JP5980991B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
可動演出を行う可動演出装置(40)を備えた遊技機において、
前記可動演出装置(40)は、
所定の高低差で延在するガイド部(41,42)と、
遊技機構成部材をなす固定部材(30)に対し、前記ガイド部(41,42)に沿って第1位置と該第1位置より下方の第2位置との間を上下に移動可能に構成された可動体(50)と、
前記可動体(50)に設けられた第1係合手段(105)と、
前記第1係合手段(105)に係脱自在に係合し、該第1係合手段(105)との係合下において前記可動体(50)の自重による下方移動を規制する第2係合手段(123)と、
前記第1係合手段(105)および第2係合手段(123)を係合状態から係合解除状態に切り替える切替手段(121)と、
前記可動体(50)または固定部材(30)の何れか一方に設けられた当接手段(58)と、
前記可動体(50)または固定部材(30)の何れか他方に設けられ、前記当接手段(58)と弾力的に当接する衝撃吸収手段(35)とを備え、
前記第1係合手段(105)および第2係合手段(123)の係合が解除された際に、前記可動体(50)が自重により前記ガイド部(41,42)に沿って前記第1位置から下方移動すると共に、前記当接手段(58)が前記衝撃吸収手段(35)に当接することで可動体(50)が前記第2位置で停止するよう構成され、
前記可動体(50)は、ベース体(51)と、該ベース体(51)の前側に設けられた装飾部(60)とを備え、前記当接手段(58)または前記衝撃吸収手段(35)がベース体(51)に設けられ、
前記当接手段(58)および衝撃吸収手段(35)の前方は、該当接手段(58)および衝撃吸収手段(35)の前方に設けられた部材により覆われていることを要旨とする。
可動演出を行う可動演出装置(40)を備えた遊技機において、
前記可動演出装置(40)は、
所定の高低差で延在するガイド部(41,42)と、
遊技機構成部材をなす固定部材(30)に対し、前記ガイド部(41,42)に沿って第1位置と該第1位置より下方の第2位置との間を上下に移動可能に構成された可動体(50)と、
前記可動体(50)に設けられた第1係合手段(105)と、
前記第1係合手段(105)に係脱自在に係合し、該第1係合手段(105)との係合下において前記可動体(50)の自重による下方移動を規制する第2係合手段(123)と、
前記第1係合手段(105)および第2係合手段(123)を係合状態から係合解除状態に切り替える切替手段(121)と、
前記可動体(50)または固定部材(30)の何れか一方に設けられた当接手段(58)と、
前記可動体(50)または固定部材(30)の何れか他方に設けられ、前記当接手段(58)と弾力的に当接して衝撃を吸収するゴム材(35)とを備え、
前記第1係合手段(105)および第2係合手段(123)の係合が解除された際に、前記可動体(50)が自重により前記ガイド部(41,42)に沿って前記第1位置から下方移動すると共に、前記当接手段(58)が前記ゴム材(35)に当接することで可動体(50)が前記第2位置で停止するよう構成され、
前記可動体(50)は、ベース体(51)と、該ベース体(51)の前側に設けられた装飾部(60)とを備え、前記当接手段(58)または前記ゴム材(35)がベース体(51)に設けられることを要旨とする。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図1または2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板等の透視保護体(図示せず)を備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。また、前記中枠12の右下方位置には、該中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられており、該操作ハンドル16の操作により打球発射装置が作動することで、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。なお、実施例では、前記図柄表示装置18として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置、7セグメントディスプレイ、その他の各種図柄を停止および変動表示可能な表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成して中枠12に対して開閉可能に組み付けるようにしてもよく、また上下の球受け皿の一方を省略して1つの球受け皿のみ設ける構成であってもよい。
前記遊技盤20は、図2に示すように、所定板厚の略矩形状に形成されたアクリルやポリカーボネート等の透明な合成樹脂材で形成された透明板であって、該遊技盤20の表面に、略円形状に湾曲した案内レール21が設けられて、該案内レール21によりパチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が遊技領域20a内に打ち出されるようになっている。また遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が前記遊技領域20a内に複数開設されて、各装着口に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口22が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させたり、パチンコ球を一定方向に誘導するようになっている。なお、前記装着口の形成数や大きさは、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等に応じて適宜決定される。
また、前記遊技盤20の裏面には、前記図柄表示装置18が取り付けられる設置部材30(図3または図4参照)が設けられている。前記設置部材30は、略矩形状に形成されて前記遊技盤20に対向する対向面部30aと、該対向面部30aの外周縁部から前方へ延出する外周壁部30bとから前方へ開口する箱状に形成されて、外周壁部30bの前端部を遊技盤20の裏側に当接させた状態で固定されている。そして、前記設置部材30には、前記対向面部30aの裏側に前記図柄表示装置18が着脱可能に取り付けられると共に、該対向面部30aにおける前記枠状装飾体25の表示窓口25aと前後に並んだ位置に、前後に開口する表示開口部30c(図2参照)が開設されており、該設置部材30の表示開口部30cに臨ませた図柄表示装置18の表示部18aが枠状装飾体25の表示窓口25aを介して遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、前記設置部材30における対向面部30aの前面側(すなわち、遊技盤20と設置部材30により画成される設置空間31内)には、前記表示開口部30cを囲繞するように各種の装飾部材や発光装置、可動演出装置40が配設されており、前記遊技盤20の盤面を透視して前面から視認し得るよう構成されている。すなわち、前記設置部材30は、図柄表示装置18や可動演出装置35等のパチンコ機10の遊技演出に関わる各種演出装置の設置手段として機能している。また、前記対向面部30aにおける表示開口部30cの右側部位には、前方に突出する固定ボス(図示せず)が複数形成されており、該固定ボスに可動演出装置35の駆動ユニット110(後述)を固定するようになっている。
図5に示すように、前記ダンパ部材35は、筒状体36と、該筒状体36に対して上下(筒状体36の軸方向)に進退するロッド37と、該ロッド37の突出端部に設けられた支持ヘッド38とを備えた伸縮型のダンパ部材35である。なお、ダンパ部材35としては、筒状体36の内部にガスを充填したガスシリンダおよびオイルを充填したオイルシリンダの何れのタイプであってもよい。前記ダンパ部材35は、前記ダンパ設置部32に設置した状態で、前記ロッド37が伸張して支持ヘッド38がダンパ設置部32の上部開口から設置部材30の設置空間31に突出するようになっている。すなわち、前記設置空間31に配設された第1可動体50(後述)が落下移動した際に前記ダンパ部材35の支持ヘッド38に当接し得るよう構成されており、第1可動体50をダンパ部材35の緩衝作用下で停止させるよう構成される。なお、後述する第2位置は、前記支持ヘッド38が下方位置に位置して第1可動体50が完全に停止した位置を指している。
次に、実施例に係るパチンコ機10の可動演出装置40につき説明する。図6に示すように、前記可動演出装置40は、駆動手段としての第1駆動モータ115と、上下に延在するガイド部41,42と、該ガイド部41,42に支持されて、当該ガイド部41,42に沿って第1位置および第2位置の間を上下移動可能な第1可動体50と、第1駆動モータ(駆動手段)115および第1可動体50を連繋接続し、当該第1可動体50をガイド部41,42に沿って移動させる駆動機構105,110とを基本的に備えている。ここで、実施例の駆動機構105,110は、前記設置部材30に配設され、駆動手段としての第1駆動モータ115を有する駆動ユニット110と、前記第1可動体50に設けられて駆動ユニット110の回転ギア部材(回転部材)121に連繋接続するラック部105とを備えており、第1駆動モータ115の駆動に伴い駆動ユニット110が作動することで、第1可動体50が上下移動するようになっている。実施例の第1可動体50は、第1位置にある状態で前記表示開口部30cにおける上縁部付近に位置し(図1または図4参照)、第2位置にある状態で表示開口部30cにおける上下方向の略中央に位置するよう構成される(図2参照)。また、実施例の可動演出装置40では、図4に示すように、前記設置部材30の表示開口部30cを挟む左右側部にガイド部41,42が略平行に延在するよう配設されており、一対のガイド部41,42に沿って第1可動体50が平行移動するよう構成されている。以下の説明では、前記表示開口部30cの右側に固定されるガイド部を右ガイド部41と指称し、表示開口部30cの左側に固定されるガイド部を左ガイド部42と指称して区別する場合がある。
前記一対のガイド部41,42は、基本的に同一の構成により形成されており、前記設置部材30(具体的には対向面部30a)に固定され、上下に直線的に延在する固定レール部(第1ガイド)43と、前記第1可動体50に固定され、当該固定レール部43に沿って移動する連結スライダ(第2ガイド)45とを備えている。ここで、前記設置部材30の表示開口部30cを挟んで略平行に延在するよう前記一対のガイド部41,42の各固定レール部43が前記対向面部30aに取り付けられると共に、前記第1可動体50の左右端部に略平行に延在するよう各固定レール部43に対応の各連結スライダ45が連結されており、これにより第1可動体50が略水平な姿勢を維持したままガイド部41,42に沿って上下に移動し得るようになっている。また、前記各固定レール部43と対応する連結スライダ45との間には、固定レール部43および連結スライダ45の夫々に対して相対的にスライド移動自在な中受スライダ44が設けられている。前記中受スライダ44は、前記固定レール部43および連結スライダ45の夫々に接触する転動体46を保持する保持手段として機能する部材であって、固定レール部43に対して連結スライダ45が移動する際に転動体46が転動することで、連結スライダ45が円滑にスライド移動し得るよう構成されている。
図6〜図10に示すように、前記第1可動体50は、前記ガイド部41,42に支持されるベース体51と、該ベース体51の前側に設けられ、前記枠状装飾体25の表示窓口25aを介して遊技盤20の前面に露出する可動体装飾部60とを備えている。前記ベース体51は、前後に板面が臨む左右に長尺な矩形板状に形成されると共に、該ベース体51の左右の幅寸法が表示開口部30cの左右の開口幅より大きく設定されている。なお、前記ベース体51は、金属板を折曲して形成されており、可動体装飾部60(具体的には後述の発光演出部70および第2可動体75,77)の荷重全体を支えると共に、落下の衝撃に耐え得る剛性を確保するようになっている。
次に、前記第1可動体50に設けられる可動体装飾部60について説明する。前記可動体装飾部60は、図9に示すように、前記ベース体51の前側に配設される基体部61と、該基体部61に配設された発光演出部70と、該基体部61に配設され、前記第1可動体50に対して相対的に動作可能な第2可動体75,77とを備えており、前記枠状装飾体25の表示窓口25aを介して発光演出部70および第2可動体75,77が遊技盤20の前面に露出するよう構成されている。すなわち、前記第1可動体50が上下移動することで、前記発光演出部70および第2可動体75,77が枠状装飾体25の表示窓口25a内で上下移動するようになっている。ここで、前記基体部61は、前記ベース体51の左右中央部に前方へ突出するよう形成された左右一対の支持突片51aの前端部に取り付けられており、該ベース体51と基体部61とが所要の間隔(第2可動体75,77が回転可能な間隔)だけ離間するよう構成されている。ここで、前記ベース体51には、前記基体部61を挟む左右側部に左右の支持部材80,90が配設されており、該ベース体51の右端部に位置する右支持部材90に、右側の第2可動体77が回転可能に支持されると共に、該ベース体51の左端部に位置する左支持部材80に、左側の第2可動体75は回転可能に支持されるようになっている。
前記第1LED基板65は、図9に示すように、前記基体部61の前面を全体的に覆うよう形成されて、その前面に複数のLED65aが実装されている。ここで、前記LED65aは、第1LED基板65における前記左右の第2設置部63を覆う領域に設置されている。そして、前記設置部材30の後側に設けられた前記演出制御装置に前記第1LED基板65が配線98接続されて、該演出制御装置からの制御信号に基づいて発光制御されるようになっている。なお、以下の説明では、第1LED基板65において、右側の第2設置部63を覆う領域を右発光領域と指称し、左側の第2設置部63を覆う領域を左発光領域と指称する場合がある。
前記左右の第2可動体75,77は、内部に空間が画成された中空円筒状に形成されて、外周面に光透過性の装飾が形成されている。左側の第2可動体75は、図9に示すように、右端面に円形状の挿入口75aが内部空間内に開口するよう開設されており、該挿入口75aを介して前記左側の第2設置部63が内部に挿入されるようになっている。そして、左側の第2可動体75における左端面に、左方へ突出するギア部76が設けられると共に、該ギア部76の左側部に左方へ突出する左軸部75bが形成されている。また、前記左側の第2可動体75には、前記ギア部76および左軸部75bを貫通する嵌合孔(図示せず)が形成されており、該左側の第2可動体75に挿入された左側の第2設置部63から突出する回転軸64が嵌合孔に嵌合して、左側の第2可動体75と回転軸64とが一体的に回転するよう連結されている。すなわち、前記左側の第2可動体75が回転することで、前記回転軸64を中心として左側の第2可動体75が左側の第2設置部63の周りを回転するようになっている。なお、前記左側の第2可動体75における前記挿入口75aの開口縁部が対応する第2設置部63の上下の端面に摺接するようになっており、該左側の第2可動体75の右端部側が回転可能に支持されている。また、前記左側の第2可動体75の内部空間には、前記左側の第2設置部63を覆う前記第1LED基板65の左側領域が収容されており、該第1LED基板65の左側領域に設けたLED65aを発光することで、左側の第2可動体75が内側から照明されて外周面の装飾が明輝されるようになっている。
図11に示すように、前記左支持部材80は、右側面に複数のギア収容部81aが画成された左支持壁部81と、該左支持壁部81の右側面に取り付けられてギア収容部81aを閉塞する平板状の保持板部82とを備えており、左支持壁部81の後端部が前記ベース体51に固定されている。前記左支持壁部81には、前記左側の第2可動体75に形成された左軸部75bが回転自在に嵌合する左支持孔81bが左右に開口して形成されると共に、前記保持板部82には、該左支持孔81bと左右に整列する位置に挿通孔82aが形成されており、該挿通孔82aの右側から挿通した左軸部75bを左支持孔81bに嵌合することで、前記ギア収容部81a内にギア部76が収容された状態で、左側の第2可動体75の左端部が回転自在に支持されるようになっている。また、前記左支持壁部81の外側面(左側面)には、軸孔81cを介して回転軸64を前記ギア収容部81aに突出させた姿勢で前記第2駆動モータ(第2の駆動手段)83が配設され、該ギア収容部81a内で回転軸64に駆動ギア84が連結されている。更に、前記ギア収容部81aには、前記駆動ギア84およびギア部76に噛合する従動ギア85が回転自在に収容されており、第2駆動モータ83の駆動が前記ギア部76に伝わるよう構成されている。ここで、前記左配線保持部57の左側の挿通口57aは、前記左支持部材80の左支持壁部81よりも左側で開口するよう形成されており、該左配線保持部57の案内路を挿通して左側の挿通口57aから引き出された配線98が前記第2駆動モータ83に接続されるようになっている。
前記ラック部105は、図9に示すように、前記連繋接続部100の右側部に設けられた上下に並ぶ複数のギア部により構成されており、前記駆動ユニット110に設けられた回転ギア部材121の作動ギア部123に係脱自在に係合(噛合)するよう構成される。また、前記連繋接続部100の前面には、上下の略全体に亘って延在する案内リブ106が僅かに前方へ突出するよう形成されている。また、連繋接続部100には、回転ギア部材121に形成された係止部125(後述)と係脱可能に係合する係合突部107が形成されている。この係合突部107は、連繋接続部100におけるラック部105の前側に形成されており、第1可動体50が第2位置に位置した状態で、駆動ユニット110に形成された後述するギア開口部112aに臨むようになっている。
図14に示すように、前記駆動ユニット110は、前記設置部材30に取り付けられる設置ケース111と、該設置ケース111に配設される駆動源としての第1駆動モータ115と、当該設置ケース111に形成された機構収容部112に配設され、第1駆動モータ115を第1可動体50のラック部105に連繋接続するギア機構部120とを基本的に備えている。前記設置ケース111は、前記設置部材30の表示開口部30cにおける開口右側縁の上下全長に亘って延在する縦長の矩形箱状に形成されて、該設置部材30の対向面部30aから突出形成された固定ボスにネジ止めされている。すなわち、前記設置ケース111を設置部材30に取り付けた状態では、設置部材30の対向面部30aから所定距離だけ前方に離間した位置で、前記表示開口部30cの右縁部に沿って設置ケース111が上下に延在するようになっており、当該設置ケース111と対向面部30aとの間に画成される空間を、前記第1可動体50の右端部が上下移動するよう構成されている。
ここで、前記設置ケース111は、図14、図15に示すように、前記機構収容部112を画成する前後のケース体113,114から構成されている。ここで、前記前ケース体113は、前記設置ケース111の前面をなすと共に、前記設置部材30の表示開口部30cにおける開口右側縁の上下全長に亘って延在するよう形成されている。また、前記後ケース体114は、前方へ開口する矩形箱状に形成されると共に、前記前ケース体113の上下寸法より小さな大きさで形成されている。そして、前記前ケース体113の下部位置に前記後ケース体114が取り付けられている。すなわち、前記機構収容部112は、前記設置ケース111の下部位置に形成されている。前記前ケース体113における前記機構収容部112の左前端部には、左側方に延出する摺動壁113aが設けられると共に、該摺動壁113aの延出端部に後方に延出して機構収容部112に対向する延出壁113bが設けられている。そして、前記機構収容部112と延出壁113bとの間に、前記第1可動体50に設けられた前記ラック部105が上下移動可能に位置するよう構成されている。なお、前記ラック部105に形成した前記案内リブ106が前記摺動壁113aに摺接するよう構成されており、第1可動体50が上下移動する際にラック部105を案内するようになっている。
図14、図15に示すように、前記機構収容部112に収容されるギア機構部120は、該機構収容部112の内側上部位置に収容されて前記ラック部105に噛合する前記回転ギア部材121と、該回転ギア部材121に噛合する複数の従動ギア117と、前記第1駆動モータ115の回転軸64に連結されて従動ギア117に噛合する駆動ギア116とから構成されており、当該回転ギア部材121および従動ギア117の夫々が機構収容部112内で回転自在に枢支されている。そして、前記機構収容部112の後面下部(対向面部30a側)に、前記第1駆動モータ115が取り付けられており、前記後ケース体114に設けた通孔114aを介して第1駆動モータ115の駆動軸115aが機構収容部112の内部で駆動ギア116に連結されている。すなわち、前記第1駆動モータ115を正逆回転方向に回転駆動することで、前記従動ギア117を介して前記回転ギア部材121が正逆回転方向に回転するようになっている。
前記回転ギア部材121は、図16に示すように、軸方向に所定厚み(幅)を有する円盤状に形成されて、その中心に設けた前後に貫通する軸孔121aに挿通された支軸121bを介して前記ギア機構部120(設置ケース111)に回転自在に軸支されている。そして、前記回転ギア部材121に、前記従動ギア117に噛合することで前記第1駆動モータ115に接続する連繋ギア部122と、前記ラック部105に噛合(係合)する作動ギア部123とが夫々形成されており、第1駆動モータ115の駆動に伴い回転ギア部材121が回転することで、前記作動ギア部123との噛合下(係合下)においてラック部105を上下移動させるよう構成されている。ここで、実施例では、前記回転ギア部材121の外周面の全体に、前記連繋ギア部122が全周に亘って形成されており、該連繋ギア部122における回転ギア部材121の軸方向に偏った一部(実施例では前側)にラック部105が噛合するようになっている。すなわち、前記連繋ギア部122においてラック部105と噛合する領域が前記作動ギア部123として機能するようになっている。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
なお、遊技機の構成としては、実施例のものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では、第2駆動モータ(第2の駆動手段)の駆動により第2可動体を回転させる構成とした。しかしながら、必ずしも第2可動体を第2駆動モータで回転させる必要はなく、第2可動体が第1可動体の上下移動に連動して回転する構成としてもよい。例えば、図22に示すように、前記設置部材や遊技盤の後面に上下に延在する第2のラック部150を設けて、左側の第2可動体75に設けたギア部76に対して第2のラック部150が噛合するよう構成すれば、第2駆動モータを設けることなく第1可動体50の上下移動に連動して第2可動体75,77を回転させることができる。これにより、第2駆動モータが不要となるから、部品点数が少なくなってコストを抑えることが可能となる。しかも、第1可動体50の移動に伴ってギア部76が回転する構成とすることで、第1可動体50の移動速度に応じて第2可動体75,77の回転速度を変化させることができる。従って、例えば第1可動体50が落下する場合には、第2駆動モータを設けることなく第2可動体75,77を高速で回転させることができ、インパクトのある可動演出を行うことができる。なお、図22中において実施例と同一の構成には同一の符号を付してある。
(2) 実施例では、切替手段としての回転ギア部材に第2係合手段としての作動ギア部を形成して、回転ギア部材が回転することで、第1係合手段(ラック部)および第2係合手段の係合状態が切り替わる構成とした。第1係合手段および第2係合手段の係合状態を切り替える切替手段としては、このような構成に限られるものではなく、例えば、切替手段としての回転ギア部材を軸方向や第1係合手段(ラック部)に対し近接・離間する方向に移動させる機構を別途設けて、回転ギア部材(作動ギア部)を第1係合手段に噛合する位置と第1係合手段との噛合が解除される位置とに変位させるようにしてもよい。この場合、作動ギア部は、回転ギア部材の全周に亘って形成してもよい。
(3) 実施例では、第1可動体は自重で直線的に下方移動する構成としたが、第1可動体が自重で移動する構成であれば、例えば、第1可動体が自重で斜め下方へ移動したり、第1可動体が曲線的に移動してもよい。また、第1可動体の一端側を軸支して、第1可動体が自重で回動する構成を採用することも可能である。何れの場合も、ガイド部は、第1可動体の移動軌跡に沿って延在して、第1可動体の移動を案内するよう構成される。
(4) 実施例では、左側の連結スライダ(第2ガイド)と第1可動体との連結部が左右に移動可能に構成したが、左右何れの第2ガイドも第1可動体に対し左右に移動可能に構成してもよい。また、実施例では、第1可動体の右縁部側にラック部を設けたが、第1可動体の左縁部側にラック部を設けてもよい。
(5) 実施例では、ガイド部として所謂ボール軸受構造を採用したが、ガイド部の構成としては、上下に延在する第1ガイドに沿って第2ガイドが移動する構成であれば、他の構成を採用することができる。
(6) 実施例では、回転ギア部材の作動ギア部の一部に円弧状凹部を形成することで作動ギア部を形成して、作動ギア部および連繋ギア部を一体的に形成したが、作動ギア部および連繋ギア部を軸方向に離間して形成したり、作動ギア部および連繋ギア部を夫々異なる部材に形成してもよい。
(7) 実施例では、当接手段(受け部)を第1可動体に設けると共に、衝撃吸収手段(ダンパ部材)を固定部材(設置部材)に設けた構成としたが、当接手段を固定部材に衝撃吸収手段を第1可動体に夫々設けてもよい。また、実施例では、衝撃吸収手段を固定部材としての設置部材に設置したが、固定部材としては、第1可動体が相対移動するものであればよく、例えば、遊技盤の後面や可動演出装置の他の部材を固定部材とすることができる。更に、実施例では、衝撃吸収手段としてダンパ部材を採用したが、衝撃吸収手段としては、第1可動体の衝撃を吸収し得るものであればよく、例えば、各種バネやゴム等の弾性力により第1可動体の衝撃を吸収する構成を採用することができる。なお、当接手段および衝撃吸収手段の数は、実施例のものに限られず、任意の数の当接手段および衝撃吸収手段を設けることができる。また、当接手段および衝撃吸収手段を省略することも可能である。
(8) 実施例では、回転する第2可動体を第2可動体として採用したが、第2可動体は必ずしも回転する必要はなく、第2可動体が第1可動体に対して相対的に直線移動したり、揺動したりするようにしてもよい。また、第2可動体は、1つであっても、3つ以上であってもよい。
(9) 実施例および変更例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機等の従来公知の各種遊技機を採用し得る。
35 ダンパ部材(衝撃吸収手段)
40 可動演出装置
41 右ガイド部(ガイド部)
42 左ガイド部(ガイド部)
43 固定レール部(第1ガイド)
45 連結スライダ(第2ガイド)
50 第1可動体(可動体)
51 ベース体
58 受け部(当接手段)
60 可動体装飾部(装飾部)
105 ラック部(第1係合手段)
121 回転ギア部材(切替手段)
123 作動ギア部(第2係合手段)
Claims (2)
- 可動演出を行う可動演出装置を備えた遊技機において、
前記可動演出装置は、
所定の高低差で延在するガイド部と、
遊技機構成部材をなす固定部材に対し、前記ガイド部に沿って第1位置と該第1位置より下方の第2位置との間を上下に移動可能に構成された可動体と、
前記可動体に設けられた第1係合手段と、
前記第1係合手段に係脱自在に係合し、該第1係合手段との係合下において前記可動体の自重による下方移動を規制する第2係合手段と、
前記第1係合手段および第2係合手段を係合状態から係合解除状態に切り替える切替手段と、
前記可動体または固定部材の何れか一方に設けられた当接手段と、
前記可動体または固定部材の何れか他方に設けられ、前記当接手段と弾力的に当接する衝撃吸収手段とを備え、
前記第1係合手段および第2係合手段の係合が解除された際に、前記可動体が自重により前記ガイド部に沿って前記第1位置から下方移動すると共に、前記当接手段が前記衝撃吸収手段に当接することで可動体が前記第2位置で停止するよう構成され、
前記可動体は、ベース体と、該ベース体の前側に設けられた装飾部とを備え、前記当接手段または前記衝撃吸収手段がベース体に設けられ、
前記当接手段および衝撃吸収手段の前方は、該当接手段および衝撃吸収手段の前方に設けられた部材により覆われている
ことを特徴とする遊技機。 - 可動演出を行う可動演出装置を備えた遊技機において、
前記可動演出装置は、
所定の高低差で延在するガイド部と、
遊技機構成部材をなす固定部材に対し、前記ガイド部に沿って第1位置と該第1位置より下方の第2位置との間を上下に移動可能に構成された可動体と、
前記可動体に設けられた第1係合手段と、
前記第1係合手段に係脱自在に係合し、該第1係合手段との係合下において前記可動体の自重による下方移動を規制する第2係合手段と、
前記第1係合手段および第2係合手段を係合状態から係合解除状態に切り替える切替手段と、
前記可動体または固定部材の何れか一方に設けられた当接手段と、
前記可動体または固定部材の何れか他方に設けられ、前記当接手段と弾力的に当接する衝撃を吸収するゴム材とを備え、
前記第1係合手段および第2係合手段の係合が解除された際に、前記可動体が自重により前記ガイド部に沿って前記第1位置から下方移動すると共に、前記当接手段が前記ゴム材に当接することで可動体が前記第2位置で停止するよう構成され、
前記可動体は、ベース体と、該ベース体の前側に設けられた装飾部とを備え、前記当接手段または前記ゴム材がベース体に設けられる
ことを特徴とする遊技機。
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-
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- 2015-05-28 JP JP2015108758A patent/JP5980991B2/ja active Active
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