JP5980073B2 - ガスバリア性スパウト及び該スパウトを装着したスパウト付きパウチの製造装置及び製造方法 - Google Patents

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Description

本願発明は、パウチに融着して装着するガスバリア性スパウトの製造装置及び製造方法に関し、特に輸液や経腸栄養剤、流動食等の酸素等によって変質しやすい内容物を収容するガスバリア性を有するパウチに装着するガスバリア性封止材を備えたガスバリア性スパウトの製造装置及び製造方法に関する。
従来、アミノ酸輸液や脂肪乳剤といった輸液や、経腸栄養剤、流動食等、また血液、食品等の酸素によって変質しやすい内容物を収容するパウチは、ガスバリア性の高い素材を層構成に含むラミネートフィルムなどをパウチに用いているため、パウチのガスバリア性は確保されていたが、パウチに取り付けられるスパウトは、通常ポリオレフィン系樹脂単体で成形されておりガスバリア性が十分でない。そのため、スパウト部分から酸素が侵入し、内容品の変質防止が完全でなく、より完全なガスバリア性を確保するためには、該パウチをガスバリア性の高い材料で形成された外装袋に挿入してさらに密封包装しなければならないという問題点があった。
その問題点を解決するために、シール可能容器のパッキン押さえの開口部にガスバリア性のシール膜をシールしたシール可能容器(特許文献1)、或いはスパウトとキャップから成る口栓付きパウチのスパウトの開口部側の底部をガスバリア性の封止材で覆い、封止材の外周をパウチの内面に熱融着した口栓付きパウチ(特許文献2)、あるいは収容室に流動体を収容した容器本体が保管された状態で注出部と収容室が封止材により離隔される流動体収容容器、その製造方法(特許文献3)が提案されている。
特表2008−513301号公報 特開2006−82826号公報 特開2012−81998号公報
しかしながら、従来公知の特許文献1のシール可能容器等は、パッキン押さえ50の開通路をガスバリアのシール膜をシールすることによって、パウチ内への酸素の侵入を阻止しているが、パッキン押さえの外周部はガスバリア性を有しておらず、このためパッキン押さえの外周部からの容器内への酸素の侵入を完全に阻止することはできない。また、その製造方法においても、パッキン押さえを有する容器を用意し、前記パッキン押さえの通路をガスバリア性にシール膜で塞いでシールするため、パッキン押さえを容器に取り付ける工程と、パッキン押さえの通路をシール膜で塞ぐ複雑な工程が別工程であり、生産が複雑で生産性が悪く、生産コストが高い。
一方、従来公知の特許文献2の口栓付きパウチは、前述した特許文献1の問題を解決できる口栓付きパウチであるが、スパウトの開口部側の底部を覆うガスバリア性の封止材の外周をパウチの内面に熱融着しているため、封止材をスパウトの開口部の周囲に折り曲げなくてはならないといった複雑な工程が必要となり、また、このような工程を経るためにたるみや歪みが発生しやすく、熱融着の際の融着不良が発生しやすい。
また、従来公知の特許文献3の流動体収容容器は、特許文献2と同様に前述した特許文献1の問題を解決できる流動体収容容器であるが、その製造方法において、正面視略矩形の容器用シートを一対対向させ、一方、正面視略矩形の封止部用シートを谷折りし、谷折りされた封止部に注出部を保持して前記容器用シート間に配設して熱融着するため設備が複雑となって、生産性が低下する恐れがあり、より一層の改良が望まれている。
そこで、本発明は、従来のスパウトにおける前記問題点を解決するものであり、パウチ内への酸素の侵入を完全に防止するガスバリア性スパウトを、簡単な設備で、高い生産性で製造可能なガスバリア性スパウト及び該スパウトを装着したスパウト付きパウチの製造装置及び製造方法を提供することを目的とするものである。
本請求項1に係る発明は、パウチに融着されるガスバリア性スパウトの製造装置であって、帯状のガスバリア性封止材を供給し、該封止材を長手方向に沿って2つ折りにしてスパウト本体の装着部を覆うように供給する封止材供給手段と、該2つ折りの封止材の重なった部分の間に前記スパウト本体を挿入するスパウト本体供給手段と、前記封止材と前記スパウト本体を融着するとともに、前記スパウト本体の前後の2つ折りの封止材同士を融着する融着手段と、前記封止材の2つ折り部分を幅方向に切断して個別のガスバリア性スパウトとする切断手段からなることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に係るガスバリア性スパウトの製造装置の構成に加え、前記融着手段の上流に、前記2つ折りの封止材の重なった部分を離間させる分離手段を有することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または2に係るガスバリア性スパウトの製造装置の構成に加え、前記スパウト本体を供給する、供給アームを備えたスパウト本体供給手段を有し、前記スパウト本体の供給位置が、前記融着手段の動作位置であり、前記供給アームが前記スパウト本体を把持固定した状態で、前記融着手段が動作することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに係るガスバリア性スパウトの製造装置の構成に加え、前記切断手段の下流側に、搬送手段が設けられ、該搬送手段が、前記スパウト本体の把持手段を有し少なくとも旋回、伸縮動作が可能な搬送アームを有し、切断前にスパウト本体を把持し、切断後に切断されたガスバリア性スパウトを外部に搬送することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項4に係るガスバリア性スパウトの製造装置の構成に加え、前記搬送手段が、切断されたガスバリア性スパウトを下流に設けられたパウチ製造装置に搬送し、かつ、該パウチ製造装置において、前記ガスバリア性スパウトのパウチのスパウト装着部分への挿入手段を兼ねていることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項6に係る発明は、前記請求項1乃至5のいずれかの製造装置によって製造されたガスバリア性スパウトをパウチに挿入、融着して、該スパウトをパウチに装着することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項7に係る発明は、パウチに融着されるガスバリア性スパウトの製造方法であって、帯状のガスバリア性封止材を供給し、該封止材を長手方向に沿って2つ折りにしてスパウト本体の装着部を覆うように供給する封止材供給工程と、該2つ折りの封止材の重なった部分の間に前記スパウト本体を挿入するスパウト供給工程と、前記封止材と前記スパウト本体を融着するとともに、前記スパウト本体の前後の2つ折りの封止材同士を融着する融着工程と、前記封止材の2つ折り部分を幅方向に切断して個別のガスバリア性スパウトとする切断工程からなることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項8に係る発明は、請求項7に係るガスバリア性スパウトの製造方法の構成に加え、前記融着工程の上流に前記2つ折りの封止材の重なった部分を離間させる分離工程を有することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項9に係る発明は、請求項7または8に係るガスバリア性スパウトの製造方法の構成に加え、前記スパウト供給工程が、前記スパウト本体を挿入した後に保持固定する保持工程を含み、前記融着工程が、前記保持工程でスパウト本体が保持固定された状態で行われることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項10に係る発明は、請求項7乃至9のいずれかに係るガスバリア性スパウトの製造方法の構成に加え、前記切断工程が、封止材の切断前にスパウト本体を把持する把持工程を含み、前記切断工程の後に、封止材が切断されたスパウトを外部に搬送する搬送工程を有することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項11に係る発明は、請求項10に係るガスバリア性スパウトの製造方法の構成に加え、前記搬送工程が、下流に設けられたスパウト付きパウチ製造工程におけるスパウトの供給工程を兼ねることにより、前記課題を解決するものである。
本請求項12に係る発明は、前記請求項7乃至11のいずれかの製造方法によって製造されたガスバリア性スパウトをパウチに挿入、融着して、該スパウトをパウチに装着することにより、前記課題を解決するものである。
本請求項1に係るガスバリア性スパウトの製造装置、及び本請求項7に係るガスバリア性スパウトの製造方法によれば、パウチ内への酸素の侵入を完全に防止するガスバリア性スパウトを連続して効率的に製造できる。
本請求項2及び本請求項8に記載の構成によれば、ガスバリア性スパウトを製造する際に、スパウト本体を2つ折りの封止材の重なった部分の間に円滑にスパウト本体を挿入することが可能となるため、スパウト本体の供給速度を向上させることができ、さらに生産性が向上する。
本請求項3及び本請求項9に記載の構成によれば、スパウト本体と封止材の融着が容易、確実に安定した状態で行うことが可能となるため、さらに生産性が向上する。
本請求項4及び本請求項10に記載の構成によれば、封止材を切断する際の安定性が向上するとともに、切断後のガスバリア性スパウトの排出が容易となる。
本請求項5及び本請求項11に記載の構成によれば、封止材の切断後のガスバリア性スパウトを保管、移動することなくスパウト付きパウチの製造に直接供給することが可能となり、さらに生産性が向上するとともに、1つの搬送設備でガスバリア性スパウトの搬出、挿入を行うことで、設備をより簡単な構成とすることができる。
本請求項6に係るスパウト付きパウチの製造装置、及び本請求項12に係るスパウト付きパウチの製造方法よれば、パウチ内への酸素の侵入を完全に防止したスパウト付きパウチを連続して効率的に製造できる。
本発明の製造装置及び製造方法で製造されるガスバリア性スパウトを装着したスパウト付きパウチの説明図。 本発明のガスバリア性スパウトの製造装置の実施形態の概略図。 図2の融着手段の一部拡大図。 図2のスパウト付きパウチ製造装置の他の実施形態の概略図。 図2のクランプおよび間歇搬送に関する他の実施形態の一部拡大図。
本発明のシール付きスパウトの製造装置は、帯状のガスバリア性封止材を供給し、該封止材を長手方向に沿って2つ折りにしてスパウト本体の装着部を覆うように供給する封止材供給手段と、該2つ折りの封止材の重なった部分の間に前記スパウト本体を挿入するスパウト本体供給手段と、前記封止材と前記スパウト本体を融着するとともに、前記スパウト本体の前後の2つ折りの封止材同士を融着する融着手段と、前記封止材の2つ折り部分を幅方向に切断して個別のガスバリア性スパウトとする切断手段からなることを特徴とするものである。
また、本発明のガスバリア性スパウトの製造方法は、帯状のガスバリア性封止材を供給し、該封止材を長手方向に沿って2つ折りにしてスパウト本体の装着部を覆うように供給する封止材供給工程と、該2つ折りの封止材の重なった部分の間に前記スパウト本体を挿入するスパウト供給工程と、前記封止材と前記スパウト本体を融着するとともに、前記スパウト本体の前後の2つ折りの封止材同士を融着する融着工程と、前記封止材の2つ折り部分を幅方向に切断して個別のガスバリア性スパウトとする切断工程からなることを特徴とするものである。
本発明のガスバリア性スパウトの製造装置、及び製造方法により製造されるガスバリア性スパウト100を用いたスパウト付きパウチ140は、図1に示す(下部は省略)ように、略矩形の表裏2枚のガスバリア性フィルム141の周囲がサイドシール部143、上部シール部142及び下部シール部(図示せず)を有し、上部シール部142の融着の際に、前述したガスバリア性スパウト100のガスバリア性封止材110を挟み込んで融着されることで形成される。
そして、ガスバリア性フィルム141は、例えば、アルミニウム箔等の金属箔、金属等の無機物を蒸着した蒸着フィルム、或いはエチレン・ビニルアルコール共重合体樹脂等の公知のガスバリア材を中間層、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂フィルムを内外層とした多層フィルムで構成する。また、ガスバリア性スパウト100のスパウト本体120は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂で構成され、封止材110は、前述したガスバリア性フィルム141と同様の多層フィルムで構成され、ガスバリア性スパウト100のガスバリア性封止材110をパウチ144の上部シール部142に融着することにより、ガスバリア性を有するスパウト付きパウチ140とする。
また、封止材110のヒートシール性樹脂から成る内外層は、スパウト本体120及びパウチ144と融着されるが、パウチ144と融着する外層は、スパウト本体120と融着する内層よりも高融点の樹脂を用いることが好ましい。
このような構成により、後述するスパウト本体120に封止材110を、融着手段230の底面ヒートシール金型231、外周面ヒートシール金型232によって融着させる際の際の粘着が防止され、且つ、ガスバリア性スパウト100をパウチ144に融着した際の融着性をより向上させる点で好ましい。
尚、サイドシール部143及び上部シール部142は内容物の充填前に融着され、図示を省略した下部シール部は内容物の充填後に融着される。
また、上部シール部142は、表裏2枚のガスバリア性フィルム141の融着、ガスバリア性フィルム141とガスバリア性スパウト100の封止材110が融着されることで密封され、パウチ内部にスパウト本体120が全く露出しない構造となり、スパウト本体120が、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂から成る酸素透過性を有する樹脂で構成されていても、パウチ内部への酸素の侵入を完全に遮断することができる。
尚、ガスバリア性スパウト100の封止材110の2つ折り部の長さは、上部シール部142に挟み込んで融着した際に確実に融着できる長さであれば、適宜の長さに設定すれば良い。
本発明のガスバリア性スパウト製造装置、及び製造方法の実施形態について説明する。
ガスバリア性スパウト100の製造装置200は、図2に示すように、ロール状に巻回された封止材原反Rから封止材110を供給しながら、該封止材110を長手方向に沿って2つ折りにする封止材供給手段210と、該2つ折りの封止材110の重なった部分の間に、スパウト本体120を挿入するスパウト本体供給手段220と、封止材110とスパウト本体120を融着するとともに、前後の封止材110の2つ折り部分を融着する融着手段230と、封止材110の2つ折り部分を切断する切断手段240を有している。
切断手段240の下流側には搬送手段270が設けられ、搬送手段270によって、封止材110の切断後のガスバリア性スパウト100がスパウト付きパウチ140の製造装置300に搬送されるように構成されている。
封止材供給手段210は、ガスバリア性封止材原反Rから間欠的に封止材110を繰り出し供給するロール群からなる間歇フィード機構211と、封止材110を2つ折りにする2つ折り手段212と、2つ折りにされた封止材110にスパウト本体120が挿入される隙間を開ける分離手段213を有し、封止材供給手段210を構成する。
尚、間歇フィード機構211の図示は説明のための概略図であり、また、後述する切断手段240に至る適宜の箇所にフィードローラやガイドローラを配置して、封止材110の供給を行っても良い。
スパウト本体供給手段220は、スパウト本体120を整列供給するパーツフィーダ221と、先端にスパウト本体120を把持する把持部223を有し旋回、伸縮動作が可能な供給アーム222とを有し、スパウト本体供給工程を行う。
供給アーム222は、旋回、伸縮動作を行うことで、パーツフィーダ221からスパウト本体120を1個ずつ把持して、前述した分離手段213の下流のスパウト供給位置に移送し、2つ折りの封止材110の間にスパウト本体120を挿入するように構成されている。
融着手段230は、スパウト本体120の装着部の開口部が形成された底面に、封止材110を融着する底面ヒートシール金型231と、スパウト本体120の装着部の外周面に封止材110を融着する外周面ヒートシール金型232とを有し、融着を行う。
外周面ヒートシール金型232は、図3に示すように、スパウト本体120の前後の所定の長さだけ封止材110の2つ折り部分を挟み込んで封止材110同士を融着する平面部233を有している。
融着手段230の動作位置は、前述したスパウト本体供給手段220でスパウト本体120が挿入されるスパウト供給位置とすることで、供給アーム222がスパウト本体120を把持して固定した状態で正確な位置で融着手段230を動作させて融着することが可能となる。
尚、融着手段230の外周面ヒートシール金型232によって融着される部分は、スパウト付きパウチ140を製造する際の上部シール部142の融着時に再度加熱されるため、本実施形態の融着手段230は、その後の工程でスパウト本体120と封止材110が分離しない程度の加熱で充分であり、また、融着手段230を一箇所のみに設けているが、必要に応じて、さらに下流に複数に設けて多段としても良い。
融着手段230の下流には、冷却金型251が設けられている。
切断手段240は、冷却金型251の下流に設けられた封止材クランプ部材242と、該封止材クランプ部材242の下流に設けられたシャー241を有し、等間隔にスパウト本体120の装着部を覆って融着し、連続した封止材110を切断して、個別のガスバリア性スパウト100とする切断工程を行う。
搬送手段270は、最下流で切断して得られたガスバリア性スパウト100を搬送するものであり、先端にガスバリア性スパウト100を把持する把持部272を有する旋回、伸縮動作が可能な搬送アーム271で構成されている。
該搬送アーム271は、最下流に送られてきた切断前のガスバリア性スパウト100を把持し、把持された状態で切断手段240のシャー241が動作して封止材110を切断し、切断後のガスバリア性スパウト100を把持したまま旋回、伸縮動作を行うことで次の工程、本実施形態では、スパウト付きパウチ製造装置300に搬送する搬送工程を行う。
スパウト付きパウチ140の製造装置300は、サイドシール部143のみ融着された状態のパウチ144を複数ストックするパウチストック320と、該パウチストック320から供給されるパウチ144を保持してスパウト付きパウチ140を製造するため、各工程位置に順に移動させる割り出しテーブル310と、完成したスパウト付きパウチ140を排出する排出手段330で構成されている。
また、スパウト付きパウチ140の製造装置300の各工程位置には、パウチ144を割り出しテーブル310に保持したまま、それぞれの工程を行う手段が配置されている。
パウチ供給位置311では、パウチ144が多数ストックされたパウチストック320から適宜手段により割り出しテーブル310に供給される。
スパウト挿入位置312では、前述したガスバリア性スパウト製造装置200の搬送アーム271が、その最下流で封止材110を切断して得たガスバリア性スパウト100を把持したまま、旋回、伸縮動作を行うことで割り出しテーブル310に保持されたパウチ144に挿入する。
その後、図示を省略してあるが、割り出しテーブル310が割り出し回転されて、ガスバリア性スパウト100が挿入されたパウチ144の上部シール部142を融着する融着位置(通常は連続する複数の割り出し位置で行われる。)、上部シール部142を冷却する冷却位置を経て、スパウト付きパウチ排出位置313で、完成したスパウト付きパウチ140が排出手段330に移動され、内容物充填工程等に搬送される。
尚、本実施形態では、パウチ144の供給からスパウト付きパウチ140排出までの各工程の移動を、割り出しテーブル310で行っているが、直線的な移動手段やマニプレータ等のハンドリング手段を用いて移動を行うようにしても良い。
例えば、直線的な移動手段を用いた実施形態であるスパウト付きパウチ製造装置400を、図4に示す。
スパウト付きパウチ140の製造装置400は、サイドシール部143のみ融着された状態のパウチ144を複数ストックするパウチストック420と、該パウチストック420から供給されるパウチ144を保持してスパウト付きパウチ140を製造するため、各工程位置に順に直線的に間歇移動させるパウチ搬送コンベア440と、完成したスパウト付きパウチ140を排出する排出手段430で構成されている。
パウチ搬送コンベア440は、上下に配された搬送ベルト441によって、上流端から供給されるパウチ144を挟んで保持し、間歇駆動されてパウチ144をスパウト挿入位置412、スパウトシール位置414、冷却位置415および検査位置416の順に移送し、それぞれの位置での工程を経て完成したスパウト付きパウチ140を、下流端から排出手段430に排出するように構成されている。
スパウト挿入位置412では、前述したガスバリア性スパウト製造装置200の搬送アーム271が、その最下流で封止材110を切断して得たガスバリア性スパウト100を把持したまま、旋回、伸縮動作を行うことでパウチ搬送コンベア440に保持されたパウチ144に挿入する。
また、本実施形態では、この位置で、仮ヒートシールバー401によって、供給されたガスバリア性スパウト100とパウチ144とが仮シールされる。
スパウトシール位置414では、ヒートシールバー402によって、ガスバリア性スパウト100とパウチ144とを完全に融着させ、冷却位置415では、冷却バー403によって、その融着された部分が冷却される。
さらに、検査位置416では、適宜の検査手段(図示せず)によって、スパウト付きパウチ140のスパウトシール位置の良否等が検査される。
図5は、本発明のガスバリア性スパウトの製造方法におけるクランプおよび間歇搬送の他の実施形態を示し、前述したシール付きスパウト製造装置200において、融着手段230から切断手段240にかけて他の形態のクランプ部材260を備えている(尚、特徴的な部分だけを図示した。)。
この実施形態は、前述したスパウト本体供給手段220でスパウト本体120が2つ折りにされた封止材110の間に挿入されると、上下に配置された間歇搬送クランプ262がスパウト本体120を挟持する。この時、上流側で封止材110が融着されるスパウト本体120が、下流側で封止材110が融着されたスパウト本体120が、それぞれスパウトクランプ261により挟持される。
この状態で、融着手段230の各ヒートシール金型231、232、冷却金型251及び切断手段240のシャー241が動作し、それぞれの工程の処理を行なうことにより、スパウト本体供給手段220の供給アーム222が前記処理を待つことなく、素早く次の動作を開始することができる。
次に、それぞれの工程の処理が完了すると、スパウトクランプ261が開放され、間歇搬送クランプ262がスパウト本体120を挟持したまま1ピッチ分送った後、再びスパウトクランプ261が、次のスパウト本体120を上流側と下流側でそれぞれ挟持する。
そして、間歇搬送クランプ262を開放し、1ピッチ分戻して次のサイクルを開始する。
尚、クランプや間歇搬送のための構成は、これらの形態に限らず、様々な変形が可能である。
本発明のガスバリア性スパウトの製造装置及び製造方法は、パウチ内への酸素の侵入を完全に防止するガスバリア性スパウトを連続して効率的に製造でき、製造されたガスバリア性スパウトは、特に輸液や経腸栄養剤、流動食等の酸素等によって変質しやすい内容物を収容するガスバリア性パウチに好適に利用できる。
100 ・・・ ガスバリア性スパウト
110 ・・・ ガスバリア性封止材
120 ・・・ スパウト本体
140 ・・・ スパウト付きパウチ
141 ・・・ ガスバリア性フィルム
142 ・・・ 上部シール部
143 ・・・ サイドバーシール部
144 ・・・ パウチ
200 ・・・ ガスバリア性スパウト製造装置
210 ・・・ 封止材供給手段
211 ・・・ 間歇フィード機構
212 ・・・ 2つ折り手段
213 ・・・ 分離手段
220 ・・・ スパウト本体供給手段
221 ・・・ パーツフィーダ
222 ・・・ 供給アーム
223 ・・・ 把持部
230 ・・・ 融着手段
231 ・・・ 底面ヒートシール金型
232 ・・・ 外周面ヒートシール金型
240 ・・・ 切断手段
241 ・・・ シャー
242 ・・・ 封止材クランプ部材
250 ・・・ 冷却手段
251 ・・・ 冷却金型
260 ・・・ クランプ手段
261 ・・・ スパウトクランプ
262 ・・・ 間歇搬送クランプ
270 ・・・ 搬送手段
271 ・・・ 搬送アーム
272 ・・・ 把持部
300、400 ・・・ スパウト付きパウチ製造装置
401 ・・・ 仮ヒートシールバー
402 ・・・ ヒートシールバー
403 ・・・ 冷却バー
310 ・・・ 割り出しテーブル
311 ・・・ パウチ供給位置
312 412 ・・・ スパウト挿入位置
313 ・・・ スパウト付きパウチ搬出位置
414 ・・・ ヒートシール位置
415 ・・・ 冷却位置
416 ・・・ 検査位置
320、420 ・・・ パウチストック
330、430 ・・・ 排出手段
440 ・・・ パウチ搬送コンベア
441 ・・・ 搬送ベルト
R ・・・ 封止材原反

Claims (12)

  1. パウチに融着されるガスバリア性スパウトの製造装置であって、
    帯状のガスバリア性封止材を供給し、該封止材を長手方向に沿って2つ折りにしてスパウト本体の装着部を覆うように供給する封止材供給手段と、
    該2つ折りの封止材の重なった部分の間に前記スパウト本体を挿入するスパウト本体供給手段と、
    前記封止材と前記スパウト本体を融着するとともに、前記スパウト本体の前後の2つ折りの封止材同士を融着する融着手段と、
    前記封止材の2つ折り部分を幅方向に切断して個別のガスバリア性スパウトとする切断手段からなることを特徴とするガスバリア性スパウトの製造装置。
  2. 前記融着手段の上流に、前記2つ折りの封止材の重なった部分を離間させる分離手段を有することを特徴とする請求項1に記載のガスバリア性スパウトの製造装置。
  3. 前記スパウト本体を供給する、供給アームを備えたスパウト本体供給手段を有し、
    前記スパウト本体の供給位置が、前記融着手段の動作位置であり、
    前記供給アームが前記スパウト本体を把持固定した状態で、前記融着手段が動作することを特徴とする請求項1または2に記載のガスバリア性スパウトの製造装置。
  4. 前記切断手段の下流側に、搬送手段が設けられ、
    該搬送手段が、前記スパウト本体の把持手段を有し少なくとも旋回、伸縮動作が可能な搬送アームを有し、切断前にスパウト本体を把持し、切断後に切断されたガスバリア性スパウトを外部に搬送することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のガスバリア性スパウトの製造装置。
  5. 前記搬送手段が、切断されたガスバリア性スパウトを下流に設けられたパウチ製造装置に搬送し、かつ、該パウチ製造装置において、前記ガスバリア性スパウトのパウチのスパウト装着部分への挿入手段を兼ねていることを特徴とする請求項4に記載のガスバリア性スパウトの製造装置。
  6. 前記請求項1乃至5のいずれかの製造装置によって製造されたガスバリア性スパウトをパウチに挿入、融着して、該スパウトをパウチに装着することを特徴とするスパウト付きパウチの製造装置。
  7. パウチに融着されるガスバリア性スパウトの製造方法であって、
    帯状のガスバリア性封止材を供給し、該封止材を長手方向に沿って2つ折りにしてスパウト本体の装着部を覆うように供給する封止材供給工程と、
    該2つ折りの封止材の重なった部分の間に前記スパウト本体を挿入するスパウト供給工程と、
    前記封止材と前記スパウト本体を融着するとともに、前記スパウト本体の前後の2つ折りの封止材同士を融着する融着工程と、
    前記封止材の2つ折り部分を幅方向に切断して個別のガスバリア性スパウトとする切断工程からなることを特徴とするガスバリア性スパウトの製造方法。
  8. 前記融着工程の上流に前記2つ折りの封止材の重なった部分を離間させる分離工程を有することを特徴とする請求項に記載のガスバリア性スパウトの製造方法。
  9. 前記スパウト供給工程が、前記スパウト本体を挿入した後に保持固定する保持工程を含み、
    前記融着工程が、前記保持工程でスパウト本体が保持固定された状態で行われることを特徴とする請求項7または8に記載のガスバリア性スパウトの製造方法。
  10. 前記切断工程が、封止材の切断前にスパウト本体を把持する把持工程を含み、
    前記切断工程の後に、封止材が切断されたスパウトを外部に搬送する搬送工程を有することを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のガスバリア性スパウトの製造方法。
  11. 前記搬送工程が、下流に設けられたスパウト付きパウチ製造工程におけるスパウトの供給工程を兼ねることを特徴とする請求項10に記載のガスバリア性スパウトの製造方法。
  12. 前記請求項7乃至11のいずれかの製造方法によって製造されたガスバリア性スパウトをパウチに挿入、融着して、該スパウトをパウチに装着することを特徴とするスパウト付きパウチの製造方法。
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