JP5983185B2 - 直動案内装置の潤滑剤供給方法および直動案内装置の製造方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の一態様に係る直動案内装置の潤滑剤供給方法において、前記移動体は、前記本稼働時に使用するグリースを供給可能に前記接触シール側に設けられた潤滑剤注入路と、前記初期封入されたオイルを排出可能に前記潤滑剤注入路とは反対の側に設けられた排出穴とを有し、前記潤滑剤注入路および前記排出穴は、前記移動体の内面且つ前記負荷転動溝が形成されていない箇所に連通するように形成されており、前記直動案内装置の本稼働時に、稼働時潤滑剤として前記潤滑剤注入路から前記空隙部内にグリースを供給することによって前記排出穴から前記初期封入されたオイルを排出することは好ましい。
また、本発明の一態様に係る直動案内装置の製造方法において、前記移動体は、前記本稼働時に使用するグリースを供給可能に前記接触シール側に設けられた潤滑剤注入路と、前記初期封入されたオイルを排出可能に前記潤滑剤注入路とは反対の側に設けられた排出穴とを有し、前記潤滑剤注入路および前記排出穴は、前記移動体の内面且つ前記負荷転動溝が形成されていない箇所に連通するように形成されていることは好ましい。
図1ないし図2に示すように、このボールねじ10は、外周面に螺旋状のボール転動溝18を有して軸方向に延びるねじ軸12を案内軸として備えており、このねじ軸12に、移動体としてのナット14が遊嵌されている。ナット14は、鋼製で略円筒状をなす部材であり、ねじ軸12のボール転動溝18に対応する螺旋状の負荷転動溝20をその内周面に有している。そして、ボール転動溝18と負荷転動溝20に挟まれてできた螺旋状の空間が転動体軌道路22を構成している。
さらに、このボールねじ10は、ナット14の一方の側にあるフランジ28の側面に、潤滑剤を注入するためのニップル30が設けられている。そして、このニップル30からナット14の内周面まで連通する潤滑剤注入路31が形成されており、潤滑剤として、グリース等をボールねじ10内へ注入可能となっている。
ここで、本実施形態のナット14には、図2に示すように、初期封入するオイル(「初期封入オイル」ともいう)を排出する排出穴40が設けられている。同図に示すように、この排出穴40を形成する位置は、ナット14のフランジ28とは反対側の下部が望ましい。この排出穴40には、初期封入オイルを排出後、ボルト等で排出穴40の開口部に蓋をできるようにタップ40aが設けられている。
このボールねじ10は、その本稼働前に、初期封入潤滑剤として、本稼働時に使用するグリースと同じ基油のオイルをニップル30から空隙部である転動体間隙間36内に封入しており(初期封入潤滑剤供給工程)、ボールねじを本稼働時には、稼働時潤滑剤として、初期封入オイルと同じ基油を含有するグリース(「稼働時グリース」ともいう)が転動体間隙間36内に供給される(稼働時潤滑剤供給工程)ものである。
そして、図3(b)に稼働時潤滑剤供給工程を示すように、このボールねじ10では、ボールねじの本稼働時に、上記ニップル30に、不図示のグリース供給回路が接続されて、ニップル30から、稼働時潤滑剤として、初期封入オイルAと同じ基油を含有する稼働時グリースBが注入される。
上述のように、このボールねじ10によれば、本稼働時に使用する稼働時グリースBと同じ基油の初期封入オイルAが転動体間隙間36内に出荷時に予め封入されるので、ボールねじ10を本稼働前に、例えばこのボールねじ10を組み付ける際に、本稼働時に使用する稼働時グリースBに係る潤滑系統の配管等の準備が終了していない状態のまま駆動させたときでも、油分が不足した状態で駆動されることがない。したがって、それに起因する初期トラブルの発生を防止または低減可能である。そして、本稼働時には、予定された稼働時グリースBによって潤滑されるので、ボール34が無限循環回路16を円滑に転動し、ボール34や無限循環回路16の破損を防止し、ナット14がねじ軸12上を円滑に相対移動し、ボールねじ10の寿命を長くすることができる。
例えば、上記実施形態では、初期封入オイルAは、その基油動粘度が100mm2/s以下のものを用いているが、これに限定されず、初期封入オイルAは、稼働時グリースBと同じ基油を含有するオイルであれば種々のオイルを適用可能である。しかし、初期封入オイルAとしては、本稼働時に稼働時グリースBを供給する際に、円滑な供給を可能とし、稼働初期でのボールねじ10の起動トルクが増大しすぎることもなく、ボールねじからの初期封入オイルAの漏洩も防止する上では、基油動粘度が100mm2/s以下のものを用いることが好ましい。
また、例えば上記実施形態では、直動案内装置の一例として、ボールねじを例に説明したが、これに限定されず、直動案内装置としてリニアガイドであっても本発明を適用することができる。具体的には、案内軸として左右の両側面に軸方向に延びる転動体転動溝をそれぞれ有する案内レールと、その案内レールの転動体転動溝に対向する転動体転動溝を有し相互の転動体転動溝間に配置された複数の転動体を介してスライド移動可能に跨設される移動体であるスライダとを備えるリニアガイドにも適用することができる。
14 ナット(移動体)
16 無限循環回路
18 ボール転動溝
20 負荷転動溝
22 転動体軌道路
23 螺旋状隙間
24 循環孔
26 転動体チューブ
28 フランジ
30 ニップル
31 潤滑剤注入路
32 シール部材(接触シール)
34 ボール(転動体)
36 転動体間隙間(空隙部)
40 排出穴
A 初期封入オイル(初期封入潤滑剤)
B 稼働時グリース(稼働時潤滑剤)
Claims (6)
- 案内軸と、該案内軸に対し負荷転動溝を転動する複数の転動体を介して軸方向に相対移動可能に外嵌する移動体とを備え、前記移動体の両端面に、前記案内軸に接触して移動体内部を密封する接触シールが装着されており、前記案内軸および移動体の間での前記複数の転動体が配設された空隙部内が、当該直動案内装置を他の装置に組み込んで稼働させる本稼働時にはグリースによって潤滑される直動案内装置に潤滑剤を供給する方法であって、
前記直動案内装置を本稼働前に且つ前記グリースによる潤滑を行う前に、初期封入潤滑剤として、本稼働時に使用するグリースと同じ基油のオイルを前記空隙部内に初期封入することを特徴とする直動案内装置の潤滑剤供給方法。 - 前記初期封入するオイルは、その40℃における基油動粘度が100mm2/s以下であることを特徴とする請求項1に記載の直動案内装置の潤滑剤供給方法。
- 前記移動体は、前記本稼働時に使用するグリースを供給可能に前記接触シール側に設けられた潤滑剤注入路と、前記初期封入されたオイルを排出可能に前記潤滑剤注入路とは反対の側に設けられた排出穴とを有し、前記潤滑剤注入路および前記排出穴は、前記移動体の内面且つ前記負荷転動溝が形成されていない箇所に連通するように形成されており、
前記直動案内装置の本稼働時に、稼働時潤滑剤として前記潤滑剤注入路から前記空隙部内にグリースを供給することによって前記排出穴から前記初期封入されたオイルを排出することを特徴とする請求項1または2に記載の直動案内装置の潤滑剤供給方法。 - 案内軸と、該案内軸に対し負荷転動溝を転動する複数の転動体を介して軸方向に相対移動可能に外嵌する移動体とを備え、前記移動体の両端面に、前記案内軸に接触して移動体内部を密封する接触シールが装着されており、前記案内軸および移動体の間での前記複数の転動体が配設された空隙部内が、当該直動案内装置を他の装置に組み込んで稼働させる本稼働時にはグリースによって潤滑される直動案内装置を製造する方法であって、
前記直動案内装置を本稼働前に且つ前記グリースによる潤滑を行う前に、初期封入潤滑剤として、本稼働時に使用するグリースと同じ基油のオイルを前記空隙部内に初期封入することを特徴とする直動案内装置の製造方法。 - 前記初期封入されているオイルは、その40℃における基油動粘度が100mm2/s以下であることを特徴とする請求項4に記載の直動案内装置の製造方法。
- 前記移動体は、前記本稼働時に使用するグリースを供給可能に前記接触シール側に設けられた潤滑剤注入路と、前記初期封入されたオイルを排出可能に前記潤滑剤注入路とは反対の側に設けられた排出穴とを有し、前記潤滑剤注入路および前記排出穴は、前記移動体の内面且つ前記負荷転動溝が形成されていない箇所に連通するように形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の直動案内装置の製造方法。
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