JP5974979B2 - 自動車のヒンジカバー構造 - Google Patents

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本発明は、上下回動することでボディの開口部を開閉するバックドアのヒンジ機構を覆う自動車のヒンジカバー構造に関する。
これに関連する自動車のヒンジ機構、及びヒンジカバーの構造が特許文献1に記載されている。
前記自動車のヒンジ機構は、バックドアを上下回動可能な状態でボディの開口部周縁に連結する機構であり、左右一組で使用される。
ヒンジ機構は、ヒンジ基部とヒンジアームとから構成されている。
前記ヒンジ機構のヒンジ基部は、前記ボディを構成するルーフパネルとルーフサイドパネルとの接合位置に形成された溝部に収納されており、その溝部の底面位置で前記ボディに固定されている。ヒンジアームは、ヒンジ基部に対して上下回動可能な状態で連結されており、そのヒンジアームがバックドアの上端側面部に連結されている。
ヒンジカバーは、ヒンジ機構のヒンジ基部を覆う部材であり、そのヒンジ基部に設けられた係着孔にクリップ等により固定されている。さらに、ヒンジカバーの後端部には、ヒンジ機構のヒンジアームが上下回動可能な状態で通される切欠き部がヒンジカバーの後端側で開放された状態で形成されている。
特開2005−75195号
上記した自動車では、ヒンジ機構のヒンジ基部を覆うヒンジカバーがそのヒンジ基部に固定される構成である。このため、ボディに対するバックドアの見切り隙を調整するために前記ボディに対するヒンジ基部の位置調整を行うと、ヒンジカバーとボディ間の見切り隙が変化して見栄えが低下することがある。
また、バックドアを上方に回動させる際のバックドアの後方張り出し量を小さくするため、ヒンジ機構のヒンジ基部(回動中心)を可能な限り車両前方に固定するのが好ましい。しかし、ヒンジ基部を車両前方に固定すると、ヒンジアームが長くなり、ヒンジカバーの切欠き部を長く形成する必要がある。このため、ヒンジカバーの強度が低下する。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ボディに対するヒンジ基部の位置調整を行ってもヒンジカバーとボディ間の見切り隙が変化しないようにするとともに、ヒンジカバーの切欠き部が長くなっても、ヒンジカバーの剛性が低下しないようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、上下回動することでボディの開口部を開閉するバックドアのヒンジ機構を覆う自動車のヒンジカバー構造であって、前記ヒンジカバーは、前記ボディに固定される構成で、前記ドア側に連結される前記ヒンジ機構のヒンジアームが上下回動可能な状態で通される切欠き部を備えており、前記切欠き部が前記ヒンジカバーの一端で開放されることで、前記ヒンジカバーの一端側は前記切欠き部により分割されており、前記ヒンジカバーの一端には、そのヒンジカバーの分割された端部をつなぐ補強部材が連結されていることを特徴とする。
本発明によると、ヒンジカバーはボディに固定されているため、ボディに対するドアの見切り隙調整のためにヒンジ機構の位置調整を行っても、ボディに対するヒンジカバーの見切り隙が変化することはない。
また、ヒンジカバーの一端には、そのヒンジカバーの分割された端部をつなぐ補強部材が連結されている。このため、ヒンジ機構の回動中心を、例えば、車両前方にずらすことでヒンジカバーの切欠き部の長さ寸法が大きくなっても、補強部材の働きで前記ヒンジカバーの強度を確保できるようになる。
請求項2の発明によると、補強部材は、ボディに連結可能なように構成されていることを特徴とする。
このため、補強部材を介してヒンジカバーの分割された端部をボディに固定できるようになり、ヒンジカバーの取付け安定性が向上する。
請求項3の発明によると、ヒンジカバーは、ボディに接着される複数の係合部材を介して前記ボディに固定される構成であることを特徴とする。
このため、係合部材をボディに固定するための孔をボディに形成する必要がなくなり、防水対策に要するコストを低減させることができる。
請求項4の発明によると、ヒンジ機構のヒンジアームを上下回動可能に支持するヒンジ基部は、前記ボディのルーフパネルとサイドパネルとの接合位置に形成された溝部に収納された状態で前記ボディに固定されており、前記ヒンジカバーは、前記溝部を塞ぐ蓋状に構成されていることを特徴とする。
本発明によると、ボディに対するヒンジ基部の位置調整を行ってもヒンジカバーとボディ間の見切り隙が変化しない。また、ヒンジカバーの切欠き部が長くなっても、ヒンジカバーの剛性が低下することがない。
本発明の実施形態1に係る自動車のヒンジカバー構造を備える自動車の後部側面図である。 前記ヒンジカバー構造を表す斜視図(自動車の後部右上部を表す拡大斜視図)である。 前記ヒンジカバー構造を表す分解斜視図である。 前記ヒンジカバー構造を表す平面図である。 自動車のヒンジ機構を表す平面図である。 図2、図4のVI-VI矢視断面図である。 シーラ塗布状態を表す縦断面図(図6の拡大図)である。 図4のVIII-VIII断面図(A図)、A図のB-B矢視断面図(B図)である。 図4のIX-IX断面図(A図)、A図のB-B矢視断面図(B図)である。 図4のX-X断面図である。 図4のXI-XI断面図である。 変更例に係るヒンジカバー構造を表す縦断面図である。
[実施形態1]
以下、図1から図12に基づいて本発明の実施形態1に係る自動車のヒンジカバー構造について説明する。本実施形態は、上下回動することでボディの後側開口部を開閉するバックドアと、そのバックドアの上端部と前記ボディの開口部周縁とを連結するヒンジ機構と、前記ヒンジ機構を覆うヒンジカバーとを備える自動車のヒンジカバー構造に関する。
ここで、図中の前後左右、及び上下は、本実施形態に係るヒンジカバー構造を備える自動車の前後左右、及び上下に対応している。
<自動車の後部構造の概要について>
前記ヒンジカバー構造について説明する前に、先ず、自動車の後部構造について簡単に説明する。
自動車Cは、ワンボックスタイプの車両であり、図1、図2等に示すように、ボディ10の後部開口部10bが跳ね上げ式のバックドア20によって開閉可能に構成されている。なお、図2等ではバックドア20は省略されている。
ボディ10の後部開口部10bの上方に位置するルーフ後部は、図2、図3等に示すように、ルーフパネル12と、そのルーフパネル12の車幅方向両側で車両前方に延びる中空閉断面状のルーフサイドレール14と、車両後端位置で左右のルーフサイドレール14をつなぐリヤルーフレール16とから構成されている。そして、左右のルーフサイドレール14とリヤルーフレール16との接続部分が左右の支柱であるリヤピラー18によって支持されている。ここで、図2、図3等は、ボディ10のルーフ後部の右側のみを表しており、右側と対称に構成されたルーフ後部の左側は省略されている。
ルーフサイドレール14は、図6(図2のVI-VI矢視断面図)に示すように、表面側のサイドパネル141と、そのサイドパネル141を裏側から補強するインナパネル142から構成されている。ルーフサイドレール14のサイドパネル141は、図6に示すように、ルーフパネル12側に位置するサイドパネル141の端縁141tがほぼ一定幅で下方に約90°折り曲げられている。そして、下方に折り曲げられたサイドパネル141の端縁141tの先端側が約90°水平方向に折り曲げられてフランジ部141fが形成されている。
ルーフパネル12は、図6に示すように、サイドパネル141側に位置するルーフパネル12の端縁12tがほぼ一定幅で下方に約90°折り曲げられている。そして、下方に折り曲げられたルーフパネル12の端縁12tの先端寄り部分が約90°水平方向に折り曲げられている。さらに、水平方向に折り曲げられたルーフパネル12の先端寄り部分は、サイドパネル141のフランジ部141fの位置まで延び、その先端にフランジ部12fが形成されている。ルーフパネル12のフランジ部12fはサイドパネル141のフランジ部141fに重ねられた状態で、そのフランジ部141fに接合される。
上記構成により、ルーフパネル12とサイドパネル141間には、車両前後方向に延びる溝部Mが形成され、その溝部Mの底面位置でルーフパネル12のフランジ部12fがサイドパネル141のフランジ部141fと接合される。そして、図7に示すように、ルーフパネル12のフランジ部12fとサイドパネル141のフランジ部141fとの接合部分に沿って防水性のシーラSが塗布される。
ここで、ルーフパネル12とサイドパネル141間の溝部Mの幅寸法は、図3、図4に示すように、自動車Cの後端部で最も大きく設定されており、この部分にヒンジ機構30(後記する)が収納される。溝部Mの幅寸法は、ヒンジ機構30が収納される部分から前方に離れるにつれて徐々に小さくなり、ヒンジ機構30から前方に一定距離だけ離れた状態で一定幅寸法まで狭められる。そして、溝部Mは一定幅寸法でルーフパネル12等の先端位置まで直線状に延びるようになる。
ここで、溝部Mの一定幅寸法の部分(直線部)には、図3等に示すように、ルーフモール60が蓋状に嵌め込まれるようになっている。
<ヒンジ機構30について>
ヒンジ機構30は、バックドア20の上端部側面とボディ10の後部開口部10bの周縁(溝部Mの後端部)とを連結する機構であり、図3に示すように、ヒンジ基部32とヒンジアーム35とから構成されている。ヒンジ基部32は、ヒンジアーム35を上下回動可能な状態で支持し、ボディ10の溝部Mの後端部に固定できるように構成されている。即ち、ヒンジ基部32は、図4〜図6に示すように、略長方形に成形された固定平板部32fと、同じく略長方形状の縦板部32kとにより断面L字形に成形されており、固定平板部32fが前後の連結縦ピン33によってボディ10に連結されるようになっている。
ここで、ヒンジ機構30のヒンジ基部32が固定されるボディ10の溝部Mの後端部は、図4、及び図6、図7に示すように、ヒンジリインフォース31によって補強されている。ヒンジリインフォース31は、ルーフパネル12等よりも肉厚寸法が大きな板状部材であり、ボディ10の溝部Mの底面を下側(裏側)から支える支持板部31fと、溝部Mの車幅方向外側の側壁を裏側から支える傾斜板部31tとから構成されている。
ヒンジリインフォース31の支持板部31fはほぼ水平に配置される部分であり、その支持板部31fにボディ10の溝部Mの底面を構成するルーフパネル12の端縁12tとサイドパネル141のフランジ部141fとが重ねられる。そして、ヒンジリインフォース31の支持板部31fと、その支持板部31fに重ねられたルーフパネル12の端縁12tとには、ヒンジ機構30のヒンジ基部32の連結縦ピン33が挿入されるピン穴Hが形成されている。
また、ヒンジリインフォース31の傾斜板部31tは、図6等に示すように、支持板部31fに対して斜め上方に折り曲げられており、ボディ10の溝部Mにおける車幅方向外側の側壁を構成するサイドパネル141の端縁141tに裏側から重ねられる。そして、ヒンジリインフォース31の傾斜板部31tとサイドパネル141の端縁141tとがスポット溶接により固定される。
ここで、ヒンジ機構30のヒンジ基部32がボディ10の溝部Mの底面に連結された状態で、そのヒンジ基部32と溝部Mの底面との間には、図7に示すように、ヒンジ基部32の固定平板部32fに沿って防水性のシーラSが塗布される。
ヒンジ機構30のヒンジアーム35は、図3の斜視図に示すように、側面略逆L字形に曲げ成形された帯板状のアームであり、そのヒンジアーム35の厚み方向が車幅方向とほぼ一致するようにヒンジ基部32に連結される。即ち、ヒンジアーム35は、そのヒンジアーム35の基端部がヒンジ基部32の縦板部32kに対して横方向から重ねられた状態で連結ピン34により上下回動可能なように連結されている。また、ヒンジアーム35の回動先端側には、バックドア20の連結用ボルト(図示省略)が通されるボルト穴35hが長手方向に間隔をおいて二ヶ所に形成されている。
また、ヒンジアーム35の下面側には、図5に示すように、そのヒンジアーム35に対して直角な状態で前記ヒンジアーム35に沿うように延びるフランジ部35fが形成されている。これにより、ヒンジアーム35は、フランジ部35fが設けられた範囲で横断面形状が略L字形となり、ヒンジアーム35の強度が向上する。
<ヒンジカバー40について>
ヒンジカバー40は、図2から図4、及び図6等に示すように、ボディ10の溝部Mの開口を塞いでヒンジ機構30のヒンジ基部32を覆うとともに、ルーフモール60の後端部62を上方から押える装飾部材である。
ヒンジカバー40は、図4等に示すように、ボディ10の溝部Mと等しい平面形状をしており、溝部Mの開口に嵌め込まれた状態で前記ボディ10に固定されるように構成されている。ヒンジカバー40は、ヒンジ機構30のヒンジ基部32を覆う部分が車両前後方向に長い長方形状に形成されており、その長方形状の部分よりも前側が略三角形状に形成されている。そして、ヒンジカバー40の長方形状に形成された部分には、ヒンジ機構30のヒンジアーム35が上下回動する際に通されるスリット状の切欠き部41が設けられている。切欠き部41は、車両前後方向に延びるように形成されて、ヒンジカバー40の後端位置で開放されている。また、ヒンジカバー40の切欠き部41の位置には、図6、図7に示すように、その切欠き部41の周縁からヒンジカバー40の裏側に突出する壁部41kが形成されている。この壁部41kの働きにより、ヒンジカバー40の切欠き部41周縁の強度が向上するとともに、ヒンジカバー40がボディ10の溝部Mの開口に嵌め込まれた状態で溝部Mの側壁等が外部から見え難くなる。
ヒンジカバー40の裏面には、図4に示すように、そのヒンジカバー40の先端部と中央部と後端部とに第1連結爪43と第2連結爪44と第3連結爪45とが設けられている。また、ボディ10の溝部Mには、ヒンジカバー40の第1連結爪43と第2連結爪44と第3連結爪45とにそれぞれ対応する位置に、第1爪受け部23と第2爪受け部24と第3爪受け部25とが設けられている。
ヒンジカバー40の第1連結爪43は、図8(A)(B)に示すように、ヒンジカバー40の裏面からボディ10の溝部Mの底面近傍位置まで突出する縦板状に形成されている。そして、第1連結爪43の先端部(突出端部)にボディ10の溝部Mに固定された第1爪受け部23と係合する爪部43fが形成されている。
ボディ10側の第1爪受け部23は、第1連結爪43の爪部43fに対して幅方向両側から係合する爪23a(図8(A)参照)と、その第1爪受け部23の中央位置で前記第1連結爪43を押し上げる方向に付勢されたの切り起し部23b(図8(B)参照)とを備えている。
また、第1爪受け部23は、テープ状の接着剤を使用して溝部Mの底面を構成するルーフパネル12の端縁12tに接着され、後工程で所定温度まで加熱されることでルーフパネル12に対して強固に固着される。このため、第1爪受け部23を固定するためにルーフパネル12に孔を空ける必要がなくなり、シール対策等が不要になる。
ヒンジカバー40の第2連結爪44は、図9(A)(B)に示すように、ヒンジカバー40の裏面からボディ10の溝部Mの底面近傍位置まで突出する枠状に形成されている。そして、第2連結爪44の先端部(突出端部)にボディ10の溝部Mに固定された第2爪受け部24に係合する爪部44fが形成されている。
ボディ10側の第2爪受け部24は、第2連結爪44の爪部44fに対して幅方向両側から係合する爪24a(図9(B)参照)と、その第2爪受け部23の中央位置で前記第2連結爪44を押し上げる方向に付勢されたの切り起し部24b(図9(A)参照)とを備えている。
前記第2爪受け部24も第1爪受け部23と同様に、ルーフパネル12の端縁12tに接着され、後工程で加熱処理されることでルーフパネル12の端縁12tに強固に固着される。
ヒンジカバー40の第3連結爪45は、図10、図11に示すように、ヒンジカバー40のブラケット部40bに取付けられており、この位置からボディ10の溝部Mの側壁中段位置まで突出する縦板状に形成されている。そして、第3連結爪45の先端部(突出端部)にボディ10の溝部Mに固定された第3爪受け部25に係合する爪部45fが形成されている。
ボディ10側の第3爪受け部25は、第3連結爪45の爪部45fに対して幅方向両側から係合する爪25a(図10参照)と、その第3爪受け部25の中央位置で前記第3連結爪45を押し上げる方向に付勢されたの切り起し部(図示省略)とを備えている。
前記第3爪受け部25も第1爪受け部23等と同様に、ルーフパネル12の端縁12tに接着され、後工程で加熱処理されることでルーフパネル12の端縁12tに強固に固着される。
このように、ヒンジカバー40を第1〜第3連結爪43,44,45と第1〜第3爪受け部23,24,25とによりボディ10のルーフパネル12に取付ける構成のため、ヒンジカバー40の嵌合性、建付け性を確保できる。
即ち、前記第1爪受け部23、第2爪受け部24、及び第3爪受け部25が本発明の係合部材に相当する。
<補強部材50について>
ヒンジカバー40の後端縁には、図2、図3に示すように、そのヒンジカバー40を補強する補強部材50の上端縁が連結される。補強部材50は、切欠き部41により分割されたヒンジカバー40の後端部をつないで、図11に示すように、前記ボディ10の後端面、即ち、リヤルーフレール16の外側面に連結されるカバー状部材である。
補強部材50は、縦向きの状態で上端縁がヒンジカバー40の後端部に連結されるように構成されている。補強部材50には、図2、図3に示すように、ヒンジカバー40の切欠き部41と連続するU字状切欠き部51が設けられている。U字状切欠き部51は、補強部材50の上端縁で開放されており、ヒンジカバー40の切欠き部41と等しい幅寸法に設定されている。そして、補強部材50のU字状切り欠き部51の部分にヒンジ機構30のヒンジアーム35が通されるようになっている。
補強部材50の上端部には、U字状切り欠き部51の左側と右側とに板状突起52,53が形成されている。左側の板状突起52は、板面を水平にした状態で車両前方に突出するように形成されており、右側の板状突起53は、板面を縦向きにした状態で車両前方に突出するように形成されている。
一方、ヒンジカバー40の後端面には、図3に示すように、切欠き部41の左側に補強部材50の左側の板状突起52が挿入接続される横長の係合穴46が形成されており、切欠き部41の右側に補強部材50の右側の板状突起53が挿入接続される縦長の係合穴47が形成されている。そして、補強部材50の左右の板状突起52,53がヒンジカバー40の左右の係合穴46,47に挿入接続されることで、ヒンジカバー40に対して補強部材50が連結される。
また、補強部材50の裏側には、図11に示すように、補強部材50をボディ10のリヤルーフレール16の外側面に固定する連結爪55が取付けられている。また、ボディ10のリヤルーフレール16の外側面には、補強部材50の連結爪55に対応する位置に第4爪受け部27が固定されている。
ここで、第4爪受け部27は第1爪受け部23等と同様に、リヤルーフレール16に接着され、後工程で加熱処理されることでそのリヤルーフレール16の強固に固着される。
<ヒンジ機構30の取付け、及びヒンジカバー40等の取付けについて>
次に、ヒンジ機構30の取付け、及びヒンジカバー40等の取付けについて説明する。
先ず、ヒンジ機構30のヒンジ基部32の固定平板部32fを、図3、図6に示すように、ボディ10の溝部Mの後端部に連結縦ピン33、ピン穴Hを使用して固定する。次に、ヒンジ基部32の固定平板部32fと溝部Mの底面(ルーフパネル12の端縁12t)間に固定平板部32fの周縁に沿ってシーラSを塗布する。さらに、溝部Mの底面を構成するルーフパネル12の端縁12tのフランジ部12fとサイドパネル141のフランジ部141fとの接合部分に沿ってシーラSを塗布する。このように、シーラ塗布部分が溝部Mの底面に配置されているため、シーラを塗布し易くなり作業性が向上する。
次に、ヒンジカバー40の先端裏側の第1連結爪43をボディ10の溝部Mの第1爪受け部23に係合させ、ヒンジカバー40の中央部裏側の第2連結爪44をボディ10の溝部Mの第2爪受け部24に係合させる。さらに、ヒンジカバー40の後端部裏側の第3連結爪45をボディ10の溝部Mの第3爪受け部25に係合させる。これにより、ボディ10の溝部Mの開口がヒンジカバー40によって塞がれ、ヒンジカバー40はボディ10に固定される。即ち、ヒンジ機構30のヒンジ基部32がヒンジカバー40によって覆われるようになる。次に、図2に示すように、ヒンジ機構30のヒンジアーム35を補強部材50のU字状切欠き部51に通した状態で、その補強部材50の左右の板状突起52,53をヒンジカバー40の左右の係合穴46,47に挿入接続し、ヒンジカバー40と補強部材50とを連結させる。さらに、補強部材50の裏側の連結爪55をボディ10のリヤルーフレール16の第4爪受け部27に係合させて、補強部材50をボディ10に固定する。この状態で、ヒンジカバー40の取付けが完了する。
次に、左右のヒンジ機構30におけるヒンジアーム35の先端側にバックドア20の左右の上部側面がボルト止めされる。これにより、バックドア20は上下回動可能な状態でボディ10に連結される。
<本実施形態に係るヒンジカバー構造の長所について>
本実施形態に係るヒンジカバー構造によると、ヒンジカバー40はボディ10に固定されているため、ボディ10に対するバックドア20の見切り隙調整のためにヒンジ機構30の位置調整を行っても、ボディ10に対するヒンジカバー40の見切り隙が変化することはない。
また、ヒンジカバー40の後端部には、そのヒンジカバー40の分割された端部をつないでボディ10側に固定する補強部材50が連結されている。このため、ヒンジ機構30の回動中心を、例えば、車両前方にずらすことでヒンジカバー40の切欠き部41の長さ寸法が大きくなっても、補強部材50の働きで前記ヒンジカバー40の強度を確保できるようになる。
また、補強部材50を介してヒンジカバー40の分割された端部をボディ10に固定できるようになり、ヒンジカバー40の取付け安定性が向上する。
また、ヒンジカバー40はボディ10に接着される複数の爪受け部23,24,25(係合部材)を介してボディ10に固定される構成であるため、爪受け部23,24,25を固定するための孔をボディ10に空ける必要がなくなり、防水対策に要するコストを低減させることができる。
<変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、図11に示すように、補強部材50を連結爪55と第4爪受け部27とによりボディ10のリヤルーフレール16に固定する例を示した。しかし、図12に示すように、補強部材50を両面テープ状の接着部材70によりリヤルーフレール16に固定することも可能である。
また、本実施形態では、補強部材50をボディ10側に固定する例を示したが、ヒンジカバー40の分割された後端部をつなぐだけの構成であっても可能である。
また、本実施形態では、ヒンジカバー40を第1〜3連結爪43,44,45と第1〜3爪受け部23,24,25とによりボディ10に固定する例を示した。しかし、例えば、ボディ10の溝部Mの開口周縁に沿って嵌合溝を形成し、その嵌合溝にヒンジカバー40の周縁を嵌め込むことで、ヒンジカバー40をボディ10に固定する構成でも可能である。
また、本実施形態では、ボディ10の溝部Mの開口を塞ぐ蓋状にヒンジカバー40を構成する例を示したが、ヒンジカバー40をルーフパネル12から上方に突出するように構成することも可能である。
10・・・・ボディ
10b・・・後部開口部(開口部)
M・・・・・溝部
20・・・・バックドア(ドア)
23・・・・第1爪受け部(係合部材)
24・・・・第2爪受け部(係合部材)
25・・・・第3爪受け部(係合部材)
30・・・・ヒンジ機構
32・・・・ヒンジ基部
35・・・・ヒンジアーム
40・・・・ヒンジカバー
41・・・・切欠き部
50・・・・補強部材

Claims (4)

  1. 上下回動することでボディの開口部を開閉するバックドアのヒンジ機構を覆う自動車のヒンジカバー構造であって、
    前記ヒンジカバーは、前記ボディに固定される構成で、前記ドア側に連結される前記ヒンジ機構のヒンジアームが上下回動可能な状態で通される切欠き部を備えており、
    前記切欠き部が前記ヒンジカバーの一端で開放されることで、前記ヒンジカバーの一端側は前記切欠き部により分割されており、
    前記ヒンジカバーの一端には、そのヒンジカバーの分割された端部をつなぐ補強部材が連結されていることを特徴とする自動車のヒンジカバー構造。
  2. 請求項1に記載された自動車のヒンジカバー構造であって、
    前記補強部材は、前記ボディに連結可能なように構成されていることを特徴とする自動車のヒンジカバー構造。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された自動車のヒンジカバー構造であって、
    前記ヒンジカバーは、前記ボディに接着される複数の係合部材を介して前記ボディに固定される構成であることを特徴とする自動車のヒンジカバー構造。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載された自動車のヒンジカバー構造であって、
    前記ヒンジ機構のヒンジアームを上下回動可能に支持するヒンジ基部は、前記ボディのルーフパネルとサイドパネルとの接合位置に形成された溝部に収納された状態で前記ボディに固定されており、
    前記ヒンジカバーは、前記溝部を塞ぐ蓋状に構成されていることを特徴とする自動車のヒンジカバー構造。
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