JP5968875B2 - マイクロニードル用のアプリケータ - Google Patents

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Description

(関連出願への相互参照)
[0001] 本出願は、2010年5月4日出願で参照により本明細書に組み込むものとする米国仮特許出願第61/331,175号に対する優先権を主張する。
[0002] 本明細書で説明する主題は、概して、マイクロニードル又は他の微小突起を使用した薬剤送達に関し、特に微小突起のアレイを角質層に適用するアプリケータに関する。
[0003] 1970年代に、例えば期限が満了した米国特許第3,964,482号で、皮膚を通して薬剤を投与する方法としてマイクロニードルのアレイが提案されている。マイクロニードルアレイは、通常の経皮投与が不十分である状況で、人の皮膚及び他の生体膜を通した薬剤の通過を促進することができる。マイクロニードルアレイは、バイオマーカーの存在を試験するために、間質液などの生体膜付近にある液体を採取するためにも使用することができる。
[0004] 近年、その広範な使用が経済的に実現可能になる方法で、マイクロニードルを製造することがさらに実現可能になっている。米国特許第6,451,240号は、マイクロニードルアレイを製造する幾つかの方法を開示している。アレイが十分安価であれば、例えば使い捨てデバイスとして販売することができる。以前に使用したことによってデバイスの完全性が損なわれるという問題を回避し、使用するごとにデバイスを再殺菌するという潜在的な必要性を回避するために、使い捨てデバイスの方が再使用可能なデバイスより好ましい場合がある。
[0005] 費用、完全性及び無菌性以外に、マイクロニードルアレイの別の問題は有効作用物質の生物学的利用能である。静脈注射は精密な量の有効作用物質を循環に送達する。皮下注射又は筋肉注射は正確な量の有効作用物質を組織に送達するが、循環に送達される有効作用物質の量及び有効成分が送達される速度は、周囲組織のタイプ、循環、及び場合によっては他の要素の影響を受ける。薬剤を経口送達する場合、結果として得られる血液レベルは、代謝及び他の要素により患者ごとにかなり変動するが、例えば代謝率に上限があることや、経口製剤からの多くの薬剤の吸収については長年の経験があることから、大部分の患者において最小治療レベルは確保することができる。薬剤を従来の経皮パッチによって変性していない皮膚に薬剤を送達する場合、肝循環をバイパスすることで肝臓代謝が生物学的利用能に及ぼす効果を緩和することができる。他方で、従来の経皮パッチでは、皮膚の透過性の違いが生物学的利用能の違いにつながる追加の要素となる。
[0006] マイクロニードルは、有効作用物質に関する皮膚の透過性を操作する。マイクロニードルの様々な適用によって生じる透過性増大の変動性は、皮膚を通した伝達速度、皮膚を通して伝達される量、及び生物学的利用能の変動をもたらす。マイクロニードルアレイの適用時の皮膚透過性増大の変動は、様々な患者に適用する結果生じうる。特定の患者集団では増大率が小さく、したがってこれらの集団では薬剤が治療有効量(例えば適切な血液レベル)を生成しないのではないかという懸念が個別に存在することは当然である。マイクロニードルアレイを適用する方法及び場所の詳細に応じて、他の時にはある患者で増大が予想通りであっても、時にはその患者で増大が望ましくないほど小さくなることがあるという懸念も生じることがある。
[0007] 典型的なマイクロニードルアレイは、例えば四角形、矩形、三角形、又は円形などの任意の形状とすることができる特定の厚さの基部から突出するマイクロニードルを備える。マイクロニードル自体は多様な形状を有することができる。アレイは手で皮膚に押し込むことができるが、マイクロニードルアレイを適用している間にそれを保持する様々なデバイスを使用するか、又は何らかの方法でマイクロニードルアレイを皮膚又は他の生体膜に適用するプロセスを促進することも提案されている。このようなデバイスを広義に「アプリケータ」と呼ぶことができる。アプリケータは、例えばマイクロニードルアレイを手で皮膚に押し込む場合に生じる力、速度、及び皮膚応力の変動を低減することができる。力、速度及び皮膚応力の変動は、透過性増大の変動をもたらすことがある。
[0008] マイクロニードルアレイの幾つかの用途では、微小流路を形成するために皮膚又は他の生体膜に適用することができ、その後ある程度素早く引き上げられる。他の用途では、マイクロニードルアレイは比較的長期間にわたって所定の位置に保持することができる。アプリケータの設計は当然、マイクロニードルが所定の位置に留まると予想される期間の長さに影響されることがある。
[0009] 2つの安定状態を有する構成要素を備えるマイクロニードル用のアプリケータが、米国公開特許出願第2008/0183144号に記載されている。2つの安定状態が存在することは、アプリケータに通常望まれている特徴である。何故なら、貫通させて再現性を改善するために、2つの安定状態の間のエネルギー差によってアプリケータの使用ごとに固定量のエネルギーを使用可能にできるからである。しかし、この初期の方法の限界は、微小構造アレイに送達されるエネルギーが制限され、しかも可変性であることである。比較的初期の方法は、エネルギー及び速度の両方に関して使用者の入力に依存しており、適用技術の変動は、デバイスが皮膚の透過性を増大させる能力に相当の効果を与えた。
[0010] 幾つかの他の先行技術のアプリケータ設計では、バネ又は弾性要素などのエネルギー貯蔵要素が、アプリケータの1つ又は複数の構成要素に力を加えることができるが、これは長期間にわたって寸法の狂い及びクリープにつながる。これらの効果は、経時的なアプリケータの幾何形状の変動及び保存された弾性エネルギーの喪失につながるので望ましくない。したがって、アプリケータの1つ又は複数の構成要素に力を加えないエネルギー貯蔵要素を有するアプリケータが必要とされている。
[0011] マイクロニードルアレイの使用時、特にアレイを長期間にわたって所定の位置に維持する場合は、薬剤物質を皮膚に輸送するデバイスを使用することができる。非常に簡単なこのようなデバイスは、例えば基部との接触を維持した液体又は固形製剤物質のリザーバを備えることができ、液剤物質は基部の小さい孔を通って流れるか、又は固形製剤物質を使用する場合は拡散する。薬剤物質を皮膚に送達するのに適した別のデバイスが、米国公開特許出願第2005/0094526号に記載されている。米国公開特許出願第2004/0087992号では、回転式アプリケータが開示されている。例えば米国特許第6,537,242号、第6,743,211号、及び第7,087,035号などにアプリケータに関する幾つかの開示がある。
[0012] 例えば薬剤送達のプロセスをさらにユーザーフレンドリーに、かつ複数の患者に共通にするためのマイクロニードルアレイの使用に適した、また同じ患者に異なる適用をするのに適したアプリケータ及び関連するデバイスが当技術分野で必要とされている。
[0013] 一態様では、微小突起アレイのアプリケータが提供される。アプリケータは、第1の安定構成及び第2の安定構成を有するエネルギー貯蔵要素を備え、エネルギー貯蔵要素に力を加えると、これを第1の安定構成から第2の安定構成へと移行させることができ、エネルギー貯蔵要素が第1の安定構成から第2の安定構成へと移行するために必要な力は、要素が第2の安定構成から第1の安定構成へと移行するために必要な力より小さい。アプリケータは、また、外部の力をエネルギー貯蔵要素に伝達することができる作動部材と、作動部材に接続され、第1の安定構成から第2の安定構成へと移行した場合にエネルギー貯蔵要素の作用を受ける微小突起保持部材と、作動部材が摺動可能に嵌合する開口を有する外部カバーと、皮膚に対してフラットに配置することができる部分を有する皮膚接触部材も備え、皮膚接触部材は外部カバーに適合して、第1の構成にある場合にエネルギー貯蔵要素と接触している。
[0014] 一実施形態では、エネルギー貯蔵要素はある対称軸、及び何らかの整数nに対してn回の回転対称を有する。別の実施形態では、対称軸の方向でエネルギー貯蔵要素に力を加えると、これは第1の安定構成から第2の安定構成へと移行する。
[0015] 別の実施形態では、微小突起アレイのアプリケータは、自身の対向する側にプラットホームを有する細長い開口を有する表面を有するハウジングを備える。微小突起アレイを取り付けることができる表面、エネルギー貯蔵部材を配置することができる全体的にワッシャー形状の表面、及びハウジングの開口のプラットホームと嵌合することができ、開口を通して適合することができる表面を有する作動部材が含まれる。エネルギー貯蔵部材は、作動部材とハウジングの間に位置し、全体的にワッシャー形状である皮膚接触区域がハウジングに接続される。一実施形態では、作動部材が開口のプラットホームと嵌合すると、エネルギー貯蔵部材が圧縮され、作動部材がプラットホームともはや嵌合しないように開口内で移動すると、エネルギー貯蔵部材が自由に拡張し、そうすることで作動部材を動かす。
[0016] 一実施形態では、エネルギー貯蔵部材は波形バネの形態である。他の実施形態では、エネルギー貯蔵部材は、約3〜22の、より好ましくは3〜18又は3〜9、より好ましくは3〜6の間のn回の回転対称軸を有する。
[0017] 別の実施形態では、アクチュエータ部材は外部カバー内で第1の位置と第2の位置との間で動作し、第1の位置ではアクチュエータ部材は外部カバーの上面から、それを越えて外側に延在する。
[0018] 別の実施形態では、アクチュエータ部材は外部カバー内で第1の位置と第2の位置との間で動作し、第1の位置ではアクチュエータ部材は外部カバー内に引っ込んでいる。
[0019] さらに別の実施形態では、微小突起アレイは微小突起保持部材に取り付けられ、微小突起アレイは基部を備え、微小突起アレイの基部のレベルは、作動部材の作動後に皮膚接触部材の皮膚接触表面より下になる。
[0020] さらに別の実施形態では、皮膚接触部材の皮膚接触表面より下にある微小突起アレイの基部のレベルは、約0.001インチ(0.00254cm)〜約0.200インチ(0.508cm)の間、より好ましくは約0.001インチ(0.00254cm)〜約0.125インチ(0.318cm)の間、より好ましくは約0.030インチ(0.0762cm)〜約0.090インチ(0.229cm)の間である。
[0021] 別の実施形態では、エネルギー貯蔵要素は、エネルギー貯蔵要素が第1の安定構成にある場合、微小突起保持部材と機械的結合関係にある。
[0022] 別の態様では、微小突起アレイのアプリケータが提供される。アプリケータは、(a)自身の対向する側にプラットホームを有する細長い開口を有する表面を有するハウジングと、(b)微小突起アレイを取り付けることができる表面、エネルギー貯蔵部材を配置することができる全体的にワッシャー形状の表面、及びハウジングの開口のプラットホームと嵌合することができ、開口を通って適合することができる表面を備える作動部材と、(c)作動部材とハウジングとの間に位置するエネルギー貯蔵部材と、(d)全体的にワッシャー形状でハウジングに接続された皮膚接触区域とを備える。作動部材が開口のプラットホームと嵌合すると、エネルギー貯蔵部材は第1の貯蔵エネルギー力を有し、作動部材がプラットホームともはや嵌合しないように開口内で移動すると、エネルギー貯蔵部材が貯蔵エネルギーを解放し、そうすることで作動部材を動作させる。
[0023] 一実施形態では、エネルギー貯蔵部材は、開口のプラットホームと嵌合している場合、圧縮されていることによって第1の貯蔵エネルギー力を有する。
[0024] さらに別の態様では、アプリケータが提供される。アプリケータは、(a)中心開口を有する第1の部材、及び皮膚接触表面を有する第2の部材を有するハウジングと、(b)中心開口に配置され、微小突起アレイを取り付けることができる表面、及び周方向に延在する溝を備える作動部材と、(c)内縁及び外縁を有し、内縁が溝内に配置され、外縁が第2の部材と接触するように、最初に第1の安定構成でハウジング内に位置するエネルギー貯蔵部材とを備える。作動部材に力を加えると、エネルギー貯蔵部材が第1の安定構成から、外縁がもはや第2の部材と接触していない第2の安定構成へと動作する。
[0025] 一実施形態では、エネルギー貯蔵部材の外縁は第2の安定構成では第1の部材と接触している。
[0026] 別の実施形態では、微小突起アレイホルダは作動部材と係合し、作動部材と微小突起アレイホルダとの係合が溝を画定する。
[0027] さらに別の実施形態では、エネルギー貯蔵部材はある対称軸、及び何らかの整数nに対してn回の回転対称を有し、対称軸の方向に力を加えると、エネルギー貯蔵要素が第1の安定構成から第2の安定構成へと移行し、エネルギー貯蔵要素が第1の安定構成から第2の安定構成へと移行するために必要な力は、要素が第2の安定構成から第1の安定構成へと移行するために必要な力より小さい。
[0028] さらに別の実施形態では、エネルギー貯蔵要素は、全体的に円錐台形であり、錐台の頂部、錐台の底部、又はその両方からのスロットを有する。
[0029] 別の態様では、本明細書で説明するアプリケータ実施形態のいずれも、微小突起アレイを展開する方向での作動部材の動作を防止する安全機構をさらに備える。
[0030] 一実施形態では、安全機構はアプリケータハウジング上に保護キャップを備える。別の実施形態では、安全機構はアプリケータ上の作動部材に動作可能に挿入されるピンを備える。
[0031] 別の態様では、本明細書で説明する態様及び実施形態のいずれかによるアプリケータ、及び有効作用物質を含む微小突起アレイを備えるデバイスが提供される。
[0032] 別の態様では、微小突起アレイを生物学的バリアに適用する方法が提供される。該方法は、本明細書で説明するアプリケータを提供することを含み、アプリケータは微小突起アレイを含むか、又は含むことができる。アプリケータが生物学的バリアに接触して、アプリケータ上の作動部材が作動し、エネルギー貯蔵部材の第1の安定構成から第2の安定構成への動作を開始する。エネルギー貯蔵部材が動作すると、微小突起アレイの動作を誘発して、直接又は間接的にそれを生物学的バリアに強制的に接触させる。微小突起アレイが治療薬又は予防薬を含む実施形態では、上記方法が薬の対象への投与を達成する。
[0033] 本発明の方法、微小突起アレイ、キットなどの追加の実施形態は、以下の説明、図面、実施例及び特許請求の範囲から明らかになろう。上記及び下記の説明から理解できるように、本明細書に記載するすべての形態はそれぞれ、及びこのような形態の2つ以上のすべての組合せはそれぞれ、このような組合せに含まれる形態が相互に矛盾しない限り、本開示の範囲内に含まれる。さらに、任意の形態又は形態の組合せは、本発明の任意の実施形態から特に除外されることがある。本発明の追加の態様及び利点は、特に添付の実施例及び図面との組合せで考察される場合に、下記の説明及び特許請求の範囲で示される。
[0034]本明細書で説明するアプリケータの図であり、アプリケータは斜視図で示されている。 [0034]本明細書で説明するアプリケータの図であり、アプリケータは断面図で示されている。 [0034]本明細書で説明するアプリケータの図であり、アプリケータは分解図で示されている。 [0035]作動部材の作動後の図1A〜図1Cのアプリケータを斜視図で示す。 [0035]作動部材の作動後の図1A〜図1Cのアプリケータを断面図で示す。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0036]本明細書で説明するアプリケータに使用するエネルギー貯蔵部材の実施形態の斜視図である。 [0037]第1の安定構成と第2の安定構成との間のエネルギー貯蔵部材の動作を示す。 [0037]第1の安定構成と第2の安定構成との間のエネルギー貯蔵部材の動作を示す。 [0038]見やすくするために特定の寸法が誇張されているアプリケータを概略的に示す。 [0039]見やすくするために特定の寸法が誇張されている、図2Aのアプリケータの押し部材の1/4を概略的に示す。 [0040]図3A〜図3Bを含み、アプリケータの別の実施形態を概略的に示し、図3Aではアプリケータの1/2の概略断面図を示し、図3Bでは特定の構成要素の斜視図を示す。 [0041]図4A〜図4Bを含み、図4Aはアプリケータの別の実施形態の分解図を示し、図4Bは同じアプリケータの斜視図を示す。 [0042]図4A〜図4Bのアプリケータの代替外部材を示す。 [0043]図6A〜図6Bを含み、アクチベータの意図的でない展開を防止する片持ち式ピン安全機構を示す。 [0044]図7A〜図7Bを含み、アクチベータの意図的でない展開を防止する安全機構の別の実施形態を示す。 [0045]図8A〜図8Bを含み、アプリケータ内の作動部材の偶発的な作動を回避するタブ安全機構の例を示す。 [0046]図9A〜図9Cを含み、安全機構の別の実施形態を示し、保護キャップが閉位置(図9A)、開位置(図9B)、及びアプリケータ上の所定の位置に配置されて(図9C)示されている。 [0047]図10A〜図10Bを含み、キャップ型安全機構の別の実施形態を示す。 [0048]図11A〜図11Bを含み、さらに別の実施形態によるアプリケータの斜視図であり、図11Aは使用者による展開又は作動の前の構成のアプリケータを示し、図11Bは使用者による展開又は作動の後の同じアプリケータを示す。 [0049]図12A〜図12Bを含み、図11A〜図11Bのアプリケータによるアプリケータの内部構成要素の第1の実施形態の断面側面図であり、図12Aは使用者による展開又は作動の前の構成のアプリケータを示し、図12Bは使用者による展開又は作動の後の同じアプリケータを示す。 [0050]図13A〜図13Bを含み、図11A〜図11Bのアプリケータによるアプリケータの内部構成要素の第2の実施形態の断面側面図であり、図13Aは使用者による展開又は作動の前の構成のアプリケータを示し、図13Bは使用者による展開又は作動の後の同じアプリケータを示す。
[0051] 本発明の主題を詳細に説明する前に、特定の材料又はデバイスの構造は変化することがあるので、本発明はこのようなものに制限されないことを理解されたい。本明細書で使用する用語は特定の実施形態の説明のみを目的とし、制限するものではないことも理解されたい。
[0052] 本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する「ある」及び「その」という単数形は、明白に他の指示がない限り単数と複数の言及の両方を含む。したがって、例えば「ある有効成分」に言及した場合、それは単一の有効成分ポリマーばかりでなく複数の有効成分も含み、「ある温度」に言及した場合、それは単一の温度ばかりでなく複数の温度を含み、以下同様となる。
[0053] 複数の意味を有する単語に関する情報は、参照により本明細書に組み込むものとするオックスフォード英語辞典(第2版、1989)及びマグローヒル科学技術用語大辞典(第6版、2002)を参照されたい。これらの参照文献を含めることは、そのすべての定義が必ず本明細書に当てはまるという意味ではない。何故なら、多くの場合、特定の定義が実際に本文脈に当てはまらないことが当業者に分かるからである。
[0054] 本願では、便宜上、マイクロニードルが貫通する生体膜として「皮膚」に言及することが多い。大部分又はすべての場合に、例えば開口の内部を裏打ちするような他の生体膜、又は手術中に露出する生体膜を貫通するマイクロニードルの使用にも同じ本発明の原理が当てはまることが当業者には理解されよう。
[0055] 本願では、使用される微小隆起又は微小突起のタイプとして「マイクロニードル」にも言及する。多くの場合、皮膚又は他の生体膜を貫通する他の微小隆起又は微小突起の使用に同じ本発明の原理が当てはまることが当業者には理解される。他の微小隆起又は微小突起には、例えば米国特許第6,219,574号及びカナダ特許出願第2,226,718号に記載されているような微小ブレード、及び米国特許第6,652,478号に記載されているような刃状マイクロニードルを含めることができる。
[0056] 本発明のアプリケータについて検討する際に、「下方向」という用語は、微小隆起を皮膚に押し込む方向を説明する、「上方向」はその反対方向を説明するのに使用されることがある。しかし、アプリケータは地球重力の方向に対してある角度で、又は地球重力とは反対方向にも微小隆起を皮膚に押し込む場合に使用できることが当業者には理解される。本発明の多くのアプリケータでは、微小隆起を押下するエネルギーは主にエネルギー貯蔵部材によって提供され、したがって効率は、地球重力に対する皮膚の方向からそれほど影響を受けない。
[0057] 本明細書で説明するアプリケータで使用するマイクロニードル及び他の微小隆起のサイズは、製造技術及び厳密な目的とする用途(例えば送達される有効作用物質、微小突起に含まれているかなど)の関数となる。しかし、一般的に実際に使用されるマイクロニードル及び他の微小隆起は、約20〜約1000ミクロン、より好ましくは約50〜約750ミクロン、及び最も好ましくは約100〜約500ミクロンの長さを有するように予想することができる。多くの場合、微小隆起は、人体の何らかの適切な適用ポイント、例えば大腿部、臀部、腕又は胴の皮膚の角質層を貫通するほど十分に長いことが望ましい。
[0058] 「マイクロニードルアレイ」という用語は、本明細書ではマイクロニードルの2次元又は3次元構成を指すものとする。その構成は、反復する幾何学的パターンに従って規則的にするか、又は不規則にすることができる。同様に、「微小突起アレイ」は、微小突起の2次元又は3次元構成を指す。
[0059] 第1の態様では、微小突起アレイが皮膚と接触する時の速度が所定の範囲内で制御される微小突起アレイのアプリケータが提供される。アプリケータは、閾値を上回る力で作動要素を押下した場合に動作する。接触速度は、作動要素を押下するために使用される正確な力とは実質的に無関係である。アプリケータはエネルギー貯蔵要素を備える。
[0060] 別の態様では、微小突起又は微小突起のアレイを皮膚又は別の生物学的バリアに挿入する方法が提供される。該方法は、アレイを挿入すべきバリアと接触した状態でアプリケータを配置することと、所定の閾値を上回る力でアプリケータの部分を形成する作動要素を動作させることとを含む。微小突起アレイの速度及び皮膚との接触時の微小構造当たりのエネルギーは、閾値を上回る必要があり、所定の範囲内で制御することができる。
[0061] 本明細書で想定するアプリケータは、一般的に2つの状態又は構成を有する。第1の状態又は構成では、アプリケータは微小突起アレイを凹設する。これは、製造後、及び輸送及び保存中のアプリケータの状態であると予想される。作動要素を押下するか他の方法で動作させることによって到達する第2の状態又は構成では、微小突起アレイはアプリケータから適度に外側に突出する。
[0062] 皮膚との接触時の微小突起の速度は、例えばエネルギー貯蔵要素内の貯蔵エネルギーの量を変化させることによって調節することができる。これは、例えばエネルギー貯蔵要素の幾何学的設計、及びエネルギー貯蔵要素を作成する材料の特性を制御することによって実行される。エネルギー貯蔵要素は、(例えば1つの空間方向での)圧縮程度が保存されるエネルギーの量を制御する圧縮形態を有することができる。
[0063] エネルギー貯蔵要素が圧縮形態で保存されている場合は、要素の外部にあるがアプリケータの部分を形成する様々な機構を使用して、圧縮を解放して、要素の圧縮を解除できるようにし、したがってそのエネルギーの一部又は全部を解放することができる。
[0064] あるいは、エネルギー貯蔵要素は、エネルギーを保存する2つの安定状態を有するという点で双安定性とすることができる。2つの状態は異なるエネルギーを有することができる。保存されるエネルギーの量は、例えば約0.1J〜約10Jの範囲、又は約0.25J〜約1Jの範囲でよい。2つの双安定状態を有するエネルギー貯蔵要素は非常に有利である。何故なら、高い方のエネルギー状態では、エネルギー貯蔵要素はアプリケータの構成要素に有意の力を全く加えず、それにより経時的な寸法の狂い及びクリープの問題が軽減されるからである。寸法の狂い及びクリープが低減されると、長期間にわたって同じ保存弾性エネルギーが維持される。長期間にわたって同じ保存弾性エネルギーを維持することは、少なくとも好ましくは6カ月、より好ましくは12カ月、最も好ましくは24カ月の長い貯蔵寿命を有するために重要である。
[0065] 皮膚に接触する時点の微小突起アレイの速度は、例えば0.1m/秒〜20m/秒の範囲内、又は0.5m/秒〜10m/秒の範囲内にすることができる。一般的に、貯蔵エネルギーは、微小突起アレイを動作させて皮膚に接触させる、さらに微小突起アレイに作用する(例えばアプリケータの他の構成要素からの)いかなる力をも克服する際に使用することができる。また、貯蔵エネルギーは、他の構成要素を動作させる際に使用することができ、この構成要素は、アプリケータの設計に従い、微小突起アレイが皮膚に向かって動作するにつれてこれも動作しなければならない。
[0066] 微小突起アレイの速度は再現可能であることが好ましい。例えば、同じ設計の異なるアプリケータで、又は同じアプリケータを使用して異なる人によって実行される多数の用途での速度の標準偏差は、平均速度の約10%未満、約5%未満、又は約1%未満とすることができる。
[0067] アプリケータは、微小突起アレイに直角な軸を中心に回転対称を有する1つ又は複数の構成要素を備えることが望ましいことがある。例えばアプリケータは、例えばn=2、3、4、5又は6など、何らかの整数n>1についてn回の回転対称(360/n°の回転での対照)を有する構成要素を備えることができる。例を挙げると、本明細書で説明するアプリケータのある構成要素である図3Bに示したクリップは3回の回転対称を有する。
[0068] エネルギー貯蔵要素は、常に微小突起アレイ又はアレイを保持する部材と機械的結合関係にあることが望ましいことがある。しかし、代替設計では、アプリケータの保存状態中はエネルギー貯蔵要素が微小突起アレイと結合することができず、作動プロセス中はアレイ又はアレイを保持する部材と接触するだけである。このような接触はゼロ以外の速度で生じ得るが、このゼロ以外の速度は遅く、例えば約0.1cm/秒未満、又は約0.25cm/秒未満又は約1cm/秒未満であることが望ましい。
[0069] マイクロニードルアレイが皮膚又は別のバリアと接触した後、皮膚は弾性特性を有しているので、皮膚に対するアレイの適度な跳ね返りがあることがある。次に、アプリケータによって皮膚の元のレベルよりも適度に下のレベルで皮膚に押し込むことにより、マイクロニードルアレイが落ち着くことができる。微小突起アレイを皮膚に押し込む力は、例えば約0.1N/cmと約10N/cmの間とすることができる。皮膚から微小突起アレイの基部までの深さは約0.001インチ(0.00254cm)以上であり、他の実施形態では約1/16インチ(0.0625インチ又は0.159cm)と約3/16インチ(0.188インチ又は0.476cm)の間、又は約1/16インチ(0.0625インチ又は0.159cm)〜約1/8インチ(0.125インチ又は0.318cm)の間である。
[0070] 圧縮されたエネルギー貯蔵デバイスを使用する一般的な構成では、アプリケータは、アプリケータを使用すべき場合に皮膚と接触している1次部材を有する。微小突起アレイは、エネルギー貯蔵デバイスを圧縮状態で保持する保持部材に取り付けられる。保持部材は可撓性機構によって所定の位置に保たれる。作動機構により、可撓性機構は保持部材が抑制されなくなるような方法で変位するか、又は弾性変形する。次にエネルギー貯蔵デバイスは自由に拡張するか、又は第1の構成と第2の構成との間で動作して保持部材を動作させ、次に微小突起アレイが皮膚に向かって変位する。
[0071] ここで図面を参照すると、図1A〜図1Cは、アプリケータ10に可能な1つの構成の幾つかの図を示す。アプリケータは皮膚接触要素12を備え、これはその中心に開口14を有し、この実施形態では完全な回転対称を有する。皮膚接触要素12はアプリケータハウジング16と嵌合し、この実施形態ではこれも完全な回転対称を有し、剛性材料(例えばポリマー、充填ポリマー、複合材、又は金属材料)から製造され、これはデバイスの作動中に目に見えて可撓性でないことが好ましい。ハウジングは所望に応じて半剛性、半可撓性、又は可撓性でもよいことが認識される。ハウジング16は頂部に開口18を有し、それを通って作動部材20が摺動可能に嵌合する。図1Bに最もよく見られるように、作動部材20の底面22には、微小突起アレイ(図1A〜図1Cには図示せず)を保持するホルダ24が接続される。底面22とホルダ24の上面が接触している場合、溝26が画定され、これも完全な回転対称を有する。ほぼ円錐台形を有する双安定性エネルギー貯蔵部材28は、溝26内に位置決めされた内縁30を有する。この実施形態のエネルギー貯蔵部材を、本明細書では「スロット付きバネ」と呼び、以下でさらに詳細に説明する。
[0072] 図1D〜図1Eは、作動部材20の作動後のアプリケータを示す。ハウジング16、及び皮膚接触要素12を有するその下部が図1Dに示され、作動部材20は、押下されて完全にハウジング内に保持されているので見えない。皮膚接触要素12をわずかに越えて作動部材の底面が延在し、その上に微小突起のアレイが保持される。図1Eは、図1Dの線A−Aに沿って取得した断面図であり、ハウジングに含まれる作動部材が見える。スロット付きバネ部材28の構成も見られ、その内縁30は図1Bに示されたような作動前の位置に対して第2の位置にある。特に、エネルギー貯蔵部材の内縁30は、使用前のスロット付きバネの縁の水平面に近づくか、又はそれに近似する水平面にある。バネ要素のこの遷移及び反転について、以下でさらに詳細に説明する。
[0073] アプリケータ構成要素を製造する材料は、当業者に知られている幅広い変種から選択することができる。例えば、充填ポリマー材料は外カバー、作動部材及び/又は微小突起保持部材の製造に適している。各構成要素の部品に適切な材料を選択する場合、様々な材料特性を考慮すべきであることが当業者には理解される。
[0074] 図1F〜図1Gは、本明細書で説明するアプリケータに使用され、図1A〜図1Eに示したようなエネルギー貯蔵部材の2つの異なる実施形態の斜視図である。図1Fのエネルギー貯蔵部材40は、実質的にワッシャーの形状であり、さらに詳細にはほぼ円錐台形である。部材の内部リム42と部材の外部リム44は円盤領域46を画定する。上部スロット48、50などの上部スロットが円盤領域に切り込んでいる。下部スロット52、54などの下部スロットが外部リム44から円盤領域に切り込んでいる。上部スロットと下部スロットは相互から食い違い、したがって下部スロットは隣接する上部スロットの間に位置決めされ、その逆でもある。スロットは、後で説明するように、材料がその第1の安定構成と第2の安定構成との間で動作する間に、その歪みを低減する働きをする。
[0075] 図1Gはエネルギー貯蔵部材60の代替実施形態を示す。図1Gのエネルギー貯蔵部材60は実質的にワッシャーの形状であり、さらに詳細には円錐台形である。部材の内部リム62及び部材の外部リム64は円錐領域66を画定する。スロット68、70などの複数のスロットが円盤領域に切り込んでいる。スロットは、後で説明するように、材料がその第1の安定構成と第2の安定構成との間で動作する間に、その歪みを低減する働きをする。
[0076] このアプリケータのエネルギー貯蔵部材は、第1の安定構成と第2の安定構成の間で動作可能である。第1の安定構成では、図1U〜図1Vに示すように、エネルギー貯蔵部材の内縁(又はリム)は第1の水平面72にあり、エネルギー貯蔵部材の外縁(又はリム)は、第1の水平面より低い第2の水平面74にある。エネルギー貯蔵部材に力を加えると、第2の安定構成へと動作し、エネルギー貯蔵部材の内縁が第2の水平面に近づいて、エネルギー貯蔵部材の外縁が第1の水平面に近づく。ある意味で、部材が第1の安定構成から第2の安定構成へと遷移するにつれ、内部リムと外部リムとの相対位置が逆転し、戻る。一実施形態では、第1の安定構成から第2の安定構成へと動作させる力は、部材を第2の安定構成から第1の安定構成へと動作させるのに必要な力より小さい。一実施形態では、部材を第2の安定構成から第1の安定構成へと遷移させるために、さらに少なくとも10%大きい、好ましくはさらに20%大きい、より好ましくはさらに30%大きい力が必要である。
[0077] 好ましい実施形態では、エネルギー貯蔵部材はnに対してn回の回転対称の対称軸を有し、ここで、nは、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19又は20の整数である。好ましい実施形態では、nは3〜18の間、好ましくは3〜12の間、より好ましくは3〜9の間である。例示により、図1Gのスロット付きバネの実施形態は、9回の回転対称の対称軸を有する。エネルギー貯蔵部材は、第1の構成と第2の構成の両方で安定し、ここで安定とは部材が外部の力を加える場合を除いて第1の構成と第2の構成の間で遷移しないことである。上述したように、好ましい実施形態では、第2の構成から第1の構成へと動作させる力は、第1の構成から第2の構成へと動作させるのに必要な力とは異なり、例えばそれより大きい。
[0078] 当業者には、使用するのに適した多種多様なエネルギー貯蔵部材が認識され、その例が図1H〜図1Tに図示されている。図示の実施形態は、図1R及び図1Sを除いて対称軸を有する。実施形態の幾つか、例えば図1K及び図1Lの実施形態は9回の回転対称を有する。例えば図1H、図1J、図1M及び図1Tの実施形態など、6回の回転対称を有する実施形態もある。線対称の形状を含むが、これに限定されない他の同様の形状を使用して、2つの安定構成を有するエネルギー貯蔵部材を生成できることを理解されたい。さらに、非対称形状を使用して、2つの安定構成を有するエネルギー貯蔵部材を生成することができる。エネルギー貯蔵部材のいかなるスロット又は切り欠きの有無、サイズ、形状及び構成も変更して、エネルギー貯蔵部材が2つの安定構成を有することを可能にできることも理解されたい。エネルギー貯蔵部材は、サイズ、形状及び材料が同一でも同一でなくてもよい複数の個別のエネルギー貯蔵部材を備えてよいことも理解されたい。複数の個別のエネルギー貯蔵部材を使用することは、単一のエネルギー貯蔵部材では達成可能ではないような方法でアプリケータの速度、エネルギー、作動力、又は他の性能特性を変更可能にするために有用である。
[0079] 動作時に、再び図1A〜図1Eを参照すると、エネルギー貯蔵要素を備えるアプリケータは、皮膚と接触した状態で配置され、したがって皮膚接触要素12は角質層に直接載り、任意選択で要素12上に配置された接着剤によって皮膚に接着される。エネルギー貯蔵要素は第1の安定構成になり、力を加えることによって第2の安定構成へと動作可能である。作動部材20は矢印32の方向に押下される。これによって作動部材20が下降して、エネルギー貯蔵部材28の内縁30と係合し、エネルギー貯蔵部材を第2の安定構成へと動作させるのに必要な力を加え、部材の内縁30は以前に部材の外縁によって画定されていた水平面に近づく(例えば図1E〜図1F)。エネルギー貯蔵部材が動作した結果、ホルダ24と接触している微小アレイが強制的に皮膚と接触する。
[0080] エネルギー貯蔵部材の逆転プロセスは非常に迅速にすることができ、例えば人の目には一瞬に見える。これは例えば、約10ミリ秒以下、約30ミリ秒以下、10ミリ秒以下、又は1/2秒以下しか続かないことがある。逆転後にエネルギー貯蔵部材がとる形状は、ある面における元の形状の鏡像でよい。
[0081] エネルギー貯蔵部材を製造する材料は変更可能であり、保存寿命及び所望の作用力などの幾つかの設計の考慮事項に基づいて選択され、これも言うまでもなく部材の構成によって決定されることが当業者には認識される。例示的材料には、金属、合金、プラスチックが含まれ、特定の例にはステンレス鋼及び熱可塑性樹脂が含まれる。
[0082] 図2Aは、作動前のアプリケータの別の実施形態を、強調するために特定の寸法が誇張されている断面図で概略的に示す。アプリケータ100は3つの主要部材、すなわち、アクチュエータ102と、ハウジング104と、押し部材106とを備える。ハウジング104は、皮膚110と接触するような輪郭の遠位縁部108を有する。ハウジング104は、突起112、114などの内周面から延在する少なくとも2つの突起も有する。他の実施形態では、突起の数は3、4、5、6、7、8、又はそれよりも多い。各突起は押し部材106から延在する嵌合突起と嵌合し、図2は突起112と嵌合する嵌合突起116を示す。まとめると、突起は押し部材106を保持して、押し部材106を押し下げる傾向があるバネ118の力に抵抗する。部材106は基部平面120を有し、それに微小突起アレイ122が取り付け可能であるか、又は取り付けられる。
[0083] 部材106及び取り付けられた微小突起アレイ122を皮膚110に向かって打ち込むために、部材106を112及び114などの突起から取り外す必要がある。そうするために、作動部材102を使用する。これは、112及び114などの突起ごとに棒124、126などの棒を含む。棒は、嵌合突起へと押下することにより、突起を内側に撓ませ、嵌合突起112、114などの嵌合突起との接触から逃がす。部材106は、それらの突起を過ぎると、もはやそれらに保持されず、バネ118は部材106を下方向に動作させるために、自由にそのエネルギーを解放する。
[0084] 部材106の構造について、部材106の1/4を概略的に示す図2Bによってさらに説明する。この1/4は基部130、壁132、中心柱134、及び図2Aに見られる突起112などのアプリケータハウジングの突起と係合するように設計された突起136を有することが分かる。
[0085] 図2A〜図2Bでは、以上で示したように、見やすくするために寸法が誇張されている。実際には、部材104及び106上の突起は、作動部材102を押下した場合にそれほど大きな内側への撓みを必要としないように、図に示すより小さくすることができる。3つの部材102、104及び106はすべて、主に可撓性ポリマー又は硬質ポリマー(強化ポリマーを含む)で構成されると予想される。予想される材料にはポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、又は他のポリマー材料が含まれる。製造中にポリマーに添加される充填剤には、ガラス繊維、ケブラー繊維、アラミド繊維、金属繊維、炭素繊維又は他のポリマー充填剤材料を含めることができる。これらの充填剤材料は、アプリケータ部品中のポリマーが経験する機械的負荷をポリマー自体と充填剤との間で分配するように、ポリマーマトリックス内で追加の負荷を担持する目的に役立つ。ポリマー中に充填剤を使用すると、何らかの機械的負荷を経験した場合に、アプリケータ部品の寸法の狂いが低減される。ポリマー及び充填剤は、ポリマー自体が経験する力が小さくなるので、クリープも最小化する。寸法の狂い及びクリープが低減されると、長期間にわたって同じ保存弾性エネルギーが維持される。長期間にわたって同じ保存弾性エネルギーを維持することは、少なくとも好ましくは6カ月、より好ましくは12カ月、最も好ましくは24カ月の長い貯蔵寿命を有するために重要である。本明細書で説明するこれらの材料及び特徴は、機械的強度及び安定性を向上させ、寸法の狂い及びクリープを低減するために、アプリケータの他の部品にも使用することができる。
[0086] 図2Aの多くの変形が可能である。例えば、部材104の内周112及び114のような突起の数nを変更することができる。これらは、一般的に360/n°離れた位置に配置するように予想されるが、例えば0°、80°、180°及び260°にある4つの突起のように、場合によってはさらに近づけて離間することが望ましいことがある。
[0087] ハウジング104の皮膚接触縁部108には、皮膚に接触する区域がさらに広範囲になるように、スカートを設けることができる。皮膚接触縁部には接着部を設けることができ、これは今度は保存時に任意選択の剥離ライナで覆うと都合がよい。
[0088] 図2A〜図2Bのデバイスでは、作動に必要なエネルギーは、部材106の突起116(図2A)又は136(図2B)のような突起を内側に撓むために必要なエネルギーである。このエネルギーは、これを作成する材料の正確な寸法及び材料特性(例えばヤング率)によって決定される。この圧力が誤作動の可能性があるほど十分小さい場合は、作動部材と押し部材の間にある種のバネ又はバネ状物体を配置して、この物体を変形するのに必要なエネルギーを供給しないと作動できないようにすることが望ましいことがある。このような物体を使用することにより、マイクロニードルアレイの推進に使用するバネに保存されるエネルギーに制限を加えずに、ターゲット集団に適したレベルで使用者が入力する力を設定することができる。
[0089] 図2A〜図2Bの設計の別の変形では、作動前に押し部材及びバネを所定の位置に保持するために、突起に加えて、又は突起と異なるフィーチャを使用することが可能である。このタイプの設計が図3A〜図3Bに図示されている。
[0090] 略断面図である図3Aは、皮膚と接触する部材164である。部材164とは、図3Bの斜視図にも図示されているクリップ168が係合する。クリップ168は、突起172のように特定数の外向きの突起を有する。図示の実施形態では、3つのこのような外向きの突起がある。これらの外向きの突起は、クリップ168の中心に向かってほぼ半径方向に全体的に撓むことができる。これらの外向きの突起は、図3Aに示すように部材164の開口に嵌合する。部材164の下には、微小突起アレイ(この図には図示せず)を保持する別の部材166がある。部材164と166の間にはバネ170がある。バネ170はエネルギー貯蔵部材として働く。これは部材166を押し下げる傾向がある。しかし、これはクリップ168の172のような突起によって抑制される。
[0091] クリップ168には作動部材160が接触している。これは、72のような外向きの突起ごとに1つずつ、162のような開口を有する。162のようなこれらの開口の下部は、保存中に172のような突起が押しつけられる表面を有する。しかし、作動部材160が押し下げられると、最終的に172のような突起が外向きに屈曲して、部材166を解放し、バネ170が部材166を皮膚に向かって押下できるようにすることができる。
[0092] 様々な種類のバネ(図3Aには図示せず)を使用して、部材160を押下してアプリケータを作動させるために必要な最小の力を規定することができる。このようなバネは、例えば部材164の上面と作動部材160の下(内)面との間に配置することができる。
[0093] クリップ168は金属で作成することができ、アプリケータの残りの部分は適切なポリマーで作成することができる。クリップを金属で作成することにより、ハウジングの垂直壁を薄くすることができ、クリープを回避するためにその壁の厚い区間が不要になる。上記説明から分かるように、この実施形態の突起172は図3Aに示す位置よりもさらに外側に延在し、したがって図3Aに示すようなハウジング160の開口162の底部に嵌合するほど十分にこれらを押すために、何らかの力が必要である。
[0094] 図4A〜図4Bは、アプリケータ180の別の実施形態を概略的に開示し、これは図4Aには完全に組み立てられた状態で、図4Bには分解図で図示されている。外部ハウジング182は、エネルギー貯蔵部材183によって、微小突起アレイ(この図には図示せず)を保持する微小突起保持部材184から分離される。この実施形態では、エネルギー貯蔵部材は図4Bに示すように波形バネの形態である。波形バネは、圧縮した場合に小さいサイズになるので、幾つかの実施形態では他のタイプの圧縮バネより好まれ、これは使い捨てデバイスにとって価値がある。他の圧縮バネも適切であり、この実施形態のアプリケータは波形バネに限定されないことを理解されたい。保存時に、微小突起保持部材184は、部材184内の部材185、187のような突起部材と係合するプラットホーム196などのハウジング182内の2つのプラットホームによって、所定の位置に保持される。使用者は、デバイスを作動させたい場合、もはやプラットホーム上になく、それに抑制されないように、部材184を捻る(例えば突起部材185、187を把持する親指と人差し指で)。捻ると、部材184は下降して微小突起を皮膚に押しつける。
[0095] 図4A〜図4Bのアプリケータには、皮膚に適合するための一組の構成要素、この場合はアダプタ190、スナップリング186、及びエクステンダ188をさらに設ける。このエクステンダは、部材164の部分として、図3Aに見られる外側に突出するフランジと同じ機能を有する。また、図4Aは接着部192及び剥離ライナ194を示す。これらの種類の構成要素は、本明細書で説明する他のアプリケータとともに使用することもできる。図4A〜図4Bのアプリケータは、任意選択の安全機能も含み、これはこの実施形態では、使用する前に微小突起保持部材184のキャビティを通して着脱式に挿入されるピン197の形態である。アプリケータを作動可能にするために、使用者は図4Aに示すような保持位置からピン197を引き、使用者が上述した捻り動作によってアプリケータを作動できるようにする。
[0096] 図4A〜図4Bのアプリケータの代替実施形態では、アプリケータのエクステンダ188はフラットな形状ではなく円錐台形を有することができる。
[0097] 図4A〜図4Bのアプリケータの別の実施形態では、ハウジング部材に、皮膚に適合するために図5に示されたような自身の外向きの突起を設けることができる。図5では、ハウジング220は使用時に皮膚と接触するように設計された突起224を有する基部表面222を有する。突起224の外部分226は内部分228より薄い。要素230などの強化要素が設けられる。図4A〜図4Bと全く同じように、ハウジング220の頂部には細長い開口232を有し、開口はプラットホーム234などの2つのプラットホームを有し、アプリケータの保存時には微小突起保持部材がこれに押しつけられる。
[0098] アプリケータにとって利点となる特徴は、特定の微小突起アレイで達成される皮膚貫通効率である。皮膚貫通効率の例示的検査には、マイクロニードルアレイを死体の皮膚の検査試料に配置し、検査中のアプリケータのアレイを挿入して、ある期間の後にアレイを引き出す必要がある。その時点で、材料を適切に輸送できるとされる皮膚試料中の開口のパーセンテージを、性能指数と見なすことができる。輸送の妥当性の検査に使用することができる材料は墨である。皮膚の開口の少なくとも約80%、好ましくは少なくとも約90%、より好ましくは少なくとも約95%が材料の適切な輸送を可能にすることが望ましい。
[0099] 上述したアプリケータは、アプリケータの意図しない作動、及びその後のマイクロニードルアレイの展開を防止するために、任意選択で安全機構又はラッチを含むことができる。次に安全機構の様々な実施形態について説明する。
[0100] 第1の実施形態では、ピン又はタブを使用して、アプリケータの偶発的な作動を防止する。例示により、図6A〜図6Bは片持ち式ピン安全機構を示し、保持部材300はアプリケータハウジングにスナップ嵌めされるように寸法決定される。保持部材300は、図6Aではアプリケータハウジング上に位置決めされた状態で示され、図6Bでは単独で拡大側面図にて示されている。保持部材上のピン302などの1つ又は複数のピンは、アプリケータの作動部材の溝に嵌合し、作動部材の展開を防止する。タブ304を押して保持部材を時計回り又は反時計回り方向に回転すると、ピンが保持溝から解放され、これによって作動部材を展開することができる。
[0101] ピン型安全機構の別の例が図7A〜図7Bに図示されている。アプリケータ310はハウジング312と、ハウジング312の開口に動作可能に挿入された作動部材314とを備える。スロット316が、作動部材314内の、スロットがピン318と動作可能に係合する位置に形成される。ピンが完全にスロット内に位置する場合、作動部材314はロック位置にある。ハウジング又は作動部材の捻り運動はピン及びスロットをロック解除し、したがって作動部材を展開することができる。
[0102] 図8A〜図8Bはタブ安全機構の他の例を示し、図8Aでは片持ち式押しタブ320が、作動部材324を所定の位置にロックするピン322を変位するように動作可能である。図8Bは、作動部材328の動作を妨害する捻りタブ又はスナップタブ326を示す。捻りタブが破損するまでこれを捻ることによって外すと、安全機構が解放され、アプリケータを作動させることができる。
[0103] 第2の実施形態では、保護キャップの形態の安全機構が設けられて、マイクロニードルアレイを備えるアプリケータの誤作動を防止する。図9A〜図9Bの一例が提供され、キャップ350が閉位置(図9A)と開位置(図9B)で示されている。キャップ350は保持部材352と、可撓性ブリッジ部材356によって保持部材に接続されたカップ部材354とを備える。返し又はフックが保持部材から延在して、図9Bに示すようにキャップをアプリケータに固定させる。カップ部材はアプリケータ上の作動部材を保護して、作動部材に不注意に力が加えられ、その結果、マイクロニードルアレイが展開されることを防止する。
[0104] 図10A〜図10Bはキャップ型安全機構の別の実施形態を示し、ピールキャップ360がアプリケータの外周にぴったり嵌合し、アプリケータの作動部材へのアクセスを防止する。ピールキャップを外すと作動部材が露出し、それが使用できるようになる。
[0105] 別の実施形態では、本明細書で説明するアプリケータは、図11A〜図11Bに示した設計により、アプリケータの意図しない作動、及びその結果のマイクロニードルアレイの展開を防止するように設計される。図11Aは、使用者が展開又は作動させる前の構成のアプリケータ400を示す。図11Bは、使用者が展開又は作動させた後の同じアプリケータを示す。アプリケータ400は、第1の部材404及び第2の部材406で構成された剛性ハウジング402で構成される。他の実施形態では、ハウジングは半剛性、半可撓性、又は可撓性である。第1の部材と第2の部材は、安定した構成で適合し合うように、(例えば図12Aに見られる)スナップ嵌め機構又は挿入可能なリップ/溝機構などによって相互に係合するように構成される。第1の部材又は上部ハウジング部材404は、作動部材410が摺動可能に嵌合する中心開口408を有する。第2の部材又は皮膚接触部材406は中空又は開放し、図11Bに見られるようにアプリケータが作動すると作動部材を受ける。アプリケータの作動前に(図11A)、図11Aの点線412で指示した作動部材の上面の平面は、例示的アプリケータの断面図である図12A〜図12Bの点線414で指示したハウジング402の第1の部材404の最上縁部の面と同一平面上にあるか、又はそれよりわずかに上/下にある。この構成では、作動部材の外部上面はハウジングの最上面と同一平面上にあり、したがって作動部材は作動前にハウジング内に入れ子状に収まるか、又は凹設される。作動部材が作動して、作動部材が第2の位置へと展開した後、作動部材はハウジング内に押し下げられて、作動部材の上面が、図12A〜図12Bの点線416で指示された第2のハウジング部材の上部リムによって画定された平面に近づく。認識されるように、作動前に作動部材がハウジング内に入れ子状に収まる(例えば作動部材がハウジングから外側に延在していない)設計は、アプリケータの不注意の展開を防止する。
[0106] 作動部材の上部外面がハウジングの最上(ハウジングの皮膚接触表面に対して近位側の)表面と面一であるアプリケータの内部構成要素は変更することができ、2つの実施形態が図12A〜図12B及び図13A〜図13Bに示され、図11A〜図11Bに対して同様の要素は、図12A〜図12B及び図13A〜図13Bが異なる実施形態であっても、同様の識別数字が与えられる。図12A〜図12Bでは、アプリケータ400が側断面図で示されている。ハウジング402の第1の部材404は、アプリケータの最上面を画定する上部リム420を有し、上面は点線414で指示されている。作動部材410はハウジング内に動作可能に位置決めされ、第1の位置と第2の位置の間で動作可能であり、点線412で示される面で指示された作動部材の上面は、第1の位置ではアプリケータの上面と同一平面上にあるか、又は図12Aに見られるようにアプリケータの上面よりわずかに低い。使用者が矢印422で示した力を加えると、作動部材は、作動部材と係合した保持部材424上に位置決めされたマイクロニードルアレイ(図示せず)を使用者の皮膚内に展開するために、第2の位置へと移動する。展開した第2の位置では、作動部材の上面は第2のハウジング部材406の上部リムによって画定された面に近づく、接触する、又はそれを越えて移動し、その面は点線416で指示されている。
[0107] 引き続き図12A〜図12Bを参照すると、作動部材410は、フィン426、428などの複数のガイドフィンに沿って第1の位置から第2の位置へと移動する。溝430などの各ガイドフィンの溝が、作動部材内に配置される。溝又はスロットがハウジングの第1及び第2の部材に同様に設けられて、各ガイドフィンをアプリケータ内に固定する。複数のガイドフィンは、ハウジングに対して作動部材のプランジャーを案内し、デバイスの作動中に位置合わせを維持する。各ガイドフィンは、鋭利な縁部がないように十分な厚さがある寸法にされ、縁部は鋭利な縁取りが確実にないようにする曲率半径で曲線にすることができる。各ガイドフィンはまた、いずれかの方向でハウジングに挿入できるようにする水平の対称軸を有することも望ましい。
[0108] 図13A〜図13Bは図11A〜図11Bのアプリケータの別の実施形態の断面側面図であり、図13Aは作動前のアプリケータを示し、図13Bは作動後のアプリケータを示す。この実施形態では、それぞれ(作動部材の上面によって画定された面と対応する)点線412と(第1のハウジング部材の上部リムによって画定された面と対応する)414によって示されるように、作動部材の上面が第1のハウジング部材404の上部リムより低いか、又はその下にあることから明白であるように、作動前のアプリケータはハウジング内に凹設された作動部材410を有する。図13Bに見られるように、力を加えることによって作動部材を作動させると、作動部材がその第2の位置へと動作し、作動部材の上面が(第1の位置にある作動部材の上面よりも)点線416によって指示された第2のハウジング部材406の上部リム407に近くなる。作動部材は、ポスト432、434などの複数のガイドポストに沿って第1の位置から第2の位置へと移動する。ガイドポストはハウジングの第1の部材からハウジングの第2の部材へと延在し、各部材に取り付けられる。作動部材の外周はガイドポストのそれぞれと接触し、これは作動部材の動作中にハウジングに対して作動部材を案内する働きをする。
[0109] また、図12A〜図12B及び図13A〜図13Bは、アプリケータ内に位置決めされたエネルギー貯蔵要素436を示す。以上で詳細に検討したように、作動部材によって力が加えられると、エネルギー貯蔵要素は第1の位置から第2の位置へと動作する。第1の位置から第2の位置への動作は、十分な力を加えた場合にのみ生じ、その結果、要素が逆転する。要素は、自発的に第1の位置と第2の位置との間で動作せず、第1の位置から第2の位置へ、及び第2の位置から第1の位置へと動作するには力を加える必要があるという点で、その両方の位置で安定している。好ましい実施形態では、要素を第2の位置から第1の位置へと動作させるために必要な力は、要素を第1の位置から第2の位置へと動作させるために必要な力よりも小さい。力を加えないと、要素はデバイスを作動した後に第1の位置へと戻ることができない。アプリケータの作動前に、エネルギー貯蔵要素は、皮膚と接触している第2のハウジング部材と接触し、作動後は、エネルギー貯蔵要素は(外カバーとも呼ばれる)ハウジングの第1の部材と接触する。作動部材が作動すると、エネルギー貯蔵部材に保存されているエネルギーを解放し、解放されたエネルギーは、作動部材と接触している微小突起保持部材に作用する。
使用方法
[0110] 別の態様では、有効作用物質を対象に投与する方法が提供される。該方法は、本明細書で説明するアプリケータのいずれか1つと組み合わせて微小突起アレイを提供することを含み、微小突起アレイは有効作用物質を含む。作用物質はアプリケータの作動によって経皮送達されて、微小突起アレイを展開して、対象の皮膚、又はより一般的には膜又は体表面に接触させる。投与される有効作用物質は当技術分野で知られている有効作用物質のいずれかのうち1つ又は複数とすることができ、例示により限定せず、強壮剤、鎮痛薬、抗関節炎薬、抗腫瘍薬を含む抗癌剤、抗コリン作用薬、抗痙攣薬、抗うつ薬、抗糖尿病剤、下痢止め薬、抗蠕虫薬、抗ヒスタミン薬、抗高脂血症薬、降圧剤、抗生物質や抗真菌剤や抗ウィルス薬や細菌発育阻止及び殺菌化合物などの抗感染薬、抗炎症薬、抗偏頭痛製剤、抗嘔吐剤、抗パーキンソン薬、止痒剤、抗精神病薬、解熱薬、鎮痙薬、抗結核薬、抗潰瘍薬、抗不安薬、食欲抑制剤、注意欠陥障害及び注意欠陥多動性障害の薬、カルシウム経路遮断薬や抗狭心症薬や中枢神経系薬やベータ遮断薬や抗不整脈薬などの心臓血管製剤、腐食剤、中枢神経系刺激薬、鬱血除去薬などの咳及び風邪の製剤、サイトカイン、利尿薬、遺伝物質、本草薬、ホルモン遮断薬、催眠薬、血糖降下薬、免疫抑制薬、角質溶解薬、ロイコトリエン阻害剤、分裂抑制剤、筋弛緩薬、麻薬拮抗薬、ニコチン、ビタミンや必須アミノ酸や脂肪酸などの栄養剤、抗緑内障薬などの目薬、麻酔薬などの鎮痛薬、副交感神経遮断薬、ペプチド薬、タンパク分解酵素、精神刺激薬、抗喘息薬などの呼吸薬、鎮静剤、プロゲストゲンやエストロゲンやコルチコステロイドや男性ホルモンや同化作用剤などのステロイド、禁煙薬、交感神経興奮剤、組織治癒促進剤、精神安定薬、冠動脈や末梢や大脳などの血管拡張薬、発疱薬、及びその組合せなどの幅広いクラスの化合物を含む。
[0111] 好ましい実施形態では、作用物質はタンパク質又はペプチドである。別の実施形態では、作用物質はワクチンである。以下の実施例1はヒト副甲状腺ホルモンをインビトロでブタの皮膚に投与する詳細を述べる。実施例2〜4は、ヒト副甲状腺ホルモンを被験者に投与する詳細を述べる。詳細な薬物動態学的分析など、微小突起アレイを使用したヒト副甲状腺ホルモンの被験者への投与に関する追加の詳細が、2010年5月4日出願の仮特許出願第61/331,226号にあり、この同時出願の内容はすべて参照により本明細書に組み込むものとする。マイクロニードルアレイで使用することができるペプチド及びタンパク質の追加の例には、オキシトシン、バソプレシン、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、上皮成長因子(EGF)、プロラクチン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、ルリベリン又は黄体形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)、インスリン、ソマトスタチン、グルカゴン、インターフェロン、ガストリン、テトラガストリン、ペンタガストリン、ウロガストロン、セクレチン、カルシトニン、エンケファリン、エンドルフィン、キョートルフィン、タフトシンン、サイモポイエチン、サイモシン、サイモスチムリン、胸腺液性因子、血清胸腺因子、腫瘍壊死因子、コロニ刺激因子、モチリン、ボンベシン、ダイノルフィン、ニューロテンシン、セルレイン、ブラジキニン、ウロキナーゼ、カリクレイン、P物質類似体及び拮抗薬、アンギオテンシン2、神経成長因子、血液凝固因子7及び9、塩化リゾチーム、レニン、ブラジキニン、チロシジン、グラミシジン、成長ホルモン、メラニン細胞刺激ホルモン、甲状腺ホルモン放出ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、パンクレオチミン、コレシストキニン、ヒト胎盤性ラクトゲン、ヒト絨毛性ゴナドトロピン、タンパク合成刺激ペプチド、胃抑制ペプチド、血管作用性小腸ペプチド血小板由来成長因子、成長ホルモン放出因子、骨形態形成タンパク質、及びこれらの合成類似体及び修飾及び薬理活性フラグメントがある。ペプチジル薬にはLHRHの合成類似体、例えばブセレリン、デスロレリン、フェルチレリン、ゴセレリン、ヒストレリン、リュープロライド(リュープロレリン)、ルトレリン、ナファレリン、トレプトレリン、及びその薬理活性塩も含まれる。オリゴヌクレオチドの投与も想定され、それにはDNA及びRNA、他の天然に生じるオリゴヌクレオチド、人為的なオリゴヌクレオチド、及びその任意の組合せ及び/又はフラグメントが含まれる。治療用抗体には、Orthoclone OKT3(ムロモナブCD3)、レオプロ(アブシキマブ)、リツキサン(リツキシマブ)、ゼナパックス(ダクリズマブ)、レミケード(インフリキシマブ)、シムレクト(バシリキシマブ)、シナジス(パリビズマブ)、ハーセプチン(トラスツズマブ)、マイロターグ(ゲムツズマブオゾガマイシン)、CroFab、DigiFab、キャンパス(アレムツズマブ)、及びゼヴァリン(イブリツモマブチウキセタン)が含まれる。
[0112] 本発明を、その好ましい特定の実施形態に関して説明してきたが、上記説明は例示的であり、本発明の範囲を制限するものではないことを理解されたい。本発明の当業者には、本発明の範囲に入る他の態様、利点、及び変更が明らかであろう。
[0113] 本明細書で言及したすべての特許、特許出願、及び公開は、参照により全体を本明細書に組み込むものとする。しかし、明示的定義を含む特許、特許出願、又は公開を参照により組み込むものとする場合、これらの明示的定義は、組み込まれたそれらが見られる特許、特許出願、又は公開に適用されるが、本願の本文、特に本願の特許請求の範囲の残りの部分には適用されないことを理解されたい。
実施例
[0114] 以下の実施例は、本明細書で説明する主題の作成及び使用方法の完全な開示及び説明を当業者に提供するように述べられており、主題の範囲を限定するものではない。他に指示されていない限り、部分は重量に基づき、温度は℃単位であり、圧力は気圧であるか、又はそれに近い値である。
実施例1
アプリケータの比較検査
[0115] 貫通効率及びhPTH(1−34)(ヒト副甲状腺ホルモン1−34フラグメントで、組み換えで生産された場合はテリパラチドとも呼ばれる)の送達能力に関して、B1、B2及びB3で指定され、図1A〜図1Fに示したものと同様の3つのスロット付きバネアプリケータを、図4A〜図4Bに示したタイプの「A」で指定されたアプリケータと比較した。アプリケータB1、B2及びB3は、スロット付きバネのエネルギー貯蔵要素とは正確な特徴が異なっていた(寸法及び材料)。アプリケータB1は厚さ0.012インチ(0.0305cm)のステンレス鋼、アプリケータB2は厚さ0.0155インチ(0.0394cm)で17−7ステンレス鋼で作成され、アプリケータB3は厚さ0.0155インチ(0.0394cm)で301ステンレス鋼で作成された。B1スロット付きバネにはB2及びB3スロット付きバネと比較して、外側からの凹みが多少長かった。
[0116] 微小突起アレイは、米国特許公開第2008−0269685号に記載されているようにDextran−70から製作され、hPTH(1−34)を含んでいた。使用したhPTH(1−34)の順序は以下の通りであった。
H-Ser-Val-Ser-Glu-Ile-Gln-Leu-Met-His-Asn-Leu-Gly-Lys-His-Leu-Asn-Ser-Met-Glu-Arg-Val-Glu-Trp-Leu-Arg-Lys-Lys-Leu-Gln-Asp-Val-His-Asn-Phe-OH(配列ID番号:1)
マイクロニードルは間隔200μmの四角錐で、マイクロニードルの高さは250μm、アレイの直径は11mmで、アレイごとに2742個のマイクロニードルがあった。
[0117] 検査はポリウレタン発泡材のバッキング上で平らに均したブタの皮膚で実施した。送達する見かけの投与量は、アレイ内及び皮膚上のhPTH(1−34)の残留量を分析することによって求めた。結果を表に示す。
[0118] 皮膚貫通効率(SPE)は、皮膚の処置に使用するアレイ上のマイクロニードルの数に対してマイクロニードルで処置した皮膚の領域にある穴の数をカウントして判断した。B1アプリケータの第1の再現のように、SPEの結果が一定程度低下したのは、スロット付きバネをプラスチックハウジング内に逆さまに設置する際に生じ得る誤差が原因であり得ると考えられる。
実施例2
ヒト副甲状腺ホルモン(hPTH(1−34))を含む2層微小突起アレイの調製
[0119] 以下のような第I相臨床試験に使用するために、治療上効果的な量のhPTH(1−34)(32μg)を含む微小突起アレイを以下のように調製した。
[0120] 最初に、微小突起アレイの特徴を概略説明する際に、アレイの微小隆起は一般に、DIT(ドラッグ・イン・チップ)層及び「バッキング」層を含むものと特徴付けることができる。DIT層は水溶性マトリックス中にhPTH(1−34)を含む。使用するhPTH(1−34)の順序は以下の通りである。
H-Ser-Val-Ser-Glu-Ile-Gln-Leu-Met-His-Asn-Leu-Gly-Lys-His-Leu-Asn-Ser-Met-Glu-Arg-Val-Glu-Trp-Leu-Arg-Lys-Lys-Leu-Gln-Asp-Val-His-Asn-Phe-OH(配列ID番号:1)
[0121] 微小突起の先端は、本明細書では先端又は微小隆起の最底部分にある(すなわち、皮膚に載せた場合に皮膚に近い)層とも呼ばれ、また本明細書では(アレイの基部から遠い)「端部」とも呼ばれる。これらの実施例のうち幾つかで言及される「バッキング」層は、アレイの基部に近い微小隆起の上部、さらに基部自体の両方を含み、基部はアレイのうち先端を支持する部分である。バッキング層は生体適合性で非水溶性のマトリックスを含む。本発明のアレイデバイスでは、微小隆起の上部の材料は基部の材料自体と同じであり、したがってDIT層の頂部で金型を充填するために単層として非水溶性マトリックス配合物が適用される。
[0122] 微小構造アレイのDIT層は皮膚中に溶解し、表2−1に提供された成分を含む。酢酸塩はhPTH(1−34)薬剤物質中の対イオンである。
[0123] アレイのバッキング部又は層は、ポリ(DL−ラクチド−コ−グリコリド)75:25で構成され、エステルが末端であった(商標:LACTEL(登録商標))。
[0124] 配合物(すなわち、DIT配合物)の先端部分を形成する成分を、ドラッグ・イン・チップ(DIT)構造を形成するために微小構造空隙を含むシリコーン金型内で水に溶解させ、注型し、乾燥させた。水不溶性で生体適合性のポリマーであるポリ(DL−ラクチド−コ−グリコリド)75:25をアセトニトリルに溶解させて、バッキング配合物を提供し、次にこれをシリコーン金型内でDIT層の頂部にコーティングしてから乾燥させた。処理中に溶媒をバッキング部(基部に近い上部、及び基部)から除去し、ICHガイドラインで推奨されている量より低いレベルに制限した。
実施例3
ヒト副甲状腺ホルモン(hPTH(1−34))を含む微小突起アレイを含む経皮送達デバイス(TDS)の調製
[0125] 最終的な経皮/マイクロニードル送達システム製品(本明細書では「TDS」と略すことがある)を組み立て、これは実施例2で上述した微小突起アレイを含んでいた。製品は、微小構造のアレイを使用して皮膚の角質層バリア層を横切って全身用量のhPTH(1−34)を送達するように設計された。最終的なTDS製品は、2つの構成要素、すなわち、薬剤製品を含むプランジャーアレイアセンブリとアプリケータアセンブリとを一体化することによって形成され、これらの2つの品目は別個にパッケージ化されて、臨床現場で一体化された(臨床データに関しては以下の実施例4を参照)。
[0126] プランジャーアレイアセンブリに含まれる微小突起アレイは、六角形パターンに配置された直径11ミリメートルの約2700個の微小構造を有する。プランジャーアレイアセンブリは、この場合はプラスチックプランジャーとして、接着ラミネートでアレイバッキング部材に装着された微小突起アレイで構成される。プランジャーアレイアセンブリは、保護容器内にパッケージ化し、乾燥窒素環境中でパウチにより密封した。
[0127] アプリケータアセンブリは、皮膚と接触する接着部及び剥離ライナを有するプラスチックシェル又はハウジングと、プランジャーアレイアセンブリを加速するのに必要なエネルギーを提供するエネルギー貯蔵部材(この場合は金属バネ)と、臨床でプランジャーアレイアセンブリと一緒に組み立てるまでこれらの品目を一緒に保持する要素とを含む。このユニットを保護容器内でパッケージ化し、パウチにより密封した。
[0128] 組み立てた最終的薬剤製品は、アプリケータアセンブリに挿入するプランジャーアレイアセンブリで構成される。TDSは、バネを圧縮し、次にプランジャーを捻って、使用するまで圧縮したバネを所定の位置にロックし保持することによって作動する。作動すると、バネは保存されたエネルギーをプランジャーに送達して、加速させ、皮膚と接触させる。皮膚と接触すると、微小構造が角質層を貫通し、hPTHが迅速に皮膚中に溶解する。バネを作動してhPTHを送達した後、デバイスを外して廃棄する。アプリケータアセンブリ及びプランジャーアレイアセンブリ、さらに組み立てた最終TDS製品は、図4A〜図4Bに示すものに対応する。
実施例4
インビボ検査:微小突起アレイによる健康な被験者へのヒト副甲状腺ホルモンhPTH(1−34)の投与
[0129] 16人の健康な女性ボランティアで、オープンラベルで1回分投与の無作為化シーケンスの三系交差検査を実施し、商標FORTEO(登録商標)で市販されている皮下投与した(SC)hPTH(テリパラチド)20μgに対して、商標MicroCor(登録商標)で識別され実施例2及び3で説明するマイクロニードル経費送達システムを使用して送達した32μgのhPTH(1−34)及び64μgのhPTH(1−34)(32μgのhPTH(1−34)×2)の薬物動態学を(追加の二次エンドポイントとともに)明らかにした。静脈痙攣により採血が困難であったので、最初の処置後に1人の被験者が中止した。実施例2及び3で説明した製品は、この実施例では一般的に「MicroCor(登録商標)hPTH(1−34)」、又は単に「MicroCor(登録商標)」と呼ぶ。
[0130] 被験者は、MicroCor(登録商標)デバイスを腹部部位に5分間適用することにより、1回分投与の32μgのhPTH(1−34)又は64μgのhPTH(1−34)(32μg×2)を受けた。FORTEO(登録商標)での処置は、皮下注射として腹壁に投与することによって遂行した。処置は48時間という洗浄期間で分けた。血漿のサンプリングスケジュールは以下の通りであった。すなわち、処置前5分、10分、15分、20分、25分、30分、40分、50分、60分、75分、90分、120分、180分、240分、300分、360分、及び処置後24時間である。バイタルサインは、処置前に、及び処置後15分及び30分、及び1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間、8時間、10時間、12時間及び24時間にモニタした。試験の最初から最後まで、有害事象をモニタした。追加の評価項目には(i)最初の処置前、及び最終処置の2週間後に抗PTH抗体の測定、(ii)処置前、及び処置後1時間、2時間、3時間、4時間、5時間、6時間及び24時間での血清カルシウム、リン、アルブミン、及びタンパク質の測定、さらに(iii)MicroCor(登録商標)の接着が含まれた。下表で試験結果が要約されている。
[0131] MicroCor(登録商標)デバイスでのhPTHの適用は、良好な皮膚の耐性を実証した。皮膚効果は一過性で十分に耐容性があり、軽度から中程度の紅斑が観察された。
[0132] 全体的安全性に関して、すべての治療法は十分に耐容性があった。重大な有害事象も予想外の有害事象も発生しなかった。実際、MicroCor(登録商標)デバイスとForteo(登録商標)に基づく処置とを介したhPTHの適用には、全体的な処置に関連する有害事象に違いがなかった。血清カルシウム中に有意の変化は観察されず、抗PTH抗体も検出されず、このことも被験者でMicroCor(登録商標)に基づく処置の全体的安全性をさらに実証した。
[0133] 表4−2に要約されたデータから分かるように、Forteo(登録商標)製品に対して、MicroCor(登録商標)送達システムは、作用物質の皮下注射と比較してTmaxが短くなる、Cmaxが高くなる、排出半減期T1/2が短くなるなど、迅速な薬剤動態学的特性を示す。hPTH(1−34)の吸収は、両方のMicroCor(登録商標))処置について、投与量を正規化したCmaxが高くなり、Tmax値が小さくなることによって示されるように、Forteo(登録商標)製品よりもMicroCor(登録商標)送達システムの方が迅速に生じる。MicroCor(登録商標)デバイスによる投与に基づく半減期もForteo(登録商標)より短かった。さらに、MicroCor(登録商標)デバイスを使用した適用の方が、hPTH(1−34)の所望の拍動性送達プロファイル(すなわち、迅速な立ち上がり及びCmax到達後の迅速なオフセット)を達成するのにより効果的であった。
[0134] MicroCor(登録商標)に基づく送達の結果、薬剤の排出がより速くなる。血漿中濃度(正規化済み)対時間のプロットに基づき、MicroCor(登録商標)に基づく処置では、Cmaxの50%に到達する時間が32及び64マイクログラムの処置の両方について(すなわち、0.5という正規化した血漿中濃度に到達する時間に基づいて)、約20分であった。対照的に、Forteo(登録商標)に基づく処置では、投与後の時間に基づき、Cmaxの50%に到達する時間は約1.5時間(90分)であった。このように、MicroCor(登録商標)に基づく処置でCmaxの50%に到達する時間は、皮下注射したPTH(Forteo(登録商標))で観察した時間よりも約1/4.5であり、このことはMicroCor(登録商標)システムのようにマイクロニードルアレイから経皮投与した場合、薬剤の排出が顕著に速くなることを示す。
[0135] 最後に、薬剤送達後のMicroCor(登録商標)送達システムのPTH含有量の残留物分析に基づき、平均して薬剤の約85%がデバイスから送達されたこと(すなわち85%の送達効率)が明らかにされた。

Claims (14)

  1. 微小突起アレイのアプリケータであって、
    第1の安定構成及び第2の安定構成を有するエネルギー貯蔵要素を備え、前記エネルギー貯蔵要素に力を加えると、これを前記第1の安定構成から前記第2の安定構成へと移行させることができ、前記エネルギー貯蔵要素が前記第1の安定構成から前記第2の安定構成へと移行するために必要な力が、前記要素が前記第2の安定構成から前記第1の安定構成へと移行するために必要な力より小さく、さらに、
    外部の力を前記エネルギー貯蔵要素に伝達することができ、第1の位置と第2の位置との間で動作可能である作動部材と、
    前記作動部材に接続され、前記第1の安定構成から前記第2の安定構成へと移行するときに前記エネルギー貯蔵要素の作用を受ける微小突起保持部材と、
    前記作動部材が摺動可能に嵌合する開口を有する外部カバーと、
    皮膚に対してフラットに配置することができる部分を有し、前記外部カバーの端部に接触するように配置される皮膚接触部材とを備え、
    前記作動部材に力を加えると、前記作動部材は前記第1の位置から前記第2の位置へ動作し、これによりエネルギー貯蔵要素を前記第1の安定構成から前記第2の安定構成へと移行する、アプリケータ。
  2. 前記エネルギー貯蔵要素は、対称軸と、何らかの整数nに対してn回の回転対称とを有する、請求項1に記載のアプリケータ。
  3. 前記対称軸の方向に力を加えると、前記エネルギー貯蔵要素が前記第1の安定構成から前記第2の安定構成へと移行する、請求項2に記載のアプリケータ。
  4. nの値は、3と6の間である、請求項2〜3のいずれか1項に記載のアプリケータ。
  5. 前記エネルギー貯蔵要素は、全体的に円錐台形であり、錐台の頂部、錐台の底部、又はその両方からのスロットを有する、請求項1又は2に記載のアプリケータ。
  6. 前記作動部材に力を加えると、前記エネルギー貯蔵要素は、前記外部カバーの下面と前記微小突起保持部材の間に位置する第1の安定構成から、前記外部カバーと接触している第2の安定構成へと移行する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアプリケータ。
  7. 前記作動部材は前記外部カバー内で前記第1の位置と前記第2の位置との間で動作し、前記第1の位置では、前記作動部材は、前記外部カバーの上面から延在するか、前記外部カバー内に凹設される、請求項1〜6のいずれかに記載のアプリケータ。
  8. 微小突起アレイが前記微小突起保持部材に取り付けられ、前記微小突起アレイは基部を備え、前記作動部材の作動後、前記微小突起アレイの基部のレベルは前記皮膚接触部材の皮膚接触表面より下にある、請求項1〜7のいずれかに記載のアプリケータ。
  9. 前記エネルギー貯蔵要素が前記第1の安定構成にある場合、前記エネルギー貯蔵要素は前記微小突起保持部材と機械的結合関係にある、請求項1〜8のいずれかに記載のアプリケータ。
  10. 前記外部カバーの開口は、自身の対向する側にプラットホームを有する細長い開口であり、
    前記微小突起保持部材は、前記エネルギー貯蔵要素を配置することができる全体的にワッシャー形状の表面、及び前記外部カバーの開口のプラットホームと嵌合することができ、前記開口を通って適合することができる表面を備え、
    前記エネルギー貯蔵要素は、前記作動部材と前記外部カバーとの間に配置され、
    前記皮膚接触部材は、全体的にワッシャー形状で前記外部カバーに接続され、
    前記作動部材が前記開口のプラットホームと嵌合すると、前記エネルギー貯蔵要素が第1の貯蔵エネルギー力を持ち、
    前記作動部材が前記プラットホームともはや嵌合しないように開口内で移動すると、前記エネルギー貯蔵要素が貯蔵エネルギーを解放することで第1の安定構成から第2の安定構成へと移行し、それにより前記作動部材を動作させる、請求項1に記載のアプリケータ。
  11. 前記開口のプラットホームと嵌合すると、前記エネルギー貯蔵要素は、圧縮されることによって前記第1の貯蔵エネルギー力を持つ、請求項10に記載のアプリケータ。
  12. 前記微小突起アレイを展開する方向での前記作動部材の動作を防止する安全機構をさらに備える、請求項1〜11のいずれかに記載のアプリケータ。
  13. 前記安全機構は、前記アプリケータ外部カバー上に保護キャップを備えるか、又は前記作動部材に動作可能に挿入されるピンを備える、請求項12に記載のアプリケータ。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のアプリケータと、有効作用物質を含む微小突起アレイと備える、デバイス。
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