標経路からの許容誤差範囲が入力される目標経路および許容誤差範囲入力部と、目標経路および許容誤差範囲を保持する目標経路および許容誤差範囲保持部と、目標経路の各区間での加工誤差を算出する加工誤差モデル入力部と、加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲保持部に保持されている目標経路および許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行う目標経路および許容誤差範囲変更部と、応答誤差と応答経路を算出する応答経路算出部と、応答経路と目標経路および許容誤差範囲保持部に保持されている目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が目標経路および許容誤差範囲保持部に保持されている許容誤差範囲内かどうかを判定する経路比較部と、目標経路および許容誤差範囲保持部に保持されている目標経路を仮指令経路にして保持する仮指令経路保持部と、仮指令経路保持部に保持されている仮指令経路を指令経路にして外部に出力する指令経路出力部と、仮指令経路を補正する指令経路補正部とを備え、経路比較部により算出した誤差が目標経路および許容誤差範囲保持部に保持されている許容誤差範囲内ではないと判定された場合、指令経路補正部により仮指令経路保持部に保持されている仮指令経路が応答誤差に基づいて補正され、補正後の仮指令経路が仮指令経路保持部に保持されることを特徴とする。
本発明にかかる指令値生成装置は、指令値の補正回数を低減することができる。
実施の形態1にかかる指令値生成装置の構成図 実施の形態1にかかる非真円形状の加工を行う工作機械の軸構成を示す図 ピストン形状を示す図 側面が切り落とされていない素材と工具との断面図 制御装置および制御対象の応答遅れが存在する場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図 側面が切り落とされている素材と工具との断面図 側面が切り落とされた形状に対して真円加工を行なった場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図 制御装置および制御対象の応答遅れが存在し、かつ、側面が切り落とされた形状に対して非真円加工を行なった場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図 加工時の外乱による誤差に基づいて目標経路を変更する場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図 加工時の外乱による誤差に基づいて許容誤差範囲を変更する際におけるCX平面での目標経路を示す図 加工時の外乱による誤差に基づいて目標経路を変更した場合における目標経路の急峻な変化を抑制しなかったときのCX平面での目標経路と応答経路を示す図 加工時の外乱による誤差に基づいて目標経路を変更した場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図 実施の形態1にかかる指令値生成装置の動作についての説明に供するフローチャート 側面が切り落とされた形状に対して非真円加工を行なった場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図 実施の形態2にかかる指令値生成装置の構成図 実施の形態2にかかる指令値生成装置の動作についての説明に供するフローチャート 実施の形態3にかかる指令値生成装置の構成図 実施の形態3にかかる指令値生成装置の動作についての説明に供するフローチャート 実施の形態1にかかる指令値生成装置、実施の形態2にかかる指令値生成装置および実施の形態3にかかる指令値生成装置を実現するためのハードウェア構成例を示す図
以下に、本発明の実施の形態にかかる指令値生成装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる指令値生成装置1の構成を示す図である。図2は、非真円形状の加工を行う工作機械の軸構成を示す図である。図3は、ピストン形状を示す図である。図4は、側面が切り落とされていない素材200と工具201との断面を示す図である。図5は、制御装置および制御対象である工作機械の応答遅れが存在する場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図である。図6は、側面が切り落とされている素材200と工具201との断面を示す図である。図7は、側面が切り落とされた形状に対して真円加工を行なった場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図である。図8は、制御装置および制御対象である工作機械の応答遅れが存在し、かつ、側面が切り落とされた形状に対して非真円加工を行なった場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図である。
実施の形態1では、図2に示すように、非真円形状の加工において、素材200側に旋削主軸であるC軸が存在し、工具201側に旋削主軸の回転中心軸と平行な直進軸であるZ軸と垂直な直進軸であるX軸とが存在する工作機械を想定する。ただし、工作機械の構成を当該構成に限定するものではない。
また、実施の形態1では、図3に示すように、側面を切り落としたピストン形状に対して非真円形状の加工を実施することを想定する。切り落とされた箇所と切り落とされていない箇所の切り替え区間で、加工用工具と素材の衝突などによる外乱が発生する。また、あらかじめ素材を切り落としている理由は、最終的に断面を非真円に加工する前に、おおまかな製品形状を加工する際に切り落としまで終えておくことで、段取り回数を減らし、精度の向上とタクトタイムの短縮とを実現するためである。
ここで、ピストンの形状について説明する。ピストンは、シリンダー内の気体を圧縮するための蓋部分211と、クランクシャフトなどと接続するためのコンロッドを取り付けるためのスカート部分212と、コンロッドの取り付け穴213とが形成されている。なお、一般的には、蓋部分211には、ピストンリングを嵌めるための溝が存在し、溝で区切られた部分毎に断面形状が異なり、一部は断面が真円形状であるが、一部は断面が非真円形状である。
また、スカート部分212は、断面が非真円形状であり、さらにピストンの軸方向に沿って断面形状が徐々に変化していく。また、スカート部分212の側面部分は、コンロッドを取り付けるために切り落とされている。なお、図3では、スカート部分212は、ピストンの軸方向に形状が変化する様子を強調して描いており、実際の変化はここまで極端ではない。
また、一般的には、スカート部分212は、中空の円錐状形状から側面を切り落とした形状である。なお、断面が非真円形状である理由やピストンの軸方向に沿って断面形状が変化していく理由は、ピストンの動作が定常状態となる際の温度において、熱膨張の結果、シリンダーとの公差が最適となるように設計しているからである。
また、ピストンの加工において、断面を真円形状として完成品に近い形まで加工した後、断面が非真円となる部分に対して、非真円形状の仕上げ加工を行う際には、制御装置102内の処理に起因する応答遅れの誤差、制御対象である工作機械103の特性に起因する誤差、および加工時に発生する反力などの外乱に起因とする誤差が生じる。
ここで、素材の側面が切り落とされていない部分の断面の加工における誤差について、図4および図5を参照して説明する。目標経路221と応答経路222との誤差は、図5に示すように、制御装置102内の処理に起因する応答遅れの誤差および制御対象である工作機械103の特性に起因する誤差が主因となる。
つぎに、側面が切り落とされている部分の断面の加工における誤差について、図6を参照して説明する。素材の側面を切り落とした区間から切り落としていない区間に工具がアプローチする際において、素材から受ける反力による外乱誤差は、制御装置102内の処理に起因する応答遅れの誤差および制御対象である工作機械103の特性に起因する誤差に対して相対的には小さいが、無視できないものである。
つぎに、側面を切り落とした箇所での非真円形状の加工における誤差について、図7および図8を参照して説明する。応答経路224は、側面が切り落とされている非切削区間から切削区間に入る箇所において、工具と素材の衝突による外乱で誤差が生じることにより、目標経路223から離れてゆき、その後、制御系のフィードバックループにより徐々に誤差が収束することによって、目標経路223に重なる様子が示されている。
したがって、側面を切り落とした箇所での非真円形状の加工における目標経路225と応答経路226との関係は、図8に示すように、図5と図7とを組み合わせたようになる。
また、制御装置102内の処理に起因する応答遅れの誤差および制御対象である工作機械103の特性に起因する誤差を指令値で補正するためには、複数回の補正が必要になる。これは、応答遅れによる誤差分を指令値に加算しても、加算された値がそのまま応答経路に反映されるわけではなく、加算された値に応答遅れが加わった分だけが応答経路に反映されるからである。
実施の形態1にかかる指令値生成装置1は、ピストンのような複雑な形状の素材を加工するときに、指令値の補正回数を低減することができ、実加工を複数回繰り返すことがない。以下に、指令値生成装置1の具体的な構成と動作について説明する。
指令値生成装置1は、ユーザによりデータが入力される入力部5と、指令値である指令経路を生成する指令値生成部6とを備える。
ここで、入力部5の構成について説明する。入力部5は、形状データが入力される形状データ入力部11と、許容誤差が入力される許容誤差入力部12と、補正対象軸が入力される補正対象軸入力部13と、ドウェル回転数とクリアランス距離が入力されるドウェル・クリアランス入力部14と、形状データの区間毎の各軸の速度が入力される速度データ入力部15と、時定数が入力される時定数データ入力部16と、目標経路および許容誤差範囲を生成する目標経路および許容誤差範囲生成部17とを備える。
形状データ入力部11は、ユーザの操作によって加工結果の形状データが入力され、形状データを目標経路および許容誤差範囲生成部17、および加工結果誤差計測部31に出力する。
許容誤差入力部12は、ユーザの操作によって形状データの各場所での許容誤差が入力され、許容誤差を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。
補正対象軸入力部13は、ユーザの操作によって補正対象とする軸が入力され、補正対称軸を目標経路および許容誤差範囲生成部17、加工誤差モデル入力部23、および経路比較部26に出力する。
ドウェル・クリアランス入力部14は、ユーザの操作によってドウェル回転数およびクリアランス距離が入力され、ドウェル回転数およびクリアランス距離を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。
速度データ入力部15は、ユーザの操作によって形状データの区間毎の各軸の速度データが入力され、速度データを目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。
時定数データ入力部16は、ユーザの操作によって各軸の時定数が入力され、各軸の時定数を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。
目標経路および許容誤差範囲生成部17は、形状データ入力部11から入力された形状データ、許容誤差入力部12から入力された許容誤差量、補正対象軸入力部13から入力された補正対象軸、ドウェル・クリアランス入力部14から入力されたドウェル回転数およびクリアランス距離、速度データ入力部15から入力された形状データの区間毎の各軸の速度データ、および時定数データ入力部16から入力された各軸の時定数に基づいて、目標経路および許容誤差範囲を生成する。目標経路および許容誤差範囲生成部17は、生成した目標経路および許容誤差範囲を目標経路および許容誤差範囲入力部21に出力する。
ここで、目標経路および許容誤差範囲の具体的な生成方法の一例について説明する。目標経路および許容誤差範囲生成部17は、形状データの両端にクリアランス距離分の延長形状を付加した形状に対して、C軸が1回転する間にZ軸が移動する間隔毎に、断面形状データを作成し、断面形状データ間を補間して、工作機械103が実現すべき目標経路を生成する。目標経路および許容誤差範囲生成部17は、速度データにしたがって、制御装置102に指令を与える周期ごとのZ軸位置およびC軸位置を算出し、Z軸およびC軸の移動指令を生成する。
目標経路および許容誤差範囲生成部17は、生成したZ軸位置およびC軸位置の前後に、ドウェル回転数分のC軸移動指令を追加する。目標経路および許容誤差範囲生成部17は、時定数データにしたがって、Z軸位置とC軸位置に加減速処理を行った位置を算出する。目標経路および許容誤差範囲生成部17は、加減速処理後のZ軸位置の前後に位置する断面形状データを取得し、前後の断面形状データのそれぞれから、加減速後のC軸位置に対応する角度でのX軸位置を算出する。目標経路および許容誤差範囲生成部17は、前後の断面形状データのZ方向位置と加減速後のZ位置との関係に基づいて、前後の断面形状データから算出したX軸位置から、内挿により、加減速後のZ軸位置およびC軸位置に対応するX軸位置を算出する。そして、目標経路および許容誤差範囲生成部17は、算出したX軸位置、C軸位置、Z軸位置を目標経路とし、許容誤差データにしたがって、目標経路の各区間での許容誤差範囲を算出する。
つぎに、指令値生成部6の構成について説明する。指令値生成部6は、目標経路および許容誤差範囲が入力される目標経路および許容誤差範囲入力部21と、目標経路および許容誤差範囲を保持する目標経路および許容誤差範囲保持部22と、加工誤差が入力される加工誤差モデル入力部23と、目標経路および許容誤差範囲を変更する目標経路および許容誤差範囲変更部24と、応答経路を算出する応答経路算出部25と、目標経路と応答経路との誤差を算出し、算出した誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する経路比較部26と、仮指令経路を保持する仮指令経路保持部27と、指令経路を出力する指令経路出力部28と、仮指令経路を補正する指令経路補正部29と、モデル情報が入力される応答誤差モデル入力部30と、加工誤差を計測する加工結果誤差計測部31とを備える。
目標経路および許容誤差範囲入力部21は、目標経路および許容誤差範囲生成部17から工作機械103が動作する目標経路および許容誤差範囲が入力され、目標経路および許容誤差範囲を目標経路および許容誤差範囲保持部22に出力する。許容誤差範囲とは、目標経路から許容される誤差の範囲のことである。
目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路および許容誤差範囲を保持し、目標経路および許容誤差範囲を目標経路および許容誤差範囲変更部24、経路比較部26、および仮指令経路保持部27に出力する。
加工誤差モデル入力部23は、加工結果誤差計測部31から入力された加工誤差と、補正対象軸入力部13から入力された補正対象軸に基づいて、目標経路の各区間での加工誤差を算出する。加工誤差モデル入力部23は、算出した目標経路の各区間での加工誤差を目標経路および許容誤差範囲変更部24に出力する。また、加工誤差モデル入力部23は、加工誤差が0になるように生成した指令経路によって制御対象を実加工したときの測定結果、加工用工具の位置、および制御対象を動作させるためのアクチュエータから取得されるフィードバック位置のいずれか一つに基づいて、加工誤差を算出してもよい。
また、加工誤差モデル入力部23は、加工結果誤差計測部31によって、加工前の素材形状が入力される素材形状入力部に入力された情報、および、加工対象となる素材の種類および素材の物性値の少なくとも一方が入力される素材材質入力部に入力された情報によって決定される素材物性値と、加工誤差が0になるように生成された指令経路とに基づいて、加工時に加工用工具が受ける外乱が算出され、当該算出された外乱が入力される構成でもよい。なお、素材形状入力部および素材材質入力部は、形状データ入力部11である。
また、加工誤差モデル入力部23は、加工結果誤差計測部31によって、素材形状入力部に入力された情報および素材材質入力部に入力された情報によって決定される素材物性値と、加工用工具の形状、加工用工具の材質、加工用工具の材料物性値、制御対象である工作機械の機構モデル、工作機械の各機構の物性値、工作機械の各機構の慣性、工作機械の各機構の粘性、工作機械の各機構の弾性のうち少なくとも一つが入力される機械モデル入力部に入力された情報と、加工誤差が0になるように生成された指令経路とに基づいて、加工時に加工用工具が受ける外乱が算出され、当該算出された外乱が入力される構成でもよい。なお、素材形状入力部、素材材質入力部および機械モデル入力部は、形状データ入力部11である。
ここで、目標経路の各区間での加工誤差を算出する第1の算出方法について説明する。以下では、X軸が補正対象軸であるとする。加工結果誤差計測部31は、加工した素材のZ位置における断面形状を計測してC位置毎のX位置の誤差を算出し、加工誤差を加工誤差モデル入力部23に出力する。加工誤差モデル入力部23は、加工誤差であるC位置毎のX位置の誤差についてZ位置方向で内挿して補間し、生成したZC位置毎のX位置誤差を目標経路および許容誤差範囲変更部24に出力する。
つぎに、目標経路の各区間での加工誤差を算出する第2の算出方法について説明する。以下では、X軸が補正対象軸であるとする。加工結果誤差計測部31は、加工した素材に対して3次元スキャニングを実施し、各ZC位置で、所望の製品形状の3次元CADデータとのX位置の誤差を算出し、加工誤差を加工誤差モデル入力部23に出力する。加工誤差モデル入力部23は、加工誤差であるZC位置毎のX位置の誤差を目標経路および許容誤差範囲変更部24に出力する。
つぎに、目標経路の各区間での加工誤差を算出する第3の算出方法について説明する。以下では、X軸が補正対象軸であるとする。加工結果誤差計測部31は、工作機械103のセンサ情報およびフィードバックデータを保存し、センサ情報およびフィードバックデータに基づいて、工具先端の位置を算出して加工結果の形状を推定し、ZC位置毎のX位置の誤差を算出し、加工誤差を加工誤差モデル入力部23に出力する。加工誤差モデル入力部23は、加工誤差であるZC位置毎のX位置の誤差を目標経路および許容誤差範囲変更部24に出力する。なお、目標経路の各区間での加工誤差を算出する方法は、第1の算出方法、第2の算出方法および第3の算出方法に限定されない。また、補正対象軸もX軸に限定されない。
目標経路および許容誤差範囲変更部24は、加工誤差モデル入力部23から入力された目標経路の各区間での加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲保持部22から読み出した目標経路および許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行う。なお、目標経路および許容誤差範囲変更部24は、目標経路の各区間での加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲の双方に変更を行ってもよい。目標経路および許容誤差範囲変更部24は、変更後の目標経路および許容誤差範囲を目標経路および許容誤差範囲保持部22に出力する。
ここで、目標経路および許容誤差範囲の具体的な変更方法の一例について、図9から図12を参照して説明する。なお、以下では、許容誤差入力部12は、ユーザの操作によって、目標形状の区間毎に補正が必要であるのか、または不要であるのかの許容誤差範囲の設定が行われているものとする。図9は、加工時の外乱による誤差に基づいて、目標経路を変更する場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図である。図10は、加工時の外乱による誤差に基づいて、許容誤差範囲を変更する際におけるCX平面での目標経路を示す図である。図11は、加工時の外乱による誤差に基づいて目標経路を変更した場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図である。なお、図11では、目標経路の急峻な変化を抑制しなかった例を示している。図12は、加工時の外乱による誤差に基づいて目標経路を変更した場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図である。
例えば、図6に示すように、側面が切り落とされている部分の断面は、目標経路への追従性が重要ではなくなるので、補正が不要であると設定できる。
目標経路および許容誤差範囲変更部24は、図9に示すように、補正が必要な区間232では、目標経路234と加工誤差が加わった応答経路235との差に基づいて、目標経路234を目標経路236に変更する。また、目標経路および許容誤差範囲変更部24は、図10に示すように、許容誤差範囲の上限237と下限238も同じ量だけ変更する。
そして、目標経路および許容誤差範囲変更部24は、補正が不要な区間231および区間233では、隣接する補正が必要な区間232との境界部分において、補正が必要な区間で目標経路を変更した量と同じ量だけ目標経路を変更し、境界部分から離れるに従って、具体的には、補正が不要な区間の中間点に近づくに従って、変更量が0となるように補正を行う。
よって、目標経路および許容誤差範囲変更部24は、図11に示すように、単純に誤差分だけ目標経路を変更した場合に比べて、目標経路の急峻な変化を防ぐことができ、収束の速度と安定性を高めることができる。
また、目標経路および許容誤差範囲変更部24は、図12に示すように、目標経路はずらさずに、変更前の目標経路234と変更後の目標経路236は同一の軌跡とし、つまり目標経路を変更せずに、許容誤差範囲の上限237と下限238のみを加工誤差分変更する構成でもよい。よって、上述した例と同様に、目標経路および許容誤差範囲変更部24は、目標経路が急峻に変化することを防ぐことができ、また、許容誤差範囲を加工誤差分変更するので、指令経路を生成する時の予測応答経路にさらに加工誤差分の誤差が加わっても、目標経路からの誤差を最初に設定した許容誤差の範囲内に収めることができる。
応答経路算出部25は、応答誤差モデル入力部30から入力された応答誤差モデル情報に基づいて応答誤差を算出する。応答経路算出部25は、仮指令経路保持部27から入力された仮指令経路と応答誤差とに基づいて、応答経路を算出する。応答経路算出部25は、応答誤差および応答経路を経路比較部26に出力する。
応答誤差モデル情報は、工作機械103の粘性にかかわる要素のモデルパラメータ、工作機械103の弾性にかかわる要素のモデルパラメータ、工作機械103の軸反転時の動作にかかわるモデルパラメータ、工作機械103が熱変位の影響にかかわるモデルパラメータ、工作機械103の加工時の反力にかかわるモデルパラメータ、工作機械103の機構を表現するためのモデルパラメータ、工作機械103の周波数応答特性を表現するためのモデルパラメータ、工作機械103を制御する制御装置102の位置フィードバックループゲイン、制御装置102の速度フィードバックループゲイン、制御装置102の電流フィードバックループゲイン、制御装置102のフィードバックループ中のその他の積分要素や微分要素、制御装置102の各種フィルタのパラメータ、工作機械103の質量にかかわる要素のモデルパラメータ、慣性による影響を補正する制御装置102内の処理にかかわるパラメータ、粘性による影響を補正する制御装置102内の処理にかかわるパラメータ、弾性による影響を補正する制御装置102内の処理にかかわるパラメータ、軸反転による影響を補正する制御装置102内の処理にかかわるパラメータ、熱変位の影響を補正する制御装置102内の処理にかかわるパラメータ、加工時の反力による影響を補正する制御装置102内の処理にかかわるパラメータ、指令経路を滑らかにする制御装置102内のフィルタ処理にかかわるパラメータなどが考えられる。ただし、応答誤差モデル情報は、これらに限定されない。
経路比較部26は、応答経路算出部25から応答経路が入力され、補正対象軸入力部13から補正対象軸が入力され、目標経路および許容誤差範囲保持部22から目標経路および許容誤差範囲が入力される。経路比較部26は、補正対象軸について応答経路と目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する。経路比較部26は、算出した誤差が許容誤差範囲内かどうかの判定結果を仮指令経路保持部27に出力する。また、経路比較部26は、算出した誤差が許容誤差範囲内かどうかの判定結果および応答誤差を指令経路補正部29に出力する。
また、経路比較部26は、工作機械103の粘性に起因する動作、工作機械103の弾性に起因する動作、工作機械103が軸反転時に示す動作、工作機械103が熱変位の影響を受けて示す動作、工作機械103が加工時の反力を受けて示す動作、工作機械103を制御する制御装置102内の位置フィードバックループ処理の動作、制御装置102内の速度フィードバックループ処理の動作、制御装置102内の電流フィードバックループ処理の動作、慣性による影響を補正する制御装置102内の処理の動作、粘性による影響を補正する制御装置102内の処理の動作、弾性による影響を補正する制御装置102内の処理の動作、軸反転による影響を補正する制御装置102内の処理の動作、熱変位の影響を補正する制御装置102内の処理の動作、加工時の反力による影響を補正する制御装置102内の処理の動作、および指令経路を滑らかにする制御装置102内のフィルタ処理の動作のうち少なくとも一つの動作を模擬するために必要なモデルとパラメータにより工作機械103および制御装置102の動作を模擬することで、応答経路と目標経路との誤差を算出する構成でもよい。
また、経路比較部26は、非加工状態で制御対象を実際に動作させた際の、加工用工具の位置または工作機械103を動作させるためのアクチュエータから取得されるフィードバック位置に基づいて、応答経路と目標経路との誤差を算出する構成でもよい。
仮指令経路保持部27は、目標経路および許容誤差範囲保持部22から目標経路および許容誤差範囲を読み出し、目標経路を仮指令経路の初期値にして保持し、仮指令経路を応答経路算出部25に出力する。仮指令経路保持部27は、経路比較部26から応答経路と目標経路との誤差が許容誤差範囲内かどうかの判定結果が入力される。仮指令経路保持部27は、指令経路補正部29に補正前の仮指令経路を出力し、また、指令経路補正部29から補正後の仮指令経路が入力される。仮指令経路保持部27は、指令経路出力部28に仮指令経路を出力する。
指令経路出力部28は、仮指令経路保持部27から仮指令経路が入力され、仮指令経路を指令経路にして加工プログラム生成部101に出力する。
指令経路補正部29は、経路比較部26から応答経路と目標経路との誤差が許容誤差範囲内かどうかの判定結果と、応答誤差とが入力され、仮指令経路保持部27から仮指令経路が入力される。指令経路補正部29は、応答経路と目標経路との誤差が許容誤差範囲内ではないと判定された場合、応答誤差に基づいて仮指令経路を補正し、補正後の仮指令経路を仮指令経路保持部27に出力する。
ここで、仮指令経路の補正方法について説明する。指令経路補正部29は、算出した応答誤差分だけ仮指令経路をずらす方法が考えられる。また、指令経路補正部29は、目標経路から許容誤差範囲の上限までの幅と目標経路から許容誤差範囲の下限までの幅が異なる場合、幅が広い側に応答経路がずれているのであれば、算出した誤差よりも小さな量だけ仮指令経路を変更し、また、幅が狭い方に応答経路がずれているのであれば、算出した誤差よりも大きな量だけ仮指令経路を変更する方法も考えられる。なお、仮指令経路の補正方法は、これらに限定されない。
応答誤差モデル入力部30は、制御装置102および工作機械103の特性に起因する応答誤差を算出するための応答誤差モデル情報が入力され、応答誤差モデル情報を応答経路算出部25に出力する。応答誤差モデル情報は、上述した工作機械103の粘性にかかわる要素のモデルパラメータ等が考えられるが、これらに限定されない。
加工結果誤差計測部31は、工作機械103で加工した素材を受け取り、形状データ入力部11から形状データが入力され、素材と形状データとの加工誤差を計測し、加工誤差を加工誤差モデル入力部23に出力する。なお、加工誤差の計測方法は、上述した第1の算出方法、第2の算出方法および第3の算出方法に限定されない。
加工プログラム生成部101は、指令経路出力部28から入力された指令経路に基づいて、加工プログラムを生成し、制御装置102に出力する。
制御装置102は、加工プログラムに基づいて、工作機械103を構成する機器を制御するための信号を生成し、工作機械103に出力する。
工作機械103は、制御装置102から入力された信号に基づいて、素材の加工を行ない、加工後の素材を加工結果誤差計測部31に渡す。
ここで、指令値生成装置1の動作について、図13に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ステップST1において、入力部5は、ユーザによりデータが入力される。具体的には、形状データ入力部11は、入力された形状データを目標経路および許容誤差範囲生成部17、および加工結果誤差計測部31に出力する。許容誤差入力部12は、入力された許容誤差を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。補正対象軸入力部13は、入力された補正対称軸を目標経路および許容誤差範囲生成部17、加工誤差モデル入力部23、および経路比較部26に出力する。ドウェル・クリアランス入力部14は、入力されたドウェル回転数およびクリアランス距離を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。速度データ入力部15は、入力された速度データを目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。時定数データ入力部16は、入力された各軸の時定数を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。
ステップST2において、目標経路および許容誤差範囲生成部17は、入力されたデータに基づき、目標経路および許容誤差範囲を生成する。
ステップST3において、目標経路および許容誤差範囲入力部21は、目標経路および許容誤差範囲生成部17から目標経路および許容誤差範囲が入力される。目標経路および許容誤差範囲入力部21は、目標経路および許容誤差範囲を目標経路および許容誤差範囲保持部22に出力する。
ステップST4において、目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路および許容誤差範囲を保持する。目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路を仮指令経路保持部27に出力する。仮指令経路保持部27は、目標経路を仮指令経路の初期値にして保持する。
ステップST5において、応答経路算出部25は、仮指令経路保持部27から入力された仮指令経路と、応答誤差モデル入力部30から入力された応答誤差モデルとに基づいて、応答経路を算出する。
ステップST6において、経路比較部26は、補正対象軸について応答経路と目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する。誤差が許容誤差範囲内ではない場合(No)には、ステップST7に進み、誤差が許容誤差範囲内である場合(Yes)には、ステップST8に進む。
ステップST7において、指令経路補正部29は、応答経路と目標経路との誤差が許容誤差範囲内ではないと判定された場合、応答誤差に基づいて仮指令経路を補正し、補正後の仮指令経路を仮指令経路保持部27に出力する。その後、ステップST5に戻る。
ステップST8において、仮指令経路保持部27は、指令経路出力部28を介して、加工プログラム生成部101に指令経路を出力する。
ステップST9において、加工プログラム生成部101は、指令経路に基づき、加工プログラムを生成する。
ステップST10において、制御装置102は、加工プログラムに基づいて、工作機械103を構成する機器を制御するための信号を生成し、工作機械103に出力する。工作機械103は、制御装置102から入力された信号に基づいて、素材の加工を行う。
ステップST11において、加工結果誤差計測部31は、工作機械103で加工した素材を受け取り、形状データ入力部11から形状データが入力され、素材と形状データとの加工誤差を計測する。加工結果誤差計測部31は、加工誤差を加工誤差モデル入力部23に出力する。
図14は、側面が切り落とされた形状に対して非真円加工を行なった場合におけるCX平面での目標経路と応答経路を示す図である。ステップST11の工程の時点では、制御装置102および工作機械103に起因する誤差は、補正済みなので、図14に示すように、加工時の外乱に基づく誤差が目標経路234からの応答経路235の誤差の主因となる。
ステップST12において、加工誤差モデル入力部23は、加工結果誤差計測部31から入力された加工誤差と、補正対象軸入力部13から入力された補正対象軸に基づいて、目標経路の各区間での加工誤差を算出する。加工誤差モデル入力部23は、目標経路の各区間での加工誤差を目標経路および許容誤差範囲変更部24に出力する。
ステップST13において、目標経路および許容誤差範囲変更部24は、加工誤差モデル入力部23から入力された目標経路の各区間での加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲保持部22から読み出した目標経路および許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行う。
ステップST14において、目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路および許容誤差範囲を保持する。目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路を仮指令経路保持部27に出力する。仮指令経路保持部27は、目標経路を仮指令経路の初期値にして保持する。
ステップST15において、応答経路算出部25は、仮指令経路保持部27から入力された仮指令経路と、応答誤差モデル入力部30から入力された応答誤差モデルとに基づいて、応答経路を算出する。
ステップST16において、経路比較部26は、補正対象軸について応答経路と目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する。誤差が許容誤差範囲内ではない場合(No)には、ステップST17に進み、誤差が許容誤差範囲内である場合(Yes)には、ステップST18に進む。
ステップST17において、指令経路補正部29は、応答経路と目標経路との誤差が許容誤差範囲内ではないと判定された場合、応答誤差に基づいて仮指令経路を補正し、補正後の仮指令経路を仮指令経路保持部27に出力する。その後、ステップST15に戻る。
ステップST18において、仮指令経路保持部27は、指令経路出力部28に仮指令経路を出力する。指令経路出力部28は、仮指令経路を指令経路にして加工プログラム生成部101に出力する。
よって、実施の形態1にかかる指令値生成装置1は、制御装置102内の処理に起因する応答遅れの誤差および制御対象の特性に起因する誤差を補正し、加工誤差を計測することで、加工時の反力などの外乱による誤差について、実加工1回のみで取得できる。つまり、実施の形態1にかかる指令値生成装置1は、制御装置102内の処理に起因する応答遅れの誤差、制御対象の特性に起因する誤差、および加工時の反力などの外乱による誤差の全ての誤差を、実加工1回のみで補正することができる。
また、実施の形態1にかかる指令値生成装置1は、目標経路および許容誤差範囲変更部24により繰り返し補正の収束に悪影響を与えないように、目標経路が可能な限り連続となるように目標経路と許容誤差範囲の少なくとも一方を変更するようにしているので、加工時の外乱による誤差に対しても安定した補正を行なうことができる。
なお、実施の形態1にかかる指令値生成装置1は、目標経路を決定するために、加工対象の形状データなどを用いているが、経路そのものを入力にする構成でもよい。当該構成の場合、目標経路および許容誤差範囲生成部17は、入力された経路に加減速処理を行い、加減速処理後の経路を補正経路の初期値および目標経路にすればよい。
また、本実施の形態1では、非真円形状の加工を想定しているが、非真円形状の加工に限定するものではなく、その他の部品加工および金型加工などにおいても、加工時の外乱による誤差の影響が大きい場合に適用することができる。当該構成の場合、目標経路および許容誤差範囲生成部17は、CAM(Computer Aided Manufacturing)などのアプリケーションを用いて作成した経路が入力され、入力された経路に加減速処理を行い、加減速処理後の経路を補正経路の初期値および目標経路にすればよい。
また、目標経路および許容誤差範囲入力部21、または目標経路および許容誤差範囲変更部24が、目標経路の区間毎に許容誤差の幅を指定する構成でもよい。よって、指令値生成装置1は、精度の必要な箇所では許容誤差を小さくしつつ、精度の不要な箇所では許容誤差を大きくすることで、必要な精度を保証しつつ、指令生成にかかる時間を短縮することができる。
また、目標経路および許容誤差範囲入力部21、または目標経路および許容誤差範囲変更部24が、目標経路の区間毎に補正が必要であるかまたは不要であるかを設定する構成でもよい。よって、指令値生成装置1は、加工対象の側面が切り落とされている場合など、実際には加工されない区間について補正を行わないことで、補正が必要な区間での精度を向上させやすくなり、指令生成にかかる時間を短縮することができる。
実施の形態2.
つぎに、実施の形態2について説明する。図15は、実施の形態2にかかる指令値生成装置2の構成を示す図である。実施の形態2は、側面が切り落とされた部分と切り落とされていない部分が混在した形状に素材を加工することを想定する。ただし、当該形状に限定されない。
また、実施の形態2にかかる指令値生成装置2と、実施の形態1にかかる指令値生成装置1の構成とは、加工誤差モデル入力部41、目標経路および許容誤差範囲変更部42、応答経路算出部43、仮指令経路保持部44および加工誤差データベース45の構成が異なる。以下では、実施の形態1にかかる指令値生成装置1の構成と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態2にかかる指令値生成装置2は、ユーザによりデータが入力される入力部5と、指令値である指令経路を生成する指令値生成部7と、加工誤差を保持する加工誤差データベース45とを備える。
指令値生成部7は、加工誤差が入力される加工誤差モデル入力部41と、目標経路および許容誤差範囲を変更する目標経路および許容誤差範囲変更部42と、応答経路を算出する応答経路算出部43と、仮指令経路を保持する仮指令経路保持部44とを備える。
加工誤差モデル入力部41は、加工誤差データベース45から入力された加工誤差と、補正対象軸入力部13から入力された補正対象軸とに基づいて、目標経路の各区間での加工誤差を算出する。加工誤差モデル入力部41は、算出した目標経路の各区間での加工誤差を目標経路および許容誤差範囲変更部42に出力する。
ここで、目標経路の各区間での加工誤差の算出方法について説明する。以下では、X軸が補正対象軸であるとする。加工誤差データベース45は、形状データ入力部11から加工対象とする形状データが入力され、保持している断面形状パターンの中から、加工対象とする素材の所定のZ位置での断面形状と最も近い形状を選択し、当該形状で登録されているC位置毎のX位置の誤差を加工誤差モデル入力部41に出力する。
加工誤差モデル入力部41は、C位置毎のX位置の誤差についてZ位置方向で内挿して補間し、生成したZC位置毎のX位置誤差を目標経路および許容誤差範囲変更部42に出力する。なお、加工誤差データベース45に登録する断面形状および形状データ入力部11に入力する形状データとしては、楕円の側面が切り落とされた形であることが望ましい。
また、加工誤差データベース45には、形状データとともにC軸の回転速度の情報も登録しておき、回転速度に応じた加工誤差を算出するのが好適である。また、形状データを比較する際には、大きさがわずかに異なる相似形は、同一の形状とみなし、大きさの比率を加工誤差に積算することも考えられる。
また、加工誤差データベース45への形状データおよび加工誤差の登録方法の一例として、実施の形態1にかかる加工誤差モデル入力部23により加工誤差を算出したときの計測結果から所定のZ位置での断面形状と加工誤差とを蓄積しておく方法や、あらかじめ誤差の理論値をユーザが入力しておく方法などが考えられる。なお、形状データおよび加工誤差の登録方法は一例であり、これに限定されない。また、補正対象軸もX軸に限定されない。
目標経路および許容誤差範囲変更部42は、加工誤差モデル入力部41から入力された目標経路の各区間での加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲入力部21から入力された目標経路および許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行う。なお、目標経路および許容誤差範囲変更部42は、目標経路の各区間での加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲の双方に変更を行ってもよい。目標経路および許容誤差範囲変更部42は、変更後の目標経路および許容誤差範囲を目標経路および許容誤差範囲保持部22に出力する。なお、目標経路および許容誤差範囲の変更方法は、上述した実施の形態1にかかる目標経路および許容誤差範囲変更部24による変更方法と同一でもよいが、当該変更方法に限定されない。
応答経路算出部43は、工作機械103からセンサ情報およびフィードバックデータが入力され、当該情報に基づいて応答経路を算出し、算出した応答経路を経路比較部26に出力する。センサ情報としては、加速度センサ、レーザ測長器、画像センサなどが考えられる。フィードバックデータとしては、位置フィードバック、速度フィードバック、電流フィードバックなどが考えられる。
仮指令経路保持部44は、目標経路および許容誤差範囲保持部22から目標経路および許容誤差範囲を読み出し、目標経路を仮指令経路の初期値にして保持し、仮指令経路を指令経路出力部28に出力する。仮指令経路保持部44は、経路比較部26から応答経路と目標経路との誤差が許容誤差範囲内かどうかの判定結果が入力される。仮指令経路保持部44は、指令経路補正部29に補正前の仮指令経路を出力し、また、指令経路補正部29から補正後の仮指令経路が入力される。
加工誤差データベース45は、断面形状パターンと加工誤差との情報を保持し、加工誤差を加工誤差モデル入力部41に出力する。また、加工誤差データベース45は、加工方法または加工前の素材形状の少なくとも一方と加工誤差との対応関係を有する構成でもよい。このような構成の場合、加工誤差モデル入力部41は、加工方法または加工前の素材形状が入力された場合、加工誤差データベース45を参照し、入力された加工方法または加工前の素材形状に対応する加工誤差を読み出す。
ここで、指令値生成装置2の動作について、図16に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ステップST21において、入力部5は、ユーザによりデータが入力される。具体的には、形状データ入力部11は、入力された形状データを目標経路および許容誤差範囲生成部17、および加工誤差データベース45に出力する。許容誤差入力部12は、入力された許容誤差を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。補正対象軸入力部13は、入力された補正対称軸を目標経路および許容誤差範囲生成部17、経路比較部26、および加工誤差モデル入力部41に出力する。ドウェル・クリアランス入力部14は、入力されたドウェル回転数およびクリアランス距離を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。速度データ入力部15は、入力された速度データを目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。時定数データ入力部16は、入力された各軸の時定数を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。
ステップST22において、目標経路および許容誤差範囲生成部17は、入力されたデータに基づき、目標経路および許容誤差範囲を生成する。
ステップST23において、目標経路および許容誤差範囲入力部21は、目標経路および許容誤差範囲生成部17から目標経路および許容誤差範囲が入力される。目標経路および許容誤差範囲入力部21は、目標経路および許容誤差範囲を目標経路および許容誤差範囲変更部42に出力する。
ステップST24において、加工誤差モデル入力部41は、加工誤差データベース45から入力された加工誤差と、補正対象軸入力部13から入力された補正対象軸とに基づいて、目標経路の各区間での加工誤差を算出する。
ステップST25において、目標経路および許容誤差範囲変更部42は、加工誤差モデル入力部41から入力された目標経路の各区間での加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲入力部21から入力された目標経路および許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行う。
ステップST26において、目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路および許容誤差範囲を保持する。目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路を仮指令経路保持部44に出力する。仮指令経路保持部44は、目標経路を仮指令経路の初期値にして保持する。
ステップST27において、仮指令経路保持部44は、指令経路出力部28を介して、加工プログラム生成部101に指令経路を出力する。
ステップST28において、加工プログラム生成部101は、指令経路に基づき、加工プログラムを生成する。
ステップST29において、制御装置102は、加工プログラムに基づいて、工作機械103を構成する機器を制御するための信号を生成し、工作機械103に出力する。工作機械103は、制御装置102から入力された信号に基づいて、動作する
ステップST30において、応答経路算出部43は、工作機械103からセンサ情報およびフィードバックデータが入力され、当該情報に基づいて応答経路を算出する。応答経路算出部43は、算出した応答経路を経路比較部26に出力する。
ステップST31において、経路比較部26は、補正対象軸について応答経路と目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する。誤差が許容誤差範囲内ではない場合(No)には、ステップST32に進み、誤差が許容誤差範囲内である場合(Yes)には、指令経路の補正は完了したとして、処理を終了する。
ステップST32において、指令経路補正部29は、応答経路と目標経路との誤差が許容誤差範囲内ではないと判定された場合、応答誤差に基づいて仮指令経路を補正し、補正後の仮指令経路を仮指令経路保持部44に出力する。その後、ステップST27に戻る。
なお、実施の形態2にかかる指令値生成装置2は、目標経路に対して加えた変更と、指令経路に加えた変更を独立に保持しておき、実際の加工が開始する前の空切削の区間において、あらかじめ抽出したいくつかの断面に対する補正量を算出しておき、実際の加工が始まった後は、対応する断面形状に対する補正量を用いて加工を行なうことが好ましい。
よって、実施の形態2にかかる指令値生成装置2は、加工誤差モデル入力部41に入力されるデータが加工誤差データベース45に保持されているデータであり、実加工結果の測定を行なわずに、制御装置102内の処理に起因する応答遅れの誤差、工作機械103の特性に起因する誤差、および加工時の反力などの外乱による誤差を含めた全ての誤差を補正することができる。
また、実施の形態2にかかる指令値生成装置2は、工作機械103のセンサ情報を利用して応答経路を算出するため、応答経路を算出するためのモデル化やそれに伴うモデル化誤差の考慮などを行わずに、高精度な補正を行なうことができる。
実施の形態3.
つぎに、実施の形態3について説明する。図17は、実施の形態3にかかる指令値生成装置3の構成を示す図である。実施の形態3にかかる指令値生成装置3と、実施の形態1にかかる指令値生成装置1の構成とは、加工誤差モデル入力部51、加工誤差予測演算部52、目標経路および許容誤差範囲変更部53および指令経路出力部54の構成が異なる。以下では、実施の形態1にかかる指令値生成装置1の構成と同一の構成には同一の符号を付し、説明を省略する。
実施の形態3にかかる指令値生成装置3は、ユーザによりデータが入力される入力部5と、指令値である指令経路を生成する指令値生成部8とを備える。
指令値生成部8は、加工誤差が入力される加工誤差モデル入力部51と、目標経路の各区間での予測される加工誤差を演算する加工誤差予測演算部52と、目標経路および許容誤差範囲を変更する目標経路および許容誤差範囲変更部53と、指令経路を出力する指令経路出力部54とを備える。
加工誤差モデル入力部51は、加工時の外乱を予測演算するために必要な情報を受け取り、当該情報を加工誤差予測演算部52に出力する。加工時の外乱を予測演算するために必要な情報としては、素材の物性値、加工用工具の形状、加工用工具の材質、加工用工具の材料物性値、工作機械103の機構モデル、工作機械103の各機構の物性値、工作機械103の各機構の慣性、工作機械103の各機構の粘性、工作機械103の各機構の弾性などが考えられる。
加工誤差予測演算部52は、加工誤差モデル入力部51から加工時の外乱を予測演算するために必要な情報が入力され、形状データ入力部11から素材の形状データが入力され、指令経路出力部54から指令経路が入力され、補正対象軸入力部13から補正対象軸が入力され、目標経路の各区間での予測される加工誤差を演算する。加工誤差を予測する方法としては、有限要素法などを用いて素材の弾性変形および塑性変形を演算する方法、工作機械103の各部品のダイナミクスをモデル化し工具が素材を切削する際の反力に基づいて工具の軌跡を演算する方法、当該方法を組合せて切削時の反力による工具の軌跡を演算した上で素材の弾性変形および塑性変形を演算する方法などが考えられる。
なお、上述のモデル化が十分な精度を持っているかどうかを確認するためには、例えば、実施の形態1にかかる加工誤差モデル入力部23により加工誤差を算出したときの計測結果から所定の位置での断面形状と加工誤差が蓄積されている実施の形態2にかかる加工誤差データベース45の中のデータと比較することが考えられる。なお、上述に限定されるものではなく、他の実験データまたは理論に基づくものでもよい。
目標経路および許容誤差範囲変更部53は、加工誤差予測演算部52から入力された目標経路の各区間での予測される加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲保持部22から読み出した目標経路および許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行う。なお、目標経路および許容誤差範囲変更部53は、目標経路の各区間での予測される加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲の双方に変更を行ってもよい。目標経路および許容誤差範囲変更部53は、変更後の目標経路および許容誤差範囲を目標経路および許容誤差範囲保持部22に出力する。なお、目標経路および許容誤差範囲の変更方法は、実施の形態1において述べた変更方法が考えられるが、当該変更方法に限定されない。
指令経路出力部54は、仮指令経路保持部27から仮指令経路が入力され、仮指令経路を指令経路にして加工誤差予測演算部52および加工プログラム生成部101に出力する。
ここで、指令値生成装置3の動作について、図18に示すフローチャートを参照しながら説明する。
ステップST41において、入力部5は、ユーザによりデータが入力される。具体的には、形状データ入力部11は、入力された形状データを目標経路および許容誤差範囲生成部17、および加工誤差予測演算部52に出力する。許容誤差入力部12は、入力された許容誤差を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。補正対象軸入力部13は、入力された補正対称軸を目標経路および許容誤差範囲生成部17、経路比較部26、および加工誤差予測演算部52に出力する。ドウェル・クリアランス入力部14は、入力されたドウェル回転数およびクリアランス距離を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。速度データ入力部15は、入力された速度データを目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。時定数データ入力部16は、入力された各軸の時定数を目標経路および許容誤差範囲生成部17に出力する。
ステップST42において、目標経路および許容誤差範囲生成部17は、入力されたデータに基づき、目標経路および許容誤差範囲を生成する。
ステップST43において、目標経路および許容誤差範囲入力部21は、目標経路および許容誤差範囲生成部17から目標経路および許容誤差範囲が入力される。目標経路および許容誤差範囲入力部21は、目標経路および許容誤差範囲を目標経路および許容誤差範囲保持部22に出力する。
ステップST44において、目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路および許容誤差範囲を保持する。目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路を仮指令経路保持部27に出力する。仮指令経路保持部27は、目標経路を仮指令経路の初期値にして保持する。
ステップST45において、応答経路算出部25は、仮指令経路保持部27から入力された仮指令経路と、応答誤差モデル入力部30から入力された応答誤差モデルとに基づいて、応答経路を算出する。
ステップST46において、経路比較部26は、補正対象軸について応答経路と目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する。誤差が許容誤差範囲内ではない場合(No)には、ステップST47に進み、誤差が許容誤差範囲内である場合(Yes)には、ステップST48に進む。
ステップST47において、指令経路補正部29は、応答経路と目標経路との誤差が許容誤差範囲内ではないと判定された場合、応答誤差に基づいて仮指令経路を補正し、補正後の仮指令経路を仮指令経路保持部27に出力する。その後、ステップST45に戻る。
ステップST48において、仮指令経路保持部27は、指令経路出力部54に指令経路を出力する。指令経路出力部54は、加工誤差予測演算部52に指令経路を出力する。
ステップST49において、加工誤差予測演算部52は、加工誤差モデル入力部51から入力された加工時の外乱を予測演算するために必要な情報と、形状データ入力部11から入力された素材の形状データと、指令経路出力部54から入力された指令経路と、補正対象軸入力部13から入力された補正対象軸に基づいて、目標経路の各区間での予測される加工誤差を演算する。加工誤差予測演算部52は、目標経路の各区間での予測される加工誤差を目標経路および許容誤差範囲変更部53に出力する。
ステップST50において、目標経路および許容誤差範囲変更部53は、加工誤差予測演算部52から入力された目標経路の各区間での予測される加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲保持部22から読み出した目標経路および許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行う。
ステップST51において、目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路および許容誤差範囲を保持する。目標経路および許容誤差範囲保持部22は、目標経路を仮指令経路保持部27に出力する。仮指令経路保持部27は、目標経路を仮指令経路の初期値にして保持する。
ステップST52において、応答経路算出部25は、仮指令経路保持部27から入力された仮指令経路と、応答誤差モデル入力部30から入力された応答誤差モデルとに基づいて、応答経路を算出する。
ステップST53において、経路比較部26は、補正対象軸について応答経路と目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が許容誤差範囲内かどうかを判定する。誤差が許容誤差範囲内ではない場合(No)には、ステップST54に進み、誤差が許容誤差範囲内である場合(Yes)には、ステップST55に進む。
ステップST54において、指令経路補正部29は、応答経路と目標経路との誤差が許容誤差範囲内ではないと判定された場合、応答誤差に基づいて仮指令経路を補正し、補正後の仮指令経路を仮指令経路保持部27に出力する。その後、ステップST52に戻る。
ステップST55において、仮指令経路保持部27は、指令経路出力部28に仮指令経路を出力する。指令経路出力部28は、仮指令経路を指令経路にして加工プログラム生成部101に出力する。
よって、実施の形態3にかかる指令値生成装置3は、加工誤差予測演算部52により加工誤差を予測演算するので、実加工を行わずに、制御装置102内の処理に起因する応答遅れの誤差、工作機械103の特性に起因する誤差、および加工時の反力などの外乱による誤差を含めた全ての誤差を補正することができる。
また、実施の形態3にかかる指令値生成装置3は、加工誤差の予測演算を行なう際に必要な、工作機械103のダイナミクスを考慮するために動力学を解く処理、素材モデルの弾塑性変形を考慮するために有限要素法を解く処理、または当該処理を組み合わせた処理といった計算負荷が高い処理を1回のみ実施すればよいので、指令経路を補正するたびに当該処理を行なう必要がなく、指令経路の生成時間を短くできる。なお、実施の形態3にかかる指令値生成装置3は、当該方法に限定されず、必要に応じて、指令経路を補正するたびに加工誤差の予測演算をする構成でもよい。
また、指令値生成装置1は、制御対象が動作する目標経路および目標経路からの許容誤差範囲が入力される目標経路および許容誤差範囲入力部21と、目標経路および許容誤差範囲を保持する目標経路および許容誤差範囲保持部22と、目標経路の各区間での加工誤差を算出する加工誤差モデル入力部23と、加工誤差に基づいて、目標経路および許容誤差範囲保持部22に保持されている目標経路および許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行う目標経路および許容誤差範囲変更部24と、応答誤差と応答経路を算出する応答経路算出部25と、応答経路と目標経路および許容誤差範囲保持部22に保持されている目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が目標経路および許容誤差範囲保持部22に保持されている許容誤差範囲内かどうかを判定する経路比較部26と、目標経路および許容誤差範囲保持部22に保持されている目標経路を仮指令経路にして保持する仮指令経路保持部27と、仮指令経路保持部27に保持されている仮指令経路を指令経路にして外部に出力する指令経路出力部28と、仮指令経路を補正する指令経路補正部29とを備え、経路比較部26により算出した誤差が目標経路および許容誤差範囲保持部22に保持されている許容誤差範囲内ではないと判定された場合、指令経路補正部29により仮指令経路保持部27に保持されている仮指令経路が応答誤差に基づいて補正され、補正後の仮指令経路が仮指令経路保持部27に保持される。
よって、指令値生成装置1は、制御対象である工作機械103および制御装置102の特性に起因する誤差と、加工方法や加工前の素材形状に起因する外乱誤差とを切り分けて指令生成を行うことで、加工時の誤差を取得するための試加工が一度で済み、指令経路を生成するのにかかる時間を大幅に短縮することができる。
また、経路比較部26は、制御対象の粘性に起因する動作、制御対象の弾性に起因する動作、制御対象が軸反転時に示す動作、制御対象が熱変位の影響を受けて示す動作、制御対象が加工時の反力を受けて示す動作、制御対象を制御する制御装置内の位置フィードバックループ処理の動作、制御装置内の速度フィードバックループ処理の動作、制御装置内の電流フィードバックループ処理の動作、慣性による影響を補正する制御装置内の処理の動作、粘性による影響を補正する制御装置内の処理の動作、弾性による影響を補正する制御装置内の処理の動作、軸反転による影響を補正する制御装置内の処理の動作、熱変位の影響を補正する制御装置内の処理の動作、加工時の反力による影響を補正する制御装置内の処理の動作、および指令経路を滑らかにする制御装置内のフィルタ処理の動作のうち少なくとも一つの動作を模擬するために必要なモデルとパラメータにより制御対象および制御装置の動作を模擬することで、応答経路と目標経路および許容誤差範囲保持部22に保持されている目標経路との誤差を算出する構成である。
よって、工作機械103の特性である粘性および弾性に起因する誤差、軸反転に起因する誤差、加工時の反力に起因する誤差、制御装置102内のフィードバックループ処理による応答遅れに起因する誤差を考慮した経路指令を生成することができる。また、計算機上であらかじめ指令経路を補正するため、非真円形状の断面形状が変化する場合などにも適用することができる。
また、経路比較部26は、非加工状態で制御対象を実際に動作させた際の、加工用工具の位置または制御対象を動作させるためのアクチュエータから取得されるフィードバック位置に基づいて、応答経路と目標経路および許容誤差範囲保持部22に保持されている目標経路との誤差を算出する構成である。
よって、工作機械103のモデル化が困難な場合においても、制御対象である工作機械103および制御装置102の特性に起因する誤差と、加工方法や加工前の素材形状に起因する外乱誤差とを切り分けて指令生成を行うことで、加工時の誤差を取得するための試加工が一度で済み、指令経路を生成するのにかかる時間を大幅に短縮することができる。
また、加工誤差モデル入力部23は、加工誤差が0になるように生成した指令経路によって制御対象を実加工したときの測定結果、加工用工具の位置、および制御対象を動作させるためのアクチュエータから取得されるフィードバック位置のいずれか一つに基づいて、加工誤差を算出する構成である。よって、実加工結果に基づいた精度の高い誤差補正を行なうことができる。
また、加工前の素材形状を入力する素材形状入力部と、加工対象となる素材の種類および素材の物性値の少なくとも一方を入力する素材材質入力部とを備え、加工誤差モデル入力部23は、素材形状入力部に入力された情報および素材材質入力部に入力された情報によって決定される素材物性値と、加工誤差が0になるように生成された指令経路とに基づいて、加工時に加工用工具が受ける外乱が算出され、当該算出された外乱が入力される構成である。なお、素材形状入力部および素材材質入力部は、形状データ入力部11のことである。よって、計算機上で加工時の外乱を演算することにより、試加工を実施せずに、加工誤差まで含めた誤差を補正することができる。
また、加工前の素材形状を入力する素材形状入力部と、加工対象となる素材の種類および素材の物性値の少なくとも一方を入力する素材材質入力部と、加工用工具の形状、加工用工具の材質、加工用工具の材料物性値、制御対象である工作機械の機構モデル、工作機械の各機構の物性値、工作機械の各機構の慣性、工作機械の各機構の粘性、工作機械の各機構の弾性のうち少なくとも一つが入力される機械モデル入力部を備え、加工誤差モデル入力部23は、素材形状入力部に入力された情報および素材材質入力部に入力された情報によって決定される素材物性値と、機械モデル入力部に入力された情報と、加工誤差が0になるように生成された指令経路とに基づいて、加工時に加工用工具が受ける外乱が算出され、当該算出された外乱が入力される構成である。なお、素材形状入力部、素材材質入力部および機械モデル入力部は、形状データ入力部11のことである。よって、機械モデル入力部から入力された情報も含めた演算を行なうことにより、より正確な加工誤差の補正ができる。
また、加工方法または加工前の素材形状の少なくとも一方と加工誤差との対応関係を有する加工誤差データベース45を備え、加工誤差モデル入力部23は、加工方法または加工前の素材形状が入力された場合、加工誤差データベース45を参照し、入力された加工方法または加工前の素材形状に対応する加工誤差を読み出す構成である。よって、加工誤差データベース45を用いることで試し加工を実施せずに、加工誤差まで含めた誤差を補正することができる。
また、目標経路および許容誤差範囲入力部21、または目標経路および許容誤差範囲変更部24が、目標経路の区間毎に許容誤差の幅を指定する構成である。よって、精度の必要な箇所では許容誤差を小さくしつつ、精度の不要な箇所では許容誤差を大きくすることで、必要な精度を保証しつつ、指令生成にかかる時間を短縮することができる。
また、目標経路および許容誤差範囲入力部21、または目標経路および許容誤差範囲変更部24が、目標経路の区間毎に補正が必要であるかまたは不要であるかを設定する構成である。よって、加工対象の側面が切り落とされている場合など、実際には加工されない区間について補正を行わないことで、補正が必要な区間での精度を向上させやすくなり、指令生成にかかる時間を短縮することができる。
なお、実施の形態1にかかる指令値生成装置1、実施の形態2にかかる指令値生成装置2および実施の形態3にかかる指令値生成装置3は、図19に示すように、演算を行うCPU301と、CPU301により読み取られるプログラムが保存されるメモリ302と、信号の入出力を行うインターフェイス303とから構成されてもよい。
具体的には、形状データ入力部11、許容誤差入力部12、補正対象軸入力部13、ドウェル・クリアランス入力部14、速度データ入力部15、時定数データ入力部16、加工誤差モデル入力部23,41,51、指令経路出力部28,54、および応答誤差モデル入力部30が、インターフェイス303に相当する。
目標経路および許容誤差範囲保持部22、仮指令経路保持部27,44、および加工誤差データベース45が、メモリ302に相当する。
また、メモリ302には、目標経路および許容誤差範囲生成部17、目標経路および許容誤差範囲入力部21、目標経路および許容誤差範囲変更部24,42,53、応答経路算出部25,43、経路比較部26、指令経路補正部29、および加工誤差予測演算部52の機能を実行するプログラムが格納されている。
CPU301は、応答経路と目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が許容誤差範囲に収まっていないと判定された場合、仮指令経路を補正し、補正後の仮指令経路を指令経路にしてインターフェイス303を介して加工プログラム生成部101に出力する。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,2,3 指令値生成装置、5 入力部、6,7,8 指令値生成部、11 形状データ入力部、12 許容誤差入力部、13 補正対象軸入力部、14 ドウェル・クリアランス入力部、15 速度データ入力部、16 時定数データ入力部、17 目標経路および許容誤差範囲生成部、21 目標経路および許容誤差範囲入力部、22 目標経路および許容誤差範囲保持部、23,41,51 加工誤差モデル入力部、24,42,53
目標経路および許容誤差範囲変更部、25,43 応答経路算出部、26 経路比較部、27,44 仮指令経路保持部、28,54 指令経路出力部、29 指令経路補正部、30 応答誤差モデル入力部、31 加工結果誤差計測部、45 加工誤差データベース、52 加工誤差予測演算部、101 加工プログラム生成部、102 制御装置、103 工作機械。

Claims (11)

  1. 制御対象が動作する目標経路および前記目標経路からの許容誤差範囲を保持する目標経路および許容誤差範囲保持部と、
    前記目標経路の各区間での加工誤差を算出する加工誤差モデル入力部と、
    前記加工誤差に基づいて、前記目標経路および前記許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行う目標経路および許容誤差範囲変更部と、
    応答誤差と応答経路を算出する応答経路算出部と、
    前記応答経路と前記目標経路との誤差を算出し、算出した誤差が前記許容誤差範囲内かどうかを判定する経路比較部と、
    記目標経路を仮指令経路にして保持する仮指令経路保持部と
    記仮指令経路を補正する指令経路補正部とを備え、
    前記経路比較部により算出した誤差が前記許容誤差範囲内ではないと判定された場合、前記指令経路補正部により前記仮指令経路保持部に保持されている仮指令経路が前記応答誤差に基づいて補正され、補正後の仮指令経路が前記仮指令経路保持部に保持されることを特徴とする指令値生成装置。
  2. 前記目標経路および前記許容誤差範囲が入力される目標経路および許容誤差範囲入力部と、
    前記仮指令経路を指令経路にして外部に出力する指令経路出力部とを備え、
    前記目標経路および許容誤差範囲保持部は前記許容誤差範囲入力部から入力された前記目標経路および前記許容誤差範囲を保持することを特徴とする請求項1に記載の指令値生成装置。
  3. 前記経路比較部は、前記制御対象の粘性に起因する動作、前記制御対象の弾性に起因する動作、前記制御対象が軸反転時に示す動作、前記制御対象が熱変位の影響を受けて示す動作、前記制御対象が加工時の反力を受けて示す動作、前記制御対象を制御する制御装置内の位置フィードバックループ処理の動作、前記制御装置内の速度フィードバックループ処理の動作、前記制御装置内の電流フィードバックループ処理の動作、慣性による影響を補正する前記制御装置内の処理の動作、粘性による影響を補正する前記制御装置内の処理の動作、弾性による影響を補正する前記制御装置内の処理の動作、軸反転による影響を補正する前記制御装置内の処理の動作、熱変位の影響を補正する前記制御装置内の処理の動作、加工時の反力による影響を補正する前記制御装置内の処理の動作、および指令経路を滑らかにする前記制御装置内のフィルタ処理の動作のうち少なくとも一つの動作を模擬するために必要なモデルとパラメータにより前記制御対象および前記制御装置の動作を模擬することで、前記応答経路と前記目標経路との誤差を算出することを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の指令値生成装置。
  4. 前記経路比較部は、非加工状態で前記制御対象を実際に動作させた際の、加工用工具の位置または前記制御対象を動作させるためのアクチュエータから取得されるフィードバック位置に基づいて、前記応答経路と前記目標経路との誤差を算出することを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の指令値生成装置。
  5. 前記加工誤差モデル入力部は、加工誤差が0になるように生成した指令経路によって前記制御対象を実加工したときの測定結果、加工用工具の位置、および前記制御対象を動作させるためのアクチュエータから取得されるフィードバック位置のいずれか一つに基づいて、前記加工誤差を算出することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の指令値生成装置。
  6. 加工前の素材形状を入力する素材形状入力部と、
    加工対象となる素材の種類および素材の物性値の少なくとも一方を入力する素材材質入力部とを備え、
    前記加工誤差モデル入力部は、前記素材形状入力部に入力された情報および前記素材材質入力部に入力された情報によって決定される素材物性値と、加工誤差が0になるように生成された指令経路とに基づいて、加工時に加工用工具が受ける外乱が算出され、当該算出された外乱が入力されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の指令値生成装置。
  7. 加工前の素材形状を入力する素材形状入力部と、
    加工対象となる素材の種類および素材の物性値の少なくとも一方を入力する素材材質入力部と、
    加工用工具の形状、加工用工具の材質、加工用工具の材料物性値、制御対象である工作機械の機構モデル、工作機械の各機構の物性値、工作機械の各機構の慣性、工作機械の各機構の粘性、工作機械の各機構の弾性のうち少なくとも一つが入力される機械モデル入力部を備え、
    前記加工誤差モデル入力部は、前記素材形状入力部に入力された情報および前記素材材質入力部に入力された情報によって決定される素材物性値と、前記機械モデル入力部に入力された情報と、加工誤差が0になるように生成された指令経路とに基づいて、加工時に加工用工具が受ける外乱が算出され、当該算出された外乱が入力されることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の指令値生成装置。
  8. 加工方法または加工前の素材形状の少なくとも一方と加工誤差との対応関係を有する加工誤差データベースを備え、
    前記加工誤差モデル入力部は、加工方法または加工前の素材形状が入力された場合、前記加工誤差データベースを参照し、入力された加工方法または加工前の素材形状に対応する加工誤差を読み出すことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の指令値生成装置。
  9. 前記目標経路および許容誤差範囲入力部、または前記目標経路および許容誤差範囲変更部が、目標経路の区間毎に許容誤差の幅を指定することを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の指令値生成装置。
  10. 前記目標経路および許容誤差範囲入力部、または前記目標経路および許容誤差範囲変更部が、目標経路の区間毎に補正が必要であるかまたは不要であるかを設定することを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の指令値生成装置。
  11. 前記加工誤差モデル入力部から入力された情報に基づいて、目標経路の各区間での予測される加工誤差を演算する加工誤差予測演算部を備え、
    前記目標経路および許容誤差範囲変更部は、前記加工誤差予測演算部から入力された目標経路の各区間での予測される加工誤差に基づいて、前記目標経路および前記許容誤差範囲の少なくとも一方に変更を行うことを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の指令値生成装置。
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