JP5978091B2 - トンネル間シール構造 - Google Patents

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本発明は、先行トンネルとその隣に構築される後行トンネルとの間に設けられるトンネル間シール構造に関する。
複数本の矩形小断面トンネルを構築した後に、各トンネルの不要な覆工を撤去して大きな空間を形成しつつ、各トンネルの残置された覆工を利用して本設の頂底版や側壁などを形成することにより大断面トンネルを築造する技術が知られている。複数の小断面トンネルは、時間差をもって順次に構築され、後行トンネルは、先行トンネルの隣りに構築される。各トンネルは、例えば、推進工法によって構築される。
ここで、推進工法とは、トンネルの覆工となる筒状の推進函体(トンネル函体)を坑口から順次地中に圧入してトンネルを構築する工法である。なお、推進函体の先端には、刃口や掘進機などが取り付けられている。推進工法の掘進機は、推進函体に反力をとって自ら掘進するもの(つまり、推進ジャッキを装備しているもの)でもよいし、推進函体を介して伝達された元押しジャッキの推力により掘進するものであってもよい。
トンネル間シール構造としては、特許文献1に開示されたようなものがある。このトンネル間シール構造は、後行トンネルの表面に設けられた弾性シール部材と、先行トンネルに設けられた弾性受けブロック部材とを備えている。弾性シール部材は、後行トンネルに固定されるベース部と、このベース部と一体的に形成されたリップ部とを備えてなる。リップ部は、先端が大断面トンネルの外側に向いており、大断面トンネルの外側からの水圧によって弾性受けブロック部材の表面に向かって弾性的に押し付けられる。
特開2011−202421号公報
弾性シール部材と弾性受けブロック部材をトンネルの表面に固定する構成としては、図7に示すような構造が採用されている。弾性シール部材100と弾性受けブロック部材110は、幅方向両端部に配置した係止金具120によって、後行トンネル121と先行トンネル122の対向面にそれぞれ固定されているので、弾性シール部材100または弾性受けブロック部材110を設置するためには、弾性シール部材100本体または弾性受けブロック部材110本体の幅寸法に、係止金具120の固定代(ボルトBで係止金具120をトンネル121,122の対向面に固定するためのスペース)寸法を加えた大きさの設置スペースを必要としていた。
ところで、図8に示すように、大断面トンネル1の本設コンクリート躯体C1の品質向上のために、本設コンクリート躯体C1内には弾性シール部材100などの異物が混入しないようにする必要がある。このようにするには、本設コンクリート躯体C1の外側の鋼殻(小断面トンネルの鋼殻)が位置する部分は仮設コンクリート躯体C2扱いになるので、弾性シール部材100および弾性受けブロック部材110が鋼殻の主桁123の高さからはみ出さないようにできればよい。
しかしながら、浅深度でトンネルの土被りが小さい場合には、鋼殻の主桁123の高さが小さくなることがある。このとき、前記の弾性シール部材100および弾性受けブロック部材110の固定構造では、設置スペースが大きいため主桁123の高さから弾性シール部材100などがはみ出してしまう場合があり、大断面トンネル1の本設コンクリート躯体C1内に弾性シール部材100などの異物が混入してしまうことになる。したがって、従来の弾性シール部材100および弾性受けブロック部材110の固定構造の小型化が必要となっていた。
このような観点から、本発明は、設置スペースを小さくできるトンネル間シール構造を提供することを課題とする。
このような課題を解決するための請求項1に係る発明は、大断面トンネルを築造するために並設された矩形断面の先行トンネルと後行トンネルとの間に設けられるトンネル間シール構造において、前記先行トンネルに固定されトンネル長手方向に沿って延在する弾性受けブロック部材と、前記弾性受けブロック部材の幅方向の両端縁部をそれぞれ係止する外側ブロック係止金具および内側ブロック係止金具と、前記後行トンネルに固定されトンネル長手方向に沿って延在するとともに前記弾性受けブロック部材に押圧される弾性シール部材と、前記弾性シール部材の幅方向の両端縁部をそれぞれ係止する外側シール係止金具および内側シート係止金具とを備え、前記弾性受けブロック部材は、前記先行トンネルのうち前記後行トンネルに対向する先行対向面部と前記大断面トンネルの外周となる先行外周面部とが交差する出隅部に設けられており、前記外側ブロック係止金具は、前記先行外周面部に固定されて、前記弾性受けブロック部材の前記先行外周面部側となる外側端縁部のうち前記弾性受けブロック部材の裏面側を係止し、前記外側端縁部の表面側角部分が、前記先行対向面部と前記先行外周面部とが交差する前記出隅部で露出されており、前記内側ブロック係止金具は、前記先行対向面部に固定されて、前記外側端縁部の逆側となる前記弾性受けブロック部材の内側端縁部を係止し、前記弾性シール部材は、前記後行トンネルのうち前記先行トンネルに対向する後行対向面部と前記大断面トンネルの外周となる後行外周面部とが交差する出隅部に設けられており、前記外側シール係止金具は、前記後行外周面部に固定されて、前記弾性シール部材の前記後行外周面部側となる外側端縁部を係止し、前記内側シール係止金具は、前記後行対向面部に固定されて、前記外側端縁部の逆側となる前記弾性シール部材の内側端縁部を係止していることを特徴とするトンネル間シール構造である。
本発明によれば、弾性シール部材をトンネルの出隅部に設け、外側シール係止金具を後行外周面部に固定しているので、トンネルの対向面部上に外側シール係止金具を固定する場合に比べて、外側シール係止金具の設置スペースが小さくなる。また、弾性シール部材と同様に弾性受けブロック部材においても、弾性受けブロック部材をトンネルの出隅部に設け、外側ブロック係止金具を先行外周面部に固定しているので、トンネルの対向面部上に外側ブロック係止金具を固定する場合に比べて、外側ブロック係止金具の設置スペースが小さくなる。したがって、弾性シール部材および弾性受けブロック部材を大断面トンネルの外周に近付けることができる。
請求項2に係る発明は、大断面トンネルを築造するために並設された矩形断面の先行トンネルと後行トンネルとの間に設けられるトンネル間シール構造において、前記先行トンネルに固定されトンネル長手方向に沿って延在する弾性受けブロック部材と、前記弾性受けブロック部材の幅方向の両端縁部をそれぞれ係止する外側ブロック係止金具および内側ブロック係止金具と、前記後行トンネルに固定されトンネル長手方向に沿って延在するとともに前記弾性受けブロック部材に押圧される弾性シール部材と、前記弾性シール部材の幅方向の両端縁部をそれぞれ係止する外側シール係止金具および内側シート係止金具とを備え、前記弾性受けブロック部材は、前記先行トンネルのうち前記後行トンネルに対向する先行対向面部と前記大断面トンネルの外周となる先行外周面部とが交差する出隅部に設けられており、前記弾性受けブロック部材の前記先行外周面部側となる外側端縁部の側面に、前記弾性受けブロック部材の裏面側に向かうにしたがって外側に突出する傾斜突出部が形成されており、前記外側ブロック係止金具は、前記先行外周面部に固定されて、前記傾斜突出部を圧縮するとともに前記外側端縁部を係止しており、前記内側ブロック係止金具は、前記先行対向面部に固定されて、前記外側端縁部の逆側となる前記弾性受けブロック部材の内側端縁部を係止しており、前記弾性シール部材は、前記後行トンネルのうち前記先行トンネルに対向する後行対向面部と前記大断面トンネルの外周となる後行外周面部とが交差する出隅部に設けられており、前記外側シール係止金具は、前記後行外周面部に固定されて、前記弾性シール部材の前記後行外周面部側となる外側端縁部を係止しており、前記内側シール係止金具は、前記後行対向面部に固定されて、前記外側端縁部の逆側となる前記弾性シール部材の内側端縁部を係止していることを特徴とするトンネル間シール構造である。
このような構成によれば、弾性受けブロック部材の内側端縁部が先行トンネルの側面に密着するので、弾性受けブロック部材と先行トンネル間の止水性能を高めることができる。
請求項3に係る発明は、前記弾性受けブロック部材の前記外側端縁部の裏面側には、内側に凹んだ段部が形成されており、前記傾斜突出部は、前記段部の側面に形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、弾性受けブロック部材の外側端縁部の表面側の角部分は外側ブロック係止金具に覆われず、角部分が露出するようになるので、後行トンネル蛇行による弾性シール部材の位置ズレに伴って先行トンネルの外周面部からはみ出した場合であっても、弾性受けブロック部材と弾性シール部材との接触を確保することができる。
本発明のトンネル間シール構造によれば、弾性シール部材および弾性受けブロック部材の設置スペースを小さくできる。
本発明の実施形態に係るトンネル間シール構造を示した断面図である。 大断面トンネルを示した断面図である。 シール収容空間と弾性シール部材とシール係止金具を示した分解断面図である。 ブロック収容空間と弾性受けブロック部材とブロック係止金具を示した分解断面図である。 弾性シール部材および弾性受けブロック部材に作用する力の状態を示した断面図である。 後行トンネルが先行トンネルに対して弾性受けブロック部材の幅方向にずれた状態のトンネル間シール構造を示した断面図である。 従来のシール構造を示した断面図である。 従来の大断面トンネルのコンクリート躯体とトンネル間シール構造との関係を示した断面図である。
本発明の実施形態に係るトンネル間シール構造を、添付した図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図2を除く他の図においては、後行トンネルが先行トンネルの上側にある状態を図示している。
図2に示すように、トンネル間シール構造Sは、大断面トンネル1を築造するために並設された矩形断面のトンネルT,Tの間に設けられる。具体的には、本実施形態では、推進工法によって並設された複数本のトンネルT,T…を利用して大断面トンネル1を構築している。大断面トンネル1は、その横断面の全てを実質的に含むように並設された複数本(本実施形態では六本)のトンネルT,T,…を利用して築造したものであり、頂版1A、底版1Bおよび側壁1C,1Cを備えている。各トンネルTは、軸方向に連接されたトンネル函体によって構成されている。
図1に示すように、トンネルT,Tの施工順序を区別する場合は、先に施工されるトンネルを「先行トンネル20」、後に施工されるトンネルを「後行トンネル10」と称する。トンネル間シール構造Sは、後行トンネル10に設けられた弾性シール部材30と、前記弾性シール部材の幅方向の両端縁部をそれぞれ係止する外側シール係止金具40および内側シート係止金具45と、先行トンネル20に設けられた弾性受けブロック部材50と、弾性受けブロック部材の幅方向の両端縁部をそれぞれ係止する外側ブロック係止金具60および内側ブロック係止金具65とを備えている。
弾性シール部材30は、推進方向(トンネル長手方向)に沿って延在し、先行トンネル20と後行トンネル10の隙間を閉塞するように設けられている。弾性シール部材30は、例えば、耐摩耗性を備えた硬質ゴムやウレタン等の弾性材料にて構成されている。弾性シール部材30は、ベース部31とリップ部32とを備えてなる。
ベース部31は、後行トンネル10に固定される部分である。ベース部31は、推進方向に沿って連続する長尺の板状に形成されている。ベース部31は、後行トンネル10に形成されたシール収容空間15に敷設されている。ベース部31は、後行対向面部11(後行トンネル10の表面のうち、先行トンネル20に対向する部分)と平行となる。ベース部31は、外側シール係止金具40および内側シール係止金具45によって、幅方向行の両端縁部が係止されている。
リップ部32は、ベース部31と一体に形成されている。リップ部32は、ベース部31の表面から先行トンネル20に向かって斜めに立ち上がっており、ベース部31とリップ部32とで、断面が略V字状(図1ではリップ部32が下向きとなるように配置されている)を呈している。リップ部32は、ベース部31に対して弾性的に傾倒変形可能な部位である。リップ部32は、その先端部が先行トンネル20側に向かって延在していて、初期状態(図1中、二点鎖線にて示す)よりも傾倒した状態(リップ部32がベース部31に近づいた状態)で、先行トンネル20の外表面(本実施形態では弾性受けブロック部材50の表面)に接触する。リップ部32は、初期状態に復元しようとする力によって、先行トンネル20(弾性受けブロック部材50の表面)に密着する。
以上のような弾性シール部材30は、リップ部32の先端が大断面トンネル1(図2参照)の外部側に向くように配置されている。つまり、ベース部31とリップ部32とにより形成される断面略V字状の溝条が、大断面トンネル1の外部側に向いて開くように配置されている。これによって、弾性シール部材30の断面略V字状の溝条部分に、大断面トンネル1の外部からの圧力(水圧または土圧)が作用するようになっている。リップ部32の表面は、その復元力に合わせて、大断面トンネル1の外部の圧力によっても先行トンネル20の外表面(弾性受けブロック部材50の表面)に押圧されて、先行トンネル20に密着する。この復元力と大断面トンネル1の外側の圧力とが、リップ部32の押圧力となる。
なお、本実施形態の弾性シール部材30は、断面略V字状に形成されているが、弾性シール部材30の構成を限定する趣旨ではない。例えば、断面U字状、L字状、T字状等、他の形状であってもよい。また、弾性シール部材30の構成は、ベース部31とリップ部32とを備えた形状に限定されるものではなく、例えば、袋体の内部に流体を充填して先行トンネルに押圧される構成のものであってもよい。
弾性シール部材30は、後行対向面部11(後行トンネル10の表面のうち先行トンネル20に対向する部分)と後行外周面部12(大断面トンネル1(図2参照)の外周となる部分)とが交差する出隅部13に設けられている。弾性シール部材30は、後行トンネル10の出隅部13に所定深さで形成されたシール収容空間15に収容されている。なお、後行トンネル10の出隅部13は、実際はシール収容空間15で窪んでいるが、後行トンネル10の角の部分(シール収容空間15を含む)を意味する。
図3に示すように、シール収容空間15は、出隅部13の後行対向面部11を窪ませた対向空間16と後行外周面部12を窪ませた外周空間17とを備え、断面L字状の窪み空間となっている。
対向空間16は、底板16aと側板16bとで、先行トンネル20の内部と区画されている。底板16aは、後行対向面部11の一部であって、後行トンネル10の後行対向面部11の外殻を構成するスキンプレートと平行になっている。側板16bは、スキンプレートおよび底板16aに対して直交しており、スキンプレートと底板16aとを接続している。側板16bの一端(後行対向面部11の表面側端)は、後行対向面部11のスキンプレートに溶接されている。底板16aの一端(大断面トンネル1の内側端)は、側板16bの他端面に溶接されている。底板16aには、ボルト貫通孔16cが形成されている。底板16aの裏面には、袋ナット18が溶接固定されている。袋ナット18は、ボルト貫通孔16cと同軸状に配置されている。
外周空間17は、底板17aと側板17bとで、先行トンネル20の内部と区画されている。底板17aは、後行外周面部12の一部であって、後行トンネル10の後行外周面部12の外殻を構成するスキンプレートと平行になっている。側板17bは、スキンプレートおよび底板17aに対して直交しており、スキンプレートと底板17aとを接続している。側板17bの一端(後行外周面部12の表面側端)は、後行外周面部12の表面のスキンプレートに溶接されている。底板17aの一端は、側板17bの他端面に溶接されている。底板16a,17aが互いに当接する他端部同士は、内側から溶接されている。底板17aには、ボルト貫通孔17cが形成されている。底板17aの裏面には、袋ナット18が溶接固定されている。袋ナット18は、ボルト貫通孔17cと同軸状に配置されている。
図1に示すように、外側シール係止金具40は、ベース部31の幅方向の両端縁部のうち後行外周面部12側となる外側端縁部31aを係止する。外側シール係止金具40は、弾性シール部材30の長手方向(掘削方向)に沿って延在している。外側シール係止金具40は、後行外周面部12に形成された外周空間17の底板17aに固定されている。外側シール係止金具40は、板状本体部41aと突条部41bとを備えており、断面L字状を呈している。
板状本体部41aは、外周空間17の底面に敷設されている。板状本体部41aの表面は、後行外周面部12の表面と面一になっている。板状本体部41aは、ボルトB等の固定手段によって、後行対向面部11の一部である底板16aに固定されている。板状本体部41aには、ボルトBが挿通されるボルト貫通孔42が形成されている。ボルト貫通孔42は、板状本体部41aの表面から裏面(外周空間17の底面に対向する面)に向かって貫通しており、掘削方向に対して所定ピッチで形成されている。ボルトBは、ボルト貫通孔42およびボルト貫通孔17cに挿通され、その先端部が底板17aの裏面の袋ナット18に螺合される。このボルトBの締付けによって、板状本体部41aは、シール収容空間15の外周空間17の底面に固定される。板状本体部41aの幅方向端部のうち、先行トンネル20側の端部は、対向凹部16の底面よりも先行トンネル20側に延出している。板状本体部41aの延出部分の裏面には、ベース部31の外側端面が当接しており、ボルトBの締付けによって、板状本体部41aがベース部31を押圧している。
突条部41bは、ベース部31の外側端縁部31aの表面(先行トンネル20に対向する面)を先行トンネル20側から係止する。突条部41bは、板状本体部41aの先行トンネル20側の端部に、大断面トンネル1の内側(ベース部31側)に向かって突出して形成されている。突条部41bは、外側端縁部31aの表面に形成された段部31cに係合している。
内側シール係止金具45は、ベース部31の幅方向の両端縁部のうち外側端縁部31aとは逆側となる内側端縁部31bを係止する。内側シール係止金具45は、弾性シール部材30の長手方向(掘削方向)に沿って延在している。内側シール係止金具45は、後行対向面部11(対向空間16の底面)に固定されている。内側シール係止金具45は、ブロック状本体部46aと突条部46bとを備えており、断面L字条を呈している。
ブロック状本体部46aは、後行対向面部11に形成された対向空間16の内側端部に敷設されている。ブロック状本体部46aの表面(先行トンネル20に対向する面)は、後行対向面部11の表面と面一になっている。ブロック状本体部46aは、ボルトB等の固定手段によって、対向面部11の一部である底板16aに固定されている。ブロック状本体部46aには、ボルトBが挿通されるボルト貫通孔47が形成されている。ボルト貫通孔47は、ブロック状本体部46aの表面から裏面(底板16aに対向する面)に向かって貫通しており、掘削方向に対して所定ピッチで形成されている。ボルトBは、ボルト貫通孔47およびボルト貫通孔16cに挿通され、その先端部が底板16aの裏面の袋ナット18に螺合される。このボルトBの締付けによって、ブロック状本体部46aは、対向空間16の底面に固定される。ブロック状本体部46aの先行トンネル20側の端部には突条部46bが形成されている。ブロック状本体部46aの外側面には、ベース部31の内側端面が当接している。ベース部31は、板状本体部41aによって内側へ押圧され、ブロック状本体部46aの外側面に密着している。
突条部46bは、ベース部31の内側端縁部31bの表面(先行トンネル20に対向する面)を先行トンネル20側から係止する。突条部46bは、ブロック状本体部46aの先行トンネル20側の端部に、大断面トンネル1の外側(ベース部31側)に向かって突出して形成されている。突条部46bは、内側端縁部31bの表面とリップ部32の端面とで構成される段部に係合している。突条部46bは、ベース部31の内側端縁部31bに対向する面全体で弾性シール部材30を押圧する。
弾性受けブロック部材50は、先行対向面部21と先行外周面部22とが交差する出隅部23に設けられており、弾性シール部材30と対向配置されている。弾性受けブロック部材50は、先行トンネル20の出隅部23に所定深さで形成されたブロック収容空間25に収容されている。なお、先行トンネル20の出隅部23は、実際はブロック収容空間25で窪んでいるが、先行トンネル20の角の部分(ブロック収容空間25を含む)を意味する。
弾性受けブロック部材50は、弾性シール部材30と同様に、例えば、耐摩耗性を備えた硬質ゴムやウレタン等の材料にて構成されている。弾性受けブロック部材50は、弾性シール部材30よりも柔らかくなっている。
弾性受けブロック部材50は、リップ部32の先端部が当接する部材であり、推進方向に沿って連続する長尺の板状に形成されている。弾性受けブロック部材50の表面(後行トンネル10に対向する面)には、リップ部32の先端部が当接する。弾性受けブロック部材50の幅方向の両端部は、外側ブロック係止金具60と内側ブロック係止金具65にて係止されている。弾性受けブロック部材50の幅方向の両端縁部のうち、先行外周面部22側となる外側端縁部51aは、外側ブロック係止金具60にて係止され、逆側(大断面トンネル1の内側)となる内側端縁部51bは、内側ブロック係止金具65によって係止されている。
図1および図4に示すように、弾性受けブロック部材50の外側端縁部51aの裏面側には、断面矩形で凹んでなる外側段部52aが形成されている。外側段部52aは、外側ブロック係止金具60が係合する部分である。外側端縁部51aの外側端面(大断面トンネル1の外側に向く面)のうち、外側段部52aの外側端面には、弾性受けブロック部材50の裏面側に向かうにしたがって外側に突出する傾斜突出部53(図1では、一点鎖線にて示す)が形成されている。傾斜突出部53は、外側ブロック係止金具60によって大断面トンネル1の外部側から内部側(図1中、右側)に向かって押圧される。傾斜突出部53が圧縮されると、その表面は先行外周面部22と平行になる(図1参照)。
弾性受けブロック部材50の裏面には、表面側に断面矩形で凹んでなる裏側段部54が形成されている。裏側段部54は、内側端面に繋がっている。裏側段部54には、ブロック収容空間25の底面(後記する対向空間26の底面と外周空間27の底面が繋がる出隅部)が当接する。
弾性受けブロック部材50の内側端縁部51bの表面側には、大断面トンネル1の外側に向かって断面矩形で凹んでなる内側段部52bが形成されている。内側段部52bには、内側ブロック係止金具65が係合する。
図4に示すように、ブロック収容空間25は、出隅部23の先行対向面部21を窪ませた対向空間26と先行外周面部22を窪ませた外周空間27とを備えており、断面L字状の窪み空間となっている。
対向空間26の底面は、先行対向面部21の外殻となるスキンプレートと平行になっている。対向空間26は、底板26aと側板26bとで先行トンネル10の内部と区画されている。側板26bの一端(先行トンネル20の表面側端)は、先行対向面部21のスキンプレートに溶接されている。底板26aの一端は、側板26bの他端面に溶接されている。底板26aには、ボルト貫通孔26cが形成されている。底板26aの裏面には、袋ナット28が溶接固定されている。袋ナット28は、ボルト貫通孔26cと同軸状に配置されている。
外周空間27の底面は、先行外周面部22の外殻となるスキンプレートと平行になっている。外周空間27は、底板27aと側板27bとで先行トンネル10の内部と区画されている。側板27bの一端(先行トンネル20の表面側端)は、先行外周面部22の表面のスキンプレートに溶接されている。底板27aの一端は、側板27bの他端面に溶接されている。底板26a,27aが互いに当接する他端部同士は、内側から溶接されている。底板27aには、ボルト貫通孔27cが形成されている。底板27aの裏面には、袋ナット28が溶接固定されている。袋ナット28は、ボルト貫通孔27cと同軸状に配置されている。
外側ブロック係止金具60は、弾性受けブロック部材50の外側端縁部51aを係止する。外側ブロック係止金具60は、先行外周面部22(外周空間27の底面)に固定されている。外側ブロック係止金具60は、ブロック状本体部61aと突条部61bとを備えており、断面L字状を呈している。
ブロック状本体部61aは、外周空間27の底面に敷設されている。ブロック状本体部61aの表面(大断面トンネル1の外側に向く面)は、先行外周面部22の表面と面一になっている。ブロック状本体部61aは、ボルトB等の固定手段によって、先行外周面部22の一部である底板26aに固定されている。ブロック状本体部61aには、ボルトBが挿通されるボルト貫通孔62が形成されている。ボルト貫通孔62は、ブロック状本体部61aの表面から裏面(外周空間27の底面に対向する面)に向かって貫通しており、掘削方向に対して所定ピッチで形成されている。ボルトBは、ボルト貫通孔62およびボルト貫通孔27cに挿通され、その先端部が底板27aの裏面の袋ナット28に螺合される。このボルトBの締付けによって、ブロック状本体部61aは、外周空間27の底面(底板26a)に固定される。ブロック状本体部61aの後行トンネル10側の側面には、弾性受けブロック部材50の裏面が当接している。
突条部61bは、ブロック状本体部61aの表面側端部から後行トンネル10側に向かって突出しており、弾性受けブロック部材50の外側端縁部51aの外側段部52aに係合している。突条部61bは、ボルトBの締付けによって、外側段部52aを大断面トンネル1の内側に向かって押圧している。
内側ブロック係止金具65は、弾性受けブロック部材50の幅方向の両端縁部のうち外側端縁部51aとは逆側となる内側端縁部51bを係止する。内側ブロック係止金具65は、対向空間26に収容されている。内側ブロック係止金具65は、ブロック状本体部66aと突条部66bとを備えており、断面L字条を呈している。
ブロック状本体部66aは、先行対向面部21に形成された対向空間26の内側端部に敷設されている。ブロック状本体部66aの表面は、先行対向面部21の表面と面一になっている。ブロック状本体部66aは、ボルトB等の固定手段によって、先行対向面部21の一部である底板26a(対向空間26の底面)に固定されている。ブロック状本体部66aには、ボルトBが挿通されるボルト貫通孔67が形成されている。ボルト貫通孔67は、ブロック状本体部66aの表面から裏面に向かって貫通しており、掘削方向に対して所定ピッチで形成されている。ボルトBは、ボルト貫通孔67およびボルト貫通孔26cに挿通され、その先端部が底板26aの裏面の袋ナット28に螺合される。このボルトBの締付けによって、ブロック状本体部66aは、対向空間26の底面に固定される。ブロック状本体部66aの後行トンネル10側の端部には突条部66bが形成されている。ブロック状本体部66aの外側面には、弾性受けブロック部材50の内側端面が当接している。
突条部66bは、弾性受けブロック部材50の内側端縁部51bの表面を後行トンネル10側から係止する。突条部66bは、ブロック状本体部66aの表面側の端部に、大断面トンネル1の外側(弾性受けブロック部材50側)に向かって突出して形成されている。突条部66bは、弾性受けブロック部材50の内側端縁部51bの内側段部52bに係合している。ボルトBの締付けによって、突条部66bは、弾性受けブロック部材50を押圧する。
前記のような構成のトンネル間シール構造Sによれば、後行トンネル10の出隅部13に弾性シール部材30を設け、外側シール係止金具40を後行外周面部12(底板17b)に固定したことで、後行対向面部11上における弾性シール部材30の外側シール係止金具40の設置スペースは、板状本体部41aの厚さだけで済み、ボルトBの設置幅スペースを省略できる。したがって、全体として弾性シール部材30の設置スペース(弾性シール部材30とシール係止金具を含んだ幅)を小さくすることができる。これによって、トンネルの対向面部上に外側シール係止金具を固定する場合に比べて、後行トンネル10の端部(後行外周面部12側の端部)から近い位置に弾性シール部材30を設置できる。
一方、先行トンネル20の出隅部23に弾性受けブロック部材50を設け、外側ブロック係止金具60を先行外周面部22に固定したことによって、先行対向面部21上における弾性受けブロック部材50の外側ブロック係止金具60の固定スペース(ボルトBの設置幅スペース)を省略できる。したがって、全体として弾性受けブロック部材50の設置スペース(弾性シール部材30および弾性受けブロック部材50の各係止金具までを含んだ幅)を小さくすることができる。これによって、先行対向面部上に外側ブロック係止金具を固定する場合に比べて、先行トンネル10の端部から近い位置に弾性受けブロック部材50を設置できる。
以上のように、弾性シール部材30および弾性受けブロック部材50の設置スペースが小さくなったことによって、トンネル間シール構造S全体を、先行トンネル10および後行トンネル20の鋼殻の主桁2の高さの範囲(仮設コンクリート躯体C2)内に設置することができる(図2参照)。これによって、大断面トンネル1の本設コンクリート躯体C1部分に、弾性シール部材30などの異物が混入しなくなるので、本設コンクリート躯体C1の断面欠損がなくなり、大断面トンネル1の躯体の品質精度が向上する。
たとえば、浅深度(低土被り)で大断面トンネル1を構築する場合には、鋼殻の主桁高さが200mm程度になることがあるが、トンネル間シール構造Sの幅を125mm以下にできれば、設置幅が75mm程度の凹凸形ガイド材(図示せず)も鋼殻の主桁2の高さの範囲(仮設コンクリート躯体C2)に内設置することができる。
図5に示すように、ボルトBの締め付け(矢印P1参照)によって、外側シール係止金具40が弾性シール部材30のベース部31を大断面トンネル1の内側に向かって押圧しているので、ベース部31の内側端面が内側シール係止金具45の外側面に押し付けられる(矢印P2参照)。これによって、外側シール係止金具40とベース部31の外側端面との間の止水性、およびベース部31の内側端面と内側シール係止金具45との間の止水性を高くすることができる。
さらに、外側シール係止金具40がベース部31を大断面トンネル1の内側に向かって押圧すると、ベース部31が幅方向に圧縮されて厚さ方向に広がるので、ベース部31の底面がシール収容空間15の対向空間16の底面に密着して、止水性が高まる。
地山の水圧P3は、リップ部32の立上り部より外側のベース部31の表面にかかって、ベース部31の外側半分は、対向空間16の底面に押し付けられる(矢印P4参照)。これによって、ベース部31にはせん断力が働き、幅方向中間部を中心として矢印P5の方向に回転しようとするので、ベース部31の内側端縁部31bが、内側シール係止金具45の突条部45bの裏面に押し付けられる(矢印P6参照)。よって、ベース部31の内側端縁部31bの表面と、内側シール係止金具45の突条部45bとの間の止水性を高くすることができる。
弾性受けブロック部材50は、外側ブロック係止金具60のボルトBの締め付け(矢印P7参照)によって大断面トンネル1の内側に向かって押圧されているので、内側ブロック係止金具65の外側面に押し付けられる(矢印P8参照)。これによって、外側ブロック係止金具60と弾性受けブロック部材50の外側端面との間の止水性、および弾性受けブロック部材50の内側端面と内側ブロック係止金具65との間の止水性を高くすることができる。
外側ブロック係止金具60によって傾斜突出部53が押圧されるので、弾性受けブロック部材50は、外側ブロック係止金具60の突条部61bと高い摩擦力で密着することになる。これによって、弾性受けブロック部材50の後行トンネル10方向への抜け出しが防止されている。また、弾性受けブロック部材50の裏面に裏側段部54を形成したことによって、外側ブロック係止金具60の突条部61bと外周空間27の底面とで挟まれる部分ができる。これによって、圧縮される弾性受けブロック部材50の厚さが薄い部分が発生するので、傾斜突出部53の圧縮変形の復元力が大きくなり、外側ブロック係止金具60の突条部61bと弾性受けブロック部材50との摩擦力をより一層高くすることができる。
図6に示すように、外側ブロック係止金具60は、弾性受けブロック部材50の裏面側の外側段部52aに係合しているので、外側縁端部51aの表面の角部分が露出している。これによって、弾性シール部材30のリップ部32の先端が当接する接触面を外側端まで確保することができ、接触面の面積が大きくなる。したがって、図6中、二点鎖線に示すように、弾性受けブロック部材50に対してリップ部32が広い範囲で接触可能であり、後行トンネル10の蛇行による弾性シール部材30のズレを吸収できる範囲を大きくできる。
さらに、弾性受けブロック部材50の外側端縁部51aの表面の角部分が露出しているので、リップ部32の先端部が、弾性受けブロック部材50の外側端よりも外側(図6中、左側)に張り出した場合であっても、リップ部32の背面が弾性受けブロック部材50の角部分と当接していれば、止水性を確保することができる。よって、後行トンネル10の蛇行による弾性シール部材30のズレを吸収できる範囲がより一層広くなる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、前記実施形態では、外側シール係止金具40、内側シール係止金具45、外側ブロック係止金具60および内側ブロック係止金具65はそれぞれ断面L字状であるが、この形状に限定されるものではない。外側シール係止金具40は、後行外周面部12に固定され、且つ弾性シール部材30のベース部31の外側端縁部31aを係止できる形状であればよい。また、外側ブロック係止金具60は、先行外周面部22に固定され、且つ弾性受けブロック部材50の外側端縁部51aの裏面側を係止できる形状であればよい。
1 大断面トンネル
10 後行トンネル
11 後行対向面部
12 後行外周面部
13 出隅部
15 シール収容空間
20 先行トンネル
21 先行対向面部
22 先行外周面部
23 出隅部
25 ブロック収容空間
30 弾性シール部材
31 ベース部
31a 外側端縁部
31b 内側端縁部
40 外側シール係止金具
45 内側シール係止金具
50 弾性受けブロック部材
51a 外側端縁部
51b 内側端縁部
52a 外側段部
52b 内側段部
53 傾斜突出部
60 外側ブロック係止金具
65 内側ブロック係止金具
S トンネル間シール構造

Claims (3)

  1. 大断面トンネルを築造するために並設された矩形断面の先行トンネルと後行トンネルとの間に設けられるトンネル間シール構造において、
    前記先行トンネルに固定されトンネル長手方向に沿って延在する弾性受けブロック部材と、前記弾性受けブロック部材の幅方向の両端縁部をそれぞれ係止する外側ブロック係止金具および内側ブロック係止金具と、前記後行トンネルに固定されトンネル長手方向に沿って延在するとともに前記弾性受けブロック部材に押圧される弾性シール部材と、前記弾性シール部材の幅方向の両端縁部をそれぞれ係止する外側シール係止金具および内側シート係止金具とを備え、
    前記弾性受けブロック部材は、前記先行トンネルのうち前記後行トンネルに対向する先行対向面部と前記大断面トンネルの外周となる先行外周面部とが交差する出隅部に設けられており、
    前記外側ブロック係止金具は、前記先行外周面部に固定されて、前記弾性受けブロック部材の前記先行外周面部側となる外側端縁部のうち前記弾性受けブロック部材の裏面側を係止し、
    前記外側端縁部の表面側角部分が、前記先行対向面部と前記先行外周面部とが交差する前記出隅部で露出されており、
    前記内側ブロック係止金具は、前記先行対向面部に固定されて、前記外側端縁部の逆側となる前記弾性受けブロック部材の内側端縁部を係止し、
    前記弾性シール部材は、前記後行トンネルのうち前記先行トンネルに対向する後行対向面部と前記大断面トンネルの外周となる後行外周面部とが交差する出隅部に設けられており、
    前記外側シール係止金具は、前記後行外周面部に固定されて、前記弾性シール部材の前記後行外周面部側となる外側端縁部を係止し、
    前記内側シール係止金具は、前記後行対向面部に固定されて、前記外側端縁部の逆側となる前記弾性シール部材の内側端縁部を係止している
    ことを特徴とするトンネル間シール構造。
  2. 大断面トンネルを築造するために並設された矩形断面の先行トンネルと後行トンネルとの間に設けられるトンネル間シール構造において、
    前記先行トンネルに固定されトンネル長手方向に沿って延在する弾性受けブロック部材と、前記弾性受けブロック部材の幅方向の両端縁部をそれぞれ係止する外側ブロック係止金具および内側ブロック係止金具と、前記後行トンネルに固定されトンネル長手方向に沿って延在するとともに前記弾性受けブロック部材に押圧される弾性シール部材と、前記弾性シール部材の幅方向の両端縁部をそれぞれ係止する外側シール係止金具および内側シート係止金具とを備え、
    前記弾性受けブロック部材は、前記先行トンネルのうち前記後行トンネルに対向する先行対向面部と前記大断面トンネルの外周となる先行外周面部とが交差する出隅部に設けられており、
    前記弾性受けブロック部材の前記先行外周面部側となる外側端縁部の側面に、前記弾性受けブロック部材の裏面側に向かうにしたがって外側に突出する傾斜突出部が形成されており、
    前記外側ブロック係止金具は、前記先行外周面部に固定されて、前記傾斜突出部を圧縮するとともに前記外側端縁部を係止しており、
    前記内側ブロック係止金具は、前記先行対向面部に固定されて、前記外側端縁部の逆側となる前記弾性受けブロック部材の内側端縁部を係止しており、
    前記弾性シール部材は、前記後行トンネルのうち前記先行トンネルに対向する後行対向面部と前記大断面トンネルの外周となる後行外周面部とが交差する出隅部に設けられており、
    前記外側シール係止金具は、前記後行外周面部に固定されて、前記弾性シール部材の前記後行外周面部側となる外側端縁部を係止しており、
    前記内側シール係止金具は、前記後行対向面部に固定されて、前記外側端縁部の逆側となる前記弾性シール部材の内側端縁部を係止している
    ことを特徴とするトンネル間シール構造。
  3. 前記弾性受けブロック部材の前記外側端縁部の裏面側には、内側に凹んだ段部が形成されており、
    前記傾斜突出部は、前記段部の側面に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のトンネル間シール構造。
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