JP5554273B2 - 複合発電プラント - Google Patents
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Description
本発明に係る複合発電プラントは、ガスタービンおよび蒸気タービンを組み合わせて発電を行うようにした複合発電プラントであって、前記蒸気タービンに供給されて、前記蒸気タービンを回転駆動するとともに、カリーナサイクルを循環する水の沸点よりも低温で気体を発生、あるいは相変化する作動流体を、前記ガスタービンから導かれた燃焼ガスと熱交換させ、前記燃焼ガスから奪った熱で飽和蒸気にする排熱回収ボイラーと、前記排熱回収ボイラーから流出した前記飽和蒸気を、気体と液体とに分離する気液分離器と、前記気液分離器で分離された気体を、前記ガスタービンにより回転駆動される圧縮機で圧縮された圧縮空気と熱交換させ、前記圧縮空気から奪った熱で過熱蒸気にする過熱器が、前記蒸気タービンの上流側に設けられている。
これにより、蒸気タービンに流入する蒸気のエンタルピーを従来のもの(例えば、特許文献1に開示されたもの)よりも増加させることができ、電力出力を従来のものよりも増大させ、システム効率を従来のものよりも向上させることができる。
また、蒸気タービンに流入する蒸気のかわき度を上げる(しめり度を下げる)ことができ、蒸気タービン内における結露を防止することができ、蒸気タービンを構成する動翼等の損傷を防止することができる。
これにより、蒸気タービンに流入する蒸気のエンタルピーをさらに増加させることができ、電力出力をさらに増大させ、システム効率をさらに向上させることができる。
また、蒸気タービンに流入する蒸気のかわき度をさらに上げる(しめり度を下げる)ことができ、蒸気タービン内における結露をさらに防止することができ、蒸気タービンを構成する動翼等の損傷をさらに防止することができる。
これにより、蒸気タービンに流入する蒸気のエンタルピーをより一層増加させることができ、電力出力をより一層増大させ、システム効率をより一層向上させることができる。
また、蒸気タービンに流入する蒸気のかわき度をより一層上げる(しめり度を下げる)ことができ、蒸気タービン内における結露をより一層防止することができ、蒸気タービンを構成する動翼等の損傷をより一層防止することができる。
以下、本発明の第1実施形態に係る複合発電プラントについて、図1を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る複合発電プラントの概略構成図である。
なお、燃焼器内では、燃料と、空気圧縮機12(本実施形態では、高圧圧縮機32)から供給された高圧の圧縮空気23とが混合されて燃焼し、燃焼ガス21が発生する仕組みになっている。
低圧圧縮機31は、大気(外気)24を取り入れて圧縮し、低圧の圧縮空気25を作り出す空気圧縮機であり、低圧圧縮機31で作り出された低圧の圧縮空気25は、加熱器17を通って高圧圧縮機32に供給される。
高圧圧縮機32は、低圧圧縮機31から供給された低圧の圧縮空気25を取り入れて、低圧の圧縮空気25をさらに圧縮し、高圧の圧縮空気23を作り出す空気圧縮機であり、高圧圧縮機32で作り出された高圧の圧縮空気23は、図示しない燃焼器に供給される。
蒸気タービン14は、過熱器17で低圧の圧縮空気25と熱交換されることによって過熱された過熱蒸気41により回転駆動される回転機械であり、蒸気タービン14が回転駆動されることにより、回転軸42を介して連結された発電機15が回転駆動される。
発電機15は、回転軸42を介して連結された蒸気タービン14により回転駆動されて、電力を発生する回転機械である。
過熱器17は、排熱回収ボイラー16から供給された高濃度アンモニア蒸気46を、低圧圧縮機31から供給された低圧の圧縮空気25と熱交換させ、低圧の圧縮空気25から奪った熱で過熱蒸気41にする熱交換器である。
再生器51は、吸収器53から液相で供給されたアンモニアと水の混合物43を、気液分離器45から導かれた低濃度アンモニア水47と熱交換させ、低濃度アンモニア水47から奪った熱で予熱する熱交換器である。
復水器52は、再生器51で熱を奪われた低濃度アンモニア水47を海水等の冷却媒体で冷却して凝縮させる熱交換器である。
これにより、蒸気タービン14に流入する過熱蒸気41のエンタルピーを従来のもの(例えば、特許文献1に開示されたもの)よりも増加させることができ、電力出力を従来のものよりも増大させ、システム効率を従来のものよりも向上させることができる。
また、蒸気タービン14に流入する過熱蒸気41のかわき度を上げる(しめり度を下げる)ことができ、蒸気タービン14内における結露を防止することができ、蒸気タービン14を構成する図示しない動翼等の損傷を防止することができる。
本発明の第2実施形態に係る複合発電プラントについて、図2を参照しながら説明する。
図2は本実施形態に係る複合発電プラントの概略構成図である。
なお、上述した第1実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
これにより、蒸気タービン14に流入する過熱蒸気41のエンタルピーをさらに増加させることができ、電力出力をさらに増大させ、システム効率をさらに向上させることができる。
また、蒸気タービン14に流入する過熱蒸気41のかわき度をさらに上げる(しめり度を下げる)ことができ、蒸気タービン14内における結露をさらに防止することができ、蒸気タービン14を構成する図示しない動翼等の損傷をさらに防止することができる。
本発明の第3実施形態に係る複合発電プラントについて、図3を参照しながら説明する。
図3は本実施形態に係る複合発電プラントの概略構成図である。
なお、上述した第2実施形態と同一の部材には同一の符号を付している。
これにより、蒸気タービン14に流入する過熱蒸気41のエンタルピーをより一層増加させることができ、電力出力をより一層増大させ、システム効率をより一層向上させることができる。
また、蒸気タービン14に流入する過熱蒸気41のかわき度をより一層上げる(しめり度を下げる)ことができ、蒸気タービン14内における結露をより一層防止することができ、蒸気タービン14を構成する図示しない動翼等の損傷をより一層防止することができる。
例えば、上述した実施形態では、低圧圧縮機31から吐出された低圧の圧縮空気25を過熱器17に供給するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、高圧圧縮機32から吐出された高圧の圧縮空気23を過熱器17に供給するようにしてもよい。
また、本実施形態では、圧縮機12として2つの圧縮機(低圧圧縮機31と高圧圧縮機32と)を備えたものを一具体例として挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの圧縮機(低圧圧縮機31)だけを備えたものにも適用することができる。この場合、圧縮機の中間段から抽気された圧縮空気が過熱器17に供給され、過熱器17で熱交換された圧縮空気は、圧縮機に戻され、圧縮機の高圧段側で再圧縮されることになる。
11 ガスタービン
14 蒸気タービン
16 排熱回収ボイラー
17 過熱器
21 燃焼ガス
25 圧縮空気
31 低圧圧縮機
41 過熱蒸気
44 飽和蒸気
45 気液分離器
46 高濃度アンモニア蒸気(気体)
47 低濃度アンモニア水(液体)
60 複合発電プラント
61 排熱回収ボイラー
70 複合発電プラント
71 再生器(熱交換器)
Claims (3)
- ガスタービンおよび蒸気タービンを組み合わせて発電を行うようにした複合発電プラントであって、
前記蒸気タービンに供給されて、前記蒸気タービンを回転駆動するとともに、カリーナサイクルを循環する水の沸点よりも低温で気体を発生、あるいは相変化する作動流体を、前記ガスタービンから導かれた燃焼ガスと熱交換させ、前記燃焼ガスから奪った熱で飽和蒸気にする排熱回収ボイラーと、
前記排熱回収ボイラーから流出した前記飽和蒸気を、気体と液体とに分離する気液分離器と、
前記気液分離器で分離された気体を、前記ガスタービンにより回転駆動される圧縮機で圧縮された圧縮空気と熱交換させ、前記圧縮空気から奪った熱で過熱蒸気にする過熱器が、前記蒸気タービンの上流側に設けられていることを特徴とする複合発電プラント。 - 排熱回収ボイラーに、前記気液分離器で分離された気体を、前記燃焼ガスよりも上流側を流れる温度の高い燃焼ガスと熱交換させ、前記燃焼ガスから奪った熱でさらに加熱する配管が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の複合発電プラント。
- 前記排熱回収ボイラーから流出して前記気液分離器に流入する飽和蒸気を、前記気液分離器から導かれた液体と熱交換させ、前記液体から奪った熱で加熱する熱交換器が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の複合発電プラント。
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