JP5983811B2 - 制御装置、駆動装置、搬送装置、画像処理装置及び制御方法 - Google Patents

制御装置、駆動装置、搬送装置、画像処理装置及び制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、制御装置、駆動装置、搬送装置、画像処理装置及び制御方法に関し、詳細には、ホールド状態をロック状態と誤検出することを防止して、ホールド状態を安定して維持させる制御装置、駆動装置、搬送装置、画像処理装置及び制御方法に関する。
スキャナ装置、複写装置、ファクシミリ装置、複合装置等における画像読み取り装置や画像形成装置等の画像処理装置においては、画像読み取り動作や画像形成動作において、可動部を正確に動作させて、読み取り画像や形成画像の正確性を確保している。
例えば、画像読み取り装置は、ADF(Auto Document Feeder)等の原稿搬送部で原稿を搬送させつつ、停止している画像読み取り部で該原稿の画像を読み取る場合、搬送される原稿に、画像読み取り部の光源から読み取り光を照射して、原稿で反射された反射光を該画像読み取り部のCCD(Charge Coupled Device )等の光電変換素子で光電変換してライン毎に原稿の画像を読み取る。原稿搬送部は、駆動モータと原稿搬送ローラ等を用い、該駆動モータによって原稿搬送ローラを駆動させて、原稿を所定の搬送速度で等速度搬送する。
また、画像読み取り装置においては、コンタクトガラス上に固定的に設置された原稿を画像読み取り部を駆動モータ及びローラやベルト等の移動駆動部を介して副走査方向に等速移動させて、移動する該画像読み取り部の光源からコンタクトガラス上に固定されている原稿に読み取り光を照射して該原稿で反射された反射光を移動する該画像読み取り部のCCD等の光電変換素子で光電変換してライン毎に原稿の画像を読み取る。
さらに、例えば、インク噴射方式の画像形成装置においては、所定ライン分のインク吐出による画像形成と、駆動モータを用いて所定ライン分ずつの用紙の間欠的な搬送を繰り返し行って、用紙に画像形成している。
そして、近年、画像処理装置においては、駆動モータとして、DC(直流)モータ、特に、ブラシレスDCモータが用いられることが多くなってきている。
このブラシレスDCモータは、ロータに永久磁石が配設されており、ブラシを備えていないため、マグネットロータの位置を検出するために、位置検出素子として、一般的に、ホールICを備えているか、ステータコイルに発生する誘起電圧をモータ制御部で検出して、マグネットロータの回転位置情報を推定している。
画像処理装置においては、用紙や原稿等の搬送に用いる場合、例えば、用紙や原稿等を搬送中に、たるみを持たせるために、モータ位置を保持したまま停止(以下、適宜、位置ホールド状態という。)させる必要があるが、制御信号に基づいてモータを駆動するドライバは、一般的に、制御信号の変化が一定期間ないと、ロック状態と認識し、ロック機能(ブラシレスDCモータへの出力を遮断する機能)を働かせるため、位置ホールド状態を維持させる必要があるにもかかわらず、ホールド状態をロック状態として誤認識してホールドできない状態が発生する。
そして、従来、通常回転状態であるのか、位置ホールド状態であるのか閾値を設定して判定し、出力極性を反転させて誤検知するのを回避しようとしている(特許文献1等参照)。
すなわち、従来技術は、出力極性の反転時間を閾値として設定して、通常回転状態であるのか、位置ホールド状態であるのかを判定している。
しかしながら、上記従来技術にあっては、出力極性の反転時間に閾値を設定して、通常回転状態と位置ホールド状態の判定を行なっているため、制御信号の変化が一定期間ないときに判定するロック状態と、位置ホールド状態とを判別することができず、ホールド状態をロック状態として誤認識してしまう。このホールド状態をロック状態と誤認識すると、ドライバは、モータ出力を停止してしまうため、用紙や原稿を意図した位置でホールドすることができず、適切な搬送を行なうことができないという問題があった。
そこで、本発明は、モータのホールド状態をロック状態と区別して正確に認識して、ホールド状態を維持することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の制御装置は、入力される制御信号の制御電圧が第1の時間以上変化しない場合にモータへの電力供給を遮断するドライバ部に対して前記制御信号を出力する制御装置であって、前記ドライバ部に対して前記制御信号を出力する出力部と、前記モータのロータ位置の変動により出力されるエンコーダ信号が入力される入力部と、を備え、前記モータのロータ位置を保持するように停止させる位置ホールド状態となると、前記制御信号の制御電圧を、前記モータの電気時定数よりも短い第2の時間、第1の制御電圧から第2の制御電圧に変更した後に前記第1の制御電圧に戻し、かつ当該第2の制御電圧への変更を前記第1の時間よりも短い間隔で行い、前記位置ホールド状態で前記入力部に前記エンコーダ信号が入力された場合に、当該エンコーダ信号に基づいて前記ロータ位置を元に戻すように前記制御信号を変化させる。
本発明によれば、モータのホールド状態をロック状態と区別して正確に認識して、ホールド状態を維持することができる。
本発明の一実施例を適用したデジタルカラー複写装置の正面概略構成図。 ADFの正面概略構成図。 ローラ駆動機構の斜視図。 図3のローラ駆動機構のブラシレスDCモータの後方側の斜視図。 ローラ駆動機構の概略構成図。 エンコーダに反射型フォトセンサを用いたローラ駆動機構の概略構成図。 モータ制御部のブロック図。 位置ホールド状態の説明図。 ロック状態の説明図。 ホールド時における目標位置、位置誤差及び制御電圧の関係を示す図。 ホールド時における目標位置、位置誤差及び制御電圧の他の例を示す図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図11は、制御装置、駆動装置、搬送装置、画像処理装置及び制御方法の一実施例を示す図であり、図1は、制御装置、駆動装置、搬送装置、画像処理装置及び制御方法の一実施例を適用したデジタルカラー複写装置1の正面概略構成図である。
図1において、デジタルカラー複写装置(画像処理装置)1は、下部から、給紙部10、画像形成部20、読み取り部50及びADF(Auto Document Feeder)60が順に配設されており、図示しないが、操作表示部等が設けられている。
給紙部10は、複数(図1では、4つ)の給紙トレイ11a〜11dが上下方向に並んで配設されており、各給紙トレイ11a〜11dには、それぞれ複数枚のシート状の用紙Pが収納されるとともに、用紙Pをその送り出し方向先端側を上方に傾斜させて載置する底板12a〜12dが収納されている。各給紙トレイ11a〜11dには、対応する給紙トレイ11a〜11d内の用紙Pを1枚ずつ分離して送り出すローラ群(送り出しローラや分離ローラ等)13a〜13dが配設されている。給紙部10は、用紙搬送路14に沿って複数の搬送ローラ15が配設されており、給紙トレイ11a〜11dから送り出されてきた用紙Pを搬送ローラ15により用紙搬送路14上を画像形成部20に搬送する。
また、デジタルカラー複写装置1は、手差し給紙部16が設けられており、手差し給紙部16にセットされた用紙Pを画像形成部20に搬送する。
画像形成部20は、転写ベルト機構部30、転写ベルト機構部30の転写ベルト31に沿って配設されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色の作像部40Y、40M、40C、40K、光書き込み部21、2次転写部22、定着部23、反転部24、レジストローラ25及び排紙トレイ26等を備えており、これらの他に、図示しないが、モータ及びモータにより駆動される各部に駆動源を伝達する駆動機構部等を備えている。
各色の作像部40Y、40M、40C、40Kは、それぞれ、感光体41Y、41M、41C、41Kの周囲に、各感光体41Y、41M、41C、41Kの表面を一様に帯電させる帯電部(符号略)、光書き込み部21によって光書き込みが行われて感光体41Y、41M、41C、41Kの表面に形成された静電潜像を各色のトナーで可視像化してトナー画像を形成する現像部(符号略)及び感光体41Y、41M、41C、41K上の各色のトナー画像を順次重ね合わせて転写ベルト31に転写させる転写部(図示略)及び転写後の感光体41Y、41M、41C、41K上に残留する残留トナーを除去・回収するクリーニング部(符号略)等を備えている。
画像形成部20は、読み取り部50の読み取った原稿の画像データまたは図示しないネットワーク等を介してパーソナルコンピュータ等のホスト装置から受信した画像データやファクシミリ受信した画像データ等の各色の画像データに基づいて光書き込み部21が変調したレーザ光を各色の作像部40Y、40M、40C、40Kの感光体41Y、41M、41C、41Kに照射して、感光体41Y、41M、41C、41Kに各色用の静電潜像を形成する。
画像形成部20は、各色の作像部40Y、40M、40C、40Kの感光体41Y、41M、41C、41K上の静電潜像を、対応する現像部で各色のトナーを付着させることで現像して各色のトナー画像を形成し、該各色のトナー画像を、図1の時計方向に回転駆動される転写ベルト31に順次重ねて転写して、転写ベルト31上にカラーのトナー画像を形成する。画像形成部20は、転写ベルト31上のトナー画像を2次転写部22で給紙部10から搬送されてきて、レジストローラ25でタイミング調整した用紙Pに転写する。すなわち、給紙部10からの用紙Pは、レジストローラ25に搬送され、レジストローラ25で転写ベルト31上のトナー画像とのタイミング調整が行われて、2次転写部22と転写ベルト31との間に送られる。
画像形成部20は、転写ベルト31上のトナー画像を2次転写部22で用紙Pに転写し、トナー画像の転写された用紙Pを定着部23に搬送して定着部23で加熱・加圧しつつ搬送して用紙P上のトナー画像を用紙Pに定着させる。画像形成部20は、トナー画像の定着の完了した用紙Pを装置外の排紙トレイ26上に排出し、また、必要に応じて、トナー画像の定着の完了した用紙Pを反転部24で反転させて再度レジストローラ25を介して2次転写部22と転写ベルト31の間に搬送して裏面にトナー画像を転写させる。画像形成部20は、この裏面にトナー画像の転写の完了した用紙Pを、上記同様に、定着部23でトナー画像を定着させた後、排紙トレイ26上に排出する。
読み取り部50は、コンタクトガラス51上にセットされた原稿を主走査及び副走査して該原稿の画像を読み取る。また、ADF60は、セットされた複数枚の原稿を読み取り部50の読み取り位置に1枚ずつ順次搬送し、読み取り部50は、ADF60によって読み取り位置に搬送されてくる原稿の画像を順次読み取る。また、ADF60は、デジタルカラー複写装置1の筐体に、コンタクトガラス51の上面を開閉可能に取り付けられており、開くことで、コンタクトガラス51上に原稿をセット可能となっていて、コンタクトガラス51上に原稿がセットされた状態で閉じられると、当該原稿をコンタクトガラス51に押しつける圧板の機能も有している。
そして、ADF60は、図2に示すように、原稿テーブル61、ピックアップローラ62、給紙ベルト63、リバースローラ64、プルアウトローラ65、中間ローラ66、読み取り入口ローラ67、押し当てローラ68、第1原稿ガラス69、読み取り出口ローラ70、第2読み取り部71、第2押し当てローラ72、第2読み取り出口ローラ73及び排紙ローラ74が、搬送路75を構築する搬送ガイド板76に沿って配置されており、さらに、セットセンサ77、原稿長さセンサ77a及び複数のセンサ78が搬送路75に沿って配設されている。ADF60は、原稿テーブル61が、図2に両矢印で示す上下方向に回動する可動原稿テーブル61aを備えており、原稿テーブル61の下方であって排紙ローラ74の先に、排紙トレイ79が配設されている。
デジタルカラー複写装置1は、ADF60によって搬送する原稿Gの読み取りを行う場合には、第1原稿ガラス69の下方に読み取り部50を位置させて、第1原稿ガラス69上を搬送される原稿Gの画像を読み取り部50によって読み取る。
ADF60は、可動原稿テーブル61aとピックアップローラ62との間に、原稿面を上にして挿入する状態で原稿Gがセットされたことをセットセンサ77及び原稿長さセンサ77aが検出すると、後述するブラシレスDCモータ100(図3から図7参照)を回転駆動させて、ピックアップローラ62によって原稿Gを給紙ベルト63とリバースローラ64との間に送り込み、給紙ベルト63が原稿Gを送り出す方向、リバースローラ64が原稿Gを引き戻す方向に、それぞれ回転することで、最上段の原稿Gのみを分離してプルアウトローラ65へ送り出す。
ADF60は、プルアウトローラ65へ送り出されてきた1枚の原稿Gを、中間ローラ66及び読み取り入口ローラ67によって第1原稿ガラス69上へ送り、この第1原稿ガラス69上に送り込まれる原稿Gを、第1原稿ガラス69手前に配設されているセンサ78が検出すると、読み取り入口ローラ67、押し当てローラ68及び読み取り出口ローラ70によって原稿Gを第1原稿ガラス69上を搬送しつつ、読み取り部50による読み取り位置への原稿Gの搬送タイミングを見計らって、読み取り部50によって原稿Gの原稿面の画像を読み取る。
読み取り出口ローラ70は、原稿面の読み取られた原稿Gを第2読み取り部71と第2押し当てローラ72との間に搬送し、原稿Gの原稿面の裏面を読み取るときには、第2読み取り部71と第2押し当てローラ72との間を、読み取り出口ローラ70、第2押し当てローラ72及び第2読み取り出口ローラ73によって搬送される原稿Gの裏面の画像を第2読み取り部71によって読み取る。
この第2読み取り部71は、例えば、CCDを利用した密着型イメージセンサが用いられている。
ADF60は、第2読み取り出口ローラ73によって原稿Gを排紙ローラ74へ搬送し、排紙ローラ74によって原稿Gを排紙トレイ79上に排出する。
そして、デジタルカラー複写装置1は、上記用紙Pや原稿Gの搬送等を行なう駆動モータとして、図3及び図4に読み取り入口ローラ67のローラ駆動機構90について示すように、ブラシレスDCモータ100が用いられている。デジタルカラー複写装置1は、このようなローラ駆動機構90が、読み取りローラ67だけでなく、ADF60では、押し当てローラ68、読み取り出口ローラ70等の各種ローラの駆動に用いられている。また、用紙Pの搬送を行なうローラ群13a〜13d、レジストローラ25等の駆動にも用いられている。本実施例のデジタルカラー複写装置1の説明では、読み取り入口ローラ67を駆動するブラシレスDCモータ100について説明するが、各ローラやその他の可動部を駆動するブラシレスDCモータについても同様である。
ローラ駆動機構90は、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aに複数のギヤからなるギヤ機構91によってブラシレスDCモータ100の回転を読み取り入口ローラ67に伝達する。
ブラシレスDCモータ100は、図4及び図5に示すように、エンコーダ(回転検出手段)101によって、ブラシレスDCモータ100の回転方向と回転速度(回転量)が検出され、エンコーダ101は、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aに取り付けられたエンコーダディスク101aと、透過型フォトセンサ101bと、を備えている。エンコーダディスク101aは、周方向に所定の角度間隔で所定数のスリットが形成されており、透過型フォトセンサ101bは、略コの字型の保持部材によってエンコーダディスク101aを挟み込んで相対向する状態で、発光素子(例えば、発光ダイオード)と受光素子(例えば、フォトトランジスタ)が配設されている。エンコーダ101は、透過型フォトセンサ101bの発光素子と受光素子の間に、出力軸100aに取り付けられたエンコーダディスク101aが、出力軸100aの回転とともに回転し、発光素子から受光素子に向かって出射している検出光が、エンコーダディスク101aのスリットを通過したときに、受光素子が該検出光を受光して、エンコーダパルス(実回転信号)A、Bを、モータ制御部110のモータ駆動制御部120に出力する。
なお、エンコーダ101としては、透過型フォトセンサ101bを用いたものに限るものではなく、例えば、図6に示すように、反射型のエンコーダディスク101cと反射型フォトセンサ101dを用いたものであってもよい。なお、図6において、102は、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aとエンコーダディスク101cを同心軸上に連結するためのカップリングである。
この場合、エンコーダディスク101cは、周方向に所定の角度間隔で所定幅を有する所定数の反射板が形成されており、反射型フォトセンサ101dは、発光素子と受光素子が同じ面に設けられている。このエンコーダ101は、反射型フォトセンサ101dの発光素子からエンコーダディスク101cに検出光を出射し、エンコーダディスク101cの反射板で反射された検出光を受光素子が受光して、エンコーダパルスA、Bをモータ制御部110のモータ駆動制御部120に出力する。
なお、エンコーダ101に用いられているフォトセンサ101b、101dは、2組の発光素子と受光素子を有し、2つの受光素子の出力するエンコーダパルスA、Bの位相差が所定量(例えば、π/2[rad])となるように配置されている2チャンネルフォトセンサが用いられている。また、エンコーダディスク101a、101cには、1周100パルスをフォトセンサ101b、101dに出力させるスリットまたは反射板が設けられている。
そして、モータ制御部(モータ制御装置)110は、図7に示すようにブロック構成されており、モータ駆動制御部120、ドライバ部130、エンコーダ101、目標信号生成部140、ホールIC102及び制御対象のブラシレスDCモータ100等を備えている。
ブラシレスDCモータ100は、ロータに永久磁石が配設されていて、ブラシを備えていないため、ロータの位置を検出するために、位置検出素子として、ホールIC102が設けられていて、ホールIC102は、位置検出結果をホール信号としてドライバ部130に出力している。なお、ブラシレスDCモータ100のロータの位置検出は、ホールIC102を用いる方法に限るものではなく、例えば、ステータコイルに発生する誘起電圧をドライバ130で検出して、ロータの回転位置を推定してもよい。
モータ駆動制御部(駆動制御手段)120は、目標位置・速度計算部121、モータ位置・速度計算部122及び位置・速度追従制御部123等を備えている。
目標位置・速度計算部121には、目標信号生成部140から回転方向信号と移動パルス数(目標回転量)からなる目標回転信号が入力され、目標信号生成部140は、例えば、カラーデジタル複合装置1の図示しないコントローラ等に設けられている。目標信号生成部140は、ブラシレスDCモータ100の目標とする回転移動方向を示す移動方向信号と、目標とする回転位置を示す移動パルス数信号と、を生成して、モータ駆動制御部120の目標位置・速度計算部121に出力する。この移動方向信号と移動パルス数信号は、回転方向/目標到達速度/加速度(加速時間)等、時間毎の速度または位置が分かる情報であれば何でもよい。
目標位置・速度計算部121は、目標信号生成部140からの移動方向信号と移動パルス数信号及び図示しないオシレータの時間情報から、ブラシレスDCモータ100の目標位置及び目標速度を導出し、位置・速度追従制御部123へ目標位置信号及び目標速度信号を出力する。
モータ位置・速度計算部122には、エンコーダ101の2チャンネルのフォトセンサ101bから上述のようにπ/2[rad]位相差を有する実回転信号であるエンコーダパルスA、Bが入力され、モータ位置・速度計算部122は、エンコーダパルスAとエンコーダパルスBの位相差を利用して、ブラシレスDCモータ100の回転方向を検出する。モータ位置・速度計算部122は、検出した回転方向と図示しないオシレータの時間情報から、ブラシレスDCモータ100の実際のモータ位置及びモータ速度(回転量)を算出し、算出した実際のモータ位置信号及びモータ速度信号を位置・速度追従制御部123へ出力する。
位置・速度追従制御部123は、目標位置・速度計算部121からの目標位置信号の示す目標位置とモータ位置・速度計算部122からのモータ位置信号の示す実際のモータ位置(現在位置)から両位置の位置誤差を算出して、両位置が一致するように、また、目標位置・速度計算部121からの目標速度信号の示す目標速度とモータ位置・速度計算部122からのモータ速度信号が示す実際のモータ速度が一致するように、反転制御信号であるPWM(Pulse Wide Modulation:パルス幅変調)信号、回転方向信号、スタート・ストップ信号、ブレーキ信号等の制御信号をドライバ部130へ出力する。
すなわち、モータ駆動制御部120は、目標回転信号とエンコーダパルスA、Bに基づいて、制御信号をドライバ部130へ出力するとともに、所定のホールド状態では、所定の反転周期T1で所定の反転時間だけ極性の反転するPWM信号をドライバ部130へ出力する。
ドライバ部(駆動手段)130は、位置・速度追従制御部123からのPWM信号を含む制御信号及びホールIC102からのホール信号に基づいてブラシレスDCモータ100へのモータ電流及びPWM電圧を制御するとともに、ロック状態を認識して、ロック状態であると認識すると、ブラシレスDCモータ100への供給電力を遮断する。すなわち、ドライバ部130は、モータ駆動制御部120の出力する制御信号に基づいてブラシレスDCモータ100に駆動電力を供給して回転駆動させるとともに、モータ駆動制御部120からPWM信号が所定のロック検知時間Tr以上入力されないと、ブラシレスDCモータ100への該駆動電力の供給を遮断するロック状態へ移行する。
そして、モータ制御部110は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact
Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明のモータ制御方法を実行するモータ制御プログラムを読み込んで、モータ制御部110内のROM等の不揮発性メモリに導入することで、後述するモータのホールド状態をロック状態と区別して正確に認識して、ホールド状態を維持するモータ制御方法を実行するモータ制御装置として構築されている。このモータ制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
次に、本実施例の作用を説明する。ブラシレスDCモータ100のホールド状態をロック状態と区別して正確に認識して、ホールド状態を維持する。
デジタルカラー複写装置1は、用紙Pの搬送や原稿Gの搬送を行なうために、図3から図6に読み取り入口ローラ67を駆動するローラ駆動機構90について示したが、このようなローラ駆動機構を、各部で使用している。
そして、デジタルカラー複写装置1は、用紙Pの搬送や原稿Gの搬送においては、用紙Pや原稿G等を搬送中に、たるみを持たせたり、タイミング調整を行うために、ブラシレスDCモータ100の位置を保持したまま停止させる位置ホールド状態を維持する必要がある。
この位置ホールド状態では、例えば、図8に示すように、モータ駆動制御部120及びドライバ部130によって、ブラシレスDCモータ100をその位置を保持させたまま停止させるのに必要なモータ電流及びPWM電圧を、ブラシレスDCモータ100へ供給して、図8(a)に示すように、出力軸100aを矢印(実際には存在しない矢印)で示す方向で保持させたままの位置ホールド状態に入った状態で、図8(b)に示すように、外乱等によって、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aが、上向き矢印の方向から円周方向の矢印で示す方向に回転すると、この出力軸100aの位置変動を、エンコーダ101が検出してエンコーダパルスAとエンコーダパルスBによってモータ駆動制御部120へ通知する。モータ駆動制御部120のモータ位置・速度計算部122は、変動したブラシレスDCモータ100の出力軸100aの実際のモータ位置及びモータ速度を算出し、モータ位置信号及びモータ速度信号を位置・速度追従制御部123に出力する。そして、位置・速度追従制御部123が、このモータ位置信号及びモータ速度信号と、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aの目標位置信号の示すホールド位置(図8(a)の位置)に戻すのに必要なPWM信号、回転方向信号、スタート・ストップ信号、ブレーキ信号等の制御信号をドライバ部130へ出力し、位置・速度追従制御部123からの制御信号及びホールIC102からのホール信号に基づいてブラシレスDCモータ100へのモータ電流及びPWM電圧を制御して、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aを、図8(c)に示すように、ホールド位置に戻す。
一方、モータ制御部110は、ドライバ部130が、モータ駆動制御部120から制御信号が予め設定されているロック検知時間Tr以上の間送られてこないと、ロック状態であると認識して、ブラシレスDCモータ100へのモータ電流及びPWM電圧の出力を遮断する図9に示すロック状態へと移行する。
このロック状態では、ブラシレスDCモータ100へのモータ電流及びPWM電圧の供給が遮断されているため、図9(a)に示す停止位置(図9(a)に、実際には存在しない上矢印で示す位置)でロック状態に入ると、図9(b)に示すように、外乱等でロータが回転、すなわち、出力軸100aが回転変動しても、元の停止位置に戻す動作制御が行われず、図9(c)に示すように、変動した位置で停止しつづける。
そこで、本実施例のモータ制御部110は、ドライバ部130が位置ホールド状態であるのか、ロック状態であるのかを正確に認識して、位置ホールド状態のときには、必要なホールド状態を維持することで、用紙Pや原稿Gの搬送の適切化を図っている。
そして、位置・速度追従制御部123からドライバ部130へ出力する制御信号の設定値を、以下に説明する設定値とすることで、ドライバ部130が、ホールド状態をロック状態と区別して正確に認識できるようにして、ホールド状態を維持させる。
すなわち、位置・速度追従制御部123は、制御信号、特に、ドライバ部130がブラシレスDCモータ100へ出力するPWM電圧を制御するPWM信号をドライバ部130に出力し、このPWM信号によってドライバ部130がブラシレスDCモータ100に出力するPWM電圧は、図10及び図11に示すように、PWM信号に応じた極性反転周期T1で極性反転する。
そして、本実施例の位置・速度追従制御部123は、図10及び図11に示すように、PWM信号の極性反転周期(反転周期)T1が、ドライバ部130がロック状態であると判定するロック検知時間Trよりも短い時間、すなわち、T1(極性反転周期)<Tr(ロック検知時間)に設定されている。
また、位置・速度追従制御部123は、PWM信号の極性が反転している時間、すなわち、極性反転時間(反転時間)T2を、図10及び図11に示すように、ドライバ部130がPWM信号の極性が反転していることを検出可能な時間、すなわち、極性反転検出可能時間Tkよりも長く、かつ、ブラシレスDCモータ100の電気時定数Teよりも短く、すなわち、Tk(極性反転検出可能時間)≦T2(極性反転時間)<Te(電気時定数)に設定されている。
この場合、図10及び図11に示すように、ブラシレスDCモータ100の回転位置(出力軸100aの位置)が目標位置に到達して、出力軸100aの位置誤差が位置誤差許容幅(許容範囲)内に収まると、PWM信号の電圧(図10の制御電圧)が、ドライバ部130がロック判定するロック検知時間Trよりも短い極性反転周期T1で極性反転する。なお、ブラシレスDCモータ100の電気時定数Teは、Te=L/Ra(L:等価インダクタンス、Ra:巻線抵抗)で表され、出力軸100aを拘束しておいて、コイルに定電圧を印加してから電流がその飽和値の63%まで立ち上がるのに要する時間である。
したがって、ドライバ部130は、位置ホールド状態のときには、モータ駆動制御部120から入力されるPWM信号が、ロック検知時間Trよりも短い極性反転周期T1で極性反転するため、位置ホールド状態をロック状態であるとは誤認識しない。また、ドライバ部130は、極性反転時間T2が極性反転検出可能時間Tkよりも長く、かつ、電気時定数Teよりも短く設定されているため、ロック状態であると誤判定することを確実に防止しつつ、振動することを防止することができる。
一方、位置・速度追従制御部123には、目標位置を示す目標位置信号が目標位置・速度計算部121から入力されるとともに、モータ位置・速度計算部122からモータ位置信号が入力されるため、図8に示したように、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aの位置が、目標位置から位置誤差許容幅を超えてずれると、位置・速度追従制御部123は、制御信号をドライバ部130に出力して、元の目標位置に戻すという位置ホールド状態を維持する。
そして、ブラシレスDCモータ100に負荷がかかり、制御電圧が流れて位置ホールド状態が維持されているような場合、極性反転時に制御電圧が逆転して流れようとして、極性が元に戻ると、制御電圧が戻ることとなる。この場合、極性反転時間T2が長いと、連続して起こることで、ブラシレスDCモータ100が僅かに振動するおそれがあるが、本実施例においては、Tk≦T2<Teに設定されているため、このような振動を防止することができる。
なお、位置・速度追従制御部123は、図10では、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aが目標位置に位置してその位置誤差が位置誤差許容幅内に収まると、極性反転周期T1で極性反転時間T2だけ極性反転させているが、図11では、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aが目標位置に位置してその位置誤差が位置誤差許容幅内に収まると、一度、制御電圧の極性を、ロック検知時間Tr未満の時間で反転させた後に、極性反転周期T1で極性反転時間T2だけ極性反転させている。
すなわち、図10と図11のいずれの場合であっても、ドライバ部130が位置ホールド状態をロック状態と誤認識することを防止することができるとともに、振動することを防止することができる。
なお、上記説明では、Tk≦T2<Teに設定しているが、Tk≦T1−T2<Teの関係に設定してもよい。
すなわち、極性反転時間T2を長く設定し、極性反転周期T1から極性反転時間T2を減算した時間を、短くして、極性反転検出可能時間Tkと電気時定数Teとの間に収まる時間に設定してもよい。
このようにしても、上記同様に、振動が発生することを防止することができる。
なお、上記極性反転周期T1及び極性反転時間T2は、ばらつきがあってもよい。
このように、本実施例のデジタルカラー複写装置1は、モータ制御部110が、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aの回転方向と回転量を検出してエンコーダパルス(実回転信号)A、Bとして出力するエンコーダ(回転検出手段)101と、目標回転方向と目標回転量を指定する目標回転信号が入力され、該目標回転信号とエンコーダパルスA、Bに基づいて、制御信号を出力するとともに、所定のホールド状態では、所定の反転周期T1で所定の反転時間だけ極性の反転するPWM信号(反転制御信号)を出力するモータ駆動制御部(駆動制御手段)120と、モータ駆動制御部120の出力する制御信号に基づいてブラシレスDCモータ100に駆動電力を供給して回転駆動させるとともに、モータ駆動制御部120からPWM信号が所定のロック検知時間Tr以上未出力であると、ブラシレスDCモータ100への該駆動電力の供給を遮断するドライバ部(駆動手段)130と、を備え、前記反転周期T1が、前記ロック検知時間Trに対して、T1<Trの関係に設定されている。
したがって、位置ホールド状態においては、ドライバ部130のロック検知時間Trよりも短い反転周期T1で反転するPWM信号をモータ駆動制御部120からドライバ部130に出力して、該ドライバ部130がロック検知時間Tr内にPWM信号を検出することができ、位置ホールド状態をロック状態と区別して正確に認識して、位置ホールド状態を維持することができる。
また、本実施例のデジタルカラー複写装置1は、モータ制御部110が、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aの回転方向と回転量を検出してエンコーダパルス(実回転信号)A、Bとして出力する回転検出処理ステップと、目標回転方向と目標回転量を指定する目標回転信号が入力され、該目標回転信号とエンコーダパルスA、Bに基づいて、制御信号を出力するとともに、所定のホールド状態では、所定の反転周期T1で所定の反転時間だけ極性の反転するPWM信号(反転制御信号)を出力する駆動制御処理ステップと、該駆動制御処理ステップで出力される制御信号に基づいてブラシレスDCモータ100に駆動電力を供給して回転駆動させるとともに、該駆動制御処理ステップからPWM信号が所定のロック検知時間Tr以上未出力であると、ブラシレスDCモータ100への該駆動電力の供給を遮断する駆動処理ステップと、を有し、前記反転周期T1が、前記ロック検知時間Trに対して、T1<Trの関係に設定されている。
したがって、位置ホールド状態においては、ドライバ部130のロック検知時間Trよりも短い反転周期T1で反転するPWM信号をモータ駆動制御部120からドライバ部130に出力して、該ドライバ部130がロック検知時間Tr内にPWM信号を検出することができ、位置ホールド状態をロック状態と区別して正確に認識して、位置ホールド状態を維持することができる。
さらに、本実施例のデジタルカラー複写装置1は、モータ制御部110が、コンピュータに、ブラシレスDCモータ100の出力軸100aの回転方向と回転量を検出してエンコーダパルス(実回転信号)A、Bとして出力する回転検出処理と、目標回転方向と目標回転量を指定する目標回転信号が入力され、該目標回転信号とエンコーダパルスA、Bに基づいて、制御信号を出力するとともに、所定のホールド状態では、所定の反転周期T1で所定の反転時間だけ極性の反転するPWM信号(反転制御信号)を出力する駆動制御処理と、該駆動制御処理で出力される制御信号に基づいてブラシレスDCモータ100に駆動電力を供給して回転駆動させるとともに、該駆動制御処理からPWM信号が所定のロック検知時間Tr以上未出力であると、ブラシレスDCモータ100への該駆動電力の供給を遮断する駆動処理と、を実行させ、前記反転周期T1が、前記ロック検知時間Trに対して、T1<Trの関係に設定されているモータ制御プログラムを搭載している。
したがって、位置ホールド状態においては、ドライバ部130のロック検知時間Trよりも短い反転周期T1で反転するPWM信号をモータ駆動制御部120からドライバ部130に出力して、該ドライバ部130がロック検知時間Tr内にPWM信号を検出することができ、位置ホールド状態をロック状態と区別して正確に認識して、位置ホールド状態を維持することができる。
また、本実施例のデジタルカラー複写装置1は、ブラシレスDCモータ100が、電気時定数Teを有し、前記反転制御信号の前記反転時間をT2、ドライバ部130が該反転制御信号の反転を検出可能な極性反転検出可能時間をTkとしたとき、該反転時間T2、該極性反転検出可能時間Tk及び前記電気時定数Teが、Tk≦T2<Teの関係にある。
したがって、ブラシレスDCモータ100に負荷がかかり、ブラシレスDCモータ100に電力供給されてホールド状態が維持されていて、極性反転時に供給電力が逆転して流れようとして、極性が元に戻ると、供給電力が戻る際に、極性反転時間T2が長いと、上記動作が連続して起こることで、ブラシレスDCモータ100が僅かに振動するおそれがあるが、Tk≦T2<Teに設定されているため、この振動が発生することを防止することができる。
さらに、本実施例のデジタルカラー複写装置1は、ブラシレスDCモータ100が、電気時定数Teを有し、前記反転制御信号の前記反転時間をT2、ドライバ部130が該反転制御信号の反転を検出可能な極性反転検出可能時間をTkとしたとき、該反転時間T2、該極性反転検出可能時間Tk及び前記電気時定数Teが、Tk≦T1−T2<Teの関係にある。
したがって、ブラシレスDCモータ100に負荷がかかり、ブラシレスDCモータ100に電力供給されてホールド状態が維持されていて、極性反転時に供給電力が逆転して流れようとして、極性が元に戻ると、供給電力が戻る際に、極性反転時間T2が長いと、上記動作が連続して起こることで、ブラシレスDCモータ100が僅かに振動するおそれがあるが、Tk≦T1−T2<Teに設定されているため、この振動が発生することを防止することができる。
また、本実施例のデジタルカラー複写装置1は、モータ駆動制御部120が、前記目標回転信号の示す目標位置とエンコーダパルスA、Bの示す現在位置との位置誤差を算出し、該目標回転信号が所定の待ち時間Tt同じ値を継続し、該位置誤差が所定の位置誤差許容幅(許容範囲)内であると、前記ホールド状態であるとして、該ホールド状態が継続している間は、PWM信号を連続して出力している。
したがって、位置ホールド状態が維持されている間、PWM信号を連続して出力して、ドライバ部130が位置ホールド状態をロック状態と誤認識することを確実に防止することができ、利用性を向上させることができる。
さらに、本実施例のデジタルカラー複写装置1は、前記モータが、ブラシレスDCモータ100であり、前記回転検出手段が、ブラシレスDCモータ100の出力軸(出力軸)100aの回転量と回転方向を検出するエンコーダ101である。
したがって、ブラシレスDCモータ100を駆動するドライバ部130が、位置ホールド状態をロック状態と誤認識することを確実にかつ安価に防止することができ、安価に利用性を向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 デジタルカラー複写装置
10 給紙部
11a〜11d 給紙トレイ
12a〜12d 底板
13a〜13d ローラ群
14 用紙搬送路
15 搬送ローラ
16 手差し給紙部
20 画像形成部
21 光書き込み部
22 2次転写部
23 定着部
24 反転部
25 レジストローラ
26 排紙トレイ
30 転写ベルト機構部
31 転写ベルト
40Y、40M、40C、40K 作像部
41Y、41M、41C、41K 感光体
50 読み取り部
51 コンタクトガラス
60 ADF
61 原稿テーブル
61a 可動原稿テーブル
62 ピックアップローラ
63 給紙ベルト
64 リバースローラ
65 プルアウトローラ
66 中間ローラ
67 読み取り入口ローラ
68 押し当てローラ
69 第1原稿ガラス
70 読み取り出口ローラ
71 第2読み取り部
72 第2押し当てローラ
73 第2読み取り出口ローラ
74 排紙ローラ
75 搬送路
76 搬送ガイド板
77 セットセンサ
77a 原稿長さセンサ
78 センサ
79 排紙トレイ
90 ローラ駆動機構
100 ブラシレスDCモータ
100a 出力軸
101 エンコーダ
101a エンコーダディスク
101b 透過型フォトセンサ
101c エンコーダディスク
101d 反射型フォトセンサ
102 ホールIC
110 モータ制御部
120 モータ駆動制御部
121 目標位置・速度計算部
122 モータ位置・速度計算部
123 位置・速度追従制御部
130 ドライバ部
140 目標信号生成部
P 用紙
G 原稿
特開2004−324105号公報

Claims (8)

  1. 入力される制御信号の制御電圧が第1の時間以上変化しない場合にモータへの電力供給を遮断するドライバ部に対して前記制御信号を出力する制御装置であって、
    前記ドライバ部に対して前記制御信号を出力する出力部と、
    前記モータのロータ位置の変動により出力されるエンコーダ信号が入力される入力部と、を備え、
    前記モータのロータ位置を保持するように停止させる位置ホールド状態となると、前記制御信号の制御電圧を、前記モータの電気時定数よりも短い第2の時間、第1の制御電圧から第2の制御電圧に変更した後に前記第1の制御電圧に戻し、かつ当該第2の制御電圧への変更を前記第1の時間よりも短い間隔で行い、
    前記位置ホールド状態において前記入力部に前記エンコーダ信号が入力された場合に、当該エンコーダ信号に基づいて前記ロータ位置を元に戻すように前記制御信号を変化させる
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記第2の時間は、前記ドライバ部が前記制御電圧の変化を検出可能な時間より長い
    ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記入力部に前記エンコーダ信号が入力されて前記ロータ位置が予め定められた位置誤差許容幅を超えた場合に、当該エンコーダ信号に基づいて前記ロータ位置を元に戻すように前記制御信号を変化させる
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記モータの目標回転方向及び目標回転量を示す目標回転信号が入力され、前記位置ホールド状態でない場合には、当該目標回転信号及び前記エンコーダ信号に基づいて前記制御信号を変化させる
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の制御装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の制御装置と、前記モータと、前記ドライバ部とを備える駆動装置であって、
    前記モータの出力軸と同心軸上に設けられているエンコーダディスクを読み取って前記エンコーダ信号を出力するセンサを備える
    ことを特徴とする駆動装置。
  6. 請求項5に記載の駆動装置と、
    前記駆動装置によって駆動される搬送手段と、を備える
    ことを特徴とする搬送装置。
  7. 請求項5に記載の駆動装置と、
    前記駆動装置によって駆動される搬送手段と、を備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 入力される制御信号の制御電圧が第1の時間以上変化しない場合にモータへの電力供給を遮断するドライバ部に対して前記制御信号を出力する出力部と、
    前記モータのロータ位置の変動により出力されるエンコーダ信号が入力される入力部と、を備える制御装置における制御方法であって、
    前記モータのロータ位置を保持するように停止させる位置ホールド状態となると、前記制御信号の制御電圧を、前記モータの電気時定数よりも短い第2の時間、第1の制御電圧から第2の制御電圧に変更した後に前記第1の制御電圧に戻し、かつ当該第2の制御電圧への変更を前記第1の時間よりも短い間隔で行う電圧制御ステップと、
    前記位置ホールド状態において前記入力部に前記エンコーダ信号が入力された場合に、当該エンコーダ信号に基づいて前記ロータ位置を元に戻すように前記制御信号を変化させる位置制御ステップと、を備える
    ことを特徴とする制御方法。
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