JP5966905B2 - 高圧タンクの検査方法 - Google Patents

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本発明は、高圧タンクの検査方法に関する。
燃料電池の発電に用いる高圧の水素ガスを収納する圧力容器(以降、「高圧タンク」とも呼ぶ)として、例えば、水素ガスを収納する収容空間を内部に有し、アルミニウム等の軽金属や強化プラスチック等で形成されたライナーに、カーボン繊維等にエポキシ樹脂等の熱硬化樹脂を含浸した繊維強化複合材を巻きつけて硬化させた補強層を有するものが知られている。
例えば、特許文献1には、高圧タンクを成形する際に、ライナーと補強層との間に熱膨張係数の違いによって生じる隙間に、ライナーを透過した高圧のガスが留まらないようにするために、ライナーの外側から補強層の外側まで貫通する孔を設け、隙間に留まったガスを解放する高圧タンクについて開示されている。また、特許文献2には、ライナーと補強層との隙間に樹脂材を注入することにより隙間をなくした高圧タンクについて開示されている。
特開2008−261414号公報 特開平10−231998号公報
高圧ガスが収納された高圧タンクにおいてライナーと補強層との間に隙間があると、低温時にライナー膨張時に生じる歪みが大きく破損してしまうため、隙間の容積および隙間をなくすために必要な収容空間内のガス圧力を把握したいとの課題があった。特許文献1に開示された技術では、ライナーと補強層との隙間に留まる高圧ガスを解放できるものの、隙間の有無および容積を確認することができない。また、隙間を確認するためには、例えば、収容空間内を所定の圧力まで上昇させた状態において、X線CTスキャン等による目視によって確認する必要があり、正確に隙間の容積を知るためには多くの作業工数が必要になるとの課題があった。また、特許文献2に開示された技術では、ライナーと補強層との隙間に樹脂材を注入するために、高圧タンクを製造する工程に加えて樹脂材を注入する工程および樹脂材を注入するための器具(例えば、注入部材)が新たに必要であるという課題があった。そのほか、従来の高圧タンクの検査方法においては、検査精度の向上、検査の容易化、検査時間の短縮化および検査工程の簡略化等が望まれていた。なお、上述の課題は、燃料電池に用いられる水素ガスを収納する高圧タンクに限らず、例えば、圧縮天然ガス等の流体を収納する高圧タンクの検査方法に共通する課題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、樹脂材料で形成されると共に内部に空間を有する補強層と、前記空間内に配置されると共に内部に高圧の流体を収容する収容空間を有するライナーと、を有する高圧タンクの検査方法が提供される。この高圧タンクの検査方法は、前記収容空間内に前記補強層の外側の圧力であるタンク外圧と同圧で検査用流体が充填された初期状態から、前記収容空間内に前記検査用流体をさらに供給することにより前記収容空間内を加圧し、前記収容空間内における前記タンク外圧からの圧力増加量と、前記収容空間内における前記初期状態の容積からの容積増加量と、を測定する工程と;前記圧力増加量と前記容積増加量との関係において、前記圧力増加量に対する前記容積増加量の変化量が一定となる部分のうち圧力増加量が最小である点の圧力が、前記ライナーと前記補強層とが密着する最小の圧力であると推定する工程と、を備える。この形態の高圧タンクの検査方法によれば、ライナーと補強層とを密着させるために必要な収容空間内の圧力を、従来の方法と比較して、より少ない工程で検査できる。よって、高圧タンクを、より短い時間で検査でき、また、高圧タンクの大量生産時において全数検査が可能となる。また、ライナーと補強層とを密着させるのに必要な最小の圧力を正確に推定することができるので、使用時の安全を考慮して高圧タンクに余分な圧力を付与しなくても良いため、高圧タンクに収容する高圧ガスの使用量を従来よりも増やすことができる。また、ライナーと補強層との間に生じる隙間に樹脂材等を注入して当該隙間を埋める必要がないため、低コストで、かつ、短い時間で高圧タンクの製造および検査を行なうことができる。
(2)上記形態の高圧タンクの検査方法において、前記測定する工程は、前記収容空間に液体供給槽から前記検査用流体として検査用液体を供給し、前記液体供給槽における供給前後の重さを測定することによって前記容積増加量を特定する工程を含んでも良い。この形態の高圧タンクの検査方法によれば、収容空間内を加圧して膨張させた場合における容積増加量を簡便かつ正確に特定することができる。
本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、高圧タンク、高圧タンクを備えたシステムおよび高圧タンクの検査方法、高圧タンクを備えた燃料電池システム等の態様で実現することができる。
本発明の実施形態における高圧タンク10の概略構成を示す説明図である。 高圧タンク10の検査システム100の概略構成を示す説明図である。 高圧タンク10の検査処理の流れを示す説明図である。 高圧タンク10における圧力増加量ΔPと容積増加量ΔVとの相関関係CRの一例を示す説明図である。
次に、本発明における実施の形態を以下の順序で説明する。
A.実施形態:
A−1.高圧タンクの構成:
A−2.高圧タンクの検査処理:
B.変形例:
A.実施形態:
A−1.高圧タンクの構成:
図1は、本発明の実施形態における高圧タンク10の概略構成を示す説明図である。図1には、略円筒状の高圧タンク10における中心軸OLに平行で中心軸OLを通る切断面で切断された高圧タンク10の断面図が示されている。高圧タンク10は、例えば、車両に搭載される燃料電池に供給する燃料ガス(以降、「水素ガス」とも呼ぶ)を圧縮した状態で貯蔵するタンクである。高圧タンク10は、ライナー11と、強化繊維プラスチック層(以降、「補強層」とも呼ぶ)12と、バルブ側口金13と、エンド側口金14と、バルブ15と、から構成されている。
ライナー11は、内部に水素ガスを収容する収容空間SPを有するように中空形状に形成されている。ライナー11は、回転成形法によって、収容した水素ガスが透過して外部に漏れないように強化プラスチックによって形成されている。なお、他の実施形態では、ライナー11は、アルミニウム等の軽金属によって形成されても良いし、回転成形法のような一体成形の製造方法ではなく分割した部材における継目を接着する方法によって形成されても良い。
補強層12は、エポキシ樹脂を含浸した炭素繊維強化プラスチック(CFRP)がライナー11の外側を覆うように形成された層である。補強層12は、ライナー11の外側にCFRPをヘリカル巻きおよびフープ巻きによって巻き付けられた後、例えば、85℃の恒温槽に入れることで、補強層12内のエポキシ樹脂が加熱硬化させられて形成されている。言い換えれば、補強層12は、内部に空間を有しており、当該空間に収容空間SPを有するライナー11が配置されている。
バルブ側口金13は、略円筒状の形状であり、ライナー11と補強層12との間に嵌入されて、固定されている。バルブ側口金13に形成された略円柱状の開口は、高圧タンク10の開口として機能する。また、バルブ側口金13の開口部分における内周面には、メネジ部が形成されている。本実施形態では、バルブ側口金13は、ステンレスによって形成されているが、他の実施形態では、例えば、アルミニウムといった他の金属や樹脂材によって形成されても良い。
バルブ15は、略円柱状の形状であり、バルブ側口金13と嵌合する外周面にはオネジ部が形成されている。バルブ15に形成されたオネジ部とバルブ側口金13のメネジ部とが嵌合することにより、バルブ15は、高圧タンク10に対して相対位置が固定される。バルブ側口金13に嵌合したバルブ15によって、バルブ側口金13の開口が閉じられる。
エンド側口金14は、アルミニウムで形成されており、一部分が高圧タンク10の外部に露出した状態で形成されている。エンド側口金14は、露出した一部分により、収容空間SP内の熱を外部に導く機能を有している。
ライナー11と補強層12との間には、隙間16が形成される場合がある。補強層12の元となるCFRPを巻き付けた後に高圧タンク10を恒温槽に入れて成形する場合、ライナー11の熱膨張係数と補強層12の熱膨張係数との相違から成形後に隙間16が生じる。具体的には、CFRPを巻きつけた後の高圧タンク10が恒温槽に入れられると、ライナー11は、恒温槽からの熱と補強層12に含浸しているエポキシ樹脂の硬化反応による補強層12の自己発熱とによって付随的に加熱される。ライナー11は、補強層12よりも熱膨張係数が大きい材質であるため、恒温槽で加熱されると補強層12よりも伸びるが、補強層12によって伸びが制限される。補強層12のCFRPは、熱膨張係数がマイナスであるため、硬化後の全長が硬化前の全長よりも小さくなる。そのため、恒温槽から取り出した高圧タンク10において、ライナー11および補強層12が冷却されると、ライナー11は制限された状態からさらに縮むため、ライナー11と補強層12との間に冷却後の成形時に隙間16が形成される。
A−2.高圧タンクの検査処理:
図2は、高圧タンク10の検査システム100の概略構成を示す説明図である。図2には、高圧タンク10を検査するための検査システム100が示されている。図2に示す検査システム100では、ライナー11と補強層12との隙間16を埋めるのに必要な収容空間SP内の圧力が推定される。図2に示すように、検査システム100は、高圧タンク10と、純水槽20と、重量計30と、ポンプ40と、圧力検出器50と、配管60と、によって構成されている。高圧タンク10は、バルブ15を介して配管60と接続されている。
純水槽20は、純水(以降、単に「水」とも呼ぶ)が貯蔵されている貯水槽である。純水槽20は、配管60を介して高圧タンク10に接続しており、高圧タンク10における収容空間SPに水を供給する。重量計30は、水を含む純水槽20の重さを測定する測定器である。重量計30は、純水槽20内の水が収容空間SP内に供給されることで減少した後の純水槽20の重さを測定し、収容空間SP内に供給された水の量を算出することができる。なお、純水は、本発明における検査用流体および検査用液体に相当し、重量計30は、液体供給槽に相当する。
ポンプ40は、純水槽20から配管60へと水を供給する器具である。圧力検出器50は、配管60および収容空間SP内の圧力を測定する器具である。配管60は、高圧タンク10と純水槽20とを接続する管である。配管60には、高圧タンク10と純水槽20との間にポンプ40が配置され、また、ポンプ40と高圧タンク10との間に圧力検出器50が配置されている。
図3は、高圧タンク10の検査処理の流れを示す説明図である。初めに、高圧タンク10の外側の大気圧P0と同圧で、収容空間SP内を満たす初期状態になるまで純水槽20から高圧タンク10に水が供給される(ステップS210)。その後、初期状態において重量計30の値を読み取る(ステップS220)。水の体積は圧力および温度変化によってほとんど変化しないため、初期状態における重量計30の値を読み取ることで、収容空間SP内を加圧する場合に初期状態から減った水の量が収容空間SP内へと供給された水の量、すなわち、容積増加量ΔVであると算出できる。次に、純水槽20から収容空間SP内へと水を加圧しながら供給して、供給した水の量である容積増加量ΔVと収容空間SP内における圧力増加量ΔPとの相関関係CRを特定する(ステップS230)。容積増加量ΔVおよび圧力増加量ΔPは、データロガーによって連続的に測定され、相関関係CRが特定される。次に、相関関係CRにおける圧力増加量ΔPの変化に対する容積増加量ΔVの変化が一定になっているか否かを判定する(ステップS240)。なお、他の実施形態においては、容積増加量ΔVおよび圧力増加量ΔPを連続的に測定するではなく、離散的に測定してプロットすることで相関関係CRを特定しても良い。
図4は、高圧タンク10における圧力増加量ΔPと容積増加量ΔVとの相関関係CRの一例を示す説明図である。図4に示すグラフでは、横軸に収容空間SP内を水で満たした後に加圧した圧力増加量ΔPを取っており、縦軸に収容空間SP内を水で満たした後から増加した容積増加量ΔVを取っている。図4に示すように、相関関係CRは、圧力増加量ΔPがΔP1までの区間T1ではC1のような曲線になり、圧力増加量ΔPがΔP1以上になる区間T2ではL1のような直線になることが実験による測定結果から得られている。なお、本明細書において区間T2で直線になるとは、区間T2における線の近似直線の傾きおよび切片がそれぞれSLおよびΔViである場合に、初期状態における収容空間SP内の体積の±1%を切片ΔViに加えた傾きSLのそれぞれ直線に挟まれた範囲に線が含まれることをいう。
高圧タンク10において、ライナー11は、補強層12よりも剛性が小さいため、補強層12よりも先に圧力増加量ΔPの上昇に伴って膨張する。そのため、区間T1では、ライナー11のみが膨張し、補強層12が膨張していない状態である。ライナー11が膨張すると、区間T1では、相関関係CRは曲線C1のような関係になる。収容空間SP内における圧力増加量ΔPがΔP1および容積増加量ΔVがΔV1になると、収容空間SP内を圧力ΔP1以上に加圧した区間T2では、相関関係CRが直線L1のような圧力増加量ΔPの変化に対する容積増加量ΔVの変化(線の傾き)が一定の関係(以降、単に「線形関係」とも呼ぶ)になる。これは、区間T2では、ライナー11が膨張することにより、高圧タンク10における複数の隙間16がすべて埋まった状態、すなわち、ライナー11と補強層12とが密着した状態になる。そのため、収容空間SP内を加圧すると、ライナー11と補強層12とが一体となって膨張するため、相関関係CRは直線L1のような線形関係になる。よって、相関関係CRが曲線C1から直線L1へと変わる圧力ΔP1の時点における収容空間SP内の圧力(ΔP1+P0)は、ライナー11と補強層12とが密着する最小圧力である。
図3のステップS240において、図4に示した曲線C1のように、高圧タンク10における相関関係CRがまだ線形関係になっていない場合には(ステップS240:NO)、引き続き、収容空間SP内に水を供給して加圧する。ステップS240において、図4に示した直線L1のように、相関関係CRが線形関係になった場合には(ステップS240:YES)、純水槽20から高圧タンク10への水の供給を停止して加圧を停止する(ステップS250)。
次に、得られた図4に示すグラフから、相関関係CRが線形関係となる最小の圧力ΔP1を読み取って、大気圧P0を加えた収容空間SP内の圧力(ΔP1+P0)は、ライナー11と補強層12とが密着する最小圧力であると決定する(ステップS270)。
以上説明したように、本実施形態における高圧タンク10の検査方法では、高圧タンク10は、高圧の水素ガスを収容する収容空間SPが形成されたライナー11と、内部の空間にライナー11が配置されてCFRPで形成された補強層12と、を備えている。高圧タンク10の検査処理では、高圧タンク10の外側の大気圧P0と同圧で収容空間SP内に水を満たした初期状態から、収容空間SP内へと水を加圧しながら供給し、収容空間SP内における容積増加量ΔVと圧力増加量ΔPとが測定される。次に、容積増加量ΔVと圧力増加量ΔPとの関係である相関関係CRが線形関係になる圧力増加量ΔPのうち最小の圧力ΔP1の時点における収容空間SP内の圧力(ΔP1+P0)が、ライナー11と補強層12とが密着する最小の圧力であると推定できる。そのため、本実施形態における高圧タンク10の検査システム100の検査方法では、ライナー11と補強層12とを密着させる、すなわち、高圧タンク10における隙間16を埋めるために必要な収容空間SP内の圧力を、従来の方法と比較して、より少ない工程で検査できる。よって、高圧タンク10を、より短い時間で検査でき、また、高圧タンク10の大量生産時における全数検査が可能となる。また、隙間16を埋めるのに必要な最小圧力を正確に推定することができるので、使用時の安全を考慮して高圧タンク10に余分な圧力を付与しなくても良いため、高圧タンク10に収容する高圧ガスの使用量を従来よりも増やすことができる。また、隙間16に樹脂材等を注入して隙間16を埋める必要がないため、低コストで、かつ、短い時間で高圧タンク10の製造および検査を行なうことができる。
また、本実施形態における高圧タンク10の検査方法では、高圧タンク10における収容空間SP内に純水槽20から水を供給し、初期状態における純水槽20から減った水の量を測定することによって、収容空間SP内が膨張して増加した容積の容積増加量ΔVを特定する。そのため、本実施形態の高圧タンク10の検査方法では、収容空間SP内を加圧して膨張させた場合における容積増加量ΔVを簡便かつ正確に特定することができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施形態では、高圧タンク10を満たす流体として水を用いたが、高圧タンク10を満たす流体はこれに限られず、種々変形可能である。例えば、油であっても良い。また、液体ではなくアルゴンガス等を用いた検査方法において、高圧タンク10内に供給する気体の流量および圧力を測定することで、ライナー11と補強層12とが密着する圧力ΔP1を算出しても良い。
また、上記実施形態では、高圧タンク10の加圧時における容積増加量ΔVを重量計30によって測定した供給前後の水の量で算出したが、膨張量の測定方法はこれに限られず、種々変形可能である。例えば、配管60に流量計を配置することにより、高圧タンク10の内部へと供給された流量を測定しても良い。
B2.変形例2:
上記実施形態では、図3のステップS240に示すように、高圧タンク10内における相関関係CRが線形関係になった場合に、収容空間SP内の加圧を停止する検査処理としたが、検査処理の方法はこれに限られず、種々変形可能である。例えば、予め設定した基準圧力ΔP2以上で高圧タンク10を使用する場合に、検査処理において、収容空間SP内の圧力を基準圧力ΔP2まで加圧して、収容空間SP内における相関関係CRが線形関係になるか否かによって、高圧タンク10の性能判定を行なっても良い。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行なうことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…高圧タンク
11…ライナー
12…補強層
13…バルブ側口金
14…エンド側口金
15…バルブ
16…隙間
20…純水槽
30…重量計
40…ポンプ
50…圧力検出器
60…配管
100…検査システム
SP…収容空間
T1…区間
T2…区間
C1…曲線
L1…直線
CR…相関関係
P0…大気圧
ΔP…圧力増加量
ΔP1…圧力
ΔP2…基準圧力
ΔV…容積増加量
V1…容積
OL…中心軸

Claims (2)

  1. 樹脂材料で形成されると共に内部に空間を有する補強層と、前記空間内に配置されると共に内部に高圧の流体を収容する収容空間を有するライナーと、を有する高圧タンクの検査方法であって、
    前記収容空間内に前記補強層の外側の圧力であるタンク外圧と同圧で検査用流体が充填された初期状態から、前記収容空間内に前記検査用流体をさらに供給することにより前記収容空間内を加圧し、前記収容空間内における前記タンク外圧からの圧力増加量と、前記収容空間内における前記初期状態の容積からの容積増加量と、を測定する工程と、
    前記圧力増加量と前記容積増加量との関係において、前記圧力増加量に対する前記容積増加量の変化量が一定となる部分のうち圧力増加量が最小である点の圧力が、前記ライナーと前記補強層とが密着する最小の圧力であると推定する工程と、を備える、方法。
  2. 請求項1に記載の高圧タンクの検査方法であって、
    前記測定する工程は、前記収容空間に液体供給槽から前記検査用流体として検査用液体を供給し、前記液体供給槽における供給前後の重さを測定することによって前記容積増加量を特定する工程を含む、方法。
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