JP5968176B2 - 蒸気タービン設備 - Google Patents

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Description

本発明は、二酸化炭素分離装置を備えた蒸気タービン設備に関する。
ボイラ等の蒸気発生源の排気ガス中の二酸化炭素を分離回収するために、化学吸収法を利用した二酸化炭素回収装置を備えた蒸気タービン設備がある(特許文献1等参照)。
特願2009−293717号公報
化学吸収法では、蒸気タービンから抽気した大量の蒸気を二酸化炭素分離用の熱源として要する。そのため、化学吸収法を利用した二酸化炭素分離回収装置を設けた蒸気タービン設備の場合、低圧タービンに供給する蒸気の一部を二酸化炭素分離回収装置の熱源として使用するため、通常の蒸気タービン設備と比べても系内を流れる蒸気の流量や圧力の変動を抑えることは重要である。
しかし、低圧タービンの経年劣化により低圧タービンにおける蒸気の降下圧力が減少すると、その分だけ低圧タービンに流入する蒸気圧力、ひいては二酸化炭素分離回収装置に供給する蒸気圧力が低下してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、二酸化炭素分離回収装置に所要圧力の蒸気を永続的に供給することができる蒸気タービン設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、蒸気発生源と、この蒸気発生源で発生した蒸気で駆動する高圧タービンと、この高圧タービンを駆動した蒸気で駆動する低圧タービンと、前記蒸気発生源から排出される排気ガスの二酸化炭素を前記高圧タービンを駆動した蒸気の一部を熱源として分離回収する二酸化炭素分離回収装置と、前記高圧タービンを駆動した蒸気を前記低圧タービンに導く配管と、該配管から分岐して前記高圧タービンを駆動した蒸気の一部を前記二酸化炭素分離回収装置に導く抽気管とを備え、前記低圧タービンが、初段を含む少なくとも1つの段落の静翼の迎角を、前記抽気管を介して前記二酸化炭素分離回収装置に導かれる蒸気の圧力が前記二酸化炭素分離回収装置の所要蒸気圧力となるように変更する静翼角度変更機構を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、二酸化炭素分離回収装置に所要圧力の蒸気を永続的に供給することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る蒸気タービン設備の全体構成を表す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る蒸気タービン設備の低圧タービンの初段静翼ダイヤフラムの構成例を表す概略図である。 本発明の第1の実施の形態に係る蒸気タービン設備の低圧タービンの初段静翼ダイヤフラムにおけるダイヤフラム内輪側の植え込み部及びスペーサをタービン径方向外側から見た図である。 本発明の第2の実施の形態に係る蒸気タービン設備の低圧タービンの初段静翼ダイヤフラムの構成例を表す概略図である。
以下に図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態に係る蒸気タービン設備の全体構成を表す概略図である。
図1に示した蒸気タービン設備は、ボイラ1、高圧タービン3、中圧タービン6、低圧タービン9、復水器11、及び二酸化炭素分離回収装置50を備えている。
ボイラ1は化石燃料焚きボイラであって蒸気発生源の一例である。このボイラ1で化石燃料を燃焼し復水器11から供給された復水を加熱し、高温高圧の蒸気を発生させる。このボイラ1で発生した蒸気は主蒸気管2を介して高圧タービン3に導かれ、高圧タービン3を駆動する。高圧タービン3を駆動して減圧した蒸気は、高圧タービン排気管4を流下してボイラ1に導かれ、再度加熱されて再熱蒸気となる。
ボイラ1で加熱された再熱蒸気は、高温再熱蒸気管5を介して中圧タービン6に導かれて中圧タービン6を駆動する。中圧タービン6を駆動して減圧した蒸気は、中圧タービン排気管7を介して低圧タービン9に導かれ、低圧タービン9を駆動する。低圧タービン9を駆動して減圧した蒸気は、低圧タービン排気管10を介して復水器11に導かれる。復水器11は冷却水配管(不図示)を備えており、復水器11に導かれた蒸気と冷却水配管内を流れる冷却水とを熱交換させて蒸気を復水する。復水器11で復水された復水は再びボイラ1に送られる。
高圧タービン3、中圧タービン6及び低圧タービン9は、タービンロータ12によって同軸上に連結されている。また、タービンロータ12には発電機13が連結されていて、高圧タービン3、中圧タービン6及び低圧タービン9の回転動力によって発電機13が駆動し、高圧タービン3、中圧タービン6及び低圧タービン9の出力が電力として取り出される。
二酸化炭素回収分離装置50は、低圧タービン9に供給される蒸気の一部を熱源として、ボイラ1から排出される排気ガスの二酸化炭素を分離回収する装置である。この二酸化炭素分離回収装置50は、リボイラ21、吸収塔16、再熱塔18及び吸収液熱交換器20を備えている。
リボイラ21は、中圧タービン6と低圧タービン9とを繋ぐ中圧タービン排気管7から分岐した抽気管25の途中に設けた熱交換器であり、低圧タービン9の供給する蒸気の一部を熱源として再熱塔23のリッチ吸収液(後述)を加熱する。リッチ吸収液と熱交換して冷却された蒸気はタービン復水系に供給され、ドレンとして回収されてボイラ1に再度供給される。
二酸化炭素分離回収装置50では、二酸化炭素を含んだボイラ1の排気ガス(ボイラ排ガス)は、ボイラ排ガス系統14を介して流下し、当該ボイラ排ガス管14に設けたボイラ排ガス昇圧ファン15によって昇圧され、ボイラ排ガス冷却器(不図示)で冷却されて吸収塔16に供給される。ボイラ排ガスに含まれた二酸化炭素ガスは吸収塔16において吸収液に吸収され、二酸化炭素が除去されたボイラ排ガス(処理ガス)が排出される。吸収塔16から排出された処理ガスは、吸収塔出口ボイラ排ガス管17を介して煙突(不図示)に供給され、この煙突(不図示)から大気に排出される。一方、ボイラ排ガスの二酸化炭素ガスを吸収した吸収液(リッチ吸収液)は吸収塔16から排出され、リッチ吸収液移送ポンプ19によって昇圧されて吸収液熱交換器20に供給され、吸収液熱交換器20で加熱されて再生塔18に供給される。
吸収塔16から再生塔18に供給されたリッチ吸収液は、再生塔内吸収液抜き出し管23を介してリボイラ21に供給され、タービンサイクルから抽気した蒸気と熱交換し、加熱されて再生塔18の内部に戻って二酸化炭素ガスと分離される。リッチ吸収液から分離した二酸化炭素は二酸化炭素ガス排気管22を介して再生塔18から排出され、リフラックスドラム(不図示)で水分と分離されて二酸化炭素の液化貯留設備(図示せず)に供給され貯留される。一方、リフラックスドラム(不図示)で二酸化炭素と分離された水分はリフラックスドラムポンプ(不図示)で昇圧されて再生塔18に戻される。
再生塔18で二酸化炭素と分離した吸収液は再生塔18から排出され、吸収塔16から再生塔18に供給されるリッチ吸収液と吸収液熱交換器20で熱交換する。リッチ吸収液と熱交換して冷却された吸収液は、リーン吸収液移送ポンプ24によって昇圧され、リーン吸収液冷却器(不図示)で冷却されて吸収塔16に戻される。
上記構成の本実施の形態に係る蒸気タービン設備の大きな特徴は、低圧タービン9が静翼角度変更機構を備えていることにある。静翼角度変更機構とは、作動流体であるタービン中心線に対する静翼の角度、すなわち迎角を変更する機構をいう。
図2は低圧タービン9の初段静翼ダイヤフラムの構成例を表す概略図である。同図は一部の初段静翼ダイヤフラムを蒸気流通方向の下流側から見た斜視図である。
同図に示した低圧タービン9の初段静翼ダイヤフラムは全体として静翼角度変更機構を構成していて、静翼31、ダイヤフラム外輪33、ダイヤフラム内輪35、及びスペーサ37を備えている。
静翼31の根本(タービン径方向の外側部分)及び先端(タービン径方向の内側部分)には、ダイヤフラム外輪33及びダイヤフラム内輪35とそれぞれ連結するための植え込み部32が設けられている。植え込み部32は、同図ではダイヤフラム内輪35側のもののみが見えているが、ダイヤフラム外輪33側にも存在する。タービン中心軸に直交する面で切断した植え込み部32の断面は、特に図示していないが、スペーサ37の端面にあるくびれ部分37aと同様のくびれ部分を有している。ダイヤフラム外輪33の内周部及びダイヤフラム内輪35の外周部には、それぞれ外輪溝34及び内輪溝36が設けられている。タービン中心軸に直交する面で切断したダイヤフラム外輪33及びダイヤフラム内輪35の断面で見ると、外輪溝34及び内輪溝36の外形線は植え込み部32やスペーサ37の断面に対応した形状をしている。したがって、植え込み部32は、外輪溝34及び内輪溝36に対して蒸気流通方向に挿入されて外輪溝34及び内輪溝36の延在方向にスライド可能であり、こうして植え込み部32がダイヤフラム外輪33及びダイヤフラム内輪35に支持されることで、ダイヤフラム外輪33及びダイヤフラム内輪35に対して静翼31が連結されている。
ここで、外輪溝34は、蒸気流通方向の上流側から下流側に向かって弧状に形成されている。一方の内輪溝36も外輪溝34に対応して蒸気流通方向の上流側から下流側に向かって弧状に形成されている。本実施の形態では、外輪溝34及び内輪溝36とも静翼31の負圧面側(背側)に凸となる弧を描くように形成されている。
図3はダイヤフラム内輪35側の植え込み部32及びスペーサ37をタービン径方向外側から見た図である。
前述したように植え込み部32は外輪溝34及び内輪溝36に沿ってスライド可能である。したがって、例えば同図に示したように、実線で示した植え込み部32を外輪溝34及び内輪溝36に沿って移動させ、二点鎖線で示した位置に移動させるといったことができる。同図の場合、植え込み部32が実線で示した位置にあるときに比べ、植え込み部32が二点鎖線で示した位置にあるときは、静翼31が後縁側(蒸気流通方向の下流側)に移動して、静翼31の迎角が大きくなり(θ<θ')、周方向に隣接する静翼31の間の最小間隙が減少する(S>S’)。なお、植え込み部32を外輪溝34及び内輪溝36に沿って移動させるに当たって、周方向に隣接する植え込み部32同士が干渉して移動を阻害するような場合には隣接する植え込み部32同士の間に若干の間隙を適宜設けることもできる。
また、外輪溝34及び内輪溝36の空きスペースにはスペーサ37が挿入され、スペーサ37によって外輪溝34及び内輪溝36において植え込み部32が拘束され固定されている。ここで言う空きスペースとは、植え込み部32が占めるスペースを除く外輪溝34及び内輪溝36内のスペースであり、本実施の形態においては、植え込み部32の位置によらず、静翼31の前縁側及び後縁側に存在する。したがって、本実施の形態の場合、植え込み部32に接触して空きスペースを埋める形状に構成した前後のスペーサ37が、外輪溝34及び内輪溝36内の植え込み部32の位置に応じて複数組用意されている。例えば植え込み部32を同図のように移動させる場合には、スペーサ37(実線)を外輪溝34及び内輪溝36から抜き取り、外輪溝34及び内輪溝36の内部で植え込み部32を実線の位置から二点鎖線の位置までスライドさせた後、スペーサ37’(二点鎖線)を外輪溝34及び内輪溝36に挿入して植え込み部32を固定する。
次に本実施の形態の動作を説明する。
本実施の形態においては、ボイラ1で発生した蒸気を作動流体として高圧タービン3、中圧タービン6及び低圧タービン9を駆動し、高圧タービン3、中圧タービン6及び低圧タービン9で得た回転動力を発電機13で電気エネルギーに変換する。低圧タービン9を駆動した蒸気は、復水器11で復水してボイラ1に再び供給される。また、ボイラ1で発生したボイラ排気ガスは吸収塔16に供給され、含有する二酸化炭素が吸収液に吸収される。二酸化炭素を吸収されたボイラ排ガスは処理ガスとして大気に放出される。一方、二酸化炭素を吸収したリッチ吸収液は再生塔18に送られ、中圧タービン6から低圧タービン9に供給される蒸気の一部とリボイラ21で熱交換して二酸化炭素と分離される。二酸化炭素と分離した吸収液は吸収塔16に戻される。吸収液から分離された二酸化炭素は再生塔18から排出され、二酸化炭素の液化貯留設備に貯留される。
続いて作用効果を説明する。
(1)経年劣化への対策
蒸気タービン設備の低圧タービン9は高圧タービン3等の他のタービンを駆動した蒸気を作動媒体とするため、蒸気に含まれる液滴が他のタービンに比べて多くなる。そのため、低圧タービン9は、他のタービンに比べて経年劣化の進行が早く降下圧力も低下し易い。低圧タービン9の降下圧力が低下すると、それだけ低圧タービン9に供給される蒸気(本実施の形態では中圧タービン6から排出された蒸気)の圧力が下がり、二酸化炭素分離回収装置50に供給する蒸気圧力が低下してしまい、二酸化炭素分離回収装置50の熱源に不足が生じ二酸化炭素の分離回収性能を低下させてしまう。
それに対し、本実施の形態によれば、低圧タービン9の降下圧力が低下した場合でも、外輪溝34及び内輪溝36内で植え込み部32をスライドさせ、周方向に隣接する静翼31の間の間隙を狭めて低圧タービン9の初段静翼ダイヤフラムの流路面積を狭めることによって、初段ダイヤフラムでの圧力降下を増大させ、低圧タービン9の降下圧力を回復させることができる。したがって、二酸化炭素分離回収装置50に所要圧力の蒸気を永続的に供給し、二酸化炭素分離回収装置50の熱源の不足の発生、ひいては二酸化炭素の分離回収性能の低下を抑制することができる。
(2)作業負担の抑制
静翼31、ダイヤフラム外輪33及びダイヤフラム内輪35を交換する必要がなく、静翼31を移動させてスペーサ37を交換すれば静翼31の迎角を変更することができるため、作業の負担を比較的抑えられることもメリットである。
(3)高剛性
植え込み部32はダイヤフラムの前後端面間に延びる外輪溝34及び内輪溝36に係合していて、静翼31の中心線(静翼31の翼型を通ってタービン径方向に延びる線とする)を中心とした回転方向への動き、及びタービン回転方向への動きが拘束されている。また、植え込み部32と同じく外輪溝34及び内輪溝36に挿入したスペーサ37によって、植え込み部32のタービン軸方向への動作も拘束されている。しかも、植え込み部32は、隣接する植え込み部32やスペーサ37と接触し合って拘束されている。したがって、タービン軸方向、タービン回転方向、及び自己の回転方向の動きが強固に拘束されていて高剛性である。
(4)簡素
ダイヤフラム外輪及びダイヤフラム内輪に対して植え込み部を軸方向に組み入れる方式のものを基礎にして、外輪溝34及び内輪溝36を弧状に形成し、同溝内における植え込み部32の位置に応じた複数のスペーサ37を用意するだけで構成できるので、大掛かりな装置を追加する必要がなく、構成が簡素であることも大きなメリットである。
(5)低廉
大掛かりな装置を追加する必要がなく構成が簡素であるので、コスト増大を抑えることができる。
(6)蒸気タービンへの適正
単に静翼の迎角を変更できれば良いだけであれば、例えば圧縮機の入口案内羽根(Inlet Guide Vane)のようにアクチュエータを使って運転中でも静翼の迎角が変更できるような構成とすることも考えられる。対する本実施の形態の場合、静翼31の迎角を変更するのに、低圧タービン9を停止させてスペーサ37を交換する等の作業者による作業を要する。しかし、蒸気タービンにあって静翼の迎角の変更作業が想定される機会は基本的に低圧タービン9が劣化したときであって頻度は極めて低い。したがって、静翼の迎角の変更作業の容易性を重視してアクチュエータで静翼を駆動する構成とするよりは、剛性に優れ構成が簡素で低廉である本実施の形態は蒸気タービンに好適に適用することができる。
(7)
本実施の形態の場合、静翼31の迎角を変更する(低圧タービン9の降下圧力を回復する)のに静翼31が移動して同一段落の動翼(不図示)に近付く。したがって、初段静翼ダイヤフラム内における静翼31及び動翼間の圧力損失を抑制することができ、この特徴による低圧タービン9の降下圧力の回復効果への貢献も期待できる。
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態に係る蒸気タービン設備の低圧タービンの初段静翼ダイヤフラムの構成例を表す概略図である。同図ではダイヤフラム外輪とダイヤフラム内輪とをタービン中心軸を含む面で切断した断面で表してある。
本実施の形態が第1の実施の形態と相違する点は静翼角度変更機構の構成にある。本実施の形態の静翼角度変更機構は、静翼に回転軸を設けて回転軸を中心にして静翼を回転させて静翼の迎角を変更するものであり、ダイヤフラム外輪133、ダイヤフラム内輪135、及びダイヤフラム外輪133及びダイヤフラム内輪135に軸支された回転軸134,136を有する静翼131を備えている。
回転軸134は、静翼131のタービン径方向外側の端部(根部側)に接続しており、ダイヤフラム外輪133を貫通して他の静翼131の回転軸とともにリンク機構(図示せず)を介して静翼駆動装置(不図示)に接続している。静翼131の先端側の回転軸136はダイヤフラム内輪135に挿入されている。ダイヤフラム外輪133の内周部には凹部122が設けられており、静翼131のプラットフォーム部109は、この凹部122内に収容されていて凹部122内で回転軸134を中心に回転するようになっている。凹部122の形状は特に限定されないが、プラットフォーム部109の回動動作を許容するようにプラットフォーム部9の回動軌跡に干渉しない形状をしている。
上記構成により、静翼駆動装置により駆動されると、静翼131が回転軸134を中心にして回動し、蒸気に対する静翼131の迎え角が変わる。このとき、低圧タービン9の初段の全ての静翼131はリンク機構を介して連結されていて一斉に同じように動作する。
本実施の形態のように回転軸134,136を中心に静翼131を回転させて静翼131の迎え角を変更することができるので、第1の実施の形態で説明した本発明の基本的効果(1)を得ることができる。また、静翼131の迎角の変更については第1の実施の形態よりも更に容易である。
(その他)
上記実施の形態では、低圧タービン9の初段に静翼角度変更機構を設けた場合を例に挙げて説明したが、初段のみならず、初段を含む複数段落に適用しても良い。また、高圧タービン3、中圧タービン6及び低圧タービン9を有する蒸気タービン設備に本発明を適用した場合を例に挙げて説明したが、例えば中圧タービンを備えずタービン部として高圧タービン及び低圧タービンのみしか備えない蒸気タービン設備にも本発明は適用可能である。また、蒸気発生源としてボイラ1を備えた場合を例に挙げて説明したが、例えばコンバインドサイクルに本発明を適用する場合には、ガスタービンからの排気ガスを熱源とする再熱器が蒸気発生源を構成する。
1 ボイラ(蒸気発生源)
3 高圧タービン
6 中圧タービン
9 低圧タービン
31 静翼(静翼角度変更機構)
32 植え込み部(静翼角度変更機構)
33 ダイヤフラム外輪(静翼角度変更機構)
34 外輪溝(静翼角度変更機構)
35 ダイヤフラム内輪(静翼角度変更機構)
36 内輪溝(静翼角度変更機構)
37 スペーサ(静翼角度変更機構)
50 二酸化炭素分離回収装置
131 静翼(静翼角度変更機構)
133 ダイヤフラム外輪(静翼角度変更機構)
134 回転軸(静翼角度変更機構)
135 ダイヤフラム内輪(静翼角度変更機構)
θ,θ’ 迎角

Claims (6)

  1. 蒸気発生源と、
    この蒸気発生源で発生した蒸気で駆動する高圧タービンと、
    この高圧タービンを駆動した蒸気で駆動する低圧タービンと、
    前記蒸気発生源から排出される排気ガスの二酸化炭素を前記高圧タービンを駆動した蒸気の一部を熱源として分離回収する二酸化炭素分離回収装置と
    前記高圧タービンを駆動した蒸気を前記低圧タービンに導く配管と、該配管から分岐して前記高圧タービンを駆動した蒸気の一部を前記二酸化炭素分離回収装置に導く抽気管とを備え、
    前記低圧タービンが、初段を含む少なくとも1つの段落の静翼の迎角を、前記抽気管を介して前記二酸化炭素分離回収装置に導かれる蒸気の圧力が前記二酸化炭素分離回収装置の所要蒸気圧力となるように変更する静翼角度変更機構を備えていることを特徴とする蒸気タービン設備。
  2. 請求項1の蒸気タービン設備において、
    前記静翼角度変更機構は、
    蒸気流通方向の上流側から下流側に向かって弧状に形成された外輪溝を有するダイヤフラム外輪と、
    前記外輪溝に対応して弧状に形成された内輪溝を有するダイヤフラム内輪と、
    前記外輪溝及び前記内輪溝に挿入されて前記外輪溝及び前記内輪溝の延在方向にスライド可能に支持された植え込み部を有する静翼と、
    前記外輪溝及び前記内輪溝の空きスペースに挿入されて前記植え込み部を固定するスペーサと
    を備えていることを特徴とする蒸気タービン設備。
  3. 請求項1の蒸気タービン設備において、
    前記静翼角度変更機構は、
    ダイヤフラム外輪と、
    ダイヤフラム内輪と、
    前記ダイヤフラム外輪及び前記ダイヤフラム内輪に軸支された回転軸を有する静翼と
    を備えていることを特徴とする蒸気タービン設備。
  4. 請求項2又は3の蒸気タービン設備において、前記静翼角度変更機構は、前記低圧タービンの初段静翼に設置されていることを特徴とする蒸気タービン設備。
  5. 請求項4の蒸気タービン設備において、
    前記高圧タービンを駆動した蒸気で駆動する中圧タービンを更に備え、
    前記低圧タービンは、前記中圧タービンを駆動した蒸気で駆動する
    ことを特徴とする蒸気タービン設備。
  6. 蒸気発生源と、
    この蒸気発生源で発生した蒸気で駆動する高圧タービンと、
    この高圧タービンを駆動した蒸気で駆動する低圧タービンと、
    前記蒸気発生源から排出される排気ガスの二酸化炭素を前記高圧タービンを駆動した蒸気の一部を熱源として分離回収する二酸化炭素分離回収装置と、
    前記高圧タービンを駆動した蒸気を前記低圧タービンに導く配管と、該配管から分岐して前記高圧タービンを駆動した蒸気の一部を前記二酸化炭素分離回収装置に導く抽気管とを備える蒸気タービン設備の運転方法であって、
    前記抽気管を介して前記二酸化炭素分離回収装置に導かれる蒸気の圧力が前記二酸化炭素分離回収装置の所要蒸気圧力に合うように、前記低圧タービンの初段を含む少なくとも一つの段落の静翼の迎角を変更し、
    前記高圧タービンを駆動した蒸気を前記低圧タービンに導くとともに、前記高圧タービンを駆動した蒸気の一部を前記抽気管を介して前記二酸化炭素分離回収装置に供給することを特徴とする蒸気タービン設備の運転方法。
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