JP5983212B2 - 無線機、コンピュータプログラム、同期処理装置、及び同期補正方法 - Google Patents
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Description
かかる高度道路交通システムは、主として、インフラ側の無線通信装置である複数の路側通信機と、各車両に搭載される無線通信装置である複数の車載通信機とによって構成される。
上記TDMAによるマルチアクセス方式において、送信用タイムスロットは、通常、各路側通信機それぞれに対して周期的に設定される。このため、各路側通信機は、周期的に設定された自機の送信用タイムスロットを用いて送信を行い、それ以外の時間は、他の路側機又は車載通信機からの送信信号の受信を行う。
外部基準信号に同期できないと、各路側通信機間の同期精度が低下する。
a)前記受信部がGNSS信号を受信できない。
b)他の無線機から送信された基準信号を前記受信部が受信できない又は他の無線機から送信されて前記受信部が受信した基準信号が信頼できない。
この場合、受信部が外部基準信号を受信できない又は受信した外部基準信号が信頼できないときであっても、終了条件が満たされると継続補正モードが終了するため、継続補正モードを続けると却って時刻精度が低下してしまう場合が生じるのを回避することができる。
継続補正モードの場合、実際には同期状態にはないが、継続補正モードを実行すると時刻精度をある程度維持できるため、同期状態であるとみなすことができる。
この場合、クロック発振器の精度が低くても、タイマの補正を短い周期で行うことで、タイマの誤差が小さくなり、クロック発振器の精度が低いままでもタイマ値の高精度化が可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る高度道路交通システム(ITS)の全体構成を示す概略斜視図である。本実施形態の高度道路交通システムは、「700MHz帯高度道路交通システム標準規格 ARIB STD−T109(一般社団法人電波産業会)」及び「700MHz帯高度道路交通システム拡張機能ガイドライン ITS RORUM RC−010(ITS情報通信システム推進会議)」に準拠したものとするが、そのようなものに限定されない。
なお、本実施形態では、道路構造の一例として、南北方向と東西方向の複数の道路が互いに交差した碁盤目構造を想定している。
図1に示すように、本実施形態の高度道路交通システムは、交通信号機1、路側通信機(無線機)2、車載通信機(無線機)3(図3参照)、中央装置4、車載通信機3を搭載した車両5、及び、車両感知器や監視カメラ等よりなる路側センサ6を含む。
中央装置4は、自身が管轄するエリアに含まれる各交差点Jiの交通信号機1及び路側通信機2とLAN(Local Area Network)を構成している。従って、中央装置4は、各交通信号機1及び各路側通信機2との間で双方向通信が可能である。なお、中央装置4は、交通管制センターではなく道路上に設置してもよい。
なお、図1では、図示を簡略化するために、各交差点Jiに信号灯器が1つだけ描写されているが、実際の各交差点Jiには、互いに交差する道路の上り下り用として少なくとも4つの信号灯器が設置されている。
高度道路交通システムにおいて、無線通信システムを構成する、複数の交差点それぞれに設置された複数の路側通信機(無線機)2は、その周囲を走行する車両の車載通信機3との間で無線通信(路車(車路)間通信)が可能である。また、各路側通信機2は、自己の送信波が到達する所定範囲内に位置する他の路側通信機2とも無線通信(路路間通信)が可能である。
また、同じく無線通信システムを構成する車載通信機(無線機)3は、路側通信機2との間で無線通信を行うとともに、キャリアセンス方式で他の車載通信機3と無線通信(車車間通信)が可能である。
路側通信機2及び車載通信機3は、同一周波数帯を通信に用いるが、上記のように路側通信機2と車載通信機3の送信時間帯が区別されていることで、路側通信機2による送信信号と、車載通信機3による送信信号との衝突を回避できる。
図2は、本実施形態における路車間通信のタイムスロットの一例を示す概念図である。図2に示すように、路車間通信においては、時間軸方向に並べて配置される無線フレーム(スーパーフレーム)が用いられている。
この無線フレームは、その時間軸方向の長さが100ミリ秒に設定されており、第一スロットSL1と、第二スロットSL2とを含んで構成されている。
第一スロットSL1は、路側通信機2に割り当てられるタイムスロットであり、この時間帯においては、路側通信機2による無線送信が許容される。一方、第2スロットSL2は、車載通信機3用のタイムスロットであり、この時間帯は車載通信機3による無線送信用として開放するため、路側通信機2は第2スロットSL2では無線送信を行わない。
第一スロットSL1には、それぞれスロット番号i(図2では、i=1〜10)が付されている。このスロット番号iは、無線フレーム内でインクリメント又はデクリメントされる。
路側通信機2には、無線フレームに含まれる複数の第一スロットSL1の内の一つが割り当てられる。路側通信機2はスロット番号iによっていずれのスロットが自機に割り当てられるかを認識することができる。
無線フレームは、上述のように時間軸方向に複数並べて配置されているので、いずれかの路側通信機2に割り当てられる、各スロット番号ごとの第一スロットSL1は、それぞれ、無線フレーム長さを1周期、つまり100ミリ秒を1周期として周期的に配置されている。従って、路側通信機2は、第一スロットSL1を用いた送信を100ミリ秒ごとに行う。
本実施形態のように、路側通信機2同士の位置関係が距離的に近い場合には、互いに異なるスロットが割り当てられる。互いの送信信号によって干渉を生じさせるのを防止するためである。
路側通信機(基地局)2間が同期されることで、各路側通信機2の無線フレームのタイミングが一致する。
ただし、本実施形態では、自走モードであっても、同期精度の低下を抑制する継続補正モードを実行可能である。
GPS同期モード、エア同期モード、及び継続補正モードについては、後に詳述する。
図3は、路側通信機2と車載通信機3の内部構成を示すブロック図である。
路側通信機2は、無線通信のためのアンテナ20が接続された無線通信部(受信部;送信部)21aと、通信制御などの処理を行う制御部22と、GPS(GSNN)受信機21bと、を備えている。
無線通信部21a及びGPS受信機21bは、外部基準信号(GPS信号;他の路側通信機2からの時刻情報)を受信するための受信部として機能する。
車載通信機3は、無線通信のためのアンテナ30が接続された無線通信部31と、通信制御などの処理を行う制御部32と、通信のために必要な情報を記憶する記憶部33と、を備えている。
制御部22の各機能は、その一部又は全部がハードウェア回路によって構成されてもよいし、その一部又は全部が、ソフトウェア(コンピュータプログラム)をコンピュータによって実行させることで実現されていてもよい。制御部22の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータの記憶装置(図示省略)に格納される。
制御部22をハードウェアによって構成する場合、制御部22は、通信に関する処理(同期に関する処理を含む)を行う通信処理チップとして構成することができる。また、制御部22の機能のうち同期に関する機能は、同期に関する処理を行う同期処理チップによって実現されてもよい。同期処理チップは、少なくとも、誤差検出部22c及び補正部22dを備える。同期処理チップは、タイマ22b、補正テーブル22e又は記憶部22fを備えていてもよい。
したがって、各路側通信機2のタイマ22bの値(時刻)を同一にすることで、路側通信機2間の同期をとることができる。
なお、制御部22及び発振器25の双方を備えたものを通信処理モジュール23又は同期処理モジュール23という。
この結果、タイマ22bの値は、協定世界時(UTC、Universal Time, Coordinated)の1秒未満の値に(理想的には)同期することになる。
エア同期は、路側通信機2が、他の路側通信機2によって送信されたパケットを受信し、当該パケットに含まれる時刻情報を元に、自機2の時刻(自機2のタイマ22bの値)を、該他の路側通信機2の時刻(他の路側通信機2のタイマ22bの値)に、補正することで行われる。
具体的には、路側通信機2は、時刻情報(外部基準信号)を受信すると、受信した時刻情報と、自機の時刻(自機2のタイマ22bの値)と、の差分を補正する。
GPS同期で用いられる1PPS信号は、1ppmレベルの高精度の信号である。したがって、各路側通信機2は、1PPS信号でリセットされたときには、非常に高精度で時刻同期がとれている。
したがって、2つの路側通信機2それぞれのタイマ22b間では、1PPS信号を得られる直前において、最大40μsの差が生じることになる。
つまり、複数の路側通信機2において、それぞれのタイマ22に最大40μsもの差が生じると、タイマ22によって決定される無線フレームのタイミング(送信タイミング)も最大で40μsもの差が生じ、複数の路側通信機2間の同期誤差が、最大許容同期誤差(16μs)を超えてしまう。
しかし、発振器25から出力されるクロック信号を高精度化すると大幅なコストアップを招く。
タイマ22bが1PPS信号によってリセットされる直前は、誤差がなければ、タイマ値が1,000,000(理論値)になるはずである。したがって、この時点でのタイマの実際の値と理論値との差をとることで、クロック信号精度誤差によって1秒間に発生したタイマ誤差(同期誤差)を検出することができる。
つまり、タイマ誤差(同期誤差)は、基準信号である1PPS信号に基づいて、検出することができる。
なお、補正すべき誤差量として過去複数回分の平均をとることで、より適切な誤差量(誤差レベル)が得られる。
また、補正すべき誤差量が、2μs分(タイマ22bの2カウント分)の進みである場合には、図6に示すように、次の1PPS信号のパルス立ち上がりまでの1秒間の間において、2回、カウントアップ(インクリメント)すべきときにカウントアップ(インクリメント)しないことで補正すればよい。
なお、補正タイミングは、次の1PPS信号までの間において、ほぼ等間隔であるのが好ましい。
そして、補正部22は、補正テーブル22から取得したタイミングと補正量に従い、リセットから100ms後、300ms後、500ms後、700ms後、900ms後それぞれのカウントアップ時に、通常のカウントアップ量の1に、補正量の「1」を加えた2カウントアップ(ダブルインクリメント)を行う。また、リセット200ms後、400ms後、600ms後、800ms後それぞれのカウントアップ時においては、通常のカウントアップ量である1カウントアップを行う。
例えば、タイマ22bに3μsの遅れがある場合に、1,000,000/999,997の割り算を行って、1カウントあたりの誤差を求めて、1カウント毎に誤差を補正しようとした場合、割り算のために浮動小数演算(実数演算)が必要となったり、タイマ22bの値を整数ではなく、浮動小数(実数)にして、浮動小数の誤差を補正する場合には、浮動小数を扱うため、回路規模が大きくなりやすい。しかし、補正テーブル22eを設ければ、浮動小数演算は不要であり、補正テーブル22e分の記憶領域を確保すれば足りるため、回路規模の増大を抑えることができる。
また、1回の補正量は、タイマの通常のカウントアップ時(1μs毎のタイミング)において、カウントアップ量の調整で行うため、補正のためのハードウェアの追加が少なく済む。したがって、僅かなコストアップで高精度化が可能である。
また、補正テーブル22bには、補正タイミングの時刻を規定しておく必要はなく、複数の補正タイミング(第1補正タイミング〜第9補正タイミング)に対応する補正量だけを規定しておいてもよい。この場合、補正タイミングの時刻(100ms、200ms)は、別途、テーブル22b外に記憶しておいてもよいし、タイミングを適応的に制御してもよい。
スロット情報に含まれる時刻情報は、路側通信機2と車載通信機3との間で共有される時刻である。スロット情報には、時刻情報以外に、路側通信機2が使用する第一スロットSL1を特定する情報が含まれている。車載通信機3は、路側通信機2との間で時刻を共有することで時刻同期がとれているため、スロット情報に基づいて、路側通信機2が使用する第一スロットSL1の送信タイミングを把握することができる。
また、路側通信機2が送信した時刻情報を他の路側通信機2が受信してエア同期を行うことで、GPS同期ができなくても、路側通信機2間で同期をとることができる。
前述のように、路側通信機2が、外部基準信号に基づく同期を行えない場合、路側通信機2は、外部基準信号に基づいて同期をとる処理は行わずに、自らのタイマ22bの値に従って動作する自走モードとなる。そして、本実施形態では、自走モードであっても、継続補正モードを実行可能である。
つまり、図8に示すように、路側通信機2は、同期に関するモードとして、GPS同期モードM1、エア同期モードM2、及び自走モードM3を有する。自走モードM3には、継続補正モードM3aと、非同期モードM3bと、がある。各モードM1,M2,M3a,M3bからは、図8に示す矢印にしたがって、他のモードM1,M2,M3a,M3bへの遷移が可能となっている。
すなわち、GPS同期モードM1又はエア同期M2では、外部基準信号に基づいて、外部基準信号に対応したタイミングで検出された同期誤差(補正すべき誤差量)に基づいて、図7のテーブルが参照されて、補正が行われるのに対し、継続補正モードM3aでは、過去のGPS同期中に検出された同期誤差(補正すべき誤差量)に基づいて、図7のテーブルが参照されて、補正が行われる。
また、継続補正モードM3aにおいて、エア同期の際に検出された同期誤差(補正すべき誤差量)を用いてタイマ22bの補正をすることで、エア同期相当の同期精度が得られる。
なお、エア同期よりもGPS同期のほうが、より高い同期精度を得ることが可能であるため、継続補正モードM3aにおいては、GPS同期の際に検出された同期誤差(補正すべき誤差量)を用いるのが好ましい。
過去の複数の同期誤差を用いる場合、例えば、過去の複数の同期誤差を平均化して用いることができる。
所定の条件(終了条件)が満たされると、継続補正モードM3aから非同期モードM3bへ遷移する。
所定の条件(終了条件)の他の例としては、他の路側通信機2から時刻情報が受信できなくなってから又は、受信した時刻情報が信頼できないものとなってから(エア同期中止後)、所定時間が経過したことである(条件例B)。
条件例A,Bにおける所定時間とは、例えば、数時間であってもよいし、数日であってもよいし、数ヶ月であってもよい。
温度変動の閾値は、例えば、問題となるクロック変動(例えば±16μs以上の変動)に相当する温度変動の大きさとして設定できる。
図9〜図12は、路側通信機2による同期処理の第1例を示している。
図9は、同期処理に関連して路側通信機2(又は車載通信機3)によって生成・送信される情報を含むデータの構造を示している。図9に示すデータは、前述のARIB STD−T109に規定するIVC−RVC層のプロトコルデータ単位(IPDU)のIR制御フィールドに含まれるデータである。図9に示すデータは、当該データを生成した路側通信機2に割り当てられた第1スロットSL1において無線通信部21aによって送信される。
図9に示す「識別情報」52は、送信元の識別(路側通信機(基地局)か車載通信機(移動局)か)に用いられる情報が格納される識別情報フィールドである。
図9に示す「予約」54は、今後のための予約フィールドである。
送信時刻フィールド55に格納された送信時刻(時刻情報)が、他の無線機2,3がエア同期をするための基準信号(外部基準信号)となる。
本実施形態では、同期方法としてはGPS同期が最優先されるため、GPS同期が確立可能である場合(GPS信号を受信可能である場合)、GPS同期モードM1となり、信頼度は1に設定される(ステップS1,S1−1)。また、同期情報は同期状態を示す情報となる(ステップS1−2)。
なお、信頼度が0である路側通信機2は、時刻情報が信頼できないため、信号強度が十分に大きくても、エア同期の対象とならない。
第2路側通信機RSUBは、信頼度が3になると、同じく信頼度が3である第4路側通信機RSUDにエア同期することができる。
また、自走モードで信頼度3〜7の第1路側通信機RSUAは、信頼度が3である第2路側通信機RSUBからの信号を検出すると、第1路側通信機RSUAは、信頼度が3である第2路側通信機RSUBにエア同期し、信頼度が3となる。
すると、第4路側通信機RSUDにエア同期していた第2路側通信機RSUBは、第4路側通信機RSUDからの時刻情報が信頼できないため、信頼度が3である第1路側通信機RSUAにエア同期する。
図13〜図16は、路側通信機2による同期処理の第2例を示している。
図13は、図9に示す拡張領域フィールド57の別の利用法を示している。同期処理の第2例では、16ビットの拡張領域フィールド57の一部(6ビット)を、同期形態フィールド57bとして使用する。
GPS同期からの乖離度フィールド57dは、4ビットのフィールド(b3〜b0)であり、GPS同期からの乖離度合いを示す情報(自走の場合は、自走になってから(又はGPS同期から外れてから)の経過時間や経過したフレーム数で更新される情報)が格納される。形態情報及びGPS同期からの乖離度は、路側通信機2が送信する時刻情報(外部基準情報)の信頼度を示す情報となっている。形態情報が示す同期形態は、GPS同期(00)、GPS同期中の路側通信機へのエア同期(01)、エア同期中の路側通信機へのエア同期(10)、自走(11)、の順で信頼度が低くなる。また、経過時間は、大きいほど信頼度が低くなる。
本実施形態では、同期方法としてはGPS同期が最優先されるため、GPS同期が確立可能である場合(GPS信号を受信可能である場合)、GPS同期モードM1となり、形態情報(b5〜b4)は00に設定される(ステップS11,S11−1)。また、GPS同期からの乖離度情報(b3〜b0)は0000に設定され(ステップS11−2)、同期情報は同期状態を示す情報となる(ステップS11−3)。
路側通信機2が、他の路側通信機2にエア同期しており、当該他の路側通信機2が送信する同期情報が同期状態を示すとともに、当該他の路側通信機2が送信する形態情報(b5〜b4)が10or11であり、かつ相手のGPS同期からの乖離度情報(b3〜b0)が自機以下の場合、形態情報(b5〜b4)は10に設定される(ステップS14,S14−1)。また、GPS同期からの乖離度情報(b3〜b0)は相手の値に設定され(ステップS14−2)、同期情報は同期状態を示す情報となる(ステップS14−3)。
第1路側通信機RSUAへのエア同期を外れた直後の第2路側通信機RSUBは、直前の同期形態フィールドの値(010000)を保持する。同期形態フィールド57bの値が010000である第2路側通信機RSUBは、第1路側通信機RSUBからの信号しか検出できないと、図15のステップS11〜S14においてNoとなるため、自走モード(継続補正モード)になる可能性もある。ただし、図16(d)では、同期形態フィールド57bの値が010000である第2路側通信機RSUBは、第4路側通信機RSUDからの信号を検出したときに、同期形態フィールド57bの値が100000である第4路側通信機RSUDにエア同期する。この場合、第2路側通信機RSUBは、ステップS14をYesと判断するため、同期形態フィールド57bの値が100000となる。
また、同期形態フィールド57bの値が110010〜111110である第1路側通信機RSUAが、同期形態フィールド57bの値が100000である第2路側通信機RSUBからの信号を検出すると、第1路側通信機RSUAは、同期形態フィールド57bの値が、100000である第2路側通信機RSUBにエア同期し、同期形態フィールド57bの値が100000となる。
すると、第4路側通信機RSUDにエア同期していた第2路側通信機RSUBは、第4路側通信機RSUDからの時刻情報が信頼できないため、同期形態フィールド57bが100000である第1路側通信機RSUAにエア同期する。
3 車載通信機
21 受信部
21a 無線通信部(受信部;送信部)
21b GPS受信機
22 制御部(通信処理装置;同期処理装置;通信処理チップ;同期処理チップ)
22a 通信制御部
22b タイマ
22c 誤差検出部
22d 補正部
22e 補正テーブル
23 通信処理モジュール(同期処理モジュール)
25 クロック発振器
Claims (12)
- 外部から受信した外部基準信号に同期する無線機であって、
前記外部基準信号を受信する受信部と
前記受信部が受信した前記外部基準信号に基づいて同期誤差を検出する誤差検出部と、
前記誤差検出部が検出した前記同期誤差を補正する補正部と、
を備え、
前記補正部は、前記外部基準信号を受信できない又は受信した前記外部基準信号が信頼できないときには、前記誤差検出部が過去に検出した同期誤差に基づいて補正を行う継続補正モードを実行し、
前記無線機は、クロック発振器から出力されるクロック信号に基づいてカウントされるタイマを更に備え、
前記誤差検出部は、前記受信部が受信した前記外部基準信号に基づいて、前記タイマの値の誤差を前記同期誤差として検出するよう構成され、
前記補正部は、前記誤差検出部が検出した前記同期誤差に基づいて、前記タイマの値を補正するよう構成され、
前記補正部は、周期的に発生する前記外部基準信号の発生周期よりも短い間隔で前記タイマの値を補正する
ことを特徴とする無線機。 - 外部から受信した外部基準信号に同期する無線機であって、
前記外部基準信号を受信する受信部と
前記受信部が受信した前記外部基準信号に基づいて同期誤差を検出する誤差検出部と、
前記誤差検出部が検出した前記同期誤差を補正する補正部と、
を備え、
前記補正部は、前記外部基準信号を受信できない又は受信した前記外部基準信号が信頼できないときには、前記誤差検出部が過去に検出した同期誤差に基づいて補正を行う継続補正モードを実行し、
前記補正部は、前記継続補正モードの実行を終了する終了条件が満たされると、前記受信部が前記外部基準信号を受信できない又は受信した前記外部基準信号が信頼できないときであっても、前記継続補正モードを終了して、前記外部基準信号に同期せず前記無線機が有するタイマの値に従って動作する非同期モードとなる
無線機。 - 外部から受信した外部基準信号に同期する無線機であって、
前記外部基準信号を受信する受信部と
前記受信部が受信した前記外部基準信号に基づいて同期誤差を検出する誤差検出部と、
前記誤差検出部が検出した前記同期誤差を補正する補正部と、
を備え、
前記補正部は、前記外部基準信号を受信できない又は受信した前記外部基準信号が信頼できないときには、前記誤差検出部が過去に検出した同期誤差に基づいて補正を行う継続補正モードを実行し、
前記補正部は、前記誤差検出部が過去に検出した複数の同期誤差のばらつきの大きさに応じて、前記継続補正モードを実行する時間の長さを制御する
無線機。 - クロック発振器から出力されるクロック信号に基づいてカウントされるタイマを更に備え、
前記誤差検出部は、前記受信部が受信した前記外部基準信号に基づいて、前記タイマの値の誤差を前記同期誤差として検出するよう構成され、
前記補正部は、前記誤差検出部が検出した前記同期誤差に基づいて、前記タイマの値を補正するよう構成され、
前記補正部は、周期的に発生する前記外部基準信号の発生周期よりも短い間隔で前記タイマの値を補正する
請求項2又は3に記載の無線機。 - 前記受信部は、前記外部基準信号として、少なくともGNSS信号及び他の無線機から送信された基準信号を受信可能であり、
前記補正部は、少なくとも以下のa)及びb)が成り立つ場合に、前記誤差検出部が過去に検出した同期誤差に基づいて補正する
請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線機。
a)前記受信部がGNSS信号を受信できない。
b)他の無線機から送信された基準信号を前記受信部が受信できない又は他の無線機から送信されて前記受信部が受信した基準信号が信頼できない。
- 自機が同期状態にあるか非同期状態にあるかを示す同期情報を送信する送信部を更に備え、
前記同期情報は、前記継続補正モードの実行中においては、同期状態にあることを示す情報となる
請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線機。 - 前記同期情報は、前記継続補正モードの実行を終了する終了条件が満たされると、非同期状態にあることを示す情報となる
請求項6記載の無線機。 - 無線機に搭載されたコンピュータを、
外部から受信した外部基準信号に基づいて同期誤差を検出する誤差検出部、及び
前記誤差検出処理によって検出された前記同期誤差に基づいて同期誤差を補正する補正部
として機能させ、
前記補正部は、前記外部基準信号を受信できない又は受信した前記外部基準信号が信頼できないときには、前記誤差検出部が過去に検出した同期誤差に基づいて補正を行う継続補正モードを実行し、
前記誤差検出部は、受信した前記外部基準信号に基づいて、クロック発振器から出力されるクロック信号に基づいてカウントされるタイマの値の誤差を前記同期誤差として検出するよう構成され、
前記補正部は、前記誤差検出部が検出した前記同期誤差に基づいて、前記タイマの値を補正するよう構成され、
前記補正部は、周期的に発生する前記外部基準信号の発生周期よりも短い間隔で前記タイマの値を補正する
ことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 外部から受信した外部基準信号に同期する処理を行う同期処理装置であって、
外部から受信した外部基準信号に基づいて同期誤差を検出する誤差検出部と、
前記誤差検出部が検出した前記同期誤差を補正する補正部と、
を備え、
前記補正部は、前記外部基準信号を受信できない又は受信した前記外部基準信号が信頼できないときには、前記誤差検出部が過去に検出した同期誤差に基づいて補正を行う継続補正モードを実行し、
前記誤差検出部は、受信した前記外部基準信号に基づいて、クロック発振器から出力されるクロック信号に基づいてカウントされるタイマの値の誤差を前記同期誤差として検出するよう構成され、
前記補正部は、前記誤差検出部が検出した前記同期誤差に基づいて、前記タイマの値を補正するよう構成され、
前記補正部は、周期的に発生する前記外部基準信号の発生周期よりも短い間隔で前記タイマの値を補正する
ことを特徴とする同期処理装置。 - 外部基準信号を受信できない又は受信した前記外部基準信号が信頼できないときには、過去に受信した外部基準信号に基づいて検出された同期誤差に基づいて、周期的に発生する前記外部基準信号の発生周期よりも短い間隔で同期誤差の補正を行うことを特徴とする同期補正方法。
- 外部から受信した外部基準信号に同期する処理を行う同期処理装置であって、
外部から受信した外部基準信号に基づいて同期誤差を検出する誤差検出部と、
前記誤差検出部が検出した前記同期誤差を補正する補正部と、
を備え、
前記補正部は、前記外部基準信号を受信できない又は受信した前記外部基準信号が信頼できないときには、前記誤差検出部が過去に検出した同期誤差に基づいて補正を行う継続補正モードを実行し、
前記補正部は、前記継続補正モードの実行を終了する終了条件が満たされると、前記外部基準信号を受信できない又は受信した前記外部基準信号が信頼できないときであっても、前記継続補正モードを終了して、前記外部基準信号に同期せず前記同期処理装置が有するタイマの値に従って動作する非同期モードとなる
同期処理装置。 - 外部から受信した外部基準信号に同期する処理を行う同期処理装置であって、
外部から受信した外部基準信号に基づいて同期誤差を検出する誤差検出部と、
前記誤差検出部が検出した前記同期誤差を補正する補正部と、
を備え、
前記補正部は、前記外部基準信号を受信できない又は受信した前記外部基準信号が信頼できないときには、前記誤差検出部が過去に検出した同期誤差に基づいて補正を行う継続補正モードを実行し、
前記補正部は、前記誤差検出部が過去に検出した複数の同期誤差のばらつきの大きさに応じて、前記継続補正モードを実行する時間の長さを制御する
同期処理装置。
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