JP5975972B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
また、特許文献1には、遊技球が始動口に入球したときに取得された判定情報に基づいて特別遊技を行うか否かの事前判定を行い、その事前判定結果を画像表示装置に表示する保留アイコンを利用して特別図柄の変動表示を行う際の遊技演出内容を示唆する遊技機が開示されている。
本発明は、上記したような点を鑑みてなされたものであり、事前判定手段の事前判定結果を利用した新たな遊技演出を実現可能な遊技機を提供することを目的とする。
第1の形態の遊技機は、始動条件の成立により判定情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技をおこなうか否かの特別遊技判定をおこなう特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定によって前記特別遊技をおこなうと判定されると、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、前記取得手段により取得された判定情報を所定数まで記憶可能な記憶手段と、前記記憶手段に記憶された判定情報に対して前記特別遊技判定がおこなわれる前に、前記特別遊技をおこなうか否かの事前判定をおこなう事前判定手段と、前記記憶手段に判定情報が記憶されることに応じて、所定の表示手段における第1表示領域において保留アイコンを所定の表示態様で表示させる保留アイコン表示制御手段と、前記記憶手段に記憶された判定情報に対する前記特別遊技判定に応じて、前記第1表示領域とは異なる第2表示領域において、当該判定情報に対応する保留アイコンに応じた変動アイコンを所定の表示態様で表示させることが可能な演出制御手段と、を備え、前記保留アイコン表示制御手段は、前記事前判定によって前記特別遊技をおこなうと判定されると、前記保留アイコンを通常表示態様とは異なる表示態様であって前記特別遊技がおこなわれることを示唆する第1の特定表示態様で表示させることが可能であり、前記演出制御手段は、前記第1の特定表示態様で表示された保留アイコンに係る判定情報に対する前記特別遊技判定に応じて、前記特別遊技がおこなわれることを示唆する第1の演出をおこなわせるとともに、前記事前判定の結果に基づいて、前記第1の演出において前記記憶手段に前記特別遊技をおこなうと判定される判定情報が記憶されていることを示唆する第2の演出をおこなわせることを可能にし、前記第2の演出をおこなわせる前に、前記第1の特定表示態様で表示された保留アイコンに応じた変動アイコンを、前記第1の特定表示態様とは異なる第2の特定表示態様に変更して表示させることが可能であることを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係る遊技機の一例としてのパチンコ機の構成例を示した正面図、図2は本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤の正面図である。
ガラス枠310は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域3を視認可能に覆うガラス板(図示しない)を支持している。
また、ガラス枠310には、回動操作されることにより遊技領域3に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル311と、音声出力装置(スピーカ)312と、複数のランプを有する上下の演出用照明装置313a、313bと、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン314と、左右の演出用可動照明装置320L、320Rが設けられている。
演出用可動照明装置320L、320Rは、ガラス枠310の左上隅及び右上隅に設けられている。
演出用可動照明装置320L、320Rは、図示しない可動照明部を備えており、可動照明部を収納(閉塞)した状態から可動照明部を開放(突出)した状態に自動的に変動させることができるように構成されている。
上記のようにして発射された遊技球がレール5a、5b間を上昇して球戻り防止片5cを超えると、遊技領域3に到達し、その後、遊技領域3内を落下する。このとき、遊技領域3に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
図1、図2において、遊技領域3の中央には開口部3Aが形成されており、開口部3Aの周縁に沿って遊技球の流下に影響を与える飾り部材6が設けられている。この飾り部材6の略中央部分(開放部)であって遊技盤2の背面側には、液晶表示装置等からなる画像表示装置7が設けられている。
第2始動口14は、第2始動口開閉扉14bを有しており、第2始動口開閉扉14bが閉状態に維持される第1の態様と、第2始動口開閉扉14bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。従って、第2始動口14は、第1の態様にあるときには遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには遊技球の入賞機会が増すこととなる。
このため、ゲート15、第1大入賞口16及び第2大入賞口17には、操作ハンドル311を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、遊技球が通過または入賞しないように構成されている。
第1大入賞口16は、遊技盤2に形成された開口部から構成されている。第1大入賞口16の下部には、遊技盤面側からガラス板側(前面側)に突出可能な第1大入賞口開閉扉16bが設けられており、この第1大入賞口開閉扉16bが遊技盤面側に突出する開放状態と、遊技盤面に埋没する閉鎖状態とに可動制御される。そして、第1大入賞口開閉扉16bが遊技盤面に突出していると、遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。第1大入賞口16には第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられており、第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
一般入賞口18に遊技球が入賞すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
上記第1特別図柄表示装置20は、第1始動口13に遊技球が入球したことを契機として行われた特別遊技抽選の結果と、特別遊技抽選の結果が大当たりの場合は大当たりのラウンド回数を報知するものである。第2特別図柄表示装置21は、第2始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた特別遊技抽選の結果と、特別遊技抽選の結果が大当たりの場合は大当たりのラウンド回数を報知するためのものである。
ここで、「普通図柄抽選」とは、遊技球がゲート15を通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。
この普通図柄抽選の結果についても、ゲート15を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄用のLEDが点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の抽選結果に対応する普通図柄が停止表示して、遊技者に抽選結果が報知される。
これら両保留は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、第1保留表示手段である表示領域9の第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
演出ボタン314の内部には、演出ボタンスイッチ(SW)314a(図3参照)が設けられており、例えば遊技中において特定の演出を実行するに際し、演出ボタン314の操作を遊技者に促す操作演出画像を画像表示装置7に表示するとともに、演出ボタン314が操作されたときに演出ボタンSW31から出力される操作検出信号を所定期間有効となるようにしている。
画像表示装置7の第1表示領域7aには、第1特別図柄表示装置20において変動表示が行われる第1特別図柄、または第2特別図柄表示装置21において変動表示が行われる第2特別図柄に対応した演出図柄31が表示される。演出図柄31は、特定の組合せ(例えば、777等)で停止表示されることにより、特別遊技である大当たり等を報知するようにしている。
球画像40は、特別図柄の変動開始時に特別図柄の保留が一つ消化されたことを遊技者に報知する画像であり、例えば第1特別図柄を変動表示する権利が記憶されている場合は、第1特別図柄の変動開始時に第1保留球画像41aを球画像40の位置に移動させるようにしている。
なお、図示していないが、第2表示領域7bには、第2特別図柄保留表示器24において表示されている第2特別図柄の保留個数(最大4個)に対応した第2保留球画像も表示可能とされる。
この図3に示す遊技制御装置には、遊技の進行を制御する主制御基板として遊技制御基板211が設けられている。また副制御基板として、演出制御基板221、画像制御基板231、ランプ制御基板241、払出制御基板251等が設けられている。
遊技制御基板211は、CPU212、ROM213、及びRAM214等を有し、当該遊技機の主たる制御を行う。
遊技制御基板211には、第1始動口13内に設けられた第1始動口SW13a、第2始動口14内に設けられた第2始動口SW14a、第2始動口14の第2始動口開閉扉14bを開閉動作させるための第2始動口ソレノイド(SOL)14c、ゲート15内に設けられたゲートSW15a、第1大入賞口16に入賞した遊技球を検出する第1大入賞口SW16a、第1大入賞口開閉扉16bを開閉動作させるための第1大入賞口ソレノイド(SOL)16c、第2大入賞口17に入賞した遊技球を検出する第2大入賞口SW17a、第2大入賞口開閉扉17bを開閉動作させるための第2大入賞口ソレノイド(SOL)17c、一般入賞口18内に設けられた一般入賞口SW18a等が接続されている。
第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21は、特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより特別図柄が大当たりまたは小当たりに当選したか否かを表示する。また、普通図柄表示装置22は、遊技球がゲート15内のゲートSW15aを通過したときに、普通図柄を変動表示させ、所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより普通図柄が当たりに当選したか否かを表示する。
なお、本実施形態の遊技制御基板211は、第1特別図柄の保留球と第2特別図柄の保留球とが共に保留されている場合は、第2特別図柄の保留球を優先的に消化するように構成されている。勿論、第1特別図柄と第2特別図柄の保留球を入賞順に消化するように構成してもよい。
演出制御基板221は、CPU222、ROM223、RAM224、RTC(リアルタイムクロック)225等を有し、遊技演出全体の制御を行う。
演出制御基板221には、画像及び音声の制御を行う画像制御基板231、各種ランプ及び演出役物の制御を行うランプ制御基板241、及び演出ボタンスイッチ314aが接続されている。
画像制御基板231は、CPU232、ROM233、RAM234等を有し、演出制御基板221の指示に基づいて、画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板231には画像表示装置7と、音声出力装置(スピーカ)312とが接続されている。
ROM233は、CGROM(Character Generator Read Only Memory)を含み、画像表示装置7に表示する演出用の図柄画像や各種演出画像等の画像データが記憶されている。
またランプ制御基板241は、演出制御基板221の指示に基づいて可動役物装置などの制御も行う。このため、図1、図2には示していないが遊技盤2に演出用可動役物装置331が設けられている場合、ランプ制御基板241には演出用可動役物装置331も接続される。
また払出制御基板251には、枠用外部情報端子基板270が接続されている。
盤用外部情報端子基板260は、遊技盤の各種情報を外部に出力するための端子基板である。また枠用外部情報端子基板270は、枠の各種情報を外部に出力するための端子基板である。
次に、本実施形態の遊技機1の主制御基板である遊技制御基板211が実行する各種動作について説明する。
図4は、遊技機1の遊技制御基板211において取得される各種乱数の説明図であり、(a)は特別図柄判定用乱数、(b)は大当たり図柄判定用乱数、(c)はリーチ判定用乱数、(d)は普通図柄判定用乱数の一例をそれぞれ示した図である。
遊技制御基板211では、図4(a)に示す特別図柄判定用乱数と図4(b)に示す大当たり図柄判定用乱数とにより特別図柄が決定される。また、図4(d)に示す普通図柄判定用乱数により普通図柄が決定される。
図4(a)に示す特別図柄判定用乱数の場合、低確率遊技状態(通常遊技状態)では、大当たりの割合が1/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「3」のときに大当たりと判定される。
一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が、例えば低確率遊技状態の10倍である10/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「3」,「7」,「37」,「67」,「97」,「127」,「157」,「187」,「217」,「247」のときに大当たりと判定される。また、図4(a)に示す特別図柄判定用乱数では、ハズレの一種である小当たりの抽選も行っている。ここでは、小当たりの割合が3/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「150」,「200」,「250」のときに小当たりと判定される。
本実施形態では、複数種類の大当たりとして、第1高確率時短付き長当たり、第2高確率時短付き長当たり、高確率時短付き短当たりが用意されている。
また時短遊技状態とは、通常遊技状態より特別図柄の変動時間が短い遊技状態をいう。また、時短遊技状態では、後述する所定条件が成立したときに第2始動口14の第2始動口開閉扉14bを遊技球が入賞し難い閉状態から遊技球が入賞し易い開状態に変化させるようにしている。これにより、第2始動口14への遊技球の入球確率を高めた第2始動口開閉扉14bの開放サポートを行うようにしている。なお、本明細書では高確率時短付き遊技のことを確変遊技という。
第1高確率時短付き長当たり(第1確変長当たり)が選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入球した場合と、第2始動口14に遊技球が入球した場合で異なり、例えば第1始動口13に遊技球が入球した場合は25/250、第2始動口14に遊技球が入球した場合は150/250とされる。
具体的には、図4(b)に示すように、第1始動口13に遊技球が入球した場合は、取得された大当たり図柄判定用乱数値が「25」〜「174」のときに第2高確率時短付き長当たりが選択され、第2始動口14に遊技球が入球した場合は、取得された大当たり図柄判定用乱数値が「150」〜「249」のときに第2高確率時短付き長当たりが選択される。
具体的には、第1始動口13に遊技球が入球した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「175」〜「249」であれば、高確率時短付き短当たりが選択される。
そして、確変フラグがOFFとなる低確率遊技状態のときは取得した普通図柄判定用乱数値が「7」のときのみ当たりと判定する。
一方、確変フラグがONとなる確変技状態のときは、取得した普通図柄判定用乱数値が「0」〜「9」のときに当たりと判定する。
図5は、遊技制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、タイマ割込処理として、乱数更新処理(S10)、始動口SW処理(S20)、ゲートSW処理(S30)、特別図柄処理(S40)、客待ち設定処理(S50)、普通図柄処理(S60)、大入賞口処理(S70)、第2始動口開放処理(S80)等を実行する。
[始動口SW処理]
図6は、遊技制御基板のCPUが実行する始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU212は、ステップS101において、第1始動口13の第1始動口SW13aがオンであるか否かの判定を行い、第1始動口SW13aがオンであると判定した場合は、ステップS102において、第1始動口SW13aの保留個数U1が「4」より少ないか否かの判定を行う。
ここで、保留個数U1が「4」より少ないと判定した場合は、ステップS103において、保留個数U1に「1」を加算する。この後、ステップS104において、第1特別図柄の特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値及び変動パターン乱数値等を取得して、後述するRAM214に設けられている第1特別図柄乱数値記憶部400に格納する。
なお、本実施形態では、変動パターン乱数値が100個(0〜99)用意されているものとする。
ここで、保留個数U2が「4」より少ないと判定した場合は、ステップS109において、保留個数U2に「1」を加算する。この後、ステップS110において、第2特別図柄の特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、及び変動パターン乱数値等を取得して、後述するRAM214に設けられている第2特別図柄乱数値記憶部410に格納する。
なお、ステップS108において、否定結果が得られた場合、つまり保留個数U2が最大保留可能個数である「4」と判定した場合は、始動口SW処理を終了する。
第1特別図柄乱数値記憶部400は、図7(a)に示すように、第1記憶部401a、第2記憶部401b、第3記憶部401c、第4記憶部401dという4つの記憶部を有している。
また第2特別図柄乱数値記憶部410は、図7(b)に示すように、第1記憶部411a、第2記憶部411b、第3記憶部411c、第4記憶部411dという4つの記憶部を有している。
第1〜第4記憶部401a〜401d及び411a〜411dは、図7(c)に示すように、特別図柄判定用乱数値を記憶する特別図柄判定用乱数値記憶領域421、大当たり図柄判定用乱数値を記憶する大当たり図柄判定用乱数値記憶領域422、リーチ判定用乱数値を記憶するリーチ判定用乱数値記憶領域423、変動パターン乱数値を記憶する変動パターン乱数値記憶領域424を有している。
図8は、遊技制御基板のCPUが実行する第1事前判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS201において、RAM214に設けられている第1特別図柄乱数値記憶部400に新たに格納された乱数値の事前判定を行う。ここで、事前判定は、第1特別図柄の特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値等に基づいて行われる。
なお、ステップS202において、現在の遊技状態が確変遊技状態、或いは大当たりまたは小当たり遊技中であると判定した場合は、事前判定情報を第1保留数増加コマンドに付加することなく、第1事前判定処理を終了する。
図9は、遊技制御基板のCPUが実行する第2事前判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS211において、RAM214に設けられている第2特別図柄乱数値記憶部410に新たに格納された乱数値の事前判定を行う。ここで、事前判定は、第2特別図柄の特別図柄判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値等に基づいて行われる。
なお、ステップS212において、現在の遊技状態が通常遊技状態であると判定した場合は、事前判定情報を第2保留数増加コマンドに付加することなく、第2事前判定処理を終了する。
図10は、遊技制御基板のCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS221において、ゲート15のゲートSW15aがオンであるか否かの判定を行い、ゲートSW15aがオンであると判定した場合は、ステップS222において、ゲートSW15aのゲート通過回数Gが「4」より少ないか否かの判定を行う。
ステップS222において、ゲート通過回数Gが「4」より少ないと判定した場合は、ステップS223において、ゲート通過回数Gに「1」を加算し、続くステップS224において、普通図柄判定用の乱数値を取得してRAM214に格納し、ゲートSW処理を終了する。
なお、ステップS221において、ゲートSW15aがオンでないと判定した場合、或いはステップS222において、ゲート通過回数Gが最大保留可能個数である「4」と判定した場合は、ゲートSW処理を終了する。
図11は、遊技制御基板のCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS231において、大当たり遊技または小当たり遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、大当たり遊技または小当たり遊技がONでないと判定した場合は、続くステップS232において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の特別図柄が変動中であるか否かの判定を行う。
ステップS232において、特別図柄が変動中でないと判定した場合は、次にステップS233において、優先的に消化する第2始動口SW14aの保留個数U2が「1」より多いか否かの判定を行い、ステップS233において、保留個数U2が「1」より多いと判定した場合は、ステップS234において、保留個数U2を「1」減算する。
変動開始コマンドには、特別図柄の変動時間を示した変動パターンコマンド、大当たり抽選の抽選結果を示す大当たりまたは小当たりコマンド、大当たり図柄の抽選結果を示す大当たり図柄コマンド、リーチ抽選の抽選結果を示すリーチコマンド、現在の遊技状態に関する遊技状態コマンド等が含まれる。
ステップS242において、所定の変動時間を経過したと判定した場合は、続くステップS243において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の変動を停止して所定特別図柄を表示させる。
この後、ステップS244において、変動停止コマンドをセットし、続くステップS245において、後述する停止中処理を実行して特別図柄処理を終了する。
また、ステップS232において、特別図柄が変動中であると判定した場合は、ステップS242に進み、特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判定を行う。
また、ステップS235において、保留個数U1が≧1でないと判定した場合、つまり保留個数U1、U2の保留が無いと判定した場合は、ステップS246において、後述する客待ち設定処理に実行して特別図柄処理を終了する。
図12は、遊技制御基板のCPUが実行する特別遊技判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS251において、RAM214の第1特別図柄乱数値記憶部400または第2特別図柄乱数値記憶部410に記憶された特別図柄判定用乱数値の判定を行い、続くステップS252において、大当たりに当選したか否かの判定を行う。
ステップS252において、大当たりに当選したと判定した場合は、続くステップS253において、RAM214に記憶された大当たり図柄判定用乱数値の判定を行い、ステップS254において、その判定結果に基づいて、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示する大当たり図柄を設定して、特別遊技判定処理を終了する。
ステップS255において、小当たりに当選したと判定した場合は、続くステップS256において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示する小当たり図柄を設定して、特別遊技判定処理を終了する。
また、ステップS255において、小当たりに当選していない判定した場合は、ステップS257において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示するハズレ図柄を設定して特別遊技判定処理を終了する。
図13は、遊技制御基板のCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、先ず、ステップS301において、確変状態であることを示す確変フラグがONであるか否かの判定を行う。ステップS301において、確変フラグがONであると判定した場合は、続くステップS302において、変動パターンテーブルとして、確変遊技状態用テーブルをセットしてステップS304に進む。
一方、ステップS301において、確変フラグがONでないと判定した場合は、ステップS303において、変動パターンテーブルとして、通常遊技状態用テーブルをセットしてステップS304に進む。
次に、CPU212は、ステップS304において、先に取得した変動パターン乱数値の判定を行い、続くステップS305において、セットされた変動パターンテーブルと変動パターン乱数値とに基づいて、変動パターンの設定を行って、変動パターン選択処理を終了する。
先ず、図14(a)に示す通常遊技状態用変動パターンテーブルについて説明する。
図14(a)に示す通常遊技状態用変動パターンテーブルでは、特別図柄判定用乱数値が「3」の大当たりであって、変動パターン乱数値が「0〜29」のときは大当たり1が選択される。この場合は変動時間が90秒と長い変動パターン1を選択する。変動パターン1が選択された場合はリーチAを伴う当たり演出が行われる。
また特別図柄判定用乱数値が「3」の大当たりであって、変動パターン乱数値が「30〜99」のときは大当たり2が選択される。この場合は変動時間が60秒とされる変動パターン2を選択する。変動パターン2が選択された場合はリーチBを伴う当たり演出が行われる。
また特別図柄判定用乱数値が「150,200,250」の小当たりの場合は、変動パターン乱数値に関わらず、変動時間が60秒とされる変動パターン3を選択する。変動パターン3が選択された場合はチャンス演出が行われる。
特別図柄判定用乱数値がハズレであって遊技状態が通常遊技状態の場合は、第1特別図柄の保留球数、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値等に基づいて変動パターンが決定される。
具体的には、第1特別図柄の保留球数が「0〜2」であって、リーチ判定用乱数値が「22〜249」のリーチ無しの場合は、変動パターン乱数値に関わらず、変動時間が12秒とされる変動パターン4を選択する。変動パターン4が選択された場合は通常変動演出が行われる。
一方、第1特別図柄の保留球数が「0〜2」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は変動時間が90秒とされる変動パターン5を選択する。変動パターン5が選択された場合はリーチAを伴うハズレ演出が行われる。
また、第1特別図柄の保留球数が「0〜2」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜99」の場合は、変動時間が30秒とされる変動パターン6を選択する。変動パターン6が選択された場合はリーチBを伴うハズレ演出が行われる。
また第1特別図柄の保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は、上記変動パターン5が選択される。
また第1特別図柄の保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜99」の場合は、上記変動パターン6が選択される。
具体的には、第1特別図柄の保留球数が「0、1」であって、リーチ判定用乱数値が「22〜249」のリーチ無しの場合は、変動パターン乱数値に関わらず、変動時間が12秒とされる変動パターン4を選択する。変動パターン4が選択された場合は通常変動演出が行われる。
一方、第2特別図柄の保留球数が「0、1」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は変動時間が90秒とされる変動パターン5を選択する。変動パターン5が選択された場合はリーチAを伴うハズレ演出が行われる。
また、第2特別図柄の保留球数が「0、1」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜99」の場合は、変動時間が30秒とされる変動パターン6を選択する。変動パターン6が選択された場合はリーチBを伴うハズレ演出が行われる。
また第2特別図柄の保留球数が「2、3」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「0〜29」の場合は、上記変動パターン5が選択される。
また第2特別図柄の保留球数が「2、3」であって、リーチ判定用乱数値が「0〜21」のリーチ有りで、変動パターン乱数値が「30〜99」の場合は、上記変動パターン6が選択される。
図15は、遊技制御基板のCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS351において、確変フラグがONであるか否かの判定を行い、確変フラグがONであると判定した場合は、続くステップS352において、RAM214に記憶されている確変ゲームの残ゲーム回数Xから「1」減算する。
次に、CPU212は、ステップS353において、残ゲーム回数Xが「0」であるか否かの判定を行い、残ゲーム回数Xが「0」であれば、確変ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば50回)行われたことを意味するので、続くステップS354において、確変フラグをOFFにする。
なお、ステップS351において、確変フラグがONでないと判定した場合、或いはステップS353において、残ゲーム回数Xが「0」でないと判定した場合は、ステップS355に移行する。
また、ステップS355において、大当たりであると判定した場合は、次にステップS360において、大当たり遊技フラグをONにする。この後、ステップS361において、確変ゲームの残回数Xをそれぞれ「0」にセットして、残ゲーム回数Xをリセットした後、ステップS362において、確変フラグをOFFにして、ステップS358に進む。
この場合、CPU212は、ステップS358において、大当たりのオープニングを開始すると共に、ステップS359において、大当たりオープニングコマンドをセットして、停止中処理を終了する。
図16は、遊技制御基板のCPUが実行する客待ち設定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS371において、客待ちフラグがONであるか否かの判定を行い、客待ちフラグがONであると判定した場合は、客待ち設定処理を終了する。
一方、ステップS371において、客待ちフラグがONでないと判定した場合は、ステップS372において、客待ちコマンドをセットし、続くステップS373において、客待ちフラグをONにしてから客待ち設定処理を終了する。
なお、客待ちフラグは、第1特別図柄と第2特別図柄の変動が共に停止状態のとき、或いは第1特別図柄と第2特別図柄の変動が共に停止した状態が所定期間継続したときにOFFからONになる。
図17は、遊技制御基板のCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS381において、普通遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、普通遊技フラグがONであると判定した場合は、普通図柄処理を終了する。
一方、ステップS381において、普通遊技フラグがONでないと判定した場合は、ステップS382において、普通図柄が変動中であるか否かの判定を行う。ステップS382において、普通図柄が変動中でないと判定した場合は、ステップS383において、遊技球がゲートSW15aを通過した回数を記憶したゲート通過回数Gが「1」より多いか否かの判定を行い、ゲート通過回数Gが「1」より多い場合は、続くステップS384において、ゲート通過回数Gを「1」減算し、ゲート通過回数Gが「1」より多くないと判定した場合、つまり「0」の場合は普通図柄処理を終了する。
次に、CPU212は、ステップS385において、普通図柄判定用乱数値の判定を行い、続くステップS386において、普通図柄表示装置22に停止表示する停止図柄を設定し、ステップS387において、変動時間を設定する。ここで、普通図柄の変動時間は、確変フラグがOFFであれば、例えば10秒、確変フラグがONであれば、例えば1.5秒に設定することが考えられる。
次に、CPU212は、ステップS391において、普通図柄が当たり図柄であるか否かの判定を行い、普通図柄が当たり図柄である場合は、ステップS392において、普通遊技フラグをONにして、普通図柄処理を終了する。
なお、ステップS391において、停止図柄が当たり図柄でないと判定した場合は、普通遊技フラグをONにすることなく、普通図柄処理を終了する。
また、ステップS382において、普通図柄が変動中であると判定した場合は、ステップS389に進み、普通図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判定を行う。
図18は、遊技制御基板のCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS411において、大当たりまたは小当たり遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、大当たりまたは小当たり遊技フラグがONであると判定した場合は、ステップS412において、オープニング中であるか否かの判定を行う。ステップS412において、大当たりのオープニング中であると判定した場合は、次にステップS413において、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う。ステップS413において、オープニング時間を経過したと判定した場合は、続くステップS414において、ラウンド回数Rの値に「0」をセットする共に、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う。
更に大当たりが確変短当たりであった場合は、ラウンド数(R数)を2R、1R中の作動パターンを0.1秒開放×1回に設定する。
また特別遊技が小当たりであった場合は、例えば作動パターンを0.1秒開放×2回に設定する。
次に、CPU212は、ステップS418において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動時間が所定時間を経過したか否かの判定を行い、作動時間が所定時間を経過していないと判定した場合は、続くステップS419において、個数カウンタCの値が規定個数に達したか否かの判定を行う。
一方、個数カウンタCの値が規定個数に達していないと判定した場合は、大入賞口処理を終了する。
また、ステップS418において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動時間が所定の作動時間を経過していた場合は、ステップS419の処理をスキップして、個数カウンタCの個数をチェックすることなく、ステップS420において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動を終了する。
ステップS421において、大当たりラウンドが最終ラウンドであると判定した場合は、ステップS422において、エンディングを開始すると共に、ステップS423において、エンディングコマンドをセットする。
次いで、CPU212は、ステップS424において、ラウンド回数Rの値を「0」にセットする。この後、ステップS425において、エンディング時間が経過したか否かの判定を行い、エンディング時間を経過したと判定した場合は、続くステップS426において、後述する遊技状態設定処理を実行する。この後、ステップS427において、大当たりまたは小当たり遊技フラグをOFFにして、大入賞口処理を終了する。
ステップS429において、第1大入賞口16または第2大入賞口17が作動中であると判定した場合は、ステップS418に移行し、第1大入賞口16または第2大入賞口17が作動中でないと判定した場合はステップS415に移行する。
図20は、遊技制御基板のCPUが実行する遊技状態設定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、先ず、ステップS431において、大当たりであるか否かの判定を行い、大当たりでないと判定した場合は、遊技状態設定処理を終了する。
一方、ステップS431において、大当たりと判定した場合は、次にステップS432において、確変フラグをONにすると共に、ステップS433において、確変ゲームの残ゲーム回数Xに例えば「50」をセットして、遊技状態設定処理を終了する。
図21は、遊技制御基板のCPUが実行する第2始動口開放処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS511において、普通遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、普通遊技フラグがONであると判定した場合は、次にステップS512において、第2始動口開閉扉14bが作動中であるか否かの判定を行う。ステップS512において、第2始動口開閉扉14bが作動中(開放中)でなければ、ステップS513において、遊技状態に応じて第2始動口開閉扉14bの作動パターンを設定し、ステップS514において、第2始動口開閉扉14bの作動を開始する。
ここで、設定する第2始動口開閉扉14bの作動パターン(時間)は、例えば確変フラグがOFFであれば、0.15秒開放×1回、確変フラグがONであれば、1.80秒開放×3回に設定することが考えられる。
なお、ステップS512において、第2始動口開閉扉14bが作動中であると判定した場合は、ステップS515に移行する。
また、ステップS511において、普通遊技フラグがONでないと判定した場合、またはステップS515において、第2始動口14の作動時間が経過していないと判定した場合は、第2始動口開放処理を終了する。
長当たり遊技中は、開放状態になる第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射することで出球を獲得することができる。
一方、短当たり遊技中は、大入賞口の開放時間が極めて短いため、第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射しても殆ど出球を獲得することができないようになっている。
長当たり遊技中は、所定期間、開放状態になる第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射することで出球を獲得することができる。
また確変遊技中は、特別図柄の変動開始から変動停止までの変動時間が通常遊技中より短時間に設定されると共に、普通図柄の当選確率が通常遊技中より高確率に設定される。さらに普通図柄の当選時における第2始動口開閉扉14bの開放時間が通常遊技中より長く設定される。
従って、確変遊技中は、第2始動口14を狙って遊技球を発射することで通常遊技中に比べて遊技効率を大幅に高めることができる。
次に、本実施形態の遊技機1の副制御基板が実行する各種処理について説明する。先ず、演出制御基板221が実行する処理について説明する。
図22は、演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。なお、図22に示すタイマ割込み処理は、演出制御基板221のCPU222がROM223に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
この場合、演出制御基板221のCPU122は、タイマ割込処理として、コマンド受信処理(S610)、演出ボタン処理(S620)、コマンド送信処理(S630)等を実行する。
図23は、演出制御基板のCPUが実行するコマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、ステップS700において、遊技制御基板211から送信されてくる保留数増加コマンドを受信したか否かの判定を行い、保留数増加コマンドを受信したと判定した場合は、ステップS701において、保留数増加コマンド受信処理を実行し、続くステップS702において、演出変更処理を実行する。なお、保留数増加コマンド受信処理、および演出変更処理の詳細については後述する。
ステップS700において、保留数増加コマンドを受信していないと判定した場合は、ステップS701の保留数増加コマンド受信処理、ステップS702の演出変更処理を実行することなくステップS703に進む。
ステップS703において、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合は、ステップS704の演出図柄処理、ステップS705の演出選択処理を実行することなくステップS706に進む。
変動演出終了中処理としては、変動停止コマンドの解析、解析結果に基づいてモードフラグの変更等の各種処理、及び変動演出終了コマンドをセットする処理等が挙げられる。
なお、ステップS706において、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合は、変動演出終了中処理を実行することなくステップS708に進む。
特別遊技演出選択処理としては、オープニングコマンドの解析、大当たり遊技または小当たり遊技の演出パターン選択処理、及びオープニング演出開始コマンドをセットする処理等である。
なお、ステップS708において、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合は、大当たり遊技または小当たり遊技の演出選択処理を実行することなくステップS710に進む。
エンディング演出選択処理としては、エンディングコマンドの解析、エンディング演出パターン選択、及びエンディング演出開始コマンドをセットする処理等が挙げられる。
客待ちコマンド受信処理では、遊技制御基板211から送信されてくる客待ちコマンドを受信したか否かの判定を行い、客待ちコマンドを受信したと判定した場合は、客待ち演出処理を実行する。
客待ち演出処理では、画像表示装置7に客待ち画面を表示する客待ち演出開始コマンドを画像制御基板231に送信するための処理が行われる。
図24は、演出制御基板のCPUが実行する保留数増加コマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、ステップS721において、受信した保留数増加コマンドに基づいて、演出制御基板221のRAM224に設けられている後述する第1保留状況記憶部500または第2保留状況記憶部510の保留フラグ記憶領域521に保留フラグを記憶すると共に、事前判定情報記憶領域522に事前判定情報を記憶する。なお、第1保留状況記憶部500、第2保留状況記憶部510の詳細については後述する。
なお、ステップS722において、記憶したフラグが第1保留フラグでないと判定した場合は、ステップS723〜S725の処理をスキップしてステップS726に進む。
ステップS728において、第2保留情報記憶部510の他の記憶部に記憶されている事前判定情報に大当たりが含まれていると判定した場合は、ステップS729において、画像表示装置7の第2表示領域7bに保留内において再度大当たり当選を期待させる第2保留連予兆画像を表示するための第2保留連予兆画像表示コマンドをセットして保留数増加コマンド受信処理を終了する。
なお、ステップS726において、記憶したフラグが第2保留フラグでないと判定した場合は、ステップS727〜S731の処理をスキップして保留数増加コマンド受信処理を終了する。
第1保留状況記憶部500は、図25(a)に示すように、第1記憶部501a、第2記憶部501b、第3記憶部501c、第4記憶部501dという4つの記憶部を有している。
第2保留状況記憶部510は、図25(b)に示すように、第1記憶部511a、第2記憶部511b、第3記憶部511c、第4記憶部511dという4つの記憶部を有している。
第1〜第4記憶部501a〜501d及び511a〜511dは、図25(c)に示すように、保留フラグ記憶領域521と事前判定情報記憶領域522とを有しており、演出制御基板221が保留増加コマンドを受信すると、対応する第1記憶部501a〜501dまたは511a〜511dの何れかの保留フラグ記憶領域521に保留フラグが付される。
また、受信した保留数増加コマンドに事前判定情報が付加されている場合には、当該事前判定情報が事前判定情報記憶領域522に記憶される。
図26は、演出制御基板のCPUが実行する演出図柄選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、先ず、ステップS741において、変動開始コマンドの解析を行う。
具体的には、変動開始コマンドとして送信されてきた大当たりまたは小当たりコマンド、大当たり図柄コマンド、リーチコマンド、遊技状態コマンド等の解析を行う。
なお、ステップS742において、変動開始コマンドが第1特別図柄でないと判定した場合は、ステップS743、S744の処理を行うことなくステップS745に移行する。
なお、ステップS745において、変動開始コマンドが第2特別図柄でないと判定した場合は、ステップS746、S747の処理を行うことなくステップS748に移行する。
図27は、演出制御基板のCPUが実行する演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、先ず、ステップS751において、変動開始コマンドの解析を行い、続くステップS752において、変動開始コマンドの解析結果に基づいて、大当たりに当選しているか否かの判定を行い、ステップS752において、大当たりに当選していると判定した場合は、ステップS753において、画像表示装置7に第1演出画像を表示させるための第1変動演出表示コマンドをセットして処理を終了する。
一方、ステップS752において、大当たりに当選していないと判定した場合は、ステップS754において、変動開始コマンドの解析結果に基づいて画像表示装置7に演出画像を表示させるための変動演出表示コマンドをセットして処理を終了する。
図28は、演出制御基板のCPUが実行する演出変更処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、先ず、ステップS761において、第1演出を実行中であるであるか否かの判定を行い、ステップS761において、第1演出を実行中でないと判定した場合は演出変更処理を終了する。
ステップS763において、大当たり有りと判定された場合は、ステップS764に移行し、現在変動中の演出図柄が保留されていたときの保留図柄は保留連予兆画像であったか否かの判定を行い、保留図柄が保留連予兆画像であった場合はステップS765に移行し、保留図柄が保留連予兆画像でなかった場合はステップS766に移行する。
ステップS768において、演出が変更されたと判定した場合、すなわち第2演出が選択された場合は、ステップS769において、画像表示装置7の表示を第1演出画像から第2演出画像に変更するための第2変動演出表示コマンドをセットし、続くステップS770において、画像表示装置7の第2表示領域7bに表示されている変動アイコン40を第2の演出が行われることを示唆する第2の特定表示態様の保留連予兆画像に変更するために、保留連予兆画像表示コマンドをセットして演出変更処理を終了する。
次に、画像制御基板231が実行する処理について説明する。
図29は、画像制御基板のCPUが実行する画像表示処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、画像制御基板231のCPU232は、ステップS811において、演出制御基板221から保留画像表示コマンド(第1保留予兆画像表示コマンド、第1保留通常画像表示コマンド、第2保留連予兆画像表示コマンド、第2保留予兆画像表示コマンド、第2保留通常画像表示コマンド)を受信したか否かの判定を行う。
ステップS811において、保留画像表示コマンドを受信したと判定したときは、ステップS812において、受信した保留画像表示コマンドに基づいて、画像表示装置7の第2表示領域7bに第1特別図柄または第2特別図柄の保留画像を表示する表示制御を実行してステップS813に移行する。なお、画像表示装置7に表示される保留画像については後述する。
ステップS813において、演出図柄表示コマンドを受信したと判定したときは、ステップS814において、受信した演出図柄画像表示コマンドに基づいて、画像表示装置7の第1表示領域7aに表示する演出図柄画像の表示制御を実行してステップS815に移行する。なお、画像表示装置7に表示される演出図柄画像については後述する。
ステップS815において、変動演出表示コマンドを受信したと判定したときは、ステップS816において、受信した変動演出表示コマンドに基づいて、画像表示装置7の第1表示領域7aに表示する演出画像の表示制御を実行する。なお、画像表示装置7に表示される演出画像については後述する。
なお、ステップS815において、変動演出表示コマンドを受信していないと判定したときは、ステップS816の処理を行うことなく、画像表示処理を終了する。
図30は、本実施形態の遊技機1が確変遊技状態のときに実行される保留画像の第1表示例を示した図である。
この場合、図30(a)に示すように画像表示装置7の第1表示領域7aでは演出図柄31が変動表示されている。一方、画像表示装置7の第2表示領域7bには、変動中の演出図柄31に対応した球画像(以下、「変動アイコン」という)40と、第2特別図柄の保留個数(1個)に対応した保留画像(以下、「保留アイコン」という)として保留通常アイコン(本例では白丸)42aが表示されている。
そして、保留予兆アイコン42aが変動アイコン40の位置に移動したときに行われる演出図柄31の図柄変動において、図30(d)に示すように演出図柄31が大当たりの並びで(例えば「333」)停止表示される。
図31は、本実施形態の遊技機1が確変遊技状態のときに実行される保留画像の第2表示例を示した図である。
この場合、図31(a)に示すように画像表示装置7の第2表示領域7bには、変動中の演出図柄31に対応した変動アイコン40と、保留アイコンとして保留通常アイコン42aと、保留予兆アイコン42bが表示されている。
なお、本実施形態では、保留連予兆アイコン42aを変動アイコン40の位置にシフトさせるときは、当該変動における特別図柄の保留アイコンが保留連予兆アイコンであることをRAM224の記憶領域に記憶させておくようにする。
そして、第2の特定表示態様の保留連予兆アイコン42aが変動アイコン40の位置に移動したときに行われる演出図柄31の図柄変動において、図31(d)に示すように演出図柄31が大当たりの並びで(例えば「333」)停止表示されることになる。
この後、画像表示装置7の第2表示領域7bに表示されている保留通常アイコン42a〜42cの何れかにおいて行われる演出図柄31の図柄変動において、図31(e)に示すように演出図柄31が大当たりの並びで(例えば「555」)停止表示されることになる。
そのうえで、演出制御基板221のCPU222は、第1の特定表示態様の保留アイコンに係る事前判定情報よりも後に第2保留情報記憶部510の事前判定情報記憶領域522に記憶された事前判定情報が、所定の条件を満足していると判定した場合は、例えば大当たりに当選していると判定した場合は、保留アイコンを通常表示態様(保留通常アイコン)および第1の特定表示態様(保留予兆アイコン)とは異なる第2の特定表示態様(保留連予兆アイコン)に変更して表示させるようにしている。このように構成すると、保留アイコンを利用して、保留内において大当たりに再度当選していることを示唆する示唆演出を実現することができる。
図32は、本実施形態の遊技機1が確変遊技状態のときに実行される示唆演出画像の表示例を示した図である。
この場合、図32(a)に示す画像表示装置7の第2表示領域7bには、変動中の演出図柄31に対応した変動アイコン40と、2つの保留通常アイコン42a、42bが表示されている。
そして、図32(a)に示す演出図柄31の変動が大当たりである場合は、図32(b)に示すように画像表示装置7の第1表示領域7aに当該演出図柄31の変動が大当たりに当選する期待度が高いことを示唆するチャンス演出(第1の演出)61を表示するようにしている。
さらに、図32(d)に示す保留通常アイコン42a〜42dのうち、図32(b)に示すチャンス演出画像の表示を行っているときに新たに受信した大当たりを伴う保留通常アイコン42c、42dの何れかにおいて行われる演出図柄31の図柄変動において、図32(e)に示すように演出図柄31が大当たりの並びで(例えば「555」)停止表示されることになる。
その上でCPU22は、遊技制御基板211の特別遊技判定によって特別遊技を行うと判定されると、特別遊技が行われることを示唆する第1の演出を行わせる演出制御と、第1の演出が行われているときに、事前判定による判定の結果に基づいて、RAM224に設けられている第2保留情報記憶部510の事前判定情報記憶領域522に特別遊技を行うと判定される判定情報が記憶されていることを示唆する第2の演出を行わせる演出制御を実行する。
さらにCPU222は、変動アイコン40を第2の演出が行われることを示唆する第2の特定表示態様に変更して表示させるようにしている。
図33は、本実施形態の遊技機1が確変遊技状態のときに実行可能な演出図柄の第1表示例を示した図である。
図33(a)に示す画像表示装置7の第1表示領域7aには、変動表示中の3つの演出図柄31a、31b、31cが表示されている。
一方、画像表示装置7の第2表示領域7bには、変動表示中の第2特別図柄に対応した球画像40と、第2特別図柄の保留個数(4個)に対応した保留アイコン42a〜42dが表示されている。
次に、画像制御基板231は、演出制御基板221からの演出図柄表示コマンドに基づいて、図33(b)に示すように画像表示装置7の第1表示領域7aに表示される演出図柄31の表示制御を開始する。また、画像制御基板231は、演出制御基板221からの保留画像表示コマンドに基づいて、図33(b)に示すように画像表示装置7の第2表示領域7bに表示される変動アイコン40及び保留アイコン42の表示制御を行う。具体的には、保留通常アイコン42aが変動アイコン40の位置に、保留通常アイコン42b〜42dを保留通常アイコン42a〜42cの位置にそれぞれシフト(移動)させる表示制御を行う。なお、本実施形態では、保留通常アイコン42aを変動アイコン40の位置にシフトさせるときは、当該変動における特別図柄の保留アイコンが保留通常アイコンであったことをRAM224の記憶領域に記憶させておくようにする。
図34は、本実施形態の遊技機1が確変遊技状態のときに実行可能な演出図柄の第2表示例を示した図である。
この場合も、図34(a)に示すように画像表示装置7において変動中であった演出図柄31がハズレ図柄の並びで(例えば「257」)停止表示されると、画像制御基板231は、演出制御基板221からの演出図柄表示コマンドに基づいて、図34(b)に示すように画像表示装置7の第1表示領域7aに表示される演出図柄31の表示制御を開始する。また、画像制御基板231は、演出制御基板221からの保留画像表示コマンドに基づいて、図34(b)に示すように画像表示装置7の第2表示領域7bに表示される変動アイコン40及び保留アイコン42の表示制御を行う。
これに対して、第2特別図柄が大当たりに当選したときに、第2保留状況記憶部510に記憶されている事前判定情報に大当たりが含まれていると判定した場合には、図34(d)に示すように、3つの演出図柄31a〜31cのうち、最後に停止させる演出図柄31cを他の演出図柄31a、31bとは異なる特定の表示態様で表示するようにした。
このように構成すると、画像表示装置7に表示される演出図柄31を利用して、保留内において大当たりに再度当選していることを示唆する示唆演出を実現することができる。
図35は、本実施形態の遊技機1が確変遊技状態のときに実行可能な演出図柄の第3表示例を示した図である。なお、ここでは、図34に示した第2表示例と異なる点についてのみ説明する。
この場合は、第2特別図柄の変動開始コマンドの解析結果と、RAM224の第2保留状況記憶部510に記憶されている事前判定情報とに基づいて、当該変動の第2特別図柄が大当たりに当選しており、且つ、保留アイコン42a〜42cに対応する第2保留状況記憶部510に記憶されている事前判定情報に大当たり当選に関する情報が含まれている場合は、図35(d)に示すように演出図柄31a〜31cを大当たりの並びで(例えば「333」)停止表示させる前に、図35(c)に示すように演出図柄31bが炎画像(エフェクト画像)で停止表示されることを示唆する示唆演出を行うようにしている。
このように構成した場合も、画像表示装置7に表示される演出図柄31を利用して、保留内において大当たりに再度当選していることを示唆する示唆演出を実現することができる。
図36は、本実施形態の遊技機1が確変遊技状態のときに実行可能な演出図柄の第4表示例を示した図である。なお、ここでは、図35に示した第3表示例と異なる点についてのみ説明する。
この場合は、当該第2特別図柄の変動開始コマンドの解析結果と第2保留状況記憶部510に記憶されている事前判定情報とに基づいて、当該変動がリーチハズレであるにも関わらず、保留アイコン42a〜42cの事前判定結果に大当たり当選が含まれている場合は、図36(c)に示すように演出図柄31a〜31cをリーチ状態に移行させた際に演出図柄31cが炎画像(エフェクト画像)で停止表示されることを示唆する示唆演出を行うようにしている。そして、図36(d)に示すように演出図柄31a〜31cをハズレ並びで(例えば「343」)停止表示させるようにしている。
また、演出図柄31の色やエフェクトの色によって保留内において大当たりに再度当選していることを示唆する場合は、演出図柄やエフェクトの色によって期待度を変えるようにしてもよい。例えば、演出図柄やエフェクトの色が赤なら保留内において大当たりに再度当選していることが確定し、青なら保留内において大当たりに再度当選していない場合(いわゆるガセ)が含まれるようにしてもよい。
また、本発明の画像表示装置の表示態様は、パチンコ機のみならず、スロットマシン、その他、表示装置を有した遊技機、ゲーム機一般に適用することができる。
技盤、7…画像表示装置、31…演出図柄、13…第1始動口、14…第2始動口、211…遊技制御基板、212、222、232、242…CPU、213、223、233、243…ROM、214、224、234、244…RAM、221…演出制御基板、231…画像制御基板、241…ランプ制御基板、312…音声出力装置
Claims (2)
- 始動条件の成立により判定情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された判定情報に基づいて、遊技者に有利な特別遊技をおこなうか否かの特別遊技判定をおこなう特別遊技判定手段と、
前記特別遊技判定によって前記特別遊技をおこなうと判定されると、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
前記取得手段により取得された判定情報を所定数まで記憶可能な記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された判定情報に対して前記特別遊技判定がおこなわれる前に、前記特別遊技をおこなうか否かの事前判定をおこなう事前判定手段と、
前記記憶手段に判定情報が記憶されることに応じて、所定の表示手段における第1表示領域において保留アイコンを所定の表示態様で表示させる保留アイコン表示制御手段と、
前記記憶手段に記憶された判定情報に対する前記特別遊技判定に応じて、前記第1表示領域とは異なる第2表示領域において、当該判定情報に対応する保留アイコンに応じた変動アイコンを所定の表示態様で表示させることが可能な演出制御手段と、を備え、
前記保留アイコン表示制御手段は、
前記事前判定によって前記特別遊技をおこなうと判定されると、前記保留アイコンを通常表示態様とは異なる表示態様であって前記特別遊技がおこなわれることを示唆する第1の特定表示態様で表示させることが可能であり、
前記演出制御手段は、
前記第1の特定表示態様で表示された保留アイコンに係る判定情報に対する前記特別遊技判定に応じて、前記特別遊技がおこなわれることを示唆する第1の演出をおこなわせるとともに、前記事前判定の結果に基づいて、前記第1の演出において前記記憶手段に前記特別遊技をおこなうと判定される判定情報が記憶されていることを示唆する第2の演出をおこなわせることを可能にし、
前記第2の演出をおこなわせる前に、前記第1の特定表示態様で表示された保留アイコンに応じた変動アイコンを、前記第1の特定表示態様とは異なる第2の特定表示態様に変更して表示させることが可能であることを特徴とする遊技機。 - 前記保留アイコン表示制御手段は、前記第1の特定表示態様で表示させた保留アイコンを、当該保留アイコンに係る判定情報よりも後に前記記憶手段に記憶された判定情報に対する前記事前判定によって前記特別遊技をおこなうと判定されたとき、前記第2の特定表示態様と同様の第3の特定表示態様に変更して表示させることが可能であり、
前記保留アイコンが前記第1の特定表示態様で表示されていたときよりも、前記保留アイコンが前記第3の特定表示態様で表示されていたときの方が、前記第1の演出において前記第2の演出が高確率でおこなわれることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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