JP5984534B2 - ポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプ装置に関する。
従来、モータ回転軸と連結してポンプ部を駆動するポンプ回転軸の端部にシール装置を備えたポンプ装置が知られている。例えば特許文献1に記載のポンプ装置のシール装置は、ポンプ部から漏れ出るブレーキ液をシールするシール部材を備える。
特開2007−278086号公報
しかし、従来の技術では、ポンプ装置が軸方向に大型化するおそれがあった。本発明の目的とするところは、軸方向の大型化を抑制することができるポンプ装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のポンプ装置にあっては、好ましくは、シール装置が、回転軸の端部の径方向外側に配置された外周シール部に摺接し、外周シール部は、回転軸とは別部材であるカラー部材に形成されている
よって、ポンプ装置の軸方向寸法を小型化することができる。
実施例1のポンプ装置が適用されるブレーキ装置の全体斜視図である。 実施例1のポンプ装置の軸方向断面図である。 実施例2のポンプ装置の軸方向断面図である。 参考例のポンプ装置の軸方向断面図である。
以下、本発明のポンプ装置を実現する形態を、図面に基づき説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1のポンプ装置1が適用されるブレーキ装置10の全体斜視図である。ブレーキ装置10は、車両(自動車)の各車輪にブレーキ液圧を付与して制動力を発生させる。ブレーキ装置10は、ブレーキペダル操作に応じて液圧を発生する図外のマスタシリンダと各車輪に設けられた図外のホイルシリンダとの間に配置される液圧ユニット11を備える。液圧ユニット11は、ハウジング110内にブレーキ液圧回路が形成されると共にポンプ装置1や電磁弁が装着され、ブレーキ液源(リザーバないしマスタシリンダ)からブレーキ液を供給されて、運転者によるブレーキ操作とは独立にホイルシリンダ液圧(ブレーキ液圧)を発生可能なブレーキ液圧発生源である。液圧ユニット11は、ポンプ装置1を駆動するモータ12が一体に取付けられると共に、液圧ユニット11の作動を制御する電子制御ユニット13が一体に設けられた機電一体型ユニットとして構成されている。このようなユニットとしてのブレーキ装置10は、液圧ユニット11がブラケット14を介して車体側に取付けられることで、例えば車両のエンジンルーム内に設置される。
図2は、ポンプ装置1の軸方向断面図であり、ポンプ装置1をポンプ回転軸30(駆動軸30a及び従動軸30b)の軸心を通る平面で切った部分断面を示す。以下、ポンプ回転軸30(ないしモータ回転軸120)が延びる方向にx軸を設け、ポンプ装置1に対してモータ12の側を正方向とする。ポンプ装置1は、ポンプ組立体(アセンブリ)としてハウジング110の収容孔111に収容される。ポンプ装置1は、ポンプハウジング(ポンプケース)2と、ポンプハウジング2内に設けられるポンプ部3と、ポンプ回転軸30(駆動軸30a)の外周に沿ってポンプ部3から漏洩する作動油の流れを抑制するシール装置4とを有する。モータ12は、ポンプハウジング2(ないしハウジング110)に固定され、ポンプ部3を駆動する。モータ12はモータ回転軸120を備える。モータ回転軸120のx軸負方向側の端部121はポンプ回転軸30(駆動軸30a)に連結し、モータ回転軸120が駆動軸30aを回転駆動することで、ポンプ部3が駆動される。端部121は軸心を挟んで円柱の両側が切り欠かれた略四角柱状に設けられている。
ポンプハウジング2は、第1ハウジング(フロントケース)21と第2ハウジング(センタプレート)22と第3ハウジング(リアケース)23を有する。第1ハウジング21には、軸収容孔210と軸受保持孔211と第1ポンプ収容孔212が形成されている。軸収容孔210は、第1軸収容孔210aと第2軸収容孔210bを有する。第1、第2軸収容孔210a,210bは、そのx軸負方向側が第1ハウジング21の底部21aにより閉塞されることで閉空間を形成する。第1軸収容孔210aと略同軸に第1軸受保持孔211aが設けられ、第2軸収容孔210bと略同軸に第2軸受保持孔211bが設けられている。第1軸受保持孔211a内には、第1軸受7aが保持される。第2軸受保持孔211b内には、第2軸受7bが保持される。第2ハウジング22には、貫通孔220がx軸方向に貫通形成されると共に、シール部材保持孔221と第2ポンプ収容孔222が形成されている。貫通孔220は、第1貫通孔220aと第2貫通孔220bを有する。第1貫通孔220aと略同軸に第1シール部材保持孔221aが設けられ、第2貫通孔220bと略同軸に第2シール部材保持孔221bが設けられている。第1シール部材保持孔221a内には、リテーナ部材(保持部材)80aを介して、第1シール部材8aが保持される。第2シール部材保持孔221b内には、リテーナ部材(保持部材)80bを介して、第2シール部材8bが保持される。
第3ハウジング23には、貫通孔230がx軸方向に貫通形成されると共に、軸受保持孔231とシール装置保持孔232とモータ設置孔233が形成されている。軸受保持孔231は、貫通孔230と略同軸に設けられた第3軸受保持孔231aと、第4軸受保持孔231bとを有する。第3軸受保持孔231a内には、第3軸受9aが保持される。第4軸受保持孔231b内には、第4軸受9bが保持される。第1〜第4軸受7a〜9bは、保持器に複数のころが保持されたニードルベアリングである。なお、ころ軸受に限らず、例えば玉軸受を用いてもよい。シール装置保持孔232は、第3ハウジング23のx軸正方向端部の外周領域に、第3軸受保持孔231aよりもx軸正方向側であって貫通孔230と略同軸に形成されている。シール装置保持孔232は、貫通孔230(の本体部)よりも大径の円筒状に設けられ、そのx軸負方向側には底部234が形成されている。シール装置保持孔232内には、リテーナ部材(保持部材)42を介し、シール装置4が保持される。モータ設置孔233は、シール装置保持孔232よりも大径に、シール装置保持孔232のx軸正方向側に隣接して貫通孔230と略同軸に設けられ、第3ハウジング23のx軸正方向端部に開口する。モータ設置孔233にはモータ12のx軸負方向側の突出部(モータ回転軸120の軸受保持部)12aが嵌合し、この状態でシール装置保持孔232内にはモータ回転軸120の端部121が突出する。
第1ハウジング21、第2ハウジング22、及び第3ハウジング23は、x軸負方向側からこの順番に一体化されることで略円柱状のポンプハウジング2を構成する。第1ハウジング21の第1ポンプ収容孔212は、そのx軸正方向側の開口部が第2ハウジング22のx軸負方向端面により閉塞されることで閉空間を形成する。第2ハウジング22の第2ポンプ収容孔222は、そのx軸正方向側の開口部が第3ハウジング23のx軸負方向端面により閉塞されることで閉空間を形成する。第1ハウジング21の外周面、第2ハウジング22の外周面、及び第3ハウジング23の外周面には、それぞれ環状のシール溝212,223,235が設けられている。シール溝212,223,235には、それぞれシール部材24,25,26が設置される。シール部材24,25,26は、ハウジング110の収容孔111の内周面に当接することで、収容孔111の内周面とポンプハウジング2の外周面との間で、図外の吸入通路と吐出通路とを液密に画成する。第3ハウジング23のx軸正方向側端部の外周には鍔部236が設けられている。ハウジング110の収容孔111のx軸正方向端に設けられた段部112に鍔部236が当接し係合することで、ハウジング110に対するポンプハウジング2(ポンプ装置1)のx軸方向位置が決められる。
ポンプ装置1は所謂タンデム式の外接ギヤポンプであって、ポンプ部3が第1ポンプ31と第2ポンプ32を有する。第1ポンプ31と第2ポンプ32は、ブレーキ装置10の異なる配管系統の作動油の吸入と吐出を行う。第1ポンプ31は、第1駆動ギヤ31aと、第1駆動ギヤ31aに噛み合う第1従動ギヤ31bとを有しており、第1ポンプ収容孔212に収容される。第1駆動ギヤ31a及び第1従動ギヤ31bの軸方向両側には一対の側板(サイドプレート)311,312が設けられている。x軸負方向側の第1側板311には第1貫通孔313aと第2貫通孔313bがx軸方向に貫通形成されている。x軸正方向側の第2側板312には第1貫通孔314aと第2貫通孔314bがx軸方向に貫通形成されている。両側板311,312は、各ギヤ31a,31bの軸方向両端面の所定領域をそれぞれシールすると共に各ギヤ31a,31bの歯先を部分的にシールすることで、図外の吸入通路に接続された低圧室と図外の吐出通路に接続された高圧室(P1,P2)とを液密に画成する。第1側板311のx軸負方向端面の外周に設けられたシール溝315aにはシール部材315が設置され、シール部材315が第1ポンプ収容孔212のx軸負方向側の底部に当接すると共に第1側板311をx軸正方向側に付勢することで、上記低圧室と高圧室との液密性を向上する。同様に、第2側板312のx軸正方向端面の外周に設けられたシール溝316aにはシール部材316が設置され、シール部材316が第2ハウジング22のx軸負方向端面に当接すると共に第2側板312をx軸負方向側に付勢することで、上記低圧室と高圧室との液密性を向上する。
第2ポンプ32は、第2駆動ギヤ32aと、第2駆動ギヤ32aに噛み合う第2従動ギヤ32bとを有しており、第2ポンプ収容孔222に収容される。第2駆動ギヤ32a及び第2従動ギヤ32bの軸方向両側には、一対の側板321,322が設けられている。x軸負方向側の第1側板321には第1貫通孔323aと第2貫通孔323bがx軸方向に貫通形成されている。x軸正方向側の第2側板322には第1貫通孔324aと第2貫通孔324bがx軸方向に貫通形成されている。側板321,322は、第1ポンプ31の側板311,312と同様の機能を有する。また、第1ポンプ31のシール部材315,316と同様の機能を有するシール部材325,326が設けられている。
ポンプ部3は、ポンプ回転軸30を有する。ポンプ回転軸30は、駆動軸(第1ポンプ回転軸)30aと従動軸(第2ポンプ回転軸)30bを有する。駆動軸30aには、第1、第2駆動ギヤ31a,32aがそれぞれピン33a,34aにより結合(周り止め)されており、駆動軸30aは第1、第2駆動ギヤ31a,32aを回転駆動する。従動軸30bには、第1、第2従動ギヤ31b,32bがそれぞれピン33b,34bにより結合(周り止め)されている。具体的には、第1、第2駆動ギヤ31a,32aにおいて駆動軸30aが貫通する貫通孔の内周には、第1、第2駆動ギヤ31a,32aの軸方向全範囲にわたって、それぞれ凹部310a,320aが設けられている。凹部310a,320aにはそれぞれ駆動軸30aから径方向に延びる円柱状のピン33a,34aが嵌合する。ピン33a,34aは圧入により固定してもよいし単に挿入しただけでもよく、特に限定しない。第1、第2従動ギヤ31b,32bについても同様である。
第1ハウジング21の第1軸収容孔210a(第1軸受保持孔211a)、第1ポンプ31における第1側板311の第1貫通孔313aと第2側板312の第1貫通孔314a、第2ハウジング22の第1貫通孔220a(第1シール部材保持孔221a)、第2ポンプ32における第1側板321の第1貫通孔323aと第2側板312の第1貫通孔324a、及び第3ハウジング23の貫通孔230(第3軸受保持孔231a、シール装置保持孔232、モータ設置孔233)は、互いに略同軸となるように配置され、駆動軸30aはこれらの孔内に収容設置される。駆動軸30aは、貫通孔220a,230,313a等に所定の径方向隙間を有した状態で回転可能に挿通される。駆動軸30aは、第1ポンプ31の駆動ギヤ31aのx軸負方向側の軸方向一端部において、第1軸受7aにより第1ハウジング21に対して回転自在に支持されると共に、第2ポンプ32の駆動ギヤ32aのx軸正方向側の軸方向他端部において、第3軸受9aにより第3ハウジング23に対して回転自在に支持される。第1ポンプ31の駆動ギヤ31aと第2ポンプ32の駆動ギヤ32aとの間の軸方向中間部において、駆動軸30aの外周面は駆動側軸シール部材8aに摺接する。
第1ハウジング21の第2軸収容孔210b(第2軸受保持孔211b)、第1ポンプ31における第1側板311の第2貫通孔313bと第2側板312の第2貫通孔314b、第2ハウジング22の第2貫通孔220b(第2シール部材保持孔221b)、第2ポンプ32における第1側板321の第2貫通孔323bと第2側板322の第2貫通孔324b、及び第3ハウジング23の第4軸受保持孔231bは、互いに略同軸となるように配置され、従動軸30bはこれらの孔内に収容設置される。従動軸30bは、貫通孔220b,313b等に所定の径方向隙間を有した状態で回転可能に挿通される。従動軸30bは、第1ポンプ31の従動ギヤ31bのx軸負方向側の軸方向一端部において、第2軸受7bにより第1ハウジング21に対して回転自在に支持されると共に、第2ポンプ32の従動ギヤ32bのx軸正方向側の軸方向他端部において、第4軸受9bにより第3ハウジング23に対して回転自在に支持される。第1ポンプ31の従動ギヤ31bと第2ポンプ32の従動ギヤ32bとの間の軸方向中間部において、従動軸30bの外周面は従動側軸シール部材8bに摺接する。
駆動軸30aのx軸正方向側は径の異なる段付きの略円柱形状に設けられており、駆動軸30aのx軸正方向側の端部300は駆動軸30aの他の部位よりも径が小さい細径に設けられている。駆動軸30aは、このようにx軸正方向側(端部300)を細径とすることで形成された段付き部302を備える。(端部300以外の)駆動軸30aの径(段付き部302の大径側)は、第3ハウジング23の貫通孔230の径よりも小さく設けられている。駆動軸30aがポンプハウジング2の貫通孔230等の内部に収容設置された状態で、段付き部302はシール装置保持孔232よりも僅かにx軸負方向側(貫通孔230内)に位置すると共に、端部300はシール装置保持孔232内に突出する。端部300は、モータ回転軸120の端部121と連結する連結部301を有する。駆動軸30aは、この連結部301を介してモータ回転軸120に連結し、ポンプ部3(第1ポンプ31と第2ポンプ32)を駆動する。連結部301の外周には、カラー部材5が設けられる。カラー部材5の外周面にはシール装置4が摺接する。すなわち、連結部301は、端部300においてカラー部材5が設けられる部位であり、連結部301はシール装置4の径方向内側に位置する。
カラー部材5は、連結部301を覆う筒状に設けられており、駆動軸30aに一体的に固定される。具体的には、カラー部材5のx軸負方向側の内周には略円筒状の駆動軸挿入孔51が設けられており、端部300がこの駆動軸挿入孔51に圧入されることで、カラー部材5が端部300に圧入固定される。また、カラー部材5は、モータ回転軸120の端部121を覆う筒状に設けられており、端部121に周り止め係合する。具体的には、カラー部材5のx軸正方向側の内周には端部121の略四角柱状と略同形状のモータ回転軸挿入孔52が設けられており、端部121がこのモータ回転軸挿入孔52に嵌合されることで、カラー部材5が端部300に周り止め係合する。なお、端部121とモータ回転軸挿入孔52の形状は周り止め係合を実現できればよく、実施例1のものに限らない。このように、カラー部材5は、駆動軸30aの端部300とモータ回転軸120の端部121の外周に、両端部300,121にわたって設けられている。モータ回転軸120は、連結部としての端部121を介して駆動軸30aに連結し、カラー部材5はこの連結部(端部121)を覆う。このため、モータ回転軸120の連結部(端部121)はシール装置4の径方向内側に位置する。
カラー部材5の外周には、略円筒状の外周シール部50が形成されている。外周シール部50は、カラー部材5の外周面である外周シール面500を備える。外周シール部50(外周シール面500)は、端部300(連結部301)の径方向外側で駆動軸30aの軸方向に対してオーバーラップして配置される。すなわち、外周シール部50(外周シール面500)は、駆動軸30aの径方向から見て端部300(連結部301)に重なるように、端部300の径方向外側に配置される。同様に、外周シール部50(外周シール面500)は、モータ回転軸120の端部(連結部)121の径方向外側でモータ回転軸120の軸方向に対してオーバーラップして配置される。すなわち、外周シール部50(外周シール面500)は、モータ回転軸120の径方向から見て端部(連結部)121に重なるように、端部121の径方向外側に配置される。
シール装置4は、カラー部材5の外周面500(外周シール部50)に摺接するように設けられ、作動油の漏洩を抑制する。外周シール面500は、シール装置4が摺接する摺動シール面として機能する。シール装置4は、カラー部材5と同様、x軸方向において両端部300,121にわたる範囲に配置されている。シール装置4は、ポンプ装置1の内部(ポンプ部3内)からの作動油の外部への漏れを抑制するシール部材40と、シール部材40の軸方向(x軸正方向側)に配置され、シール部材40から漏れた作動油の外部漏れを抑制するリップ部材41と、シール部材40とリップ部材41を保持する(シール部材40の外周側とリップ部材41の外周側を保持する)ケースであるリテーナ部材(環状リテーナ部材)42とから構成されている。リップ部材41は、外部からの異物(ダスト等)のポンプ装置1の内部(ポンプ部3内)への進入を抑制する機能をも有する。
シール部材40は、外周シール部50に摺接する樹脂製のシール部材本体400と、シール部材本体400を内径方向(外周シール部50に向かう方向)に付勢するゴム製の弾性部材401とを有する。弾性部材401の材料としては、例えばEPDMを用いることができる。リップ部材41は、外周シール部50に摺接するゴム製のリップ部材本体410と、リップ部材本体410が加硫接着されるリング状の支持部材411とを有する。リテーナ部材42は略円筒状であり、軸方向一方側(x軸正方向側)の端部が内径側に折り曲げられて略円環状の底部420を構成する。リテーナ部材42は、シール装置保持孔232内に圧入固定される。
シール装置保持孔232内の(x軸負方向側の)底部234とシール装置4の間には、円板状部材6が配置されている。円板状部材6は、例えば金属製であり、プレス加工により一体成形される。円板状部材6は、底部234とシール装置4との間に挟される中空円盤状のプレート部材であり、細径とした駆動軸30a(端部300)が貫通する貫通孔(円孔)60を有する。貫通孔60の径は、端部300(段付き部302の小径側)の径より大きく、(端部300以外の)駆動軸30aの径(段付き部302の大径側)よりも小さく設けられている。円板状部材6は、貫通孔60の内縁(貫通孔60を取り囲む円板状の内周部)61と外周部63との間の径方向中間位置に、x軸正方向側に突出するように形成された突出部62を有する。円板状部材6は、その内周部(内縁61)と外周部63が底部234に当接するように、シール装置保持孔232に設置される。シール装置4がシール装置保持孔232内に設置され(リテーナ部材42がシール装置保持孔232内に圧入固定され)た状態で、円板状部材6の外周部63はリテーナ部材42のx軸負方向端部と底部234との間に挟される。また、円板状部材6の突出部62はシール部材本体400のx軸負方向端部に当接し、シール部材本体400をx軸正方向側に付勢する。シール部材40とリップ部材41は、円板状部材6の突出部62とリテーナ部材42の底部420との間に、互いに接した状態で挟される。
円板状部材6(内周部61)のx軸負方向端面には駆動軸30aの段付き部302のx軸正方向端面が対向する。円板状部材6(内周部61)のx軸正方向端面にはカラー部材5のx軸負方向端面が対向する。駆動軸30aがポンプハウジング2内で組付けの理想位置(x軸方向での中立位置)にあるとき、駆動軸30aの段付き部302のx軸正方向端面と円板状部材6(内周部61)との間のx軸方向距離は、第1ポンプの第2側板312のx軸負方向端面とピン33aのx軸正方向端との間(及び第2ポンプの第2側板322のx軸負方向端面とピン34aのx軸正方向端との間)のx軸方向距離よりも小さく設けられている。また、カラー部材5のx軸負方向端部と円板状部材6(内周部61)との間のx軸方向距離は、第1軸収容孔210a内の駆動軸30aのx軸負方向端面と第1ハウジングの底部21aとの間のx軸方向距離よりも大きく、かつ、第1ポンプの第1側板311のx軸正方向端面とピン33aのx軸負方向端との間(及び第2ポンプの第1側板321のx軸正方向端面とピン34aのx軸負方向端との間)のx軸方向距離よりも小さく設けられている。
[実施例1の作用]
次に、装置1の作用を説明する。
第1ポンプ31と第2ポンプ32は、モータ12によりポンプ回転軸30(駆動軸30a)が回転駆動されることで噛み合って回転する駆動ギヤ31a,32aと従動ギヤ31b,32bにより、それぞれ吸入通路から低圧室を介して作動油を吸入し、高圧室(P1,P2)を介して吐出通路に作動油を吐出する。第2ハウジング22は、第1ポンプ31と第2ポンプ32との間の隔壁であり、第2ハウジング22の貫通孔220の内周面と、貫通孔220を貫通するポンプ回転軸30(駆動軸30a、従動軸30b)の外周面との間には、若干の隙間がある。この隙間を介して作動油が第1ポンプ31と第2ポンプ32との間で漏洩するおそれがある。これに対し、駆動側軸シール部材8aが駆動軸30aの外周面に摺接し、従動側軸シール部材8bが従動軸30bの外周面に摺接するように設けることで、作動油の上記漏洩を抑制する。また、モータ12が設置される第3ハウジング23には、モータ回転軸120が駆動軸30aに連結するための開口部(シール装置保持孔232及びモータ設置孔233に連続してx軸正方向側に開口する開口部)が設けられている。また、第3ハウジング23の貫通孔230の内周面と、貫通孔230を貫通する駆動軸30aの外周面との間(ないし第3軸受9a)には若干の隙間がある。この隙間を介して作動油が第1ポンプ31から上記開口部へ漏洩し、ポンプハウジング2の外部へ漏出するおそれがある。これに対し、シール装置4が駆動軸30aないしモータ回転軸120の外周側に摺接するように設けることで、作動油の漏洩を抑制することができる。
シール装置4は、駆動軸30a及びモータ回転軸120の連結部と径方向に重なるように、配置されている。これにより、ポンプ装置1の軸方向の大型化が抑制される。すなわち、駆動軸30a及びモータ回転軸120の連結に必要な軸方向スペースと、作動油の漏洩を抑制するためのシール部材40等の設置に必要な軸方向スペースとを(部分的にでも)共通化することで、軸方向スペースを節約し、必要な軸方向寸法を減少させることができる。具体的には、モータ回転軸120の端部121に連結する駆動軸30aの端部300と径方向に重なる位置、及び/又は、駆動軸30aの端部300に連結するモータ回転軸120の端部121と径方向に重なる位置に、シール装置4が摺接する外周シール部50が配置されている。すなわち、実施例1では、駆動軸30aの端部300の外周側とモータ回転軸120の端部121の外周側との両方にわたって外周シール部50を設けたが、連結用の端部であれば、駆動軸30aの外周側のみに設けてもよいし、モータ回転軸120の外周側のみに設けてもよく、どちらの場合もシール部材40等の設置に必要な軸方向スペースをある程度節約することができる。実施例1では、シール装置4は、x軸方向において駆動軸30aの端部300とモータ回転軸120の端部121の両方にわたる(跨る)範囲に配置されている。よって、両軸30a,120の連結に必要な軸方向スペースとシール装置4の設置スペースとの共通部分を拡大できるため、より効果的にポンプ装置1の軸方向の小型化を図ることができる。
シール装置4は、ポンプハウジング2(第3ハウジング23)のx軸正方向端部の外周領域に形成されたシール装置保持孔232内に保持される。よって、シール装置4を両軸30a,120の連結部301,121と径方向に重なる位置に設置することを容易化できると共に、シール装置4をポンプハウジング2のx軸正方向端部の外周領域よりも内側(x軸負方向側)に形成された保持孔内に保持するよりも、ポンプ装置1の軸方向の小型化を図ることができる。
このシール装置4の配置構造は、同一の駆動軸30a上に2つのポンプ31,32が直列に配置されるタンデム式のポンプ装置1に適用される。よって、シール装置4の配置構造による軸方向寸法の減少効果(メリット)が大きい。言換えると、1つのポンプ装置1に2つのポンプを有するタンデム式とすることでブレーキ装置10全体の小型化を図ることができると共に、シール装置4の配置によりポンプ装置1の軸方向寸法を抑制することで、ブレーキ装置10のより一層の小型化を図ることができる。なお、シール装置4の配置構造をタンデム式ではなく1つのポンプを備えたポンプ装置に適用することとしてもよい。また、シール装置4は2つのシール部材(シール部材40とリップ部材41)を備えた二重シール構造としたが、必ずしも二重シール構造としなくてもよい。実施例1では、二重シール構造としたため、シール性能を向上することができる。
外周シール部50は、両軸30a,120の端部300,121の外周側に、両端部300,121にわたって設けられたカラー部材5の外周に形成されている。よって、両軸30a,120の連結部301,121と径方向に重なるように(両端部300,121にわたる範囲に)シール装置4を配置した場合でも、シール装置4が摺接する外周シール部50を容易に構成することができる。
カラー部材5は、駆動軸30aやモータ回転軸120とは別部材として設けられる。よって、カラー部材5を例えば駆動軸30aと同一の部材として(一体に)設けた場合(参考例参照)に比べ、設計の自由度を向上できると共に、ポンプ装置1の組付け性や、ポンプ装置1とモータ12の組付け性を向上できる。すなわち、駆動軸30aのx軸正方向端部300より大径のカラー部材5を端部300に一体に設けた場合、駆動軸30aに段付き部302を設け、そのx軸正方向側(カラー部材5のx軸負方向側)に円板状部材6を配置することが困難になるのに対し、カラー部材5を駆動軸30aとは別部材として設けることで、段付き部302のx軸正方向側に円板状部材6を設置することが容易になる。また、駆動軸30aより大径のカラー部材5を駆動軸30aのx軸正方向端部300に一体に設けた場合、駆動軸30aをポンプハウジング2(第3ハウジング23)にx軸正方向側から設置した後に反対側(x軸負方向側)から各部品を組付けることが必要となるのに対し、カラー部材5を駆動軸30aとは別部材として設けることで、ポンプ装置1の(シール装置4、カラー部材5、及び円板状部材6を除く)各部品を一方側(x軸負方向側)から組付けることができるため、ポンプ装置1の組付け性を向上することができる。また、ポンプ装置1をシール装置4、カラー部材5、及び円板状部材6(以下、シール装置4等という)とは別に組立てておき、ポンプ装置1とモータ12を組付ける際にシール装置4等を組付ける(シール装置4やカラー部材5を圧入する)ことが可能になる。言換えると、シール装置4等とは別のアセンブリとしてポンプ装置1を扱うことができると共に、このポンプ装置1のアセンブリとは別のユニットとしてシール装置4等を扱うことができる。よって、ポンプ装置1とモータ12の組付け性を向上できる。
カラー部材5は、駆動軸30aに一体的に固定される。よって、ポンプ装置1とモータ12を組付ける際、(駆動軸30aに一体的に固定された)カラー部材5にモータ回転軸120(端部121)を係合させるだけでモータ回転軸120と駆動軸30aとの連結を実現できるため、ポンプ装置1とモータ12の組付け性を向上できる。具体的には、カラー部材5は、駆動軸30aとは別部材として設けられ、駆動軸30aに圧入固定される。例えばカラー部材5を、ねじ等により駆動軸30aに固定した場合(実施例2参照)には、ねじ等による固定部位の液密性を向上するためのシール部材が必要になるのに対し、圧入の場合には、圧入固定される部位の液密性は十分に確保されるため、上記シール部材が不要になり、部品点数を削減することができる。また、カラー部材5は、モータ回転軸120に周り止め係合する。よって、ポンプ装置1とモータ12を組付ける際、(駆動軸30aに一体的に固定された)カラー部材5にモータ回転軸120を周り止め係合させるだけでモータ回転軸120と駆動軸30aとの連結を実現できるため、ポンプ装置1とモータ12の組付け性を向上できる。なお、カラー部材5をモータ回転軸120に周り止め係合させるための端部121の形状は実施例1のものに限らない。また、カラー部材5をモータ回転軸120に一体的に固定(例えば圧入等)すると共に駆動軸30aに周り止め係合することとしてもよい。実施例1では、カラー部材5を駆動軸30aの側に一体的に固定したため、カラー部材5とシール装置4(リテーナ部材42)の両者を同じユニット(ポンプ装置1)の側に固定すればよく、これにより組付け性を向上することができる。
シール装置4は、ポンプ31,32内部からの作動油の外部への漏れを抑制するシール部材40と、シール部材40の軸方向に配置され、シール部材40から漏れた作動油の外部漏れ(及び外部からのダストの進入)を抑制するリップ部材41と、シール部材40とリップ部材41を保持するリテーナ部材42とから構成される。よって、シール部材40とリップ部材41による二重シール構造を簡易な構成で一体化できるため、ポンプ装置1の軸方向寸法の抑制を図ることができると共に、シール装置4の組付け性を向上できる。
また、x軸方向でシール部材40とリップ部材41との間にポンプハウジング2が介在する場合に比べ、シール部材40とリップ部材41が互いに当接するように両者を配置することで、同じ二重シール構造であっても、ポンプ装置1の軸方向寸法を抑制することができる。実施例1では、シール部材40のリップ部材41側の端面が、リップ部材41のリップ(リップ部材本体410)の形状に合わせて角度を有するテーパ状に設けられているため、リップとシール部材40が干渉することを抑制できると共に、リップ部材41とシール部材40とを可及的に近づけて(当接して)配置することができる。
駆動軸30aの外周に接するシール部材40が駆動軸30aと一緒に回転(共回りないし連れ回り)し、シール部材40がポンプハウジング2に対して回転すると、ゴム製の弾性部材401が摩耗する(ポンプハウジング2の内周面に接するシール部材40の外周部位が摩耗する)ことにより、シール性が低下するおそれがある。よって、シール部材40の共回りを抑制することが好ましい。よって、ポンプハウジング2に(駆動軸30aの径方向に延びるように)ピンを固定設置し、このピンにシール部材40を係合させることで、シール部材40の共回りを抑制することが考えられる。しかし、共回り抑制(シール部材40の周り止め)部材としてピンを設けると、このピンを設置するスペースの分だけポンプ装置1の軸方向寸法が増大するおそれがある。言換えると、ピンの分だけシール部材40の設置に必要な軸方向スペースが増大するおそれがある。これに対し、本実施例1のポンプ装置1では、共回りを抑制するための構造として、シール装置4を保持するために形成されたポンプハウジング2のシール装置保持孔232の底部234を利用する。よって、ポンプ装置1の軸方向寸法増大を抑制することができる。
具体的には、共回り抑制部材として(上記ピンよりもx軸方向寸法が小さい)円板状部材6を用いる。すなわち、シール装置4のリテーナ部材42は、ポンプハウジング2(シール装置保持孔232内)に固定される。シール装置保持孔232の底部234に設置された円板状部材6は、その外周部63がリテーナ部材42とポンプハウジング2(底部234)との間に挟されることで、ポンプハウジング2に対する回転が抑制される。この円板状部材6の突出部62がシール部材40(シール部材本体400)のx軸負方向端面に当接し、突出部62の弾性力によりシール部材40(シール部材本体400)がx軸正方向側に付勢される。よって、シール部材40は、(リップ部材41を介して、)円板状部材6の突出部62とリテーナ部材42の底部420との間に挟される。これにより、シール部材40のポンプハウジング2に対する回転、すなわち駆動軸30a(カラー部材5)との共回りが抑制される。すなわち、上記のように共回りを抑制するためにピンを用いた場合、ピンによりシール部材40の回転力を受けるためには、ピンの剛性すなわち径(x軸方向寸法)がある程度必要になるのに対し、実施例1では、シール部材40(シール部材本体400)の軸方向端面の押し付け力(摩擦力)を利用してシール部材40の回転を抑制することで、共回り抑制部材(を含めたシール部材40の設置に必要な軸方向スペース)のx軸方向寸法を抑制することができる。
なお、円板状部材6を省略し、その代わりに、リテーナ部材42をポンプハウジング2に固定した際、リテーナ部材42の底部420とシール装置保持孔232の底部234との間にシール部材40とリップ部材41が挟持されるようにしてもよい。すなわち、共回り抑制部材として特別な部材を設けるのではなく、圧入されるリテーナ部材42の軸方向押し付け力によりシール部材40(シール部材本体400)のx軸負方向端面をシール装置保持孔232の底部234に直接押し付け、摩擦力を発生させることでシール部材40の共回りを抑制することとしてもよい。この場合も、上記作用効果を得ることができるだけでなく、円板状部材6を省略する分だけポンプ装置1の軸方向寸法を低減することができる。実施例1では、共回り抑制部材として円板状部材6を設けたため、円板状部材6をいわば板ばねとして用いることで、挟持力を容易に発生し、上記作用効果をより確実かつより正確に得ることができる。すなわち、(リテーナ部材42の軸方向寸法が決まっている場合、)円板状部材6の突出部62のx軸正方向側への突出量を変更することにより、シール部材40を付勢(挟)する力を適宜調整可能である。なお、シール部材40(シール部材本体400)を径方向に外周シール部50へ向かって押し付ける(付勢する)力、すなわちシール部材40のシール力は、弾性部材401の設定により調整可能である。
ここで、リップ部材41も、そのゴム製のリップ部材本体410の軸方向一端部(x軸正方向端)がリテーナ部材42の底部420に当接して、(シール部材40を介して、)円板状部材6の突出部62とリテーナ部材42の底部420との間に挟される。これにより、リップ部材41のポンプハウジング2に対する回転(共回り)が抑制される。なお、ゴム製のリップ部材本体410の軸方向他端部(x軸負方向端)がシール部材40に当接するようにすることで、シール部材40のポンプハウジング2に対する回転(共回り)をより効果的に抑制できる。リップ部材41(リップ部材本体410)を径方向に外周シール部50へ向かって押し付ける(付勢する)力、すなわちリップ部材41のシール力は、リップ部材本体410を支持部材411に加硫接着する際の設定により調整可能である。これにより、リップ部材41の部品点数を削減しつつ、リップ部材41(シール装置4)の小型化、ひいてはポンプ装置1の軸方向寸法の抑制を図ることができる。すなわち、一般のオイルシールは、スプリング等の弾性部材によりリップの先端を回転軸表面に押し付け、上記弾性部材によりシール力(リップの締め代ないし緊縛力)を調整する構成である。これに対し、本実施例1のリップ部材41は、上記弾性部材等を省略し、その代わりに、加硫接着によりリップ部材本体410を作るときの初期の設定状態でシール力を持たせる。すなわち、リップ部材本体410自体によりシール力を調整する構成である。なお、一般のオイルシールにおいて機械本体側にオイルシールを固定する補強環の機能は、本実施例1のリップ部材41においては支持部材411により発揮される。ポンプハウジング2(シール装置保持孔232内)に固定されたリテーナ部材42により支持部材411の径方向移動が規制された状態で、支持部材411に接着されたリップ部材本体410が径方向押し付け力(シール力)を発生する。なお、リテーナ部材42の底部420をリップ部材41の支持部材411として用い、底部420にリップ部材本体410を加硫接着して、リテーナ部材42とリップ部材41を一体化してもよい。この場合、シール装置4の部品点数を削減しつつ、シール装置4の小型化、ひいてはポンプ装置1の軸方向寸法の抑制を図ることができる。本実施例1では、リテーナ部材42とリップ部材41を別部材としたため、リップ部材41のシール力の設定精度を向上し、またリテーナ部材42の圧入工程を容易化することができる。
円板状部材6は、シール装置保持孔232の底部234とシール装置4の間に挟されるように配置されると共に、細径とした駆動軸30aが貫通する貫通孔(円孔)60を有する。円板状部材6の貫通孔60の内縁61と駆動軸30aの段付き部302とが干渉(当接)することで、駆動軸30aの軸方向の一方側(x軸正方向)への移動(駆動軸30aの抜け)が規制される。よって、駆動軸30aの軸方向位置を規制するための構成を簡素化し、ポンプ装置1の小型化を図ることができる。例えば、駆動軸30aを支持する軸受(第1軸受7aや第3軸受9a)により駆動軸30aの軸方向移動を規制することも考えられる。具体的には、上記軸受をインナレース及びアウタレースと、これらレースの間に配設された転動体を有する構成とし、駆動軸30aにインナレースを圧入固定し、アウタレースを駆動軸30aの軸方向への移動を規制する状態でポンプハウジング2に設置することも考えられる。しかし、この場合、インナレースの圧入工程の追加により組付け性が悪化すると共に、上記軸受の大型化に伴いポンプ装置1が大型化するおそれがある。これに対し、実施例1では、軸受ではなく円板状部材6により駆動軸30aの軸方向移動を規制することとしたため、良好な組付け性を確保しつつ、ポンプ装置1の小型化を図ることができる。なお、軸受7,9を省略して(ポンプハウジング2自体を滑り軸受として)ポンプ装置1の更なる小型化を図ることとしてもよい。また例えば、駆動ギヤ31a,32aを駆動軸30aに周り止めするピン33a,34aのx軸正方向側面と側板312,322との当接により駆動軸30aの軸方向移動を規制することも考えられる。しかし、この場合、ピン33a等や側板311等が摩耗するおそれがあると共に、側板311等による低圧室と高圧室との液密性が低下するおそれがある。これに対し、実施例1では、ピン33a等ではなく段付き部302により駆動軸30aの軸方向移動を規制することとしたため、上記問題を回避することができる。
一方、駆動軸30aの軸方向の他方側(x軸負方向)への移動は、駆動軸30aとポンプハウジング2(駆動軸30aのx軸負方向端部にx軸方向で対向する第1ハウジング21の底部21a)が干渉(当接)することで規制される。すなわち、実施例1では、第1ハウジング21を設けたため、ポンプ装置1を1つのユニットとしてアセンブリ化し、組付け性を向上できると共に、第1ハウジング21において、第1、第2軸収容孔210a,210bが底部21aにより閉塞されるようにしたため、シール部材40等の特別な部材を設けることなしにポンプハウジング2内部(第1、第2軸収容孔210a,210b)からの作動油の漏洩を抑制することができる。また、液圧ユニット11のハウジング110のx軸方向寸法をポンプ装置1のx軸方向寸法よりも小さくしてブレーキ装置10の小型化を図ることができる。さらに、第1軸収容孔210aが底部21aにより閉塞されるようにしたため、底部21aを駆動軸30aのストッパとして利用することで、特別なストッパ部材を設けることなく駆動軸30aのx軸負方向側への移動を規制することができ、これにより部品点数の削減等を図ることができる。なお、カラー部材5のx軸負方向端部と円板状部材6の貫通孔60の内縁61とが干渉することで、駆動軸30aの軸方向の他方側(x軸負方向)への移動が規制されることとしてもよい。
実施例1では、円板状部材6をプレス加工により一体成形することで、生産性を向上できる。なお、切削加工等により成型することとしてもよい。
以上のように、シール部材40やリップ部材41をリテーナ部材42により一体化しつつ、リテーナ部材42をポンプハウジング2に固定した際に、シール部材40とリップ部材41がリテーナ部材42の底部420とシール装置保持孔232の底部234(円板状部材6)との間に挟されるようにしたことで、シール装置4の組付け性を向上しつつ、シール装置4の軸方向寸法を全体として抑制し、かつ、シール部材40やリップ部材41のシール力は確保しつつ、これらと駆動軸30aとの共回りを抑制することができる。さらに、駆動軸30aとモータ回転軸120をシール装置保持孔232内で連結し、この連結部の外周側に設けられた外周シール部50がシール装置4(シール部材40やリップ部材41)と摺接するようにしたことで、上記のようにポンプ装置1の軸方向寸法を抑制することができる。シール装置保持孔232の軸方向寸法を必要最低限(リテーナ部材42の軸方向寸法と円板状部材6の外周部の板厚との合計)に設定することで、ポンプ装置1の軸方向寸法を効果的に抑制することができる。また、リテーナ部材42をシール装置保持孔232に圧入により固定することで、他の方法により固定した場合に比べ、固定に必要な特別な部材や構造を不要とし、これにより部品点数を削減すると共に、ポンプ装置1の小型化を図ることができる。また、リテーナ部材42と一体に底部420を設けたため、シール装置4のユニット化を簡素な構成で達成して組付け性を向上できると共に、この底部420を用いてシール部材40やリップ部材41を挟持することで挟持に必要な特別な部材を不要とし、部品点数を削減することができる。
[実施例1の効果]
以下、実施例1のポンプ装置1が奏する効果を列挙する。
(1)モータ回転軸120と、端部300がモータ回転軸120の端部121と連結しポンプ部3を駆動するポンプ回転軸(駆動軸30a)とを備えたポンプ装置であって、端部300及び/又は端部121の径方向外側で回転軸30a及び/又は回転軸120の軸方向に対してオーバーラップして配置され外周シール面500を備えた外周シール部50と、外周シール部50に摺接するシール装置4とを備えた。
よって、端部300及び/又は端部121と外周シール部50及びシール装置4とを径方向に配置したことから、ポンプ装置1の軸方向の大型化を抑制する(言い換えると軸方向寸法の小型化を図る)ことができる。
(2)シール装置4は軸方向において両端部300,121にわたる範囲に配置されている。
よって、ポンプ装置1の軸方向の大型化をより効果的に抑制することができる。
(3)端部300,121の外周には、両端部300,121にわたってカラー部材5が設けられ、外周シール部50はカラー部材5の外周に形成されている。
よって、外周シール部50を容易に構成することができる。
(4)カラー部材5はポンプ回転軸(駆動軸30a)に一体的に固定されている。
よって、ポンプ装置1とモータ12の組付け性を向上できる。
(5)カラー部材5はポンプ回転軸(駆動軸30a)に圧入固定され、モータ回転軸120に周り止め係合している。
よって、ポンプ装置1とモータ12の組付け性を向上できる。
[実施例2]
実施例2のポンプ装置1は、カラー部材5が圧入ではなくねじにより駆動軸30aの端部300に固定される点で、実施例1と相違する。図3は、実施例2のポンプ装置1の軸方向断面図である。駆動軸30aのx軸正方向側の端部300は、シール部材設置部303と雄ねじ部304を備える。シール部材設置部303は、端部300のx軸負方向側に設けられ、その外周には環状のシール溝(リング溝)305が形成されている。シール溝305にはシール部材としてOリング306が収容される。雄ねじ部304は、端部300(シール部材設置部303)のx軸正方向側に、シール部材設置部303よりも小径に設けられ、その外周には雄ねじが形成されている。
カラー部材5の駆動軸挿入孔51は、シール面510と雌ねじ部511を備える。シール面510は、駆動軸挿入孔51のx軸負方向側に、端部300(シール部材設置部303)よりも僅かに大径に設けられ、その内周にはOリング306が当接する。雌ねじ部511は、駆動軸挿入孔51(シール面510)のx軸正方向側に、シール面510よりも小径に設けられ、その内周には雌ねじが形成されている。雌ねじ部511が雄ねじ部304に螺合することで、カラー部材5が端部300に固定される。カラー部材5のモータ回転軸挿入孔52にモータ回転軸120の端部121が挿入されることで、カラー部材5がモータ回転軸120に周り止め係合する。Oリング306は、径方向に押し縮められた状態でシール溝305の底部とシール面510とに当接することで、カラー部材5(駆動軸挿入孔51)と駆動軸30a(端部300)との間を液密にシールする。なお、実施例2の円板状部材6の貫通孔60の径は、駆動軸30aの径(段付き部302の大径側)よりも大きく設けられており、貫通孔60の内縁61と駆動軸30aの段付き部302とは干渉しないように設けられているが、実施例1と同様に構成してもよい。他の構成は実施例1と同様であるため、実施例1と同一の符号を付して説明を省略する。
カラー部材5は、駆動軸30aの雄ねじ部304に螺合することで、駆動軸30aに一体的に固定される。カラー部材5(駆動軸挿入孔51)と駆動軸30a(端部300)との間はOリング306によりシールされるため、液密性を向上し、ポンプ装置1の内部からの作動油の外部への漏れを抑制することができる。なお、駆動軸30aの外周ではなく、カラー部材5の内周や、カラー部材5の(シール面510と雌ねじ部511との間の)段付き部と駆動軸30aの(シール部材設置部303と雄ねじ部304との間の)段付き部との間に、シール部材(Oリング306)を収容することとしてもよい。他の作用効果は実施例1と同様であるため、説明を省略する。
参考例
参考例のポンプ装置1は、カラー部材5が駆動軸30aと別部材ではなく一体部材として設けられる点で、実施例1と相違する。図4は、参考例のポンプ装置1の軸方向断面図である。カラー部材5は、駆動軸30aに一体成型されることで、駆動軸30aに一体的に固定される。なお、参考例の駆動軸30aには段付き部302が設けられておらず、駆動軸30aがx軸正方向側に移動したときに円板状部材6の内縁61と駆動軸30aとが干渉しない。他の構成は実施例1と同様であるため、実施例1と同一の符号を付して説明を省略する。
カラー部材5が駆動軸30aに一体成型されることで、部品点数を削減することができる。なお、カラー部材5の径を駆動軸30aの径よりも小さく設けてポンプ装置1の組付け性を向上することとしてもよい。この場合において、実施例1と同様の段付き部302を設け、駆動軸30aのx軸正方向側への移動を規制することとしてもよい。参考例では、カラー部材5の径を駆動軸30aの径よりも大きく設けたため、モータ回転軸120のトルクが入力されるカラー部材5の剛性や耐久性を向上することができる。他の作用効果は実施例1と同様であるため、説明を省略する。
[他の実施例]
以上、本発明を実現するための形態を、実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成はこれらの実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、ポンプハウジング2の構成は実施例のものに限らず、例えば第3ハウジング23に第2ポンプ収容孔222を形成することとしてもよい。ポンプ装置1は外接ギヤポンプに限らず、内接ギヤポンプでもよく、またギヤポンプに限らず、ベーンポンプ等でもよい。
以下に、実施例から把握される、特許請求の範囲に記載した以外の発明をその効果と共に列挙する。
(A6)請求項4に記載のポンプ装置において、
前記カラー部材は前記ポンプ回転軸に一体成型され、前記モータ回転軸に周り止め係合していることを特徴とするポンプ装置。
部品点数を削減することができる。
(A7)請求項4に記載のポンプ装置において、
前記ポンプ回転軸の一端側には雄ねじ部を備え、
前記カラー部材は前記雄ねじ部に螺合する雌ねじ部を備え、前記モータ回転軸に周り止め係合していることを特徴とするポンプ装置。
ポンプ装置1とモータ12の組付け性を向上できる。
(A8)(A7)に記載のポンプ装置において、
前記カラー部材と前記ポンプ回転軸との間をシールするOリングと、前記ポンプ回転軸に形成され前記Oリングを収容するリング溝とを備えたことを特徴とするポンプ装置。
液密性を向上できる。
(A9)請求項4に記載のポンプ装置において、
前記シール装置は、
ポンプ内部からの作動油の外部への漏れを抑制するシール部材と、
前記シール部材の軸方向に配置され、前記シール部材から漏れた作動油の外部漏れを抑制するリップ部材と、
前記シール部材と前記リップ部材を保持するリテーナ部材とから構成されていることを特徴とするポンプ装置。
二重シール構造を簡易な構成で一体化できる。
(A10)(A9)に記載のポンプ装置において、
前記シール装置は前記リテーナ部材を介し、ポンプハウジングの端部の外周領域に形成されたシール装置保持孔内に保持されていることを特徴とするポンプ装置。
ポンプ装置1の軸方向の大型化を抑制できる。
(A11)(A10)に記載のポンプ装置において、
前記シール装置保持孔内底部と前記シール装置の間に挟され配置された円板状部材と、
前記ポンプ回転軸は前記端部側を細径とした段付き部を備え、
前記円板状部材は細径とした前記ポンプ回転軸が貫通する貫通孔を有し、
前記貫通孔の内縁と前記段付き部が干渉することで、前記ポンプ回転軸の軸方向の一方側への移動が規制されることを特徴とするポンプ装置。
ポンプ回転軸の軸方向位置の規制構造を簡素化できる。
(B1)モータ回転軸と、
前記モータ回転軸に連結部を介して連結しポンプ部を駆動するためのポンプ回転軸と、
前記ポンプ回転軸の外周に沿って前記ポンプ部から漏洩する作動油を抑制するシール装置と、を備え、
前記連結部は前記シール装置の径方向内側に位置するよう構成されていることを特徴とするポンプ装置。
連結部とシール装置を径方向に配置することで、ポンプ装置1の軸方向の大型化を抑制できる。
(B2)(B1)に記載のポンプ装置において、
前記連結部の外周には、カラー部材が設けられ、前記シール装置は前記カラー部材の外周に摺接して作動油の漏洩を抑制していることを特徴とするポンプ装置。
外周シール部50を容易に構成することができる。
(B3)(B2)に記載のポンプ装置において、
前記カラー部材は前記ポンプ回転軸に圧入固定されていることを特徴とするポンプ装置。
部品点数を削減することができる。
(B4)(B2)に記載のポンプ装置において、
前記カラー部材と前記モータ回転軸は周り止め係合していることを特徴とするポンプ装置。
ポンプ装置1とモータ12の組付け性を向上できる。
(B5)(B2)に記載のポンプ装置において、
前記カラー部材は前記ポンプ回転軸に一体成型され、前記カラー部材と前記モータ回転軸は周り止め係合していることを特徴とするポンプ装置。
部品点数を削減することができる。
(B6)(B1)に記載のポンプ装置において、
前記シール装置は、
前記ポンプ部内からの作動油の外部への漏れを抑制するシール部材と、
前記シール部材の軸方向に配置され、前記シール部材から漏れた作動油の外部漏れを抑制するリップ部材と、
前記シール部材の外周側と前記リップ部材の外周側を保持する環状リテーナ部材とから構成されていることを特徴とするポンプ装置。
二重シール構造を簡易な構成で一体化できる。
(C1)ハウジングと、
前記ハウジングに固定され前記ハウジング内に設けられたポンプ部を駆動するためのモータと、
前記モータは前記ポンプ部に設けられたポンプ回転軸に連結部を介して連結した前記ポンプ部を駆動するためのモータ回転軸を備え、
前記連結部を覆う筒状のカラー部材と、
前記カラー部材の外周面に摺接するシール装置と、
前記ハウジングに形成され前記シール装置を保持するシール装置保持孔を備えたことを特徴とするポンプ装置。
ポンプ装置1の軸方向の大型化を抑制できる。
(C2)(C1)に記載のポンプ装置において、
前記カラー部材は前記ポンプ回転軸に圧入固定され、前記モータ回転軸に周り止め係合していることを特徴とするポンプ装置。
ポンプ装置1とモータ12の組付け性を向上できる。
(C3)(C2)に記載のポンプ装置において、
前記シール装置保持孔内底部と前記シール装置の間に挟され配置された円板状部材と、
前記ポンプ回転軸は端部側を細径とした段付き部を備え、
前記円板状部材は細径とした前記ポンプ回転軸が貫通する貫通孔を有し、
前記貫通孔の内縁と前記段付き部が干渉することで、前記ポンプ回転軸の軸方向の一方側への移動が規制され、前記ポンプ回転軸と前記ハウジングが干渉することで他方向への移動が規制されることを特徴とするポンプ装置。
ポンプ回転軸の位置規制を容易に行うことができる。

1 ポンプ装置
120 モータ回転軸
121 端部
3 ポンプ部
30a 駆動軸(ポンプ回転軸)
300 端部
4 シール装置
5 カラー部材
50 外周シール部
500 外周シール面

Claims (3)

  1. モータ回転軸と、
    ポンプ部を駆動し、端部が前記モータ回転軸の端部と径方向で重ならないポンプ回転軸と、
    前記回転軸とは別の部材であり、前記端部の径方向外側において前記回転軸の軸方向で前記両端部にわたる範囲に設けられ、前記両端部を連結するカラー部材と、
    前記カラー部材の外周に形成され、シール面を備えた外周シール部と、
    前記軸方向で前記両端部にわたる範囲に配置され、前記シール面に摺接するシール装置と、
    を備えたポンプ装置。
  2. 請求項1に記載のポンプ装置において、
    前記ポンプ部を内部に収容するハウジングと、
    前記ハウジングに形成され、前記シール装置を保持するシール装置保持孔と、
    前記シール装置保持孔の前記軸方向における一方側の底部に配置された板状部材と、
    を備え、
    前記シール装置は、前記シール面に摺接するシール部材を有し、前記シール部材は、前記軸方向で、前記ハウジングに固定された部材と前記板状部材との間に挟持されることを特徴とするポンプ装置。
  3. 請求項に記載のポンプ装置において、
    前記ポンプ回転軸は、前記端部の側が小径であることにより形成された段付き部を有し、
    前記板状部材は、円板状であり、前記ポンプ回転軸の前記小径である部分が貫通する孔を有し、
    前記ポンプ回転軸と前記ハウジングとが当接することで前記軸方向における一方側への前記ポンプ回転軸の移動が規制され、前記板状部材における前記孔を取り囲む内周部と前記段付き部とが当接することで前記軸方向における他方側への前記ポンプ回転軸の移動が規制されることを特徴とするポンプ装置。
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