JP5966196B2 - ヒートポンプ給湯機 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ給湯機に関し、特に、被加熱液体を加熱するヒートポンプ部における液配管の接続継手に関する。
たとえば家庭用のヒートポンプ給湯機は、加熱前後の被加熱液体が貯蔵されるタンク部と、冷凍サイクルによって前記被加熱液体を加熱するヒートポンプ部とを備えて構成されている。ヒートポンプ給湯機は、一般的に、電気料金が割引される夜間にヒートポンプ部を稼働させ、被加熱液体を加熱して、高温被加熱液体としてタンク部に蓄えておく。そして、被加熱液体の使用時には、タンク部内の高温被加熱液体に常温の被加熱液体を混ぜて適温の被加熱液体として供給している。以下においては、被加熱液体として水を用いたヒートポンプ給湯機を例にして説明する。
タンク部とヒートポンプ部との間は、タンク部に備えられる貯湯タンクの下部から水をヒートポンプ部に引き込むための入水配管と、引き込んだ水をヒートポンプ部でお湯に沸き上げて貯湯タンクの上部に戻すための出湯配管との2本の液配管で接続されている。そして、ヒートポンプ部は、入水配管および出湯配管のそれぞれの液配管と接続するための接続継手を有している。
特許文献1には、このような液配管の接続継手である液配管接続金具を備えるヒートポンプ給湯機が開示されており、材質が金属である液配管接続金具が記載されている(段落0050等参照)。
特開2011−190981号公報
特許文献1に記載のヒートポンプ給湯機では、接続継手は金属製であるため、たとえば液配管に接続する際のねじ締めトルク(ねじの締付けトルク)により発生する応力に耐えることができる強度を有している。
しかしながら、接続継手は、配管材として一般的に使用される銅管との溶接(ろう付け)性や汎用性を考慮して、真鍮(黄銅)で製作される場合が多い。この場合、ヒートポンプ部におけるお湯の沸き上げ温度は一般的には最高90℃の高温になるため、接続継手に脱亜鉛腐食が発生する可能性がある。このため、液配管の接続継手の材料としては高価な耐脱亜鉛腐食材料が使用されていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、十分な強度を有するとともに、安価で、耐腐食に関する信頼性をも有する液配管の接続継手を備えるヒートポンプ給湯機を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため、本発明に係るヒートポンプ給湯機は、加熱前後の被加熱液体が貯蔵されるタンク部と、冷凍サイクルによって前記被加熱液体を加熱するヒートポンプ部と、を備え、前記ヒートポンプ部は、前記タンク部と前記ヒートポンプ部との間で前記被加熱液体を流通させる液配管との接続部に設けられる接続継手を有し、前記接続継手は、樹脂から一体成形されて前記被加熱液体が流通する流路が形成されているとともに、取付固定するための取付部と、前記取付部から延出する基端側延出部と、前記基端側延出部の延出方向とは異なる方向に前記基端側延出部の先端側から延出する先端側延出部と、前記基端側延出部に対して前記先端側延出部の延出方向の側に位置する内側領域に設けられ、前記取付部と前記先端側延出部とを接続する内側領域補強部と、を有し、前記取付部から前記基端側延出部の延出方向に最も離れた前記先端側延出部の部位に、前記先端側延出部の延出方向に沿って稜線が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係るヒートポンプ給湯機は、加熱前後の被加熱液体が貯蔵されるタンク部と、冷凍サイクルによって前記被加熱液体を加熱するヒートポンプ部と、を備え、前記ヒートポンプ部は、前記タンク部と前記ヒートポンプ部との間で前記被加熱液体を流通させる液配管との接続部に設けられる接続継手を有し、前記接続継手は、樹脂から一体成形されて前記被加熱液体が流通する流路が形成されているとともに、取付固定するための取付部と、前記取付部から延出する基端側延出部と、前記基端側延出部の延出方向とは異なる方向に前記基端側延出部の先端側から延出する先端側延出部と、前記基端側延出部に対して前記先端側延出部の延出方向と反対方向の側に位置する外側領域に設けられ、前記取付部と前記先端側延出部とを接続する外側領域補強部と、を有し、前記取付部から前記基端側延出部の延出方向に最も離れた前記先端側延出部の部位に、前記先端側延出部の延出方向に沿って稜線が形成されていることを特徴とする。
また、本発明に係るヒートポンプ給湯機は、加熱前後の被加熱液体が貯蔵されるタンク部と、冷凍サイクルによって前記被加熱液体を加熱するヒートポンプ部と、を備え、前記ヒートポンプ部は、前記タンク部と前記ヒートポンプ部との間で前記被加熱液体を流通させる液配管との接続部に設けられる接続継手を有し、前記接続継手は、樹脂から一体成形されて前記被加熱液体が流通する流路が形成されているとともに、取付固定するための取付部と、前記取付部から延出する基端側延出部と、前記基端側延出部の延出方向とは異なる方向に前記基端側延出部の先端側から延出する先端側延出部と、前記基端側延出部に対して前記先端側延出部の延出方向の側に位置する内側領域に設けられ、前記取付部と前記先端側延出部とを接続する内側領域補強部と、を有し、前記取付部が取付固定されたときの前記基端側延出部または前記先端側延出部の下側に平面部が形成されており、前記平面部に、前記被加熱液体を排出可能な液抜き栓を取り付けるための液抜き栓取付部が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係るヒートポンプ給湯機は、加熱前後の被加熱液体が貯蔵されるタンク部と、冷凍サイクルによって前記被加熱液体を加熱するヒートポンプ部と、を備え、前記ヒートポンプ部は、前記タンク部と前記ヒートポンプ部との間で前記被加熱液体を流通させる液配管との接続部に設けられる接続継手を有し、前記接続継手は、樹脂から一体成形されて前記被加熱液体が流通する流路が形成されているとともに、取付固定するための取付部と、前記取付部から延出する基端側延出部と、前記基端側延出部の延出方向とは異なる方向に前記基端側延出部の先端側から延出する先端側延出部と、前記基端側延出部に対して前記先端側延出部の延出方向と反対方向の側に位置する外側領域に設けられ、前記取付部と前記先端側延出部とを接続する外側領域補強部と、を有し、前記取付部が取付固定されたときの前記基端側延出部または前記先端側延出部の下側に平面部が形成されており、前記平面部に、前記被加熱液体を排出可能な液抜き栓を取り付けるための液抜き栓取付部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、十分な強度を有するとともに、安価で、耐腐食に関する信頼性をも有する液配管の接続継手を備えるヒートポンプ給湯機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るヒートポンプ給湯機の構成を示す図である。 比較例に係るヒートポンプユニットにおける液配管の接続継手の一例を示す斜視図である。 本実施形態に係るヒートポンプユニットにおける液配管の接続継手の第1の例を示す斜視図である。 接続継手の第2の例を示す斜視図である。 接続継手の第3の例を示す斜視図である。 接続継手の第4の例を示す斜視図である。 接続継手の第5の例を示す斜視図である。 接続継手の第6の例を示す斜視図である。 接続継手の第7の例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示す。 接続継手の第7の例を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は右側面図を示す。 図9(b)のA−A線の沿う断面図である。 (a),(b)は、種々の方向から見た第7の例に係る接続継手を示す斜視図である。 (a),(b)は、種々の方向から見た第7の例に係る接続継手を示す斜視図である。 接続継手の設置状態の一例を示す斜視図である。 接続継手に液配管を接続する様子を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す図面において、同一の部材または相当する部材間には同一の参照符号を付し、重複した説明を適宜省略する。また、部材のサイズおよび形状は、説明の便宜のため、変形または誇張して模式的に表す場合がある。
本実施形態においては、被加熱液体として水を用いたヒートポンプ給湯機を例として説明する。また、本実施形態に係るヒートポンプ給湯機は、主に家庭用として用いられるものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
(ヒートポンプ給湯機の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係るヒートポンプ給湯機の構成を示す図である。
図1に示すように、ヒートポンプ給湯機Sは、ヒートポンプ冷媒回路C1の構成部品を収納したヒートポンプユニット(ヒートポンプ部)30と、貯湯タンク10を中心として貯湯回路C2および給湯回路C3の構成部品を収納する貯湯ユニット(タンク部)40とを備えている。貯湯ユニット40には加熱前後の水(被加熱液体)が貯蔵される。また、ヒートポンプユニット30は冷凍サイクルによって水を加熱する。
ヒートポンプユニット30および貯湯ユニット40の運転は、それぞれヒートポンプユニット制御部52および貯湯ユニット制御部51によって制御されている。ヒートポンプユニット制御部52と貯湯ユニット制御部51とは相互に通信し、お互いの状況を監視しているとともに、連携してヒートポンプ給湯機Sの制御をおこなっている。また、ヒートポンプ給湯機Sは、ユーザへのインターフェースとしてリモコン50を備えている。
ヒートポンプユニット30は、圧縮機1、水冷媒熱交換器2、減圧装置4、空気熱交換器5を、それぞれ冷媒配管を介して直列に接続して構成されたヒートポンプ冷媒回路C1を備えている。ヒートポンプ冷媒回路C1内には、炭酸ガス(二酸化炭素)の冷媒が封入されている。冷媒に二酸化炭素を使用することによって、環境への影響が少なく、省エネ性に優れたヒートポンプ給湯機とすることができる。また、ヒートポンプユニット30では、圧縮機1による冷媒(二酸化炭素)の吐出圧力が、当該冷媒の臨界圧力以上となる超臨界蒸気圧縮式の冷凍サイクルを用いており、冷媒を高温高圧にできるため例えば90℃のような高温の湯を得ることができる。
圧縮機1は、PWM制御、電圧制御(たとえばPAM制御)およびこれらの組合せ制御により、低速(たとえば700回転/分)から高速(たとえば6000回転/分)まで回転速度(回転数)制御ができるようになっている。ヒートポンプユニット30では、その出力である加熱能力を基本的に一定として運転をおこなう。このため、圧縮機1の回転速度は、外気温度の高い夏期には低速、外気温度の低い冬期には高速で運転するように制御される。また、圧縮機1の回転速度は、前記した外気温度のほか、入水温度(水冷媒熱交換器2に入る水の温度)や出湯温度(水冷媒熱交換器2から出るお湯の温度)などの環境条件にも応じて制御される。
水冷媒熱交換器2は、圧縮機1から吐出された高温冷媒が流れる冷媒側伝熱管と、貯湯タンク10の下側から供給される低温水(被加熱液体)を循環して水冷媒熱交換器2内で加熱するための水側伝熱管と、を備えている。水冷媒熱交換器2では、冷媒側伝熱管内の高温冷媒と水側伝熱管内の水との間で熱交換をおこなわせて、高温冷媒の熱を水に伝達し、水の温度を上昇させる。
減圧装置4は、水冷媒熱交換器2を経て送られてくる中温高圧冷媒を減圧し、蒸発し易い低圧冷媒として空気熱交換器(蒸発器)5へ送る。減圧装置4としては、たとえば電動膨張弁が使用される。また、減圧装置4は、ヒートポンプ冷媒回路C1の絞り量を変えてヒートポンプ冷媒回路C1内の冷媒循環量を調節する働きや、冬期低温時に空気熱交換器5に着霜した場合、前記絞り量を全開にして中温冷媒を空気熱交換器5に多量に送りこみ、霜を溶かす除霜装置の働きもある。
空気熱交換器5は、送風機6の回転によって外気(空気)を取り入れ、外気と冷媒との間で熱交換をおこなわせ、冷媒に外気から熱を吸収させる。空気熱交換器5から送出された冷媒は、再び圧縮機1へと戻される。
また、ヒートポンプユニット30には、圧縮機1からの冷媒吐出圧力を検出する圧力センサ(図示せず)、冷媒吐出温度を検出する吐出温度センサ22、外気温度を検出する外気温度センサ23、出湯温度を検出する出湯温度センサ20、入水温度を検出する入水温度センサ21などが設けられている。これらのセンサの検出値は、ヒートポンプユニット制御部52へ出力される。
次に、貯湯ユニット40の構成について説明する。貯湯ユニット40は、貯湯タンク10を中心として、貯湯や給湯などをおこなうための水循環回路(貯湯回路C2および給湯回路C3)を備えて構成されている。貯湯タンク10には、貯湯温度や貯湯量を検出するための複数の温度センサ10a、10b、10c、10dが備えられている。温度センサ10a〜10dの検出値は、貯湯ユニット制御部51へ出力される。
貯湯回路C2は、貯湯タンク10、循環ポンプ15、水冷媒熱交換器2が配管を介して順次直列に接続されて構成されている。貯湯回路C2は、貯湯タンク10に高温水を貯めるための回路である。貯湯回路C2の運転には、夜間電力を用いて貯湯タンク10に翌日使用する湯水を貯める貯湯運転、および昼間などに貯湯タンク10内の残湯量等が規定値以下になった場合に湯水を沸き増すための沸き増し運転がある。貯湯運転は毎日定期的におこなわれる一方で、沸き増し運転は必要な場合に時間帯を問わずおこなわれる。貯湯運転または沸き増し運転では、貯湯タンク10内の低温水が、循環ポンプ15によって貯湯タンク10の底部から水冷媒熱交換器2の水側伝熱管に流入され、冷媒側伝熱管からの熱によって規定温度まで加熱される。加熱後の温水は、貯湯タンク10の頂部に戻されて貯湯される。なお、図1においては、循環ポンプ15をヒートポンプユニット30内に設けるものとしたが、貯湯ユニット40内に設けてもよい。
給湯回路C3は、給水金具7、減圧弁8、給水量センサ9、貯湯タンク10、湯水混合弁12、給湯金具13が水配管を介して順次直列に接続され構成されている。給水金具7は、主として水道などの給水源に接続され、給湯金具13は、蛇口14などの家庭内の給湯負荷に接続されている。給湯回路C3は、ユーザが湯水を使用する際に、蛇口14から給湯をおこなうための回路である。
なお、ヒートポンプ給湯機Sの構成によっては、給水量センサ9や減圧弁8が設けられない場合もある。また、ヒートポンプ給湯機Sは、風呂の湯張りの回路や追い焚きの回路(ともに図示せず)を備えていてもよい。
また、本実施形態においては、被加熱液体である水を一旦貯湯タンク10に取り入れた後、貯湯回路C2を介してヒートポンプユニット30に供給する構成としたが、これに限らず、たとえば給水金具7(給水口)から給水管を経て直接ヒートポンプユニット30に被加熱液体を供給するようにしてもよい。また、貯湯タンク10内の湯を給湯するのではなく、貯湯タンク10内の湯の熱を利用して水道水を加熱する熱交換器を備えた水道直圧給湯方式であってもよい。
貯湯ユニット制御部51は、給湯などの温度調整である湯水混合弁12の制御や、貯湯タンク10の残湯量を検出し、貯湯タンク10の沸き上げタイミングや沸き上げ温度を制御する。貯湯ユニット制御部51は、給水量センサ9の検出値などを用いて家庭における給湯負荷を判定し、最もエネルギ効率のよい運転状態となるように、沸き上げ温度や沸き上げ量、沸き上げ時間などを制御する学習制御機能を有している。なお、貯湯運転における沸き上げ温度(貯湯温度)は、たとえば季節によって制御される。具体的には、たとえば外気温や給水温度が低い冬季の沸き上げ温度は、高温貯湯の規定温度(たとえば90℃)に設定され、その他の季節(夏季や中間期)の沸き上げ温度は、通常貯湯の規定温度(たとえば65℃)に設定される。
ヒートポンプユニット制御部52は、ヒートポンプ冷媒回路C1の運転・停止制御や圧縮機1の回転速度制御をおこなうとともに、減圧装置4の冷媒絞り量調整など、主として冷凍サイクルの運転を制御する。これらの制御は、吐出温度センサ22、外気温度センサ23、出湯温度センサ20、入水温度センサ21などの検出値に基づいて、最適な運転状態となるようにおこなわれている。具体的には、ヒートポンプユニット制御部52は、たとえば、周囲温度や給水温度が低く加熱負荷が大きい場合(冬期低温時)は、圧縮機1の回転速度を高回転速度(たとえば3000〜4000回転/分)とする。一方、加熱負荷が小さい夏期や中間期では、圧縮機1の回転速度を比較的低回転速度(たとえば1000〜2000回転/分)とする。
リモコン50は、ユーザとのインターフェースとして設けられ、給湯温度の設定やエラーの表示、運転モードの変更、沸き増し運転の指示などがおこなえるようになっている。
ヒートポンプユニット30と貯湯ユニット40との間は、貯湯ユニット40からヒートポンプユニット30に向けて水を導入する入水配管(液配管)33と、ヒートポンプユニット30で水を沸き上げて得たお湯をヒートポンプユニット30から貯湯ユニット40に向けて導出する出湯配管(液配管)34と、電源の供給および信号のやり取りを行うための通常3心のケーブルから構成される配線53とで接続されている。なお、入水配管33および出湯配管34は、以下、液配管33,34とも称する。
ヒートポンプユニット30は、入水配管33との接続部に設けられるヒートポンプユニット入水側接続継手(接続継手)31と、出湯配管34との接続部に設けられるヒートポンプユニット出湯側接続継手(接続継手)32とを有している。また、貯湯ユニット40は、入水配管33との接続部に設けられる貯湯ユニット入水側接続継手41と、出湯配管34との接続部に設けられる貯湯ユニット出湯側接続継手42とを有している。なお、ヒートポンプユニット入水側接続継手31、ヒートポンプユニット出湯側接続継手32、貯湯ユニット入水側接続継手41、および貯湯ユニット出湯側接続継手42は、以下、接続継手31,32,41,42とも称する。
これらの液配管33,34、接続継手31,32,41,42を用いて、貯湯回路C2において湯水の循環がおこなわれる。液配管33,34として、たとえば90℃の高温に耐えられる材質の配管を使用する必要があるため、銅管のほか、金属強化ポリエチレン管や、架橋ポリエチレン管などの配管が使用されている。
(ヒートポンプユニットにおける液配管の接続継手の構成)
次に、本実施形態に係るヒートポンプユニットにおける液配管の接続継手について説明するが、その前に、図2を参照して、比較例としての従来のヒートポンプユニットにおける液配管の接続継手について説明する。図2は、比較例に係るヒートポンプユニットにおける液配管の接続継手の一例を示す斜視図である。
図2に示すように、比較例に係るヒートポンプユニットにおける液配管の接続継手は、取付固定するための取付部60から流路64が略L字状に延びるように形成された構造を有している。この接続継手は、取付部60から延出する基端側延出部61と、基端側延出部61の延出方向と直交する方向に基端側延出部61の先端側から延出する先端側延出部62とを有しており、先端側延出部62の先端に、液配管と接続固定するためのねじ部63が形成されている。従来の接続継手は、真鍮等の金属材料で製造されているため、液配管に接続して固定する際に生じる応力に耐えることができる。したがって、強度的には問題ないが、たとえば90℃の高温での脱亜鉛腐食を防止するために高価な材料を使用していた。
本実施形態は、ヒートポンプユニット30における液配管33,34の接続継手31,32を樹脂成形により製造し、腐食を抑えるとともに、液配管33,34に接続する際のねじ締めトルクにより発生する応力に耐えることができる構造としたものである。
図3は、本実施形態に係るヒートポンプユニットにおける液配管の接続継手の第1の例を示す斜視図である。以下、接続継手31を例に挙げて説明するが、接続継手32も接続継手31と概ね同様の構成であるためその説明を省略する。
図3に示すように、接続継手31は、樹脂から一体成形されて湯水が流通する流路64が形成されている。接続継手31に使用される樹脂としては、通常の樹脂材料であってもよいし、さらに強度を維持するためにガラス材料の混ざった樹脂(たとえばポリフェニレンサルファイド(PPS)ガラス繊維強化樹脂)であってもよく、特に限定されるものではない。
接続継手31は、ヒートポンプユニット30の筐体の外面としての側面板部35(図14参照)に取付固定するための取付部60と、取付部60から延出する基端側延出部61と、基端側延出部61の延出方向(図14では右側方)とは異なる方向、ここでは基端側延出部61の延出方向と直交する方向(図14では後方)に基端側延出部61の先端側から延出する先端側延出部62と、を有している。流路64は、基端側延出部61および先端側延出部62の内部を略L字状に延びるように形成されている。
また、先端側延出部62の先端側には、液配管33(図1参照)に接続固定するためのねじ部63が形成されている。ねじ部63のねじ形状は、本実施形態では管用テーパおねじ(たとえばR1/2)である。ヒートポンプユニット30の接続継手31におけるねじ部63のねじ形状としては、一般的には、管用テーパおねじR1/2が採用されており、このサイズはメーカを問わず共通化されている。
図3中の符号67は、取付部60をヒートポンプユニット30の側面板部35(図14参照)に取付固定する際にねじ部材83(図14参照)を挿通させるための取付孔を示す。取付孔67は、図3においては取付部60の左上隅と右下隅との二隅に形成されているが、四隅に形成されていてもよく、四隅のうちのいずれか三隅、あるいは右上隅と左下隅との二隅に形成されていてもよい。
そして、接続継手31は、基端側延出部61に対して先端側延出部62の延出方向の側に位置する内側領域R1に設けられる内側領域補強部65を有している。内側領域R1は、換言すれば、基端側延出部61と先端側延出部62とで囲まれる領域に相当する。内側領域補強部65は、たとえば平板形状を呈しており、取付部60と先端側延出部62とを接続している。内側領域補強部65は、ここでは基端側延出部61の外側面と離間して設けられているが、基端側延出部61の外側面と接合または接触していてもよい。
また、内側領域補強部65は、基端側延出部61と先端側延出部62とを含む平面に垂直な方向に高さH1を有している。接続継手31を液配管33に接続して固定する際にねじ締めトルクが先端側延出部62のねじ部63にかかると、基端側延出部61の先端近傍、すなわち基端側延出部61と先端側延出部62との接合部近傍に曲げモーメントがかかることになる。内側領域補強部65は、この曲げモーメントの一部を負担して、発生応力を低減するように働くことができる。ここで、内側領域補強部65の断面係数は、高さH1の2乗に比例するため、高さH1は接続継手31の強度に大きく影響する。本実施形態では、高さH1は、接続継手31の強度を十分確保するために、流路64の直径Diよりも大きく設定されることが好ましく、基端側延出部61および先端側延出部62の外径Doよりも大きく設定されることがより好ましい。接続継手31は、この内側領域補強部65を有することにより、接続継手31に液配管33を接続する際のねじ締めトルクにより発生する応力に対して耐えうる構造を備えることができる。これにより、接続継手31の破損を防止することが可能となる。
図4は、接続継手の第2の例を示す斜視図である。以下、第2の例に係る接続継手31aについて、前記した第1の例と相違する点を説明する。
図4に示すように、第2の例に係る接続継手31aは、基端側延出部61に対して先端側延出部62の延出方向と反対方向の側に位置する外側領域R2に設けられる外側領域補強部66を有している。外側領域R2は、換言すれば、基端側延出部61を間に挟んで、基端側延出部61と先端側延出部62とで囲まれる領域とは反対側の領域に相当する。外側領域補強部66は、断面L字状の板形状を呈しており、取付部60と先端側延出部62とを接続している。外側領域補強部66は、ここでは基端側延出部61の外側面と離間して設けられているが、基端側延出部61の外側面と接合していてもよい。
また、外側領域補強部66は、基端側延出部61と先端側延出部62とを含む平面に垂直な方向に高さH2を有している。外側領域補強部66もまた、内側領域補強部65と同様に、接続継手31aを液配管33に接続して固定する際の曲げモーメントの一部を負担して、発生応力を低減するように働くことができる。ここで、外側領域補強部66の断面係数は、高さH2の2乗に比例するため、高さH2は接続継手31aの強度に大きく影響する。本実施形態では、高さH2は、接続継手31aの強度を十分確保するために、流路64の直径Diよりも大きく設定されることが好ましく、基端側延出部61および先端側延出部62の外径Doよりも大きく設定されることがより好ましい。接続継手31aは、この外側領域補強部66を有することにより、接続継手31aに液配管33を接続する際のねじ締めトルクにより発生する応力に対して耐えうる構造を備えることができる。
なお、液配管33を接続する際のねじ締めトルクにより発生する応力を低減する機能は、ねじ部63に近い内側領域補強部65(図3参照)の方が外側領域補強部66よりも高いと考えられる。一方、外側領域補強部66は、内側領域補強部65と同等程度に次のような機能をさらに有している。すなわち、たとえばヒートポンプユニット30を持ち上げる際に、正規の取り扱い方ではないが作業者によっては接続継手31aを取っ手代わりに使用して持ち上げる可能性がある。この場合、基端側延出部61の取付部60との接合部である根元近傍に最大曲げモーメントがかかることになり、外側領域補強部66は、この曲げモーメントの一部を負担して、発生応力を低減するように働くことができる。したがって、接続継手31aを取っ手代わりに使用してヒートポンプユニット30を持ち上げた場合、接続継手31aの根元部分に力が掛かることになるが、この力を外側領域補強部66で受けることができる。これにより、接続継手31aの破損を防止することが可能となる。
図5は、接続継手の第3の例を示す斜視図である。以下、第3の例に係る接続継手31bについて、前記した第1の例および第2の例と相違する点を説明する。
図5に示すように、第3の例に係る接続継手31bは、基端側延出部61に対して先端側延出部62の延出方向の側に位置する内側領域R1に設けられる内側領域補強部65と、基端側延出部61に対して先端側延出部62の延出方向と反対方向の側に位置する外側領域R2に設けられる外側領域補強部66と、の両方を有している。接続継手31bは、内側領域補強部65と外側領域補強部66との両方を有することにより、接続継手31bに液配管33を接続する際のねじ締めトルクにより発生する応力に対して、より耐えうる構造を備えることができる。
また、第3の例に係る接続継手31bは、内側領域補強部65と外側領域補強部66との両方を有することにより、接続継手31bを取っ手代わりに使用してヒートポンプユニット30を持ち上げた場合の発生応力をより低減することができる。したがって、接続継手31bの破損をより確実に防止することが可能となる。
図6は、接続継手の第4の例を示す斜視図である。以下、第4の例に係る接続継手31cについて、前記した第3の例と相違する点を説明する。
図6に示すように、第4の例に係る接続継手31cは、内側領域補強部65および外側領域補強部66に加えて、内側領域補強部65、外側領域補強部66、および取付部60に垂直に設けられた水平板補強部68を有している。水平板補強部68は、ここでは、内側領域補強部65と外側領域補強部66との間を基端側延出部61を介して繋ぐ水平方向に沿う平板形状を呈している。このような接続継手31cは、さらに強度が増すため、接続継手31cに液配管33を接続する際のねじ締めトルクにより発生する応力に対して、さらに耐えうる構造を備えることができる。また、接続継手31cを取っ手代わりに使用してヒートポンプユニット30を持ち上げた場合の発生応力をさらに低減することができる。したがって、接続継手31cの破損をさらに確実に防止することが可能となる。
図7は、接続継手の第5の例を示す斜視図である。以下、第5の例に係る接続継手31dについて、前記した第3の例と相違する点を説明する。
図7に示すように、第5の例に係る接続継手31dは、内側領域補強部65および外側領域補強部66に加えて、内側領域補強部65、および外側領域補強部66の取付部60側の部分に垂直で、かつ取付部60に平行に設けられた横方向リブ状補強部71を有している。横方向リブ状補強部71は、ここでは、内側領域補強部65と外側領域補強部66との間を繋ぐ鉛直方向に沿う平板形状を呈している。このような接続継手31dは、さらに強度が増すため、接続継手31dに液配管33を接続する際のねじ締めトルクにより発生する応力に対して、さらに耐えうる構造を備えることができる。また、接続継手31dを取っ手代わりに使用してヒートポンプユニット30を持ち上げた場合の発生応力をさらに低減することができる。したがって、接続継手31dの破損をさらに確実に防止することが可能となる。
図8は、接続継手の第6の例を示す斜視図である。以下、第6の例に係る接続継手31eについて、前記した第3の例と相違する点を説明する。
図8に示すように、第6の例に係る接続継手31eは、内側領域補強部65および外側領域補強部66に加えて、取付部60に垂直で、かつ内側領域補強部65、および外側領域補強部66の取付部60側の部分に平行に設けられた縦方向リブ状補強部72を有している。縦方向リブ状補強部72は、ここでは、内側領域補強部65と外側領域補強部66との間において取付部60から垂直に延びる鉛直方向に沿う平板形状を呈している。このような接続継手31eは、さらに強度が増すため、接続継手31eに液配管33を接続する際のねじ締めトルクにより発生する応力に対して、さらに耐えうる構造を備えることができる。また、接続継手31eを取っ手代わりに使用してヒートポンプユニット30を持ち上げた場合の発生応力をさらに低減することができる。したがって、接続継手31eの破損をさらに確実に防止することが可能となる。
図9は、接続継手の第7の例を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図を示す。図10は、接続継手の第7の例を示す図であり、(a)は左側面図、(b)は右側面図を示す。図11は、図9(b)のA−A線の沿う断面図である。図12および図13は、種々の方向から見た第7の例に係る接続継手を示す斜視図である。以下、第7の例に係る接続継手31fについて、前記した第3の例と相違する点を説明する。
図9〜図13に示すように、第7の例に係る接続継手31fは、内側領域補強部65および外側領域補強部66に加えて、水平板補強部68(図6、図9(a),(c)参照)、横方向リブ状補強部71(図7、図9(a),(c)等参照)、および縦方向リブ状補強部72(図8、図9(a),(c)等参照)を有している。また、第7の例に係る接続継手31fでは、横方向リブ状補強部71および縦方向リブ状補強部72は、複数設けられている。すなわち、接続継手31fは、基端側延出部61(図11参照)、先端側延出部62(図11参照)、内側領域補強部65、外側領域補強部66、水平板補強部68、横方向リブ状補強部71、および縦方向リブ状補強部72が一体的に形成されたブロック構造体70を備えている。ただし、横方向リブ状補強部71および縦方向リブ状補強部72の設置数は、1以上の任意の数に設定可能である。
接続継手31fは、樹脂から一体成形されて湯水が流通する流路64(図11等参照)が形成されている。流路64は、ブロック構造体70における基端側延出部61および先端側延出部62の内部を略L字状に延びるように形成されている。接続継手31fは、取付部60から延びる部分を略四角柱形状を呈するブロック構造体70として、樹脂一体成形の接続継手を形成したものである。
ブロック構造体70には、内側領域補強部65、外側領域補強部66、横方向リブ状補強部71、および縦方向リブ状補強部72によって区画された空洞75(図12(a)等参照)が形成されている。これにより、接続継手31fは、樹脂材料および質量を削減しながら、必要な強度を保持することができる。ただし、ブロック構造体70は、空洞75が樹脂で充填されるように形成されてもよい。
図9中の符号69は、取付部60をヒートポンプユニット30の側面板部35(図14参照)に取付固定する際にねじ部材83(図14参照)を挿通させるための取付部を示す。取付部69は、ここではU字状の切欠きであるが、これに限定されるものではなく、円孔であってもよい。また、取付部69は、図9においては取付部60の左上隅、右上隅、および左下隅との三隅に形成されているが、四隅に形成されていてもよく、四隅のうちのいずれか三隅、あるいは対角線上の二隅に形成されていてもよい。また、図9(a)中の符号77は、水冷媒熱交換器2に向かう配管が接続される接続口を示す。
このような第7の例に係る接続継手31fは、さらに一層強度が増すため、接続継手31fに液配管33を接続する際のねじ締めトルクにより発生する応力に対して、さらに耐えうる構造を備えることができる。また、接続継手31fを取っ手代わりに使用してヒートポンプユニット30を持ち上げた場合の発生応力をさらに低減することができる。したがって、接続継手31fの破損をさらに確実に防止することが可能となる。
また、第7の例に係る接続継手31fでは、取付部60から基端側延出部61(図11参照)の延出方向に最も離れた先端側延出部62(図11参照)の部位に、先端側延出部62の延出方向に沿って稜線74が形成されている。この稜線74は、ブロック構造体70の取付部60と反対側に形成された隣接する二つの平面79,80(図10参照)の境界線である。平面79と平面80との間の挟角はたとえば約120度である。
このような構成によれば、接続継手31fに液配管33を接続する際には、接続継手31fの稜線74近傍を工具(スパナ)82(図15参照)の開放された口部の奥近くまで入れて、接続継手31fを工具82で確実に保持することができる。これにより、接続継手31fに液配管33を接続する際のねじ締めトルクを工具82で確実に受けて分散させることができ、接続継手31fの破損の防止につながる。
また、第7の例に係る接続継手31fでは、取付部60がヒートポンプユニット30の側面板部35(図14参照)に取付固定されたときの基端側延出部61または先端側延出部62(図11参照)の下側に、平面部84(図9(b)、図13(b)参照)が形成されている。そして、この平面部84に、被加熱液体である水を排出可能な水抜き栓(液抜き栓)81(図14参照)を取り付けるための水抜き栓取付部(液抜き栓取付部)76(図9(b)、図13(b)参照)が設けられている。なお、図11中の符号78は、水抜き孔を示す。
このような構成によれば、水抜き栓81を取り付けるための部分を、他の部位に形成する必要がなく、平面部84を有効活用して、樹脂成形により容易に構成することができる。したがって、さらにコスト低減を図ることができる。
図14は、接続継手の設置状態の一例を示す斜視図である。図14に示すように、接続継手31fは、ヒートポンプユニット30の側面板部35にねじ部材83により取付固定されている。また、接続継手31fの下側位置に水抜き栓81を取付ける構造としたため、水抜き栓81をコンパクトで見栄えよくヒートポンプユニット30に取り付けることが可能となる。
なお、貯湯ユニット40における液配管33,34の接続継手41,42は、一般的には、取付固定するための取付部から流路が真直ぐに延びるように形成された構造を有しており、接続継手41,42の材料としては樹脂であっても金属であっても構わない。ただし、接続継手41,42を、本実施形態に係る接続継手31(31a〜31f)と同様な形状(構造)および材料で形成した構成を採用することも可能である。
次に、本実施形態に係るヒートポンプユニットにおける液配管の接続継手の作用について説明する。ここでは、第7の例に係る接続継手31fを使用する場合を例に挙げて説明する。
図15は、接続継手に液配管を接続する様子を示す斜視図である。
図15に示すように、接続継手31fに液配管33を接続する際には、スパナ等の工具82を用いて、ねじの締め付けをおこなう。このとき、接続継手31fの稜線74近傍を工具82の口部に挿入して保持する。なお、図15では、工具82としてモンキースパナの例を示しているが、通常のスパナ等の他の工具であってもよい。
一方、液配管33の端部に設けられた接続部36に回転自在に係合されているナット部37を、接続継手31fのねじ部63に螺合させる。そして、もう一つの工具82でナット部37を回転させることによりねじ締めする。
ここで、接続継手31fの取付部60と反対側に稜線74が形成された構造になっているため、接続継手31fの稜線74近傍を工具82の口部の奥近くまで入れて接続継手31fを工具82で保持することができ、確実な締付けが可能となる。こうしてナット部37をねじ部63にねじ込むことにより、接続継手31fと液配管33とが接続される。
前記したように、本実施形態に係る接続継手は、樹脂から一体成形されるとともに、内側領域補強部65および外側領域補強部66の少なくともいずれかを有している。このような本実施形態によれば、接続継手に液配管33を接続する際のねじ締めトルクにより発生する応力に対して、十分耐えることができる。また、仮に接続継手を取っ手代わりに使用してヒートポンプユニット30を持ち上げた場合であっても、発生応力を十分低減することができる。したがって、接続継手を樹脂成形により製造しつつ、接続継手の破損を防止することが可能となる。
すなわち、十分な強度を有するとともに、安価で、耐腐食に関する信頼性をも有する液配管の接続継手を備えるヒートポンプ給湯機Sを提供することができる。
以上、本発明について実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。たとえば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある例の構成の一部を他の例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある例の構成に他の例の構成を加えることも可能である。また、各例の構成の一部について、他の例の追加・削除・置換をすることが可能である。
たとえば、接続継手のねじ部63のねじ形状は、前記した実施形態のような管用テーパおねじ(たとえばR1/2)が一般的であるが、これを管用平行おねじ(たとえばG1/2)としてもよい。このようにすれば、樹脂製の接続継手の破損防止の観点から有効である。すなわち、樹脂製の接続継手の破損の原因には、スパナ等の工具82によるねじ締付け時のトルクによる破損のほか、管用ねじのねじ山の破損もある。ねじ山の破損は、おねじとめねじとがきちんと螺合(嵌合)していない状態でねじの締付けを行うために生じる。その主たる原因は、管用テーパねじによる接続の場合にはねじ部にシールテープ(図示せず)を巻き付けてからねじ締めをおこなうため、おねじとめねじとの嵌合が不充分であっても締付けを行ってしまい、ねじ山を破損するというものである。そのため、接続継手のねじ部63を、シールテープを使用しない管用の平行おねじとし、パッキン(図示せず)を軸方向に挟み込むようにして接続継手と液配管とを接続する方法を採用することにより、管用ねじのねじ山の破損の防止をも図ることができる。これは特に樹脂製の接続継手に有効である。
また、配管材である金属強化ポリエチレン管や架橋ポリエチレン管の接続部には、管用平行ねじ(たとえばG1/2)が一般的に採用されている。このため、パッキンを介した接続が近年では主流となっている。これは、パッキンを用いた接続のほうが作業としても容易であり、接続継手から液配管を取り外しても再度接続が可能だからである。一方、シールテープを用いた作業では、接続継手から液配管を一度取り外した場合、再度シールテープをねじ部に巻きつける必要があり、作業が煩雑となるとともに、シールテープのかす(端切れ)が流路に流れ出して、フィルタ(図示せず)に詰まったり、給湯湯水に混じって流れ出したりすることのないように、作業者に注意が必要となる。
なお、接続継手のねじ部63が前記実施形態のような管用テーパおねじであっても、パッキンを使用した管用平行めねじとの接続は可能である。したがって、ねじ部63のねじ形状を前記実施形態のような管用テーパおねじから変更せずとも、パッキンを使用した管用平行めねじとの接続を積極的にアピールしてもよい。このアピールは、パッキンを使用した管用平行めねじとの接続を勧める旨を、取扱説明書や工事(据付)説明書に積極的に記載したり、接続継手の設置場所付近に張り紙をして注意喚起したり、あるいは据付講習会等において教育を施したりしておこなうことができる。
また、前記実施形態では、ヒートポンプユニット30の接続継手31,32の両方が共に樹脂製である例(第1〜第7の例)を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、接続継手31,32のいずれか一方のみに適用される場合を含む。
また、本発明の「被加熱液体」として、給水源から給水配管を介して供給される水道水を例示して説明したが、本発明はこの例に限定されない。本発明の「被加熱液体」としては、例えば、井戸水を採用してもよい。また、水以外にも、潜熱蓄熱材入りの液体、ブライン、不凍液などを、本発明の「被加熱液体」として採用してもよい。すなわち、ヒートポンプ給湯機の用語は、本発明では、被加熱液体として水以外の液体を用いる場合を含む概念として使用している。
30 ヒートポンプユニット(ヒートポンプ部)
31,31a〜31f 接続継手
32 接続継手
33 入水配管(液配管)
34 出湯配管(液配管)
40 貯湯ユニット(タンク部)
60 取付部
61 基端側延出部
62 先端側延出部
63 ねじ部
64 流路
65 内側領域補強部
66 外側領域補強部
74 稜線
76 水抜き栓取付部(液抜き栓取付部)
81 水抜き栓(液抜き栓)
82 工具
84 平面部
R1 内側領域
R2 外側領域
S ヒートポンプ給湯機

Claims (5)

  1. 加熱前後の被加熱液体が貯蔵されるタンク部と、
    冷凍サイクルによって前記被加熱液体を加熱するヒートポンプ部と、
    を備え、
    前記ヒートポンプ部は、前記タンク部と前記ヒートポンプ部との間で前記被加熱液体を流通させる液配管との接続部に設けられる接続継手を有し、
    前記接続継手は、樹脂から一体成形されて前記被加熱液体が流通する流路が形成されているとともに、取付固定するための取付部と、前記取付部から延出する基端側延出部と、前記基端側延出部の延出方向とは異なる方向に前記基端側延出部の先端側から延出する先端側延出部と、前記基端側延出部に対して前記先端側延出部の延出方向の側に位置する内側領域に設けられ、前記取付部と前記先端側延出部とを接続する内側領域補強部と、を有し、
    前記取付部から前記基端側延出部の延出方向に最も離れた前記先端側延出部の部位に、前記先端側延出部の延出方向に沿って稜線が形成されている
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  2. 加熱前後の被加熱液体が貯蔵されるタンク部と、
    冷凍サイクルによって前記被加熱液体を加熱するヒートポンプ部と、
    を備え、
    前記ヒートポンプ部は、前記タンク部と前記ヒートポンプ部との間で前記被加熱液体を流通させる液配管との接続部に設けられる接続継手を有し、
    前記接続継手は、樹脂から一体成形されて前記被加熱液体が流通する流路が形成されているとともに、取付固定するための取付部と、前記取付部から延出する基端側延出部と、前記基端側延出部の延出方向とは異なる方向に前記基端側延出部の先端側から延出する先端側延出部と、前記基端側延出部に対して前記先端側延出部の延出方向と反対方向の側に位置する外側領域に設けられ、前記取付部と前記先端側延出部とを接続する外側領域補強部と、を有し、
    前記取付部から前記基端側延出部の延出方向に最も離れた前記先端側延出部の部位に、前記先端側延出部の延出方向に沿って稜線が形成されている
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  3. 前記取付部が取付固定されたときの前記基端側延出部または前記先端側延出部の下側に平面部が形成されており、
    前記平面部に、前記被加熱液体を排出可能な液抜き栓を取り付けるための液抜き栓取付部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のヒートポンプ給湯機。
  4. 加熱前後の被加熱液体が貯蔵されるタンク部と、
    冷凍サイクルによって前記被加熱液体を加熱するヒートポンプ部と、
    を備え、
    前記ヒートポンプ部は、前記タンク部と前記ヒートポンプ部との間で前記被加熱液体を流通させる液配管との接続部に設けられる接続継手を有し、
    前記接続継手は、樹脂から一体成形されて前記被加熱液体が流通する流路が形成されているとともに、取付固定するための取付部と、前記取付部から延出する基端側延出部と、前記基端側延出部の延出方向とは異なる方向に前記基端側延出部の先端側から延出する先端側延出部と、前記基端側延出部に対して前記先端側延出部の延出方向の側に位置する内側領域に設けられ、前記取付部と前記先端側延出部とを接続する内側領域補強部と、を有し、
    前記取付部が取付固定されたときの前記基端側延出部または前記先端側延出部の下側に平面部が形成されており、
    前記平面部に、前記被加熱液体を排出可能な液抜き栓を取り付けるための液抜き栓取付部が設けられている
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
  5. 加熱前後の被加熱液体が貯蔵されるタンク部と、
    冷凍サイクルによって前記被加熱液体を加熱するヒートポンプ部と、
    を備え、
    前記ヒートポンプ部は、前記タンク部と前記ヒートポンプ部との間で前記被加熱液体を流通させる液配管との接続部に設けられる接続継手を有し、
    前記接続継手は、樹脂から一体成形されて前記被加熱液体が流通する流路が形成されているとともに、取付固定するための取付部と、前記取付部から延出する基端側延出部と、前記基端側延出部の延出方向とは異なる方向に前記基端側延出部の先端側から延出する先端側延出部と、前記基端側延出部に対して前記先端側延出部の延出方向と反対方向の側に位置する外側領域に設けられ、前記取付部と前記先端側延出部とを接続する外側領域補強部と、を有し、
    前記取付部が取付固定されたときの前記基端側延出部または前記先端側延出部の下側に平面部が形成されており、
    前記平面部に、前記被加熱液体を排出可能な液抜き栓を取り付けるための液抜き栓取付部が設けられている
    ことを特徴とするヒートポンプ給湯機。
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