JP5974771B2 - 熱間圧延鋼材のデスケーリング方法およびデスケーリング装置 - Google Patents

熱間圧延鋼材のデスケーリング方法およびデスケーリング装置 Download PDF

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Description

本発明は、熱間圧延鋼材(熱延鋼帯、厚鋼板、条鋼など)を製造する熱間圧延ラインにおいて、被圧延材(熱間圧延開始前、熱間圧延中、熱間圧延終了後の熱間圧延鋼材)のスケールを除去(デスケーリング)するためのデスケーリング方法およびデスケーリング装置に関するものである。
熱間圧延鋼材(熱延鋼帯、厚鋼板(厚板)、条鋼など)を製造する熱間圧延ラインにおいては、熱間圧延開始前(最初の圧延パスを開始する前)や、熱間圧延中(最初の圧延パスを開始してから最後の圧延パスを終了するまでの間)や、熱間圧延終了後(最後の圧延パスを終了した後)に、被圧延材のスケールの除去(デスケーリング)を行う。
その際に、熱間圧延開始前や熱間圧延中のデスケーリングは、被圧延材表面のスケール(主に酸化物)を剥がして、スケールが熱間圧延機(圧延ロール)によって地鉄に押し込まれるのを防いだり、スケールが圧延ロールに密着して次の地鉄表面にスケールが引っ付く転写現象などを防いだりするために行われる。また、熱間圧延終了後のデスケーリングは、被圧延材の表面品質の確保や、冷却水で加速冷却を行うに際して温度むらの発生を防ぐことを目的として行われる。熱延鋼帯製造ライン、厚板製造ライン、条鋼製造ラインなどの熱間圧延鋼材の製造ライン(熱間圧延ライン)では、加熱炉直後に設置されているHSB(Hot Scale Breaker)、熱延鋼帯の粗圧延機や厚板圧延機の前後に設置されているミルデスケーリング装置、熱延鋼帯の仕上げ圧延機前に設置されているFSB(Finish Scale Breaker)など、デスケーリング装置はどの熱間圧延鋼材の製造ラインでも必須の設備である。
図1に上面図を示すように、どのデスケーリング装置でも、ライン幅あるいは製品幅に対応して、幅方向に複数のデスケーリングノズル(デスケーリングスプレーノズル)1が並べて配置されていて、各デスケーリングノズル1は、噴射口から噴射されるデスケーリング水の被圧延材3表面への衝突領域(噴射領域)2の楕円長軸が幅方向に対して傾き角α(1〜30°程度)で傾き、かつ図2に側面図を示すように、デスケーリングノズル1の中心軸が被圧延材3の搬送方向において垂直方向に対して傾き角β(5〜15°程度)で傾くように設置されている。さらに、隣接する衝突領域2が幅方向で部分的に重なるようにして、幅方向で隙間ができないようにいる。
このようにデスケーリング水の衝突領域2が幅方向に対して傾き角α(1〜30°程度)で傾くように設置する理由は、図3に示すように、デスケーリング水の衝突領域2が幅方向に対して傾き角を持たないように設置すると、隣接するデスケーリングノズル1から噴射されたデスケーリング水同士が互いに干渉しあってデスケーリングできない領域4が発生するからである。また、デスケーリングノズル1の軸線が垂直方向に対して傾き角β(5〜15°程度)で傾くように設置する理由は、デスケーリングされたスケールなどを被圧延材3の表面上から水流によって吹き飛ばすためである。
しかしながら、上記のようにデスケーリングノズル1を設置した場合でも、以下のような問題がある。
すなわち、図4に示すように、デスケーリングノズル1から被圧延材3に衝突させた後のデスケーリング水流5は被圧延材3の長手方向に対して角度αとなる方向に流れていくため、そのデスケーリング水流5の一部が、隣接するデスケーリングノズル1の衝突領域2の一部に流れ込むことである。その結果、デスケーリング水流5が流れ込んだ領域4ではデスケーリングの効果が弱まり、スケール残りが発生しやすくなる。一般的な炭素鋼などでは、デスケーリングノズル1からの噴射圧あるいは被圧延材3への衝突圧が十分に高ければ問題がないが、高合金鋼などのスケールが剥がれにくい成分を含む鋼種では、スケール残りが顕著に現れる。このような、デスケーリングノズル1からのデスケーリング水が被圧延材3に衝突する衝突領域2に、隣のデスケーリングノズル1から被圧延材3に衝突した後のデスケーリング水(デスケーリング水流)5が流れ込む領域4を一般にラップ部といい、このスケール残りの問題をここでは「ラップ部の問題」と呼ぶ。
なお、図5は、ラップ部の付近を拡大した上面図である。図5において、wは衝突領域2の幅、tはスプレー厚み(衝突領域2の幅方向中央位置における被圧延材搬送方向の長さ)、Lはラップ部4の幅、Vは不圧延材3の搬送速度(通過速度)である。
そして、このラップ部の問題を解決するために、これまで、下記のような技術が開示されている。
(a)特許文献1、2には、デスケーリングノズルの1本置きに上流側と下流側別々に傾ける技術が開示されている。図6は特許文献1に示されている図であり、主なデスケーリングノズルからのデスケーリング水流はデスケーリングノズルを傾けている方向に流れていくので、ラップ部の問題が少ないノズル配置である。
(b)特許文献3〜5には、デスケーリングノズルを高速回転させる技術が開示されている。これによって、ラップ部の問題は完全に解決することが可能である。
(c)特許文献6には、デスケーリングノズルからのデスケーリング水の噴射水量分布を傾斜させる技術が開示されている。すなわち、隣の噴射領域にデスケーリング水流が流れ込む部分のデスケーリング水の噴射水量を減らし、隣のデスケーリング水流が流れ込む噴射領域部分のデスケーリング水の噴射水量を増やした傾斜水量分布をもったデスケーリングノズルが示されている。
特開平9−174137公報 特開平11−347622公報 特許第3307771号公報 特開平11−216513公報 特表2012−501854号公報 特許第4765344号公報
しかしながら、上記の特許文献1、2に記載の技術、特許文献3〜5に記載の技術、特許文献6に記載の技術には、それぞれ以下のような問題がある。
まず、特許文献1、2に記載の技術では、図6に示されているように、一部のデスケーリング水流がデスケーリングノズルの傾き方向と逆の方向にも流れていくので、完全にラップ部の問題が解決しているとは言えない。また、上流側に傾けたデスケーリングノズルと、下流側に傾けたデスケーリングノズルとでは、デスケーリングする時間差が発生するので、その間に被圧延材の表面温度が下がってしまい、その温度差によってスケールの組成や剥がれ方が異なり、これが製品段階で模様となって現れる問題も発生する。
また、特許文献3〜5に記載の技術では、実際に熱延鋼帯や厚板の製造ラインに適用しようとした場合、複数の回転ノズルが必要で、回転ノズルと回転ノズルの一部分はラップさせなければならないため、回転ノズル間でスケール模様が発生する問題がある。また、回転ノズルの構造が複雑で、メンテナンス費用などが高くなる問題もある。これらの問題が解決されないため、回転デスケーリングノズルを取り入れている熱間圧延ラインはごくわずかである。
また、特許文献6に記載の技術では、そのような傾斜水量分布をもったデスケーリングノズルを配置しても、噴射水量を増やした噴射領域部分のデスケーリング水流が逆方向にも流れるため、逆方向に噴射領域が存在するデスケーリングノズルのデスケーリング能力を削いでしまう問題が発生する。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、熱間圧延鋼材(熱延鋼帯、厚板、条鋼など)を製造する熱間圧延ラインにおいて、被圧延材(熱間圧延開始前、熱間圧延中、熱間圧延終了後の熱間圧延鋼材)のスケールを除去(デスケーリング)するに際して、デスケーリングノズルから被圧延材に衝突させた後のデスケーリング水流が隣のデスケーリングノズルの衝突領域に流れ込む個所(ラップ部)でのスケール残りの問題(ラップ部の問題)を適切に解決することができるデスケーリング方法およびデスケーリング装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の特徴を有する。
[1]熱間圧延鋼材の熱間圧延ラインにおいて、被圧延材のスケールを除去するためのデスケーリング方法であって、幅方向に複数のデスケーリングノズルを並べて配置する際に、各デスケーリングノズルを、噴射口から噴射されるデスケーリング水の被圧延材表面への衝突領域が幅方向に対して所定の角度で傾き、かつ、デスケーリングノズルの中心軸が被圧延材の搬送方向において垂直方向に対して所定の角度で傾くように設置し、さらに、隣接する衝突領域が幅方向で部分的に重なるように配置した上で、各デスケーリングノズルを幅方向に同期しながら振動させることを特徴とする熱間圧延鋼材のデスケーリング方法。
[2]各デスケーリングノズルの回転支点を設け、その回転支点を支点にして各デスケーリングノズルを円弧状に幅方向に同期しながら振動させることを特徴とする前記[1]に記載の熱間圧延鋼材のデスケーリング方法。
[3]各デスケーリングノズルの噴射口の振動幅がラップ部の幅以上であるとともに、振動数が下記の式を満足することを特徴とする前記[1]または[2]に記載の熱間圧延鋼材のデスケーリング方法。
F≧(V/60)/(t/1000)
ここで、F:噴射口の振動数(Hz)
V:被圧延材の通過速度(mpm)
t:スプレー厚み(mm)
[4]熱間圧延鋼材の熱間圧延ラインにおいて、被圧延材のスケールを除去するためのデスケーリング装置であって、幅方向に並べて複数のデスケーリングノズルが配置されていて、各デスケーリングノズルは、噴射口から噴射されるデスケーリング水の被圧延材表面への衝突領域が幅方向に対して所定の角度で傾き、かつ、デスケーリングノズルの中心軸が被圧延材の搬送方向において垂直方向に対して所定の角度で傾くように設置され、さらに、隣接する衝突領域が幅方向で部分的に重なるように配置された上で、各デスケーリングノズルが同期しながら幅方向に振動することを特徴とする熱間圧延鋼材のデスケーリング装置。
[5]各デスケーリングノズルの回転支点を備え、その回転支点を支点にして各デスケーリングノズルが同期しながら円弧状に幅方向に振動することを特徴とする前記[4]に記載の熱間圧延鋼材のデスケーリング装置。
[6]各デスケーリングノズルの噴射口の振動幅がラップ部の幅以上であるとともに、振動数が下記の式を満足することを特徴とする前記[4]または[5]に記載の熱間圧延鋼材のデスケーリング装置。
F≧(V/60)/(t/1000)
ここで、F:噴射口の振動数(Hz)
V:被圧延材の通過速度(mpm)
t:スプレー厚み(mm)
[7]前記[4]〜[6]のいずれかに記載のデスケーリング装置を用いて被圧延材のスケールを除去しながら熱間圧延鋼材を製造することを特徴とする熱間圧延鋼材の製造方法。
なお、上記[3]、[6]において、「ラップ部」とは、デスケーリングノズルからのデスケーリング水が被圧延材に衝突する衝突領域に、隣のデスケーリングノズルから被圧延材に衝突した後のデスケーリング水(デスケーリング水流)が流れ込む領域のことである。
本発明により、熱間圧延鋼材(熱延鋼帯、厚板、条鋼など)を製造する熱間圧延ラインにおいて、被圧延材のスケールを除去(デスケーリング)するに際して、デスケーリングノズルから被圧延材に衝突させた後のデスケーリング水(デスケーリング水流)が隣のデスケーリングノズルの衝突領域に流れ込む個所(ラップ部)で生じるスケール残りの問題(ラップ部の問題)を適切に解決することができる。その結果、高合金鋼などの熱間圧延鋼材を熱間圧延する際に、スケールむらを発生することなく、安定してデスケーリングすることが可能となり、欠陥率の低減、歩留まり向上の効果を得ることが可能となる。
一般的なデスケーリングノズルの配置を示す上面図である。 一般的なデスケーリングノズルの設置を示す側面図である。 衝突領域が幅方向に対して傾いていない場合の問題点を示す上面図である。 一般的なデスケーリングノズルの配置における問題点を示す上面図である。 ラップ部の付近を拡大した上面図である。 特許文献1に記載のデスケーリングノズルの配置を示す模式図である。 本発明の実施形態1を示す模式図である。 本発明の実施形態2を示す模式図である。 本発明の実施例1における熱延鋼帯の熱間圧延ラインを示す図である。 本発明の実施例1におけるデスケーリングノズルを示す模式図である。 本発明の実施例2における厚板の熱間圧延ラインを示す図である。 本発明の実施例2におけるデスケーリングノズルを示す模式図である。 本発明の実施例3における厚板の熱間圧延ラインを示す図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
図7は、本発明の実施形態1におけるデスケーリング装置41を示す模式図である。
図7に示すように、この実施形態1におけるデスケーリング装置41では、図1、図2で示したと同様に、幅方向に複数のデスケーリングノズル(デスケーリングスプレーノズル)1が並べて配置されていて、各デスケーリングノズル1は、噴射口から噴射されるデスケーリング水の被圧延材3表面への衝突領域(噴射領域)2の楕円長軸が幅方向に対して傾き角α(1〜30°程度)で傾き、かつ、デスケーリングノズル1の中心軸が被圧延材3の搬送方向において垂直方向に対して傾き角β(5〜15°程度)で傾くように設置され、さらに、隣接する衝突領域2が幅方向で部分的に重なるようにして、幅方向で隙間ができないようにいる。
その上で、この実施形態1におけるデスケーリング装置41では、デスケーリングノズル1を取り付けたノズルヘッダー6に加振機9とモータ10が取り付けられ、ノズルヘッダー6と主配管7の間は高圧ゴムホース8で接続されている。
そして、デスケーリング中に加振機9を作動させて、ノズルヘッダー6ごと幅方向に振動させることによって、各デスケーリングノズル1の噴射口が幅方向に同期しながら振動することとなり、デスケーリングノズル1から被圧延材3に衝突させた後のデスケーリング水流5が幅方向に分散し、デスケーリングノズル1の衝突領域2に流れ込むデスケーリング水流5からの悪影響が緩和されて、スケール残りの発生が抑止される。
その際に、デスケーリングノズル1の噴射口の振動幅は、スケール残りが発生しやすいラップ部4の幅L以上とすることが好ましい。
また、デスケーリングノズル1の噴射口の振動数(振動周波数)については、本発明者らの経験によると、スケール残りの抑止に好適な最小振動周波数Fc(Hz)はデスケーリングする被圧延材3の通過速度V(mpm)と、デスケーリングスプレーノズル1のスプレー厚みt(mm)から、式(1)によって求められる。
Fc=(V/60)/(t/1000) ・・・(1)
例えば、被圧延材3の通過速度Vが60mpm、スプレー厚みtが20mmであるとすると、好適な最小振動周波数Fcは50Hzとなる。振動周波数が高ければ高いほどラップ部4のスケール残りを抑止する効果は大きい。
したがって、デスケーリングノズル1の噴射口の振動数Fは、下記の式(2)を満足することが好ましい。
F≧(V/60)/(t/1000) ・・・(2)
ここで、F:噴射口の振動数(Hz)
V:被圧延材の通過速度(mpm)
t:スプレー厚み(mm)
[実施形態2]
図8は、本発明の実施形態2におけるデスケーリング装置42を示す模式図である。
図8(a)、(b)に示すように、この実施形態2におけるデスケーリング装置42の基本的な構成は、上記の実施形態1におけるデスケーリング装置41と同様であるが、この実施形態2におけるデスケーリング装置42では、デスケーリングノズル1へのノズル配管1aの上端に固定軸11が設置されていて、その固定軸11に各デスケーリングノズル1(ノズル配管1a)の回転支点13が設けられているとともに、デスケーリングノズル1の高さ位置に移動軸12が設置されていて、その移動軸12に加振機9とモータ10が取り付けられている。なお、ノズル配管1aとノズルヘッダー6との間は高圧ゴムホース8で接続されている。
そして、デスケーリング中に加振機9を作動させると、回転支点13を支点にして各デスケーリングノズル1が同期しながら振り子のように円弧状に幅方向に振動するようになる(図8(a)の状態から図8(b)の状態へ、図8(b)の状態から図8(a)の状態へ)。
これによって、デスケーリングノズル1の噴射方向が幅方向にも傾き、その傾き角度が周期的に変化するので、デスケーリングノズル1から被圧延材2に衝突させた後のデスケーリング水流5が幅方向により一層分散し、デスケーリングノズル1の衝突領域2に流れ込むデスケーリング水流5からの悪影響がさらに緩和されて、スケール残りの発生が大幅に抑止される。
なお、この実施形態2のデスケーリング装置42も、実施形態1のデスケーリング装置41と同様に、デスケーリングノズル1の噴射口の振動幅は、スケール残りが発生しやすいラップ部4の幅L以上とすることが好ましい。
また、デスケーリングノズル1の噴射口の振動数Fは、下記の式(2)を満足することが好ましい。
F≧(V/60)/(t/1000) ・・・(2)
ここで、F:噴射口の振動数(Hz)
V:被圧延材の通過速度(mpm)
t:スプレー厚み(mm)
本発明の実施例1として、図9に示す熱延鋼帯の熱間圧延ラインにおいて、Siを1.0質量%含む高合金鋼帯を製造した。
図9に示すように、この熱延鋼帯の熱間圧延ラインは、加熱炉20、HSB21、サイジングプレス22、第1粗圧延機23、第2粗圧延機24、FSB25、仕上圧延機群26、ランナウトテーブル27、ダウンコイラー28を備えている。
そして、FSB25として、図10に示すように、前述の図7に示した本発明の実施形態1のデスケーリング装置41を2段に配置して、第1デスケーリング装置25aと第2デスケーリング装置25bにした。その際、第1デスケーリング装置25aにおけるデスケーリングノズル1の振動方向と第2デスケーリング装置25bにおけるデスケーリングノズル1の振動方向は異なる位相となるように調整した。
なお、デスケーリングノズル1の噴射圧力は40MPa、デスケーリングノズル1から被圧延材3までの距離は70mm、デスケーリングノズル1の幅方向の間隔は100mmとし、デスケーリングノズル1の衝突領域2の幅wは110mm、スプレー厚みtは10mm、ラップ部4の幅Lは10mmであった。
そして、加熱炉20から被圧延材を抽出し、HSB21、サイジングプレス22、第1粗圧延機23、第2粗圧延機24を経て、FSB25にシートバー厚50mm、搬送速度30mpmで突入させ、FSB25を通過させた後、仕上圧延機群26で圧延、ランアウトテーブル27で冷却、ダウンコイラー28で巻き取って、被圧延材の表面検査を行った。
その際に、まず、比較例1として、第1デスケーリング装置25aと第2デスケーリング装置25bのいずれも加振機9の作動を停止して、デスケーリングノズル1を振動させなかった。
これに対して、本発明例1aとして、第1デスケーリング装置25aと第2デスケーリング装置25bのそれぞれの加振機9を作動させて、各デスケーリングノズル1を振動幅3mm(ラップ部4の幅L未満)、振動周波数50Hzで幅方向に振動させた。
また、本発明例1bとして、第1デスケーリング装置25aと第2デスケーリング装置25bのそれぞれの加振機9を作動させて、デスケーリングノズル1を振動幅10mm(ラップ部4の幅L以上)、振動周波数50Hzで幅方向に振動させた。
ちなみに、前記の式(1)で計算すると、デスケーリングノズル1の好適な最小振動周波数Fcは(30/60)/(10/1000)=50Hzであった。
したがって、本発明例1a、1bでは、デスケーリングノズル1の振動周波数が前記の式(2)を満足している。
その結果、比較例1では、幅方向に約100mm間隔で幅10mmのスケールむら欠陥(スケール残り欠陥)が見付かったが、それに対して、本発明例1aでは、幅方向に約100mm間隔で幅5mmのスケールむら欠陥(スケール残り欠陥)に抑えられた。そして、本発明例1bでは、スケールむら欠陥等の表面欠陥は全く見付からなかった。
本発明の実施例2として、図11に示す厚板の熱間圧延ラインにおいて、CrやMoを含む高張力鋼板を製造した。
図11に示すように、この厚板の熱間圧延ラインは、加熱炉20、HSB21、粗圧延機31、仕上圧延機32、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33、仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34、加速冷却装置36、ホットレベラー37を備えている。
そして、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33と仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34として、図12に示すように、前述の図8に示した本発明の実施形態2のデスケーリング装置42をそれぞれ配置した。
なお、デスケーリングノズル1の噴射圧力は20MPa、デスケーリングノズル1から被圧延材3までの距離は70mm、デスケーリングノズル1の幅方向の間隔は100mmとし、デスケーリングノズル1の衝突領域2の幅wは110mm、スプレー厚みtは20mm、ラップ部の幅Lは10mmであった。
そして、加熱炉20から被圧延材を抽出し、HSB21でのデスケーリング、粗圧延機31での7パスの圧延を経て、仕上圧延機32に突入させた。仕上げ圧延機32では9パスの圧延を行った。その際、上流側から仕上圧延機32に被圧延材3が噛み込むことになる奇数パス目では、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33を使用し、下流側から仕上圧延機32に被圧延材3が噛み込むことになる偶数パス目では、仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34を使用した。ミルデスケーリング装置33、34での被圧延材3の通過速度は60mpmであった。仕上圧延後、加速冷却装置36、ホットレベラー37を経て、常温になってから、被圧延材の表面検査を行った
その際に、まず、比較例2として、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33と仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34のいずれも加振機9の作動を停止して、デスケーリングノズル1を振動させなかった。
これに対して、本発明例2aとして、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33と仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34のそれぞれの加振機9を作動させて、各デスケーリングノズル1を振動幅3mm(ラップ部4の幅L未満)、振動周波数50Hzで幅方向に振動させた。
また、本発明例2bとして、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33と仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34のそれぞれの加振機9を作動させて、デスケーリングノズル1を振動幅10mm(ラップ部4の幅L以上)、振動周波数50Hzで幅方向に振動させた。
ちなみに、前記の式(1)で計算すると、デスケーリングノズル1の好適な最小振動周波数Fcは(60/60)/(20/1000)=50Hzであった。
したがって、本発明例2a、2bでは、デスケーリングノズル1の振動周波数が前記の式(2)を満足している。
その結果、比較例2では、幅方向に約100mm間隔で幅8mmのスケールむら欠陥(スケール残り欠陥)が見付かったが、それに対して、本発明例2aでは、幅方向に約100mm間隔で幅4mmのスケールむら欠陥(スケール残り欠陥)に抑えられた。そして、本発明例2bでは、スケールむら欠陥等の表面欠陥は全く見付からなかった。
本発明の実施例3として、図13に示す厚板の熱間圧延ラインにおいて、CrやNiを含む耐候性高張力鋼板を製造した。
図13に示すように、この厚板の熱間圧延ラインは、加熱炉20、HSB21、粗圧延機31、仕上圧延機32、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33、仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34、加速冷却装置36、加速冷却装置36前のデスケーリング装置35、ホットレベラー37を備えている。
そして、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33と仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34として、図12に示したと同様に、前述の図8に示した本発明の実施形態2のデスケーリング装置42をそれぞれ配置した。
なお、ミルデスケーリング装置33、34のデスケーリングノズル1の噴射圧力は20MPa、デスケーリングノズル1から被圧延材3までの距離は70mm、デスケーリングノズル1の幅方向の間隔は100mmとし、デスケーリングノズル1の衝突領域2の幅wは110mm、スプレー厚みtは20mm、ラップ部4の幅Lは10mmであった。
また、加速冷却装置36前のデスケーリング装置35として、前述の図7に示した本発明の実施形態1のデスケーリング装置41を配置した。なお、加速冷却装置36前のデスケーリング装置35のスプレー厚みtは20mm、ラップ部4の幅Lは約5mmであった。
そして、加熱炉20から被圧延材を抽出し、HSB21でのデスケーリング、粗圧延機31での7パスの圧延を経て、仕上圧延機32に突入させた。仕上げ圧延機32では9パスの圧延を行った。その際、上流側から仕上圧延機32に被圧延材3が噛み込むことになる奇数パス目では、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33を使用し、下流側から仕上圧延機32に被圧延材3が噛み込むことになる偶数パス目では、仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34を使用した。ミルデスケーリング装置33、34での被圧延材3の通過速度は60mpmであった。仕上圧延後、加速冷却装置36前のデスケーリング装置35でのデスケーリングを行い、加速冷却装置36で焼き入れを行いながら通過させた。デスケーリング装置35での被圧延材3の通過速度は60mpmであった。その後、ホットレベラー37を経て、常温になってから、被圧延材の表面検査を行った。
その際に、まず、比較例3として、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33と仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34および加速冷却装置36前のデスケーリング装置35のいずれも加振機9の作動を停止して、それぞれのデスケーリングノズル1を振動させなかった。
これに対して、本発明例3aとして、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33と仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34のそれぞれの加振機9を作動させて、各デスケーリングノズル1を振動幅3mm、振動周波数50Hzで幅方向に振動させるとともに、加速冷却装置36前のデスケーリング装置35の加振機9を作動させて、各デスケーリングノズル1を振動幅3mm(ラップ部4の幅L未満)、振動周波数50Hzで幅方向に振動させた。
また、本発明例3bして、仕上圧延機32前のミルデスケーリング装置33と仕上圧延機32後のミルデスケーリング装置34のそれぞれの加振機9を作動させて、デスケーリングノズル1を振動幅10mm、振動周波数50Hzで幅方向に振動させるとともに、加速冷却装置36前のデスケーリング装置35の加振機9を作動させて、各デスケーリングノズル1を振動幅10mm(ラップ部4の幅L未満)、振動周波数50Hzで幅方向に振動させた。
ちなみに、前記の式(1)で計算すると、ミルデスケーリング装置33、34のデスケーリングノズル1の好適な最小振動周波数Fcは(60/60)/(20/1000)=50Hzであった。また、デスケーリング装置35の好適な最小振動周波数Fcも(60/60)/(20/1000)=50Hzであった。
したがって、本発明例3a、3bでは、デスケーリングノズル1の振動周波数が前記の式(2)を満足している。
その結果、比較例3では、幅方向に約100mm間隔で幅10mmのスケールむら欠陥(スケール残り欠陥)が見付かったが、それに対して、本発明例3aでは、幅方向に約100mm間隔で幅5mmのスケールむら欠陥(スケール残り欠陥)に抑えられた。そして、本発明例3bでは、スケールむら欠陥等の表面欠陥は全く見付からなかった。
1 デスケーリングノズル(デスケーリングスプレーノズル)
1a ノズル配管
2 デスケーリングノズルの衝突領域(噴射領域)
3 被圧延材(熱間圧延鋼材)
4 ラップ部
5 デスケーリング水流
6 ノズルヘッダー
7 主配管
8 高圧ゴムホース
9 加振機
10 モータ
11 固定軸
12 移動軸
13 回転支点
20 加熱炉
21 HSB(ホットスケールブレーカー)
22 サイジングプレス
23 第1粗圧延機
24 第2粗圧延機
25 FSB(仕上圧延機前スケールブレーカー)
25a 第1デスケーリング装置
25b 第2デスケーリング装置
26 仕上圧延機群
27 ランアウトテーブル
28 ダウンコイラー
31 粗圧延機
32 仕上圧延機
33 仕上圧延機前のミルデスケーリング装置
34 仕上圧延機後のミルデスケーリング装置
35 加速冷却装置前のデスケーリング装置
36 加速冷却装置
37 ホットレベラー
41 デスケーリング装置
42 デスケーリング装置

Claims (7)

  1. 熱間圧延鋼材の熱間圧延ラインにおいて、被圧延材のスケールを除去するためのデスケーリング方法であって、長手方向にデスケーリング装置を2段に配置し、それぞれのデスケーリング装置については、幅方向に複数のデスケーリングノズルを並べて配置する際に、各デスケーリングノズルを、噴射口から噴射されるデスケーリング水の被圧延材表面への衝突領域が幅方向に対して所定の角度で傾き、かつ、デスケーリングノズルの中心軸が被圧延材の搬送方向において垂直方向に対して所定の角度で傾くように設置し、さらに、隣接する衝突領域が幅方向で部分的に重なるように配置した上で、各デスケーリングノズルを幅方向に同期しながら振動させるとともに、1段目のデスケーリング装置のデスケーリングノズルの振動方向と2段目のデスケーリング装置のデスケーリングノズルの振動方向とが異なる位相となるようにすることを特徴とする熱間圧延鋼材のデスケーリング方法。
  2. 各デスケーリングノズルの回転支点を設け、その回転支点を支点にして各デスケーリングノズルを円弧状に幅方向に同期しながら振動させることを特徴とする請求項1に記載の熱間圧延鋼材のデスケーリング方法。
  3. 各デスケーリングノズルの噴射口の振動幅がラップ部の幅以上であるとともに、振動数が下記の式を満足することを特徴とする請求項1または2に記載の熱間圧延鋼材のデスケーリング方法。
    F≧(V/60)/(t/1000)
    ここで、F:噴射口の振動数(Hz)
    V:被圧延材の通過速度(mpm)
    t:スプレー厚み(mm)
  4. 熱間圧延鋼材の熱間圧延ラインにおいて、被圧延材のスケールを除去するためのデスケーリング装置であって、長手方向に2段に配置されて用いられ、それぞれのデスケーリング装置については、幅方向に並べて複数のデスケーリングノズルが配置されていて、各デスケーリングノズルは、噴射口から噴射されるデスケーリング水の被圧延材表面への衝突領域が幅方向に対して所定の角度で傾き、かつ、デスケーリングノズルの中心軸が被圧延材の搬送方向において垂直方向に対して所定の角度で傾くように設置され、さらに、隣接する衝突領域が幅方向で部分的に重なるように配置された上で、各デスケーリングノズルが同期しながら幅方向に振動するとともに、1段目のデスケーリング装置のデスケーリングノズルの振動方向と2段目のデスケーリング装置のデスケーリングノズルの振動方向とが異なる位相であることを特徴とする熱間圧延鋼材のデスケーリング装置。
  5. 各デスケーリングノズルの回転支点を備え、その回転支点を支点にして各デスケーリングノズルが同期しながら円弧状に幅方向に振動することを特徴とする請求項4に記載の熱間圧延鋼材のデスケーリング装置。
  6. 各デスケーリングノズルの噴射口の振動幅がラップ部の幅以上であるとともに、振動数が下記の式を満足することを特徴とする請求項4または5に記載の熱間圧延鋼材のデスケーリング装置。
    F≧(V/60)/(t/1000)
    ここで、F:噴射口の振動数(Hz)
    V:被圧延材の通過速度(mpm)
    t:スプレー厚み(mm)
  7. 請求項4〜6のいずれかに記載のデスケーリング装置を用いて被圧延材のスケールを除去しながら熱間圧延鋼材を製造することを特徴とする熱間圧延鋼材の製造方法。
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