JP2013199858A - 排気タービン過給機 - Google Patents

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Abstract

【課題】デポジットや錆の付着に起因して可変ノズル機構の作動不良が生じることを的確に抑制することができる。
【解決手段】排気タービン過給機の可変ノズル機構30は、タービンホイール2の外周側において周方向に沿って複数設けられるベーン、ベアリングハウジング20に外嵌されるとともにベーンを回動可能に支持するプレート40、及びベーンの開度を変更する環状のリンク機構32とを有している。リンク機構32は、フランジ部22の先端面23とこれに対向するプレート40の基端面41とタービンハウジング10の内周面11とによって区画される環状空間50に収容されている。ここで、環状空間50にはリンク機構32の外周側、内周側、及びフランジ部22側の三方から同リンク機構32を覆う環状の被覆部材60が設けられており、同被覆部材60はベアリングハウジング20との間に間隙を有した状態でプレート40に保持されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、可変ノズル機構を通じてベーンの開度を変更することによりタービンホイールに導入される排気の流入態様が調節される排気タービン過給機に関する。
この種の排気タービン過給機としては例えば特許文献1に記載のものがある。
図7に、特許文献1に記載の排気タービン過給機の断面構造を示す。
図7に示すように、排気タービン過給機は、タービンホイール102を囲繞するタービンハウジング110と、タービンシャフトを回転可能に収容するベアリングハウジング120と、タービンホイール102に導入される排気の流入態様を調節する可変ノズル機構130とを備えている。可変ノズル機構130は、複数のベーン、これらベーンを回動可能に支持するプレート140及びこれらベーンの開度を変更するリンク機構132等を有している。
具体的には、ベアリングハウジング120の外周面にはタービンハウジング110が連結されるフランジ部122が形成されている。複数のベーンはタービンホイール102の外周側において周方向に沿って設けられている。プレート140は、ベアリングハウジング120に外嵌されている。また、フランジ部122の端面123とこれに対向するプレート140の対向面141とタービンハウジング110の内周面111とによって環状空間150が区画されており、この環状空間150には環状をなす上記リンク機構132が収容されている。また、ベアリングハウジング120の内部にはウォータジャケット129が形成されており、同ウォータジャケット129内部に冷却水を流通させてベアリングハウジングを冷却することにより、同ベアリングハウジング内のオイルコーキングを抑制するようにしている。
こうした排気タービン過給機によれば、可変ノズル機構130を通じてベーンの開度を変更することによりタービンホイール102に導入される排気の流入態様が調節される。これにより、タービンホイール102の回転速度が変更され、これに軸連結されたコンプレッサインペラの回転速度が変更されることで過給圧が変更されるようになる。
また、図7に示すように、上記環状空間150の内部にはフランジ部122の端面123に密着するように円板状の遮熱板170が設けられている。具体的には、フランジ部122の端面123とこれに連結されるタービンハウジング110の端面112との間に、環状空間150に開口する凹溝151が全周にわたって形成されている。また、遮熱板170の外周側の端部は内周側に向けて屈曲された屈曲部171とされ、同屈曲部171が凹溝151に圧入されている。
こうした構成によれば、冷却されている状態のベアリングハウジング120に対して高温の排気が接触することが回避されるようになるため、ベアリングハウジング120の表面において凝縮水が生成することや、同凝縮水によってベアリングハウジング120が腐蝕することが防止されるようになる。
また従来、内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化触媒の再生を図るために、ポスト噴射等によって排気タービン過給機の上流側から未燃燃料を噴射供給する技術がある。
特開2010―138885号公報
ところで、こうした排気タービン過給機にあっては、遮熱板170がベアリングハウジング120に接していることから、遮熱板170がベアリングハウジング120によって直接的に冷却されることとなる。そのため、遮熱板170の表面(図7における右面)に対して高温の排気が接触することで凝縮水が生成し、リンク機構132が腐蝕するといった問題が生じる。
また、特に、ポスト噴射等によって排気タービン過給機の上流側から未燃燃料が噴射供給される構成にあっては、霧状の燃料がプレート140の外周面142とこれに対向するタービンハウジング110の内周面との間隙を通じて環状空間150内部に流入する。そのため、遮熱板170の表面において燃料が凝縮して液滴となり、こうして液滴となった燃料がリンク機構132に付着すると、同燃料の液滴が重合してデポジットが生成することとなる。このようにリンク機構が腐蝕したり、同リンク機構にデポジットが付着すると、リンク機構の作動不良、ひいては可変ノズル機構の作動不良が生じるおそれがある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、デポジットや錆の付着に起因して可変ノズル機構の作動不良が生じることを的確に抑制することのできる排気タービン過給機を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、タービンホイールを囲繞するタービンハウジングと、タービンシャフトを回転可能に収容するとともにその外周面に前記タービンハウジングが連結されるフランジ部が形成されたベアリングハウジングと、前記タービンホイールの外周側において周方向に沿って複数設けられるベーン、前記ベアリングハウジングに外嵌されるとともに前記ベーンを回動可能に支持するプレート、及び前記フランジ部の端面とこれに対向する前記プレートの対向面と前記タービンハウジングの内周面とによって区画される環状空間に収容されて前記ベーンの開度を変更する環状のリンク機構を有する可変ノズル機構とを備え、前記可変ノズル機構を通じて前記ベーンの開度を変更することにより前記タービンホイールに導入される排気の流入態様が調節される排気タービン過給機において、前記環状空間には前記フランジ部と前記リンク機構との間に位置して同リンク機構を覆う被覆部材が設けられ、同被覆部材は前記ベアリングハウジングとの間に間隙を有した状態で前記タービンハウジング及び前記プレートの少なくとも一方に保持されてなることをその要旨としている。
ベアリングハウジングは同ベアリングハウジング内のオイルコーキングを抑制するために冷却されていることから、タービンハウジングやプレートに比べて温度が低い。上記構成によれば、被覆部材がベアリングハウジングに接しておらず、同ベアリングハウジングよりも温度の高いタービンハウジング或いはプレートに接しているため、ベアリングハウジングにより被覆部材が直接的に冷却されることはない。これにより、被覆部材の温度低下が好適に抑制されるようになる。このため、ポスト噴射等によって排気タービン過給機の上流側から噴射供給された霧状の燃料や高温の排気がプレートの外周面とこれに対向するタービンハウジングの内周面との間隙を通じて環状空間の内部に流入しても、同霧状の燃料や高温の排気が被覆部材によって冷却されて凝縮することが抑制されるようになる。
一方、環状空間の内部に流入した霧状の燃料や高温の排気の一部がベアリングハウジングに接触して冷却されて凝縮することとなる。しかしながら、上記構成によれば、リンク機構はフランジ部側から被覆部材によって覆われているため、燃料の液滴や凝縮水、ベアリングハウジングの錆がリンク機構に付着することが的確に抑制されるようになる。
よって、本発明によれば、デポジットや凝縮水、錆の付着に起因して可変ノズル機構の作動不良が生じることを的確に抑制することができるようになる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の排気タービン過給機において、前記被覆部材は前記リンク機構の外周側、内周側、及び前記フランジ部側の三方から同リンク機構を覆うように構成されてなることをその要旨としている。
同構成によれば、リンク機構は外周側、内周側、及びベアリングハウジングのフランジ部側の三方から覆われているため、燃料の液滴や凝縮水、ベアリングハウジングの錆がリンク機構に付着することが一層的確に抑制されるようになる。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の排気タービン過給機において、前記被覆部材は前記リンク機構の外周側を覆う外周部を有し、前記外周部は前記プレートの前記対向面に接してなることをその要旨としている。
同構成によれば、被覆部材の外周部とプレートの対向面との間がシールされることから、被覆部材とプレートとの間の空間、すなわちリンク機構が収容される空間内部への燃料や排気の流入や錆の混入が的確に抑制されるようになる。また、被覆部材の外周部がプレートに接しているため、高温のプレートからの受熱によって被覆部材の温度を高く維持することができるようになる。
(4)請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の発明は、請求項4に記載の発明によるように、前記プレートの内周面とこれに対向する前記ベアリングハウジングの外周面との間には前記環状空間に開口する間隙が全周にわたって形成され、前記被覆部材は前記リンク機構の内周側を覆う内周部を有し、前記内周部の外周面は前記プレートの内周面に圧接されてなるといった態様をもって具体化することができる。こうした態様によれば、ベアリングハウジングとの間に間隙を有した状態でプレートに対して被覆部材を容易且つ的確に取り付けることができるようになる。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の排気タービン過給機において、前記タービンハウジングの鉛直方向下部には前記環状空間の内部と同タービンハウジングのスクロール通路とを連通する連通孔が形成されてなることをその要旨としている。
同構成によれば、環状空間の内部に生成した凝縮水や燃料の液滴が連通孔を介してスクロール通路に排出されるようになる。従って、環状空間の内部に凝縮水や燃料の液滴が滞留することを抑制することができ、これら凝縮水や燃料の液滴によってベアリングハウジングやタービンハウジングが腐蝕することを好適に抑制することができるようになる。
本発明の一実施形態に係る排気タービン過給機の断面構造を示す断面図。 同実施形態の可変ノズル機構について、ベアリングハウジングのフランジ部側から視た平面構造を示す平面図。 同実施形態の可変ノズル機構について、タービンホイール側から視た平面構造を示す平面図。 同実施形態の排気タービン過給機について、可変ノズル機構を中心とした断面構造を示す断面図。 同実施形態の被覆部材について、タービンホイール側から視た平面構造を示す平面図。 図5のA−A線に沿った被覆部材の断面構造を示す断面図。 従来の排気タービン過給機について、可変ノズル機構を中心とした断面構造を示す断面図。
以下、図1〜図6を参照して、本発明を具体化した一実施形態について説明する。
図1に、本実施形態の排気タービン過給機(以下、過給機)の断面構造を示す。尚、図1における上下方向が鉛直方向上下方向に対応している。また、以降において図1における右側を先端側と称し、左側を基端側と称する。
図1に示すように、過給機は、タービンホイール2を囲繞するタービンハウジング10と、タービンシャフト4を回転可能に収容するベアリングハウジング20と、タービンホイール2に導入される排気の流入態様を調節する可変ノズル機構30とを備えている。
タービンハウジング10の内部にはタービンホイール2の径方向外側に略円環状のスクロール通路15が形成されている。
ベアリングハウジング20の外周面には径方向外側に突出するフランジ部22が全周にわたって形成されている。このフランジ部22の外周面及び先端面23における外周側の縁部に対してタービンハウジング10の内周面が接するようにして、タービンハウジング10に対してベアリングハウジング20が連結されている。
ベアリングハウジング20の外周面には先端側から略円環状のプレート40が外嵌されている。このプレート40の先端面とこれに対向するタービンハウジング10の内壁との間には径方向に延びる導入通路17が全周にわたって形成されている。この導入通路17を通じてスクロール通路15内の排気がタービンホイール2に向けて導入されるように構成されている。
また、フランジ部22の先端面23とこれに対向するプレート40の基端面41とタービンハウジング10の内周面11とによって環状空間50が区画されている。尚、この基端面41が本発明に係る対向面に相当する。
また、ベアリングハウジング20の内部にはウォータジャケット29が形成されており、ポンプにより圧送された冷却水がウォータジャケット29内を流通するように構成されている。
また、過給機には、導入通路17を通じてタービンホイール2に導入される排気の流入態様を調節する可変ノズル機構30が設けられている。
可変ノズル機構30は、導入通路17において周方向に沿って等間隔にて設けられる複数のベーン31、上記プレート40、上記環状空間50に収容されるとともに各ベーン31の開度を変更する環状のリンク機構32等を備えている。
プレート40には、これらベーン31に連結された回動軸33を回動可能に支持する支持孔46が形成されている。
また、タービンハウジング10の鉛直方向下部には環状空間50の内部とスクロール通路15とを連通する連通孔19が形成されている。この連通孔19は先端側に向けて下方を指向している。
次に、図1〜図3を併せ参照して、可変ノズル機構30の構造について詳細に説明する。図2に、ベアリングハウジング20のフランジ部22側から視た可変ノズル機構30の平面構造を示す。また、図3に、タービンホイール2側から視た可変ノズル機構30の平面構造を示す。
図1〜図3に示すように、回動軸33の基端部にはアーム34がそれぞれ連結されており、これらアーム34には共通のユニゾンリング35が係合されている。このユニゾンリング35には従動リンク37の一端が係合されている。これらアーム34、ユニゾンリング35、及び従動リンク37によってリンク機構32が構成されている。
また図1及び図2に示すように、従動リンク37の他端にはリンクシャフト36が連結されている。このリンクシャフト36は、ベアリングハウジング20に設けられたブッシュ38によって回動可能に支持されている。また図1に示すように、リンクシャフト36の基端部にはアクチュエータにより駆動される駆動リンク39が連結されている。
すなわち、アクチュエータにより駆動リンク39を駆動すると、例えば図2に矢印R0にて示すようにリンクシャフト36を介して従動リンク37の一端が回動し、これに伴って図2及び図3に矢印R1にて示すようにユニゾンリング35がタービンシャフト4の軸心を中心に回動する。そして、これに伴って矢印R2に示すように各アーム34がそれらの軸心を中心に回動することで、ベーン31の開度が変更されるように構成されている。
このようにして可変ノズル機構30を通じてベーン31の開度が変更されることにより、導入通路17を通じてタービンホイール2に導入される排気の流入態様が調節されるようになる。これにより、タービンホイール2の回転速度が変更され、これに軸連結されたコンプレッサインペラの回転速度が変更されることでコンプレッサにより圧縮される吸入空気の過給圧を変更することができるようになっている。
図4に、可変ノズル機構30を中心とした過給機の断面構造を示す。尚、図4における上下方向が鉛直方向上下方向に対応している。また、以降において図4における右側を先端側と称し、左側を基端側と称する。
図4に示すように、上記環状空間50には、リンク機構32の外周側、内周側、及びフランジ部22側の三方から同リンク機構32を覆う環状の被覆部材60が設けられている。
ここで、図5及び図6を併せ参照して、被覆部材60の構造について説明する。尚、図5に、タービンホイール2側から視た被覆部材60の平面構造を示す。また、図6に、図5のA−A線に沿った被覆部材60の断面構造を示す。
図4〜図6に示すように、被覆部材60は、円板状をなすとともに中心に円形の孔が形成された円板部61と、同円板部61の内周側端部から先端側(図4、図6の右側)に向けて延びる円筒状の内周部62と、同円板部61の外周側端部から先端側に向けて延びる円筒状の外周部63とを有している。円板部61にはブッシュ38を挿通するための円形の挿通孔64が形成されている。尚、挿通孔64の直径はブッシュ38の外径よりも僅かに大きくされている。
図4に示すように、プレート40の内周面43において基端側には環状空間50に開口する溝部44が全周にわたって形成されている。すなわち、プレート40の内周面43とこれに対向するベアリングハウジング20の外周面との間には環状空間50に開口する間隙が全周にわたって形成されている。ここで、内周部62の内径はベアリングハウジング20の外径よりも大きくされている。また、内周部62の外径はリンク機構32の内径よりも小さくされている。また、被覆部材60は、内周部62の外周面がプレート40の内周面43、より詳しくは溝部44に圧接されるようにしてプレート40に対して組み付けられている。
外周部63の内径はリンク機構32の外径よりも大きくされている。また、外周部63の外径はプレート40の外径よりも小さくされている。また、外周部63はプレート40の基端面41に接している。
円板部61の基端面とフランジ部22の先端面23との間には間隙が形成されている。また、円板部61の先端面とリンク機構32との間には間隙が形成されている。
すなわち、被覆部材60はベアリングハウジング20との間に間隙を有した状態でプレート40に保持されている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
ベアリングハウジング20は同ベアリングハウジング20内のオイルコーキングを抑制するために冷却されていることから、タービンハウジング10やプレート40に比べて温度が低い。
ここで、被覆部材60がベアリングハウジング20に接しておらず、同ベアリングハウジング20よりも温度の高いプレート40に接しているため、ベアリングハウジング20により被覆部材60が直接的に冷却されることはない。これにより、被覆部材60の温度低下が好適に抑制されるようになる。このため、ポスト噴射等によって過給機の上流側から噴射供給された霧状の燃料や高温の排気がプレート40の外周面42とこれに対向するタービンハウジング10の内周面との間隙を通じて環状空間50内部に流入しても、同霧状の燃料や高温の排気が被覆部材60によって冷却されて凝縮することが抑制されるようになる。
一方、環状空間50内部に流入した霧状の燃料や高温の排気の一部がベアリングハウジング20に接触して冷却されて凝縮することとなる。しかしながら、リンク機構32は外周側、内周側、及びベアリングハウジング20のフランジ部22側の三方から覆われているため、燃料の液滴や凝縮水、ベアリングハウジング20の錆がリンク機構32に付着することが的確に抑制されるようになる。
以上説明した本実施形態に係る排気タービン過給機によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)排気タービン過給機の可変ノズル機構30は、タービンホイール2の外周側において周方向に沿って複数設けられるベーン31、ベアリングハウジング20に外嵌されるとともにベーン31を回動可能に支持するプレート40、及びベーン31の開度を変更する環状のリンク機構32とを有するものとした。リンク機構32は、フランジ部22の先端面23とこれに対向するプレート40の基端面41とタービンハウジング10の内周面11とによって区画される環状空間50に収容されるものとした。ここで、環状空間50にはリンク機構32の外周側、内周側、及びフランジ部22側の三方から同リンク機構32を覆う環状の被覆部材60が設けられ、同被覆部材60はベアリングハウジング20との間に間隙を有した状態でプレート40に保持されるものとした。こうした構成によれば、デポジットや凝縮水、錆の付着に起因して可変ノズル機構30の作動不良が生じることを的確に抑制することができるようになる。
(2)被覆部材60の外周部63はプレート40の基端面41に接するものとした。こうした構成によれば、被覆部材60の外周部63とプレート40の基端面41との間がシールされることから、被覆部材60とプレート40との間の空間、すなわちリンク機構32が収容される空間内部への燃料や排気の流入や錆の混入が的確に抑制されるようになる。また、被覆部材60の外周部63がプレート40に接しているため、高温のプレート40からの受熱によって被覆部材60の温度を高く維持することができるようになる。
(3)プレート40の内周面43には環状空間50に開口する溝部44が全周にわたって形成されるものとした。すなわち、プレート40の内周面43とこれに対向するベアリングハウジング20の外周面との間には環状空間50に開口する間隙が全周にわたって形成されるものとした。また、内周部62の外周面はプレート40の内周面43に圧接されるものとした。こうした構成によれば、ベアリングハウジング20との間に間隙を有した状態でプレート40に対して被覆部材60を容易且つ的確に取り付けることができるようになる。
(4)タービンハウジング10の鉛直方向下部には環状空間50の内部と同タービンハウジング10のスクロール通路15とを連通する連通孔19が形成されるものとした。こうした構成によれば、環状空間50の内部に生成した凝縮水や燃料の液滴が連通孔19を介してスクロール通路15に排出されるようになる。従って、環状空間50の内部に凝縮水や燃料の液滴が滞留することを抑制することができ、これら凝縮水や燃料の液滴によってベアリングハウジング20やタービンハウジング10が腐蝕することを好適に抑制することができるようになる。
尚、本発明に係る排気タービン過給機は、上記実施形態にて例示した構成に限定されるものではなく、これを適宜変更した例えば次のような形態として実施することもできる。
・挿通孔64とブッシュ38との間にはシール剤を塗布するようにしてもよい。この場合、燃料の液滴や凝縮水、ベアリングハウジング20の錆が、挿通孔64とブッシュ38との間を通じて被覆部材60の内部に浸入することを的確に抑制することができるようになる。
・プレート40の溝部44に突起を設けるようにしてもよい。この場合、当該突起が、プレート40に対して被覆部材60の内周部62を組み付ける際の位置決め部となることから、当該組み付けを容易に行なうことができるようになる。
・被覆部材60の内周部62の先端部に軸線方向に延びるスリットを形成するようにしてもよい。この場合、プレート40に対して被覆部材60の内周部62を組み付ける際に内周部62の先端部が好適に変形するようになるため、当該組み付けを容易に行なうことができるようになる。
・上記実施形態のように、タービンハウジング10の鉛直方向下部に連通孔19を形成することが、環状空間50の内部に凝縮水や燃料の液滴が滞留することを抑制する上では望ましい。しかしながら、本発明はこれに限られるものではなく、プレートの外周面とこれに対向するタービンハウジングの内周面との間の間隙を通じて凝縮水や燃料の液滴を好適に排出することができるのであれば、連通孔を割愛することもできる。
・上記実施形態では、プレート40の溝部44に対して被覆部材60の内周部62の外周面を圧接させるようにしたが、被覆部材の取り付け態様はこれに限られるものではない。他に例えば、プレートにおいてベアリングハウジング20のフランジ部22に対向する対向面に凹溝を形成し、同凹溝に対して内周部を圧入するようにしてもよい。また、被覆部材の外周部をプレートに組み付けるようにしてもよい。
・上記実施形態及びその変形例では、被覆部材がプレートに保持される構成について例示したが、これに代えて、被覆部材がタービンハウジングに保持されるようにすることもできる。この場合、タービンハウジングにおいて環状空間を区画する内周面に凹溝を形成するとともに、同凹溝に対して被覆部材の端部を圧入すればよい。
・上記実施形態及びその変形例では、被覆部材60がリンク機構32の外周側を覆う外周部63を有するものとしたが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、被覆部材が円板部によってタービンハウジングに直接保持される構成や、被覆部材が内周部によってプレートに保持される構成にあっては同外周部を割愛することもできる。
・上記実施形態及びその変形例では、被覆部材60がリンク機構32の内周側を覆う内周部62を有するものとしたが、本発明はこれに限られるものではない。すなわち、被覆部材が円板部によってタービンハウジングに直接保持される構成や、被覆部材が外周部によってタービンハウジング或いはプレートに保持される構成にあっては同内周部を割愛することもできる。
10,110…タービンハウジング、11,111…内周面、15…スクロール通路、17…導入通路、19…連通孔、20,120…ベアリングハウジング、22,122…フランジ部、23…先端面、29,129…ウォータジャケット、30,130…可変ノズル機構、31…ベーン、32,132…リンク機構、33…回動軸、34…アーム、35…ユニゾンリング、36…リンクシャフト、37…従動リンク、38…ブッシュ、39…駆動リンク、40,140…プレート、41…基端面、42…外周面、43…内周面、44…溝部、46…支持孔、50,150…環状空間、60…被覆部材、61…円板部、62…内周部、63…外周部、64…挿通孔、112…端面、123…端面、141…対向面、151…凹溝、170…遮熱板、171…屈曲部。

Claims (5)

  1. タービンホイールを囲繞するタービンハウジングと、タービンシャフトを回転可能に収容するとともにその外周面に前記タービンハウジングが連結されるフランジ部が形成されたベアリングハウジングと、前記タービンホイールの外周側において周方向に沿って複数設けられるベーン、前記ベアリングハウジングに外嵌されるとともに前記ベーンを回動可能に支持するプレート、及び前記フランジ部の端面とこれに対向する前記プレートの対向面と前記タービンハウジングの内周面とによって区画される環状空間に収容されて前記ベーンの開度を変更する環状のリンク機構を有する可変ノズル機構とを備え、前記可変ノズル機構を通じて前記ベーンの開度を変更することにより前記タービンホイールに導入される排気の流入態様が調節される排気タービン過給機において、
    前記環状空間には前記フランジ部と前記リンク機構との間に位置して同リンク機構を覆う被覆部材が設けられ、同被覆部材は前記ベアリングハウジングとの間に間隙を有した状態で前記タービンハウジング及び前記プレートの少なくとも一方に保持されてなる
    ことを特徴とする排気タービン過給機。
  2. 請求項1に記載の排気タービン過給機において、
    前記被覆部材は前記リンク機構の外周側、内周側、及び前記フランジ部側の三方から同リンク機構を覆うように構成されてなる
    ことを特徴とする排気タービン過給機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の排気タービン過給機において、
    前記被覆部材は前記リンク機構の外周側を覆う外周部を有し、
    前記外周部は前記プレートの前記対向面に接してなる
    ことを特徴とする排気タービン過給機。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の排気タービン過給機において、
    前記プレートの内周面とこれに対向する前記ベアリングハウジングの外周面との間には前記環状空間に開口する間隙が全周にわたって形成され、
    前記被覆部材は前記リンク機構の内周側を覆う内周部を有し、
    前記内周部の外周面は前記プレートの内周面に圧接されてなる
    ことを特徴とする排気タービン過給機。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の排気タービン過給機において、
    前記タービンハウジングの鉛直方向下部には前記環状空間の内部と同タービンハウジングのスクロール通路とを連通する連通孔が形成されてなる
    ことを特徴とする排気タービン過給機。
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