JP5983847B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents
燃料噴射弁 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5983847B2 JP5983847B2 JP2015204948A JP2015204948A JP5983847B2 JP 5983847 B2 JP5983847 B2 JP 5983847B2 JP 2015204948 A JP2015204948 A JP 2015204948A JP 2015204948 A JP2015204948 A JP 2015204948A JP 5983847 B2 JP5983847 B2 JP 5983847B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sealing material
- peripheral surface
- fuel injection
- mounting hole
- taper
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
図1に示す燃料噴射弁1は、点火式の内燃機関(ガソリンエンジン)に搭載されており、内燃機関の燃焼室2へ直接燃料を噴射するものである。具体的には、燃焼室2を形成するシリンダヘッド3のうちシリンダの中心線Cと一致する位置に、燃料噴射弁1を挿入する取付穴4が形成されている。
第1テーパ部14のテーパ角度θ1が10°以上かつ20°以下の範囲に設定されている。以下、この設定による効果を、図8および図9に示す試験結果を用いて説明する。
ボデー10の外周面のうち第1テーパ部14に対して反噴孔側に連続する部分には、ボデー10を径方向に縮小させた形状である第2縮径部(つまり並行部17および第2テーパ部18)が形成されている。この第2縮径部は、取付穴4の内周面4aとの間に隙間(つまり退避室4b)を形成する。
第2縮径部(つまり並行部17および第2テーパ部18)には、ボデー10の径寸法が該ボデー10の軸方向において均一である並行部17が含まれている。そのため、ボデー10が径方向に大型化することを抑制しつつ、退避室4bを形成できる。
第2縮径部(つまり並行部17および第2テーパ部18)には、反噴孔側に向かうほどボデー10の径寸法が徐々に拡大する第2テーパ部18が含まれており、並行部17は、第1テーパ部14および第2テーパ部18の間に位置する。
第2テーパ部18のテーパ角度θ2が10°以上かつ20°以下の範囲に設定されている。そのため、第1テーパ部14による先述した効果、つまりシール材40の移動抑制と楔効果によるシール性向上との両立を図る効果が、第2テーパ部18においても同様に発揮されるようになる。
第1テーパ部14の表面粗さが、ボデー10のうち電動アクチュエータ30を収容する部分13における外周面の表面粗さよりも小さくなるようにボデー10は加工されている。
第1縮径部16のうち、シール材40の噴孔側の先端部41が装着される部分には、ボデー10の径方向に凹む環状の溝部15が形成されている。
挿入時におけるシール材40の先端部41は、噴孔側に近づくほど外径寸法が徐々に縮径していく円筒形状である。そのため、挿入時において、先端部41の外周面が取付穴4の内周面4aと擦れることを抑制できるので、摩擦引上力に起因して先端部41が溝部15から外れることを抑制できる。
先端部41の噴孔側の端面41aの全体が、溝部15の内部に位置している。これによれば、挿入時において、先端部41の外角41cが溝部15の内部に位置することとなるので、挿入時において、先端部41の外角41cが取付穴4の内周面4aと擦れることを、より一層抑制できる。よって、摩擦引上力に起因して先端部41が溝部15から外れることの抑制効果を向上できる。
ボデー10の外周面のうち第1縮径部16の反噴孔側に連なる部分には、反噴孔側に向かうほどボデー10の径寸法が徐々に拡大する第1テーパ部14が形成されている。そして、通常使用状態において、上記ガス圧によりシール材40が第1テーパ部14に押し付けられて圧縮変形し、その圧縮変形部分が取付穴4の内周面4aとボデー10の外周面との間をシールするように構成されている。
取付穴4へのボデー10の挿入が完了した後、所定圧以上のガス圧がシール材40に未だ印加されていない初期状態において、シール材40が以下のようにシールするように構成されている。すなわち、溝部15のうち反噴孔側の壁面15cと取付穴4の内周面4aとの間にシール材40が挟まれて圧縮変形し、その圧縮変形部分が上記内周面4aとボデー10の外周面との間をシールするように構成されている。
取付穴4にボデー10が挿入されていない状態において、シール材40の最外径寸法D40は、取付穴4の内周面4aの内径寸法D4よりも大きく設定されている。
取付穴4にボデー10が挿入されていない状態において、第1縮径部16に装着された状態のシール材40の最外周位置が、溝部15のうち噴孔側の壁面の最外周位置よりも、径方向外側に位置している。上記シール材40の最外周位置は、図2の例では本体部42の外周面位置である。上記溝部15のうち噴孔側の壁面の最外周位置は、図2の例では噴孔側壁面15aの最外周面位置、つまり噴孔部11の外周面位置である。
溝部15のうち反噴孔側の壁面15cは、反噴孔側に向かうほどボデー10の径寸法が徐々に拡大するテーパ状に形成されている。
図10に示す本実施形態では、上記第1実施形態に係る第2テーパ部18を廃止している。つまり、ボデー10のうち第1縮径部16から反噴孔側に連なる部分には、第1テーパ部14、並行部17および基部12が順に形成されており、並行部17は、第1テーパ部14および基部12の間に位置して連続して繋がっている。この場合、並行部17が特許請求の範囲に記載の第2縮径部に相当し、並行部17の外周面と取付穴4の内周面4aとの間に形成される隙間が退避室4bとして機能する。
図11に示す本実施形態では、上記第1実施形態に係る第2テーパ部18および並行部17を廃止している。つまり、ボデー10のうち第1縮径部16から反噴孔側に連なる部分には、第1テーパ部14および基部12が順に形成されており、第1テーパ部14は、第1縮径部16および基部12の間に位置して連続して繋がっている。
上記第1実施形態では、挿入工程が完了した時点での初期状態では、シール材40の先端部41が溝部15内に嵌まり込んだままである。これに対し、本実施形態では、挿入工程の途中では、先端部41が溝部15内に嵌まり込んだ状態が維持されるが、挿入工程が完了した時点での初期状態では、先端部41が溝部15から外れた状態となる。
上記第1実施形態では、シール材40を第1縮径部16へ装着した状態、かつ、取付穴4に挿入する前の状態において、シール材40は肉厚均一の形状である。これに対し本実施形態では、シール材40のうち溝部15内に嵌り込む部分の肉厚が、他の部分よりも厚くなるように、肉厚が不均一なシール材40を採用している。詳細には、シール材40の先端部41が、本体部42よりも径方向内側に拡大する向きに肉厚が大きく形成されている。
本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下のように変更して実施してもよい。また、各実施形態の特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
Claims (14)
- 燃料を噴射する噴孔(10a)が形成されたボデー(10)を備えるとともに、
前記ボデーの外周面に形成され、環状のシール材(40)が装着される部分であり、該ボデーを径方向に縮小させた形状である第1縮径部(16)と、
前記ボデーの外周面のうち前記第1縮径部よりも反噴孔側に形成され、反噴孔側に向かうほど前記ボデーの径寸法が徐々に拡大する第1テーパ部(14)と、
を備え、
内燃機関の所定箇所に形成された取付穴(4)に前記ボデーが挿入され、所定圧以上のガス圧が前記シール材の噴孔側から印加された使用状態において、前記ガス圧により前記シール材が前記第1テーパ部に押し付けられて圧縮変形し、その圧縮変形部分が前記取付穴の内周面と前記ボデーの外周面との間をシールするように構成されており、
前記ボデーの外周面のうち前記第1テーパ部に対して反噴孔側に連続する部分には、前記取付穴の内周面との間に隙間(4b)を形成するよう、前記ボデーを径方向に縮小させた形状である第2縮径部(17、18)が形成されていることを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記第2縮径部には、前記ボデーの径寸法が該ボデーの軸方向において均一である並行部(17)が含まれていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
- 前記第2縮径部には、反噴孔側に向かうほど前記ボデーの径寸法が徐々に拡大する第2テーパ部(18)が含まれており、
前記並行部は、前記第1テーパ部および前記第2テーパ部の間に位置することを特徴とする請求項2に記載の燃料噴射弁。 - 前記第2テーパ部のテーパ角度(θ2)が10°以上かつ20°以下の範囲に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射弁。
- 前記ボデーの内部には、前記噴孔を開閉する弁体(20)、および前記弁体を開閉作動させる磁気吸引力を生じさせる電動アクチュエータ(30)が収容されており、
前記第1テーパ部の表面粗さが、前記ボデーのうち前記電動アクチュエータを収容する部分における外周面の表面粗さよりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。 - 燃料を噴射する噴孔(10a)が形成されたボデー(10)を備えるとともに、
前記ボデーの外周面に形成され、環状のシール材(40)が装着される部分であり、該ボデーを径方向に縮小させた形状である第1縮径部(16)と、
前記ボデーの外周面のうち前記第1縮径部よりも反噴孔側に形成され、反噴孔側に向かうほど前記ボデーの径寸法が徐々に拡大する第1テーパ部(14)と、
を備え、
内燃機関の所定箇所に形成された取付穴(4)に前記ボデーが挿入され、所定圧以上のガス圧が前記シール材の噴孔側から印加された使用状態において、前記ガス圧により前記シール材が前記第1テーパ部に押し付けられて圧縮変形し、その圧縮変形部分が前記取付穴の内周面と前記ボデーの外周面との間をシールするように構成されており、
前記ボデーの内部には、前記噴孔を開閉する弁体(20)、および前記弁体を開閉作動させる磁気吸引力を生じさせる電動アクチュエータ(30)が収容されており、
前記第1テーパ部の表面粗さが、前記ボデーのうち前記電動アクチュエータを収容する部分における外周面の表面粗さよりも小さいことを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記第1縮径部のうち、前記シール材の噴孔側の先端部(41)が装着される部分には、前記ボデーの径方向に凹む環状の溝部(15)が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
- 前記先端部(41)が前記溝部に嵌まるように前記第1縮径部に装着された、前記シール材を備え、
前記先端部は、噴孔側に近づくほど外径寸法が徐々に縮径していく円筒形状であることを特徴とする請求項7に記載の燃料噴射弁。 - 前記先端部(41)の噴孔側の端面(41a)の全体が、前記溝部の内部に位置していることを特徴とする請求項7または8に記載の燃料噴射弁。
- 前記溝部のうち反噴孔側の壁面(15c)は、反噴孔側に向かうほど前記ボデーの径寸法が徐々に拡大するテーパ状に形成されていることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
- 前記取付穴への前記ボデーの挿入が完了した後、所定圧以上のガス圧が前記シール材に未だ印加されていない初期状態において、
前記溝部のうち反噴孔側の壁面と前記取付穴の内周面との間に前記シール材が挟まれて圧縮変形し、その圧縮変形部分が前記取付穴の内周面と前記ボデーの外周面との間をシールするように構成されていることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。 - 前記取付穴への前記ボデーの挿入が完了した後、所定圧以上のガス圧が前記シール材に未だ印加されていない初期状態において、
前記先端部が前記溝部から外れ、前記第1縮径部のうち前記溝部よりも反噴孔側の部分と前記取付穴の内周面との間に前記シール材が挟まれて圧縮変形し、その圧縮変形部分が前記取付穴の内周面と前記ボデーの外周面との間をシールするように構成されていることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。 - 前記取付穴に前記ボデーが挿入されていない状態において、前記第1縮径部に装着された状態の前記シール材の最外周位置が、前記溝部のうち噴孔側の壁面の最外周位置よりも径方向外側に位置していることを特徴とする請求項7〜12のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
- 前記取付穴に前記ボデーが挿入されていない状態において、前記シール材の最外径寸法(D40)は、前記取付穴の内周面の内径寸法(D4)よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の燃料噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015204948A JP5983847B2 (ja) | 2015-10-16 | 2015-10-16 | 燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015204948A JP5983847B2 (ja) | 2015-10-16 | 2015-10-16 | 燃料噴射弁 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013173674A Division JP5910586B2 (ja) | 2013-08-23 | 2013-08-23 | 燃料噴射弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016011665A JP2016011665A (ja) | 2016-01-21 |
JP5983847B2 true JP5983847B2 (ja) | 2016-09-06 |
Family
ID=55228527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015204948A Active JP5983847B2 (ja) | 2015-10-16 | 2015-10-16 | 燃料噴射弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5983847B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114483403B (zh) * | 2022-01-24 | 2023-02-24 | 宁波兴马油嘴油泵有限公司 | 一种油嘴检测方法、系统、存储介质及智能终端 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4509412B2 (ja) * | 2001-03-26 | 2010-07-21 | 株式会社デンソー | 燃料噴射弁のシール機構 |
JP4158690B2 (ja) * | 2003-11-28 | 2008-10-01 | トヨタ自動車株式会社 | インジェクタ用燃焼ガスシールの組み付け方法及び矯正治具 |
JP4267433B2 (ja) * | 2003-11-25 | 2009-05-27 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料噴射弁用燃焼ガスシール |
JP2008175102A (ja) * | 2007-01-17 | 2008-07-31 | Denso Corp | 燃料噴射ノズル |
-
2015
- 2015-10-16 JP JP2015204948A patent/JP5983847B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016011665A (ja) | 2016-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5831510B2 (ja) | 燃料噴射弁および燃料噴射弁の取付方法 | |
JP5910586B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
US7556011B2 (en) | Valve structure for internal combustion | |
EP0987479A2 (en) | Fuel injection valve and method of manufacturing the fuel injection valve | |
JP6081095B2 (ja) | シール構造 | |
JP5983847B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP4267433B2 (ja) | 燃料噴射弁用燃焼ガスシール | |
US9488143B2 (en) | Fuel injector | |
JP2002242796A (ja) | 燃料噴射ノズル | |
JP2009264129A (ja) | 内燃機関の燃料噴射装置 | |
US20150034742A1 (en) | Fuel injector and fuel injection device using the same | |
RU2445506C1 (ru) | Средство для выравнивания и предварительного напряжения компонентов узла топливного инжектора | |
JP4342121B2 (ja) | インジェクタ用燃焼ガスシールの外径矯正方法及び外径矯正治具 | |
JP5169473B2 (ja) | 流体供給弁組付装置 | |
JP2009062910A (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP2004239124A (ja) | 燃料噴射弁及び筒内噴射式エンジン | |
JP2007285215A (ja) | バルブステムシール及び密封装置 | |
JP3945654B2 (ja) | 燃料噴射弁のシール構造 | |
JP6442213B2 (ja) | 密封装置 | |
JP2004270503A (ja) | インジェクタ取付部のシール構造 | |
JP5342592B2 (ja) | 内燃機関のシリンダ構造 | |
JP6451864B2 (ja) | バルブステムシール及び密封構造 | |
JP4029729B2 (ja) | 燃料噴射弁 | |
JP5090863B2 (ja) | チェーンテンショナ | |
JP2020118062A (ja) | エンジンのバルブ構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151016 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160718 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5983847 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |