JP5965688B2 - 椅子 - Google Patents
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また、ガスダンパーなどの減衰機構を用いて、そのストロークエンドに向かって減衰力を増加させて背凭れ部が前方に倒れるほど、倒伏速度を低下させる方法も考えられるが、着座スペースと減衰機構の設置スペースとを両方共確保しようとした場合、椅子が大型化して、劇場などに設置可能な座席数が低下してしまう。また、減衰機構を設けた場合には、部品点数が増加して組立て工数が増加してしまうため、組立て作業者の負担が増加してしまう。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、大型化するのを防止しつつ、部品点数を低減して組立て作業者の負担軽減を図り、さらには、背凭れ部の作動抵抗を増加させて背凭れ部が勢い良く前方へ倒伏するのを防止することができる椅子を提供するものである。
本発明に係る椅子は、座部と、背凭れ部と、これら座部および背凭れ部を幅方向両側から支持する脚部とを備え、前記背凭れ部の基部が前記脚部に枢支されて、前記背凭れ部の端部が上側に配置される使用位置と、前記背凭れ部の端部が前側に配置される倒伏位置との間で、前記背凭れ部が揺動可能な椅子において、前記背凭れ部を前記使用位置から前記倒伏位置へ揺動させる際に、前記背凭れ部を揺動させる作動抵抗を弾性部材の弾性変形によって増加させる作動抵抗増加機構を備え、前記作動抵抗増加機構は、前記脚部および前記背凭れ部の何れか一方に設けられた突起部材と、前記脚部および前記背凭れ部の何れか他方に設けられ、前記背凭れ部の揺動に伴って前記突起部材に対して相対回転可能であり、前記突起部材を外側から押圧可能な押圧曲面を有する押圧部材とを備え、前記押圧部材の前記押圧曲面および前記突起部材の外面の少なくとも一方に弾性部材を備えることを特徴としている。
このように構成することで、弾性部材の弾性変形による単純な機構によって、背凭れ部を使用位置から倒伏位置へと揺動させる際の、作動抵抗を増加させることが可能となる。すなわち、背凭れ部が使用位置から倒伏位置へと揺動する際に、突起部材に対して押圧部材が相対回転して、押圧部材の押圧曲面と突起部材とが接触し、押圧部材と突起部材とが相互に押圧される状態となる。そして、この押圧により突起部材の弾性部材が弾性変形して、この弾性部材の弾性変形の反力により背凭れ部の作動抵抗を増加させることができる。
このように構成することで、重力加速度により背凭れ部の揺動速度が増加してしまう揺動後期に、背凭れ部の作動抵抗を増加することができるため、倒伏操作中に誤って背凭れ部から操作手を離してしまった場合であっても、揺動後期には背凭れ部の揺動速度を確実に低下させることができる。
このように構成することで、突起部材が、第一当接部に当接している使用位置から第二当接部に当接する倒伏位置まで変位する際に、押圧曲面の長さに応じた揺動角度だけ、背凭れ部の作動抵抗を増加させることができる。
このように構成することで、背凭れ部が倒れるにつれて徐々に作動抵抗を増加させて、意図しない背凭れ部の倒伏時に揺動速度を緩やかに減速させることができる。
このように構成することで、押圧曲面と突起部材とにより弾性部材を略一定に弾性変形させて、略一定の作動抵抗を得ることができる。
このように構成することで、倒伏位置において、突起部が略垂直に配置された第二曲面と第二当接部との両方に接触した状態となり、第二当接部による倒伏方向への変位が規制されると共に第二曲面による突起部の押圧が維持されるため、とりわけ、背凭れ部を倒伏位置とした状態で椅子を移動させるような場合に、背凭れ部がガタつくのを防止できる。
このように構成することで、背凭れ部の使用位置から倒伏位置側への意図しない揺動を防止することができるとともに、背凭れ部を使用位置から倒伏位置へと揺動させたい場合には、容易に固定状態を解除することができる。さらに、背凭れ部が使用位置とされ、利用者が着座して背凭れ部に寄りかかった場合に、背凭れ部へ加わる荷重を固定機構で受けることができるため、着座した利用者の荷重が突起部材にのみ加わる場合と比較して、突起部材へ加わる荷重を軽減して、突起部材の磨耗を防止することができる。
図1は、この実施形態に係る椅子1を示している。この椅子1は、講堂や劇場などで使用される連結タイプの椅子であって、座部2と背凭れ部3とをそれぞれ備えている。また、椅子1は、座部2と背凭れ部3とを幅方向両側から支持する脚部4を備えている。これら脚部4は、フロアFにアンカボルト等によって固定可能とされ、脚部4の上部には、前後方向に延びる肘掛部4aが設けられている。この実施形態における脚部4は、上方に向かうほど前後方向にやや幅広に形成されている。
そして、押圧曲面25の弧の長さは、背凭れ部3の揺動角度の全範囲のうち、背凭れ部3の作動抵抗を増加させる揺動後期である角度θ1の範囲に対応する所定長さに設定されている。
まず、図1に示すように、背凭れ部3が使用位置にある状態で、上述した係脱機構による背凭れ部3と脚部4との固定を解除する。
次に、図2に示すように、背凭れ部3の端部3aを前方側に押して、背凭れ部3の倒伏位置側への揺動を開始する。この際、突起部材21は、ブラケット12の前延部14に接触していないため、背凭れ部3を揺動させる際の作動抵抗は、枢軸15と貫通孔16との摺動による抵抗分と略同一となり、自重により揺動可能な程度の小さな作動抵抗となっている。
例えば、上述した実施形態における椅子1の場合、突起部材21を脚部4に設けて、前延部14を備えるブラケット12を背凭れ部3に設ける場合を一例に説明したが、この構成に限られず、例えば、図9に示すように、突起部材21を有するブラケット12を背凭れ部3に設けて、前延部14を備える押圧部材を脚部4に設けるようにしてもよい。なお、図9においては、突起部材21と前延部14との配置が上述した実施形態と異なるだけであるため、上述した実施形態と同一部分に同一符号を付している。
3 背凭れ部
4 脚部
8 端部
14 前延部(押圧部材)
20 作動抵抗増加機構
21 突起部材
25 押圧曲面
25a 第一曲面
25b 第二曲面
26 第一当接部
27 第二当接部
Claims (7)
- 座部と、背凭れ部と、これら座部および背凭れ部を幅方向両側から支持する脚部とを備え、前記背凭れ部の基部が前記脚部に枢支されて、前記背凭れ部の端部が上側に配置される使用位置と、前記背凭れ部の端部が前側に配置される倒伏位置との間で、前記背凭れ部が揺動可能な椅子において、
前記背凭れ部を前記使用位置から前記倒伏位置へ揺動させる際に、前記背凭れ部を揺動させる作動抵抗を弾性部材の弾性変形によって増加させる作動抵抗増加機構を備え、
前記作動抵抗増加機構は、
前記脚部および前記背凭れ部の何れか一方に設けられた突起部材と、
前記脚部および前記背凭れ部の何れか他方に設けられ、前記背凭れ部の揺動に伴って前記突起部材に対して相対回転可能であり、前記突起部材を外側から押圧可能な押圧曲面を有する押圧部材とを備え、
前記押圧部材の前記押圧曲面および前記突起部材の外面の少なくとも一方に弾性部材を備えることを特徴とする椅子。 - 前記作動抵抗増加機構は、前記背凭れ部を前記使用位置から前記倒伏位置へと揺動させる揺動後期に、前記作動抵抗を増加させる請求項1に記載の椅子。
- 前記押圧部材は、前記背凭れ部が前記使用位置にある場合に前記突起部材が当接する第一当接部と、前記背凭れ部が前記倒伏位置にある場合に前記突起部材が当接する第二当接部とを備え、前記第一当接部と前記第二当接部との間に、所定長さの前記押圧曲面を備える請求項1または2に記載の椅子。
- 前記押圧部材の前記押圧曲面は、前記倒伏位置に向かって前記弾性部材の弾性変形を漸次増加させるように、相対回転中心からの径方向寸法が変化する第一曲面を有する請求項1から3の何れか一項に記載の椅子。
- 前記押圧曲面は、前記背凭れ部を揺動させる枢軸を中心にした円弧状に形成される第二曲面を有する請求項1から4の何れか一項に記載の椅子。
- 前記押圧曲面は、前記背凭れ部を揺動させる枢軸を中心にした円弧状に形成される第二曲面を有し、
前記第二曲面と前記第二当接部とは略垂直に配置され、前記突起部材が前記第二当接部に当接している状態のときに、前記第二曲面が前記突起部材を押圧する請求項3に記載の椅子。 - 前記背凭れ部が前記使用位置のときに、前記背凭れ部と前記脚部とを係脱可能に固定する固定機構を有する請求項1から6の何れか一項に記載の椅子。
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