JP5982449B2 - レーザ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ加工機その他のレーザ光を利用する機器にレーザ光を供給するためのレーザ装置に関する。
被加工物にレーザ光を照射して穿孔や切削その他の加工を施す加工機、レーザ光による走査で所望の文字や図形を描画するレーザマーカ、レーザ光を使用する計測装置及び医療用機器等といった各種のアプリケーションに必要なレーザ光を提供するレーザ装置が公知である。
レーザ装置からアプリケーション用の機器に供給するレーザ光の出力を安定させるべく、従来は、レーザ光源(発振器)が発振するレーザ光をビームスプリッタにより分割することでその一部をモニタ光として抽出し、当該モニタ光の出力をセンサを介して計測し、その出力と目標値との偏差を縮小するようにレーザ光源に印加する励起電流を増減調整していた(例えば、下記特許文献を参照)。
だが、励起電流の操作によるレーザ光の出力のフィードバック制御は遅延が大きい。その上、レーザ光源自体のレーザ発振性能(または、レーザ光源の入出力特性)が変動することもあり、モニタ光のみを参照してアプリケーション用の機器に供給されるレーザ光の出力を推測することが常に精確であるとは保証されていない。このような事情から、レーザ光の出力の制御の精度には改善の余地があった。
レーザ装置とアプリケーション用の機器とを結ぶ光路上にパワーメータを設置してレーザ装置から供給されるレーザ光の出力を確認し、しかる後パワーメータを撤去してアプリケーション用の機器の運用を開始するという措置をとることも考えられる。しかしながら、パワーメータの設置、レーザ光の出力の計測及びパワーメータの撤去という一連の作業を逐一遂行しなければならず、手間がかかる。
特開2003−298160号公報
本発明は、レーザ装置がアプリケーション用の機器に供給するレーザ光の出力の制御の精度をより一層向上させることを所期の目的としている。
上述した課題を解決するべく、本発明では、レーザ加工機その他のレーザ光を利用する機器にレーザ光を供給するためのレーザ装置であって、レーザ光を発振するレーザ光源(または、発振器)と、前記レーザ光源が発振するレーザ光を前記機器に供給される供給光と当該機器に供給されないモニタ光とに分割することができ、供給光の出力とモニタ光の出力との比率を変化させることが可能であり、かつ供給光を0にしてその分の出力をモニタ光に振り向けることができる、レーザ光源が発振するレーザ光を供給光及びモニタ光に分割する機能と機器に供給される供給光の出力を増大または低下させる機能とを兼ねた一つの分光素子と、前記モニタ光を受けてその出力を計測するためのセンサと、前記分光素子を操作して前記供給光を0にする閉期間中に前記センサを介して計測した損失分を除くレーザ光の全出力であるモニタ光の出力、及び同分光素子を操作して供給光を供給しながら前記モニタ光を抽出する開期間中にセンサを介して計測したモニタ光の出力の双方に基づき、開期間における現在の供給光の出力とその目標値との偏差を知得して当該偏差を縮小するように分光素子を操作する制御部とを具備するレーザ装置を構成した。
前記制御部は、前記閉期間が訪れる都度前記センサを介してモニタ光の出力を計測し、再び前記開期間に移行したときにはその直近の閉期間中に計測したモニタ光の出力の計測値を参照して現在の供給光の出力と目標値との偏差を知得するものとすることが好ましい。
前記分光素子としては、例えば音響光学変調器(AcoustoOptic Modulator)を採用する。この場合、AOMから出射する1次回折光を前記供給光とし、0次光を前記モニタ光とする。
レーザ装置の筐体内において、モニタ光である0次光の出力を計測するセンサと供給光となる1次回折光の光軸との干渉を回避するためには、前記AOMから出射した0次光を反射ミラーを介して前記センサに受光させるとともに、前記AOMから出射した1次回折光を反射ミラーを介することなしに筐体に設けた出射口から筐体外に出射させるようにすればよい。
本発明によれば、レーザ装置がアプリケーション用の機器に供給するレーザ光の出力の制御の精度をより一層向上させることができる。
本発明の一実施形態のレーザ装置の外観を示す斜視図。 同実施形態のレーザ装置の内部構成を模式的に示す図。 同実施形態のレーザ装置が分光素子として採用する音響光学変調器の構成及び作用を模式的に示す図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態のレーザ装置1は、レーザ光を利用する各種の機器にレーザ光71を供給するものである。レーザ光71を供給する対象となるアプリケーション用機器の例としては、レーザ加工機、レーザマーカ、計測装置や医療用機器等を挙げることができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態のレーザ装置1は、レーザ光7を発振するレーザ光源(または、レーザ発振器)2と、レーザ光源2が発振するレーザ光7をアプリケーション用の機器に供給される供給光71と当該機器に供給されないモニタ光70とに分割する分光素子3と、レーザ光源2が発振するレーザ光7から分離して抽出されたモニタ光70を受光してその出力を計測するセンサであるパワーメータ4と、分光素子3を操作することを通じてモニタ光70及び供給光71のそれぞれの出力を制御する制御部5と、レーザ光源2、分光素子3、パワーメータ4及び制御部5を収容する筐体6とを主要な構成要素とする。無論、これら以外に、図示しない電源装置や冷却装置(特に、水冷式)等を備えていることがある。
レーザ光源2の具体的態様は任意である。レーザ光源2に使用するレーザ媒質、発振するレーザ光7の波長、最大出力、発振するレーザ光7が連続波レーザであるかパルスレーザであるか、パルスレーザの場合におけるそのパルス幅、等の特性は一意に限定されない。本実施形態では、レーザ光源2として、レーザダイオードにより励起されるNd:YVO4レーザを想定している。発振するレーザ光7の波長は1064nm、パルス幅は25ps以下のピコ秒レーザである。
分光素子3は、レーザ光源2が発振するレーザ光7を単に二分できるだけでなく、供給光71の出力とモニタ光70の出力との比率を変化させることが可能であり、かつ供給光71を0にしてその分の出力をモニタ光70に振り向けることができるものである。そのような機能を有する分光素子3として、本実施形態ではAOMを採用している。
AOM3は、音響光学効果(AcoustoOptic Effect)を応用した光変調器である。AOEとは、物質31中で音響波(弾性波)8が伝搬することで当該物質31に機械的な歪みが生じ、光の屈折率が変化する効果である。図3に、AOM3の構成を模式的に示す。AOM3は、光学媒体31にトランスデューサ32を付設したものである。光学媒体31は、リン化インジウム、二酸化テルル、リン化ガリウム、ゲルマニウム等の結晶を主体とする。光学媒体31の構成材料は、レーザ光7の波長に応じて、当該レーザ光7をよく透過させるものを選択する。トランスデューサ32は、光学媒体31に印加するべき音響波8、特に超音波を生成する、例えば圧電素子であって、光学媒体31の所定の側面に接合している。光学素子における、トランスデューサ32が接合している側面と反対側の側面には、トランスデューサ32が印加する音響波8を吸収可能な吸音材33を配置する。
光学媒体31中の結晶を音響波8により振動させると、屈折率の周期構造が生じる。そこにレーザ光7が入射すると、直進光である0次光70に加えて、回折光である1次光71が現れる。光学媒体31に入射するレーザ光7の波長をλ、音響波8の伝搬速度をva、音響波8の周波数をfaとおくと、1次回折光71の光軸の向き即ち回折角Δθは、
Δθ=λ×fa/va
と表される。つまり、光学媒体31に印加する音響波8の周波数が高いほど、1次回折光71の偏向角度が大きくなる。
また、光学媒体31に入射するレーザ光7の強度をI0、レーザ光7の波長をλ、音響波8の出力をPa、光学媒体31の音響光学性能指数をM2、音響波8のビームの高さ及び長さ(音響波の幾何学的ファクタ)をそれぞれHa及びLaとおくと、1次回折光71の強度I1は、
1=I0×sin√η
但し、η={π2/(2λ2)}×M2×(La/Ha)×Pa
と表される。つまり、光学媒体31に印加する音響波8の出力が大きいほど、1次回折光71の強度即ち出力が大きくなる。
その上で、本実施形態では、分光素子たるAOM3から出射する1次回折光71を供給光とし、0次光70をモニタ光としている。
AOM3から出射したモニタ光70は、筐体6内に設置した一または複数の全反射ミラー62において反射された後、同じく筐体6内に設置したパワーメータ4に入射する。他方、AOM3から出射した供給光71は、筐体6内において反射ミラーにより反射されることなしに、筐体6に設けている出射口61から筐体6外へと出射する。この供給光71は、ミラー、光ファイバ、レンズその他所要の光学要素を使用してアプリケーション用の機器まで導かれる。
制御部5は、プロセッサ、メインメモリ、補助記憶デバイス、I/Oインタフェース等を有し、これらがコントローラ(システムコントローラやI/Oコントローラ等)によって制御されて連携動作するものである。補助記憶デバイスは、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ、その他である。I/Oインタフェースは、レーザ光源2の制御回路、AOM3の制御回路、パワーメータ4や、当該レーザ装置1に指令を与える外部のコンピュータ(または、制御装置)等と接続するためのデバイスである。プロセッサによって実行されるべきプログラムは補助記憶デバイスに格納されており、プログラムの実行の際には補助記憶デバイスからメインメモリに読み込まれ、プロセッサによって解読される。制御部5は、プログラムによりハードウェア資源を作動して、以下に述べる機能を発揮する。
制御部5は、外部のコンピュータ等からもたらされる、アプリケーション用機器に向けた供給光71の供給の開始/停止、供給光71の出力の大きさ、供給光71の出射のタイミング等を指令する信号を受信する。そして、制御部5は、受け取った指令に従い、出射口61から出射させる供給光71の出力や、その出射のタイミングを制御する。
制御部5は、レーザ光源2の要素であるレーザダイオードに印加する励起電流のON/OFF、及びその励起電流の大きさを調整する。励磁電流の大きさは、レーザ光源2から発振されてAOM3に入射するレーザ光7の全出力、即ちモニタ光70の出力、供給光71の出力及びAOM3の光学媒体31中でのレーザ光7、70、71の減衰による損失分を合算した出力に影響を及ぼす。
これに加えて、制御部5は、AOM3のトランスデューサ32から光学媒体31に印加する音響波8の出力の大きさを調整することにより、供給光71の出力を精確に制御するフィードバック制御を実施する。
AOM3から出射する1次回折光である供給光71の出力と、0次光であるモニタ光70の出力との比率は、光学媒体31に印加する音響波8の出力の操作を通じて変化させることができる。音響波8の出力を増大させるほど、供給光71の出力が増大し、その分モニタ光70の出力が減少する。音響波8の出力を0とする、即ち光学媒体31に音響波8を印加しない状態では、供給光71は0となり、モニタ光70のみがAOM3から出射することとなる。このとき、供給光71の分の出力はモニタ光70に振り向けられる。
つまり、レーザ装置1の出射口61から供給光71を出射させない閉期間中に、トランスデューサ32から光学媒体31に音響波8を供給せず、レーザ光源2から発振されるレーザ光7をAOM3に入射させれば、光学媒体31中で減衰する損失分を除いたレーザ光7の全出力をモニタ光70としてパワーメータ4に受光させ、その全出力の大きさを計測することができる。なお、レーザ光7、70、71が光学媒体31中で減衰する割合、換言すれば光学媒体31の光透過率は既知とする。制御部5が音響波8を発させないようトランスデューサ32を制御することは極めて容易であり(圧電素子に印加する電圧を0とすればよい)、故に、閉期間中にレーザ光源2が発振するレーザ光7の全出力を計測することも極めて容易である。
しかして、レーザ装置1の出射口61から供給光71を出射させる開期間中には、トランスデューサ32から光学媒体31に音響波8を供給し、レーザ光源2から発振されるレーザ光7のうちの一部をAOM3においてモニタ光70として抽出し、これをパワーメータ4に受光させてその出力の大きさを計測する。現在のレーザ光7の全出力が以前に計測したレーザ光7の全出力に等しいと見なせば、開期間中にAOM3から出射する供給光71の出力の大きさは、以前に計測した全出力から、現在計測しているモニタ光70の出力(及び、光学媒体31における損失分)を減じたものに等しくなる。このことに基づき、制御部5は、開期間において、過去の閉期間中に計測したレーザ光7の全出力、及び現在計測しているモニタ光70の出力の双方を参照し、現在の供給光71の出力の大きさを算定する。レーザ光源2が発振するレーザ光7の全出力をPL、閉期間中にパワーメータ4を介して計測したモニタ光70の出力をPL’、光学媒体31の光透過率をαとおくと、
αPL=PL
が成立する。そして、開期間中にパワーメータ4を介して計測されるモニタ光70の出力をP0、開期間中にAOM3ひいては出射口61から出射する供給光71の出力をP1とおくと、
αPL=P0+P1
が成立する。従って、現在の供給光71の出力P1は、
1=PL’−P0
として求められる。
制御部5は、現在の供給光71の出力と、外部のコンピュータ等から指令された供給光71の出力の目標値との偏差を縮小するように、AOM3を制御する。即ち、現在の供給光71の出力が目標値よりも大きいならば、トランスデューサ32から光学媒体31に印加する音響波8の出力を低減させてAOM3の1次回折光71の強度を低下させる。逆に、現在の供給光71の出力が目標値よりも小さいならば、トランスデューサ32から光学媒体31に印加する音響波8の出力を増強してAOM3の1次回折光71の強度を増大させる。結果、アプリケーション用の機器に供給するべき供給光71の出力を、指令された目標値に精密に制御することができる。
経時変化または経年変化として、レーザ光源2の発振するレーザ光7の全出力が変動してゆくとしても、その全出力を閉期間の機会を捉えて計測しておけば、供給光71の出力を恒常的に目標値に保つことが可能である。レーザ装置1及びアプリケーション用機器を運用している最中にも、レーザ装置1の出射口61から供給光71を出射させない閉期間、いわば機器がレーザ光71を必要としない期間はしばしば発生する(例えば、レーザ加工機において加工済のワークを未加工のワークと入れ替える期間等)。そのため、レーザ光7の全出力を計測する機会は頻繁に訪れる。
望ましくは、制御部5が、閉期間が訪れる都度、供給光となる1次回折光71の出力を0とした状態でモニタ光即ち0次光70の出力の計測を行う。そして、再び開期間に移行した際には、その直近の閉期間中に計測したモニタ光70の出力の計測値を用いて、現在の供給光71の出力を算出する。
分光素子たるAOM3は、閉期間中にレーザ光71を出射口61から出射させないようにするためのシャッタの役割を兼ねる。トランスデューサ32から光学媒体31に音響波8を印加しなければ、1次回折光71は生じず、出射口61にレーザ光71は供給されない。つまり、レーザ装置1に別途シャッタを実装する必要がない。
本実施形態では、レーザ加工機その他のレーザ光を利用する機器にレーザ光71を供給するためのレーザ装置1であって、レーザ光7を発振するレーザ光源2と、前記レーザ光源2が発振するレーザ光7を前記機器に供給される供給光71と当該機器に供給されないモニタ光70とに分割することができ、供給光71の出力とモニタ光70の出力との比率を変化させることが可能であり、かつ供給光71を0にしてその分の出力をモニタ光70に振り向けることができる分光素子3と、前記モニタ光70を受けてその出力を計測するためのセンサ4と、前記分光素子3を操作して前記供給光71を0にする閉期間中に前記センサ4を介して計測したモニタ光70の出力、及び同分光素子3を操作して供給光71を供給しながら前記モニタ光70を抽出する開期間中にセンサ4を介して計測したモニタ光70の出力の双方に基づき、開期間における現在の供給光71の出力とその目標値との偏差を知得して当該偏差を縮小するように分光素子3を操作する制御部5とを具備するレーザ装置1を構成した。
本実施形態によれば、レーザ装置1からアプリケーション用の機器に供給するべき供給光71の出力の制御の精度を一層向上させることができる。
前記制御部5が、前記閉期間が訪れる都度前記センサ4を介してモニタ光70の出力を計測し、再び前記開期間に移行したときにはその直近の閉期間中に計測したモニタ光70の出力の計測値を参照して現在の供給光71の出力と目標値との偏差を知得するものであるため、レーザ光源2が発振するレーザ光7の全出力が徐々に変化していったとしても、供給光71の出力を恒常的に目標値に収束させることができる。
本実施形態のレーザ装置1では、前記分光素子3としてAOM3を採用しており、当該AOM3から出射する1次回折光71を前記供給光とし、0次光70を前記モニタ光としている。AOM3は高速応答性を有しているため、供給光71の出力のフィードバック制御の遅れが非常に小さくなり、レーザ装置1としての性能がさらに高まる。
アプリケーション用の機器に供給するべき供給光71の出力の目標値がAOM3に入射する原レーザ光7の出力よりも小さい場合、AOM3を制御して1次回折光71の出力を抑制することとなるが、その分だけ0次光70の出力が増加する。そうでなくとも、現実のAOM3はその最大回折効率に限界がある。即ち、1次回折光71の出力は最大でも原レーザ光7の出力の85%ないし90%程度に留まり、残余のレーザ光が0次光70としてAOM3の光学媒体31から直線的に出射せざるを得ない。本実施形態では、この不可避的に発生する0次光70をモニタ光として有効活用し、開期間中の供給光71の出力のフィードバック制御を実施する。つまり、0次光70のエネルギが無駄とならない。
加えて、本実施形態では、前記AOM3から出射した0次光70を反射ミラー62を介して前記センサ4に受光させるとともに、前記AOM3から出射した1次回折光71を反射ミラーを介することなしに筐体6に設けた出射口61から筐体6外に出射させるようにしているため、筐体6内において0次光70の出力を計測するセンサ4と1次回折光71の光軸とが互いに干渉し合うことを好適に回避できる。供給光となる1次回折光71を反射ミラーを介することなく出射口61から出射させることは、供給光71の光軸のずれを防止することにつながる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。特に、レーザ光源1から出射するレーザ光7を供給光71とモニタ光70とに二分する分光素子3は、AOMには限定されない。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、レーザ光を利用する各種機器にレーザ光を供給するためのレーザ装置に適用することができる。
1…レーザ装置
2…レーザ光源
3…分光素子(音響光学変調器)
4…センサ(パワーメータ)
5…制御部
6…筐体
61…出射口
62…反射ミラー
7…レーザ光
70…モニタ光(0次光)
71…供給光(1次回折光)

Claims (4)

  1. レーザ加工機その他のレーザ光を利用する機器にレーザ光を供給するためのレーザ装置であって、
    レーザ光を発振するレーザ光源と、
    前記レーザ光源が発振するレーザ光を前記機器に供給される供給光と当該機器に供給されないモニタ光とに分割することができ、供給光の出力とモニタ光の出力との比率を変化させることが可能であり、かつ供給光を0にしてその分の出力をモニタ光に振り向けることができる、レーザ光源が発振するレーザ光を供給光及びモニタ光に分割する機能と機器に供給される供給光の出力を増大または低下させる機能とを兼ねた一つの分光素子と、
    前記モニタ光を受けてその出力を計測するためのセンサと、
    前記分光素子を操作して前記供給光を0にする閉期間中に前記センサを介して計測した損失分を除くレーザ光の全出力であるモニタ光の出力、及び同分光素子を操作して供給光を供給しながら前記モニタ光を抽出する開期間中にセンサを介して計測したモニタ光の出力の双方に基づき、開期間における現在の供給光の出力とその目標値との偏差を知得して当該偏差を縮小するように分光素子を操作する制御部と
    を具備するレーザ装置。
  2. 前記制御部は、前記閉期間が訪れる都度前記センサを介してモニタ光の出力を計測し、再び前記開期間に移行したときにはその直近の閉期間中に計測したモニタ光の出力の計測値を参照して現在の供給光の出力と目標値との偏差を知得する請求項1記載のレーザ装置。
  3. 前記分光素子として音響光学変調器を使用しており、当該音響光学変調器から出射する1次回折光を前記供給光とし、0次光を前記モニタ光とする請求項1または2記載のレーザ装置。
  4. 前記音響光学変調器から出射した0次光を反射ミラーを介して前記センサに受光させるとともに、
    前記音響光学変調器から出射した1次回折光を反射ミラーを介することなしに筐体に設けた出射口から筐体外に出射させる請求項3記載のレーザ装置。
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