JP2016083548A - 遊技機 - Google Patents

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智哉 百瀬
Tomoya Momose
智哉 百瀬
天野 貴之
Takayuki Amano
貴之 天野
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Abstract

【課題】保留図柄を利用した新たな遊技演出を実現可能な遊技機を提供する。
【解決手段】画像表示装置7に表示される演出図柄が仮停止表示された後、第1始動口SWへの遊技球の通過を促す促進演出を含む特別演出を行うことが可能とされ、上記特別演出が行われているときに、事前判定結果に基づいて、通常アイコンで表示されている保留アイコンを、特別遊技が行われる可能性が通常よりも高いことを示唆する予兆アイコンに変更するというたな遊技演出を実現する。
【選択図】図34

Description

本発明は、遊技機に関するものである。
パチンコ機と呼ばれ一般的に普及している遊技機では、例えば特別図柄の変動期間中に始動口に遊技球が入球した場合、所定個数を限度に保留される特別図柄を変動させる権利の数を、画像表示装置にアイコン等の画像として表示することで、現在何個の保留が存在するかといった情報を遊技者に提供するようにしている。
この種の遊技機では、保留画像を用いた期待度演出として、始動口に遊技球が入球したときに取得される判定情報が大当たりであるか否かの事前判定を行い、その事前判定結果に基づいて、保留画像の絵柄や色等を変化させることで、保留画像に対応する特別図柄の大当たり期待度を遊技者に示唆することにより興趣を高めるように構成されたものがある(特許文献1参照)。
特開2010−194186公報
しかしながら、遊技機では遊技者が遊技演出に慣れるにしたがって演出に対する興趣が薄れるため、新たな遊技演出が常に求められていた。
本発明は、上記したような点を鑑みてなされたものであり、新たな遊技演出を実現できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態により実現することが可能である。
第1の形態の遊技機は、遊技球が始動領域を通過することにより、遊技者に有利な特別遊技をおこなうか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、前記特別遊技判定の権利を保留して記憶する記憶手段と、前記権利に対して前記特別遊技判定が行われる前に、前記特別遊技をおこなうか否かの事前判定を行う事前判定手段と、所定の表示手段を含む演出手段に演出をおこなわせる演出制御手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記権利に応じて、前記表示手段に所定の表示態様で保留図柄を表示させる保留表示制御手段と、前記特別遊技判定の結果に基づいて、前記表示手段に演出図柄を変動表示させてから停止表示させる変動演出をおこなわせる変動演出制御手段と、を有し、前記変動演出制御手段は、前記変動演出において、通常とは異なる特殊図柄を仮停止表示又は停止表示させることが可能であり、前記保留表示制御手段は、前記特殊図柄が仮停止又は停止表示された後、次の前記変動演出がおこなわれる前において、前記事前判定の結果に基づいて、前記保留図柄を前記特別遊技がおこなわれる可能性が通常よりも高いことを示唆する表示態様に変更させることが可能であることを特徴とする。
本発明によれば、新たな遊技演出を実現することが可能になる。
本発明の実施形態に係る遊技機の正面図である。 本実施形態に係る遊技機の遊技盤の正面図である。 本実施形態に係る遊技機の遊技制御装置の構成を示したブロック図である。 本実施形態に係る遊技機の遊技制御基板において取得される各種乱数の説明図であり、(a)は大当たり判定用テーブル、(b)は大当たり図柄判定用乱数、(c)はリーチ判定用乱数、(d)は普通図柄判定用乱数の一例をそれぞれ示した図である。 遊技制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のCPUが実行する始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のRAMに設けられている乱数値記憶部の一例を示した図である。 遊技制御基板のCPUが実行する第1事前判定処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のCPUが実行する第2事前判定処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のCPUが実行する特別遊技判定処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。 変動パターン決定テーブルの一例を示した図である。 遊技制御基板のCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のCPUが実行する客待ち設定処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。 大入賞装置のラウンド数/開放パターンの設定例を示した図である。 遊技制御基板のCPUが実行する遊技状態設定処理の一例を示したフローチャートである。 遊技制御基板のCPUが実行する第2始動口開放処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行するコマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行する保留数増加コマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板221のRAM224に設けられている保留状況記憶部の一例を示した図である。 演出制御基板のCPUが実行する演出図柄選択処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行する演出選択処理の一例を示したフローチャートである。 変動演出パターン決定テーブルの一例を示した図である。 演出制御基板のCPUが実行する演出実行中処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行する保留表示変更処理の一例を示したフローチャートである。 画像制御基板のCPUが実行する画像表示処理の一例を示したフローチャートである。 通常遊技状態のときに実行される保留アイコン表示の一例を示した図である。 通常遊技状態のときに実行される保留アイコン表示の他の例を示した図である。 本実施形態の遊技機1が実行可能な遊技演出の一例を示した図である。 画像表示装置における演出図柄及び演出画像の表示タイミングの一例を示した図である。 本実施形態の遊技機1が実行可能な遊技演出の他の例を示した図である。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る遊技機の一例であるパチンコ機の構成例を示した正面図、図2は本発明の実施形態に係る遊技機の遊技盤の正面図である。
図1において、遊技機1は、遊技店の島設備に取り付けられる外枠300と、その外枠300により回動可能に支持されたガラス枠310と、が備えられている。外枠300には、遊技球が流下する遊技領域3が形成された遊技盤2が設けられている。
ガラス枠310は、遊技盤2の前方(遊技者側)において遊技領域3を視認可能に覆うガラス板(図示しない)を支持している。
また、ガラス枠310には、回動操作されることにより遊技領域3に向けて遊技球を発射させる操作ハンドル311と、音声出力装置(スピーカ)312と、複数のランプを有する上下の演出用照明装置313a、313bと、押圧操作により演出態様を変更させるための演出ボタン314と、左右の演出用可動照明装置320L、320Rが設けられている。
演出用可動照明装置320L、320Rは、ガラス枠310の左上隅及び右上隅に設けられている。
演出用可動照明装置320L、320Rは、図示しない可動照明部を備えており、可動照明部を収納(閉塞)した状態から可動照明部を開放(突出)した状態に自動的に変動させることができるように構成されている。
音声出力装置312は、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出を行い、演出用照明装置313a、313bは、各ランプの光の照射方向や発光色を変更して、照明による演出を行うようにしている。
さらに、ガラス枠310の下側には、受皿ユニット315が設けられている。受皿ユニット315には、複数の遊技球を貯留する球皿部が設けられており、この球皿部は、操作ハンドル311の方向側に遊技球が流下するように下りの傾斜を有している。そして、遊技者が操作ハンドル311を回動させると、遊技球が遊技領域3に発射されることとなる。
上記のようにして発射された遊技球がレール5a、5b間を上昇して球戻り防止片5cを超えると、遊技領域3に到達し、その後、遊技領域3内を落下する。このとき、遊技領域3に設けられた複数の釘や風車によって、遊技球は予測不能に落下することとなる。
次に、遊技盤2の遊技領域3の構成について説明する。
図1、図2において、遊技領域3の中央には開口部3Aが形成されており、開口部3Aの周縁に沿って遊技球の流下に影響を与える飾り部材6が設けられている。この飾り部材6の略中央部分(開放部)であって遊技盤2の背面側には、液晶表示装置等からなる画像表示装置7が設けられている。
また、遊技領域3の中央下側の領域には、遊技球が入球可能な始動領域を構成する第1始動口13及び第2始動口14が設けられている。
第2始動口14は、第2始動口開閉扉14bを有しており、第2始動口開閉扉14bが閉状態に維持される第1の態様と、第2始動口開閉扉14bが開状態となる第2の態様とに可動制御される。従って、第2始動口14は、第1の態様にあるときには遊技球の入賞機会がなく、第2の態様にあるときには遊技球の入賞機会が増すこととなる。
ここで、第1始動口13には遊技球の入球を検出する第1始動口スイッチ13a(図3参照)が設けられ、第2始動口14には遊技球の入球を検出する第2始動口スイッチ14a(図3参照)が設けられている。そして、第1始動口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ14aにおいて遊技球の入球が検出されると、後述する大当たり判定用乱数値等を取得し、大当たり遊技や小当たり遊技を実行する権利を獲得したか否かの判定(以下、「特別遊技判定」という)が行われる。また、第1始動口スイッチ13aまたは第2始動口スイッチ14aにおいて遊技球の入球が検出された場合には、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。なお、本実施形態の遊技機1では、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入球した場合、例えば3個程度の払い出しを行うようにしているが、始動口への遊技球の入球に伴う賞球は必ずしも行う必要は無い。
飾り部材6の左右両側の遊技領域3には、それぞれゲート15が設けられている。ゲート15には、遊技球の通過を検出するゲートスイッチ15a(図3参照)が設けられており、ゲートスイッチ15aにおいて遊技球の通過が検出されると、普通図柄判定用乱数値を取得し、後述する「普通図柄の当たり抽選」が行われる。
また飾り部材6の右側の遊技領域3には、大入賞領域である第1大入賞口16及び第2大入賞口17が設けられている。このため、第1大入賞口16及び第2大入賞口17には、操作ハンドル311を大きく回動させ、強い力で打ち出された遊技球でないと、遊技球が入賞しないように構成されている。
第1大入賞口16は、遊技盤2に形成された開口部から構成されている。第1大入賞口16の下部には、遊技盤面側からガラス板側(前面側)に突出可能な第1大入賞口開閉扉16bが設けられており、この第1大入賞口開閉扉16bが遊技盤面側に突出する開放状態と、遊技盤面に埋没する閉鎖状態とに可動制御される。そして、第1大入賞口開閉扉16bが遊技盤面に突出していると、遊技球を第1大入賞口16内に導く受け皿として機能し、遊技球が第1大入賞口16に入球可能となる。第1大入賞口16には第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられており、第1大入賞口検出スイッチ16aにおいて遊技球の入球が検出されると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
第2大入賞口17は、通常、第2大入賞口開閉扉(可動片)17bによって閉状態に維持されており、遊技球の入球を不可能としている。これに対して、所定の特別遊技が開始されると、第2大入賞口開閉扉17bが開放されるとともに、第2大入賞口開閉扉17bが遊技球を第2大入賞口17内に導く誘導路として機能し、遊技球が第2大入賞口17に入球可能となる。第2大入賞口17には第2大入賞口スイッチ17a(図3参照)が設けられており、第2大入賞口スイッチ17aにおいて遊技球の入球が検出されると、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
さらに遊技領域3の最下部の領域には、一般入賞口18、第1始動口13、第2始動口14、第1大入賞口16及び第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口19が設けられている。
一般入賞口18に遊技球が入賞すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
遊技盤2の左下方には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25等の表示領域9が設けられている。
上記第1特別図柄表示装置20は、第1始動口13に遊技球が入球したことを契機として行われた特別遊技抽選の結果と、特別遊技抽選の結果が大当たりの場合は大当たりのラウンド回数を報知するものである。第2特別図柄表示装置21は、第2始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた特別遊技抽選の結果と、特別遊技抽選の結果が大当たりの場合は大当たりのラウンド回数を報知するためのものである。
ここで、「特別遊技判定」とは、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入球したときに、大当たり判定用乱数値を取得し、取得した大当たり判定用乱数値が「大当たり」に対応する乱数値であるか、あるいは「小当たり」に対応する乱数値であるかの判定する処理をいう。特別遊技判定の結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21において特別図柄用の複数のLEDが点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、特別遊技判定の結果に対応する組み合わせでLEDを停止表示させて、遊技者に判定結果と大当たりの場合は大当たりラウンド回数を報知するようにしている。なお、大当たり判定用乱数値については後述する。
また、本実施形態において「大当たり」というのは、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入球したことを条件として行われる特別遊技判定において、大当たり遊技を実行する権利を獲得したことをいう。「大当たり遊技」においては、第1大入賞口16または第2大入賞口17が開放されるラウンド遊技を所定のラウンド回数行う。例えば2回、8回、12回行う。各ラウンド遊技における第1大入賞口16または第2大入賞口17の最大開放時間については予め定められた時間が設定されており、この間に第1大入賞口16または第2大入賞口17に所定個数の遊技球(例えば9個)が入球すると、1回のラウンド遊技が終了となる。つまり、「大当たり遊技」は、第1大入賞口16または第2大入賞口17に遊技球が入球するとともに、当該入球に応じた賞球を遊技者が獲得できる遊技である。なお、この大当たり遊技には、複数種類の大当たりが設けられているが、詳しくは後述する。
また、普通図柄表示装置22は、遊技球のゲート15を通過したときに行われる普通図柄の判定結果を報知するためのものである。詳しくは後述するが、この普通図柄の判定によって当たりに当選すると普通図柄表示装置22が点灯し、その後、上記第2始動口14が所定時間、第2の態様に制御される。即ち、第2始動口14が遊技球の入賞し難い閉状態から遊技球が入賞し易い開状態に制御される。
ここで、「普通図柄判定」とは、遊技球がゲート15を通過したときに、普通図柄判定用乱数値を取得し、取得した普通図柄判定用乱数値が「当たり」に対応する乱数値であるかどうかの判定する処理をいう。
この普通図柄判定の結果についても、ゲート15を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、普通図柄表示装置22において普通図柄用のLEDが点滅等の変動表示を行い、所定の変動時間を経過したところで、普通図柄の判定結果に対応する普通図柄が停止表示して遊技者に判定結果が報知される。
さらに、特別図柄の変動表示中や後述する特別遊技中等、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入球して、即座に特別遊技判定の結果報知演出が行えない場合には、一定の条件のもとで、特別遊技判定の判定結果が保留される。より詳細には、第1始動口13に遊技球が入球したときに取得された大当たり判定用乱数値を第1保留として記憶し、第2始動口14に遊技球が入球したときに取得された大当たり判定用乱数値を第2保留として記憶する。
これら両保留は、それぞれ上限保留個数を4個に設定し、その保留個数は、第1保留表示手段である表示領域9の第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
そして普通図柄の上限保留個数も4個に設定されており、その保留個数が、上記第1特別図柄保留表示器23及び第2特別図柄保留表示器24と同様の態様によって普通図柄保留表示器25において表示される。
受皿ユニット315の上面には、一般的にチャンスボタンと呼ばれる演出ボタン314が配置されている。演出ボタン314は、遊技者が操作を行うことができる。
演出ボタン314の内部には、演出ボタンスイッチ(SW)314a(図3参照)が設けられており、例えば遊技中において特定の演出を実行するに際し、演出ボタン314の操作を遊技者に促す指示演出画像を画像表示装置7に表示するとともに、演出ボタン314が操作されたときは操作検出信号を出力する。この操作検出信号は、演出ボタンSW31が有効期間中であれば、後述する演出制御基板221において有効な操作検出信号と見なすようにしている。
画像表示装置7は、例えば主要な画像表示が行われる第1表示領域7aと補助的な画像表示が行われる第2表示領域7bとを備えている。本実施形態では第2表示領域7bを画像表示装置7の表示画面の下方に設けるようにしているが、これはあくまでも一例であり、第2表示領域7bを表示画面の側方等の他の位置に設けるようにしてもよい。
画像表示装置7の第1表示領域7aには、第1特別図柄表示装置20において変動表示が行われる第1特別図柄、または第2特別図柄表示装置21において変動表示が行われる第2特別図柄に対応した演出図柄31が表示される。
演出図柄31は、特定の組合せ(例えば、777等)で停止表示されることにより、特別遊技である大当たり等を遊技者に報知する。
一方、画像表示装置7の第2表示領域7bには、例えば第1特別図柄表示装置20において変動表示が行われている第1特別図柄に対応したアイコン40と、第1特別図柄保留表示器23において表示されている第1特別図柄の保留個数(最大4個)に対応した保留アイコン41a〜41dが表示されている。
アイコン40は、特別図柄の変動開始時に特別図柄の保留が一つ消化されたことを遊技者に報知する画像であり、例えば第1特別図柄を変動表示する権利が記憶されている場合は、第1特別図柄の変動開始時に第1保留アイコン41aをアイコン40の表示位置に移動させるようにしている。
なお、図示していないが、第2表示領域7bには、第2特別図柄保留表示器24において表示されている第2特別図柄の保留個数(最大4個)に対応した第2保留球画像も表示可能とされる。
図3は、本実施形態の遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
この図3に示す遊技制御装置には、遊技の進行を制御するメイン制御基板として遊技制御基板211が設けられている。またサブ制御基板として、演出制御基板221、画像制御基板231、ランプ制御基板241、払出制御基板251等が設けられている。
遊技制御基板211は、CPU212、ROM213、及びRAM214等を有し、当該遊技機の主たる制御を行う。
遊技制御基板211には、第1始動口13内に設けられた第1始動口SW13a、第2始動口14内に設けられた第2始動口SW14a、第2始動口14の第2始動口開閉扉14bを開閉動作させるための第2始動口ソレノイド(SOL)14c、ゲート15内に設けられたゲートSW15a、第1大入賞口16に入賞した遊技球を検出する第1大入賞口SW16a、第1大入賞口開閉扉16bを開閉動作させるための第1大入賞口ソレノイド(SOL)16c、第2大入賞口17に入賞した遊技球を検出する第2大入賞口SW17a、第2大入賞口開閉扉17bを開閉動作させるための第2大入賞口ソレノイド(SOL)17c、一般入賞口18内に設けられた一般入賞口SW18a等が接続されている。
また遊技制御基板211には、第1特別図柄の変動と表示を行う第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄の変動と表示を行う第2特別図柄表示装置21、普通図柄の変動と表示を行う普通図柄表示装置22が接続されている。
第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21は、特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより特別図柄が大当たりまたは小当たりに当選したか否かを表示する。また、普通図柄表示装置22は、遊技球がゲート15内のゲートSW15aを通過したときに、普通図柄を変動表示させ、所定時間経過後に当該変動表示を停止させることにより普通図柄が当たりに当選したか否かを表示する。
さらに遊技制御基板211には、第1特別図柄の変動表示を開始させる権利(保留球)の保留個数を表示する第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄の変動表示を開始させる権利の保留個数を表示する第2特別図柄保留表示器24、普通図柄が変動中に遊技球がゲート15内のゲートSW15aを通過したときに通過によって得られる普通図柄の変動表示を開始させる権利の保留個数を表示する普通図柄保留表示器25等が接続されている。
なお、本実施形態の遊技制御基板211は、第1特別図柄の保留球と第2特別図柄の保留球とが共に保留されている場合は、第2特別図柄の保留球を優先的に消化するように構成されている。勿論、第1特別図柄と第2特別図柄の保留球を入賞順に消化するように構成してもよい。
さらに遊技制御基板211には、演出制御基板221、払出制御基板251、及び盤用外部情報端子基板260等が接続されている。
演出制御基板221は、CPU222、ROM223、RAM224、RTC(リアルタイムクロック)225等を有し、遊技演出全体の制御を行う。
演出制御基板221には、画像及び音声の制御を行う画像制御基板231、各種ランプ及び演出役物の制御を行うランプ制御基板241、及び演出ボタンSW314aが接続されている。
画像制御基板231は、CPU232、ROM233、RAM234等を有し、演出制御基板221の指示に基づいて、画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板231には画像表示装置7と、音声出力装置(スピーカ)312とが接続されている。
ROM233は、CGROM(Character Generator Read Only Memory)を含み、画像表示装置7に表示する演出用の図柄画像や各種演出画像等の画像データが記憶されている。
ランプ制御基板241は、CPU242、ROM243、RAM244等を有し、演出制御基板221の指示に基づいて、照明装置等の制御を行う。このため、ランプ制御基板241には演出用照明装置313(313a、313b)や、遊技盤2に設けられている各種演出用遊技ランプ316(図1、図2には示していない)、演出用可動照明装置320(320L、320R)等が接続されている。
また、ランプ制御基板241は、演出制御基板221の指示に基づいて可動役物装置などの制御も行う。このため、ランプ制御基板241には、図1、図2には示していない演出用可動役物装置331も接続される。
払出制御基板251は、CPU252、ROM253、RAM254等を有し、遊技球払出装置の払出モータ255、払出球検出SW256、球有り検出SW257、満タン検出SW258等の制御を行う。
また払出制御基板251には、枠用外部情報端子基板270が接続されている。
盤用外部情報端子基板260は、遊技盤の各種情報を外部に出力するための端子基板である。また枠用外部情報端子基板270は、枠の各種情報を外部に出力するための端子基板である。
<メイン制御基板>
次に、本実施形態の遊技機1のメイン制御基板である遊技制御基板211が実行する各種動作について説明する。
図4は、遊技機1の遊技制御基板211において取得される各種乱数の説明図であり、(a)は大当たり判定用テーブル、(b)は大当たり図柄判定用テーブル、(c)はリーチ判定用テーブル、(d)は普通図柄判定用テーブルの一例をそれぞれ示した図である。
遊技制御基板211では、図4(a)に示す大当たり判定用テーブルと図4(b)に示す大当たり図柄判定用テーブルとにより特別図柄が決定される。また、図4(d)に示す普通図柄判定用テーブルにより普通図柄が決定される。
図4(a)に示す大当たり判定用テーブルは、遊技球が始動口へ入賞したときに、例えば「0」〜「299」までの300個の乱数値の中から一つの乱数値が取得される。
図4(a)に示す大当たり判定用テーブルの場合、低確率遊技状態(通常遊技状態)では、大当たりの割合が1/300に設定され、取得した大当たり判定用乱数値が「3」のときに大当たりと判定される。
一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が、例えば低確率遊技状態の10倍である10/300に設定され、取得した大当たり判定用乱数値が「3」,「7」,「37」,「67」,「97」,「127」,「157」,「187」,「217」,「247」のときに大当たりと判定される。また、図4(a)に示す大当たり判定用テーブルでは、ハズレの一種である小当たりの判定も行っている。ここでは、小当たりの割合が3/300に設定され、取得した大当たり判定用乱数値が「150」,「200」,「250」のときに小当たりと判定される。
次に、図4(b)に示す大当たり図柄判定用テーブルは、「0」〜「249」までの250個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。そして取得した大当たり図柄判定用乱数値に基づいて、複数種類の大当たりの中から何れか1つの大当たりを決定する。
本実施形態では、複数種類の大当たりとして、第1高確率時短付き長当たり、第2高確率時短付き長当たり、高確率時短付き短当たりが用意されている。
高確率遊技状態とは、大当たりの当選確率を通常遊技状態(低確率遊技状態より高めた(本実施形態では10倍)遊技状態をいう。
また、時短遊技状態とは、通常遊技状態より特別図柄の変動時間が短い遊技状態をいう。時短遊技状態では、後述する所定条件が成立したときに第2始動口14の第2始動口開閉扉14bを遊技球が入賞し難い閉状態から遊技球が入賞し易い開状態に変化させるようにしている。これにより、第2始動口14への遊技球の入球確率を高めた第2始動口開閉扉14bの開放サポート(電チューサポート遊技)を行うようにしている。なお、本明細書では高確率時短付き遊技のことを確変遊技という。
第1高確率時短付き長当たり(第1確変長当たり)は、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放期間が長く、最も多くの出球の払い出しが期待できると共に、大当たり遊技終了後に確変遊技が付与される大当たりである。
第2高確率付き長当たり(第2確変長当たり)は、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放期間が上記第1高確率時短付き長当たりより短いものの、出球の払い出しが期待でき、大当たり遊技終了後に確変遊技が付与される大当たりである。
高確率時短付き短当たり(確変短当たり)は、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放期間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に確変遊技が付与される大当たりである。
本実施形態の遊技機1では、第1始動口13に遊技球が入球した場合と第2始動口14に遊技球が入球した場合とでは、選択される大当たりの割合が異なるように構成されている。
第1高確率時短付き長当たり(第1確変長当たり)が選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入球した場合と、第2始動口14に遊技球が入球した場合で異なり、例えば第1始動口13に遊技球が入球した場合は25/250、第2始動口14に遊技球が入球した場合は150/250とされる。
具体的には、図4(b)に示すように、第1始動口13に遊技球が入球した場合は、取得された大当たり図柄判定用乱数値が「0」〜「24」のときに第1高確率時短付き長当たりが選択される。これに対して、第2始動口14に遊技球が入球した場合は、取得された大当たり図柄判定用乱数値が「0」〜「149」のときに第1高確率時短付き長当たりが選択される。
また、第2高確率時短付き長当たり(第2確変長当たり)が選択される割合は、例えば第1始動口13に遊技球が入球した場合は150/250、第2始動口14に遊技球が入球した場合は100/250とされる。
具体的には、図4(b)に示すように、第1始動口13に遊技球が入球した場合は、取得された大当たり図柄判定用乱数値が「25」〜「174」のときに第2高確率時短付き長当たりが選択され、第2始動口14に遊技球が入球した場合は、取得された大当たり図柄判定用乱数値が「150」〜「249」のときに第2高確率時短付き長当たりが選択される。
また、高確率時短付き短当たり(確変短当たり)が選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入球した場合のみ75/250とされる。
具体的には、第1始動口13に遊技球が入球した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「175」〜「249」であれば、高確率時短付き短当たりが選択される。
また、図4(c)に示すリーチ判定用テーブルでは、遊技球が始動口に入球したときに「0」〜「249」までの250個の乱数の中から一つの乱数値を取得し、取得したリーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のときに「リーチ有り」、取得したリーチ判定用乱数値が「22」〜「249」のときに「リーチ無し」と判定する。
また、図4(d)に示す普通図柄判定用テーブルでは、遊技球がゲートを通過したときに「0」〜「9」までの10個の乱数の中から一つの乱数値が取得される。
そして、確変フラグがOFFとなる低確率遊技状態のときは、取得した普通図柄判定用乱数値が「7」のときのみ当たりと判定する。一方、確変フラグがONとなる確変技状態のときは、取得した普通図柄判定用乱数値が「0」〜「9」のときに当たりと判定する。
次に、本実施形態に係る遊技機1の遊技制御基板211が実行する主要な処理について説明する。なお、以下に説明する処理は、遊技制御基板211のCPU212がROM213に格納されているプログラムを実行することにより実現することができる。なお、乱数更新処理については説明を省略する。
[タイマ割込処理]
図5は、遊技制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。なお、遊技制御基板では、所定の周期(4ミリ秒、以下「4ms」という)毎に割込処理が実行される。
CPU212は、タイマ割込処理として、乱数更新処理(S10)、始動口SW処理(S20)、ゲートSW処理(S30)、特別図柄処理(S40)、客待ち設定処理(S50)、普通図柄処理(S60)、大入賞口処理(S70)、第2始動口開放処理(S80)、各種コマンドを演出制御基板221等に送信するためのコマンド送信処理(S90)等を実行する。
次に、上記タイマ割込処理として実行される各種処理について説明する。
[始動口SW処理]
図6は、遊技制御基板のCPUが実行する始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU212は、ステップS101において、第1始動口13の第1始動口SW13aがオンであるか否かの判定を行い、第1始動口SW13aがオンであると判定した場合は、ステップS102において、第1特別図柄の特別遊技判定を受ける権利の保留個数U1が最大保留可能個数(上限個数)の「4」より少ないか否かの判定を行う。
ここで、保留個数U1が「4」より少ないと判定した場合は、ステップS103において、第1特別図柄の大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値及び変動パターン乱数値等を取得する。
なお、本実施形態では、大当たり判定用乱数値が「300」(0〜299、大当たり図柄判定用乱数値が「250」(0〜249)、リーチ判定用乱数値が「250」(0〜249)、変動パターン乱数値が「100」(0〜99)用意されているものとする。
次いで、CPU212は、ステップS104において、後述する第1事前判定処理を行う。そして続くステップS105において、第1特別図柄の特別遊技判定を受ける権利を示す保留個数U1に「1」を加算し、ステップS106において、第1特別図柄保留表示器23に表示される第1特別図柄の保留個数を1つ増加させると共に、演出制御基板221に送信するための第1保留数増加コマンドをセットする。
第1保留数増加コマンドは、画像表示装置7の第2表示領域7bにおいて第1特別図柄の保留個数を表示させるためのコマンドであり、CPU212は、第1保留数増加コマンドがセットされたら、上記したコマンド送信処理(図5のS90)において、演出制御基板221に対して第1保留数増加コマンドを送信する。なお、ステップS101、S102において、否定結果が得られた場合、つまり第1始動口SW13aがオフ、第1特別図柄の保留個数U1が最大保留可能個数「4」と判定した場合は、ステップS103〜S106の処理をスキップしてステップS107に進む。
次に、CPU212は、ステップS107において、第2始動口14に設けられている第2始動口SW14aがオンであるか否かの判定を行い、第2始動口SW14aがオンであると判定した場合は、ステップS108において、第2特別図柄の特別遊技判定を受ける権利の保留個数U2が最大保留可能個数(上限個数)の「4」より少ないか否かの判定を行う。
ここで、保留個数U2が「4」より少ないと判定した場合は、ステップS109において、第2特別図柄の大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値及び変動パターン乱数値等を取得する。
次いで、CPU212は、ステップS110において、後述する第2事前判定処理を行う。そして続くステップS111において、第2特別図柄の特別遊技判定を受ける権利を示す保留個数U2に「1」を加算し、ステップS112において、第2特別図柄保留表示器24に表示される第2特別図柄の保留個数を1つ増加させると共に、演出制御基板221に送信するための第2保留数増加コマンドをセットする。
第2保留数増加コマンドは、画像表示装置7の第2表示領域7bにおいて第2特別図柄の保留個数を表示させるためのコマンドである。
なお、ステップS107、S108において、否定結果が得られた場合、つまり第2始動口SW14aがオフ、第2特別図柄の保留個数U2が最大保留可能個数「4」と判定した場合は、ステップS109〜S112の処理をスキップして始動口SW処理を終了する。
図7は、遊技制御基板のRAMに設けられている乱数値記憶部の構成を概念的に示した図である。
第1特別図柄乱数値記憶部400は、取得された第1特別図柄の各種乱数値を記憶する記憶部であり、図7(a)に示すように、第1記憶部401a、第2記憶部401b、第3記憶部401c、第4記憶部401dという4つの記憶部を有している。
また第2特別図柄乱数値記憶部410は、取得された第2特別図柄の各種乱数値を記憶する記憶部であり、図7(b)に示すように、第1記憶部411a、第2記憶部411b、第3記憶部411c、第4記憶部411dという4つの記憶部を有している。
第1〜第4記憶部401a〜401d及び411a〜411dは、図7(c)に示すように、大当たり判定用乱数値を記憶する大当たり判定用乱数値記憶領域421、大当たり図柄判定用乱数値を記憶する大当たり図柄判定用乱数値記憶領域422、リーチ判定用乱数値を記憶するリーチ判定用乱数値記憶領域423、変動パターン乱数値を記憶する変動パターン乱数値記憶領域424を有している。
[第1事前判定処理]
図8は、遊技制御基板のCPUが実行する第1事前判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS201において、先に取得された第1特別図柄の各種乱数値の事前判定を行う。ここで、第1特別図柄の事前判定は、第1特別図柄の大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値等に基づいて行われる。
次に、CPU212は、ステップS202において、現在の遊技状態が確変状態であるか、或いは大当たりまたは小当たり遊技中であるか否かの判定を行い、現在の遊技状態が確変遊技状態、或いは大当たりまたは小当たり遊技中でないと判定した場合は、続くステップS203において、事前判定結果を示す事前判定情報を、演出制御基板221に送信する第1保留数増加コマンドに付加して、第1事前判定処理を終了する。
なお、ステップS202において、現在の遊技状態が確変遊技状態、或いは大当たりまたは小当たり遊技中であると判定した場合は、事前判定情報を第1保留数増加コマンドに付加することなく、第1事前判定処理を終了する。
[第2事前判定処理]
図9は、遊技制御基板のCPUが実行する第2事前判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS211において、先に取得された第2特別図柄の各種乱数値の事前判定を行う。ここで、第2特別図柄の事前判定は、第2特別図柄の大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値等に基づいて行われる。
次に、CPU212は、ステップS212において、現在の遊技状態が通常遊技状態であるか否かの判定を行い、現在の遊技状態が通常遊技状態でないと判定した場合は、続くステップS213において、事前判定結果を示す事前判定情報を、演出制御基板221に送信する第2保留数増加コマンドに付加して、第2事前判定処理を終了する。
なお、ステップS212において、現在の遊技状態が通常遊技状態であると判定した場合は、事前判定情報を第2保留数増加コマンドに付加することなく、第2事前判定処理を終了する。
なお、本実施形態の遊技機1においては、通常遊技中は第2始動口14に遊技球が入球し難い構成であるため、第2特別図柄の事前判定情報を第2保留数増加コマンドに付加しないようにしているが、これはあくまでも一例であり、通常遊技中においても、第2特別図柄の事前判定情報を第2保留数増加コマンドに付加することも勿論可能である。
[ゲートSW処理]
図10は、遊技制御基板のCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS221において、ゲート15に設けられているゲートSW15aがオンであるか否かの判定を行い、ゲートSW15aがオンであると判定した場合は、ステップS222において、ゲートSW15aのゲート通過回数Gが「4」より少ないか否かの判定を行う。
ステップS222において、ゲート通過回数Gが「4」より少ないと判定した場合は、ステップS223において、ゲート通過回数Gに「1」を加算し、続くステップS224において、普通図柄判定用の乱数値を取得してゲートSW処理を終了する。
なお、ステップS221において、ゲートSW15aがオンでないと判定した場合、或いはステップS222において、ゲート通過回数Gが最大保留可能個数である「4」と判定した場合は、ゲートSW処理を終了する。
[特別図柄処理]
図11は、遊技制御基板のCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS231において、大当たり遊技または小当たり遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、大当たり遊技または小当たり遊技がONでないと判定した場合は、続くステップS232において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の特別図柄が変動中であるか否かの判定を行う。
ステップS232において、特別図柄が変動中でないと判定した場合は、次にステップS233において、優先的に消化する第2始動口SW14aの保留個数U2が「1」より多いか否かの判定を行い、ステップS233において、保留個数U2が「1」より多いと判定した場合は、ステップS234において、保留個数U2を「1」減算する。
一方、ステップS233において、保留個数U2が≧1でないと判定した場合、つまり保留個数U2が「0」である場合は、次にステップS235において、第1始動口SW13aの保留個数U1が「1」より多いか否かの判定を行い、ステップS235において、保留個数U1が「1」より多いと判定した場合は、続くステップS236において、保留個数U1を「1」減算する。
次に、CPU212は、ステップS237において、客待ちフラグがONであればOFFにした後、ステップS238において、後述する特別遊技判定処理を実行する。ステップS238における特別遊技判定処理実行後は、ステップS239において、後述する変動パターン選択処理を実行する。ステップSS239における変動パターン選択処理実行後は、ステップS240において、対応する第1特別図柄表示装置20、または第2特別図柄表示装置21の図柄変動を開始させると共に、続くステップS241において、演出制御基板221に送信する変動開始コマンドをセットする。
変動開始コマンドには、特別図柄の変動時間を示した変動パターン指定コマンド、大当たり又は小当たりの判定結果を示す大当たりコマンド、大当たり図柄の判定結果を示す大当たり図柄コマンド、リーチ判定の判定結果を示すリーチ判定コマンド、現在の遊技状態に関する遊技状態コマンド等が含まれる。
次に、CPU212は、ステップS242において、第1特別図柄または第2特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判定を行う。
ステップS242において、所定の変動時間を経過したと判定した場合は、続くステップS243において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21の変動を停止して所定特別図柄を表示させる。
この後、ステップS244において、変動停止コマンドをセットし、続くステップS245において、後述する停止中処理を実行して特別図柄処理を終了する。
なお、ステップS231において、大当たり遊技または小当たり遊技フラグがONであると判定した場合、或いはステップS242において、特別図柄の変動時間が所定の変動時間に達していないと判定した場合は、特別図柄処理を終了する。
また、ステップS232において、特別図柄が変動中であると判定した場合は、ステップS242に進み、特別図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判定を行う。
また、ステップS235において、保留個数U1が≧1でないと判定した場合、つまり保留個数U1、U2の保留が無いと判定した場合は、ステップS246において、後述する客待ち設定処理に実行して特別図柄処理を終了する。
[特別遊技判定処理]
図12は、遊技制御基板のCPUが実行する特別遊技判定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS251において、RAM214の第1特別図柄乱数値記憶部400または第2特別図柄乱数値記憶部410に記憶された大当たり判定用乱数値の判定を行い、続くステップS252において、大当たりに当選したか否かの判定を行う。
ステップS252において、大当たりに当選したと判定した場合は、続くステップS253において、RAM214に記憶された大当たり図柄判定用乱数値の判定を行い、ステップS254において、その判定結果に基づいて、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示する大当たり図柄を設定して、特別遊技判定処理を終了する。
一方、ステップS252において、大当たりに当選していないと判定した場合は、ステップS255において、大当たり判定用乱数値に基づいて小当たりに当選したか否かの判定を行う。
ステップS255において、小当たりに当選したと判定した場合は、続くステップS256において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示する小当たり図柄を設定して、特別遊技判定処理を終了する。
また、ステップS255において、小当たりに当選していない判定した場合は、ステップS257において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21に表示するハズレ図柄を設定して特別遊技判定処理を終了する。
[変動パターン選択処理]
図13は、遊技制御基板のCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、先ず、ステップS301において、確変状態であることを示す確変フラグがONであるか否かの判定を行う。ステップS301において、確変フラグがONであると判定した場合は、続くステップS302において、変動パターンテーブルとして、確変遊技状態用テーブルをセットしてステップS304に進む。
一方、ステップS301において、確変フラグがONでないと判定した場合は、ステップS303において、変動パターンテーブルとして、通常遊技状態用テーブルをセットしてステップS304に進む。
次に、CPU212は、ステップS304において、先に取得した変動パターン乱数値の判定を行い、続くステップS305において、セットされた変動パターンテーブルと変動パターン乱数値とに基づいて、変動パターンの設定を行って、変動パターン選択処理を終了する。
図14は、変動パターンテーブルの一例を示した図であり、(a)は通常遊技状態用変動パターンテーブル、(b)は確変遊技状態用変動パターンテーブルの一例をそれぞれ示した図である。
なお、図14(a)に示す通常遊技状態用変動パターンテーブルおよび図14(b)に示す確変遊技状態用変動パターンテーブルは、特別図柄ごとにそれぞれ設けられるものであり、図14(a)に示す通常遊技状態用変動パターンテーブルは第1特別図柄用の変動パターンテーブル、図14(b)に示す確変遊技状態用変動パターンテーブルは第2特別図柄用の変動パターンテーブルとされる。
先ず、図14(a)に示す通常遊技状態用変動パターンテーブルについて説明する。
図14(a)に示す通常遊技状態用変動パターンテーブルでは、大当たり判定用乱数値が「3」の大当たりであって、変動パターン乱数値が「0」〜「99」のうち、「0」〜「49」のときは変動時間が90秒と長い変動パターン1を選択する。変動パターン1が選択された場合はリーチAを伴う当たり演出が行われる。
大当たり判定用乱数値が「3」の大当たりであって、変動パターン乱数値が「50」〜「89」のときは変動時間が60秒とされる変動パターン2を選択し、変動パターン乱数値が「90」〜「99」のときは変動時間が18秒とされる変動パターン3を選択する。
変動パターン2が選択された場合はリーチBを伴う当たり演出が行われ、変動パターン3が選択された場合はリーチCを伴う当たり演出が行われる。
また大当たり判定用乱数値が「150」,「200」,「250」の小当たりの場合は、変動パターン乱数値に関わらず、変動時間が60秒とされる変動パターン4を選択する。変動パターン3が選択された場合はチャンス演出が行われる。
次に、大当たり判定用乱数値が上記以外のハズレの場合について説明する。
大当たり判定用乱数値がハズレであって遊技状態が通常遊技状態の場合は、第1特別図柄の保留球数、リーチ判定用乱数値、変動パターン乱数値等に基づいて変動パターンが決定される。
具体的には、第1特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であって、リーチ判定用乱数値が「22」〜「249」のリーチ無しの場合は、変動パターン乱数値の値「0」〜「99」に関わらず、変動時間が10秒とされる変動パターン5を選択する。変動パターン5が選択された場合は通常変動演出(ノーマルハズレ演出)が行われる。
一方、第1特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であって、リーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のリーチ有り、変動パターン乱数値が「0」〜「19」の場合は、変動時間が90秒とされる変動パターン6を選択する。変動パターン6が選択された場合はリーチAを伴うハズレ演出が行われる。
また、第1特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であって、リーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のリーチ有り、変動パターン乱数値が「20」〜「49」の場合は、変動時間が60秒とされる変動パターン7を選択する。変動パターン7が選択された場合はリーチBを伴うハズレ演出が行われる。
また、第1特別図柄の保留球数が「0」〜「2」であって、リーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のリーチ有り、変動パターン乱数値が「50」〜「99」の場合は、変動時間が18秒とされる変動パターン8を選択する。変動パターン8が選択された場合はリーチCを伴うハズレ演出または後述する特別演出が行われる。
一方、第1特別図柄の保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「22」〜「249」のリーチ無しの場合は、変動パターン乱数値に関わらず、変動時間が5秒とされる変動パターン9を選択する。変動パターン9が選択された場合は短縮変動演出(短縮ハズレ演出)が行われる。
また第1特別図柄の保留球数が「3」であって、リーチ判定用乱数値が「0」〜「21」のリーチ有り、変動パターン乱数値が「0」〜「9」の場合は、上記変動パターン6が選択され、変動パターン乱数値が「10」〜「49」の場合は、上記変動パターン7が選択され、変動パターン乱数値が「50」〜「99」の場合は、上記変動パターン8が選択される。
なお、図14(b)に示す確変遊技状態用変動パターンテーブルにおける変動パターンの決定方法は、図示するように、大当たり判定用乱数値がハズレ時の保留球数が2個のときが異なる以外は、図14(a)に示す通常遊技状態用変動パターンテーブルと同一とされるので説明は省略する。
なお、本実施形態では、大当たり当選時は、大当たり判定用乱数値と変動パターン乱数値とに基づいて、変動パターンを決定するようにしているが、これはあくまでも一例であり、大当たり判定用乱数値と大当たり図柄判定用乱数値とに基づいて、変動パターンを決定してもよい。また、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値及び変動パターン乱数値に基づいて、変動パターンを決定してもよい。
[停止中処理]
図15は、遊技制御基板のCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS351において、確変フラグがONであるか否かの判定を行い、確変フラグがONであると判定した場合は、続くステップS352において、RAM214に記憶されている確変ゲームの残ゲーム回数Xから「1」減算する。
次に、CPU212は、ステップS353において、残ゲーム回数Xが「0」であるか否かの判定を行い、残ゲーム回数Xが「0」であれば、確変ゲームにおいて特別図柄の変動表示が所定回数(例えば50回)行われたことを意味するので、続くステップS354において、確変フラグをOFFにする。
なお、ステップS351において、確変フラグがONでないと判定した場合、或いはステップS353において、残ゲーム回数Xが「0」でないと判定した場合は、ステップS355に移行する。
次に、CPU212は、ステップS355において、第1特別図柄表示装置20または第2特別図柄表示装置21にセットされた特別図柄が大当たりであるか否かの判定を行い、大当たりでないと判定した場合は、次にステップS356において、セットされている特別図柄が「小当たり」であるか否かの判定を行う。ここで、小当たりであると判定した場合は、ステップS357において、小当たり遊技フラグをONにする。この後、ステップS358において、小当たりのオープニングを開始すると共に、ステップS359において、小当たりオープニングコマンドをセットして、停止中処理を終了する。
一方、ステップS356において、小当たりでないと判定した場合は、小当たり遊技フラグをONにすることなく変動停止中処理を終了する。
また、ステップS355において、大当たりであると判定した場合は、次にステップS360において、大当たり遊技フラグをONにする。この後、ステップS361において、確変ゲームの残回数Xをそれぞれ「0」にセットして、残ゲーム回数Xをリセットした後、ステップS362において、確変フラグをOFFにして、ステップS358に進む。
この場合、CPU212は、ステップS358において、大当たりのオープニングを開始すると共に、ステップS359において、大当たりオープニングコマンドをセットして、停止中処理を終了する。
[客待ち設定処理]
図16は、遊技制御基板のCPUが実行する客待ち設定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS371において、客待ちフラグがONであるか否かの判定を行い、客待ちフラグがONであると判定した場合は、客待ち設定処理を終了する。
一方、ステップS371において、客待ちフラグがONでないと判定した場合は、ステップS372において、客待ちコマンドをセットし、続くステップS373において、客待ちフラグをONにしてから客待ち設定処理を終了する。
なお、客待ちフラグは、第1特別図柄と第2特別図柄の変動が共に停止状態のとき、或いは第1特別図柄と第2特別図柄の変動が共に停止した状態が所定期間継続したときにOFFからONになる。
[普通図柄処理]
図17は、遊技制御基板のCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS381において、普通遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、普通遊技フラグがONであると判定した場合は、普通図柄処理を終了する。
一方、ステップS381において、普通遊技フラグがONでないと判定した場合は、ステップS382において、普通図柄が変動中であるか否かの判定を行う。ステップS382において、普通図柄が変動中でないと判定した場合は、ステップS383において、遊技球がゲートSW15aを通過した回数を記憶したゲート通過回数Gが「1」より多いか否かの判定を行い、ゲート通過回数Gが「1」より多い場合は、続くステップS384において、ゲート通過回数Gを「1」減算し、ゲート通過回数Gが「1」より多くないと判定した場合、つまり「0」の場合は普通図柄処理を終了する。
次に、CPU212は、ステップS385において、普通図柄判定用乱数値の判定を行い、続くステップS386において、普通図柄表示装置22に停止表示する停止図柄を設定し、ステップS387において、変動時間を設定する。ここで、普通図柄の変動時間は、確変フラグがOFFであれば、例えば10秒、確変フラグがONであれば、例えば1.5秒に設定することが考えられる。
次に、CPU212は、ステップS389において、普通図柄の変動時間が所定時間経過したか否かの判定を行い、所定の変動時間を経過したと判定した場合は、ステップS390において、変動を停止する。一方、ステップS389において、普通図柄の変動時間が所定時間経過していないと判定した場合は、普通図柄処理を終了する。
次に、CPU212は、ステップS391において、普通図柄が当たり図柄であるか否かの判定を行い、普通図柄が当たり図柄である場合は、ステップS392において、普通遊技フラグをONにして、普通図柄処理を終了する。
なお、ステップS391において、停止図柄が当たり図柄でないと判定した場合は、普通遊技フラグをONにすることなく、普通図柄処理を終了する。
また、ステップS382において、普通図柄が変動中であると判定した場合は、ステップS389に進み、普通図柄の変動時間が所定の変動時間を経過したか否かの判定を行う。
[大入賞口処理]
図18は、遊技制御基板のCPUが実行する大入賞口処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS411において、大当たりまたは小当たり遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、大当たりまたは小当たり遊技フラグがONであると判定した場合は、ステップS412において、オープニング中であるか否かの判定を行う。ステップS412において、大当たりのオープニング中であると判定した場合は、次にステップS413において、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う。ステップS413において、オープニング時間を経過したと判定した場合は、続くステップS414において、ラウンド回数Rの値に「0」をセットする共に、ラウンド回数(R数)/作動パターンの設定を行う。
図19は、ラウンド回数/作動パターンの設定例を示した図であり、例えば特別遊技が第1確変長当たりであった場合は、ラウンド数(R数)を16R、1R中の作動パターンを29.5秒開放×1回に設定する。また大当たりが第2確変長当たりであった場合は、ラウンド数(R数)を4R、1R中の作動パターンを29.5秒開放×1回に設定する。
更に大当たりが確変短当たりであった場合は、ラウンド数(R数)を2R、1R中の作動パターンを0.1秒開放×1回に設定する。
また特別遊技が小当たりであった場合は、例えば作動パターンを0.1秒開放×2回に設定する。
次に、CPU212は、ステップS415において、第1大入賞口16または第2大入賞口17への1ラウンドあたりの入賞個数を示す個数カウンタCに「0」をセットすると共に、続くステップS416において、ラウンド回数Rの値に「1」を加算する。そして、続くステップS417において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動を開始する。つまり、第1大入賞口16または第2大入賞口17の何れかを閉状態から開状態にする。
次に、CPU212は、ステップS418において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動時間が所定時間を経過したか否かの判定を行い、作動時間が所定時間を経過していないと判定した場合は、続くステップS419において、個数カウンタCの値が規定個数に達したか否かの判定を行う。
ステップS419において、個数カウンタCの値が規定個数Cであると判定した場合は、ステップS420において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動を終了する。つまり、開状態にある第1大入賞口16または第2大入賞口17を閉状態にする。
一方、個数カウンタCの値が規定個数に達していないと判定した場合は、大入賞口処理を終了する。
また、ステップS418において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動時間が所定の作動時間を経過していた場合は、ステップS419の処理をスキップして、個数カウンタCの個数をチェックすることなく、ステップS420において、第1大入賞口16または第2大入賞口17の作動を終了する。
次に、CPU212は、ステップS421において、大当たりラウンド回数が最大ラウンド回数Rであるか否かの判定を行う。つまり、大当たりラウンドが最終ラウンドであるか否かの判定を行う。
ステップS421において、大当たりラウンドが最終ラウンドであると判定した場合は、ステップS422において、エンディングを開始すると共に、ステップS423において、エンディングコマンドをセットする。
次いで、CPU212は、ステップS424において、ラウンド回数Rの値を「0」にセットする。この後、ステップS425において、エンディング時間が経過したか否かの判定を行い、エンディング時間を経過したと判定した場合は、続くステップS426において、後述する遊技状態設定処理を実行する。この後、ステップS427において、大当たりまたは小当たり遊技フラグをOFFにして、大入賞口処理を終了する。
また、ステップS412において、大当たりのオープニング中でないと判定した場合は、ステップS428において、エンディング中であるか否かの判定を行い、エンディング中であると判定した場合は、ステップS425に進み、エンディング中でないと判定した場合は、ステップS429において、大入賞口が作動中であるか否かの判定を行う。
ステップS429において、第1大入賞口16または第2大入賞口17が作動中であると判定した場合は、ステップS418に移行し、第1大入賞口16または第2大入賞口17が作動中でないと判定した場合はステップS415に移行する。
なお、ステップS411において、オープニング時間を経過していないと判定した場合は、大入賞口処理を終了する。また、同様にステップS419において、個数カウンタCの値が規定個数に達していないと判定した場合や、ステップS421において大当たりラウンドが最終ラウンドでないと判定した場合、或いはステップS425においてエンディング時間を経過していないと判定した場合も、大入賞口処理を終了する。
[遊技状態設定処理]
図20は、遊技制御基板のCPUが実行する遊技状態設定処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、先ず、ステップS431において、大当たりであるか否かの判定を行い、大当たりでないと判定した場合は、遊技状態設定処理を終了する。
一方、ステップS431において、大当たりと判定した場合は、次にステップS432において、確変フラグをONにすると共に、ステップS433において、確変ゲームの残ゲーム回数Xに例えば「50」をセットして、遊技状態設定処理を終了する。
[第2始動口開放処理]
図21は、遊技制御基板のCPUが実行する第2始動口開放処理の一例を示したフローチャートである。
CPU212は、ステップS511において、普通遊技フラグがONであるか否かの判定を行い、普通遊技フラグがONであると判定した場合は、次にステップS512において、第2始動口開閉扉14bが作動中であるか否かの判定を行う。ステップS512において、第2始動口開閉扉14bが作動中(開放中)でなければ、ステップS513において、遊技状態に応じて第2始動口開閉扉14bの作動パターンを設定し、ステップS514において、第2始動口開閉扉14bの作動を開始する。
ここで、設定する第2始動口開閉扉14bの作動パターン(時間)は、例えば確変フラグがOFFであれば、0.15秒開放×1回、確変フラグがONであれば、1.80秒開放×3回に設定することが考えられる。
次に、CPU212は、ステップS515において、第2始動口開閉扉14bの作動時間が所定の時間を経過したか否かの判定を行い、所定の作動時間が経過したと判定した場合は、ステップS516において、普通遊技フラグをOFFにして、第2始動口開放処理を終了する。
なお、ステップS512において、第2始動口開閉扉14bが作動中であると判定した場合は、ステップS515に移行する。
また、ステップS511において、普通遊技フラグがONでないと判定した場合、またはステップS515において、第2始動口14の作動時間が経過していないと判定した場合は、第2始動口開放処理を終了する。
上記のように構成された本実施形態の遊技機1では、例えば第1始動口13に遊技球が入球して第1始動口SW13aを通過するという始動条件の成立により、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値を所定の遊技用乱数値の中から取得する。そして、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの判定を行う特別遊技判定処理において、取得した大当たり判定用乱数値が大当たりに当選したか否かの判定を行い、大当たりに当選したと判定した場合は、大当たり図柄判定用乱数値に基づいて、上記した第1確変長当たり、第2確変長当たり、または確変短当たりの何れかに決定した後、大当たり遊技として、長当たり遊技または短当たり遊技を実行する。
長当たり遊技中は、開放状態になる第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射することで出球を獲得することができる。
一方、短当たり遊技中は、第1または第2大入賞口16、17の開放時間が極めて短いため、第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射しても殆ど出球を獲得することができないようになっている。
なお、上記特別遊技判定処理において、取得した大当たり判定用乱数値が小当たりに当選したと判定した場合は、小当たり遊技を実行する。
小当たり遊技中は、上記した短当たり遊技と同様、第1または第2大入賞口16、17の開放時間が極めて短いため、第1大入賞口16または第2大入賞口17を狙って遊技球を発射しても殆ど出球を獲得することができないようになっている。
同様に、第2始動口14に遊技球が入球して第2始動口SW14aを通過するという始動条件が成立した場合も、大当たり判定用乱数値、大当たり図柄判定用乱数値、リーチ判定用乱数値等を所定の遊技用乱数値の中から取得する。そして、上記特別遊技判定処理において、取得した大当たり判定用乱数値が大当たりに当選したか否かの判定を行い、大当たりに当選したと判定した場合は、大当たり図柄判定用乱数値に基づいて、上記した第1確変長当たり、または第2確変長当たりに決定した後、大当たり遊技として、上記した長当たり遊技を実行する。
なお、上記特別遊技判定処理において、取得した大当たり判定用乱数値が小当たりに当選したと判定した場合は、上記した小当たり遊技を実行する。
大当たり遊技終了後は、確変遊技状態に移行する。確変遊技状態は、特別図柄の変動回数が予め設定した設定回数(例えば50回)に達するか、或いは再度大当たりに当選するまで継続して行われる。
また確変遊技中は、特別図柄の変動開始から変動停止までの変動時間が通常遊技中より短時間に設定されると共に、普通図柄の当選確率が通常遊技中より高確率に設定される。さらに普通図柄の当選時における第2始動口開閉扉14bの開放時間が通常遊技中より長く設定される。
従って、確変遊技中は、第2始動口14を狙って遊技球を発射することで通常遊技中に比べて遊技効率を大幅に高めることができる。
さらに本実施形態の遊技機1は、第2始動口14に遊技球が入球したときのほうが、第1始動口13に遊技球が入球したときより遊技者に有利な大当たりに当選する割合が高くなっていることから確変遊技中は通常遊技中より遊技者に有利な大当たりに当選し易い構成になっている。
さらに、本実施形態の遊技機1では、第1始動口SW13aまたは第2始動口SW14aを遊技球が通過するという始動条件が成立することにより得られる特別遊技判定の権利を保留して遊技制御基板211のRAM214に記憶するようにしている。なお、本明細書では、特別遊技判定の権利のことを「特図保留」という。
そして、この特別遊技判定の権利である特図保留に対して上記特別遊技判定処理において特別遊技判定が行われる前に、事前判定処理において、特別遊技を行うか否かの事前判定を行い、この事前判定結果に基づいて、特図保留に応じて表示される保留図柄を、所定の表示態様で表示させるようにしている。このように構成すると、保留図柄を通常の表示態様と、通常より大当たりの可能性が高いことを示唆する所定の表示態様で表示するといったことが可能になり保留図柄の表示態様を利用して遊技機の興趣を高めることができる。
<サブ制御基板>
次に、本実施形態の遊技機1における遊技演出を実現するために、サブ制御基板が実行する各種処理について説明する。
[タイマ割込処理]
図22は、演出制御基板のCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
なお、図22に示すタイマ割込み処理は、演出制御基板221のCPU222がROM223に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。また、タイマ割込み処理は、所定の周期(4ms)毎に実行される。
この場合、演出制御基板221のCPU222は、タイマ割込処理として、遊技制御基板211から送信されてくる各種コマンドを受信するコマンド受信処理(S610)、演出ボタン314の操作検出を行う演出ボタン処理(S620)、遊技演出実行中に各種処理を行う演出実行中処理(S630)、画像制御基板231に対して各種コマンドを送信するコマンド送信処理(S640)等を実行する。なお、コマンド受信処理、演出実行中処理の詳細については後述する。
次に、演出制御基板221のCPU222がタイマ割込処理として実行する主要な処理の一例について説明する。なお、以下に説明する処理も演出制御基板221のCPU222がROM223に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
[コマンド受信処理]
図23は、演出制御基板のCPUが実行するコマンド受信処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、ステップS701において、遊技制御基板211から送信されてくる保留数増加コマンドを受信したか否かの判定を行い、保留数増加コマンドを受信したと判定した場合は、ステップS702において、保留数増加コマンド設定処理を実行する。なお、保留数増加コマンド設定処理の詳細については後述する。
一方、ステップS701において、保留数増加コマンドを受信していないと判定した場合は、ステップS702の保留数増加コマンド設定処理を実行することなくステップS703に進む。
次に、CPU222は、ステップS703において、遊技制御基板211から送信されてくる変動開始コマンドを受信したか否かの判定を行い、変動開始コマンドを受信したと判定した場合は、ステップS704において、演出図柄を選択する演出図柄選択処理を実行し、続くステップS705において、遊技演出を選択する演出選択処理を実行する。なお、演出図柄選択処理および演出選択処理の詳細については後述する。
ステップS703において、変動開始コマンドを受信していないと判定した場合は、ステップS704の演出図柄選択処理、ステップS705の演出選択処理を実行することなくステップS706に進む。
次に、CPU222は、ステップS706において、遊技制御基板211から送信されてくる変動停止コマンドを受信したか否かの判定を行い、変動停止コマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS707において、変動演出終了中処理を実行する。
変動演出終了中処理としては、変動停止コマンドの解析結果に基づいて、モードフラグを変更する処理等が挙げられる。
なお、ステップS706において、変動停止コマンドを受信していないと判定した場合は、変動演出終了中処理を実行することなくステップS708に進む。
次に、CPU222は、ステップS708において、遊技制御基板211から送信されてくるオープニングコマンドを受信したか否かの判定を行い、オープニングコマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS709において、特別遊技演出選択処理を実行する。
特別遊技演出選択処理としては、オープニングコマンドの解析、大当たり遊技または小当たり遊技の演出パターン選択処理、及びオープニング演出開始コマンドをセットする処理等である。
なお、ステップS708において、オープニングコマンドを受信していないと判定した場合は、大当たり遊技または小当たり遊技の演出選択処理を実行することなくステップS710に進む。
次に、CPU222は、ステップS710において、遊技制御基板211から送信されてくるエンディングコマンドを受信したか否かの判定を行い、エンディングコマンドを受信したと判定した場合は、続くステップS711において、エンディング演出選択処理を実行する。
エンディング演出選択処理としては、エンディングコマンドの解析、エンディング演出パターン選択、及びエンディング演出開始コマンドをセットする処理等が挙げられる。
そして、ステップS712において、客待ちコマンド受信処理を実行して、コマンド受信処理を終了する。
客待ちコマンド受信処理では、遊技制御基板211から送信されてくる客待ちコマンドを受信したか否かの判定を行い、客待ちコマンドを受信したと判定した場合は、客待ち演出処理を実行する。
客待ち演出処理では、画像表示装置7に客待ち画面を表示する客待ち演出開始コマンドを画像制御基板231に送信するための処理が行われる。
[保留数増加コマンド設定処理]
図24は、演出制御基板のCPUが実行する保留数増加コマンド設定処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、ステップS720において、受信した保留数増加コマンドに基づいて、演出制御基板221のRAM224に設けられている後述する第1保留状況記憶部500または第2保留状況記憶部510の保留フラグ記憶領域521に保留フラグを記憶すると共に、事前判定情報記憶領域522に事前判定情報を記憶する。なお、第1保留状況記憶部500、第2保留状況記憶部510の詳細については後述する。
次に、CPU222は、ステップS721において、先読み保留を行うか否かを決定するための演出用乱数値1を取得し、続くステップS722において、記憶した保留フラグが第1特別図柄の特図保留(以下、「第1特図保留」という)を示す第1特図保留フラグであるか否かの判定を行い、第1特図保留フラグであると判定した場合は、ステップS723に移行する。
次に、CPU222は、ステップS723において、後述する特別演出を実行中であるか否かの判定を行い、特別演出を実行中と判定した場合はステップS726に移行し、特別演出を実行中でないと判定した場合はステップS724に移行する。
ステップS724においては、第1保留状況記憶部500に記憶した第1特図保留が所定条件を満足するか否かの判定を行う。
ここで、第1特図保留の所定条件としては、第1特図保留に対応する事前判定情報に所定の情報、例えば大当たりまたはリーチハズレであることを示す情報が含まれ、且つ、ステップS721において取得した演出用乱数値1が所定値(演出抽選の当選値)である場合等が考えられる。
ステップS724において、第1特図保留が所定条件を満足すると判定した場合は、ステップS725において、画像表示装置7の第2表示領域7bに表示させる保留アイコンとして、大当たりの可能性が通常よりも高いことを示唆する第1予兆アイコン(先読み保留アイコン)を表示するために、保留アイコン表示コマンドとして、第1予兆アイコン表示コマンドをセットする。これにより、第1予兆アイコン表示コマンドがコマンド送信処理(図22のステップS640)において画像制御基板231に送信される。
なお、第1予兆アイコン表示コマンドには、後述するように予兆アイコンを大当たりの可能性がより高い種類のアイコンにステップアップさせるステップアップ表示を行う場合、ステップアップに関するステップアップ情報が含まれることになる。
一方、ステップS724において、第1特図保留が所定条件を満足しないと判定した場合は、ステップS726において、画像表示装置7の第2表示領域7bに表示させる保留アイコンとして、通常の第1通常アイコン(通常保留アイコン)を表示するために、保留アイコン表示コマンドとして、第1通常アイコン表示コマンドをセットする。これにより、第1通常アイコン表示コマンドがコマンド送信処理において画像制御基板231に送信される。
なお、ステップS722において、記憶したフラグが第1特図保留フラグでないと判定した場合は、ステップS723〜S726の処理をスキップしてステップS727に移行する。
上記のように本実施形態の遊技機1では、実行中の遊技演出が特別演出であると判定した場合は、第1特図保留が所定条件を満足するか否かに関わらず、保留アイコンとして、通常保留アイコンを表示するようにしている。
次に、CPU222は、ステップS727において、記憶した保留フラグが第2特別図柄の特図保留(以下、「第2特図保留」という)を示す第2特図保留フラグであるか否かの判定を行い、第2特図保留フラグであると判定した場合は、ステップS728において、記憶した第2特図保留が所定条件を満足するか否かの判定を行う。
ここで、第2特図保留の所定条件もまた、第2特図保留と同様、第2特図保留に対応する事前判定情報に所定の情報、例えば大当たりまたはリーチハズレであることを示す情報が含まれ、且つ、ステップS721において取得した演出用乱数値1が所定値(演出抽選の当選値)である場合等が考えられる。
ステップS728において、第2特図保留が所定条件を満足すると判定した場合は、ステップS729において、画像表示装置7の第2表示領域7bに表示させる保留アイコンとして、大当たりの可能性が通常より高いことを示唆する第2予兆アイコンを表示するために、保留アイコン表示コマンドとして、第2予兆アイコン表示コマンドをセットする。これにより、第2予兆アイコン表示コマンドがコマンド送信処理において画像制御基板231に送信される。
なお、第1予兆アイコン表示コマンド同様、第2予兆アイコンをステップアップ表示させる場合には、第2予兆アイコン表示コマンドにステップアップに関するステップアップ情報が含まれることになる。
一方、ステップS728において、第2特図保留が所定条件を満足しないと判定した場合は、ステップS730において、画像表示装置7の第2表示領域7bに表示させる保留アイコンとして。通常の第2通常アイコンを表示するために、保留アイコン表示コマンドとして、第2通常アイコン表示コマンドをセットして保留数増加コマンド設定処理を終了する。これにより、第2通常アイコン表示コマンドがコマンド送信処理において画像制御基板231に送信される。
なお、ステップS727において、記憶した保留フラグが第2特図保留フラグでないと判定した場合は、ステップS728〜S730の処理をスキップして保留数増加コマンド設定処理を終了する。
図25は、演出制御基板のRAMに設けられている保留状況記憶部の一例を示した図である。
第1保留状況記憶部500は、図25(a)に示すように、第1記憶部501a、第2記憶部501b、第3記憶部501c、第4記憶部501dという4つの記憶部を有している。
第2保留状況記憶部510は、図25(b)に示すように、第1記憶部511a、第2記憶部511b、第3記憶部511c、第4記憶部511dという4つの記憶部を有している。
第1〜第4記憶部501a〜501d及び511a〜511dは、図25(c)に示すように、保留フラグ記憶領域521と事前判定情報記憶領域522とを有しており、演出制御基板221が保留増加コマンドを受信すると、対応する第1記憶部501a〜501dまたは511a〜511dの何れかの保留フラグ記憶領域521に特図保留フラグが付される。
また、受信した保留数増加コマンドに事前判定情報が付加されている場合には、当該事前判定情報が事前判定情報記憶領域522に記憶される。
[演出図柄選択処理]
図26は、演出制御基板のCPUが実行する演出図柄選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、先ず、ステップS741において、変動開始コマンドの解析を行う。
具体的には、変動開始コマンドとして送信されてくる大当たりコマンド、大当たり図柄コマンド、変動パターン指定コマンド、遊技状態コマンド等の解析を行う。
次に、CPU222は、ステップS742において、変動開始コマンドの解析結果に基づいて、画像表示装置7の第1表示領域7aに停止表示させる演出図柄を選択決定し、続くステップS743において、選択決定した演出図柄に対応する演出図柄表示コマンドをセットする。これにより、演出制御基板221のCPU222が変動開始コマンドを受信したときに、演出図柄表示コマンドが画像制御基板231に送信される。
次に、CPU222は、ステップS744において、RAM224に設けられている第1保留状況記憶部500または第2保留状況記憶部510のシフト処理(保留数減算処理)を行う。例えば、第1保留状況記憶部500の第4記憶部501dに記憶されているフラグを第3記憶部501cにシフトして記憶し、第3記憶部501cに記憶されているフラグを第2記憶部501bにシフトして記憶し、第2記憶部501bに記憶されているフラグを第1記憶部501aにシフトして記憶する。なお、第1記憶部501aに記憶されているフラグは消去する。
次に、ステップS745において、画像表示装置7の第2表示領域7bに表示される保留アイコンを1つ減算するのに合わせてシフトさせて再表示するための保留アイコン表示コマンドをセットして演出図柄選択処理を終了する。
[演出選択処理]
図27は、演出制御基板のCPUが実行する演出選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、先ずステップS751において、変動開始コマンドの解析を行い、続くステップS752において、変動演出パターンを選択決定するための演出用乱数値2を取得する。
次に、CPU222は、ステップS753において、取得した演出用乱数値2と、変動開始コマンドに含まれる変動パターン指定コマンドと、図28に示す変動演出パターン決定テーブルと、に基づいて、変動演出パターンを選択決定する。
変動演出パターンとは、特別図柄の変動中に行われる演出手段(画像表示装置7、演出用可動役物装置331、演出用照明装置313、音声出力装置312等)における具体的な演出態様をいう。例えば、画像表示装置7においては、変動演出パターンによって演出図柄31の変動態様等も決定される。
次に、CPU222は、ステップS754において、選択決定した変動演出パターンに対応する変動演出開始コマンドをセットして、演出選択処理を終了する。
図28は、変動演出パターン決定テーブルの一例を示した図である。
図28に示す変動演出パターン決定テーブルは、遊技制御基板211から受信した変動パターン指定コマンドと演出用乱数値2と変動演出パターンとが対応付けて構成されている。
CPU222は、図28に示した変動演出パターン決定テーブルを参照し、遊技制御基板211から受信した変動パターン指定コマンドと、取得した演出用乱数値2に基づいて、変動演出パターンを決定する。そして、決定した変動演出パターンに対応する変動演出開始コマンドを画像制御基板231に送信するためにセットする。
図28に示す変動演出パターン決定テーブルでは、遊技制御基板211から受信した変動パターン指定コマンドが「E6H」「08H」を除く「E6H」「01H」〜「E6H」「07H」、「E6H」「09H」であれば、取得した演出用乱数値2の値「0」〜「99」に関係なく、対応する変動演出パターン1〜7、10を選択決定する。この場合、変動演出パターン決定テーブルでは、変動演出パターン1〜7、10に対応する変動演出開始コマンド「A1H」「01H」〜「A1H」「07H」、「A1H」「0AH」が生成される。
一方、遊技制御基板211から受信した変動パターン指定コマンドが「E6H」「08H」のときは、取得した演出用乱数値2が「0」〜「89」であれば、変動演出パターン8を選択決定し、演出用乱数値2が「90」〜「99」であれば、変動演出パターン9を選択決定する。この場合、変動演出パターン決定テーブルでは、変動演出パターン8または9に対応する変動演出開始コマンド「A1H」「08H」または「A1H」「09H」が生成される。
そして、本実施形態の遊技機1では、演出制御基板221において、変動演出パターン9が選択決定され、画像制御基板231に対して変動演出開始コマンド「A1H」「09H」が送信されたときに遊技演出として行われる特別演出に特徴がある。特別演出の詳細については後述する。
なお、図28に示す変動演出パターン決定テーブルでは、遊技制御基板211から受信した変動パターン指定コマンドが「E7H」「01H」〜「E7H」「09H」における変動演出パターンの種類が11〜20であること、及び変動演出開始コマンドのMODEが「B1H」であること以外は、変動パターン指定コマンドが「E6H」「01H」〜「E6H」「09H」における変動演出パターン及び変動演出開始コマンドと同様とされる。
但し、図28に示す変動演出パターン決定テーブルでは、詳細については後述するが、変動演出パターン9に対応する変動演出パターン19を設けないようにしている.これにより、確変遊技中(時短遊技中)は、後述する特別演出を実行しないようにしている。勿論、確変遊技中に特別演出を実行するように構成しても良いことは言うまでもない。
[演出実行中処理]
次に、本実施形態の遊技機1の演出制御基板が実行する演出実行中処理について説明する。
図29は、演出制御基板のCPUが実行する演出実行中処理の一例を示したフローチャートである。なお、図29に示す演出実行中処理は、演出制御基板221のCPU222が、図22に示したステップS630において実行する。
この場合、CPU222は、ステップS761において、上記した特別演出が実行中であるか否かの判定を行い、特別演出が実行中であると判定した場合は、ステップS762に移行し、特別演出が実行中でないと判定した場合は、演出実行中処理を終了する。
次に、CPU222は、ステップS762において、第1特図保留は最大保留個数に達しているか否かの判定を行い、第1特図保留が最大保留個数(4個)に達していると判定した場合は、ステップS763に移行し、後述する保留表示変更処理を実行する。一方、ステップS762において、第1特図保留が最大保留個数に達していないと判定した場合は、演出実行中処理を終了する。
[保留表示変更処理]
次に、上記した保留表示変更処理について説明する。
図30は、演出制御基板のCPUが実行する保留表示変更処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU222は、ステップS771において、第1特図保留の事前判定情報の解析を行う。すなわち、第1保留状況記憶部500の事前判定情報記憶領域522に記憶されている全ての事前判定情報の確認を行う。
次に、CPU222は、ステップS772において、先読み保留を行うか否かを決定するための演出用乱数値1を再取得し、続くステップS773において、第1保留状況記憶部500の事前判定情報記憶領域522に記憶されている第1特図保留の全ての事前判定情報と、新たに取得した演出用乱数値1とに基づいて、所定条件を満足する第1特図保留があるか否かの判定を行う。
ステップS773において、所定条件を満足する第1特図保留があると判定した場合は、ステップS774において、所定条件を満足する第1特図保留の保留アイコンを通常アイコンから予兆アイコンに変更するため、所定条件を満足する第1特図保留に対して第1予兆アイコン表示コマンドをセットする。
なお、ステップS773において、所定条件を満足する第1特図保留がないと判定した場合は、保留表示変更処理を終了する。
[画像表示処理]
次に、画像制御基板231が実行する処理について説明する。
図31は、画像制御基板のCPUが実行する画像表示処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、画像制御基板231のCPU232は、ステップS811において、演出制御基板221から演出図柄表示コマンドを受信したか否かの判定を行う。
ステップS811において、演出図柄表示コマンドを受信したと判定したときは、ステップS812において、受信した演出図柄表示コマンドに基づいて、画像表示装置7に演出図柄を表示する表示制御を実行してステップS813に移行する。
ステップS811において、演出図柄表示コマンドを受信していないと判定したときは、ステップS812の処理を行うことなく、ステップS813に移行する。
次に、CPU232は、ステップS813において、演出制御基板221から変動演出開始コマンドを受信したか否かの判定を行う。
ステップS813において、変動演出開始コマンドを受信したと判定したときは、ステップS814において、受信した変動演出開始コマンドに基づいて、画像表示装置7に演出画像を表示する表示制御を実行してステップS815に移行する。これにより、画像表示装置7において後述する特別演出等が実行される。
ステップS813において、変動演出開始コマンドを受信していないと判定したときは、ステップS814の処理を行うことなく、ステップS815に移行する。
次に、CPU232は、ステップS815において、演出制御基板221から保留アイコン表示コマンドを受信したか否かの判定を行う。ステップS815おいて、保留アイコン表示コマンドを受信したと判定したときは、ステップS816において、受信した保留アイコン表示コマンドに基づいて、例えば、画像表示装置7に表示されている保留アイコンの表示制御を実行して画像表示処理を終了する。一方、ステップS815において、保留アイコン表示コマンドを受信していないと判定したときは、ステップS816の処理を行うことなく、画像表示処理を終了する。
[保留アイコン表示1]
次に、本実施形態の遊技機1において実行される保留アイコン表示について説明する。
図32は、本実施形態の遊技機1が通常遊技状態のときに実行される保留アイコン表示の一例を示した図である。なお、図32では、第1特別図柄の保留アイコン表示を例に挙げて説明する。
図32(a)では、画像表示装置7の第1表示領域7aにおいて、演出図柄31が変動表示され、画像表示装置7の第2表示領域7bにおいて、変動中の演出図柄31の第1特別図柄に対応したアイコン40と、第1特図保留に対応した保留アイコン(1個)として通常アイコン(本例では白丸)41aが表示されている。
ここで、新たに第1始動口13に入球した遊技球が第1始動口SW13aを通過することにより取得された第1特図保留が、上記した事前判定処理における所定条件を満足している場合、図32(b)に示すように、画像表示装置7の第2表示領域7bには、保留アイコンとして、大当たりの可能性が通常よりも高いことを示唆する予兆アイコン(本例では黒丸)41bが通常アイコン41aの左側に表示される。
この後、図32(c)に示すように、画像表示装置7の第1表示領域7aに表示されている演出図柄31の変動停止後、図32(d)に示すように、通常アイコン41aをアイコン表示位置にシフト(移動)させると共に、予兆アイコン41bの表示位置を一つ右方向にシフト(移動)させる。これにより、画像表示装置7の第1表示領域7aでは、アイコン表示位置に移動した通常アイコン40に対応した演出図柄31の変動が開始されることになる。
そして、図32(e)に示すように、画像表示装置7の第1表示領域7aに表示されている演出図柄31の変動停止後、図32(f)に示すように、予兆アイコン41aをアイコン表示位置にシフトさせることにより、画像表示装置7の第1表示領域7aでは、アイコン表示位置に移動した予兆アイコン40に対応した演出図柄31の変動が開始されることになる。
そして、この図柄変動において、画像表示装置7に表示されている演出図柄31が、例えば、図32(g)に示すような大当たり並び(例えば「333」)または図32(h)に示すようなハズレ並び(例えば「343」)で停止される。
このように本実施形態の遊技機1では、演出制御基板221のCPU222が、RAM224の第1保留情報記憶部500に記憶された事前判定情報に基づいて、保留アイコンを、通常アイコンまたは通常アイコンとは異なる表示態様であって大当たりの可能性が通常よりも高いことを示唆する予兆アイコンにより表示させるようにしている。このように構成すると、保留アイコンを利用して、保留内において大当たりの可能性が通常よりも高いことを示唆する先読み演出を行うことができる。
[保留アイコン表示2]
図33は、本実施形態の遊技機1が通常遊技状態のときに実行される保留アイコン表示の他の例を示した図である。なお、図32と同一部位には同一符号を付して説明は省略する。
図33(a)では、画像表示装置7の第2表示領域7bにおいて、アイコン40と、第1特図保留に対応した保留アイコンとして2個の通常アイコン41a、41bが表示されている。
ここで、新たに第1始動口13に入球することにより取得された第1特図保留が、上記した事前判定処理における所定条件を満足している場合、図33(b)に示すように、画像表示装置7の第2表示領域7bには、保留アイコンとして予兆アイコン41cが表示される。
この後、図33(c)に示すように、画像表示装置7の第1表示領域7aに表示されている演出図柄31の変動停止後、図33(d)に示すように、通常アイコン41aをアイコン40の表示位置にシフトさせると共に、通常アイコン41b及び予兆アイコン41cの表示位置をそれぞれ一つ右方向にシフトさせることになるが、図33に示す保留アイコン表示2では、この予兆アイコン41cの表示位置を一つ右方向にシフトさせるタイミングにおいて、予兆アイコンの種類を大当たりの可能性がより高いことを示す予兆アイコン(本例では二重丸)41bにステップアップさせて表示するようにしている。
そして、図33(e)に示すように、画像表示装置7の第1表示領域7aに表示されている演出図柄31の変動停止後、図33(f)に示すように、通常アイコン41aをアイコン40の表示位置にシフトさせると共に、予兆アイコン41bの表示位置を一つ右方向にシフトさせる。そして、この予兆アイコン41bの表示位置を一つ右方向にシフトさせたタイミングにおいて、予兆アイコンの種類を大当たりの可能性がさらに高いことを示す予兆アイコン(本例では星)41aにステップアップさせて表示するようにしている。
最終的には、予兆アイコン41aがアイコン40となったときの図柄変動において、画像表示装置7に表示されている演出図柄31が、例えば、図33(g)に示すような大当たり並び、または図33(h)に示すようなハズレ並びで停止される。
このように保留アイコンを予兆アイコンにより表示する際に、予兆アイコンを、より大当たりの可能性が高いことを示唆する予兆アイコンにステップアップさせるように構成すると、保留アイコンを利用した大当たりの示唆演出の興趣をより高めることができる。
[遊技演出1]
次に、本実施形態の遊技機1が実行可能な遊技演出について説明する。なお、この場合も第1特別図柄の変動を例に挙げて説明する。
図34は、本実施形態の遊技機1が実行可能な遊技演出の一例を示した図である。
図34(a)に示す画像表示装置7の第1表示領域7aには、演出図柄31がハズレ図柄の並び(例えば「257」)で停止表示されている。また、画像表示装置7の第2表示領域7bには、第1特別図柄の保留アイコンとして、2つの通常アイコン41a、41bが表示されている。なお、通常アイコン41a、41bは、図24に示した保留増加コマンド設定処理において決定されたものである。
次に、画像表示装置7の第1表示領域7aでは、演出制御基板221からの演出図柄表示コマンド及び変動演出開始コマンドに基づいて、図34(b)に示すように演出図柄31の変動が開始される。
また、画像表示装置7の第2表示領域7bでは、保留アイコンの表示位置を1つ減算するのに合わせてセットされた保留アイコン表示コマンド(図26のステップS745)に基づいて、図34(b)に示すように、通常アイコン41a、41bを、アイコン40及び保留アイコン41aの表示位置をそれぞれシフトさせて再表示する。
ここで、画像制御基板231は、演出制御基板221からの変動演出開始コマンドが、特別演出の実行を示す変動演出開始コマンド「A1H」「09H」であった場合(図28参照)、画像表示装置7において、図34(c)に示すような特別演出を表示させる制御を実行する。
本実施形態における特別演出では、3つの図柄31a〜31cからなる演出図柄31のうち、左図柄31aと右図柄31bをハズレ図柄の組み合わせで仮停止表示させた後、最後に停止させる中図柄31cの表示態様を特殊図柄態様、例えば炎画像(エフェクト画像)で誇張した特殊図柄態様で表示する。そして後述する所定のタイミングにおいて、画像表示装置7の第1表示領域7aに、遊技者に対して、第1始動口13内の第1始動口SW13aへの遊技球の通過を促す促進演出(例えば「保留をためろ!!」)を表示させる。
ここで、特別演出が行われているときに、遊技球が第1始動口SW13aを通過した場合、演出制御基板221は、画像制御基板231に対して保留アイコン表示コマンドとして、一旦第1通常アイコン表示コマンドを送信する。
なお、上記第1始動口SW13aへの遊技球の通過を促す促進演出が行われているときに、第1特図保留の保留個数が上限個数に近づくに従って中図柄31cの炎画像がより大きくなるように構成すると、特別演出の興趣をより高めることができる。
そして、特別演出が行われている所定期間に、第1特図保留の保留個数が上限個数(この例では4個)に達した場合、演出制御基板221は、第1保留状況記憶部500に記憶されている事前判定情報と、再取得した演出用乱数値1とに基づいて、第1保留状況記憶部500に記憶されている4個の第1特図保留の中に所定条件を満足する第1特図保留があるか否かの判定を行い、所定条件を満足する第1特図保留が存在する場合は、その第1特図保留に対応する保留アイコンを通常アイコンから予兆アイコンに変更させるようにしている。
図34(e)には、保留アイコン41aを通常アイコンから予兆アイコンに変更した例が示されている。この後、図34(f)に示すように、特殊図柄態様で表示されていた中図柄31cが通常の図柄態様に変化し、最終的にはハズレ並び(例えば「344」)で停止表示されて特別演出が終了する。
なお、図34に示した特別演出では、左図柄31aと右図柄31bをハズレ図柄の組み合わせで仮停止表示させた状態で、遊技者に対して第1始動口13内の第1始動口SW13aへの遊技球の通過を促す演出を行うようにしているが、左図柄31aと右図柄31bを所謂リーチとなる図柄の組み合わせにより仮停止表示させた状態で、遊技者に対して第1始動口SW13aへの遊技球の通過を促す演出を行うようにしてもよい。
また、図34に示した特別演出では、特別演出が行われているときにおいて、第1特図保留の保留個数が上限個数に達したときに、事前判定の結果に基づいて、第1特図保留を通常アイコンから予兆アイコンに変更させる場合を例に挙げて説明したが、第1特図保留の保留個数が上限個数に達したか否かに関わらず、事前判定の結果に基づいて、第1特図保留を通常アイコンから予兆アイコンに変更させることが可能である。
例えば、遊技球が第1始動口SW13aを通過するごとに、事前判定の結果に基づいて、第1特図保留を通常アイコンから予兆アイコンに変更させたり、或いは、特別演出が終了するタイミングにおいて、事前判定の結果に基づいて、第1特図保留を通常アイコンから予兆アイコンに変更させたりすることも可能である。
このように本実施形態の遊技機1では、画像表示装置7に表示される演出図柄31のうち、左図柄31aと右図柄31bが仮停止表示された後、遊技球の第1始動口SW13aの通過を促す促進演出を含む特別演出を行うことが可能とされる。そして、上記特別演出が行われているときに、例えば第1特図保留の保留個数が所定個数(例えば上限個数)に達したときは、再度取得した事前判定情報に基づいて事前判定を行い、その判定結果に基づいて、通常アイコンで表示されている保留アイコンを予兆アイコンに変更させることが可能になる。
このように構成すると、事前判定結果に基づいて、第1特図保留を変化させる機会を増やすことができるので、それだけ遊技機の興趣を高めることができる。
ところで、上記した特別演出を第1特別図柄の変動時間が短いときに行った場合は、第1特図保留を所定個数まで溜めることが困難になる。
一方、上記した特別演出を第1特別図柄の変動時間が長いときに行った場合は、第1特図保留を所定個数まで溜めることが容易になり、遊技演出としての面白みが損なわれるおそれがある。このため、本実施形態では、変動時間が通常演出時の通常変動時間(10秒)より長い変動時間の中で最も短い変動時間(18秒)が選択されたときの一部で行うようにしている。
図35は、画像表示装置における演出図柄及び特別演出に含まれる促進演出の表示タイミングの一例を示した図であり、(a)は変動時間が10秒とされる通常変動時における演出図柄の表示タイミングを示した図、(b)は変動時間が18秒とされる特別演出時における演出図柄と促進演出の表示タイミングを示した図である。
先ず、図35(a)を用いて、通常変動時における演出図柄の表示タイミングについて説明する。
この場合、演出図柄31の変動開始(t0)から30フレーム(30f=1秒)経過後(t1)、演出図柄31を構成する各図柄31a〜31cが識別可能な状態から識別不能な高速変動状態に移行する。そして、演出図柄31が変動を開始してから150フレーム(5秒)経過後、左図柄31aが減速を開始し、減速を開始してから45フレーム(1.5秒)経過後(t2)、仮停止状態となる。以降は演出図柄31の変動が完全に停止する300フレーム(10秒)に到達するまで仮停止状態を継続する。
また、右図柄31bは、演出図柄31の変動開始から210フレーム(7秒)経過後、減速を開始し、減速を開始してから45フレーム経過後(t3)、仮停止状態になる。以降は演出図柄31の変動が完全に停止する300フレーム(10秒)に到達するまで仮停止状態を継続する。
また、中図柄31cは、演出図柄31の変動開始から270フレーム(9秒)経過後、減速を開始し、減速を開始してから15フレーム経過後(t4)、仮停止状態になる。そして更に15フレーム経過後、即ち演出図柄31が変動を開始してから300フレームに到達した時点t5において、演出図柄31を停止させるようにしている。
次に、図35(b)を用いて、特別演出時における演出図柄と促進の表示タイミングを説明する。なお、図35(a)と同一部分については説明を省略する。
この場合は、演出図柄31の変動開始から285フレーム(9.5秒)経過後の時点t4において、中図柄31cが仮停止状態になる。そして更に255フレーム経過後、即ち演出図柄31が変動を開始してから540フレーム経過した時点t7において、演出図柄31停止させるようにしている。
一方、特別演出における促進演出は、中図柄31cが仮停止状態になった時点t4から演出図柄31の変動が停止する時点t7より15フレーム(0.5秒)手前の時点t6までの期間、画像表示装置7に表示するようにしている。
[遊技演出2]
図36は、本実施形態の遊技機1が実行可能な遊技演出の他の例を示した図である。なお、図34と同一内容については説明を省略する。
図36(a)に示す画像表示装置7の第2表示領域7bには、第1特別図柄の保留アイコンとして、通常アイコン41a、41b、及び予兆アイコン41bが表示されている。
ここで、通常であれば、予兆アイコン41bは、右方向にシフトさせた際に大当たりの可能性がより高いことを示す予兆アイコン(黒丸→二重丸→星の順)にステップアップさせるシナリオに基づいて表示されているとする。なお、このような保留ステップアップに関するシナリオは、演出制御基板221において作成され、予兆アイコン表示コマンドとして画像制御基板231に送信される。
この場合、図36(b)に示すように、画像表示装置7の第1表示領域7aでは、演出図柄31の変動が開始とともに、画像表示装置7の第2表示領域7bでは、通常アイコン41a、41b、及び予兆アイコン41cを、それぞれ一つ右側のアイコン表示位置及び保留アイコン表示位置にシフトさせて表示する。このとき、予兆アイコン41bは、黒丸から二重丸へとステップアップされることになる。
ここで、画像制御基板231は、演出制御基板221から変動演出開始コマンドが、特別演出の実行を示す変動演出開始コマンド「A1H」「09H」であった場合(図28参照)、画像表示装置7において、図36(c)に示すような特別演出を表示させる制御を実行する。
そして、特別演出が行われている所定期間に、第1保留の保留個数が上限個数(この例では4個)に達した場合、演出制御基板221は、第1保留状況記憶部500に記憶されている4つの第1特図保留の中に所定条件を満足する第1特図保留があるか否かの判定を行い、所定条件を満足する第1特図保留が存在する場合は、その第1特図保留に対応する保留アイコンを通常アイコンから予兆アイコンに変更させるようにしている。
さらに、ステップアップを伴う予兆アイコンが表示されていた場合は、予兆アイコンの予兆内容を最終的な内容に変更するようにしている。
図36(d)には、予兆アイコン41bの内容が二重丸から星に変更された例が示されている。この後、画像表示装置7に表示されている演出図柄31が、図36(e)に示すようなハズレ並び(例えば「344」)で停止表示されて特別演出が終了する。
このように本実施形態の遊技機1では、画像表示装置7に表示される演出図柄31のうち、左図柄31aと右図柄31bが仮停止表示された後、第1始動口13への遊技球の通過を促す促進演出を含む特別演出を行うことが可能とされる。そして、上記特別演出が行われているときに、保留個数が所定個数(例えば上限個数)に達したときは、予兆アイコンの予兆内容を変更させることが可能とされる。したがって、このように構成しても、第1始動口SW13への遊技球の通過を促す促進演出を含む特別演出という新たな遊技演出を実現することが可能になる。
なお、本実施形態の遊技機1では、特別演出の開始時点、或いは特別演出の開始から所定期間内に保留個数が上限個数に達した場合は、事前判定情報に基づいて、特定演出(ゾーン演出)に移行するか否かの判定を行い、特別演出終了後、ゾーン演出に移行するように構成してもよい。
また、本実施形態の遊技機1では、第1特別図柄の変動時間を利用して、第1始動口SW13への遊技球の通過を促す促進演出を含む特別演出を実行する場合を例に挙げて説明したが、これはあくまでも一例であり、例えば画像表示装置7に表示される演出図柄31(図柄31a〜31c)が停止表示された後の図柄確定時間を利用して、本実施形態の特別演出を行うようにしても良い。
その場合は、例えば特別図柄の図柄変動時間と図柄確定時間との合計時間が18秒の変動尺であれば、図柄変動時間を3秒、図柄確定時間を15秒とし、この図柄確定時間(15秒)を利用して特別演出を行うようにすれば良い。
また、本実施形態の遊技機1では、第1特別図柄の保留より第2特別図柄の保留が優先的に消化される遊技機を例に挙げて説明したが、例えば始動口へ入賞した遊技球を第1始動口と第2始動口とに交互に入賞させることで最大8個の保留を発生し易くした遊技機等にも適用可能である。
また、本発明の遊技機に使用する画像表示装置としては、液晶表示装置、リアプロジェクタ、その他、任意の表示装置を採用することができる。
また、本発明の画像表示装置の表示態様は、パチンコ機のみならず、スロットマシン、その他、表示装置を有した遊技機、ゲーム機一般に適用することができる。
<本発明の構成及び効果>
本発明の遊技機1は、遊技球が始動領域を通過することにより、遊技者に有利な特別遊技をおこなうか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段(211)と、特別遊技判定の権利を保留して記憶する記憶手段(214)と、権利に対して特別遊技判定が行われる前に、特別遊技をおこなうか否かの事前判定を行う事前判定手段(211)と、記憶手段に記憶された権利に応じて、保留表示手段に所定の表示態様で保留図柄を表示させる保留表示制御手段(221)と、演出手段に演出をおこなわせる演出制御手段(221)と、を備え、演出制御手段(221)は、特別遊技判定の結果に基づいて、演出図柄を変動表示させてから当該特別遊技判定の結果を示すように停止表示させる変動演出をおこなわせる変動演出制御手段(221)と、演出図柄が仮停止表示又は停止表示された後、始動領域への遊技球の通過を促す演出を含む特別演出をおこなわせることが可能な特別演出制御手段(221)と、を有し、保留表示制御手段(221)は、特別演出がおこなわれているときにおいて、事前判定の結果に基づいて、保留図柄を特別遊技がおこなわれる可能性が通常よりも高いことを示唆する表示態様に変更させる変更手段(221)を有することにより、新たな遊技演出を実現することが可能になる。
1…遊技機、2…遊技盤、7…画像表示装置、31…演出図柄、41…保留図柄、13…第1始動口、14…第2始動口、211…遊技制御基板、212、222、232、242…CPU、213、223、233、243…ROM、214、224、234、244…RAM、221…演出制御基板、231…画像制御基板、241…ランプ制御基板

Claims (1)

  1. 遊技球が始動領域を通過することにより、遊技者に有利な特別遊技をおこなうか否かの特別遊技判定を行う特別遊技判定手段と、
    前記特別遊技判定の権利を保留して記憶する記憶手段と、
    前記権利に対して前記特別遊技判定が行われる前に、前記特別遊技をおこなうか否かの事前判定を行う事前判定手段と、
    所定の表示手段を含む演出手段に演出をおこなわせる演出制御手段と、を備え、
    前記演出制御手段は、
    前記記憶手段に記憶された前記権利に応じて、前記表示手段に所定の表示態様で保留図柄を表示させる保留表示制御手段と、
    前記特別遊技判定の結果に基づいて、前記表示手段に演出図柄を変動表示させてから停止表示させる変動演出をおこなわせる変動演出制御手段と、を有し、
    前記変動演出制御手段は、前記変動演出において、通常とは異なる特殊図柄を仮停止表示又は停止表示させることが可能であり、
    前記保留表示制御手段は、前記特殊図柄が仮停止又は停止表示された後、次の前記変動演出がおこなわれる前において、前記事前判定の結果に基づいて、前記保留図柄を前記特別遊技がおこなわれる可能性が通常よりも高いことを示唆する表示態様に変更させることが可能であることを特徴とする遊技機。
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