JP5967062B2 - 過給機 - Google Patents

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Description

本発明は、過給機に関する。
図6は、特許文献1に開示された過給機900を示している。過給機900は、スクロール室910、リンク室920、および、連通路930を有している。連通路930は、スクロール室910とリンク室920とを互いに連通している。特許文献1によれば、連通路930の存在により、スクロール室910およびリンク室920の圧力差が小さくなり、燃料がスクロール室910からリンク室920に流れ込みにくくなることが開示されている。
特開2006−233940号公報
過給機900によれば、内燃機関の運転状態に応じて、スクロール室910およびリンク室920の圧力差が大きくなることも考えられる。スクロール室910およびリンク室920の圧力差が大きい場合、排気がスクロール室910からリンク室920に流れ込む。このため、リンク室920におけるデポジットの量が増加し、リンク室920に多量のデポジットが堆積するおそれがある。しかし、特許文献1は、リンク室920におけるデポジットの堆積量が増加することを想定していない。
過給機900におけるデポジットの排出性は、例えば、連通路930の通路面積を大きくすることにより高められる。しかし、この構成によれば、スクロール室910からリンク室920に流れ込む排気の量が多くなるため、過給に関する効率が低下するおそれがある。過給に関する効率の低下は、例えば、連通路930の通路面積を小さくすることにより抑制される。しかし、連通路930の通路面積を小さくする構成は、上述したデポジットの排出性を高める構成と背反する。
本発明は、リンク室にデポジットが堆積しにくく、かつ、過給に関する効率が低下しにくい過給機を提供することを目的としている。
〔1〕本過給機の独立した一形態は、次の事項を有している。前記過給機は、ノズルベーンと、前記ノズルベーンと連結されたリンク機構と、前記ノズルベーンが配置され、スクロール方向における排気の流れの上流側部分から下流側部分に向かうにつれて通路面積が小さくなるスクロール室、および、前記リンク機構が配置されたリンク室を有するハウジングとを有し、前記過給機は、連通路を有し、前記連通路は、前記スクロール室と前記リンク室とを互いに連通し、前記連通路における前記スクロール室側の開口部である第1開口部は、前記連通路における前記リンク室側の開口部である第2開口部よりも通路面積が大きい。
リンク室に堆積したデポジットは、例えば、リンク機構の動作に基づく力、リンク室を流れる排気の圧力、または、過給機の振動に基づく力を受ける。デポジットが力を受けた場合、デポジットが付着部分から剥離することがある。付着部分から剥離したデポジットの一部または全部は、連通路に入り込む。
本過給機によれば、連通路の第1開口部の通路面積が連通路の第2開口部の通路面積よりも大きいため、第1開口部の通路面積が第2開口部の通路面積以下の場合と比較して、リンク室のデポジットが連通路を介してスクロール室に排出されやすい。このため、リンク室にデポジットが堆積しにくくなる。また、本過給機によれば、第2開口部の通路面積が第1開口部の通路面積よりも小さいため、例えば、連通路全体の通路面積が第1開口部の通路面積と同じ場合と比較して、スクロール室の排気がリンク室に流れ込みにくい。このため、過給に関する効率が低下しにくくなる。このように、本過給機によれば、リンク室にデポジットが堆積しにくく、かつ、過給に関する効率が低下しにくい。
〔2〕前記過給機の一形態は、次の事項を有している。前記過給機は、前記連通路を形成する壁面が傾斜していることにより、前記第1開口部の通路面積が前記第2開口部の通路面積よりも大きい。
本過給機によれば、連通路に段が存在している場合と比較して、連通路にデポジットが滞留しにくい。このため、連通路にデポジットが堆積しにくい。このため、リンク室からスクロール室にデポジットが排出されやすくなる。
〔3〕前記過給機の一形態は、次の事項を有している。前記過給機は、前記ハウジングに固定され、前記スクロール室と前記リンク室とを互いに隔てる区画板を有し、前記連通路は、前記区画板の周囲面と、前記周囲面に対向する前記ハウジングの対向面との間に形成されている。
本過給機によれば、個別に形成されたハウジングおよび区画板の間の空間が連通路を構成している。このため、例えば、区画板を加工して区画板に連通路を形成する場合と比較して、連通路の形成にかかる手間が小さくなる。
〔4〕前記過給機の一形態は、次の事項を有している。前記区画板は、円盤形状を有し、前記連通路は、円環形状を有している。
スクロール室の通路面積は、スクロール方向における排気の流れの上流側部分から下流側部分に向かうにつれて小さくなる。スクロール室を流れる排気の流速は、スクロール室の通路面積が小さくなるにつれて速くなる。このため、スクロール室の圧力は、スクロール方向における排気の流れの下流側部分に向かうにつれて高くなる。
本過給機の連通路は、円環形状の第1開口部においてスクロール室と連通している。このため、連通路は、スクロール室において相対的に圧力が高い部分および圧力が低い部分のそれぞれと、リンク室とを互いに連通している。このため、リンク室の排気は、スクロール室において相対的に圧力が高い部分に対応するリンク室の部分から、スクロール室において相対的に圧力が低い部分に対応するリンク室の部分に向けて流れる。このため、リンク室のデポジットが排気の流れにより付着部分から剥離しやすくなる。このため、リンク室からスクロール室にデポジットが排出されやすくなる。
〔5〕前記過給機は、前記連通路として高圧側連通路および低圧側連通路を有し、前記高圧側連通路は、前記スクロール室において通路面積が小さい部分である高流速部分と前記リンク室とを互いに連通し、前記低圧側連通路は、前記スクロール室において前記高流速部分よりも通路面積が大きい部分である低流速部分と前記リンク室とを互いに連通している。
スクロール室の高流速部分の圧力は、低流速部分の圧力よりも高い。本過給機は、スクロール室において相対的に圧力が高い部分である高流速部分とリンク室とを高圧側連通路により互いに連通し、スクロール室において相対的に圧力が低い部分である低流速部分とリンク室とを低圧側連通路により互いに連通している。このため、リンク室の排気は、スクロール室における高流速部分に対応するリンク室の部分から、スクロール室における低流速部分に対応するリンク室の部分に向けて流れる。このため、リンク室のデポジットが排気の流れにより付着部分から剥離しやすくなる。このため、リンク室からスクロール室にデポジットが排出されやすくなる。
(a)実施形態の過給機の断面図。(b)図1(a)のA部の拡大図。 図1(a)のZ2−Z2線の断面図。 実施形態のリンク室の平面図。 (a)ターボ総合効率および吸気流量の関係を示すグラフ。(b)コンプレッサ効率および吸気流量の関係を示すグラフ。 変形例の過給機における図1(a)のZ2−Z2線の断面図。 従来の過給機の断面図。
(実施形態)
図1(a)を参照して、過給機1の構造について説明する。
過給機1は、内燃機関の吸気管(図示略)および排気管(図示略)と結合している。過給機1は、ハウジング10、タービン20、流量制御機構30、アクチュエータ110、タービン室120、スクロール室130、リンク室140、および、連通路200を有している。
ハウジング10は、排気入口11(図2参照)、および、排気出口12を有している。排気入口11は、排気系の上流側の排気管(図示略)に接続されている。排気出口12は、排気系の下流側の排気管(図示略)に接続されている。
タービン室120およびスクロール室130は、ハウジング10の内部に形成されている。タービン室120およびスクロール室130は、互いに連通している。スクロール室130は、タービン室120の周囲に存在している。タービン20は、タービン室120に配置されている。
流量制御機構30は、ハウジング10の内部に配置されている。流量制御機構30は、支持板40、区画板50、複数のノズルベーン60、および、リンク機構70を有している。
支持板40および区画板50は、ハウジング10に固定されている。支持板40および区画板50は、円環形状を有している。支持板40および区画板50は、スクロール室130の一部を介して互いに対向している。
リンク室140は、区画板50におけるスクロール室130側と反対側の部分、および、ハウジング10の間に形成されている。リンク室140は、ハウジング10に存在する凹部により形成されている。リンク室140は、円環形状を有している。
リンク機構70は、複数のベーンアーム80、複数の連結軸90、および、ユニゾンリング100を有している。ユニゾンリング100は、円環形状を有している。ユニゾンリング100は、リンク室140に配置されている。ユニゾンリング100は、ハウジング10に対する回転が可能な配置形態を有している。
連結軸90は、支持板40の穴および区画板50の穴に嵌め込まれている。連結軸90は、支持板40および区画板50に対する回転が可能な嵌合形態を有している。連結軸90は、スクロール室130に存在するノズル側部分91、および、リンク室140に存在するアーム側部分92を有している。
ベーンアーム80は、リンク室140に配置されている。ベーンアーム80は、連結軸90のアーム側部分92に固定されている。図3に示されるとおり、ベーンアーム80は、リンク室140のうちのユニゾンリング100の内側に配置されている。ベーンアーム80の先端部分は、ユニゾンリング100の凹部に嵌め込まれている。
図1(a)に示されるとおり、ノズルベーン60は、スクロール室130において支持板40と区画板50との間に配置されている。ノズルベーン60は、ノズル側部分91に固定されている。図2に示されるとおり、複数のノズルベーン60は、タービン20の周囲を取り囲む配置形態を有している。
図1(a)に示されるとおり、アクチュエータ110は、ハウジング10の外部に配置されている。アクチュエータ110は、ハウジング10に固定されている。アクチュエータ110は、ユニゾンリング100と接続されている。アクチュエータ110は、内燃機関の制御装置(図示略)の指令信号に基づいて、ユニゾンリング100を回転させるための駆動力を出力する。
図1(b)を参照して、連通路200の構成について説明する。
連通路200は、区画板50の周囲面51と、この周囲面51に対向するハウジング10の壁面(以下、「対向面13」)との間に存在する空間である。連通路200は、スクロール室130側の開口部(以下、「第1開口部201」)、および、リンク室140側の開口部(以下、「第2開口部202」)を有している。連通路200は、スクロール室130とリンク室140とを互いに連通している。
連通路200は、連通路200を形成する壁面がタービン20の中心軸に対して傾斜した傾斜構造を有している。対向面13がタービン20の中心軸に対してタービンの20の径方向に傾斜していることにより、連通路200の傾斜構造が形成されている。
連通路200の通路面積は、リンク室140側からスクロール室130側に向かうにつれて大きくなる。第1開口部201の通路面積は、第2開口部202の通路面積よりも大きい。第1開口部201の通路面積は、連通路200において最も大きい。第2開口部202の通路面積は、リンク室140に形成されるデポジットが連通路200に入り込むことが可能な大きさを有している。第2開口部202の通路面積は、連通路200において最も小さい。第1開口部201の通路面積、および、第2開口部202の通路面積の関係は、連通路200の傾斜構造により規定されている。なお、連通路200の通路面積は、一例として、タービン20の中心軸に直交する仮想面上における連通路200の面積として規定することができる。
図2を参照して、スクロール室130および連通路200の関係について説明する。
スクロール室130の通路面積は、スクロール方向における排気の流れの上流側部分から下流側部分に向かうにつれて小さくなる。スクロール室130を流れる排気の流速は、スクロール室130の通路面積が小さくなるにつれて速くなる。このため、スクロール室130の圧力は、スクロール方向における排気の流れの下流側に向かうにつれて高くなる。なお、スクロール室130の通路面積は、一例として、タービン20の中心軸と平行し、かつ、タービン20の中心軸を含む仮想面上におけるスクロール室130の面積として規定することができる。
連通路200は、円環形状の第1開口部201においてスクロール室130と連通している。このため、連通路200は、スクロール室130において相対的に圧力が高い部分および圧力が低い部分のそれぞれと、リンク室140とを互いに連通している。
図1(a)および図1(b)を参照して、過給機1の第1の作用について説明する。
制御装置は、内燃機関のセンサの出力に基づいて、アクチュエータ110に指令信号を出力する。アクチュエータ110は、制御装置の指令信号に基づいて、ユニゾンリング100を駆動するための駆動力を出力する。ユニゾンリング100は、アクチュエータ110の駆動力に基づいて、ベーンアーム80および連結軸90を回転させる。
ベーンアーム80は、ユニゾンリング100の動作に基づいて回転したとき、リンク室140に堆積しているデポジットを付着部分から掻き落とす。リンク室140に堆積しているデポジットは、リンク室140を形成するハウジング10の壁面(付着部分)に付着しているデポジット、および、区画板50の表面(付着部分)に付着しているデポジットの少なくとも一方を示す。
付着部分から剥離したデポジットは、排気の圧力および重力の一方または両方に基づいて移動し、第2開口部202を介して連通路200に流れ込む。連通路200の第1開口部201の通路面積が第2開口部202の通路面積よりも大きいため、連通路200に存在するデポジットは、第2開口部202からスクロール室130に排出されやすい。連通路200に存在するデポジットは、連通路200からスクロール室130に排出された後、スクロール室130を流れる排気により燃焼される、または、排気とともに過給機1から排気管に流れる。
図1(a)を参照して、過給機1の第2の作用について説明する。
リンク室140に堆積しているデポジットは、過給機1の振動に基づいて、付着部分であるハウジング10の壁面、または、区画板50の壁面から剥離することがある。付着部分から剥離したデポジットは、重力によりリンク室140を移動し、連通路200に流れ込む。連通路200に流れ込んだデポジットは、第1の作用におけるデポジットと同様に、スクロール室130において燃焼される、または、排気管に排出される。
図2を参照して、過給機1の第3の作用について説明する。
内燃機関から流れ出た排気は、排気入口11を介してスクロール室130に流れ込む。スクロール室130の排気は、タービン20の周方向において隣り合うノズルベーン60の間を通過してタービン室120に流れ込む。タービン室120の排気は、タービン20を通過して排気出口12に流れ込む。
連通路200は、スクロール室130において相対的に圧力が高い部分および圧力が低い部分のそれぞれと、リンク室140とを互いに連通している。このため、スクロール室130の排気の一部は、スクロール室130において相対的に圧力が高い部分から連通路200を介してリンク室140に流れ込む。
リンク室140の排気は、スクロール室130において相対的に圧力が高い部分に対応するリンク室140の部分から、スクロール室130において相対的に圧力が低い部分に対応するリンク室140の一部に向けて流れる。リンク室140を流れる排気は、連通路200を通過してスクロール室130に流れ込む。
排気は、主として、スクロール室130における下流側部分、連通路200、リンク室140、連通路200、および、タービン20の径方向においてタービン20に対して下流側部分と反対側に存在するスクロール室130の上流側部分の順に流れる。
図2の破線領域XAは、下流側部分の一例を示している。下流側部分は、スクロール室130において相対的に圧力が高い部分の一例に該当する。図2の破線領域XBは、下流側部分と反対側に存在する上流側部分の一例を示している。上流側部分は、スクロール室130において相対的に圧力が低い部分の一例に該当する。
リンク室140のデポジットは、リンク室140における排気の流れにより付着部分から剥離しやすくなる。付着部分から剥離したデポジットは、排気の流れにより連通路200を介してスクロール室130に排出される。スクロール室130に排出されたデポジットは、第1の作用におけるデポジットと同様に、スクロール室130において燃焼される、または、排気管に排出される。
図4を参照して、過給機1の効率について説明する。
本願発明者は、過給機1のターボ総合効率ηtおよびコンプレッサ効率ηc、ならびに、比較例の過給機のターボ総合効率ηtおよびコンプレッサ効率ηcを確認するための試験を実施した。この試験は、連通路200がターボ総合効率ηtおよびコンプレッサ効率ηcに及ぼす影響を確認することを意図している。
比較例の過給機は、次の点を除いて過給機1と実質的に同一の構造を有している。比較例の過給機は、連通路を形成する壁面の全部がタービンの中心軸に対して平行している。比較例の過給機の連通路は、リンク室側の開口部からスクロール室側の開口部までにわたり一定の大きさの通路面積を有している。この通路面積の大きさは、過給機1における第2開口部202の大きさと実質的に等しい。
ターボ総合効率ηtは、タービン効率、コンプレッサ効率ηc、および、機械効率を掛け合わせた過給機全体としての効率を示している。タービン効率は、排気の流れに基づくタービンおよびコンプレッサの回転の効率を示している。コンプレッサ効率は、コンプレッサの回転に基づく吸気の圧縮の効率を示している。機械効率は、過給機の機械要素に基づく機械損失を反映した入力および出力の比を示している。
図4(a)のグラフの横軸は、吸気流量Gを示している。図4(a)のグラフの縦軸は、ターボ総合効率ηtを示している。過給機1における吸気流量Gおよびターボ総合効率ηtの関係は、実線により示される。比較例の過給機における吸気流量Gおよびターボ総合効率ηtの関係は、破線により示される。
グラフに示されるとおり、過給機1のターボ総合効率ηt、および、比較例の過給機のターボ総合効率ηtは、有意な差を有していない。このことは、連通路200がターボ総合効率ηtに対して実質的な影響を及ぼすおそれが小さいことを示唆している。
図4(b)のグラフの横軸は、吸気流量Gを示している。図4(b)のグラフの縦軸は、コンプレッサ効率ηcを示している。過給機1における吸気流量Gおよびコンプレッサ効率ηcの関係は、実線により示される。比較例の過給機における吸気流量Gおよびコンプレッサ効率ηcの関係は、破線により示される。
グラフに示されるとおり、過給機1のコンプレッサ効率ηc、および、比較例の過給機のコンプレッサ効率ηcは、有意な差を有していない。このことは、連通路200がコンプレッサ効率ηcに対して実質的な影響を及ぼすおそれが小さいことを示唆している。
過給機1は、以下の効果を奏する。
(1)連通路200の第1開口部201の通路面積が連通路200の第2開口部202の通路面積よりも大きい。このため、第1開口部201の通路面積が第2開口部202の通路面積以下の場合と比較して、リンク室140のデポジットが連通路200を介してスクロール室130に排出されやすい。このため、リンク室140にデポジットが堆積しにくくなる。また、第2開口部202の通路面積が第1開口部201の通路面積よりも小さいため、例えば、連通路200の全体の通路面積が第1開口部201の通路面積と同じ場合と比較して、スクロール室130の排気がリンク室140に流れ込みにくい。このため、過給に関する効率が低下しにくくなる。このように、過給機1によれば、リンク室140にデポジットが堆積しにくく、かつ、過給に関する効率が低下しにくい。
(2)連通路200が傾斜構造を有している。このため、連通路200に段が存在している場合と比較して、連通路200にデポジットが滞留しにくい。このため、連通路200にデポジットが堆積しにくい。このため、リンク室140からスクロール室130にデポジットが排出されやすくなる。
(3)連通路200が円環形状を有している。このため、リンク室140において高流速部分に対応する部分から低流速部分に対応する部分に向かう排気の流れが形成される。このため、リンク室140に堆積しているデポジットが排気の流れにより付着部分から剥離しやすくなる。このため、リンク室140のデポジットが連通路200を介してスクロール室130に排出されやすくなる。
(4)過給機1は、周囲面51と対向面13との間に連通路200が形成される構造を有している。このため、例えば、区画板50を加工して区画板50に連通路を形成する場合と比較して、連通路の形成にかかる手間が小さくなる。
(その他の実施形態)
本過給機は、上記実施形態とは異なるその他の実施形態を含む。その他の実施形態は、一例として、以下に示される上記実施形態の変形例を含む。なお、以下の各変形例は、技術的に矛盾しない範囲において互いに組み合わせることができる。
・連通路200の傾斜構造が、対向面13の傾斜に代えて、または、対向面13の傾斜に加えて、周囲面51がタービン20の中心軸に対してタービン20の径方向に傾斜していることにより形成される。
・過給機1が、傾斜構造を有する連通路200に代えて、段付構造を有する連通路を有している。この連通路は、スクロール室130側に通路面積が大きい部分を有し、リンク室140側に通路面積が小さい部分を有している。連通路の段付構造は、対向面13および周囲面51の少なくとも一方が段差を有していることにより形成される。
・過給機1が、連通路200に代えて、または、連通路200に加えて、区画板50に形成された連通路を有している。区画板50の連通路は、区画板50を貫通する穴の形態を有している。連通路は、スクロール室130とリンク室140とを互いに連通する。
・過給機1が、円環形状の連通路200に代えて、円環形状以外の形状の連通路を有している。過給機1は、一例として、円環形状以外の形状の1つの連通路、または、複数の連通路を有している。図5は、複数の連通路を有する変形例の過給機1の断面構造を示している。この過給機1は、複数の連通路として、高圧側連通路310および低圧側連通路320を有している。高圧側連通路310は、スクロール室130において通路面積が小さい部分である高流速部分とリンク室140とを互いに連通している。低圧側連通路320は、スクロール室130において高流速部分よりも通路面積が大きい部分である低流速部分とリンク室140とを互いに連通している。この過給機1によれば、実施形態における第3の作用に準じた作用が得られる。
・過給機1が、区画板50に代えて、ハウジング10と一体化した区画部を有している。区画部は、スクロール室130とリンク室140とを互いに隔てる。連通路は、ハウジング10と区画部の周囲との間、および、区画部の少なくとも一方に形成される。
1…過給機、10…ハウジング、13…対向面、50…区画板、51…周囲面、60…ノズルベーン、70…リンク機構、130…スクロール室、140…リンク室、200…連通路、201…第1開口部、202…第2開口部、310…高圧側連通路、320…低圧側連通路。

Claims (3)

  1. ノズルベーンと、
    前記ノズルベーンと連結されたリンク機構と、
    前記ノズルベーンが配置され、スクロール方向における排気の流れの上流側部分から下流側部分に向かうにつれて通路面積が小さくなるスクロール室、および、前記リンク機構が配置されたリンク室を有するハウジングと
    を有する過給機であって、
    前記過給機は、前記ハウジングに固定され、前記スクロール室と前記リンク室とを互いに隔てる区画板と、前記区画板の周囲面と前記周囲面に対向する前記ハウジングの対向面との間に形成されている連通路を有し、
    前記連通路は、前記スクロール室と前記リンク室とを互いに連通し、
    前記区画板の周囲面及び前記ハウジングの対向面の少なくとも一方が傾斜していることにより、前記連通路における前記スクロール室側の開口部である第1開口部は、前記連通路における前記リンク室側の開口部である第2開口部よりも通路面積が大きい
    過給機。
  2. 前記区画板は、円盤形状を有し、
    前記連通路は、円環形状を有している
    請求項に記載の過給機。
  3. 前記過給機は、前記連通路として高圧側連通路および低圧側連通路を有し、
    前記高圧側連通路は、前記スクロール室において通路面積が小さい部分である高流速部分と前記リンク室とを互いに連通し、
    前記低圧側連通路は、前記スクロール室において前記高流速部分よりも通路面積が大きい部分である低流速部分と前記リンク室とを互いに連通している
    請求項1に記載の過給機。
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