JP5969413B2 - 温度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、温度に応じて抵抗値が変化する感熱素子を備えた温度センサに関する。
従来、自動車の排気管等の内部を流れる排気ガスの温度を、感熱素子(例えばサーミスタ素子)によって検出する温度センサが知られている。温度センサは先端が閉じたチューブ状の外筒を備え、外筒の内側に感熱素子を収容する。外筒の強度を確保しつつ、先端部内で感熱素子を外筒の表面に近づけて温度検知の応答性を確保できるように、外筒は先端側ほど小径となる段状に形成される。このような外筒は、例えば、1枚の金属板を段状をなす筒形状に加工する、いわゆる深絞り加工によって作製される。外筒は、温度センサを排気管に取り付けるための雄ネジを有する主体金具の軸孔に挿入され、軸孔の内周面と外筒の外周面の間をロウ付けすることによって、主体金具と一体に固定される(例えば特許文献1参照)。
温度センサが検出する排気温度は、排気ガス後処理システムの制御等に用いられる関係から、排気温度を正確に測定できるように、感温素子を触媒コンバーターあるいは排気管の中心部(中央)近くに配置できるような構成の温度センサが要求されることがある。そして、近年では、排気管の径が大きい仕様のものが存在しており、そのような排気管の中央近くに感温素子を配置するには、外筒の長さを延ばす必要がある。
特開2012−42356号公報
しかしながら、深絞り加工によって形成可能な外筒の長さには制限があり、従来のように一部材から構成される外筒では、温度センサの長さを長くするには限界がある。そこで、複数の筒部材を溶接等で継いで外筒の長さを長くし、その外筒を主体金具にロウ付けする構造を採ることも考えられるが、溶接といった工数の増大や手間がかかり、温度センサを容易に製造することが困難となる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、外筒の軸線方向の長さを長くすることが可能な構造をなし、且つ、その構造を容易に製造することができる温度センサを提供することを目的とする。
本発明の第1態様によれば、温度に応じて抵抗値が変化する感熱素子と、筒状をなす複数の筒部材を軸線方向に並べて配置し、当該軸線方向に延びる外筒であって、最も先端側の前記筒部材の先端が閉じ、自身の内側に前記感熱素子を収納する外筒と、前記軸線方向に延びる軸孔を有し、前記複数の筒部材のうちの隣り合う前記筒部材同士が互いに接触する接触部位を前記軸孔内に配置した状態で、前記外筒の周囲を取り囲んで保持する主体金具と、前記外筒の外周面と前記主体金具の前記軸孔の内周面との間に配置され、前記複数の筒部材と前記主体金具とを一体に固定するロウ付け部と、を備えた温度センサが提供される。
隣り合う筒部材同士が互いに接触する接触部位を主体金具の軸孔内に配置しつつ、外筒と主体金具との間にロウ材を流し込んでロウ付け部を形成する構成を図ることで、複数の筒部材と主体金具をロウ付け部で一体に固定することができる。複数の筒部材は、溶接によってあらかじめ外筒の形態に組み立てずとも、ロウ付け部の形成によって、それぞれが主体金具に固定されるので、製造過程における工数を減らすことができる。また、軸孔内にロウ材を流し込めば、軸孔の内周面と各筒部材の外周面との間にロウ材が流れ込み、ロウ付け部が形成される。すなわち、個々の筒部材のそれぞれを主体金具にロウ付けせずとも、ロウ材の一回の流し込みで複数の筒部材を一度に主体金具に固定できるので、製造過程における工数を減らすことができる。さらに、第1態様の温度センサでは、外筒を、複数の筒部材を軸線方向に並べて構成しているため、外筒を一部材で構成している従来構成に比して、外筒の軸線方向の長さを長くする要求に容易に応じることができる。
第1態様において、前記主体金具は、前記軸孔内に段状に形成した段部を備えてもよい。この場合に、前記ロウ付け部は、前記接触部位を構成する2つの前記筒部材のうちの少なくとも一方の前記筒部材が前記段部に当接し、且つ、前記接触部位を前記段部の近傍に配置した状態で、前記外筒と前記主体金具とを一体に固定してもよい。筒部材と主体金具とをそれぞれ保持して位置決めせずとも、段部によって、主体金具に対して筒部材を位置決めすることができるので、ロウ付け部の形成において、位置合わせの手間を軽減できる。
温度センサ1の縦断面図である。 外筒100の斜視図である。 主体金具5と外筒100のロウ付け部140付近を拡大した温度センサ1の縦断面図である。 主体金具5と外筒200のロウ付け部240付近を拡大した温度センサ201の縦断面図である。 主体金具5と外筒300のロウ付け部340付近を拡大した温度センサ301の縦断面図である。 主体金具405と外筒400のロウ付け部440付近を拡大した温度センサ401の縦断面図である。
以下、本発明を具体化した温度センサの実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いるものであり、記載している装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1〜図3を参照し、温度センサ1の構成について説明する。以下の説明において、図1の上下方向は、温度センサ1の上下方向である。図1の上方は、温度センサ1の後端側であり、下方は、温度センサ1の先端側である。図1において一点鎖線で示す軸線Oは、温度センサ1の軸線である。
温度センサ1は、サーミスタ素子2を備える。サーミスタ素子2は、温度に応じて抵抗値が変化することで温度検出が可能な感熱素子の一例である。温度センサ1は、例えば、自動車(図示外)のエンジンから排出される排気ガスを車外に放出する排気管に装着する。サーミスタ素子2は排気管内に配置され、排気ガスの温度検出を行う。
図1に示すように、温度センサ1は、外筒100、サーミスタ素子2、素子保持体3、絶縁管4、主体金具5、グロメット7等を備える。外筒100は、軸線O方向に沿って延び、先端部101が閉じた金属管であり、例えばステンレス合金を用いて形成する。外筒100は、軸線O方向先端側に配置し、上記のように先端部101が閉じた筒状の先端筒部材110と、先端筒部材110に並べて軸線O方向後端側に配置する筒状の後端筒部材120とを組み合わせて構成したものである。外筒100は、先端部101側から後端部102側へ向かって外径が順に大きくなる小径部103、第1中径部104,第2中径部105および大径部106を備える。
図1、図2に示すように、外筒100の先端筒部材110は、外筒100における小径部103、第1中径部104、および第2中径部105を備える。小径部103の先端である外筒100の先端部101は半球状に閉じる。小径部103は、内部に後述するサーミスタ素子2を配置する。小径部103は内径がサーミスタ素子2の封止体23(後述)の外径に近い大きさとなるように絞られて形成されている。第1中径部104は小径部103よりも大径に形成され、小径部103との間が2段の段状をなして接続する。第1中径部104は、小径部103と共に後述する主体金具5の先端から突出する。第1中径部104は、温度センサ1を排気管(図示外)に装着したとき、小径部103、すなわちサーミスタ素子2を排気管内の中央付近に配置するための突出長さを確保する。第2中径部105は第1中径部104よりも大径に形成され、第1中径部104との間が段状をなして接続する。第2中径部105は主体金具5の軸孔55(後述)内に配置する部位である。第2中径部105の後端は開口し、開口部分に、径方向外側へ向けて鍔状に突出する鍔部111を有する。鍔部111は、内周側の面が軸線O方向後方を向くテーパ面を形成する。鍔部111の外径は後端筒部材120の大径部106の内径よりも小さく、後述する絞り部121の内径よりも大きい(図3参照)。このような形態の先端筒部材110は、1枚の金属の板を何工程もかけて段状をなす有底筒状にプレス加工する、公知の深絞り加工によって作製する。
外筒100の後端筒部材120は、先端筒部材110の第2中径部105よりも外径が大きな筒状に形成した筒部材であり、外筒100における大径部106を構成する。後端筒部材120は主体金具5(後述)の後端から突出し、温度センサ1を排気管(図示外)に装着したとき、内部の構成部品を高温の排気管から遠ざけるための距離を確保する。後端筒部材120は、先端に開口部分の内径を径方向内側へ向けて小さく絞った内向きの鍔状をなす絞り部121を有する。絞り部121は、外周側の面が軸線O方向前方を向くテーパ面を形成する。絞り部121の内径は先端筒部材110の第2中径部105の外径よりも大きく、鍔部111の外径よりも小さい(図3参照)。このような形態の後端筒部材120は、例えば公知の鍛造加工によって安価に作製することができる。図1に示すように、外筒100は、温度センサ1の組み立て時に、先端筒部材110の鍔部111を後端筒部材120の絞り部121に掛け留めて、先端筒部材110と後端筒部材120とを互いに位置決めする。
外筒100は、内部に、サーミスタ素子2、素子保持体3、絶縁管4およびグロメット7を収容する。サーミスタ素子2は外筒100の内側、すなわち小径部103内に配置される。サーミスタ素子2は、サーミスタ焼結体21、一対のジュメット線22および封止体23を備える。サーミスタ焼結体21は温度に応じて抵抗値が変化するチップ状の素体である。ジュメット線22はニッケル鋼線を銅で被覆した導電線である。ジュメット線22の先端は、サーミスタ焼結体21の対向する表裏面に設けられた電極にそれぞれ接続する。ジュメット線22は、軸線O方向の後方へ向けて延び、並んで配置される。封止体23はガラスであり、ジュメット線22の先端部とサーミスタ焼結体21を内部に封止する。封止体23の先端は外筒100の先端部101内面に当接する。
素子保持体3は、サーミスタ素子2の後端側で、外筒100の第1中径部104における先端側の位置に配置される。素子保持体3は、絶縁セラミック体に一対の孔部31を形成した筒状の部材である。素子保持体3は、各孔部31にジュメット線22を挿通し、先端を封止体23に当接させて、サーミスタ素子2を位置決めする。
絶縁管4は、軸線O方向に延びるアルミナ等のセラミック製の絶縁体に、軸線O方向に貫通する一対の孔部43を形成した筒状の部材である。絶縁管4は素子保持体3の後端側に配置され、外筒100の第1中径部104の先端側から大径部106の中央付近に延びる。絶縁管4は2つの孔部43内に一対の導電線8をそれぞれ配置する。導電線8は軸線Oに沿って延びる2本の金属線であり、例えばSUS304等のステンレス合金を用いて形成される。導電線8の先端部81は平板状に加工され、絶縁管4の先端部41における孔部43内に配置される。導電線8は先端部81から後方へ向けて孔部43内を延びる。導電線8の後端部82は絶縁管4の後端部42から露出する。導電線8の先端部81はサーミスタ素子2のジュメット線22の後端部24と公知の抵抗溶接によって接合する。導電線8とジュメット線22との接合部は、例えばアルミナを主成分とするセメント等を用い、絶縁管4の孔部43内に固定される。
グロメット7は軸線O方向に延び、軸線O方向に貫通する一対の孔部73を有するゴム製の部材である。グロメット7は外筒100の後端部102内に嵌め込まれて大径部106(後端筒部材120)に配置される。グロメット7の先端側の一部分は絶縁管4の後端に当接し、且つ後端部42の周囲を覆う。外筒100は大径部106に、加締めによって外径が小さく変形した加締部107を備える。外筒100は加締部107でグロメット7を径方向内向きに押圧し、大径部106(後端筒部材120)内でグロメット7を保持する。グロメット7は加締部107の形成によって弾性変形して軸線O方向に延び、軸線O方向の先端側へ向けて絶縁管4を押圧する。これにより、サーミスタ素子2は、絶縁管4、素子保持体3を介して外筒100の先端部101内面へ向けて押圧される。外筒100は、先端部101内面とグロメット7との間に、サーミスタ素子2、素子保持体3および絶縁管4を挟んで固定する。
導電線8の後端部82は一対のリード線95の先端部にそれぞれ設けた接続端子96に、抵抗溶接によって接合されている。リード線95はグロメット7の孔部73内を通り、温度センサ1の外部に引き出されている。グロメット7は、上記した加締部107の形成によって孔部73とリード線95との間隙を封止し、水密性を確保する。
外筒100は第2中径部105の外周に、軸線O方向に貫通する軸孔55を有する筒状の主体金具5を外嵌めする。主体金具5は温度センサ1を排気管(図示略)に取り付けるための金具である。主体金具5は取付部52と工具係合部54を備える。取付部52は外周面に雄ネジ53を有し、排気管に設けられる取付穴(図示外)に主体金具5をねじ込み方式で固定する。工具係合部54は取付部52の後端側において径方向外側へ向けて鍔状に突出する。工具係合部54は、軸線Oと直交する断面が、主体金具5を排気管に取り付ける際に使用する工具を係合可能な、例えば六角形状を有する。主体金具5は、取付部52と工具係合部54との間のネジ首に、環状の板材を屈曲して形成したガスケット51を装着する。ガスケット51は、温度センサ1を排気管の取付穴にねじ込む時に潰れて変形し、取付穴の開口周縁の部位と、工具係合部54の先端面57との間の隙間を封止する。
図3に示すように、主体金具5の軸孔55は、内径が外筒100の第2中径部105の外径に合わせた大きさを有する。軸孔55は、後端側において、内径が外筒100の大径部106の外径に合わせて拡大する。軸孔55は内径の拡大部分に、軸線O方向後方を向くテーパ状の面を有する段部56を備える。段部56は、外筒100の後端筒部材120を軸線O方向に沿って配置した状態で後端筒部材120の絞り部121を当接し、後端筒部材120を主体金具5に対して位置決めする。先端筒部材110は軸孔55内に第2中径部105を配置し、鍔部111を後端筒部材120の絞り部121に掛け留めて、先端筒部材110を主体金具5および後端筒部材120に対して位置決めする。すなわち、主体金具5の段部56は、外筒100を構成する先端筒部材110と後端筒部材120とを共に位置決めする。先端筒部材110の鍔部111における外周面と、後端筒部材120の絞り部121における内周面とが接触し、接触部位130を構成する。外筒100をこのように構成することで、主体金具5は接触部位130を軸孔55内で段部56の近傍に配置することができる。
軸孔55内に位置する外筒100の外周面、すなわち、後端筒部材120の絞り部121を含む先端側の部位の外周面、および、先端筒部材110の第2中径部105における外周面と、軸孔55の内周面との間はロウ付けされ、ロウ付け部140が形成される。外筒100を構成する先端筒部材110と後端筒部材120とは、あらかじめ互いを接合することなく、ロウ付け部140の形成によって主体金具5と一体に接合する。
このような構成の温度センサ1は、概略、以下のように製造される。アルミナ等のセラミックの粉体を成型後に焼成して形成した絶縁管4に一対の導電線8を挿通する。他の工程により形成したサーミスタ素子2の一対のジュメット線22を素子保持体3に挿通し、後端部24を導電線8の先端部81に抵抗溶接して接続する。導電線8を絶縁管4の後端部42側へ引っ張り、サーミスタ素子2、素子保持体3および絶縁管4が当接した状態とする。絶縁管4の孔部43内に注入したセメントで孔部43に導電線8とジュメット線22の溶接部位を固定し、サーミスタ素子2と導電線8を絶縁管4に保持した組立体を得る。
組立体の導電線8の後端部82を、あらかじめグロメット7の孔部73に挿通したリード線95の接続端子96に抵抗溶接する。組立体を外筒100の先端筒部材110内に挿入し、サーミスタ素子2を先端部101内(小径部103内)に配置する。組立体を保持する先端筒部材110を後端筒部材120内に挿入し、さらに、あらかじめ先端側を下方へ向けた状態で治具に保持した主体金具5の軸孔55内に、先端筒部材110を挿入する。後端筒部材120の絞り部121を軸孔55の段部56に当接して位置決めする。先端筒部材110は自重によって軸孔55内を先端側へ移動し、鍔部111が後端筒部材120の絞り部121に掛け留められる。鍔部111における先端筒部材110の外周面と、絞り部121における後端筒部材120の内周面とが接触する接触部位130は、主体金具5の軸孔55内で段部56の近傍に位置する。
この状態で、主体金具5の後端側から軸孔55内にロウ材を流し込む。軸孔55の内周面と後端筒部材120の外周面との間にロウ材が流れ込む。さらに、段部56を介して軸孔55の内周面と先端筒部材110の外周面との間にもロウ材が流れ込む。ロウ材は表面張力によって、軸孔55の内周面と外筒100の外周面との間隙に留まる。ロウ材は、主体金具5と先端筒部材110と後端筒部材120とを一体に接合するロウ付け部140を形成する。すなわち、主体金具5の軸孔55の段部56に対して後端筒部材120の絞り部121を突き当てて位置決めし、後端筒部材120と軸孔55との間隙にロウ材を流し込むだけで、主体金具5と先端筒部材110と後端筒部材120とが一体に接合する。なお、絞り部121は、段部56に対し、両者間をロウ材が流れる程度の強さで突き当てて位置決めすることが望ましい。
グロメット7を外筒100の大径部106(後端筒部材120)内に嵌め込み、先端部の一部分が絶縁管4の後端に当接させる。そして、大径部106の外周を内向きに加締めて加締部107を形成し、大径部106にグロメット7を固定して外筒100内を封止する。主体金具5のネジ首にガスケット51を装着し、抜け止め加工して、温度センサ1が完成する。
以上説明したように、隣り合う先端筒部材110と後端筒部材120とが互いに接触する接触部位130を主体金具5の軸孔55内に配置しつつ、外筒100と主体金具5の軸孔55との間にロウ材を流し込んでロウ付け部140を形成する構成を図ることで、先端筒部材110と後端筒部材120と主体金具とをロウ付け部140で一体に固定することができる。先端筒部材110と後端筒部材120は、溶接によってあらかじめ外筒100の形態に組み立てずとも、ロウ付け部140の形成によって、それぞれが主体金具5に固定されるので、製造過程における工数を減らすことができる。また、軸孔55内にロウ材を流し込めば、軸孔55の内周面と先端筒部材110および後端筒部材120の外周面との間にロウ材が流れ込み、ロウ付け部140が形成される。すなわち、個々の先端筒部材110と後端筒部材120のそれぞれを主体金具5にロウ付けせずとも、ロウ材の一回の流し込みで先端筒部材110と後端筒部材120を一度に主体金具5に固定できるので、製造過程における工数を減らすことができる。さらに、温度センサ1では、外筒100を、複数の筒部材(先端筒部材110および後端筒部材120)を軸線O方向に並べて構成しているため、外筒100を一部材で構成している従来構成に比して、外筒100の軸O線方向の長さを長くする要求に容易に応じることができる。
先端筒部材110と後端筒部材120と主体金具5とをそれぞれ保持して位置決めせずとも、段部56によって、主体金具5に対して先端筒部材110と後端筒部材120を位置決めすることができるので、ロウ付け部140の形成において、位置合わせの手間を軽減できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもよい。例えば、図4に示す温度センサ201のように、外筒200を構成する先端筒部材210の鍔部211を主体金具5の軸孔55の段部56に当接して、先端筒部材210を主体金具5に位置決めしてもよい。後端筒部材220は、絞り部221を先端筒部材210の鍔部211に突き当てて位置決めすればよい。先端筒部材210の鍔部211における内周面と、後端筒部材220の絞り部221における外周面とが接触し、接触部位230を構成する。外筒200をこのような構成としても、接触部位230を主体金具5の軸孔55内で段部56の近傍に配置させることができる。そして軸孔55内にロウ材を流し込み、ロウ付け部240を形成すれば、先端筒部材210と後端筒部材220とをあらかじめ溶接せずとも、主体金具5と先端筒部材210と後端筒部材220とを一体に接合することができる。
また、図5に示す温度センサ301のように、外筒300を構成する先端筒部材310の鍔部311と、後端筒部材320の絞り部321とを、共に、主体金具5の軸孔55の段部56に当接して、先端筒部材310と後端筒部材320とを主体金具5に位置決めしてもよい。具体的には、鍔部311と絞り部321とが接触する接触部位330を、互いの外周面と内周面との接触ではなく、端面同士の接触により構成する。外筒300をこのように構成すれば、先端筒部材310の鍔部311における外周面と、後端筒部材320の絞り部321における外周面とを共に段部56に対して当接させられ、接触部位330を主体金具5の軸孔55内で段部56の近傍に配置させることができる。そして、上記同様、軸孔55内にロウ材を流し込み、ロウ付け部340を形成すれば、先端筒部材310と後端筒部材320とをあらかじめ溶接せずとも、主体金具5と先端筒部材310と後端筒部材320とを一体に接合することができる。
また、図6に示す温度センサ401のように、外筒400を、先端筒部材410、後端筒部材220、および中間筒部材460の3つの筒部材で構成してもよい。後端筒部材220については上記変形例と同様である。中間筒部材460は後端筒部材220と同様に鍛造加工によって筒状に形成し、外筒400における第2中径部105を構成する。中間筒部材460の後端側の開口部分には径方向外側へ向けて鍔状に突出する鍔部461を形成する。また、中間筒部材460の先端側の開口部分には、外径を小さくした縮径部462を形成する。先端筒部材410は、外筒400における小径部103および第1中径部104を構成する。先端筒部材410の後端側の開口部分には、外径を大きくした拡径部411を形成する。第1中径部104と拡径部411との間には、外周側の面が軸線O方向前方を向くテーパ面を有する段部412を形成する。
主体金具405の軸孔455は、後端側において、本実施形態と同様に、内径が外筒400の大径部106の外径に合わせて拡大する。軸孔455は内径の拡大部分に、軸線O方向後方を向くテーパ状の面を有する段部456を備える。さらに軸孔455は、先端側において、内径が外筒400の第1中径部104の外径に合わせて縮小する。軸孔455は内径の縮小部分に、軸線O方向後方を向くテーパ状の面を有する段部458を備える。
温度センサ401の組み立てにおいては、サーミスタ素子2等を組み付けた先端筒部材410を主体金具405の軸孔455内に挿入し、軸孔455の段部458に先端筒部材410の段部412を当接する。軸孔455内に中間筒部材460を挿入し、先端筒部材410の拡径部411に中間筒部材460の縮径部462を内嵌めする。拡径部411と縮径部462とが接触する接触部位435は、軸孔455内で段部458の近傍に位置する。また、中間筒部材460の鍔部461における外周面が、軸孔455の段部456に当接する。さらに、軸孔455内に後端筒部材220を挿入し、中間筒部材460の鍔部461に、後端筒部材220の絞り部221を当接する。中間筒部材460の鍔部461における内周面と、後端筒部材220の絞り部221における外周面とが接触する接触部位430は、軸孔455内で段部456の近傍に位置する。主体金具405の軸孔455の段部456,458に、先端筒部材410、中間筒部材460および後端筒部材220が位置決めされる。上記同様、軸孔455内にロウ材を流し込んでロウ付け部440を形成すれば、先端筒部材410、中間筒部材460および後端筒部材220をあらかじめ溶接せずとも、主体金具405と先端筒部材410と中間筒部材460と後端筒部材220とを一体に接合することができる。
本実施形態において、サーミスタ素子2が、本発明の「感熱素子」に相当する。先端筒部材110,210,310,410、後端筒部材120,220,320、中間筒部材460が「筒部材」に相当する。なお、感温素子としては、サーミスタ焼結体21を有するサーミスタ素子2に限定されず、絶縁性セラミック基体に、温度によって抵抗値が変化する薄膜状の白金抵抗体を設けた抵抗体素子を用いるようにしてもよい。
1,201,301,401 温度センサ
2 サーミスタ素子
5,405 主体金具
55,455 軸孔
56,456,458 段部
100,200,300,400 外筒
101 先端部
110,210,310,410 先端筒部材
120,220,320 後端筒部材
130,230,330,430,435 接触部位
140,240,340,440 ロウ付け部
460 中間筒部材

Claims (2)

  1. 温度に応じて抵抗値が変化する感熱素子と、
    筒状をなす複数の筒部材を軸線方向に並べて配置し、当該軸線方向に延びる外筒であって、最も先端側の前記筒部材の先端が閉じ、自身の内側に前記感熱素子を収納する外筒と、
    前記軸線方向に延びる軸孔を有し、前記複数の筒部材のうちの隣り合う前記筒部材同士が互いに接触する接触部位を前記軸孔内に配置した状態で、前記外筒の周囲を取り囲んで保持する主体金具と、
    前記外筒の外周面と前記主体金具の前記軸孔の内周面との間に配置され、前記複数の筒部材と前記主体金具とを一体に固定するロウ付け部と、
    を備えたことを特徴とする温度センサ。
  2. 前記主体金具は、前記軸孔内に段状に形成した段部を備え、
    前記ロウ付け部は、前記接触部位を構成する2つの前記筒部材のうちの少なくとも一方の前記筒部材が前記段部に当接し、且つ、前記接触部位を前記段部の近傍に配置した状態で、前記外筒と前記主体金具とを一体に固定することを特徴とする請求項1に記載の温度センサ。
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