JP2016175404A - 積層造形装置を用いた積層造形方法 - Google Patents

積層造形装置を用いた積層造形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016175404A
JP2016175404A JP2016030300A JP2016030300A JP2016175404A JP 2016175404 A JP2016175404 A JP 2016175404A JP 2016030300 A JP2016030300 A JP 2016030300A JP 2016030300 A JP2016030300 A JP 2016030300A JP 2016175404 A JP2016175404 A JP 2016175404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
modeling
design data
part design
additive manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016030300A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6719230B2 (ja
Inventor
友貴 山内
Yuki Yamauchi
友貴 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Instititute (TIRI)
Original Assignee
Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Instititute (TIRI)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Instititute (TIRI) filed Critical Tokyo Metropolitan Industrial Technology Research Instititute (TIRI)
Publication of JP2016175404A publication Critical patent/JP2016175404A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6719230B2 publication Critical patent/JP6719230B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】正確な変形のデータを算出するとともに、その算出したデータを設計データに反映させることで、造形させる造形パーツの変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法の提供。【解決手段】(1)造形パーツ設計データに基づいてパーツを造形するステップ。(2)造形パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。(3)取得したデータの位置を修正することで、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。(4)原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。(5)それぞれの断面データ上の平板パーツに該当する部分において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。(6)抽出された各変形パラメータに基づいて、造形パーツ設計データを修正するステップ。(7)修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップを含む積層造形方法。【選択図】図1

Description

本発明は、金型を必要としない積層造形装置において適用される積層造形方法であって、詳しくは、造形する造形対象に生じる変形を制御することができる積層造形装置を用いた積層造形方法に関するものである。
多品種少量生産化が進む近年では、金型を必要としない積層造形装置の開発や、その積層造形装置において適用される積層造形方法の改良に期待が集まっている。また、積層造形方法の中でも、粉末材料を用いた手法は、高靱性な部品の作製や、複数部品の同時成形が可能といった点において、非常に優位であるとされている。
しかしながら、粉末の積層造形によって造形した製品は、大きな変形が発生してしまうことが多く、部品として使いものにならなくなってしまうといった問題が生じる。この問題を解決するために、変形を制御する研究も実施されてきてはいるが、改善率や、実現性に乏しく、結果が出せていないのが実情であった。
例えば、特許文献1には、成形過程の樹脂温度、圧力、結晶化度のデータと任意の結晶化度における樹脂のPVT特性を求める方法を用いて、成形時の結晶化挙動に従った樹脂のPVT曲線と樹脂の比容積を計算し、さらに収縮率を予測することを特徴とする結晶性樹脂成形品における成形収縮過程シミュレーション方法が開示されている。これによれば、成形過程の樹脂温度、圧力、結晶化度のデータと任意の結晶化度における樹脂のPVT特性を求める方法を用いて、成形時の結晶化挙動に従った樹脂のPVT曲線と樹脂の比容積を計算し、さらに収縮率を予測するように構成したので、成形時の結晶化度に合った収縮率を計算する事ができ、さらに従来の方法に比べて適切な収縮量の計算を行う事が出来るとしている。
また、特許文献2には、成形品形状について微小要素に分割して行われる成形プロセスシミュレーションにおいて、金型表面に接する要素や節点を抽出する抽出工程と、前記抽出範囲の各要素あるいは各節点についてその変形方向と金型表面に対する垂線とのなす角度θが90度より小さいかどうかを判断する変形方向判断工程と、前記θが90度より小さい場合に金型と樹脂の接触を考慮して金型方向の変形を拘束し熱変形計算を行う金型拘束変形計算工程と、予めユーザーが指定した離型時間に達しているかどうかを判断する離型時間判断工程と、前記離型時間判断工程で離型時間に達していると判断された場合にユーザーが予め指定した拘束以外の前記金型拘束を解除して熱変形計算を行う金型拘束解除変形計算工程よりなることを特徴とする成形品の変形予測方法が開示されている。これによれば、成形品のそり、ひけ、収縮量について、樹脂材料や成形条件による違いを容易かつ確実に予測することができ、金型試作回数の低減やそれに伴う開発期間の短縮によるコストの低減が図れるとしている。
そして、特許文献3には、プラスチック射出成形品の金型製作の際に必要な成形収縮率の予測方法に関し、詳しくは、成形品内の体積収縮の分布を予測することに対して、解析により詳細に流動方向(MD)、それに直交する方向(TD)あるいは成形品厚さ方向(ND)の成形収縮率を予測する方法について開示されている。これによると、金型の設計製作前に正しい収縮率を求めることができ、これにより金型製作後の試作回数が低減され、金型の低コスト化が可能になるとしている。
一方で、材料面として、特許文献4に、(A)ポリアミド樹脂、液晶性ポリマーおよびポリアリーレンスルフィド樹脂から選ばれる少なくとも1種の熱可塑性樹脂100重量部に対し、(B)平均繊維長2μm以上の針状酸化チタンを10〜250重量部配合してなる樹脂組成物が開示されている。この組成物を用いて部品を造形すると、その部品は、低そり性に優れるとしている。
特開平9−262887号公報 特開2003−291175号公報 特開2007−83602号公報 特開2007−326925号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、成形品の収縮率をシミュレートし、それを基準として、金型や成形条件を検討していくための手法及び装置であるが、成形品の変形に対する補正をどのようにするかについての効果的な手段は開示されていなく、更なる検討が必要であった。
また、上記特許文献2記載の技術では、成形品のそり、ひけ、収縮量について、樹脂材料や成形条件による違いを予測し、それを基準として、樹脂組成物を成形することはできるが、実際には、正確な変形の値が把握できないという問題があり、また、取得される変形データを設計のデータに反映させ、確実な変形の制御を行うことまでは実現することができない。
そして、上記特許文献3記載の技術では、金型の設計製作前に成形収縮率を見込めるため、見込み違いによる金型の作り変えや、金型修正の回数を低減させ、金型の低コスト化を実現することができ、また、金型修正の回数の低減に伴って、試作回数も低減させることができるが、やはり、正確な変形の値が把握できないという問題があり、さらに、取得される変形データを設計のデータに反映させ、確実な変形の制御を行うといった作業ができない。
さらに、上記特許文献4記載の組成物を用いて部品を造形すれば、その部品は、低そり性に優れたものにはなるが、それだけでは、変形自体を制御することはできず、更なる改善が必要とされている。
本発明が解決しようとしている課題は、上述の問題に対応するためのもので、正確な変形のデータを算出するとともに、その算出したデータを設計データに反映させることで、造形させる造形パーツの変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明は、以下の技術的手段を講じている。
即ち、請求項1記載の発明は、造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法である。
(A1)前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形するステップ。
(A2)造形した前記造形パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
(A3)取得した3次元データについて、データ上における位置を修正することで、前記造形パーツ設計データの所定ポイントを基準点として、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
(A4)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
(A5)そして、作成したそれぞれの断面データ上において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
(A6)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記造形パーツ設計データを修正するステップ。
(A7)前記修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップ。
また、請求項2記載の発明は、造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法である。
(B1)所定の厚さを持った、変形に伴い生じる曲面形状の状態、又は、角度の変位量を測定するために用いる平板パーツを造形するための平板パーツ設計データ、若しくは、変形測定の基準部となる基準パーツを造形するための基準パーツ設計データのうちの何れか1つのデータを結合データとして、前記造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加するステップ。
(B2)前記造形パーツ設計データと、前記結合データに基づいて、造形パーツ及び前記平板パーツ又は前記基準パーツを合わせた複合パーツを造形するステップ。
(B3)造形した前記複合パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
(B4)取得した3次元データについて、データ上における位置を修正することにより、前記基準パーツ設計データを前記造形パーツ設計データに付加していた場合には、前記基準パーツの所定ポイントを基準点として、前記基準パーツ設計データを前記造形パーツ設計データに付加していない場合には、前記造形パーツ設計データ、又は、前記平板パーツ設計データの所定ポイントを基準点として、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
(B5)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
(B6)そして、作成したそれぞれの断面データ上の前記平板パーツに該当する部分において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
(B7)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記造形パーツ設計データを修正するステップ。
(B8)前記修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップ。
そして、請求項3記載の発明は、造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法である。
(C1)所定の厚さを持った、変形に伴い生じる曲面形状の状態、若しくは、角度の変位量を測定するために用いる平板パーツを造形するための平板パーツ設計データと、変形測定の基準となる基準パーツを造形するための基準パーツ設計データとを、相互に付加させて測定用パーツ設計データを作成し、さらに、当該測定用パーツ設計データを、前記造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加するステップ。
(C2)前記測定用パーツ設計データと、前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツ及び前記基準パーツ及び前記平板パーツを合わせて複合パーツとして造形するステップ。
(C3)造形した前記複合パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
(C4)取得した3次元データについて、前記基準パーツ及び前記平板パーツに対応するデータを基に、データ上における位置を修正することで、前記基準パーツの所定ポイントを基準点として、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
(C5)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
(C6)そして、作成したそれぞれの断面データ上の前記平板パーツに該当する部分において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
(C7)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記造形パーツ設計データを修正するステップ。
(C8)前記修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップ。
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜3何れか1項記載の積層造形装置を用いた積層造形方法であって、前記造形パーツ設計データを修正するステップは、抽出された各変形パラメータに対して、任意の補正係数を付与した上で、前記造形パーツ設計データを修正するものであることを特徴としている。そして、請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れか1項記載の積層造形装置を用いた積層造形方法であって、前記積層造形装置は、粉末材料を焼結又は溶融させることで、造形パーツを造形するものであることを特徴としている。
さらに、請求項6記載の発明は、造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで、造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、 以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法である。
(D1)前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形するステップ。
(D2)造形した前記造形パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
(D3)取得した3次元データについて、データ上における位置を修正することで、前記造形パーツ設計データの所定ポイントを基準点として、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
(D4)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
(D5)そして、作成したそれぞれの断面データ上において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
(D6)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記粉末材料を焼結又は溶融させる際の投入熱量を制御するステップ。
(D7)前記制御された投入熱量を設定値とし、前記造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで造形パーツを造形するステップ。
そして、請求項7記載の発明は、造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで、造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、 以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法である。
(E1)所定の厚さを持った、変形に伴い生じる曲面形状の状態、又は、角度の変位量を測定するために用いる平板パーツを造形するための平板パーツ設計データ、若しくは、変形測定の基準部となる基準パーツを造形するための基準パーツ設計データのうちの何れか1つのデータを結合データとして、前記造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加するステップ。
(E2)前記造形パーツ設計データと、前記結合データに基づいて、造形パーツ及び前記平板パーツ又は前記基準パーツを合わせた複合パーツを造形するステップ。
(E3)造形した前記複合パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
(E4)取得した3次元データについて、データ上における位置を修正することにより、前記基準パーツ設計データを前記造形パーツ設計データに付加していた場合には、前記基準パーツの所定ポイントを基準点として、前記基準パーツ設計データを前記造形パーツ設計データに付加していない場合には、前記造形パーツ設計データ、又は、前記平板パーツ設計データの所定ポイントを基準点として、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
(E5)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
(E6)そして、作成したそれぞれの断面データ上の前記平板パーツに該当する部分において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
(E7)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記粉末材料を焼結又は溶融させる際の投入熱量を制御するステップ。
(E8)前記制御された投入熱量を設定値とし、前記造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで造形パーツを造形するステップ。
またさらに、請求項8記載の発明は、造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで、造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法である。
(F1)所定の厚さを持った、変形に伴う角度変化を測定するために用いる平板パーツを造形するための平板パーツ設計データと、変形測定の基準となる基準パーツを造形するための基準パーツ設計データとを、データ内のXY平面方向に相対して付加させて測定用パーツ設計データを作成し、さらに、当該測定用パーツ設計データを、前記造形パーツ設計データ内のXY平面方向の所定位置に該当するデータ部分に付加するステップ。
(F2)前記測定用パーツ設計データと、前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツ及び当該造形パーツのXY平面方向の所定位置に付加される前記基準パーツ及び前記平板パーツを合わせて複合パーツとして造形するステップ。
(F3)造形した前記複合パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
(F4)取得した3次元データについて、データ上における位置を修正することで、前記基準パーツの所定ポイントを基準点として、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
(F5)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
(F6)そして、作成したそれぞれの断面データ上の前記平板パーツに該当する部分において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
(F7)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記粉末材料を焼結又は溶融させる際の投入熱量を制御するステップ。
(F8)前記制御された投入熱量を設定値とし、前記造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで造形パーツを造形するステップ。
そして、請求項9記載の発明は、造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法である。
(G1)前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形するステップ。
(G2)前記(G1)のステップにおいて、造形中の、若しくは、造形された造形パーツのうち、予め定められた範囲の温度解析を行っていくことで、その範囲の温度分布情報を得るステップ。
(G3)得られた温度分布情報に基づいて、熱応力解析を行い、当該熱応力解析の結果から、変形パラメータを抽出するステップ。
(G4)抽出された変形パラメータに基づいて、前記造形パーツ設計データを修正するステップ。
(G5)前記修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップ。
さらに、請求項10記載の発明は、請求項9記載の積層造形装置を用いた積層造形方法であって、前記(G4)のステップは、抽出された各変形パラメータに対して、任意の補正係数を付与した上で、前記造形パーツ設計データを修正するものであることを特徴としている。そして、請求項11記載の発明は、請求項9又は10記載の積層造形装置を用いた積層造形方法であって、前記積層造形装置は、粉末材料を焼結又は溶融させることで、造形パーツを造形するものであることを特徴としている。
また、請求項12記載の発明は、造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法である。
(G1)前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形するステップ。
(G2)造形した前記造形パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
(G3)前記点群データ又はポリゴンデータと前記造形パーツ設計データの一部または全部を最も近い位置に重ね合わせるステップ。
(G4)続いて、前記造形パーツ設計データと前記点群データ又はポリゴンデータに含まれる各点との距離と方向を抽出するステップ
(G6)抽出された距離と方向に基づいて、前記造形パーツ設計データを修正するステップ。
(G7)前記修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップ。
そして、請求項13記載の発明は、請求項12記載の積層造形装置を用いた積層造形方法であって、前記(G6)のステップは、変形を生じうる条件を反転させコンピュータ上で変形量の計算を行うことで実際の造形における変形とは、逆方向に変形させた前記造形パーツ設計データを修正するものであることを特徴としている。
本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法によれば、主に粉末を焼結又は溶融する積層造形方法で頻発する、形状誤差を補正し、所望形状との誤差が小さい造形パーツを造形することができる。また、強度向上を目的とした焼結熱量(熱源の出力)の増加により大きくなってしまう造形パーツの変形量に対しても、投入熱量の制御や、設計データの的確な補正により、所望の形状を造形することが可能となる。そのため、実用に耐えうる造形パーツの造形、例えば、粉末焼結積層方法による造形にも大きく寄与でき、少量生産や、積層造形でしか造形できない形状の造形パーツの造形にも寄与できる。
本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第1の実施形態の流れを示したフローチャートである。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態の流れを示したフローチャートである。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第1及び第2の実施形態における平板パーツのモデル断面イメージ図で、定めた基準軸からの各方向を表現したものである。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態において用いた各パーツの一例を示すもので、(a)は平板パーツの平面図、(b)は平板パーツに基準パーツを付加させた状態の側面図、(c)は平板パーツに基準パーツを付加させた状態の平面図、(d)は(c)においてAで囲った範囲の詳細図である。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態により造形した、変形が生じた状態の造形パーツ(平板)及び基準パーツの側面図の一例である。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態において、造形した造形パーツ(平板)から取得した3次元データに基づいて形状解析を行った結果を示した一例である。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態において、ワールド座標系に整列させた造形パーツ(平板)と基準パーツの測定データから原点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データを作成した状態のイメージ図の一例である。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態において、修正した造形パーツ設計データを3次元上に表した一例図である。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態において、修正された造形パーツ設計データに基づいて造形された造形パーツの一例を示す側面図である。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態において、修正された造形パーツ設計データに基づいて造形された造形パーツ(平板)から取得した3次元データに基づいて形状解析を行った結果を示した一例である。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態において、修正前の造形パーツ設計データに基づいて造形された造形パーツ(平板)と、修正後の造形パーツ設計データに基づいて造形された造形パーツ(平板)から取得した3次元データに基づいて形状解析を行った結果を示したグラフである。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第3の実施形態の流れを示したフローチャートである。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第4の実施形態の流れを示したフローチャートである。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第5の実施形態の流れを示したフローチャートである。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第5の実施形態において、平板パーツに対する熱応力解析の結果を示した一例である。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態において、各熱源投入量下で造形された造形パーツ(平板)から取得した点群データから変形量を算出した結果を示したグラフである。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第6の実施形態の流れを示したフローチャートである。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第6の実施形態において用いたパーツの一例を示すもので、(d)は上面図、(e)は側面図、(f)は3D斜視図である。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第6の実施形態において、造形パーツ設計データと造形パーツ設計データに基づいて造形された造形パーツから取得した3次元データを重ね合わせて形状解析を行った結果を示した一例である。 本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第6の実施形態において、造形パーツ設計データと造形パーツ設計データを補正したデータに基づき造形した造形パーツから取得した3次元データを重ね合わせて形状解析を行った結果を示した一例である。
以下、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第1の実施形態の流れを示したフローチャートで、図3は、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第1の実施形態における平板パーツのモデル断面イメージ図で、定めた基準軸からの各方向を表現したものである。
本実施形態における積層造形装置を用いた積層造形方法は、図1にフローチャートで示す流れとなっている。まず、造形する製品パーツのデータである造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形する(造形実施)。なお、本実施形態では、粉末材料を用いて造形を実施するが、この材料は、例えば、各種金属や各種樹脂に適用することができるものである。次に、造形した造形パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得する(3次元測定)。
そして、取得した3次元データについて、データ上の位置や傾きを修正し、造形パーツの所定位置における軸と面をグローバル座標系(XYZ)の軸と面にそれぞれ対応して一致させることで、造形パーツの所定ポイントを基準点として、XYZ軸の原点座標に配置させる(測定データ解析1)。続いて、3次元データから、原点座標に配置させた基準点(原点)を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成していく(測定データ解析2)。これは、造形パーツに発生した変形をX方向成分と、Y方向成分に分けるためである。そして、作成したそれぞれの断面データを構成する各座標値の集まりを曲線に近似することで、変形パラメータとなる定義された曲線を抽出していく(測定データ解析3)。
具体的には、断面データ上において、変形パラメータである曲線の方程式(Fxa、Fxb、Fya、Fyb)、開き角度(θxa、θxb、θya、θyb)を抽出する。ここで、a、bは、モデル断面の基準軸から見たそれぞれの方向を表している(図3参照)。なお、近似する際に、最小二乗法の近似法を用いることで、より正確に把握することが可能であるが、その他の近似法を用いても構わない。なお、抽出するパラメータは、曲線に限らず、直線でも良く、特に、開き角度θに関しては、断面データの側面部を直線に近似すると算出しやすい。また、断面データが基準軸から左右対称であり、基準軸から左右均等に変形している場合は、片側若しくは、両側を合算したデータのみを算出しても良い。
その後、抽出された各変形パラメータに基づいて、造形パーツ設計データを修正する(解析結果から設計データを修正)。なお、この作業は、3次元CADデータ(3次元CADソフト上)や、STLデータ(造形用ソフト上)等によって行うものである。詳しくは、設計データないし、造形データ上の座標値を(曲線の方程式、開き角度に応じて)実際の造形における変形とは、逆方向に、かつ、X方向、Y方向に分解した変形成分それぞれにおいて移動させる。
続いて、修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形する(造形実施)。ここで造形される造形パーツは、修正後の造形パーツ設計データに基づくものであるため、変形が生じても、所望の形状に造形されることになるわけである。また、上記「解析結果から設計データを修正」の工程において、抽出された変形パラメータに対して、任意の補正係数を付与すれば、補正の割合を調整することができ、特に、基準形状の有無による微小の誤差に有効なものとなり得る。
そして、修正した造形パーツ設計データに基づいて造形した造形パーツに対して、3次元計測を行い(点群データ又はポリゴンデータとして取得)、取得したデータと、所望形状のデータとの誤差を算出し、再度修正が必要な場合には、図1における測定データ解析1のステップ以降を繰り返すようにすれば、所望形状との誤差が、より小さい造形パーツを造形することが可能となる。
以下、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態の流れを示したフローチャートで、図3は、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第2の実施形態における平板パーツのモデル断面イメージ図で、定めた基準軸からの各方向を表現したものである。
本実施形態における積層造形装置を用いた積層造形方法は、図2にフローチャートで示す流れとなっている。まず、後工程において行われる3次元測定の際に、変形の角度を算出するために用いられる、所定の厚さを持った平板パーツを造形するための平板パーツ設計データと、変形測定の基準となる基準パーツ(例えば、円筒など)を造形するための基準パーツ設計データとを相互に付加させて測定用パーツ設計データを作成し、さらに、測定用パーツ設計データを、造形する製品パーツのデータである造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加する(設計データ作成)。ここで、測定用パーツ設計データは、造形パーツ設計データのXY平面方向に付与しておけば、後述の測定データ解析1のステップにおいて、3次元データの、データ上の位置や傾きの修正がしやすくなる。
なお、本実施形態では、平板パーツ設計データと、基準パーツ設計データとを相互に付加させ、測定用パーツ設計データとして、造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加しているが、例えば、造形パーツ設計データ上に平板パーツに適用できるパーツが存在する場合は、基準パーツ設計データのみを測定用パーツ設計データとして、造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加するように設定しても良いし、逆に、造形パーツ設計データ上に基準パーツに適用できるパーツが存在する場合は、平板パーツ設計データのみを測定用パーツ設計データとして、造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加するように設定しても良い。
続いて、測定用パーツ設計データと、造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツ及び造形パーツのXY平面方向の所定位置に付加される基準パーツ及び平板パーツを合わせて複合パーツとして造形する(造形実施)。なお、本実施形態では、粉末材料を用いて造形を実施するが、この材料は、例えば、各種金属や各種樹脂に適用することができるものである。次に、造形した複合パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得する(3次元測定)。
そして、取得した3次元データについて、基準パーツ及び平板パーツに対応するデータを基に、データ上の位置や傾きを修正し、基準パーツの所定軸と所定面をグローバル座標系(XYZ)の軸と面にそれぞれ対応して一致させることで、基準パーツの所定ポイントを基準点として、XYZ軸の原点座標に配置させる(測定データ解析1)。続いて、3次元データから、原点座標に配置させた基準点(原点)を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成していく(測定データ解析2)。これは、パーツに発生した変形をX方向成分と、Y方向成分に分けるためである。そして、作成したそれぞれの断面データ上の平板パーツに該当する部分において、データを構成する各座標値の集まりを曲線に近似することで、変形パラメータとなる定義された曲線を抽出していく(測定データ解析3)。
具体的には、断面データ上の平板パーツにおいて、変形パラメータである曲線の方程式(Fxa、Fxb、Fya、Fyb)、開き角度(θxa、θxb、θya、θyb)を抽出する。ここで、a、bは、モデル断面の基準軸から見たそれぞれの方向を表している(図2参照)。なお、近似する際に、最小二乗法の近似法を用いることで、より正確に把握することが可能であるが、その他の近似法を用いても構わない。なお、抽出するパラメータは、曲線に限らず、直線でも良く、特に、開き角度θに関しては、断面データの側面部を直線に近似すると算出しやすい。また、断面データが基準軸から左右対称であり、基準軸から左右均等に変形している場合は、片側若しくは、両側を合算したデータのみを算出しても良い。
その後、抽出された各変形パラメータに基づいて、造形パーツ設計データを修正する(解析結果から設計データを修正)。なお、この作業は、3次元CADデータ(3次元CADソフト上)や、STLデータ(造形用ソフト上)等によって行うものである。詳しくは、設計データないし、造形データ上の座標値を(曲線の方程式、開き角度に応じて)実際の造形における変形とは、逆方向に、かつ、X方向、Y方向に分解した変形成分それぞれにおいて移動させる。その際、図2の「設計データ作成」における平板パーツ設計データや、基準パーツ設計データに関しては修正しなくても構わない。
続いて、修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形する(造形実施)。ここで造形される造形パーツは、修正後の造形パーツ設計データに基づくものであるため、変形が生じても、所望の形状に造形されることになるわけである。また、上記「解析結果から設計データを修正」の工程において、抽出された変形パラメータに対して、任意の補正係数を付与すれば、補正の割合を調整することができ、特に、基準形状の有無による微小の誤差に有効なものとなり得る。
そして、修正した造形パーツ設計データに基づいて造形した造形パーツに対して、3次元計測を行い(点群データ又はポリゴンデータとして取得)、取得したデータと、所望形状のデータとの誤差を算出し、再度修正が必要な場合には、図2の工程を繰り返すようにすれば、所望形状との誤差が、より小さい造形パーツを造形することが可能となる。
なお、図2の「設計データ作成」の工程と同様に、平板パーツ設計データと、基準パーツ設計データからなる測定用パーツ設計データを修正後の造形パーツ設計データに付与した状態のまま、それらデータに基づき複合パーツとして造形しておけば、3次元測定により取得したデータと、所望形状のデータとの誤差を算出しやすくなる。
また、平板パーツ設計データと、基準パーツ設計データからなる測定用パーツ設計データを付与せずに、造形パーツ設計データに基づいて造形すれば、所望形状の造形パーツが得られることになるが、仮に、平板パーツ設計データと、基準パーツ設計データからなる測定用パーツ設計データを含めて造形した場合でも、再度の修正が必要なければ、造形後の複合パーツから、平板パーツと基準パーツを機械加工等で除去すれば良い。
(実験1)
ここで、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第1の実施形態により、実験を行った。本実験においては、図4に一例として示すように、100mm×50mm×2mmの平板パーツを造形するに当たり、粉末焼結積層造形装置は、樹脂用(アスペクト社製RaFaEl 550C)、粉末材料はポリアミド12(アスペクト社製PA)、熱源は、炭酸ガスレーザと、シーズヒータ(一部パネルヒータ)とした。
変形を定量的に計測するため、平板パーツの底面部にφ8mm×4mmの円筒を基準パーツとして、3次元CAD(Solid Works 2012)において平板パーツの設計データに基準パーツの設計データとして付与した。なお、本実験では、造形パーツ自体が平板パーツであることから、第2の実施形態における、変形の角度を算出するために用いられる平板パーツに関しては省略することとした。
次に、上記の設計データに基づいて、以下の条件により造形を実施した。
レーザ出力:15W
走査線ピッチ:150μm
積層厚さ:100μm
造形されたパーツは、図5に示すように、変形によって、両眼側に向かうに従って、上面側に変形していることが分かった。そして、この変形量を数値化するため、造形されたパーツに対して、3次元デジタイザにより3次元データ(点群データ)を測定した。さらに、点群データを扱いやすくするため、ポリゴンデータ(STLデータ)へと変換した。
次に、測定したデータ(ポリゴンデータ)の円筒部分をポリゴン解析ソフト(アルモニコス社製 spGauge)によって円筒形状と認識させることで、円筒軸を抽出し、これをワールド座標系のZ軸と一致させた。また、円筒軸と造形パーツ(平板)の下面部が交差する点(基準点)をワールド座標系の原点と一致させた。ここで、図6に、造形パーツを測定したデータの形状解析結果を示す。なお、図中、(1)は変位量0mm程度、(2)は変位量0〜0.4mm程度、(3)は変位量0.4〜0.8mm程度、(4)は変位量0.8〜1.2mm程度、(5)は変位量1.2〜1.6mm程度、(6)は変位量1.6〜2.0mm程度である。本結果によっても、造形パーツ(平板)の端側に向かうに従って、Z軸方向への変形量が多いことが読み取れる。
ここで、ワールド座標系に整列させた測定データから、原点を通るXZ平面(X軸方向の変形要素)と、YZ平面(Y軸方向の変形要素)において、断面データをそれぞれ作成した(図7参照)。本実験では、造形パーツは、単純な平板状であるため、作成した断面データから側端面部間の角度θx、θyのみを導出した。この場合、基準軸から左右対称に変形したと想定し、角度θを導出することとした。その結果、本実験における角度θx、θyは、以下の通りとなった。
θx:7.02°
θy:7.25°
次に、導出した角度から造形パーツの設計データを修正した。造形パーツの設計データの修正は、3次元CADソフト上にて行った。3次元イメージ上で対象モデルのベンディング角度が、それぞれθx、θyとなるように設定(修正)した。なお、ベンディングさせる方向は実造形で発生した変形とは逆方向となるように行った(図8参照)。ここで、基準用として付与した円筒は、再造形後における変形の改善率を算出するための基準として用いるため、修正した造形パーツの設計データにも同様に付与することとした。なお、本実験では、補正係数を省略してデータの修正を行っている。
続いて、修正した設計データに基づき、以下の条件で造形を実施した。
レーザ出力:15W
走査線ピッチ:150μm
積層厚さ:100μm
造形したパーツは、図9に示すように、変形がほとんど無い状態で造形されていることが分かる。これは、変形が生じる方向とは逆方向に向けて修正(変形)させた造形パーツの設計データに基づいて造形するため、その後、変形が発生しても、結果的に変形が少なくなったように見えるというものである。
ここで、修正した設計データに基づいて造形したパーツと、修正無しの設計データに基づいて造形したパーツに対して、それぞれデジタイザによってポリゴンデータ化し、所望寸法との平均誤差の解析を行ってみた。まず、修正した造形パーツの設計データに基づいて造形したパーツの解析結果を図10に示す。これによれば、ほぼ全域に渡り、Z軸方向への変位量が、0〜0.4mm程度と、誤差がほとんど生じていないということが分かる。つまり、どの位置においても、Z軸方向への変形がほとんど発生していないということである。
続いて、修正した造形パーツの設計データに基づいて造形したパーツと、修正無しの造形パーツの設計データに基づいて造形したパーツの解析結果を比較すると、修正した造形パーツの設計データに基づいて造形したパーツの方が、修正無しの造形パーツの設計データに基づいて造形したパーツよりも平均誤差(mm単位)が約75%も減少していることが分かった(図11参照)。なお、補正係数を設定することにより、さらに誤差を低くすることが可能となる。
(実験2)
ところで、粉末材料を焼結又は溶融させることで造形する場合、粉末焼結時の投入熱量を上げれば、造形パーツの強度は上がるが、冷却後に大きく変形をしてしまう原因になることが知られている。そこで、この関係について、実験を行ってみた。
実験1における設計データに基づいて、以下の条件により造形を実施した。
レーザ出力:15W、7.5W
走査線ピッチ:150μm
積層厚さ:100μm
造形パーツの造形後、3次元デジタイザにより3次元データ(点群データ)を測定し、このデータから変形量を抽出した。その結果を図16に示す。図に示すように、レーザ出力(熱投入量)が大きい方が、変形量が大きいことが読み取れる。
つまり、造形パーツの強度を上げるために、熱投入量を上げると、変形が大きくなってしまい、製品としての形状の精度に問題が出てしまうが、本発明の工程を踏めば、造形したパーツの強度と形状の精度を両立させることが可能になるという優れた効果が奏されるわけである。
続いて、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図12は、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第3の実施形態の流れを示したフローチャートである。
本実施形態における積層造形装置を用いた積層造形方法は、図12にフローチャートで示す流れとなっている。まず、造形する製品パーツのデータである造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形する(造形実施)。なお、本実施形態では、粉末材料を用いて造形を実施するが、この材料は、例えば、各種金属や各種樹脂に適用することができるものである。次に、造形した造形パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得する(3次元測定)。
そして、取得した3次元データについて、データ上の位置や傾きを修正し、造形パーツの所定位置における軸と面をグローバル座標系(XYZ)の軸と面にそれぞれ対応して一致させることで、造形パーツの所定ポイントを基準点として、XYZ軸の原点座標に配置させる(測定データ解析1)。続いて、3次元データから、原点座標に配置させた基準点(原点)を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成していく(測定データ解析2)。これは、造形パーツに発生した変形をX方向成分と、Y方向成分に分けるためである。そして、作成したそれぞれの断面データを構成する各座標値の集まりを曲線に近似することで、変形パラメータとなる定義された曲線を抽出していく(測定データ解析3)。
具体的には、断面データ上において、変形パラメータである曲線の方程式(Fxa、Fxb、Fya、Fyb)、開き角度(θxa、θxb、θya、θyb)を抽出する。ここで、a、bは、モデル断面の基準軸から見たそれぞれの方向を表している(図3参照)。なお、近似する際に、最小二乗法の近似法を用いることで、より正確に把握することが可能であるが、その他の近似法を用いても構わない。なお、抽出するパラメータは、曲線に限らず、直線でも良く、特に、開き角度θに関しては、断面データの側面部を直線に近似すると算出しやすい。また、断面データが基準軸から左右対称であり、基準軸から左右均等に変形している場合は、片側若しくは、両側を合算したデータのみを算出しても良い。
その後、抽出された各変形パラメータに基づいて、粉末材料を焼結又は溶融させる際の投入熱量を修正する(解析結果から投入熱量を修正)。ここで、投入熱量を修正するのは、粉末を焼結又は溶融する際の投入熱量を制御することによって、変形量を制御することができるからである(投入した熱量は熱応力として残留し、冷却後の変形量に比例する)。なお、ここで言う投入熱量は、ビームの出力、ビームの走査速度、ビームの走査線間隔、ビーム径、加熱用ヒータ出力等を意味する。
続いて、修正された投入熱量により、造形パーツを造形する(造形実施)。ここで造形される造形パーツは、修正後の投入熱量にて造形されるものであるため、変形が生じず、所望の形状に造形されることになるわけである。
そして、修正した投入熱量により造形した造形パーツに対して、3次元計測を行い(点群データ又はポリゴンデータとして取得)、取得したデータと、所望形状のデータとの誤差を算出し、再度修正が必要な場合には、図11における測定データ解析1のステップ以降を繰り返すようにすれば、所望形状との誤差が小さい造形パーツを造形することが可能となる。
次に、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図13は、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第4の実施形態の流れを示したフローチャートである。
本実施形態における積層造形装置を用いた積層造形方法は、図13にフローチャートで示す流れとなっている。まず、後工程において行われる3次元測定の際に、変形の角度を算出するために用いられる、所定の厚さを持った平板パーツを造形するための平板パーツ設計データと、変形測定の基準となる基準パーツ(例えば、円筒など)を造形するための基準パーツ設計データとを、データ内のXY平面方向に相対して付加させて測定用パーツ設計データを作成し、さらに、測定用パーツ設計データを、造形する製品パーツのデータである造形パーツ設計データ内のXY平面方向の所定位置に該当するデータ部分に付加する(設計データ作成)。ここで、測定用パーツ設計データは、造形パーツ設計データのXY平面方向に付与しておけば、後述の測定データ解析1のステップにおいて、3次元データの、データ上の位置や傾きの修正がしやすくなる。
なお、本実施形態では、平板パーツ設計データと、基準パーツ設計データとを相互に付加させ、測定用パーツ設計データとして、造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加しているが、例えば、造形パーツ設計データ上に平板パーツに適用できるパーツが存在する場合は、基準パーツ設計データのみを測定用パーツ設計データとして、造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加するように設定しても良いし、逆に、造形パーツ設計データ上に基準パーツに適用できるパーツが存在する場合は、平板パーツ設計データのみを測定用パーツ設計データとして、造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加するように設定しても良い。
続いて、測定用パーツ設計データと、造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツ及び造形パーツのXY平面方向の所定位置に付加される基準パーツ及び平板パーツを合わせて複合パーツとして造形する(造形実施)。なお、本実施形態では、粉末材料を用いて造形を実施するが、この材料は、例えば、各種金属や各種樹脂に適用することができるものである。次に、造形した複合パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得する(3次元測定)。
そして、取得した3次元データについて、基準パーツ及び平板パーツに対応するデータを基に、データ上の位置や傾きを修正し、基準パーツの所定軸と所定面をグローバル座標系(XYZ)の軸と面にそれぞれ対応して一致させることで、基準パーツの所定ポイントを基準点として、XYZ軸の原点座標に配置させる(測定データ解析1)。続いて、3次元データから、原点座標に配置させた基準点(原点)を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成していく(測定データ解析2)。これは、パーツに発生した変形をX方向成分と、Y方向成分に分けるためである。そして、作成したそれぞれの断面データ上の平板パーツに該当する部分において、データを構成する各座標値の集まりを曲線に近似することで、変形パラメータとなる定義された曲線を抽出していく(測定データ解析3)。
具体的には、断面データ上の平板パーツにおいて、変形パラメータである曲線の方程式(Fxa、Fxb、Fya、Fyb)、開き角度(θxa、θxb、θya、θyb)を抽出する。ここで、a、bは、モデル断面の基準軸から見たそれぞれの方向を表している(図2参照)。なお、近似する際に、最小二乗法の近似法を用いることで、より正確に把握することが可能であるが、その他の近似法を用いても構わない。なお、抽出するパラメータは、曲線に限らず、直線でも良く、特に、開き角度θに関しては、断面データの側面部を直線に近似すると算出しやすい。また、断面データが基準軸から左右対称であり、基準軸から左右均等に変形している場合は、片側若しくは、両側を合算したデータのみを算出しても良い。
その後、抽出された各変形パラメータに基づいて、粉末材料を焼結又は溶融させる際の投入熱量を修正する(解析結果から投入熱量を修正)。ここで、投入熱量を修正するのは、粉末を焼結又は溶融する際の投入熱量を制御することによって、変形量を制御することができるからである(投入した熱量は熱応力として残留し、冷却後の変形量に比例する)。なお、ここで言う投入熱量は、ビームの出力、ビームの走査速度、ビームの走査線間隔、ビーム径、加熱用ヒータ出力等を意味する。
続いて、修正された投入熱量により、造形パーツを造形する(造形実施)。ここで造形される造形パーツは、修正後の投入熱量にて造形されるものであるため、変形が生じず、所望の形状に造形されることになるわけである。
そして、修正した投入熱量により造形した造形パーツに対して、3次元計測を行い(点群データ又はポリゴンデータとして取得)、取得したデータと、所望形状のデータとの誤差を算出し、再度修正が必要な場合には、図13の工程を繰り返すようにすれば、所望形状との誤差が小さい造形パーツを造形することが可能となる。
なお、図13の「設計データ作成」の工程と同様に、平板パーツ設計データと、基準パーツ設計データからなる測定用パーツ設計データを修正後の造形パーツ設計データに付与した状態のまま、それらデータから複合パーツとして造形しておけば、3次元測定により取得したデータと、所望形状のデータとの誤差を算出しやすくなる。
また、平板パーツ設計データと、基準パーツ設計データからなる測定用パーツ設計データを付与せずに、造形パーツ設計データに基づいて造形すれば、所望形状を得られることになるが、仮に、平板パーツ設計データと、基準パーツ設計データからなる測定用パーツ設計データを含めて造形した場合でも、再度の修正が必要なければ、造形後の複合パーツから、平板パーツと基準パーツを機械加工等で除去すれば良い。
次に、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図14は、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第5の実施形態の流れを示したフローチャートである。
本実施形態における積層造形装置を用いた積層造形方法は、図14にフローチャートで示す流れとなっている。まず、造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形する(造形実施)。なお、本実施形態では、粉末材料を用いて造形を実施するが、この材料は、例えば、各種金属や各種樹脂に適用することができるものである。
次に、造形中、若しくは、造形完了後の温度について、実測、若しくは、造形条件である熱源の設定値から温度解析により、造形パーツ(ケーキ:粉末の塊)の温度分布を取得する(温度分布取得)。そして、取得した温度分布に基づいて熱応力解析を実施し、所定温度に達した際の、変形したモデルデータを取得する(熱応力解析)(図15参照)。なお、温度解析により温度分布を取得する場合には、温度分布のステップと、熱応力解析のステップを同時進行させても良い。なお、図15においては、中心周囲から端側に向かって行くにつれ、Z軸方向に向かって変位量が増加していることが示されている。
続いて、熱応力解析のステップにおいて取得した変形したモデルデータから、変形量である変形パラメータを抽出する(測定データ解析)。続いて、抽出された変形パラメータに基づいて、造形パーツ設計データを修正していく(解析結果から設計データを修正)。なお、この作業は、3次元CADデータ(3次元CADソフト上)や、STLデータ(造形用ソフト上)等によって行うものである。その際、補正係数を付与し、補正の割合を調整することが望ましい。なお、本実施形態では、初回の解析時には、補正係数を1とする。
次に、修正した造形パーツの設計データに基づいて、造形パーツを造形する(造形実施)。ここで造形される造形パーツは、修正後の造形パーツ設計データに基づくものであるため、変形が生じても、所望の形状に造形されることになるわけである。
そして、造形中、若しくは、造形完了後の温度について、実測、若しくは、造形条件である熱源の設定値から温度解析により、造形パーツ(ケーキ:粉末の塊)の温度分布を取得し(温度分布取得)、さらに、取得した温度分布に基づいて熱応力解析を実施し、所定温度に達した際の、変形したモデルデータを取得する(熱応力解析)(図15参照)。なお、温度解析により温度分布を取得する場合には、温度分布のステップと、熱応力解析のステップを同時進行させても良い。
続いて、熱応力解析のステップにおいて取得した変形したモデルデータと、所望形状の造形パーツの設計データ(修正前の設計データ)について、誤差解析を行い、その結果を確認する。所望形状のデータとの誤差解析から、再度修正が必要な場合には、図14の工程を繰り返すようにすれば、所望形状との誤差が、より小さい造形パーツを造形することが可能となる。また、上記の補正係数を調整し、誤差を調整していくようにすれば、より効果的である。
ところで、粉末材料を焼結又は溶融させることで造形する場合、投入熱量を上げれば、造形パーツの強度は上がるが、冷却後に大きく変形をしてしまう原因になることが知られている。しかし、本発明の工程を踏むことで、造形したパーツの強度と形状の精度を両立させることが可能になるという優れた効果が奏される。
以下、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第6の実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態における積層造形装置を用いた積層造形方法は、図17にフローチャートで示す流れとなっている。まず、造形する製品パーツのデータである造形パーツ設計データ(設計データ作成)に基づいて、造形パーツを造形する(造形実施)。なお、本実施形態では、粉末材料を用いて造形を実施するが、この材料は、例えば、各種金属や各種樹脂に適用することができるものである。次に、造形した造形パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得する(3次元測定)。
そして、取得した点群データ又はポリゴンデータと、造形パーツ設計データを重ね合わせる(測定データと設計データの重ね合わせ)。重ね合わせは最小二乗法を用いて行うことで正確性が増すが、重ね合わせに用いる手法は最小二乗法に限定されるものではなく、目視による位置合わせを行っても良いし、他の手法を用いても良い。また、取得した点群データ又はポリゴンデータと造形パーツ設計データの重ね合わせは、一方を固定し、もう一方を動かす手法を取るが、どちらを固定してもかまわない。さらに重ね合わせは造形パーツの変形量を知ることを目的としており、変形量を部分的に取得できればよい場合は、取得した点群データ又はポリゴンデータの一部分と造形パーツ設計データの対応する一部分のみを重ね合わせてもよい。この場合は一部分のみを計算すればよいことになり、計算量を少なくするメリットがある。
重ね合わせの後、造形パーツ設計データと取得した点群データ又はポリゴンデータの各点との距離をそれぞれ算出する(測定データ解析)。造形パーツ設計データは面で構成され、点群データ又はポリゴンデータは点で構成されるため、面と点の距離は容易に計算できる。
その後、得られた造形パーツ設計データと取得した点群データ又はポリゴンデータの各点との距離情報に基づいて、造形パーツ設計データを修正する(設計データ修正)。なお、この作業は、3次元CADデータ(3次元CADソフト上)や、STLデータ(造形用ソフト上)等によって行うものである。詳しくは、設計データないし、造形データ上の座標値を実際の造形における変形とは、逆方向に移動させる。さらに、実際の造形における変形は物理現象であることから、コンピュータ上で変形を生じうる条件を反転させることで実際の造形における変形とは、逆方向に移動したデータを得ることができる。これにより造形パーツ設計データを修正する手作業を減らすことができる。
次に、修正した造形パーツの設計データに基づいて、造形パーツを造形する(修正済み設計データで造形実施)。ここで造形される造形パーツは、修正後の造形パーツ設計データに基づくものであるため、変形が生じても、所望の形状に造形されることになるわけである。
(実験3)
ここで、本発明に係る積層造形装置を用いた積層造形方法の第6の実施形態により、実験を行った。本実験においては、図18に一例として示すように、100mm×100mm×20mm、厚さ3mmの枠形状パーツを造形するに当たり、粉末焼結積層造形装置は、樹脂用(アスペクト社製RaFaEl 550C)、粉末材料はポリアミド12(アスペクト社製PA)、熱源は、炭酸ガスレーザと、シーズヒータ(一部パネルヒータ)とした。図18に示す造形方向に積層厚さ100μmで造形を行った。
造形されたパーツの変形量を数値化するため、造形されたパーツに対して、3次元デジタイザにより3次元データ(点群データ)を測定した。さらに、点群データを扱いやすくするため、ポリゴンデータ(STLデータ)へと変換した。
次に、測定したデータ(ポリゴンデータ)と枠形状パーツデータをポリゴン解析ソフト(アルモニコス社製 spGauge)によるマッチング機能を用いて一致させた。
測定したデータ(ポリゴンデータ)に含まれる点と枠形状パーツデータに含まれる面との距離を計算した。図19は前述の点と面の距離をマッピングした結果である。(1)と(2)の相対変位量は側面垂直方向に0.5mm程度、(3)と(4)の相対変位量は側面垂直方向に0.3mm程度である。以上から造形パーツ(枠)の側面中央が外側に膨らんでいることが読み取れる。
次に、この測定データに基づき、造形パーツ設計データを補正する。枠の側面の膨らみが発生した原因を、枠の内側から外側への方向に荷重を受けたとし、ソフトウェア上で枠の側面に内側へ向かう荷重をかけることでデータ補正を行った。これらは一般的な有限要素法を用いることで実施し、データ上で枠が内側へ0.3mm変形する荷重をかけた。また、補正は測定データである点と面の距離を逆方向に反転させたデータを基に、手作業で造形パーツデータのモデリングを行っても良い。
再度フローチャートに従い、補正した造形パーツデータで造形を行い、測定を行った結果を図20に示す。(5)と(6)の相対変位量は側面垂直方向に0.2mm程度、(7)と(8)の相対変位量は側面垂直方向に0.0mm程度である。図19の結果と比較すると相対変位量は0.3mm程度抑制されており、本手法に効果があったことを示している。
本発明によれば、主に粉末を焼結又は溶融する積層造形方法で頻発する、形状誤差を補正し、所望形状との誤差が小さい造形パーツを造形することができ、また、強度向上を目的とした焼結熱量(熱源の出力)の増加により大きくなってしまう造形パーツの変形量に対しても、投入熱量の制御や、設計データの的確な補正により、所望の形状を造形することが可能となるため、少量生産や、積層造形でしか造形できない形状の造形を実施する際に用いる粉末焼結積層装置による造形に好適に用いることができる。
10 平板パーツ
20 基準パーツ

Claims (13)

  1. 造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、
    以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法。
    (A1)前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形するステップ。
    (A2)造形した前記造形パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
    (A3)取得した3次元データについて、データ上における位置を修正することで、前記造形パーツ設計データの所定ポイントを基準点として、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
    (A4)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
    (A5)そして、作成したそれぞれの断面データ上において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
    (A6)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記造形パーツ設計データを修正するステップ。
    (A7)前記修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップ。
  2. 造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、
    以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法。
    (B1)所定の厚さを持った、変形に伴い生じる曲面形状の状態、又は、角度の変位量を測定するために用いる平板パーツを造形するための平板パーツ設計データ、若しくは、変形測定の基準部となる基準パーツを造形するための基準パーツ設計データのうちの何れか1つのデータを結合データとして、前記造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加するステップ。
    (B2)前記造形パーツ設計データと、前記結合データに基づいて、造形パーツ及び前記平板パーツ又は前記基準パーツを合わせた複合パーツを造形するステップ。
    (B3)造形した前記複合パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
    (B4)取得した3次元データについて、データ上における位置を修正することにより、
    前記基準パーツ設計データを前記造形パーツ設計データに付加していた場合には、前記基準パーツの所定ポイントを基準点として、
    前記基準パーツ設計データを前記造形パーツ設計データに付加していない場合には、前記造形パーツ設計データ、又は、前記平板パーツ設計データの所定ポイントを基準点として、
    XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
    (B5)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
    (B6)そして、作成したそれぞれの断面データ上の前記平板パーツに該当する部分において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
    (B7)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記造形パーツ設計データを修正するステップ。
    (B8)前記修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップ。
  3. 造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、
    以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法。
    (C1)所定の厚さを持った、変形に伴い生じる曲面形状の状態、若しくは、角度の変位量を測定するために用いる平板パーツを造形するための平板パーツ設計データと、変形測定の基準となる基準パーツを造形するための基準パーツ設計データとを、相互に付加させて測定用パーツ設計データを作成し、さらに、当該測定用パーツ設計データを、前記造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加するステップ。
    (C2)前記測定用パーツ設計データと、前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツ及び前記基準パーツ及び前記平板パーツを合わせて複合パーツとして造形するステップ。
    (C3)造形した前記複合パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
    (C4)取得した3次元データについて、前記基準パーツ及び前記平板パーツに対応するデータを基に、データ上における位置を修正することで、前記基準パーツの所定ポイントを基準点として、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
    (C5)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
    (C6)そして、作成したそれぞれの断面データ上の前記平板パーツに該当する部分において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
    (C7)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記造形パーツ設計データを修正するステップ。
    (C8)前記修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップ。
  4. 前記造形パーツ設計データを修正するステップは、抽出された各変形パラメータに対して、任意の補正係数を付与した上で、前記造形パーツ設計データを修正するものであることを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の積層造形装置を用いた積層造形方法。
  5. 前記積層造形装置は、粉末材料を焼結又は溶融させることで、造形パーツを造形するものであることを特徴とする請求項1〜4記載の積層造形装置を用いた積層造形方法。
  6. 造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで、造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、
    以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法。
    (D1)前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形するステップ。
    (D2)造形した前記造形パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
    (D3)取得した3次元データについて、データ上における位置を修正することで、前記造形パーツ設計データの所定ポイントを基準点として、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
    (D4)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
    (D5)そして、作成したそれぞれの断面データ上において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
    (D6)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記粉末材料を焼結又は溶融させる際の投入熱量を制御するステップ。
    (D7)前記制御された投入熱量を設定値とし、前記造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで造形パーツを造形するステップ。
  7. 造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで、造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、
    以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法。
    (E1)所定の厚さを持った、変形に伴い生じる曲面形状の状態、又は、角度の変位量を測定するために用いる平板パーツを造形するための平板パーツ設計データ、若しくは、変形測定の基準部となる基準パーツを造形するための基準パーツ設計データのうちの何れか1つのデータを結合データとして、前記造形パーツ設計データ内の所定位置に該当するデータ部分に付加するステップ。
    (E2)前記造形パーツ設計データと、前記結合データに基づいて、造形パーツ及び前記平板パーツ又は前記基準パーツを合わせた複合パーツを造形するステップ。
    (E3)造形した前記複合パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
    (E4)取得した3次元データについて、データ上における位置を修正することにより、
    前記基準パーツ設計データを前記造形パーツ設計データに付加していた場合には、前記基準パーツの所定ポイントを基準点として、
    前記基準パーツ設計データを前記造形パーツ設計データに付加していない場合には、前記造形パーツ設計データ、又は、前記平板パーツ設計データの所定ポイントを基準点として、
    XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
    (E5)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
    (E6)そして、作成したそれぞれの断面データ上の前記平板パーツに該当する部分において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
    (E7)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記粉末材料を焼結又は溶融させる際の投入熱量を制御するステップ。
    (E8)前記制御された投入熱量を設定値とし、前記造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで造形パーツを造形するステップ。
  8. 造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで、造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、
    以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法。
    (F1)所定の厚さを持った、変形に伴う角度変化を測定するために用いる平板パーツを造形するための平板パーツ設計データと、変形測定の基準となる基準パーツを造形するための基準パーツ設計データとを、データ内のXY平面方向に相対して付加させて測定用パーツ設計データを作成し、さらに、当該測定用パーツ設計データを、前記造形パーツ設計データ内のXY平面方向の所定位置に該当するデータ部分に付加するステップ。
    (F2)前記測定用パーツ設計データと、前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツ及び当該造形パーツのXY平面方向の所定位置に付加される前記基準パーツ及び前記平板パーツを合わせて複合パーツとして造形するステップ。
    (F3)造形した前記複合パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
    (F4)取得した3次元データについて、データ上における位置を修正することで、前記基準パーツの所定ポイントを基準点として、XYZ軸における原点座標に配置するステップ。
    (F5)続いて、前記3次元データから、前記原点座標に配置された基準点を通るXZ平面及びYZ平面の断面データをそれぞれ作成するステップ。
    (F6)そして、作成したそれぞれの断面データ上の前記平板パーツに該当する部分において、変形パラメータをそれぞれ抽出するステップ。
    (F7)抽出された各変形パラメータに基づいて、前記粉末材料を焼結又は溶融させる際の投入熱量を制御するステップ。
    (F8)前記制御された投入熱量を設定値とし、前記造形パーツ設計データに基づき、粉末材料を焼結又は溶融させることで造形パーツを造形するステップ。
  9. 造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、
    以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法。
    (G1)前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形するステップ。
    (G2)前記(G1)のステップにおいて、造形中の、若しくは、造形された造形パーツのうち、予め定められた範囲の温度解析を行っていくことで、その範囲の温度分布情報を得るステップ。
    (G3)得られた温度分布情報に基づいて、熱応力解析を行い、当該熱応力解析の結果から、変形パラメータを抽出するステップ。
    (G4)抽出された変形パラメータに基づいて、前記造形パーツ設計データを修正するステップ。
    (G5)前記修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップ。
  10. 前記(G4)のステップは、抽出された各変形パラメータに対して、任意の補正係数を付与した上で、前記造形パーツ設計データを修正するものであることを特徴とする請求項9記載の積層造形装置を用いた積層造形方法。
  11. 前記積層造形装置は、粉末材料を焼結又は溶融させることで、造形パーツを造形するものであることを特徴とする請求項9又は10記載の積層造形装置を用いた積層造形方法。
  12. 造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するとともに、当該造形する造形パーツに生じる変形を制御する積層造形装置を用いた積層造形方法であって、以下のステップを含むことを特徴とする積層造形装置を用いた積層造形方法。
    (G1)前記造形パーツ設計データに基づいて、造形パーツを造形するステップ。
    (G2)造形した前記造形パーツの3次元データを点群データ又はポリゴンデータとして取得するステップ。
    (G3)前記点群データ又はポリゴンデータと前記造形パーツ設計データの一部または全部を最も近い位置に重ね合わせるステップ。
    (G4)続いて、前記造形パーツ設計データと前記点群データ又はポリゴンデータに含まれる各点との距離と方向を抽出するステップ
    (G6)抽出された距離と方向に基づいて、前記造形パーツ設計データを修正するステップ。
    (G7)前記修正された造形パーツ設計データに基づいて造形パーツを造形するステップ。
  13. 前記(G6)のステップは、変形を生じうる条件を反転させコンピュータ上で変形量の計算を行うことで実際の造形における変形とは、逆方向に変形させた前記造形パーツ設計データを修正するものであることを特徴とする請求項12記載の積層造形装置を用いた積層造形方法。
JP2016030300A 2015-03-20 2016-02-19 積層造形装置を用いた積層造形方法 Active JP6719230B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015057992 2015-03-20
JP2015057992 2015-03-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016175404A true JP2016175404A (ja) 2016-10-06
JP6719230B2 JP6719230B2 (ja) 2020-07-08

Family

ID=57069571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016030300A Active JP6719230B2 (ja) 2015-03-20 2016-02-19 積層造形装置を用いた積層造形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6719230B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018001725A (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 富士ゼロックス株式会社 3次元データ生成装置、3次元造形装置、造形物の製造方法及びプログラム
JP2019217729A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 株式会社リコー 造形装置、制御装置および方法
JP2020001295A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 株式会社リコー 造形予測システム、情報処理装置、プログラムおよび造形予測方法
JP2020001374A (ja) * 2018-03-16 2020-01-09 株式会社リコー 造形システム、情報処理装置、造形装置、方法およびプログラム
JP2020027491A (ja) * 2018-08-14 2020-02-20 株式会社東芝 造形データ作成装置、造形データ作成装置用プログラム、造形データ作成方法および造形方法
JP2020166383A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社日立製作所 造形業者選定支援システム、および、造形業者選定支援方法
JP2021518812A (ja) * 2018-02-15 2021-08-05 ディーディーエム システムズ, インコーポレイテッド 鋳造技術、鋳型、ならびに三次元印刷システムおよび三次元印刷方法
KR102309323B1 (ko) * 2020-07-24 2021-10-07 주식회사 에스에프에스 3차원 프린터 및 3차원 프린터의 프린팅 방법
US20210402470A1 (en) * 2020-06-29 2021-12-30 Arcam Ab Devices, systems, and methods for selectively sintering a powder layer in additive manufacturing processes to achieve a desired heat conductivity

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000326416A (ja) * 1999-04-23 2000-11-28 Eos Gmbh Electro Optical Systems 3次元物体を製造する装置を校正する方法、校正装置、及び3次元物体を製造する装置および方法
JP2004132944A (ja) * 2002-08-16 2004-04-30 Foundation For The Promotion Of Industrial Science 製造誤差評価システム及び方法並びにプログラム
JP2007504016A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 サントル ナシオナル ドゥ ラ ルシェルシェサイアンティフィク(セエヌエールエス) インクジェットプリントによる3次元の多重材料コンポーネントの製法
JP2010240843A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Seiko Epson Corp 立体造形方法および立体造形装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000326416A (ja) * 1999-04-23 2000-11-28 Eos Gmbh Electro Optical Systems 3次元物体を製造する装置を校正する方法、校正装置、及び3次元物体を製造する装置および方法
JP2004132944A (ja) * 2002-08-16 2004-04-30 Foundation For The Promotion Of Industrial Science 製造誤差評価システム及び方法並びにプログラム
JP2007504016A (ja) * 2003-08-29 2007-03-01 サントル ナシオナル ドゥ ラ ルシェルシェサイアンティフィク(セエヌエールエス) インクジェットプリントによる3次元の多重材料コンポーネントの製法
JP2010240843A (ja) * 2009-04-01 2010-10-28 Seiko Epson Corp 立体造形方法および立体造形装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018001725A (ja) * 2016-07-08 2018-01-11 富士ゼロックス株式会社 3次元データ生成装置、3次元造形装置、造形物の製造方法及びプログラム
JP2021518812A (ja) * 2018-02-15 2021-08-05 ディーディーエム システムズ, インコーポレイテッド 鋳造技術、鋳型、ならびに三次元印刷システムおよび三次元印刷方法
JP2020001374A (ja) * 2018-03-16 2020-01-09 株式会社リコー 造形システム、情報処理装置、造形装置、方法およびプログラム
JP2019217729A (ja) * 2018-06-22 2019-12-26 株式会社リコー 造形装置、制御装置および方法
JP7091876B2 (ja) 2018-06-22 2022-06-28 株式会社リコー 造形装置、制御装置および方法
JP2020001295A (ja) * 2018-06-29 2020-01-09 株式会社リコー 造形予測システム、情報処理装置、プログラムおよび造形予測方法
JP2020027491A (ja) * 2018-08-14 2020-02-20 株式会社東芝 造形データ作成装置、造形データ作成装置用プログラム、造形データ作成方法および造形方法
JP7166102B2 (ja) 2018-08-14 2022-11-07 株式会社東芝 造形データ作成装置、造形データ作成装置用プログラム、造形データ作成方法および造形方法
JP2020166383A (ja) * 2019-03-28 2020-10-08 株式会社日立製作所 造形業者選定支援システム、および、造形業者選定支援方法
JP7237691B2 (ja) 2019-03-28 2023-03-13 株式会社日立製作所 造形業者選定支援システム、および、造形業者選定支援方法
US20210402470A1 (en) * 2020-06-29 2021-12-30 Arcam Ab Devices, systems, and methods for selectively sintering a powder layer in additive manufacturing processes to achieve a desired heat conductivity
US11925981B2 (en) * 2020-06-29 2024-03-12 Arcam Ab Method, apparatus and control unit for selectively sintering a powder layer in additive manufacturing processes to achieve a future, desired heat conductivity
KR102309323B1 (ko) * 2020-07-24 2021-10-07 주식회사 에스에프에스 3차원 프린터 및 3차원 프린터의 프린팅 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP6719230B2 (ja) 2020-07-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6719230B2 (ja) 積層造形装置を用いた積層造形方法
Zwier et al. Design for additive manufacturing: Automated build orientation selection and optimization
Singh Three dimensional printing for casting applications: A state of art review and future perspectives
Ameta et al. Investigating the role of geometric dimensioning and tolerancing in additive manufacturing
US9524356B2 (en) System and methods of generating a computer model of composite component
JP2011528829A (ja) 原型ツールの製作方法及び装置
JP2016531771A (ja) 積層造形プロセスに使用するための補償デジタル表現を作製するためのシステムおよび方法
CN108168483B (zh) 用于增材制造的零件尺寸校准方法
JP2008176441A (ja) 金型モデルデータの修正方法
Piscopo et al. On the quality of unsupported overhangs produced by laser powder bed fusion
JP2018001725A (ja) 3次元データ生成装置、3次元造形装置、造形物の製造方法及びプログラム
Udroiu et al. Experimental determination of surface roughness of parts obtained by rapid prototyping
Equbal et al. PCA-based desirability method for dimensional improvement of part extruded by fused deposition modelling technology
Novak et al. Designing thin 2.5 D parts optimized for fused deposition modeling
Douellou et al. Assessment of geometrical defects caused by thermal distortions in laser-beam-melting additive manufacturing: a simulation approach
Singh An overview of three dimensional printing for casting applications
US20150370923A1 (en) System and Methods of Generating a Computer Model of a Composite Component
Hyndhavi et al. Rapid prototyping technology-classification and comparison
Deja et al. A pilot study to assess an in-process inspection method for small diameter holes produced by direct metal laser sintering
Bhatia Effect of machine positional errors on geometric tolerances in additive manufacturing
KR101958766B1 (ko) 3d 프린팅 장치
Singh et al. Investigations for statistically controlled rapid casting solution of low brass alloys using three dimensional printing
JP2011145876A (ja) 金型作製方法及び金型加工データの作成方法
Bambach et al. Quantitative validation of FEM simulations for incremental sheet forming using optical deformation measurement
Preißler et al. An investigation for process capability in additive manufacturing

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160222

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6719230

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250