JP5970852B2 - ピンタイプ保持器およびころ軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、ピンタイプ保持器およびころ軸受に関する。
従来、ピンタイプ保持器としては、特開2011−58592号公報(特許文献1)に記載されているものがある。このピンタイプ保持器は、第1リングと、第2リングと、複数のピンとを備え、第2リングは、第1リングに第1リングの軸方向に対向している。
上記複数のピンは、第1リングの周方向に互いに間隔をおいて配置され、各ピンは、第1リングと、第2リングとを連結している。上記各ピンは、円錐ころの貫通穴に挿通されて、円錐ころを回転自在に支持するようになっている。
上記ピンタイプ保持器は、ピンで円錐ころを回転自在に支持するから、柱部でポケットを画定する保持器と比較して、円錐ころ間の周方向の距離を小さくできて、定格荷重を大きくできる。
しかしながら、上記ピンタイプ保持器では、リングに加工可能な径の上限が存在し、大型化に限界が存在するという問題がある。また、ピンタイプ保持器の径が大きくなればなるほど加工が困難になり、加工コストが大きくなるという問題がある。
特開2011−58592号公報
そこで、本発明の課題は、適用可能な軸受の径が大きくて、加工コストも低減できるピンタイプ保持器およびそれを備えるころ軸受を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のピンタイプ保持器は、
周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第1リングと、
周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第2リングと、
上記第1リングの上記貫通穴に挿通される一端部と、上記第2リングの上記貫通穴に挿通される他端部とを有すると共に、ころの貫通穴に挿通されるピンと
を備え、
上記第1リングおよび上記第2リングの夫々は、
複数の扇形のブロックから構成される環状の本体と、
上記複数の扇形のブロックを連結すると共に、上記本体の周方向に連なる連結部材とを有し
上記第1リングは、周方向に隣接する上記ブロックに挟持されたくさびを有していることを特徴としている。
尚、上記周方向に連なるとは、本体部の周方向において、連結部材が存在しない位相(0[rad]≦θ<2π[rad];ここで、θは、位相角)が存在しないことをいう。
本発明によれば、複数の扇形のブロックを連結部材で環状に連結してリングを構成するようになっているから、如何に大径のリングであっても、それを複数で構成可能な扇形のブロックを用意するだけで、その大径のリングを構成することができる。したがって、適用可能なリングの径を大きくできる。
また、本発明によれば、如何に大径のリングであっても、それを複数で構成可能な扇形のブロックを形成するだけで良いから、大径のリングであっても、加工が困難になることがなく、加工コストを低減できる。さらに、第1リングが、周方向に隣接する上記ブロックに挟持されたくさびを有するから、くさびが存在しないときとの比較において、ブロックで構成する第1リングの径を変えることができる。また、同一のブロックを含んでいる複数の第1リングにおいて、各第1リングが有するくさびの頂角の角度を異ならせることによって、各第1リングの径を異ならせることもできる。したがって、ブロックの適用範囲が広範になって、利便性および汎用性を大きく向上できる。
また、一実施形態では、
上記各ブロックは、上記本体の径方向に向いた周面に、上記本体の周方向に間隔をおいて位置する二つの開口を有する貫通穴を有し、
上記連結部材は、上記複数のブロックの貫通穴を貫通している。
上記実施形態によれば、各ブロックが、貫通穴を有して、連結部材が、複数のブロックの貫通穴を貫通する構成であるから、複数のブロックを確実に連結でき、本体からブロックが離脱することを防止できる。
また、一実施形態では、
上記連結部材は、複数の線状のばね部材からなる。
上記実施形態によれば、上記連結部材が、複数の線状のばね部材からなるから、連結部材の環状構造を容易に実現できて、複数のブロックの連結を容易に行うことができると共に、複数のブロックの連結の強度を大きくすることができる。
また、本発明のころ軸受は、
第1軌道輪と、
第2軌道輪と、
本発明のピンタイプ保持器と、
上記ピンタイプ保持器の上記ピンが挿通された挿通穴を有して、上記ピンタイプ保持器に保持されると共に、上記第1軌道輪と上記第2軌道輪との間に配置されたころと
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、径が大きくて、定格荷重が大きいころ軸受を実現できる。
本発明によれば、適用可能な軸受の径が大きくて、加工コストも低減できるピンタイプ保持器を実現できると共に、径が大きくて、定格荷重が大きいころ軸受を実現できる。
本発明の一実施形態の円筒ころ軸受の軸方向の模式断面図である。 上記円筒ころ軸受のころ組立体の周方向の一部分の斜視図である。 上記ころ組立体を構成するセルの斜視図である。 上記セルを径方向の外方側からみたときの図である。 上記セルで円筒ころが存在しないものの一部と、連結部材とを径方向の外方側から見たときの図である。 上記連結部材の径方向の模式断面図である。 変形例の連結部材の図6に対応する模式断面図である。 変形例のリングの一部を示す模式図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態の円筒ころ軸受の軸方向の模式断面図である。
この円筒ころ軸受は、第1軌道輪としての外輪1と、第2軌道輪としての内輪2と、ころ組立体7とを備え、ころ組立体7は、複数の円筒ころ3と、ピンタイプ保持器(以下、単に保持器という)5とを一体化してなっている。また、上記各円筒ころ3は、貫通穴31を有し、その貫通穴31は、円筒ころ3の中心軸に沿うように延在している。
上記保持器5は、第1リング51、第2リング52、複数のピン53および溶接部54を有している。上記第1リング51は、複数のねじ穴61を有し、各ねじ穴61は、第1リング51の軸方向の一方の端面から他方の端面まで直線状に延在している。上記各ねじ穴61は、貫通穴であり、複数のねじ穴61は、第1リング51の周方向に、互いに間隔をおいて位置している。
上記第2リング52は、第1リング51に第1リング51の軸方向に対向している。上記第2リング52は、複数の貫通穴62を有し、各貫通穴62は、第2リング52の軸方向の一方の端面から他方の端面まで直線状に延在している。上記複数の貫通穴62は、第2リング52の周方向に、互いに間隔をおいて位置している。
上記ピン53は、円筒ころ3の貫通穴31に挿通されている。上記第1ピン53は、一端部としての第1端部89と、他端部としての第2端部90とを有する。上記第1端部89の外周面は、雄ねじを有し、第1端部89の外周面の雄ねじと、第1リング51のねじ穴61とは、螺合により固定されている。一方、上記第2端部90は、第2リング52の貫通穴62に配置されている。上記第2端部90は、第2リング52の貫通穴62に隙間嵌めされている。
上記溶接部54は、第2リング52の貫通穴62における軸方向の第1リング51側とは反対側の開口を覆っている。上記溶接部54は、第1ピン53の第2端部90の外周面と、第2リング52の貫通穴62の内周面との間に存在して、第1ピン53の第2端部90の外周面と、第2リング52の貫通穴62の内周面との両方に接触している部分を有している。上記溶接部54は、第2リング52の貫通穴62に対して第2端部90が相対移動できないようにしている。上記溶接部54、第2リング52および第2端部90は、一体構造を構成している。上記第1ピン53は、保持器5から着脱不可能になっている。
上記円筒ころ3は、第1リング51と、第2リング52との間に配置されている。上記複数の円筒ころ3は、外輪1の内周円筒軌道面11と、内輪2の外周円筒軌道面21との間に、保持器5によって保持された状態で、互いに間隔をおいて位置している。
図2は、上記ころ組立体7の周方向の一部分の斜視図である。
尚、図2では、後に詳述する連結部材は、図示が省略されている。また、図2において、参照番号51は、第1リングを示し、参照番号52は、第2リングを示している。図2に示すように、上記ころ組立体7は、複数の同一のセル40を周方向に環状に連結してなっている。
図3は、一のセル40の斜視図である。
図3に示すように、各セル40は、第1の扇形のブロック70と、第2の扇形のブロック71と、一つの円筒ころ3と、一つのピン53と、溶接部54(図1参照)とを有する。上記第1および第2の扇形のブロック70,71の夫々の図3に矢印Aで示す保持器5の周方向の長さは、円筒ころ3の上記周方向の長さよりも若干大きくなっている。一方、上記第1および第2の扇形のブロック70,71の夫々の図3に矢印Bで示す保持器5の径方向の長さは、円筒ころ3の径方向の長さよりも小さくなっており、円筒ころ3は、径方向の外方側および内方側の両方で、第1および第2の扇形のブロック70,71から径方向にはみ出している。
上記第1の扇形のブロック70は、中央に一つのみのねじ穴61を有する一方、第2の扇形のブロック71は、中央に一つのみの貫通穴62(図1参照)を有する。上記各セル40は、ピン53を円筒ころ3の貫通穴31(図1参照)を挿通させた後、ピン53の一端部を、第1の扇形のブロック70のねじ穴61に螺合すると共に、ピン53の他端部を、第1の扇形のブロック71の貫通穴62に溶接により固定してなっている。
図4は、上記セル40を径方向の外方側からみたときの図である。
図4に示すように、上記第1の扇形のブロック70の径方向の外方側に向いた周面85は、保持器5の周方向に間隔をおいて位置する第1の開口81および第2の開口82を有し、第1の扇形のブロック70は、これらの二つの開口81,82をつなぐ貫通穴98を有する。また、同様に、上記第2の扇形のブロック71の径方向の外方側に向いた周面91は、保持器5の周方向に間隔をおいて位置する第1の開口86および第2の開口87を有し、第2の扇形のブロック71は、これらの二つの開口86,87をつなぐ貫通穴99を有する。
図5は、上記セル40で円筒ころ3が存在しないものの一部と、連結部材92とを径方向の外方側から見たときの図である。尚、図5では、例として、第2リング52の連結構造を説明するが、第1リング52の連結構造も、第2リング52の連結構造と同一である。第1リング52の連結構造は、第1リング52の連結構造をもって説明を省略する。
図5に示すように、連結部材92は、各セル40の扇形のブロック71の貫通穴98に挿通されている。上記連結部材92は、各リング52を構成する複数の扇形のブロック71の各貫通穴98を通過し、各リング52を構成する複数の扇形のブロック71に跨って周方向に延在している。また、図5に示すように、連結部材92は、幅を有し、各ブロック71間の軸方向の位置決めを行うようになっている。
図6は、上記連結部材92の径方向の模式断面図である。
尚、連結部材92は、各セル40の貫通穴98を通過するので、大局的には、円形状を有する一方、局所的には、貫通穴98を通過する部分で円弧でない形状をしている。しかしながら、図6では、局所的な円弧でない形状の図示を省略し、大局的な円形状のみを示している。
図6に示すように、上記連結部材92は、三つのC形状の線状のばね部材93,94,95を有し、三つのばね部材93,94,95の厚さは、略同一になっている。上記各ばね部材93,94,95は、弾性を有している。また、外側の第1のばね部材93の内周面の内径は、中央の第2のばね部材94の外周面の外径と略同一になっており、中央の第2のばね部材94の内周面の内径は、内側の第3のばね部材95の外周面の外径と略同一になっている。
図6に示すように、第1のばね部材93が存在しない保持器5の周方向の位相(第1のばね部材93の切れ目の位相)と、第2のばね部材94が存在しない保持器5の周方向の位相(第2のばね部材94の切れ目の位相)と、第3のばね部材95が存在しない保持器5の周方向の位相(第3のばね部材95の切れ目の位相)とは、いずれも異なっている。
径方向に接触するばね部材93,94,95同士は、互いの摩擦力により殆ど相対移動しないようになっており、三つのばね部材93,94,95の夫々の切れ目の位相が一致することがないようになっている。このことから、上記連結部材92の環状構造が、継続的に維持され、連結部材92が継続的に周方向に連なる構造を取り得ることが可能になっている。
尚、図1の模式断面図は、図6のDD線断面図に対応し、図1の模式断面図は、連結部材92において、ばね部材93,94,95が三層で構成されている箇所を表している。尚、図1において、参照番号98は、第2リング52を構成するブロックの貫通穴を示している。
再度図6を参照して、上記各ばね部材93,94,95は、外力が作用していない場合の径よりも径が大きい状態で使用されるようになっている。このことから、各ばね部材93,94,95は、環状に配置されて第2リング52を構成している複数のブロック71に、図6に矢印Cで示す径方向の内方側の力を付与するようになっており、この束縛力で、複数のブロック71が円形状からかたくずれしないようにしている。すなわち、上記第2リング52は、複数の扇形のブロック71と、連結部材92とが互いに相俟った構造(互いに協働する構造)になっており、図1を参照して、第2リング52は、複数の扇形のブロック71から構成される環状の本体88と、複数の扇形のブロック71を連結すると共に、本体88の周方向に連なる連結部材92とを有することが必須になっている。尚、上述のように、第1リング51も同様な構造になっている。
上記実施形態の保持器5によれば、複数の扇形のブロック71を連結部材92で環状に連結してリング52を構成するようになっているから、リング52が如何に大径であっても、そのリング52を複数で構成可能な扇形のブロック71を用意するだけで、その大径のリング52を構成することができる。したがって、適用可能なリング52の径を大きくできる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、リング52が如何に大径であっても、それを複数で構成可能な扇形のブロック71を形成するだけで良いから、リング52が如何に大径であっても、加工が困難になることがなく、加工コストを低減できる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、各ブロック71が、貫通穴98を有して、連結部材92が、複数のブロック71の貫通穴98を貫通する構成であるから、複数のブロック71を確実に連結できて、リング52の本体88からブロック71が離脱することを防止できる。
また、上記実施形態の保持器5によれば、上記連結部材92が、複数の線状のばね部材93,94,95からなるから、連結部材92の環状構造を容易に実現できて、複数のブロック71の連結を容易に行うことができると共に、複数のブロック71の連結の強度を大きくすることができる。
また、上記実施形態によれば、大径のころ軸受において、ピンタイプ型の保持器5の適用が可能になるから、径が大きくて、定格荷重が大きいころ軸受を実現できる。
尚、上記実施形態の保持器5では、各ブロック71の径方向の外方側に向いた周面91に、貫通穴98の開口86,87が存在し、図1に示すように、連結部材92が、リング52におけるピン53よりも径方向の外方側に位置していた。しかしながら、この発明では、各ブロックの径方向の内方側に向いた周面に、貫通穴の開口が存在し、唯一の連結部材が、リングにおけるピンよりも径方向の内方側に位置していても良く、また、各リングが、連結部材を二つ有して、一方の連結部材が、リングにおけるピンよりも径方向の外方側に位置する一方、他方の連結部材が、リングにおけるピンよりも径方向の内方側に位置しても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、各ブロック71が、貫通穴98を有して、連結部材92が、複数のブロック71の貫通穴98を貫通する構成であった。しかしながら、この発明では、リングを構成する複数のブロックが、環状に配置された状態で、リングの外周面および内周面のうちの少なくとも一方に環状溝が存在し、かつ、その環状溝に弾性を有するOリング状の連結部材を嵌入する構成であっても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、リング52を構成するブロック71を連結部材92のみで連結するようになっていた。しかしながら、この発明では、各ブロックの周方向の一方側の端面に凸部を設ける一方、各ブロックの周方向の他方側の端面にその凸部の形状に対応する凹部を設けて、連結部材での連結に加えて、各ブロックの凸部を、そのブロックに周方向に隣接するブロックの凹部に係合することにより、複数のブロックを連結するようにしても良く、このようにすると、連結をより堅固なものにすることができる。
また、上記実施形態の保持器5では、ころ組立体7を構成すると共に連結部材92で連結される各セル40が、一のみのピン53および円筒ころ3を有していた。しかしながら、この発明では、ころ組立体を構成すると共に連結部材で連結される複数のセルのうちの少なくとも一つのセルが、二以上のピンおよびその二以上のピンの数と同一の数のころを有していても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、リング52を構成する各セル40の周方向の長さが同一であったが、この発明では、リングを構成する複数のセルにおいて、少なくとも二つのセルの周方向の長さが異なっていても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、連結部材92を、互いの切れ目の周方向の位相が一致しない三つのC形状の弾性を有するばね部材93,94,95で構成したが、この発明では、連結部材を、互いの切れ目の周方向の位相が一致しない二または四以上のC形状の弾性を有するばね部材で構成しても良い。また、この発明では、図7に示す変形例の連結部材192のように、連結部材192を、径方向に2層に重なる部分を有する一のみの環状かつ弾性を有するばね部材で構成しても良い。
また、上記実施形態の保持器5では、第1リング51および第2リング52の両方において、周方向に隣接するブロック71の周方向の端面の間に如何なる部材も存在しなかった。しかしながら、この発明では、図8、すなわち、変形例のリングの一部(ピン、連結部材およびリングのピン挿通穴等を省略)を示す模式図に示すように、周方向に隣接する扇形のブロック271に挟持されたくさび267を有するリングを有していても良く、この変形例によれば、リングが、周方向に隣接するブロック271に挟持されたくさび267を有するから、くさびが存在しないときとの比較において、ブロックで構成するリングの径(曲率)を変えることができる。また、図示はしないが、くさびを導入した場合において、同一のブロックを含んでいる複数のリングで、各リングが有するくさびの頂角の角度を異ならせることによって、各リングの径(曲率)を異ならせることもできる。したがって、ブロックの適用範囲が広範になって、利便性および汎用性を大きく向上できる。また、くさびは、保持器の安定化のために使用されることもできる。
尚、くさびを導入した場合、くさびは、全ての隣接するブロック間になくても良い。また、くさびを導入した場合、第1リングのみに、くさびがあり、第2リングには、くさびがなくても良く、第1および第2リングの両方にくさびがあってもよい。
尚、上記実施形態では、転動体が、円筒ころ3であったが、この発明では、転動体が、円錐ころであっても良く、凸面ころ(球面ころ)であっても良い。
また、上記実施形態では、ピンタイプ型の保持器5が、主にラジアル荷重を負荷する軸受に用いられるものであったが、この発明のピンタイプ型の保持器は、スラストころ軸受に用いられるものであっても良い。
また、この発明では、ピンタイプの保持器のピンと、少なくとも一方のリングとの結合構造が、実施形態で示した結合構造以外の構造であっても良く、例えば、ピンタイプの保持器のピンと、少なくとも一方のリングとの結合構造は、ピンの外周面と、少なくとも一方のリングの貫通穴の内周面との間に環状のブッシュが存在するような構造で合っても良い。すなわち、この発明では、ピンと、各リングの結合構造は、如何なる結合構造であっても良い。
1 外輪
2 内輪
3 円筒ころ
5 保持器
7 ころ組立体
31 円筒ころの貫通穴
51 第1リング
52 第2リング
53 ピン
61 第1リングのねじ穴
62 第2リングの貫通穴
70 第1リングを構成するブロック
71 第2リングを構成するブロック
81 第1リングを構成するブロックの貫通穴の一方の開口
82 第1リングを構成するブロックの貫通穴の他方の開口
85 第1リングを構成するブロックの径方向の外方側に向いた周面
86 第2リングを構成するブロックの貫通穴の一方の開口
87 第2リングを構成するブロックの貫通穴の他方の開口
88 第2リングの本体
89 ピンの一端部
90 ピンの他端部
91 第2リングを構成するブロックの径方向の外方側に向いた周面
92,192 連結部材
93 第1のばね部材
94 第2のばね部材
95 第3のばね部材
98 第2リングを構成するブロックの貫通穴
99 第1リングを構成するブロックの貫通穴
267 くさび
271 ブロック

Claims (4)

  1. 周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第1リングと、
    周方向に互いに間隔をおいて位置する複数の貫通穴を有する第2リングと、
    上記第1リングの上記貫通穴に挿通される一端部と、上記第2リングの上記貫通穴に挿通される他端部とを有すると共に、ころの貫通穴に挿通されるピンと
    を備え、
    上記第1リングおよび上記第2リングの夫々は、
    複数の扇形のブロックから構成される環状の本体と、
    上記複数の扇形のブロックを連結すると共に、上記本体の周方向に連なる連結部材と
    を有し
    上記第1リングは、周方向に隣接する上記ブロックに挟持されたくさびを有していることを特徴とするピンタイプ保持器。
  2. 請求項1に記載のピンタイプ保持器において、
    上記各ブロックは、上記本体の径方向に向いた周面に、上記本体の周方向に間隔をおいて位置する二つの開口を有する貫通穴を有し、
    上記連結部材は、上記複数のブロックの貫通穴を貫通していることを特徴とするピンタイプ保持器。
  3. 請求項1または2に記載のピンタイプ保持器において、
    上記連結部材は、複数の線状のばね部材からなることを特徴とするピンタイプ保持器。
  4. 第1軌道輪と、
    第2軌道輪と、
    請求項1乃至のいずれか1つに記載のピンタイプ保持器と、
    上記ピンタイプ保持器の上記ピンが挿通された挿通穴を有して、上記ピンタイプ保持器に保持されると共に、上記第1軌道輪と上記第2軌道輪との間に配置されたころと
    を備えることを特徴とするころ軸受。
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