JP5977913B1 - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

画像処理装置は、励起波長の光が照射されることで生体に作用する特性を有する蛍光物質が投与された被検体からの蛍光を撮像して得られる蛍光画像情報と、治療光の照射位置を含む治療光位置画像情報とが入力される入力部と、治療光の照射位置の領域としての照射領域を特定する特定部と、治療光の照射領域に対応する輝度値と、照射領域以外に対応する領域の輝度値を抽出する抽出部と、抽出された照射領域に対応する輝度値と照射領域以外に対応する領域の輝度値との比を算出して出力する算出部と、を有する。

Description

本発明は、治療光を照射した際の蛍光画像に対する画像処理を行う画像処理装置に関する。
近年、医療分野等において内視鏡装置が広く用いられるようになっている。また、生体における腫瘍部位等の病変部位に集積し易い特性を持ち、且つ、励起光の照射により蛍光を発生する光感受性物質を用いて、光線力学的診断(Photodynamic Diagnosis:PDD)を行う方法が知られている。また、PDDによる診断を行った病変部位に対して、光線力学的治療(Photodynamic Therapy:PDT)を行う方法が知られている。また、PIT(Photoimmuno Therapy)と呼ばれる治療法も知られている。この治療法においては、薬剤(蛍光物質)の励起光と、光治療を行う治療光との波長が同じであるという特徴を有する。
例えば、第1の従来例としての日本国特開2014−113232号公報は、光感受性物質を励起して蛍光を発生させ、観察領域に照射する第1の出力の光(励起光)と、治療部位に照射する第2の出力の光(治療光)とを照射する光照射部と、観察領域を撮像する撮像部と、撮像部からの撮像信号に基づき撮像画像データを生成する撮像画像生成部と、前記第2の出力の光を照射した位置を示す治療済画像データを生成する治療済画像データを生成する治療済画像生成部と、前記撮像画像データに前記治療済画像データを重畳した合成画像データを生成する画像合成・表示処理部と、前記合成画像データを合成画像として表示する表示部とを備えた光治療装置を開示し、術者が治療済部位と、未治療部位とを容易に把握できるようにしている。
また、第2の従来例としての日本国特開2012−50602号公報は、白色光を被検体内に照射する白色光照射手段と、前記被検体内の治療対象部位に蓄積された光感受性物質に作用して、前記治療対象部位を治療する治療光を照射する治療光照射手段と、前記被検体内から入射する光を光電変換することにより、前記被検体内を撮像する撮像素子と、前記治療光の光量をハレーションが生じない低光量に調節する光量調節手段と、前記白色光と、前記光量調節手段によって前記低光量に調節された低光量治療光とを前記被検体内に照射して撮影した画像から、前記低光量治療光の照射位置及び照射強度の分布に関するデータを抽出する抽出手段と、前記画像を表示する表示手段と、前記画像とともに前記抽出手段によって抽出された前記データを前記表示手段に表示させる表示制御手段と、を備え、治療光の照射効率を表示して、治療光の照射効率が良いように、治療光の照射位置や向きを予め調節できるようにする電子内視鏡システムを開示している。
上記の治療法においては、治療光の照射による作用の進行度又は進捗状況を精度良く確認し、術者が治療すべき部位に対する治療光照射の取りこぼしや過剰照射を抑制することが求められる。
しかしながら、上記第1及び第2の従来例は、治療光を照射した照射領域における蛍光の輝度値と、照射領域以外の領域における蛍光の輝度値とを抽出する抽出手段と、抽出した両領域の輝度値の比を算出する算出手段等を教示していないため治療光の照射による作用の進行度又は進捗状況を精度良く確認できない。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、治療光の照射による作用の進行度を精度良く確認できる画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様の画像処理装置は、組織対して特定の作用する蛍光物質が投与された被検体に対して励起光照射に基づく蛍光を撮像して得られる蛍光画像情報と、前記蛍光物質を生体に作用させるための治療光の照射位置を示す治療光位置画像情報とが入力される入力部と、前記入力部に入力された治療光位置画像情報から前記蛍光画像情報における前記治療光の照射位置の領域としての照射領域を特定する特定部と、前記入力部に入力される前記蛍光画像情報のうち前記特定部において特定された前記治療光の照射領域に対応する輝度値と、前記蛍光画像情報のうち前記照射領域以外に対応する領域の輝度値を抽出する抽出部と、前記抽出部において抽出された前記照射領域に対応する輝度値と前記照射領域以外に対応する領域の輝度値との比を算出して出力する算出部と、を有する。
図1は本発明の第1の実施形態の画像処理装置を備えた内視鏡装置の全体構成を示す図。 図2Aは励起光用光源と参照光用光源がそれぞれ発生する励起光と参照光の波長及び強度を示す図。 図2Bは治療光用光源とガイド光用光源がそれぞれ発生する治療光とガイド光の波長及び強度を示す図。 図2Cは励起光カットフィルタの波長に対する透過特性を示す図。 図3はコントラスト算出回路の構成を示すブロック図。 図4Aはガイド光の照射領域を、蛍光画像においての病変部の領域に殆ど一致させた状態のガイド光画像と蛍光画像を示す図。 図4Bはガイド光画像と、治療光を照射した状態の蛍光画像とを示す図。 図5は第1の実施形態における励起光、参照光、ガイド光、治療光を発生するタイミングを示す図。 図6Aはモニタに表示される蛍光画像、参照光画像及び蛍光画像の合成画像と、輝度比の情報とを示す図。 図6Bは輝度比としてのTBRの時間的変化のグラフを示す図。 図7は第1の実施形態を備えた内視鏡装置の動作内容を示すフローチャート。 図8は算出された輝度比が所定の値Vrに達した場合には治療光の照射を停止する処理を示すフローチャート。 図9は第1の実施形態の変形例を備えた内視鏡装置の構成を示す図。 図10は変形例のコントラスト算出回路の構成を示すブロック図。 図11Aは蛍光画像上において抽出された複数の病変部の領域を示す図。 図11Bはガイド光画像を利用して図11Aにおける1つの病変部の領域に治療光を照射する場合の説明図。 図12は蛍光画像を形成する蛍光画素の画素位置における輝度値の分布を示す図。 図13Aは治療光の照射領域が病変部の領域よりもかなり大きい場合を示す図。 図13Bは治療光の照射領域の輝度を算出する場合、閾値以下となる領域を除外する動作の説明図。 図13Cは治療光の照射領域において閾値以下となる領域が除外された様子を蛍光画像上において示す図。 図13DはPITの場合における励起光と治療光の波長帯域の設定例を示す図。 図14は本発明の第2の実施形態の画像処理装置を備えた内視鏡装置の全体構成を示す図。 図15はカラーフィルタを備えた撮像素子におけるR,G,B画素が、照明光の波長帯域等において感度を有する帯域を示す図。 図16Aは励起光カットフィルタの透過率の特性を示す図。 図16BはPDTの場合における励起光と治療光の波長帯域の設定例を示す図。 図17は第2の実施形態のコントラスト算出回路の構成を示すブロック図。 図18はPDTの処置を行う場合の薬剤に応じて治療光の照射の時間に対する輝度比の変化の特性が異なる様子を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように本発明の画像処理装置の第1の実施形態の画像処理部(又は画像処理ユニット)21を備えた第1の実施形態の内視鏡装置1は、体腔内に挿入される内視鏡2と、この内視鏡2が着脱自在に接続され、照明光等を内視鏡2側に供給すると共に、内視鏡2に搭載された撮像部に対する信号処理を行う制御装置3と、制御装置3により生成された画像信号が入力されることにより、撮像部により撮像された画像を観察画像として表示する表示装置としてのモニタ4とを有する。
内視鏡2は、被検体5内に挿入される細長の挿入部6と、挿入部6の後端(基端)に設けられた操作部7と、操作部7から延出されたライトガイドケーブル8と信号ケーブル9とを有し、ライトガイドケーブル8の端部の光源用コネクタ8aと信号ケーブル9の端部の信号用コネクタ9aとは制御装置3に着脱自在に接続される。
挿入部6内には照明光を伝送(又は導光)するライトガイド11が挿通され、このライトガイド11の後端は、光源用コネクタ8aに至る。ライトガイド11の後端には、制御装置3内の光源部(又は光源ユニット)12から照明光が入射(供給)される。
入射された照明光はライトガイド11により伝送され、挿入部6の先端部に設けられた照明窓に配置された先端面から、先端面に対向する被検体5内の患部等の観察部位側に照明光が拡開して照射される。なお、ライトガイド11は、入射された蛍光観察用の励起光と、生体組織の形態情報を取得するための参照光とを(蛍光画像と、参照光画像を取得するための)照明光として伝送する。
照明窓に隣接して設けられた観察窓には対物レンズ13が配置され、励起光が照射された部位側から発せられる蛍光の光学像を撮像素子としての電荷結合素子(CCDと略記)14の撮像面に結像すると共に、参照光が照射された場合には、照射された部位で反射された反射光の光学像をCCD14の撮像面に結像する。なお、本実施形態においては、撮像素子としてカラーフィルタを有しない、モノクロのCCD14を用いている。
対物レンズ13とCCD14の撮像面との間の光路中には、励起光をカットする励起光カットフィルタ15が配置されている。このため、上記のように励起光と参照光とを観察部位に照射した場合、観察部位側で反射された励起光の光は励起光カットフィルタ15によりカットされる。
また、内視鏡2には、挿入部6の後端付近に処置具挿入口16aが設けられ、処置具挿入口16aは挿入部6の長手方向に沿って設けられた処置具用チャンネル16と連通している。本実施形態においては、処置具用チャンネル16内には治療を行うためのレーザ光による治療光を導光する光ファイバ17が挿通され、処置具挿入口16aの外部に延出された光ファイバ17の後端のコネクタ17aは、制御装置3に着脱自在に接続される。
この光ファイバ17の後端には、光源部12において発生した治療光と、治療光の照射位置を視認できるようにするためのガイド光とが入射される。治療光とガイド光は、共通の光ファイバ17により伝送され、処置具用チャンネル16の先端開口から突出される光ファイバ17の先端面から、該先端面に対向する前方側に小さなビーム径で出射される。光ファイバ17の先端面から、被検体5側に照射される治療光の照射領域と、ガイド光の照射領域とは実質的に等しくなる。
但し、図1に示すようにガイド光の光路上に、例えばマスク25fを配置して、ガイド光における中央側を遮光しているので、図4等に示すガイド光の照射領域Rgは、治療光の円形の照射領域Rtにおける中心側をカットした円環領域となる。マスク25fを用いないで、ガイド光の照射領域が治療光の円形の照射領域と一致するようにしても良い。
なお、本内視鏡装置1においては、後述するように治療光を照射(発生)する位置を確認するために、治療光を照射しない状態においてガイド光のみを照射する場合がある。但し、治療光が照射される場合には、ガイド光も照射される。また、後述するガイド光用光源24dは、治療光用光源24cが発生する治療光のエネルギー密度(光量密度)に比較すると遥かに小さく、連続的に照射しても被検体5における照射領域に影響を及ぼさない。従って、ガイド光の照射による照射領域を、治療光を照射した場合の治療光の照射領域として、(治療光を照射した場合はもとより、治療光を照射しない場合においても)確認することができる。
本内視鏡装置1においては、励起光と治療光とは同じ波長帯域に設定されており、従って 治療光による反射光は励起光カットフィルタ15によりカットされ、CCD14は、この反射光による像を生成しない。一方、ガイド光の波長帯域は、励起光カットフィルタ15を透過する波長帯域に設定されており、CCD14は、ガイド光による被検体側からの反射光の像を撮像する。
CCD14は、制御装置3内に設けた第1の実施形態の画像処理部(又は画像処理ユニット)21により画像処理され、画像処理部21は、生成した画像信号をモニタ4に出力し、モニタ4は、CCD14により撮像した画像を表示する。従って、治療光が照射された状態においては、モニタ4に表示されるガイド光による画像から治療光の照射位置と、該照射位置の領域としての照射領域(又は、照射位置の集合からなる領域としての照射領域)を確認することができる。
また、本内視鏡装置1においては、光源部12の動作を制御する光源制御部(又は光源制御ユニット)22と、該光源制御部22や画像処理部21に指示入力などを行うキーボード又はマウス等を備える入力装置(又は入力ユニット)23とを備える。
入力装置23は、CCD14により撮像された撮像信号に基づいて、治療光の照射を自動的に行う自動制御モード(又は自動モード)と、治療光の照射を手動により行う手動モードとを選択するモード選択スイッチSW1と、治療光の照射のON/OFFを行う治療光用スイッチSW2と、治療光の照射を停止させる設定値を入力する設定値入力部23aとを有する。なお、図1においては、光源部12と別体で光源制御部22を設けた例を示しているが、光源部12が光源制御部22を含む構成にしても良い。
本内視鏡装置1においては、被検体5に対して病変部位(又は病変部)に集積し易い特性を有し、所定の波長帯域の励起光が照射されると、蛍光を発する蛍光物質(又は薬剤)を投与した後において、病変部位を治療するための処置を治療光の照射により行う。
また、本内視鏡装置1においては、励起光と治療光とを同じ波長(帯域)に設定して治療を行うPITによる治療法を行うため、上記蛍光物質として、励起光と同じ波長帯域の治療光の照射により、病変組織を消滅させる作用を有する蛍光物質を採用する。このため、治療光を蛍光物質が集積した病変部位に照射することにより、治療光は病変組織を消滅させるように作用する作用光の機能を持つ。
また、治療光を照射することにより、蛍光物質が集積した病変部位が治療光の照射時間に従って消滅(減少)するため、蛍光画像(の情報)をモニタすることにより治療光の照射による生体への(病変部位を消滅させる)作用の進行度(又は進捗度)を把握することができる。後述するように本実施形態においては、上記作用の進行度の情報を含む輝度比を算出して、表示装置に出力し、術者がその情報を参照することにより治療光の照射による作用の進行度を精度良く確認できるようにしている。
光源部12は、所定の波長帯域の励起光を発生する励起光用光源24aと、参照光を発生する参照光用光源24bと、治療光を発生する治療光用光源24cと、ガイド光を発生するガイド光用光源24dと、を有する。
図2Aは、励起光用光源24aが発生する励起光の波長帯域及び強度の特性Lexと、参照光用光源24bが発生する参照光の波長帯域及び強度の特性Lreと、を示す。図2Aに示す例では、励起光の波長帯域は600〜650nmに設定され、参照光の波長帯域は緑の波長帯域に属する例えば530〜550nmに設定されている。そして、上記の蛍光物質が投与された状態の被検体5に対して、励起光を照射することにより、蛍光物質は、図2Cに示すような波長帯域Lflの蛍光を発する。
図2Bは、治療光用光源24cが発生する治療光の波長帯域及び強度の特性Ltrと、ガイド光用光源24dが発生するガイド光の波長帯域及び強度の特性Lgaと、を示す。図2Bに示す例では、治療光の波長帯域は、上述した治療光の波長帯域と同じ600〜650nmに設定され、ガイド光の波長帯域は、例えば緑の波長帯域に属する例えば530〜550nmに設定されている。
図2Cは、励起光カットフィルタ15の透過特性Ftを示す。図2Cに示すように励起光カットフィルタ15は、励起光の波長帯域であると共に治療光の波長帯域を含む例えば590〜660nmをカットし、緑(G)の波長帯域と、上記蛍光物質が発生する蛍光の波長帯域Lflを透過する特性に設定されている。図2Cにおいては、励起光カットフィルタ15は、400〜590nmと660〜800を超える赤外域を透過する特性に設定されている。
CCD14は可視帯域と共に赤(R)の波長帯域の長波長側の上記蛍光の波長帯域を含む赤外の波長帯域においても感度を有する。
図1に示すように励起光用光源24aが発生する励起光は、対向する光路上に配置されたミラー25aにより反射され、該ミラー25aによる反射光は、対向する光路上に配置されたダイクロイックミラー25bによる波長に応じた選択的な反射/透過特性により励起光が選択的に反射され、反射光の光路上に配置された集光レンズ25cを経てライトガイド11の後端面に入射される。
また、参照光用光源24bが発生する参照光は、対向する光路上に配置されたダイクロイックミラー25bに入射し、該ダイクロイックミラー25bにより参照光が選択的に透過し、透過した光路上に配置された集光レンズ25cを経てライトガイド11の後端面に入射される。なお、本内視鏡装置1においてはモノクロの撮像素子を用いるために、光源制御部22は、後述するように、励起光と参照光とを面順次で発生するように励起光用光源24aと参照光用光源24bとを制御し、被検体5内の観察部位側には面順次で励起光と参照光とが照射される。
また、治療光用光源24cが発生した治療光は、対向する光路上に配置されたダイクロイックミラー25dに入射し、該ダイクロイックミラー25dにより治療光が選択的に透過し、透過した光路上に配置された光ファイバ17の後端面に入射される。
また、ガイド光用光源24dが発生したガイド光は、対向する光路上に配置されたミラー25eにより反射され、該ミラー25eによる反射光は、対向する光路上に配置されたダイクロイックミラー25dにより選択的に反射され、反射光の光路上に配置された光ファイバ17の後端面に入射される。なお、ガイド光の光路上には、円の中央部分の透過を遮光するマスク25fが配置されている。このため、マスク25fを経て光ファイバ17により伝送(導光)され、被検体5に照射されるガイド光の照射領域Rgは、図4A等に示すように円環の領域となる。マスク25fを用いないようにしても良い。この場合には、ガイド光の照射領域Rgは、円形となり、治療光の照射領域と一致する。
一方、CCD14は、画像処理部21内のCCD駆動回路31が発生するCCD駆動信号の印加により、光電変換した撮像信号を出力する。撮像信号は、画像処理部21内の前処理回路32に入力される。前処理回路32は、内部の相関二重サンプリング回路(CDS回路と略記)により、撮像信号における信号成分を抽出し、さらにA/D変換等してマルチプレクサ33に画像信号として出力する。
画像処理部21における前処理回路32は、このようにCCD14から出力される撮像信号から画像信号に変換する前処理を行うと定義しても良いが、CCD14から出力される撮像信号に対する信号処理した撮像信号をマルチプレクサ33に出力すると定義しても良い。両者は、形式的な違いであり、実質的には同じ内容となる。本明細書においては、主に前者の場合に沿って説明する。
マルチプレクサ33の出力端は、3つのフレームメモリを備えたメモリ部(又はメモリユニット)34と接続されている。メモリ部34を形成する3つのフレームメモリとしての蛍光用メモリ34a、参照光用メモリ34b、ガイド光用メモリ34cがマルチプレクサ33に接続され、マルチプレクサ33は面順次で3つのフレームメモリを切り替える。なお、後述するようにガイド光が照射されない状態においては、マルチプレクサ33は面順次で2つのフレームメモリを切り替える。
3つのフレームメモリに格納された画像信号は、表示制御回路35に入力され、表示制御回路35は、蛍光の画像としての蛍光画像If、参照光の画像としての参照光画像Ir、ガイド光の画像としてのガイド光画像Igをそれぞれ異なる色に割り当てて重畳(合成)した観察画像としての合成画像Icのカラーの画像信号を生成し、モニタ4に出力する。モニタ4は、それぞれ異なる色が割り当てられた蛍光画像If、参照光画像Ir、ガイド光画像Igをカラー表示する。
ガイド光画像Igは、治療光の照射位置を含む治療光(照射)位置画像となる。換言すると、治療光の照射位置を含む治療光位置画像(情報)は、ガイド光画像(情報)となる。なお、本明細書においては、蛍光画像、ガイド光画像等は、蛍光画像情報、ガイド光画像情報等とは同じ意味となる。
本内視鏡装置1の画像処理部21は、以下に説明するように病変部の領域に治療光を照射した場合の蛍光画像における照射領域の輝度値と照射領域以外の領域の輝度値とを算出(又は抽出)し、両領域の比を算出するコントラスト算出回路36を備える。なお、後述するように照射領域以外の領域の輝度値を算出する場合、その一部の領域(病変部の領域)を除外する場合がある。また、照射領域の輝度値を算出する場合においても、その一部の領域(正常部の領域)を除外する場合がある。このため、コントラスト算出回路36は、照射領域に対応する輝度値と照射領域以外に対応する領域の輝度値とを算出(又は抽出)すると言うことができる。
このコントラスト算出回路36は、以下の2つの入力端Ta,Tbを備えて、蛍光画像情報と、治療光位置画像情報とが入力される入力部を実質的に備える。コントラスト算出回路36は、蛍光用メモリ34aから蛍光画像が入力される入力端Taと、(治療光が照射された場合の治療光の照射位置を含む治療光位置画像に対応する)ガイド光の照射位置を含むガイド光用メモリ34cからガイド光画像が入力される入力端Tbとを備える。
本内視鏡装置においては、(図5の時間tg以降)ガイド光が連続的に照射される状態になると、蛍光用メモリ34aに格納される蛍光画像にガイド光画像(成分)が混ざったものになる。このため、画像処理部21は、蛍光用メモリ34aから読み出された蛍光画像から、(ガイド光用メモリ34cから読み出した)ガイド光画像Igを減算して蛍光画像Ifを生成する蛍光画像生成回路36aを有する。蛍光画像生成回路36aは、減算回路により構成される。なお、ガイド光が照射されていない状態においては 、蛍光用メモリ34aはガイド光画像Igを含まない蛍光画像Ifを出力する。この場合、ガイド光用メモリ34cは、0となるガイド光画像を出力するので、蛍光画像生成回路36aは、ガイド光の照射の有無によらず、蛍光画像Ifを出力することができる。
蛍光画像生成回路36aから出力された蛍光画像Ifは、(蛍光画像Ifにおける)病変部の領域を抽出する病変領域抽出回路36bに入力される。病変領域抽出回路36bは、蛍光画像Ifにおける輝度値が閾値Vth以上となる領域を病変部の領域Rdとして抽出する。換言すると、病変領域抽出回路36bは、蛍光画像Ifにおいて病変部の領域Rdが存在するか否かの判定を行う。なお、病変領域抽出回路36bは、閾値Vthを出力する閾値回路36cを含む構成にしても良い。
病変領域抽出回路36bは、病変部の領域Rdを抽出した抽出結果、又は病変部の領域Rdが存在すると判定した判定結果を光源制御部22に送り、光源制御部22は図5において時間tgのタイミングにガイド光用光源24dを発光させるように制御する。なお、光源制御部22は図5に示すようにガイド光のみが照射される照射期間又は照明期間を持つように励起光用光源24a、参照光用光源24b、ガイド光用光源24dの発光制御を行う。
ガイド光用光源24dが発光して、ガイド光が被検体5に照射される状態になると、光源制御部22は、画像処理部21のガイド位置検出回路36dにガイド光を照射した情報を送る。ガイド位置検出回路36dは、ガイド光用メモリ34cから出力されるガイド光画像Igからガイド光が照射された照射領域Rgとその中心位置としてのガイド光の照射位置Pgとを検出する。
なお、ガイド位置検出回路36dは、病変領域抽出回路36bが病変部の領域Rdを抽出した抽出結果後に、自動的にガイド光の照射領域Rg(及び照射位置Pg)を検出する動作を開始するようにしても良い。
また、ガイド位置検出回路36dは、ガイド光の照射位置Pgが病変領域抽出回路36bにより抽出された病変部の領域Rd内に在るか否かを判定する(判定回路の機能を持つ)。
図4Aはガイド位置検出回路36dの動作の説明図を示す。図4Aは蛍光画像生成回路36aから出力される蛍光画像Ifと、(ガイド光が照射された時間tg以降で、治療光が照射されない時間ttまでにおける)ガイド光用メモリ34cから出力されるガイド光画像Igとを示す。
蛍光画像Ifにおける白で示す領域は、閾値Vth以上となる病変部の領域Rd(x,y)を示し、この病変部の領域Rd(x,y)の外側の斜線で示す正常部の領域Rn1より高い輝度値を有する。なお、(x、y)は、蛍光画像Ifにおいて、白で示す病変部の領域Rdの座標を代表し、通常は(x、y)の表記を省略して、例えば病変部の領域Rdのように示す。
また、ガイド光画像Igにおける白の円環の領域Rg(X,Y)は、ビーム状のガイド光が照射された領域を示し、ガイド光が照射されていない周囲の斜線で示す領域よりも遥かに輝度値が高い。図4Aにおいては、斜線における斜線間のピッチが小さい程、0に近い輝度値を示している。
上述したように、ガイド光の円環の照射領域Rgとその中心側の低い輝度値の領域とを合わせた円形の領域が、治療光が照射された場合の照射領域Rtと一致する。このため、以下に説明するようにガイド位置検出回路36dは、ガイド光の照射領域Rg及び照射位置Pgを検出する機能と共に、治療光の照射領域Rt(及び照射位置Pt)を特定する照射位置特定回路の機能を兼ねる構成にすることができる。治療光の場合には、照射位置Ptの領域が照射領域Rtとなるが、ガイド光の場合のように照射領域Rtの中心位置又は重心位置を照射位置Ptと定義しても良い。
ガイド位置検出回路36dは、ガイド光画像Igにおいて、ガイド光が照射された照射領域Rgを検出するため、(閾値回路36eの)閾値Vtg以上の領域をガイド光の照射領域Rg(X,Y)として検出する。なお、(X,Y)は、ガイド光画像Igにおいて、白の円環の領域の座標を代表し、通常は(X,Y)の表記を省略する。
また、ガイド位置検出回路36dは、照射領域Rg(X,Y)の中心位置をガイド光の照射位置Pgとして、この照射位置Pgが病変部の領域Rdの中心位置又は重心位置Pd(X,Y)近傍に存在するかの判定を行う。例えば、小さな値δの誤差以内で、ガイド位置検出回路36dは、Rd(x,y)≒Rg(X,Y)の条件を満たすか否かを判定する判定回路36fの機能を有する。なお、図4Aにおいては、Rd(x,y)≒=Rg(X,Y)を満たす。
判定回路36fが上記条件を満たすと判定した場合、その判定結果の情報を光源制御部22に送り、光源制御部22は図5において時間ttのタイミングに治療光用光源24cを発光させるように制御する。
また、ガイド位置検出回路36dは、治療光が照射された時間tt以降においては、ガイド光の照射領域Rgから治療光の照射領域Rt及び照射位置Ptを特定する照射位置特定回路(又は照射領域特定回路)36gの機能を持つ。図3においては、ガイド位置検出回路36dが照射位置特定回路36gの機能を持つ構成を示しているが、ガイド位置検出回路36dの外部に照射位置特定回路36gを備える構成にしても良い。
ガイド位置検出回路36d(の照射位置特定回路36g)は、治療光が照射された状態においての治療光の照射領域Rt及び照射位置Ptを、ガイド光の円環の照射領域Rg及び照射位置Pgにおいての円環を円形とする置換を行うことにより照射領域Rt及び照射位置Ptを特定する。つまり、円環の照射領域Rgを円形としての照射領域Rtとし、照射位置Pgを照射位置Ptとして特定する。但し、この特定は、蛍光画像If上において(又は蛍光画像Ifに対して)行われる。
図4Bは、治療光が照射された状態の蛍光画像Ifとガイド光画像Igを示す。ガイド光画像Igは、図4Aのガイド光画像Igと同じ状態のものを示す。
一方、蛍光画像Ifに関しては、図4Aにおいては治療光が照射されていない状態での蛍光画像Ifであり、その輝度値が高い病変部の領域Rtが白で示しているが、図4Bにおいての蛍光画像Ifでは、さらに治療光の照射領域Rtを点線で示している。なお、図4Bにおける点線で示す治療光の照射領域Rtは、説明のためのもので、蛍光画像If(成分)における輝度値が高くなるものでない。
また、ガイド位置検出回路36d(の照射位置特定回路36g)は、照射領域Rtの外側の治療光が照射されていない領域を非照射領域Rn2として特定する。この場合、照射位置特定回路36gは、照射領域Rtの平均輝度値(又は照射領域Rtに含まれる病変部の領域Rdの平均輝度値)よりも所定の値以上に低い輝度値の領域を非照射領域Rn2として抽出するようにしても良い。
本実施形態においては、図4Bに示すように治療光の照射領域Rtが、病変部の領域Rdをカバーするサイズの場合で説明する。換言すると、本実施形態においては、病変部の領域Rdに対してその領域Rdをほぼカバーするように治療光の照射領域Rtを設定して治療光の照射による処置を行う場合の画像処理となる。
このため、治療光の照射領域Rtの外側の非照射領域Rn2は、正常部の領域Rn1とほぼ等しくなる。なお、病変部の領域Rdよりも治療光の照射領域Rtがかなり大きい場合や、複数の病変部の領域が存在する場合については後述する。
照射位置特定回路36gは、特定した照射領域Rtと、非照射領域Rn2の情報を平均輝度算出回路36hに出力する。平均輝度算出回路36hは、照射領域Rtの平均輝度値Btavと非照射領域Rn2の平均輝度値Bnavとを算出し、輝度比算出回路36iに出力する。
輝度比算出回路36iは、平均輝度値Btavと平均輝度値Bnavの比Btav/BnavとしてのTBR値(Tumor Background Ratio Value、以下TBRと略記)を算出して、(算出された比のTBRを)進行度の情報として表示制御回路35に出力する。なお、上記TBRは、病変部の領域における蛍光高輝度となる輝度と、その周辺の正常部(背景部)の領域における蛍光低輝度となる輝度の比率の定義に相当する。
図3で示すように輝度比算出回路36iは、経時的に算出した輝度比のデータを時間に関連付けて輝度比算出回路36iの内部のメモリ36jに格納し、このメモリ36jに格納した経時的(時間的)に変化する輝度比のデータを表示制御回路35に出力するようにしても良い。
輝度比算出回路36iにより算出される輝度比としてのTBRは、(蛍光画像において)治療光が照射された照射領域Rtにおける平均輝度値Btavを、(正常部の領域Rn1と見なすことができる)非照射領域Rn2の平均輝度値Bnavにより除算した値であるため、TBRの値が治療光を(病変部に)照射した場合の作用の進行度を表す情報となる。なお、図3において点線で示すように予測回路36mを設けるようにしても良い。後述するように予測回路36mは、既に算出された複数のTBRの値から、現在以降の時間におけるTBRの値を予測したり、設定値に到達する時間tprを予測(算出)する処理を行う。
また、本実施形態においては、両領域の輝度比となるTBRを算出するようにしているため、例えば病変部の領域Rdと挿入部6の先端部に配置したCCD14との距離に依存して病変部の領域Rdをカバーするように照射された照射領域Rtの(平均)輝度値と、その周囲の正常部の領域Rn1に形成される非照射領域Rn2の(平均)輝度値とが変化してもTBRの値の変化を抑制できるようにしている。
蛍光物質が集積する病変部の領域は、治療光が照射されていない状態においては、(正常部の領域の輝度値に比較して)大きな輝度値となるが、治療光の照射により病変部の病変組織が消滅するにつれて小さな輝度値に変化する。
このため、正常部の領域の輝度値を単位とした照射領域Rtの輝度値は、治療光の照射による作用の進行度を表す情報となる。
本実施形態においては、輝度比としてのTBRの情報を出力する他に、メモリ36jに格納したTBRが時間的変化を表す情報としての輝度比変化情報を生成し、表示制御回路35を介して表示装置としてのモニタ4に出力する構成にしている。メモリ36jは、上記輝度比算出回路36iにおいて算出されたTBRに基づき、生体に治療光を照射した場合の作用の進行度に係る情報を出力する出力部を形成する。
なお、治療光の照射を開始した時の時間情報は、光源制御部22から制御回路37又はコントラスト算出回路36内のメモリ36j等に格納される。そして、TBRの時間的変化を表す情報を生成する場合、治療光の照射を開始した時を0として、時間の経過に対応したTBRの情報を生成する。
表示制御回路35は、メモリ部34を構成する蛍光用メモリ34a,参照光用メモリ34b,ガイド光用メモリ34cから出力される画像信号から蛍光画像Ifの蛍光画像信号、参照光画像Irの参照光画像信号、ガイド光画像Igのガイド光画像信号を分離生成し、モニタ4のR,G,Bチャンネルに出力する。
なお、蛍光用メモリ34aから出力される蛍光画像信号は、上述したようにガイド光画像Igが混ざった蛍光画像信号となるため、表示制御回路35内の減算回路35aにより(蛍光画像生成回路36aのように)蛍光画像信号を生成するが、蛍光用メモリ34aから出力される蛍光画像信号の代わりに、蛍光画像生成回路36aが生成した蛍光画像信号を表示制御回路35に入力する構成にしても良い。この場合には、表示制御回路35内の減算回路35aは不要となる。
モニタ4は、R,G,Bチャンネルに入力された蛍光画像Ifの蛍光画像信号、参照光画像Irの参照光画像信号、ガイド光画像Igのガイド光画像信号を3原色でカラー表示する。なお、図1においては、R,G,Bチャンネルにそれぞれ入力される画像信号に対応する蛍光画像If、参照光画像Ir、ガイド光画像Igで示している。
また、表示制御回路35には輝度比算出回路36iから、メモリ36jに格納した時間的に変化する輝度比としてのTBRのデータが入力され、画像信号に加算して輝度比のデータをモニタ4に出力する。そして、モニタ4は、例えば図6Aに示すように、蛍光画像If、参照光画像Ir、ガイド光画像Igをカラー合成した合成画像Icを画像表示エリア4aに表示し、この画像表示エリア4aに隣接する輝度比情報表示エリア4bに輝度比の時間的変化を示すグラフGlを表示する。
また、表示制御回路35は、輝度比算出回路36iから出力される現在の輝度比のデータも、モニタ4に出力する。モニタ4は、図6Aに示すように例えば輝度比情報表示エリア4bにおける上部側のエリアに現在の輝度比としてのTBR(又はTBR値)を表示する。
術者は、モニタ4に表示される輝度比の時間的変化を示すグラフGlを観察することにより、治療光の照射により病変部の領域Rdの蛍光輝度値が低下して様子(治療光の照射による作用の進行度)を把握でき、さらに治療光の照射を停止するタイミングを把握し易くなる。
図6Bは、図6AにおけるグラフGlを拡大して示す。図6Bにおいては、治療光の照射を開始した時間を0として、例えば所定の時間間隔で算出したTBRをプロットしたTBRの曲線を示す。図6Bにおいては、時間0(=t0)〜t4まで算出した様子を示す。
なお、上述においては、判定回路36fの判定結果により光源制御部22は自動的に治療光を照射する自動モードの場合で説明した。つまり、図1の入力装置23には、モード選択スイッチSW1が設けてあり、モード選択スイッチSW1により自動モードをON(選択)すると、上記のように動作する。一方、モード選択スイッチSW1をOFFにすると手動モードとなり、この場合には、入力装置23に設けた治療光用スイッチSW2を術者が手動でONする操作を行うことにより光源制御部22は、治療光を照射する。
また、画像処理部21は、CCD駆動回路31、前処理回路32,マルチプレクサ33、メモリ部34等の制御を行う制御回路37を有し、この制御回路37は、光源制御部22と信号線で接続され、一方の制御に連動した制御動作を行うことができるようにしている。
例えば、(後述するように)内視鏡装置1が動作状態になった初期状態においては、光源部12は、励起光と参照光とを交互に発生し、治療光やガイド光を発生しない蛍光観察モードで動作する。この状態においては、制御回路37は、蛍光画像と参照光画像を生成する画像処理を行う。
この場合には、制御回路37は、マルチプレクサ33をメモリ部34における2つのフレームメモリとしての蛍光用メモリ34aと、参照光用メモリ34b間で切り替える(蛍光用メモリ34aには蛍光画像を格納し、参照光用メモリ34bには参照光画像を格納する)ように制御する。
病変部位に蛍光物質が集積し、閾値Vth以上の蛍光の輝度値が検出される病変部の領域Rdが検出された場合には、ガイド光を照射して、照射位置の確認を行う状態となる。この位置確認の後に治療光が照射され、治療を行う状態に移る。
治療光が照射される状態になると、コントラスト算出回路36は、治療光の照射領域Rtと非照射領域Rn2とを特定し、それぞれの領域の平均輝度値を算出し、さらに輝度比としてのRTBを算出し、モニタ4において合成画像と共に、その時間的変化のグラグGlを表示する。
なお、輝度比としてのTBRの算出や算出されたTBRの表示は、常時行っても良いし、一定の時間間隔で行うようにしても良い。例えば、入力装置23における設定値入力部23a(又は、設定値入力部23aとは異なる指示値入力部)からTBRの算出を行う時間間隔の指示データを入力し、TBRを算出する時間間隔を設定できるようにしても良い。また、輝度比としてのTBRの算出や算出されたTBRの表示を更新するタイミングは、入力装置23から入力されるユーザ設定に従って行うようにしても良いし、時間的に変化するTBRの曲線の変化から自動的に設定するようにしても良い。また、コントラスト算出回路36を構成する蛍光画像生成回路36a、病変領域抽出回路36b、閾値回路36c、ガイド位置検出回路36d、閾値回路36e、判定回路36f、照射位置特定回路36g、平均輝度算出回路36h、輝度比算出回路36iを専用の電子回路等のハードウェアを用いて形成しても良いし、中央処理装置(CPU)を用いてソフトウェア的に形成しても良い。
画像処理装置を形成する第1の実施形態の画像処理部21は、病変部位に集積し、かつ励起波長の光が照射されることで蛍光を発し、かつ前記励起波長の光が照射されることで生体に作用する特性を有する蛍光物質が投与された被検体5からの蛍光を撮像して得られる蛍光画像情報と、前記蛍光物質を生体に作用させるための治療光の照射位置を含む治療光位置画像情報(に対応するガイド光画像Ig情報)とが入力される入力部を形成する入力端Ta,Tbと、前記入力部に入力された治療光位置画像情報から前記蛍光画像情報における前記治療光の照射位置の領域としての照射領域を特定する特定部を形成する照射位置特定回路36gと、前記入力部に入力される前記蛍光画像情報のうち前記特定部において特定された前記治療光の照射領域に対応する輝度値としての平均輝度値と、前記蛍光画像情報のうち前記照射領域以外に対応する領域の輝度値としての平均輝度値を抽出する抽出部を形成する平均輝度算出回路36hと、前記抽出部において抽出された前記照射領域に対応する輝度値と前記照射領域以外に対応する領域の輝度値との比を算出して出力する算出部を形成する輝度比算出回路36iと、を有することを特徴とする。
次に本実施形態の画像処理部21を含む内視鏡装置1の作用を説明する。図7は内視鏡装置1による代表的な処理を示す。
予め、被検体5には、PITの治療法に対応した蛍光物質が投与される。蛍光物質が投与された後、蛍光物質が病変部位に集積する程度の時間経過後において、図1に示すように設定した内視鏡装置1により、被検体5内の患部等の観察部位を観察する。
図7のステップS1において光源制御部22は、励起光用光源24aと参照光用光源24bとを発光させるように制御する。すると、図5に示すように励起光用光源24aと参照光用光源24bは、それぞれ励起光と参照光とを面順次で発生する。発生された励起光と参照光はライトガイド11により伝送され、ライトガイド11の先端面から励起光と参照光とが拡開して観察部位側に照射される。
図5において、Tは1フレーム期間を示し、例えば励起光を第1のタイミングとなる1フレーム期間T照射し、その1フレーム期間Tの励起光の照射により被検体5に投与された蛍光物質から発せられる蛍光像をCCD14により取得(撮像)する。
また、励起光が消灯(OFF)となる第2のタイミングにおける次の1フレーム期間Tにおいては、該1フレーム期間Tよりも短い照明期間Tr、参照光を照射する。このように1フレーム期間Tよりも短い照明期間Trのみ参照光を照射することにより、蛍光で撮像した場合の蛍光像の輝度レベルと参照光の照射により取得した参照光像の輝度レベルとを適度のレベルに揃えることができる。
上記のように(撮像部を形成する)CCD14は、励起光の照射時において観察部位側から発せられる蛍光像と、参照光の照射時において観察部位側で反射された参照光像と、を面順次で撮像し、面順次で撮像した蛍光撮像信号と参照光撮像信号とを画像処理部21に出力し、画像処理部21は、前処理回路32において、蛍光撮像信号と参照光撮像信号とを蛍光画像信号と参照光画像信号に変換する処理を行う。
蛍光画像信号と参照光画像信号は、それぞれ蛍光用メモリ34aと参照光用メモリ34bに格納される。つまり、ステップS2に示すように画像処理部21における蛍光用メモリ34aは蛍光画像を取得する。
なお、蛍光用メモリ34aと参照光用メモリ34bは、モニタ4に画像をカラー表示する場合のRチャンネル用画像メモリとBチャンネル用画像メモリとして機能する。そして、モニタ4には蛍光画像Ifと参照光画像Irとがそれぞれ異なる色で合成されて表示される。
また、蛍光用メモリ34aにより取得された蛍光画像は、コントラスト算出回路36内の蛍光画像生成回路36aを経て病変領域抽出回路36bに入力される。
ステップS3において病変領域抽出回路36bは、閾値Vthと比較して蛍光画像Ifにおける閾値Vth以上の輝度値を持つ病変部の領域Rdを抽出する。病変部の領域Rdの抽出後のステップS4において光源制御部22は、ガイド光用光源24dを発光させ、発光したガイド光は光ファイバ17の先端からガイド光が患部側に照射される。なお、図5に示すように時間tgにガイド光用光源24dはガイド光を発生する。
ガイド光が照射された場合には、光源制御部22は、ガイド光用光源24dを発光した情報を制御回路37に送り、制御回路37は、3つの光源の発光に対応して、蛍光画像と、参照光画像の他にガイド光画像を生成する処理を行うように制御する。
具体的には、制御回路37は、マルチプレクサ33をメモリ部34における3つのフレームメモリとしての蛍光用メモリ34aと、参照光用メモリ34bとガイド光用メモリ34cとの間で順次切り替える(蛍光用メモリ34aには蛍光画像、参照光用メモリ34bには参照光画像、ガイド光用メモリ34cにはガイド光画像をそれぞれ格納する)ように制御する。
メモリ部34の蛍光用メモリ34aに格納された蛍光画像If+Ig、参照光用メモリ34bに格納された参照光画像Ir、ガイド光用メモリ34cに格納されたガイド光画像Igは、同時化されて読み出され、表示制御回路35を経てモニタ4に出力される。
ステップS5に示すようにモニタ4は、蛍光画像If、参照光画像Ir、ガイド光画像IgをそれぞれR,G,Bの色で合成した合成画像Icとして表示する。
また、ステップS6においてガイド位置検出回路36dは、ガイド光画像Igから閾値Vt以上となる輝度値を有するガイド光の照射領域Rgを図4Aに示すように検出する。また、ガイド位置検出回路36dは、ガイド光の照射位置Pgも検出する。
ステップS7においてガイド位置検出回路36dの判定回路36fは、病変部の領域Rdの重心位置(又は中心位置)Pdとガイド光の照射領域Rgの照射位置Pgとなる中心位置とが小さな値δ以内で一致するか否かを判定し、一致するまで待つ。術者は、内視鏡2の先端部を移動する等して一致するように設定する。
判定回路36fが一致した判定を行うと、ステップS8に示すように(自動モードの場合には)自動的に光源制御部22は、治療光用光源24cを発光させ、光ファイバ17の先端からガイド光と共に治療光が患部側に照射される。なお、図5に示すように時間ttに治療光用光源24cは治療光を発生する。
また、次のステップS9において照射位置特定回路36gは、図4Bにおいて説明したように(病変部の領域Rdが検出された状態の)蛍光画像Ifと(ガイド光の照射領域Rgが検出された状態の)ガイド光画像Igとから蛍光画像Ifにおいての治療光の照射位置Ptの領域としての照射領域Rtを特定する。照射位置特定回路36gは、特定した治療光の照射領域Rtと、その外側の非照射領域Rn2とを平均輝度算出回路36hに出力する。
次のステップS10において平均輝度算出回路36hは、蛍光画像における照射領域Rtと、非照射領域Rn2とにおけるそれぞれの平均輝度値BtavとBnavとを算出し、輝度比算出回路36iに出力する。
次のステップS11において輝度比算出回路36iは、照射領域Rtと非照射領域Rn2とにおける平均輝度値BtavとBnavとの輝度比となるTBR(=Btav/Bnav)を算出し、表示制御回路35を介してモニタ4に出力すると共に、メモリ36jに治療光の照射開始の時間を0とした時間情報を付加して記憶する。
次のステップS12において輝度比算出回路36iは、メモリ36jに格納した輝度比となるTBRにおける時間的変化を表す情報となるTBRをグラフGlにした画像データを表示制御回路35を介してモニタ4に出力する。そしてモニタ4は、時間的に変化するTBRのグラフGlを図6Aに示すように表示する。
術者は、TBRのグラフGlを観察することにより、治療光の照射による作用としての病変の程度を低減する作用の進行度を精度良く確認できる。また、TBRの値が時間の経過と共に小さくなる傾向から治療光の照射を停止する時間を精度良く把握できる。
そして、術者は、TBRの値が、治療光の照射を必要としない値となったタイミングでステップS13に示すように治療光用スイッチSW2をOFFにして治療光の照射を停止する。
治療光の照射を停止したことにより、治療光による処置は終了する。術者は、ガイド光の照射も停止し、内視鏡を被検体5から抜去して、図7の処理を終了する。
なお、以下のように術者が予め治療光の照射を停止する場合の所定のTBR値としての設定値を入力(設定)し、輝度比算出回路36iは、算出したTBRの値が所定のTBR値になった場合には、光源制御部22を介して治療光の照射を自動的に停止させるようにしても良い。
図8は、この場合の処理を示す。この場合には、例えば最初のステップS0において、術者は、入力装置23を構成するキーボード、テンキー等から治療光の照射を停止する場合の設定値としての所定のTBRの値Vrを入力する。この場合の入力装置23は、設定値を入力する設定値入力部(又は設定値入力装置)23aを形成する。
設定値は、例えばメモリ36jに格納される。その後は、図7に示したステップS1〜S12の処理を行う。ステップS12の処理の後、ステップS21において輝度比算出回路36iは、算出したTBRが所定のTBRの値Vr以下になったか否かを比較により判定する。算出したTBRが所定のTBRの値Vr以下にならない判定結果の場合には、ステップS10又はステップS11の処理に戻る。
一方、算出したTBRが所定のTBRの値Vr以下になった判定結果の場合には、ステップS22に示すように輝度比算出回路36iは、制御部を構成する光源制御部22に治療光の発生を停止させる信号を送る。そして、ステップS13に示すように光源制御部22は治療光の発生を停止し、治療光の照射は停止する。図8で示す例では、算出されたTBRが所定のTBRの値Vrに達したら、治療光の発生又は照射を自動的に停止させるようにしているが、術者などのユーザに対して、音や表示で告知するようにしても良い。
このように動作する本実施形態によれば、治療光の照射による作用の進行度を精度良く確認できる。また、輝度比としてのTBRの時間的変化をグラフGlとして表示することにより、治療光の照射による作用の進行度をより精度良く確認できると共に、TBRの時間的変化の傾向から治療光の照射を停止する時間を精度良く把握できる(過度の治療光を照射すること又は治療光照射の不足を防止できる)。
上述した第1の実施形態においては、病変部の領域が1つである場合を説明したが、第1変形例として病変部の領域が、離散的に複数存在する場合の画像処理部21Bを説明する。
病変部の領域が、離散的に複数存在する場合には、治療光を1つの病変部の領域をカバーするように照射した場合、非照射領域Rn2中において治療光が照射されない病変部の領域が存在することになるため、そのような領域を除外して輝度比としてのTBRを算出すると、治療光の照射による作用の進行度を精度良く確認できることになる。
図9は、第1変形例の画像処理部21Bを備えた内視鏡装置1Bの構成を示す。この内視鏡装置1Bは、図1の内視鏡装置1の画像処理部21におけるコントラスト算出回路36に、照射位置特定回路36gと平均輝度算出回路36hとの間に、(蛍光画像If上における)治療光の非照射領域に対する閾値処理を行う閾値処理回路36kを設けたコントラスト算出回路36を有する画像処理部21Bを備える。
図10は、本変形例におけるコントラスト算出回路36の構成を示す。照射位置特定回路36gにより特定された照射領域Rt,非照射領域Rn2の情報は、閾値処理回路36kに入力され、閾値処理回路36kは、病変部の領域Rdが複数の場合に対応した閾値処理を行うことにより、輝度比を精度良く算出する。
以下に、本変形例の動作を説明する。本変形例の動作は第1の実施形態における一部の動作が異なるのみであるので、異なる部分のみを説明する。
本変形例の場合には、コントラスト算出回路36における病変領域抽出回路36bは、閾値Vth以上の病変部の領域として、例えば図11Aに示すように複数の病変部の領域Rda,Rdb,Rdcを抽出する。複数の病変部の領域Rda,Rdb,Rdc以外の領域は、正常部の領域Rn1となる。
複数の病変部の領域Rda,Rdb,Rdcのため、術者は、照射したガイド光の照射領域を1つの病変部の領域Rdaに設定する。その後、第1の実施形態の場合と同様に1つの病変部の領域Rdaに対して、治療光を照射し、照射位置特定回路36gは、治療光の照射領域Rtと非照射領域Rn2を特定する。
図11Bは、ガイド光画像Igと、(点線で示す)治療光の照射領域Rtに含まれる病変部の領域Rdaと、治療光が照射されない病変部の領域Rdb、Rdcを模式的に示す。また、非照射領域Rn2における斜線で示す領域は正常部の領域Rn1となる。
この場合、非照射領域Rn2は、病変部の領域Rdb,Rdcを含む。このため、本変形例においては、閾値処理回路36kは、例えば病変領域抽出回路36bが病変領域を抽出するのに用いた閾値Vthを用いて、非照射領域Rn2において閾値Vth以上となる輝度値の領域を非照射領域Rn2から除外し、除外した非照射領域をRn2′とする。
図12は、蛍光画像Ifを形成する蛍光画素における輝度値(蛍光強度又は画素値)の分布を模式的に示す。ここでは、閾値Vthの輝度値をBaで示す。
図12に示すように病変部の領域Rda,Rdb,Rdcは、それぞれ閾値Vth(=Ba)以上の輝度値を有し、また、治療光が照射される病変部の領域Rdaは、例えば輝度値Bbを有する。
本変形例においては、上記のように非照射領域Rn2から輝度値Ba以上の輝度値を持つ病変部の領域Rdb,Rdcを除外して補正された非照射領域Rn2′を採用する。非照射領域Rn2′における輝度値は、正常部の領域Rn1の輝度値となる(図12においてRn2′=Rn1′として示す)。
平均輝度算出回路36hは、治療光の照射領域Rtと補正された非照射領域Rn2′とに対して、第1の実施形態と同様にそれぞれの領域の平均輝度値Btav,Bnavを算出し、その後の輝度比算出回路36iも第1の実施形態と同様に処理する。
但し、本変形例においては、病変部の領域Rdaに対する治療光の照射を停止した後、ガイド位置検出回路36dは次の病変部の領域Rdbに対して、最初の病変部の領域Rdaの場合と同様の処理を行う。
この場合には、病変部の領域Rdaの輝度値は正常部の領域Rn1の輝度値に近い値となっているので、正常部の領域Rn1と共に、補正された非照射領域Rn2′に含まれる。換言すると、この場合には、補正された非照射領域Rn2′は、最初の非照射領域Rn2から病変部の領域Rdcを除外した領域となる。このようにして、コントラスト算出回路36は、病変部の領域Rdbに対して、最初の病変部の領域Rdaの場合と同様の処理を行う。この病変部の領域Rdbに対する治療光の照射による処置が終了すると、残りの病変部の領域Rdcに対する処理が行われる。この場合には、輝度値Ba以上の病変部の領域はRdcのみとなるので、第1の実施形態の場合と同様の処理となる。このようにして、複数の病変部の領域の場合に対しても、第1の実施形態の場合と同様の作用効果を有する。
なお、上述のように治療光を照射して病変領域に対する処置を行っている場合、治療光の照射領域Rtにおける(平均)輝度値は、照射時間の経過と共に、(順次小さくなるように)下がる。
そのため、時間経過と共に照射領域Rtと、補正された非照射領域Rn2′とを設定(又は更新)する場合、図12におけるBb−Baの値αを下げて、非照射領域Rn2に含まれる高い輝度値を持つ病変部の領域Rdb,Rdcを除外して補正された非照射領域Rn2′を設定(更新)するようにしても良い。
例えば、図12において治療光の照射開始の状態においては、病変部の領域Rdaの平均輝度は実線で示すBbを持ち、照射開始から所定時間経過した後では、例えば2点鎖線で示すBb′に下がるように変化する。この変化に対応して、図11Bの非照射領域Rn2に含まれる高い輝度値を持つ病変部の領域Rdb,Rdcを検出(判別)する輝度値をBa′のようにBaから下げるようにしても良い。
換言すると、照射開始から時間経過と共に、Bb−Baの値αを、Bb′−Ba′の値α′で示すように照射領域Rt中の病変部の領域Rdaの(平均)輝度値の変化に応じて下げて、非照射領域中の病変部の領域Rdb,Rdcを検出(判別)するようにしても良い。補足説明すると、以下のようになる。
例えば、最初の病変部の領域Rdaをカバーするように、治療光の照射領域Rtを設定し、その設定態のままで治療光の照射開始から治療光の照射停止まで行うことができる場合には、照射領域Rtの変化や、非照射領域Rn2′の変化を考慮しないで治療の処置を行うことができる。
しかし、治療光の照射開始から治療光の照射停止までの途中において、例えば被検体5の動きのために、治療光の照射領域Rtが変化したり、非照射領域Rn2の病変部の領域Rdb,Rdcの位置が変化する可能性がある。
このような場合、ガイド光の照射領域Rgから、治療光の照射領域Rtが変化したことを把握でき、ガイド光の照射領域Rgを移動して、上記の変化に対応した操作を行うことができるが、治療光の照射の時間の経過に応じて治療光の照射領域Rtと、非照射領域Rn2に存在する病変部の領域Rdb,Rdcを更新するようにしても良い。
非照射領域Rn2に存在する病変部の領域Rdb,Rdcの輝度は、病変部の領域Rdaに対して治療光の照射を行っている状態においては、殆ど変化しないと考えられるので、最初に病変領域を抽出する場合の輝度値Ba(閾値Vth)を用いる選択肢がある。
他の選択肢として、治療光の照射を行っている治療光の照射領域Rtにおける病変部の領域Rdaの(平均)輝度の値に応じて、非照射領域Rn2に存在する病変部の領域Rdb,Rdcを検出する選択肢がある。後者の選択肢のメリットとして、例えば病変部の領域Rdbが、現在の処置対象の病変部の領域Rdaの近傍に存在して、病変部の領域Rdbの一部の領域が(一時的などで)治療光が照射されて、その輝度が変化する(下がる)場合が発生したような場合にも対応できる。
換言すると、処置対象の病変部の領域Rda以外の非照射領域Rn2に存在する病変部の領域Rdb,Rdcの輝度が治療光の照射により若干低下したような場合に対しても、そのような病変部の領域Rdb,Rdcを検出して、非照射領域Rn2に存在する正常部の領域から除外することができる。
なお、上述の説明においては、治療光の非照射領域Rn2、Rn2′を蛍光画像Ifにおいてコントラスト算出回路36が画像処理により算出する場合を説明したが、術者などのユーザが治療光の非照射領域Rn2、Rn2′を蛍光画像If(又は合成画像Ic)上において、入力装置23等から指定しても良い。
また、上記閾値処理回路36kによる閾値処理により、ある一定以上の画素が抽出できなかった場合、上記値αを更新(小さく)する処理を加えても良い。
また、例えば第1の実施形態において、治療光の照射領域を形成する治療光のビームスポットの領域(面積)が治療対象となる病変部の領域Rdよりもかなり大きい場合には、以下のような補正処理を行えば良い。
図13Aは実線で示す治療光の照射領域Rtが病変部の領域Rdよりもかなり大きい場合の説明図を示す。この場合には、蛍光画像Ifにおいて治療光の照射領域Rtの平均輝度値を算出すると、処置対象となる病変部の領域Rdの平均輝度値とは異なってしまう。このため、治療光の照射領域Rtの平均輝度値を算出する場合、例えば図10に示す閾値処理回路36kのような閾値処理回路36l(図示略)でコントラスト算出回路36が閾値処理を行う。
但し、閾値処理回路36kは、非照射領域Rn2において、輝度値が高い病変部の領域を抽出するための閾値処理を行っていたが、この場合の閾値処理回路36lは、照射領域Rtにおいて(処置対象となる病変部の領域Rdよりも)輝度値が低い正常部の領域(Rn3と表す)を抽出し、照射領域Rtからこの正常部の領域Rn3を除外した補正された照射領域Rt′を算出する。
図13Bは、閾値処理回路36lによる動作の説明図を示す。閾値処理回路36lは、非照射領域Rn2の正常部の領域Rn1より少し高い輝度値Bcの閾値を用いて、照射領域Rtにおいて輝度値Bcより低い領域Rn3を照射領域Rtから除外した照射領域Rt′を算出する。つまり、閾値処理回路36lは、閾値処理により、図13Cに示すように照射領域Rtにおける平均輝度値を算出する場合の領域として輝度値Bnaより高い病変部の領域Rdを補正された照射領域Rt′として、平均輝度算出回路36hに出力する。
そして、平均輝度算出回路36hは、この照射領域Rt′においての平均輝度値Btavと、非照射領域Rn2の平均輝度値Bnavとを算出する。その他は、第1の実施形態と同様である。
このような場合においても、第1の実施形態と同様の作用効果を有する。なお、図13Bの場合においても治療光の照射時間の経過に応じて、Bb−Baの値を変動(順次小さく)しても良い。
なお、上述した(変形例の場合を含む)第1の実施形態においてのPITによる処置を行う場合の励起光と治療光とを、図13Dに示すような波長帯域に設定した構成において説明した。図13Dに示す例では、赤の波長帯域において、治療光と励起光とを設定し、IR(赤外)帯域の蛍光を検出する構成にしていたが、以下のようにPIT用薬剤(蛍光物質)としてPan−IR700を採用しても良い。この場合には、励起光と治療光とを790nmに設定し、800nmの蛍光を検出する構成にしても良い。
また、本発明の画像処理装置として以下のPDTによる処置を行う場合を説明する。
(第2の実施形態)
上述した(変形例の場合を含む)第1の実施形態においては、励起光の波長帯域と、治療光の波長帯域とが同じPITの場合において説明したが、本発明は、励起光の波長帯域と、治療光の波長帯域とが同じでないPDTの場合においても適用できる。このため、励起光の波長帯域と、治療光の波長帯域とが同じでないPDTの場合を説明する。
図14は本発明の第2の実施形態の画像処理部21を備えた内視鏡装置1Cの構成を示す。この内視鏡装置1Cは、内視鏡2Cと、制御装置3Cと、モニタ4及び入力装置23とを備える。
内視鏡2Cは、第1の実施形態の内視鏡2において、CCD14の撮像面に光学的に色分離するカラーフィルタ41が設けてある。このカラーフィルタ41は、例えばR(赤),G(緑),B(青)+IRb(赤外)の波長帯域をそれぞれ透過する特性のR,G,Bフィルタを有する。このため、R,G,Bフィルタを透過した光を受光(して光電変換)する画素としてのR画素、G画素、B画素は、図15に示すような特性を持つ。
R画素は、Rの波長帯域の蛍光に感度を有し、この蛍光の波長帯域よりも長波長の波長帯域のIRa(赤外)の治療光や上記IRbのガイド光には感度を有しない。G画素は、Gの波長帯域の参照光に感度を有する。
B画素は、Bの波長帯域の励起光と、IRbのガイド光とに感度を有する2峰性の特性を有する。
また、本内視鏡装置1Cにおける光源部12Cの励起光用光源24a,参照光用光源24b,治療光用光源24c,ガイド光用光源24dは、図15に概略的に示した波長帯域の励起光、参照光、治療光、ガイド光をそれぞれ発生する。
また、本内視鏡装置1Cにおける励起光カットフィルタ15は、図16Aに示すようにBの波長帯域の励起光をカットし、その他の波長帯域の光を透過する特性を持つ。なお、励起光カットフィルタ15は、Bの波長帯域の励起光をカットする特性であるが、2点鎖線で示すように赤外の波長帯域の治療光もカットする透過特性に設定しても良い。
つまり、R画素が感度を有する蛍光は、強度が低いため、蛍光を透過し、この蛍光の波長帯域の長波長側となる強度が大きい治療光をカットする赤透過フィルタの透過特性と、励起光カットフィルタ15による治療光カット特性とを併用して蛍光を受光する際の治療光の影響を低減できるようにしても良い。
また、第1の実施形態においては、モノクロの撮像素子としてのモノクロのCCD14を用いていたため、励起光と参照光とを面順次で照射するようにしていたが、本実施形態においては、同時に励起光と参照光とを面順次で照射する。また、ガイド光を照射する場合においても、励起光と参照光とガイド光を同時に照射すると共に、治療光もこれらの照明光と共に同時に照射する。
上記のように本内視鏡装置1Cは、PDTによる処置を行うため、励起光の波長帯域と治療光の波長帯域とは、一致していないで、図16Bにその概略を示すような波長帯域に設定される。図16Bに示す例では、Bの波長帯域に励起光、Rの波長帯域に蛍光、蛍光よりも長波長側の赤外の波長帯域に治療光が設定される。この他に、PDT用薬剤(蛍光物質)として、ヘマトポルフィリン誘導体を用いた場合には、本内視鏡装置1Cにおける治療光の波長帯域と異なるような波長帯域に励起光(の波長帯域)を設定しても良い。励起光の波長を405nm、治療光の波長帯域を630〜680,そして635nmの蛍光を検出するような構成にしても良い。
本内視鏡装置1Cにおいての画像処理部21Cは、前処理回路32内のCDS回路において信号成分を抽出し、さらに前処理回路32内のA/D変換回路によりデジタルの画像信号に変換し、前処理回路32の出力信号が入力される色分離回路42においてR画素、G画素、B画素により、蛍光画像If、参照光画像Ir、ガイド光画像Ig(の画像信号)に色分離して、それぞれ蛍光用メモリ34a,参照光用メモリ34b,ガイド光用メモリ34cにそれぞれ格納する。
このように本実施形態の画像処理部21Cは、色分離回路42が、蛍光画像If、参照光画像Ir、ガイド光画像Igを分離し、蛍光用メモリ34a,参照光用メモリ34b,ガイド光用メモリ34cは、色分離された蛍光画像If、参照光画像Ir、ガイド光画像Igを格納する。つまり、蛍光用メモリ34aは、ガイド光が照射された状態においても蛍光画像Ifを出力する。また、表示制御回路35は、減算回路35aを必要としない構成である。
従って、本実施形態における図14又は図17に示すコントラスト算出回路43は、図1又は図3に示すコントラスト算出回路36においての蛍光画像生成回路36aを削除した構成となっている。このコントラスト算出回路43は、第1の実施形態と同様の作用効果を有する。
なお、図6Bにおいて示したように治療光の照射を開始した時間から時間変化によりTBRは変化する。この場合、例えば図18に示すようにPDT用薬剤Da,Db,Dcに応じてTBRの時間的変化が異なる場合がある。
このため、治療に用いる(被検体5に投与する)薬剤に応じて、上述した閾値等を変化させても良い。
また、図6Bに示すように最新の時間(図6Bではt4)までにおいて算出した複数のTBRの値から、最新の時間以後のTBRの予測変化を算出し、2点鎖線で示すように表示したり、設定値Vrに到達する時間tprを算出して表示するようにしても良い。例えば、図3における輝度比算出回路36iが点線で示す予測回路36mが上記の算出を行うようにしても良い。
なお、上述した実施形態等を部分的に組み合わせて異なる実施形態を構成しても良い。
本出願は、2015年3月26日に日本国に出願された特願2015−064542号を優先権主張の基礎として出願するものであり、上記の開示内容は、本願明細書、請求の範囲、図面に引用されたものとする。

Claims (11)

  1. 組織対して特定の作用する蛍光物質が投与された被検体に対して励起光照射に基づく蛍光を撮像して得られる蛍光画像情報と、前記蛍光物質を生体に作用させるための治療光の照射位置を含む治療光位置画像情報とが入力されるよう構成された入力部と、
    前記入力部に入力された治療光位置画像情報から前記蛍光画像情報における前記治療光の照射位置の領域としての照射領域を特定するよう構成された特定部と、
    前記入力部に入力される前記蛍光画像情報のうち前記特定部において特定された前記治療光の照射領域に対応する輝度値と、前記蛍光画像情報のうち前記照射領域以外に対応する領域の輝度値を抽出するよう構成された抽出部と、
    前記抽出部において抽出された前記照射領域に対応する輝度値と前記照射領域以外に対応する領域の輝度値との比を算出して出力するよう構成された算出部と、
    を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 記算出部において算出された前記比に基づき、前記生体への前記作用の進行度に係る情報を出力するよう構成された出力部を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記抽出部は、前記照射領域以外の領域として、前記照射領域に対応する輝度値より所定の値以上低い輝度値を有する領域を抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記抽出部は、前記治療光が照射される時間が長くなるに従って小さくなる値を前記所定の値に設定して、前記照射領域以外の領域を抽出することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記算出部は、前記照射領域に対応する前記輝度値として、前記照射領域における平均の輝度値を用い、かつ前記照射領域以外の前記輝度値として、前記照射領域以外の領域における平均の輝度値を用いて、前記比を算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記出力部は、前記治療光の照射開始以後の前記比の時間的変化を表す変化情報を生成し、前記蛍光画像を表示する表示装置に前記変化情報を表示することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 記治療光の照射を停止させる設定値を入力するよう構成された設定値入力部と、前記算出部が算出した前記比又は当該比に基づいて算出される値が前記設定値に対応する値になった場合には、前記治療光の照射を停止させる制御を行うよう構成された制御部とを、更に有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  8. 記治療光の照射位置を含む前記治療光の照射領域に対応するガイド光の照射領域を含むガイド光画像情報を前記治療光位置画像情報として生成するよう構成されたガイド光画像情報生成部と、
    前記蛍光の撮像により前記蛍光画像情報を生成するよう構成された蛍光画像情報生成部とを、更に備え、
    前記特定部は、前記ガイド光画像情報における所定の閾値を超える輝度値を有する領域を、前記ガイド光の照射領域として特定し、特定された前記ガイド光の照射領域に対応する前記蛍光画像情報における領域を、前記治療光の照射領域として特定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 記蛍光画像情報において所定の輝度値以上の輝度を有する領域を病変領域として抽出するよう構成された病変領域抽出部を更に有し、
    前記病変領域抽出部により抽出された前記病変領域の少なくとも一部を含むように前記治療光の照射領域を設定した場合、
    前記特定部は、前記蛍光画像情報において前記治療光の照射領域以外に対応する前記領域としての対応領域が前記所定の輝度値以上の輝度を有する領域を含むと判定した場合には、判定された前記領域を除外して前記対応領域の輝度値を抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 記蛍光画像情報において所定の輝度値以上の輝度を有する領域を病変領域として抽出するよう構成された病変領域抽出部を更に有し、
    前記病変領域抽出部により抽出された前記病変領域全体を含むように前記治療光の照射領域を設定した場合、
    前記特定部は、前記治療光の照射領域が、前記所定の輝度値より低く設定された閾値以下の低輝度領域を含む場合には、前記治療光の照射領域から前記低輝度領域を除外して、前記照射領域に対応する輝度値を抽出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記出力部は、前記算出部が前記治療光の照射開始の時間以後における複数の時間と、前記複数の時間においてそれぞれ算出した複数の前記比の値を用いて、現在以降の時間における前記比の値の予測値を算出して、表示装置に出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
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