JP5966303B2 - 光学シートの製造方法 - Google Patents
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本発明の第1実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る光学シートの幅方向に沿う縦断面図である。図2は、図1に示した光学シートの平面図である。図3は、図1に示した光学シートの光学機能層の一部を概略的に拡大して示す断面図である。
なお、光学シート1の説明において、後で詳述する光学機能層13の光透過部16及び光吸収部17が延びる方向を「延在方向D1」という。延在方向D1と直交する方向であって光透過部16及び光吸収部17が並列する方向を「幅方向D2」という。延在方向D1及び幅方向D2に直交する方向であって光学シート1の厚さ方向を「厚さ方向D3」という。
斜辺1a及び斜辺1bは、積層シート10から光学シート1を切断加工する際(詳細は後述)の切断面である。
以下、図1の断面に示す各層11〜15について説明する。
保護層11は、積層シート10の製造時、輸送時、保管時等に積層シート10のうち光学シート1として利用される部分の表面を保護するために、積層シート10の最表面(最外層)に備えられる層である。保護層11は、積層シート10から形成される光学シート1が映像表示装置に使用される際には、取り除かれている層である。したがって、保護層11は、一旦貼り合わせた後に剥離可能なフィルム(以下、「保護フィルム」と表記する。)によって構成される。このような保護フィルムとしては、公知のものを用いることができる。
基材層12は、後で詳しく説明する光学機能層13を形成するための基材となる層である。基材層12は、性能、量産性、価格、入手可能性等の観点から、ポリエチレンテレフタレート(PET)を主成分とした材料で構成されることが好ましい。ここで「主成分」とは、基材層を形成する材料全体に対してPETが50質量%以上含有されていることを意味する(以下、同様とする。)。また、基材層12はPETを主成分とし、他の樹脂を含んでいてもよい。さらに、基材層12には、各種添加剤を適宜添加してもよい。一般的な添加剤としては、フェノール系等の酸化防止剤、ラクトン系等の安定剤等を挙げることができる。
光学機能層13は、映像源側から入射した映像光の光路を制御するとともに、迷光や外光を適切に吸収する機能を有する層である。
図3に示すように、光学機能層13は、光を透過可能に層面に沿って並列された複数の光透過部16と、並列された光透過部16の間に形成され且つ光を吸収可能な光吸収部17と、を備えている。光透過部16及び光吸収部17は、それらが並列する方向(幅方向D2)と直交する方向(延在方向D1)に直線状に延びている。光学機能層13は、このような光透過部16及び光吸収部17を備えることによって、表示装置に備えられた際に、映像源側から入射した映像光の光路を制御するとともに、迷光や外光を適切に吸収する機能を有する。
光吸収粒子18としては、カーボンブラック等の光吸収性の着色粒子が好ましく用いられるが、これらに限定されるものではなく、映像光の特性に合わせて特定の波長を選択的に吸収する着色粒子を使用してもよい。具体的には、カーボンブラック、グラファイト、黒色酸化鉄等の金属塩、染料、顔料等で着色した有機微粒子や着色したガラスビーズ等を光吸収粒子18として用いることができる。光吸収粒子18は、通常、上記の光吸収部構成組成物中に3質量%以上30質量%以下の範囲で含まれる。光吸収粒子18の平均粒子径は、1.0μm以上20μm以下であることが好ましい。
図1に示すように、粘着剤層14は、粘着剤を含む粘着剤組成物によって構成される層である。粘着剤とは、接着剤の1種をいい、接着の際に室温下(例えば、15〜40℃)で、単に適度な、通常、軽く手で押圧する程度の加圧のみにより、表面の粘着性のみで接着可能なものをいう。粘着剤組成物は、光を透過させるとともに、適切な粘着性を有すれば、その材質は特に限定されるものではない。粘着剤層14の粘着力は、例えば、数N/25mm〜20N/25mm程度とすることができる。
被覆層15は、粘着剤層14を剥離可能に被覆する層である。また、被覆層15は、粘着剤層14を形成する際の基材としても用いることができる層である。
なお、積層シート10の説明において、積層シート10の長手方向(繰り出し方向)を「長手方向D11」という。積層シート10の厚さ方向を「厚さ方向D13」という。長手方向D11及び厚さ方向D13と直交する方向を「幅方向D12」という。
図4に示すように、積層シート作製工程S10は、光学機能層13を形成する第1工程と、粘着剤層14を形成する第2工程と、光学機能層13と粘着剤層14とを貼り合わせる第3工程と、を有する。
図5に示すように、積層シート作製工程S10において作製した積層シート10を、図5に示すD20方向にロール状に巻回してシートロール30を作製する。
図5に示すように、シートロール作製工程S20において作製したシートロール30から所定の長さの積層シート10を、図5に示すD30方向に引き出す。
なお、引き出された積層シート10から、光学シート1は、図6における二点鎖線による切断線CLに示すように、平面視において矩形状に打ち抜かれて切断されて形成される。積層シート10の長手方向D11と、積層シート10から形成される光学シート1の長手方向(延在方向D1)とは平行である。光学シート1は、積層シート10から、積層シート10の光学機能層13における複数の光透過部16の並列方向(幅方向D2)を短辺とし、この並列方向に対して直交する方向(延在方向D1)を長辺とする平面視において長方形状に打ち抜かれて切断されて形成される。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。図9は、第2実施形態に係る光学シートの幅方向に沿う縦断面図である。
第2実施形態の光学シート1Aは、保護層11が光学機能層13の側に配置され、粘着剤層14及び被覆層15が基材層12の側に配置されて、厚さ方向D3において、保護層11と光学機能層13と基材層12と粘着剤層14と被覆層15とがこの順に配置され、一体的に積層されている。
なお、本発明は、上記した第1及び第2実施形態に限定されるものでない。
例えば、上記実施形態においては、図6に示すように、積層シート10の長手方向D11と、積層シート10から形成される光学シート1の長手方向(延在方向D1)とが平行であるが、これに制限されない。図10に示すように、積層シート10の長手方向D11に対して光学シート1の長手方向(延在方向D1)が角度をなしている状態で(平行ではない状態で)、積層シート10から光学シート1を切断して形成することもできる。積層シート10の長手方向D11に対して光学シート1の長手方向(延在方向D1)がなす角度は、例えば、0°超45°以下である。
例えば、第1実施形態のように厚さ方向D3において保護層11と基材層12と光学機能層13と粘着剤層14と被覆層15とがこの順に配置され、一体的に積層されている光学シート1においては、保護層11と基材層12との間に、防眩層や反射防止層を設けることもできる。
上記実施形態の製造方法では、積層シート作製工程S10と、シートロール作製工程S20と、光学シート切断加工工程S30と、を有していると説明したが、シートロール作製工程S20を省略して、積層シート作製工程S10で作製された積層シート10から直接に光学シート1(1A)を切断加工してもよい。つまり、ロール状ではなく枚葉状の積層シート10から光学シート1(1A)を切断加工してもよい。
また、積層シート10をロール状に巻回してシートロール30を作製するシートロール作製工程S20において、積層シート10の幅方向D12の両端部近傍にスペーサーを配置しながら積層シート10をロール状に巻回してもよい。この場合は、積層シート10の巻き取り時に、保護層11の表面の微小な凹凸が粘着剤層14側に転写されることを防ぐことが可能である。
1A 光学シート
1a、1b 斜辺
10 積層シート
11 保護層
12 基材層
13 光学機能層
14 粘着剤層
15 被覆層
16 光透過部
17 光吸収部
20 切断刃
30 シートロール
Claims (4)
- 保護層と、基材層と、前記基材層の表面に沿って並列する複数の光透過部及び前記光透過部の間に形成された光吸収部を有する光学機能層と、粘着剤層と、前記粘着剤層を剥離可能に被覆する被覆層とが一体的に積層され、前記保護層及び前記被覆層が最外層に配置される積層シートを作製する積層シート作製工程と、
前記積層シートに対して、前記保護層の側から前記被覆層の側に向かって切断刃を移動させることにより、前記保護層の側の幅が最も小さく、且つ、前記被覆層の側に向かって漸次幅が大きくなるように、厚さ方向の断面において台形状で平面視において矩形状の光学シートの切断加工を行う光学シート切断加工工程と、
を有する光学シートの製造方法。 - 前記積層シート作製工程の後で且つ前記光学シート切断加工工程の前に、前記積層シートをロール状に巻回してシートロールを作製するシートロール作製工程を更に備える
請求項1に記載の光学シートの製造方法。 - 前記積層シート作製工程において、前記保護層は、前記基材層の側に配置され、前記粘着剤層及び前記被覆層は、前記光学機能層の側に配置される
請求項1又は請求項2に記載の光学シートの製造方法。 - 前記積層シート作製工程において、前記保護層は、前記光学機能層の側に配置され、前記粘着剤層及び前記被覆層は、前記基材層の側に配置される
請求項1又は請求項2に記載の光学シートの製造方法。
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