JP5958860B2 - 発光素子点灯装置および、これを用いた照明器具 - Google Patents

発光素子点灯装置および、これを用いた照明器具 Download PDF

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Description

本発明は、発光素子点灯装置および、これを用いた照明器具に関するものである。
従来、有機EL素子,LED素子等の発光素子からなる光源に、電力供給して点灯させる発光素子点灯装置がある。この種の発光素子点灯装置は、入力電力を直流変換して光源に供給する電源回路を備えている。
電源回路への入力電圧が、光源の定格点灯させる際に必要な出力電圧よりも低い場合、電源回路は入力電圧を昇圧して出力する必要がある。しかし、昇圧回路で電源回路を構成した場合、出力電圧を入力電圧よりも低減させて光源の調光レベルを低減させる調光制御ができない。また、降圧回路で電源回路を構成し、入力電圧を高く設定した場合、電源回路を構成する素子の耐圧が問題となる。
そこで、入力電圧の変動に対応したり、光源を調光制御するために、入力電圧に対して出力電圧を昇降圧制御する電源回路がある(例えば、特許文献1)。
特開2011−151913号公報
発光素子点灯装置の小型化を図るために、電源回路の小型化が望まれている。電源回路のサイズを決定するパラメータの一つとして、自己の発熱量があり、発熱量が多くなるほど電源回路のサイズが大きくなる。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的は、発熱を抑制することで、電源回路を小型化することができる発光素子点灯装置および、これを用いた照明器具を提供することにある。
本発明の発光素子点灯装置は、複数のスイッチング素子を具備し、前記スイッチング素子が同期整流方式でスイッチング制御されることで直流の入力電圧を昇圧して直流の出力電圧を生成する昇圧モードおよび、前記スイッチング素子がスイッチング制御されることで前記入力電圧を降圧して前記出力電圧を生成する降圧モードからなる動作モードを有し、前記出力電圧を1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する電源回路と、前記スイッチング素子をスイッチング制御しており、前記出力電圧が目標値と一致するように前記電源回路を前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作させる制御部とを備え、前記目標値の最大値は、前記入力電圧の最大値よりも高く設定され、複数の前記スイッチング素子は、第1〜第4のスイッチング素子で構成され、前記電源回路は、前記第1〜第4のスイッチング素子および、インダクタを有する4スイッチ同期整流式昇降圧回路で構成されており、前記入力電圧の高圧側と前記インダクタの一端との間に前記第1のスイッチング素子が接続され、前記入力電圧の低圧側と前記インダクタの一端との間に前記第2のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の高圧側と前記インダクタの他端との間に前記第3のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の低圧側と前記インダクタの他端との間に前記第4のスイッチング素子が接続されており、前記制御部は、前記電源回路を前記昇圧モードで動作させる場合、前記第1のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第2のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、前記電源回路を前記降圧モードで動作させる場合、前記第3のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第4のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子に比べて、前記第2のスイッチング素子の素子サイズが小さいことを特徴とする。
本発明の発光素子点灯装置は、複数のスイッチング素子を具備し、前記スイッチング素子が同期整流方式でスイッチング制御されることで直流の入力電圧を昇圧して直流の出力電圧を生成する昇圧モードおよび、前記スイッチング素子がスイッチング制御されることで前記入力電圧を降圧して前記出力電圧を生成する降圧モードからなる動作モードを有し、前記出力電圧を1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する電源回路と、前記スイッチング素子をスイッチング制御しており、前記出力電圧が目標値と一致するように前記電源回路を前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作させる制御部とを備え、前記目標値の最大値は、前記入力電圧の最大値よりも高く設定され、複数の前記スイッチング素子は、第1〜第4のスイッチング素子で構成され、前記電源回路は、前記第1〜第4のスイッチング素子および、インダクタを有する4スイッチ同期整流式昇降圧回路で構成されており、前記入力電圧の高圧側と前記インダクタの一端との間に前記第1のスイッチング素子が接続され、前記入力電圧の低圧側と前記インダクタの一端との間に前記第2のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の高圧側と前記インダクタの他端との間に前記第3のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の低圧側と前記インダクタの他端との間に前記第4のスイッチング素子が接続されており、前記制御部は、前記電源回路を前記昇圧モードで動作させる場合、前記第1のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第2のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、前記電源回路を前記降圧モードで動作させる場合、前記第3のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第4のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子に比べて、前記第2のスイッチング素子のオン抵抗が大きいことを特徴とする。
本発明の発光素子点灯装置は、複数のスイッチング素子を具備し、前記スイッチング素子が同期整流方式でスイッチング制御されることで直流の入力電圧を昇圧して直流の出力電圧を生成する昇圧モードおよび、前記スイッチング素子がスイッチング制御されることで前記入力電圧を降圧して前記出力電圧を生成する降圧モードからなる動作モードを有し、前記出力電圧を1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する電源回路と、前記スイッチング素子をスイッチング制御しており、前記出力電圧が目標値と一致するように前記電源回路を前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作させる制御部とを備え、前記目標値の最大値は、前記入力電圧の最大値よりも高く設定され、複数の前記スイッチング素子は、第1〜第4のスイッチング素子で構成され、前記電源回路は、前記第1〜第4のスイッチング素子および、インダクタを有する4スイッチ同期整流式昇降圧回路で構成されており、前記入力電圧の高圧側と前記インダクタの一端との間に前記第1のスイッチング素子が接続され、前記入力電圧の低圧側と前記インダクタの一端との間に前記第2のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の高圧側と前記インダクタの他端との間に前記第3のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の低圧側と前記インダクタの他端との間に前記第4のスイッチング素子が接続されており、前記制御部は、前記電源回路を前記昇圧モードで動作させる場合、前記第1のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第2のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、前記電源回路を前記降圧モードで動作させる場合、前記第3のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第4のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子に比べて、前記第2のスイッチング素子の端子間容量が大きいことを特徴とする。
本発明の発光素子点灯装置は、複数のスイッチング素子を具備し、前記スイッチング素子が同期整流方式でスイッチング制御されることで直流の入力電圧を昇圧して直流の出力電圧を生成する昇圧モードおよび、前記スイッチング素子がスイッチング制御されることで前記入力電圧を降圧して前記出力電圧を生成する降圧モードからなる動作モードを有し、前記出力電圧を1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する電源回路と、前記スイッチング素子をスイッチング制御しており、前記出力電圧が目標値と一致するように前記電源回路を前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作させる制御部とを備え、前記目標値の最大値は、前記入力電圧の最大値よりも高く設定され、複数の前記スイッチング素子は、第1〜第4のスイッチング素子で構成され、前記電源回路は、前記第1〜第4のスイッチング素子および、インダクタを有する4スイッチ同期整流式昇降圧回路で構成されており、前記入力電圧の高圧側と前記インダクタの一端との間に前記第1のスイッチング素子が接続され、前記入力電圧の低圧側と前記インダクタの一端との間に前記第2のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の高圧側と前記インダクタの他端との間に前記第3のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の低圧側と前記インダクタの他端との間に前記第4のスイッチング素子が接続されており、前記制御部は、前記電源回路を前記昇圧モードで動作させる場合、前記第1のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第2のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、前記電源回路を前記降圧モードで動作させる場合、前記第3のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第4のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子に比べて、前記第1のスイッチング素子の端子間容量が大きいことを特徴とする。
この発光素子点灯装置において、前記制御部は、前記光源の点灯始動時において、前記出力電圧を徐々に上昇させることが好ましい。
この発光素子点灯装置において、前記光源または、前記電源回路または、前記光源の周囲または、前記電源回路の周囲の温度を検出する温度センサを備え、前記制御部は、前記温度センサの検出温度が閾値よりも高い場合、前記光源の調光レベルを低減させることが好ましい。
この発光素子点灯装置において、交流電圧が印加される送電コイルを有する送電ユニットと、前記送電コイルが発生する交流磁界による電磁誘導を利用して前記送電ユニットから非接触で受電する受電コイルおよび、前記受電コイルの出力電圧を整流して出力する整流部および、前記整流部の出力が入力される前記電源回路を有する受電ユニットとを備えることが好ましい。
この発光素子点灯装置において、前記送電ユニットは、複数の前記送電コイルを有しており、前記送電コイルの各々に印加される前記交流電圧の位相を互いに同期させることが好ましい。
この発光素子点灯装置において、前記発光素子は、有機EL素子またはLED素子で構成されることが好ましい。
本発明の照明器具は、複数のスイッチング素子を具備し、前記スイッチング素子が同期整流方式でスイッチング制御されることで直流の入力電圧を昇圧して直流の出力電圧を生成する昇圧モードおよび、前記スイッチング素子がスイッチング制御されることで前記入力電圧を降圧して前記出力電圧を生成する降圧モードからなる動作モードを有し、前記出力電圧を1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する電源回路と、前記スイッチング素子をスイッチング制御しており、前記出力電圧が目標値と一致するように前記電源回路を前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作させる制御部とを備え、前記目標値の最大値は、前記入力電圧の最大値よりも高く設定される発光素子点灯装置と、1乃至複数の発光素子からなり、前記発光素子点灯装置から電力供給される光源とを備えることを特徴とする。
以上説明したように、本発明では、発熱を抑制することで、電源回路を小型化することができるという効果がある。
実施形態1の発光素子点灯装置の回路構成図である。 同上の受電ユニットの回路構成図である。 入力電圧と出力電圧との関係を示す図である。 (a)〜(e)ソフトスタート時における出力電圧を示す波形図である。 照明器具の外観図である。 (a)〜(c)使用形態を示す照明器具の外観図である。 実施形態2の受電ユニットの回路構成図である。 温度に対する調光レベルを示す波形図である。 実施形態3の受電ユニットの回路構成図である。 実施形態4の受電ユニットの回路構成図である。 実施形態の5の発光素子点灯装置の回路構成図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態の発光素子点灯装置の回路構成を示す。
本実施形態の発光素子点灯装置は、1つの送電ユニットAと、1または複数の受電ユニットB(B1,B2,...,,,,Bn)とを備え、図1では、2台の受電ユニットB1,B2を備える。なお、受電ユニットB1〜Bnを区別しないときは受電ユニットBと称す。
送電ユニットAは、整流部11と、直流電源12と、交流電源131〜13nと、送電コイル141〜14nと、制御部15と、受信部16と、アンテナ17とを備える。
整流部11は、商用電源10から供給される商用電力を入力として、商用電力を全波整流して出力する。直流電源12は、整流部11の整流出力を所定の直流電力に変換し、交流電源131〜13nのそれぞれへ出力する。交流電源131〜13nは、直流電源12から供給される直流電力を入力として、所定周波数の交流電力に変換し、送電コイル141〜14nのそれぞれへ出力する。送電コイル141〜14nは、交流電源131〜13nから交流電力を供給されて、交流磁界を発生する。
制御部15は、直流電源12、交流電源131〜13nの各動作を制御する。受信部16は、受電ユニットBから送信される無線信号(電波信号、赤外線信号等)を、アンテナ17を介して受信し、制御部15へ出力する。
次に、受電ユニットBは、受電コイル21と、整流部22と、入力コンデンサCiと、電源回路K1と、光源23と、制御部24と、送信部25と、アンテナ26,27とを備える。
受電コイル21は、送電コイル141〜14nが発生する交流磁界による電磁誘導を利用して送電ユニットAから非接触で受電する。整流部22は、受電コイル21の両端に発生する交流電圧(誘起電圧)を整流する。入力コンデンサCiは、整流部22の整流電圧を平滑する。電源回路K1は、入力コンデンサCiを入力電源として、昇降圧動作を行うことによって光源23に所定の直流電力を出力する。光源23は、1または複数の有機EL素子23aで構成された照明負荷であり、電源回路K1から負荷電流を供給されて点灯する。すなわち、電源回路K1は、受電コイル21の受電電力を入力されて昇降圧動作を行うことによって、光源23を点灯させる。
次に、電源回路K1の回路構成図を図2に示す。
電源回路K1は、入力コンデンサCiの両端間に、インダクタL11とスイッチング素子Q11との直列回路を設けている。入力コンデンサCiの正極側にインダクタL11を接続し、入力コンデンサCiの負極側にnチャネルMOSFETからなるスイッチング素子Q11を接続している。また、スイッチング素子Q11の両端間に、スイッチング素子Q12と出力コンデンサCoとの直列回路を設けている。スイッチング素子Q11のドレイン端子側にpチャネルMOSFETからなるスイッチング素子Q12を接続し、スイッチング素子Q11のソース端子側に出力コンデンサCoを接続している。また、出力コンデンサCoと並列に、抵抗R1を接続している。
そして、出力コンデンサCoの両端間には、1または複数の有機EL素子23aを直列接続した光源23を接続している。
制御部24は、受電コイル21の誘起電圧Va、電源回路K1の入力電圧Vi(入力コンデンサCiの両端電圧)、電源回路K1の出力電圧Vo(出力コンデンサCoの両端電圧)、スイッチング素子Q11に流れる電流を検出している。そして、制御部24は、各検出結果に基づいて、スイッチング素子Q11,Q12をスイッチング制御することで、出力電圧Voが目標値Vmと一致するように昇降圧制御する。また、制御部24は、送信部25の送信制御を行っており、送信部25は、アンテナ26を介して送電ユニットAへ無線信号(電波信号,赤外線信号等)を送信する。また、制御部24は、アンテナ27を介して外部リモコン等から調光信号を受信し、調光信号に基づいて出力電圧Voの目標値Vmを設定することで、光源23を調光制御する。
以下、電源回路K1の動作について説明する。電源回路K1は、入力電圧Viを昇圧する昇圧モードMuと、入力電圧Viを降圧する降圧モードMdとの2つの動作モードを有している。
まず、電源回路K1の昇圧モードMuの動作について説明する。制御部24は、入力電圧Viが目標値Vmよりも低い場合、入力電圧Viを昇圧させる昇圧モードMuで電源回路K1を動作させる。制御部24は、電源回路K1を昇圧モードMuで動作させる場合、電源回路K1を同期整流型の昇圧チョッパ回路として動作させる。
制御部24は、スイッチング素子Q11をオンするタイミングでスイッチング素子Q12をオフし、スイッチング素子Q11をオフするタイミングでスイッチング素子Q12をオンしている。まず、制御部24が、スイッチング素子Q11をオン、スイッチング素子Q12をオフすると、入力コンデンサCi−インダクタL11−スイッチング素子Q11−入力コンデンサCiの経路で電流が流れ、インダクタL11は磁気エネルギーを蓄積する。そして、制御部24が、スイッチング素子Q11をオフ、スイッチング素子Q12をオンすると、インダクタL11に蓄積された磁気エネルギーが出力コンデンサCoに放出される。この結果、出力コンデンサCoに電荷が蓄積され、入力電圧Viを昇圧した出力電圧Voが発生し、光源23に定電流(負荷電流)が供給されて点灯する。
スイッチング素子Q11の具体的な駆動方式としては、例えば、Peak-Current Controlがある。この方式は、オン状態のスイッチング素子Q11に流れる電流のピーク値が、所定の閾値を上回ると、スイッチング素子Q11をオフさせる。そして、スイッチング素子Q11のオフ期間が予め決められた時間を経過すると、スイッチング素子Q11をオンさせる。すなわち、スイッチング素子Q11は、ターンオンのタイミングが、スイッチング素子Q11に流れる電流のPeak Current制御によって決められ、ターンオフのタイミングが、Constant Off Time制御によって決められ、光源23には定電流が供給される。
このように、電源回路K1は、上記昇圧モードMuで動作することによって、入力電圧Viを昇圧した出力電圧Voを生成し、光源23に印加する。また、昇圧モードMu時における電源回路K1は、同期整流型の昇圧チョッパ回路として動作するため、電力効率が高い。なお、受電ユニットBの電源回路K1のスイッチング素子Q11のスイッチング周波数は、一般に40kHz〜10MHz程度である。一方、送電ユニットAの送電コイル141〜14nに供給される交流電力の周波数は、一般に10kHz〜1MHz程度である。
次に、電源回路K1を降圧モードMdで動作させる場合について説明する。制御部24は、入力電圧Viが目標値Vmよりも高い場合、入力電圧Viを降圧させる降圧モードMdで電源回路K1を動作させる。制御部24は、電源回路K1を降圧モードMdで動作させる場合、電源回路K1をリニアレギュレータとして動作させる。
制御部24は、スイッチング素子Q11をオフ状態に維持し、スイッチング素子Q12を能動領域で動作させるリニアレギュレータ制御することで、スイッチング素子Q12によるドロップ電圧を制御する。これにより、出力コンデンサCoの両端間に、入力電圧Viからスイッチング素子Q12によるドロップ電圧分だけ降圧した出力電圧Voが発生し、光源23に定電流(負荷電流)が供給されて点灯する。
このように、電源回路K1は、上記降圧モードMdで動作することによって、入力電圧Viを降圧した出力電圧Voを生成することができるので、光源23の調光レベルを低減する深い調光が可能となる。
上述したように、制御部24は、入力電圧Viと目標値Vmとの大小関係に基づいて、電源回路K1の動作モード(昇圧モードMu,降圧モードMd)を切替えている(図3参照)。
ここで、受電ユニットBにおいて、入力電圧Viは、受電コイル21と送電コイル141〜14nのそれぞれとの相対位置によって大きく変動する。特にコイルアレイ方式では、受電コイル21が、送電コイル141〜14nの各送電コイル間におかれた場合、入力電圧Viの低減量は大きくなる。すなわち、入力電圧Viは、最大入力電圧Vimaxから最小入力電圧Viminの間で変動する。
また、制御部24は、出力電圧Voを変動させることで光源23を調光制御している。したがって、出力電圧Voは、光源23の定格点灯(調光レベル上限,FULL点灯)時における最大出力電圧Vomaxから、光源23の調光レベル下限時における最小出力電圧Vominの間で変動する。
なお、入力電圧Vi,出力電圧Voそれぞれの最大値,最小値の大小関係は、Vimin<Vomin<Vimax<Vomaxに設定されている。したがって、光源23の定格点灯時において、電源回路K1は昇圧モードMuで動作することとなる。
光源23を調光レベル上限値付近で点灯させる場合、消費電力が大きく、電源回路K1の発熱量も多くなり、光源23の定格点灯時に電源回路K1の発熱量が最大となる。しかし、本実施形態では、最大入力電圧Vimax<最大出力電圧Vomaxに設定されており、光源23が定格点灯または調光レベル上限値付近では、電源回路K1は昇圧モードMuで動作する。昇圧モードMu時における電源回路K1は、同期整流型の昇圧チョッパ回路として動作するので、電力効率が高く電源回路K1の発熱量を抑制することができる。
すなわち、消費電力が大きい光源23の定格点灯時または調光レベル上限値付近時であっても、電源回路K1は電力効率が高い昇圧モードMuで動作するので、電源回路K1の発熱量を従来よりも抑制することができる。つまり、光源23の定格点灯時における電源回路K1の最大発熱量を従来よりも抑制することができるので、電源回路K1の小型化が可能となり、発光素子点灯装置の小型化も図ることができる。
さらに、本実施形態では電源回路K1の入力部にインダクタL11が接続されており、スイッチング素子Q11がオフしている場合であっても、インダクタL11を電流源として入力電流が供給され続ける。これにより、入力電流のピーク値が低下するので、電源回路K1の回路損失が低減し、電源回路K1の発熱量をより抑制することができる。さらに、インダクタL11によって、入力コンデンサCiから供給される入力電流のリプルを低減して雑音を減少させることができる。これにより、入力電流の雑音対策部品のサイズを小さくすることができ、電源回路K1をより小型化することができる。
また、本実施形態の電源回路K1は、2つのスイッチング素子Q11,Q12と1つのインダクタL11とを主構成としており、2石の昇降圧チョッパ回路に比べて小型化の面で有利である。
また、光源23の調光制御により、入力電圧Vi>目標値Vmとなる場合、電源回路K1は降圧モードMdで動作する。降圧モードMd時における電源回路K1は、スイッチング素子Q12の能動領域を用いるリニアレギュレータとして動作するため、昇圧モードMu時よりも電力効率が低くなる。しかし、電源回路K1が降圧モードMdで動作するのは、光源23の調光レベルが低い(出力電圧Voが低い)場合であるので、消費電力が低く電源回路K1の発熱量自体が少ない。すなわち、消費電力が小さい降圧モードMd時は、電力効率が低くても電源回路K1の発熱量自体が少ないので、電源回路K1の最大発熱量が増加することがなく、電源回路K1のサイズに影響はない。
また、入力電圧Vi≒目標値Vmである場合、スイッチング素子Q12のオン抵抗による電圧降下分だけ入力電圧Viを昇圧してから、スイッチング素子Q12をリニアレギュレータ制御することで出力電圧Voを生成する。これにより、入力電圧Vi≒出力電圧Voとすることができ、出力電圧Voを最大出力電圧Vomax〜最小出力電圧Vominの全てにわたって制御することができるので、光源23の細かな調光制御が可能となる。
次に、出力電圧Voを徐々に上昇させるソフトスタート制御について説明する。光源23の点灯始動時において、制御部24は、入力電圧Viが始動電圧(始動可能な電圧値)に達すれば、電源回路K1に対して、出力電圧Voを徐々に上昇させるソフトスタート制御を行う。
図4(a)に、ソフトスタート時における出力電圧Voの波形例を実線で示す。
時間t1に入力電圧Viが始動電圧に達し、制御部24は出力電圧Voを上昇開始させる。そして、出力電圧Voは、大きな傾きで増加し、時間t2に点灯開始電圧(最小出力電圧Vomin)に達する。そして、出力電圧Voは、定格点灯時の出力電圧Vo(最大出力電圧Vomax)に近付くにつれて傾きが徐々に小さくなり、時間t3に最大出力電圧Vomaxに達して光源23が定格点灯する。なお、図4に示す破線は、光源23に流れる電流を示しており、出力電圧Voが点灯開始電圧(最小出力電圧Vomin)に達する時間t2から徐々に増加し、時間t3に定常値となる。また、本実施形態では、最小出力電圧Vomin(調光レベルの下限)を光源23の点灯開始電圧に設定しているが、最小出力電圧Vominは光源23の点灯開始電圧よりも高い値であってもよい。
例えば、電源回路K1の始動時に、光源23に定常時の負荷電流、または定常時の負荷電圧を供給した場合、負荷電流または負荷電圧のオーバシュートによって、電源回路K1の構成部品がストレスを受け、短寿命化、破壊等の原因になる虞がある。特に、送電コイル14と受電コイル21とのずれを考えた場合、動作ポイントによっては構成部品が大きくストレスを受けることになる。
また、電源回路K1の始動時に、光源23の負荷電流または負荷電圧を瞬時に立ち上げようとした場合、照明負荷の変動/ばらつき、入力電圧の変動/ばらつき、回路部品の変動(経年劣化、温特等)/ばらつき等があった時に動作ポイントがずれ、過電流・過電圧が、電源回路K1の構成部品にいきなり印加されることがある。特に、送電コイル14と受電コイル21とのずれを考えた場合、動作ポイントも大きくずれるため、構成部品が大きくストレスを受けることになり、この過電流・過電圧が問題になりやすい。
そこで本実施形態では、上述のように、光源23の点灯始動時に出力電圧Voを徐々に上昇させるソフトスタート制御を行うので、オーバシュート、過電流・過電圧による電源回路K1の構成部品へのストレスを低減することができ、より小型・低コストな部品を選定することができる。特に、非接触給電システムに特有の現象である送電コイル14と受電コイル21とのずれを考えた場合に、この効果は大きい。
また、出力電圧Voが点灯開始電圧(最小出力電圧Vomin)未満で光源23に電流が流れていない期間(時間t1〜t2)であっても、出力電圧Voを徐々に上昇させている。これにより、電源回路K1の構成部品のストレスをより低減させることができる。また、この期間(時間t1〜t2)において、電源回路K1が軽負荷となって出力電圧Voが上昇しすぎないように、電源回路K1の出力端間(出力コンデンサCoの両端間)に抵抗R1を接続している。光源23の点灯開始前において、この抵抗R1に電流が流れることによって、制御部24のソフトスタート制御が容易となる。
また、図4(a)に示すソフトスタート時における出力電圧Voの波形例は一例であって、図4(b)〜(e)に示す波形例でもよい。
図4(b)において、始動時の出力電圧Voは、定常電圧に達するまで、一定の傾きを有する直線状に増加する。
図4(c)において、始動時の出力電圧Voは、小さな傾きで増加した後、定常電流に達するまで、傾きが徐々に大きくなる曲線状に立ち上がる。
図4(d)において、始動時の出力電圧Voは、小さな傾きで増加した後、傾きが徐々に大きくなる曲線状に立ち上がり、定常電圧になだらかに連続している。
図4(e)において、始動時の出力電圧Voは、定常電圧に達するまで、階段状に増加する。
図4(a)に示すソフトスタート時の電圧波形は、変曲点がないので、始動時のオーバシュート、過電流・過電圧をより抑制できる。
一方、図4(b)に示すソフトスタート時の電圧波形は、ストレス変化率が一様となり、電圧上昇スピードが略一定となるため、回路の容量成分に流れる充電電流が局部的に増大することを防ぐことができる。
また、図4(c)に示すソフトスタート時の電圧波形は、図4(a)および図4(b)に示す電圧波形に比べて始動時の消費電力を低くすることができる。
また、図4(d)に示すソフトスタート時の電圧波形は、図4(a)および図4(b)に示す電圧波形に比べて始動時の消費電力を低くすることができる。さらに、この電圧波形は、図4(c)に示す電圧波形に比べて、電圧が定常状態に達する時に、電圧が急峻に変化することなく、構成部品へのストレスを低減することができる。
また、図4(e)に示すソフトスタート時の電圧波形は、高精度な分解能を必要としないため、安価な回路構成を採用することができる。
また、電源回路K1が昇圧モードMu,降圧モードMdを有することによって、受電コイル21の出力状態や、目標値Vmに関わらず、より低い出力電圧Voから細かくソフトスタート制御を行うことが可能になり、より効果的になる。
次に、光源23の消灯時について説明する。光源23を消灯する場合、スイッチング素子Q11,Q12をオフ状態に維持して、電源回路K1を停止させる。しかし、スイッチング素子Q12をオフしているにもかかわらず、スイッチング素子Q12の寄生ダイオードを介して、入力コンデンサCiから光源23に電流が流れて光源23が微小点灯するおそれがある。そこで、本実施形態では、スイッチング素子Q12にバックゲートコントロール回路24aを接続している。バックゲートコントロール回路24aは、電源回路K1の停止時にスイッチング素子Q12の寄生ダイオードを介して流れる電流の経路を遮断する。これにより、電源回路K1の停止時における光源23の微小点灯を防止し、光源23消灯時における消費電力も低減することができる。
また、本実施形態では、制御部24は、アンテナ27を介して調光信号を受信し、調光信号に基づいて光源23を調光制御しているが、制御部24が調光信号を得る方法はこれに限定するものではない。例えば、受電ユニットBにスイッチを設け、スイッチ操作に応じて制御部24は光源23を調光制御するように構成してもよい。
なお、制御部24は、マイクロコンピュータで構成してもよい。
次に、発光素子点灯装置を備える照明器具の外観構成について、図5を用いて説明する。
送電ユニットAは、平板状のハウジング101が外郭を形成し、ハウジング101内には、送電コイル141〜14nと、送電回路Xとが収納されている、送電回路Xは、整流部11と、直流電源12と、交流電源131〜13nと、制御部15と、受信部16と、アンテナ17とで構成される。この送電回路Xは、配線W1、コンセントプラグPを介して商用電源10に接続され、送電ユニットAへの電源供給をオン・オフするスイッチSWが配線W1に設けられている。さらに、送電コイル141〜14nは、ハウジング101の載置面101aの裏面に対向して、例えば格子状に配列される。すなわち、送電ユニットAは、複数の送電コイル141〜14nを載置面101aに対向配列させたコイルアレイ方式を採用している。
受電ユニットBは、基部201、アーム202、灯具203が外郭を形成して、照明器具を構成している。基部201は、平板状に形成され、受電コイル21が基部201に収納される。アーム202は、基部201の上面に立設され、アーム202の先端には灯具203が取り付けられる。灯具203は椀形に形成されて、光源23と受電回路Yとが収納され、光源23−受電回路Y間は、配線W3を介して電気的に接続している。受電回路Yは、整流部22と、入力コンデンサCiと、電源回路K1と、制御部24と、バックゲートコントロール回路24aと、送信部25と、アンテナ26,27とで構成される。基部201内の受電コイル21は、アーム202内を通る配線W2を介して、受電回路Yと電気的に接続している。
そして、受電ユニットBの基部201を送電ユニットAの載置面101aの表面に配置することによって、受電コイル21は、コイルアレイ方式を採用した複数の送電コイル141〜14nのうち1つ以上の送電コイル14と対向し、いずれかの送電コイル14から非接触で受電する。なお、複数の送電コイル141〜14nを区別しない場合、送電コイル14と称す。
ここで、送電ユニットAと受電ユニットBとは、互いに無線通信を行うので、アンテナ17とアンテナ26とを互いに近付けて配置する必要はない。したがって、配線の引き回しを少なくでき、器具設計の自由度が広がるという利点がある。例えば、送電ユニットA、受電ユニットBの各通信手段を互いに近付けて配置する必要がある場合、受電ユニットBの通信手段を、灯具203内から基部201内へ移動させなければならず、アーム202内に新たな配線を配設しなければならない。
また、受電回路Yの位置は、照明器具のデザインを優先し、設置スペースを確保できる照明器具の任意の箇所に設定すればよい。今回の照明器具は、灯具203に設置スペースがあり、この灯具203に受電回路Yを設けることで、比較的大きな受電回路Yであっても器具設計を行うことができる。よって、受電回路Yの設置スペースを確保するために、器具デザインを犠牲にしたり、回路部品に高価な小型・薄型部品を使用して受電回路Yを小型化する必要はない。
例えば、消費電力の大きい有機EL素子23aを光源23に用いた場合、図6(a)に示すように、送電ユニットAに、1台の受電ユニットB1のみを組み合わせる。一方、消費電力の小さい有機EL素子23aを光源23に用いた場合、図6(b)に示すように、送電ユニットAには、複数の受電ユニットB11,B12を組み合わせることができる。また、入力電力、出力電力等の仕様(入力電圧Vi、出力電圧Vo、負荷電流等の少なくとも1つ)が互いに異なる複数種類の受電ユニットB11,B12を、1台の送電ユニットAに組み合わせることもできる。
このように、複数の同一の受電ユニットB11,B12、または複数種類の受電ユニットB11,B12を、同じ送電ユニットAに組み合わせることができる。
また、図6(a)(b)の送電ユニットAは、仕様、サイズ等の制約により、その高さ寸法に制約があり、高価な薄型部品を使用している。一方、図6(c)の送電ユニットAAは、その高さ寸法に対する制約が緩いため、安価な通常サイズの電子部品を使用している。さらに、高さ寸法に対する制約が緩い送電ユニットAAは、任意の位置に送電回路Xを配置することができるので、省配線化を図ることができ、器具設計の自由度が広がる。この送電ユニットAAは、その入力電力および出力電力、使用部品、回路定数(部品ばらつき、温度特性、劣化特性を含む)の違いによって、送電ユニットAとは異なる入出力特性を有する。
しかしながら、送電ユニットAは、電源回路K1を上記のように構成することによって、広範囲の入力電圧Viに対して出力を安定させることができる。したがって、図6(c)に示すように、送電ユニットAと組み合わせて使用していた受電ユニットB1,B11,B12を、送電ユニットAAに組み合わせて使用することが可能になる。
すなわち、1つの送電ユニットA、または1つの送電ユニットAAは、仕様が互いに異なる複数種類の受電ユニットBを組み合わせることができる。また、1つの受電ユニットBは、仕様が互いに異なる複数種類の送電ユニットA,AAのいずれにも組み合わせることができる。
また、送電ユニットAは、送電コイル141〜14nのうち、受電ユニットBが対向して設置された送電コイル14のみを駆動してもよい。この場合、受電ユニットB(の受電コイル21)が対向設置された送電コイル14を検出する受電検出手段(図示無し)を、送電ユニットAに設ける。したがって、レイアウトフリー、且つ高効率なシステムを実現できる。
例えば、送電ユニットAの送電コイル14、受電ユニットBの各々に無線通信手段を設け、受電ユニットBが、対向する送電コイル14側へ生存信号を送信することによって、送電ユニットAは、受電ユニットBが対向設置された送電コイル14を検出できる。
上述の無線通信手段は、媒体として電波信号、赤外線信号を用いる。具体的には、400MHz帯や900MHz帯の小電力無線、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、無線LAN等を用いる。特に、400MHz帯や900MHz帯の小電力無線は、使用する周波数帯が低いため、通信距離が長く、消費電力も低いという利点がある。
さらに、所定のタイミングで全ての送電コイル141〜14nを同時駆動し、電力を供給された受電ユニットBからの応答の有無によって、受電ユニットBが対向設置された送電コイル14を検出してもよい。なお、受電ユニットBが対向設置された送電コイル14の検出方法は周知であり、詳細な説明は省略する。
また、上述の無線通信手段の周波数帯を、電源回路K1のスイッチング周波数から離すことによって、互いの干渉を抑制することができる。
また、本実施形態は、複数の送電コイル141〜14nを備えたコイルアレイ方式を採用しているが、送電ユニットAに1つの送電コイル14のみを設けたムービングコイル方式を採用してもよい。この場合、送電ユニットAは、載置面101a上における受電ユニットB(受電コイル21)の位置を検出し、この検出した受電ユニットB(受電コイル21)の位置に対向するように送電コイル14を移動させる。このムービングコイル方式では、送電コイル14と受電コイル21とが1:1で対応することから、レイアウトフリー、且つ高効率なシステムを実現できる。また、送電ユニットAは、移動可能な送電コイル14を複数備えてもよい。この場合、複数の送電コイル14のそれぞれが、互いに異なる受電ユニットB(受電コイル21)の位置に対向するように移動する。なお、非接触給電システムにおけるムービングコイル方式は周知であり、詳細な説明は省略する。
上述のムービングコイル方式においても、受電コイル21と送電コイル14との位置ずれが発生する虞がある。しかしながら、電源回路K1を上記のように構成することによって、受電コイル21の誘起電圧Vaが変動した場合でも、出力電圧Voの安定出力が可能になる。
また、有機EL素子の電圧−電流特性は、LED素子に比べて立ち上がりが緩やかになることが多い。このため、出力電圧Voの変化幅(点灯開始時の最小出力電圧Vomin〜定格点灯時の最大出力電圧Vomax)が大きくなるので、本実施形態の電源回路K1を用いることによる効果を発揮する。
また、電源回路K1の照明負荷として、有機EL素子23a以外に、LED素子を用いてもよい。
LED素子および有機EL素子は、高効率、低電力で点灯可能であって、非接触給電システムにおいても電圧・電流ストレス、雑音、損失、温度上昇は小さく、小型にできるとともに簡易な回路構成で点灯可能である。
また、LED素子および有機EL素子の光出力は、素子に流れる負荷電流に比例する。LED素子および有機EL素子の電圧−電流特性は、通常動作領域において急峻に変化する。したがって、回路定数の変動や制御ばらつき等によって、LED素子および有機EL素子への印加電圧がわずかに変動しただけでも、光出力に大きな違いが生じ、素子破壊に至る場合もある。
しかしながら、本システムでは、電源回路K1を上記のように構成することによって、安定した光出力特性を得ることができる。このように、本システムは、特にLED素子および有機EL素子のような回路出力に精度が求められる照明負荷に対して、より効果を発揮する。なお、LED素子および有機EL素子は、素子に流れる負荷電流に光出力が比例するため、定電流制御を行うことで安定した光出力が得られる。
また、本実施形態では、電源回路K1を上記のように構成することによって、受電ユニットB自体の電力効率が高くなるため、送電コイル14,受電コイル21のストレスや雑音を抑制することができる。さらに、電源回路K1の入力部にインダクタL11が接続されているため、電源回路K1への入力電流のリプルが小さく、受電コイル21から外部へ放射されるノイズも抑制される。
また、受電ユニットBが、図5に示すようなスタンド式の照明器具を構成することによって、非接触給電方式特有の利便性、安全性の高い照明器具を提供することができる。
また、電源回路K1の照明負荷として、LED素子、有機EL素子以外にも無機EL素子を用いてもよい。そして、有機EL素子、無機EL素子の面状光源、LED素子と導光板との組み合わせによる面状光源を使用することによって、灯具203を薄型化できる。さらに、面状光源を使用することで、均一な照度を得ることができる。
(実施形態2)
図7は、本実施形態の受電ユニットBの回路構成を示す。なお、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付して説明は省略する。
受電ユニットBは、入力コンデンサCiと電源回路K1との間に充放電回路28を設け、バッテリ29が充放電回路28に接続している。
充放電回路28は、受電コイル21の受電電力を用いてバッテリ29を充電する充電機能と、バッテリ29の蓄電電力を電源回路K1へ供給する放電機能とを備える。そして、充放電回路28は、停電や故障等によって、受電コイル21からの電力供給がなくなった場合でも、バッテリ29から電源回路K1に電力を供給することができる。したがって、受電コイル21からの電力供給がなくなった場合でも、光源23を点灯させることができる。
バッテリ29は、非接触給電により充電されるため、非接触特有の高い利便性、安全性を実現している。なお、電源回路K1への電力供給を非接触給電でなく、ACアダプタなどのDC電源で行ってもよいし、商用電源を整流(場合によっては、さらに平滑)して行ってもよい。
また、充放電回路28の後段に昇圧モードMu,降圧モードMdを有する電源回路K1が接続されているので、バッテリ29の電圧が目標値Vmよりも低いまたは高い場合でも、光源23を安定点灯させることができる。
また、バッテリ29からの電力供給時は、電力効率が高い昇圧モードMuで電源回路K1を動作させ、受電コイル21,ACアダプタ,DC電源,商用電源等から高い入力電圧Viが供給される場合に、降圧モードMdで電源回路K1を動作させるように構成してもよい。
さらに、本実施形態では、電源回路K1の出力電流(負荷電流)を検出し、この出力電流の検出値と所定の閾値とを比較することによって、スイッチング素子Q11,Q12をスイッチング制御し、光源23に定電流を供給する。電源回路K1の出力電流は、光源23に直列接続した抵抗Rsの両端電圧に基づいて検出される。この方式の場合、光源23に供給される負荷電流のばらつきをより抑えることが可能となる。すなわち、精度の高い定電流制御が可能になる。
次に、本実施形態では、複数の温度センサSを備えている。温度センサSは、電源回路K1動作時に発熱するインダクタL11,スイッチング素子Q11,Q12および、光源23が点灯することによって高温となる光源23の放熱板(図示なし)に設けられている。各温度センサSは、検出温度を制御部24に出力する。そして、図8に示すように、制御部24は、複数の温度センサSのうち少なくとも一つの検出温度が所定の閾値Th以上となった場合、光源23の調光レベルを低減させる。
制御部24は、通常時(検出温度が閾値Th未満)は、光源23を定格点灯(調光レベル100%)させており、温度センサSの検出温度が閾値Thを上回るにつれて出力電圧Voを低減させることで、光源23の調光レベルを低減させる。すなわち、光源23または電源回路K1が異常発熱した際に、光源23の調光レベルを低減させることで消費電力を低減させ、電源回路K1の発熱量を低減させる。また、調光レベルを低減させることによって電源回路K1が降圧モードMdで動作する場合であっても、降圧モードMd時の電力効率を考慮して調光レベルを設定することで、温度低減を図ることができる。上記制御によって、温度上昇による部品破壊を防止し、安全性を向上させることができる。
また、検出温度が閾値Thを上回るにつれて、光源23の調光レベルを低減させるので、いきなり光源23が消灯することがなく照明機能を確保することができるので、ユーザーの利便性が高い。
なお、温度センサSは、光源23と電源回路K1と光源23の周囲と電源回路K1の周囲とのうち、少なくともいずれか一つの温度を検出する構成であってもよい。
(実施形態3)
図9は、本実施形態の受電ユニットBの電源回路K2の回路構成を示す。なお、実施形態1と同様の構成には、同一の符号を付して説明は省略する。
図9に示す電源回路K2は、nチャネルMOSFETからなるスイッチング素子Q21〜Q24と、インダクタL21とを主構成とする4スイッチ同期整流式昇降圧回路(Hブリッジ回路)で構成されている。
入力コンデンサCiの正極(入力電圧Viの高圧側)とインダクタL21の一端との間に、スイッチング素子Q21(第1のスイッチング素子)が接続されている。また、入力コンデンサCiの負極(入力電圧Viの低圧側)とインダクタL21の一端との間に、スイッチング素子Q22(第2のスイッチング素子)と抵抗R21との直列回路が接続されている。また、出力コンデンサCoの正極(出力電圧Voの高圧側)とインダクタL21の他端との間に、スイッチング素子Q23(第3のスイッチング素子)が接続されている。また、出力コンデンサCoの負極(出力電圧Voの低圧側)とインダクタL21の他端との間に、スイッチング素子Q24(第4のスイッチング素子)と抵抗R21との直列回路が接続されている。さらに、スイッチング素子Q23,Q24と抵抗R21との直列回路の両端間に、出力コンデンサCoが接続している。光源23は、出力コンデンサCoの両端間に接続されている。
そして、制御部24は、抵抗R21によって検出された電流値に基づいて、スイッチング素子Q21〜Q24をオン・オフ駆動(チョッパ制御)することによって、電源回路K2を昇圧モードMuまたは降圧モードMdで動作させ、光源23に定電流を出力する。
制御部24は、入力電圧Viと目標値Vmとの大小関係に基づいて、電源回路K2の動作モード(昇圧モードMu,降圧モードMd)を切替えている(図3参照)。
この電源回路K2の昇圧モードMu時は、スイッチング素子Q21がオン状態に維持され、スイッチング素子Q22がオフ状態に維持され、スイッチング素子Q23,Q24がオン・オフ駆動(PWM制御)されることで、同期整流型の昇圧チョッパ回路として動作する。
また、電源回路K2の降圧モードMd時は、スイッチング素子Q23がオン状態に維持され、スイッチング素子Q24がオフ状態に維持され、スイッチング素子Q21,Q22がオン・オフ駆動(PWM制御)されることで、同期整流型の降圧チョッパ回路として動作する。
なお、4スイッチ同期整流式昇降圧回路の詳細な動作については周知であり、詳細な説明は省略する。
そして、実施形態1と同様に、最大入力電圧Vimax<最大出力電圧Vomaxに設定されており、光源23の定格点灯または調光レベル上限値付近では、電源回路K2は昇圧モードMuで動作する。昇圧モードMu時における電源回路K2は、同期整流型の昇圧チョッパ回路として動作するので、電力効率が高く電源回路K2の発熱量を抑制することができる。
すなわち、消費電力が大きい光源23の定格点灯時または調光レベル上限値付近時であっても、電源回路K2は電力効率が高い昇圧モードMuで動作するので、電源回路K2の発熱量を従来よりも抑制することができる。つまり、光源23の定格点灯時における電源回路K2の最大発熱量を従来よりも抑制することができるので、電源回路K2の小型化が可能となり、発光素子点灯装置の小型化も図ることができる。
さらに、電源回路K2の昇圧モードMu時は、スイッチング素子Q21がオン状態に維持されるため、インダクタL21が電源回路K2の入力部に接続された状態となる。そして、スイッチング素子Q24がオフしている場合であっても、インダクタL21を電流源として入力電流が供給され続ける。これにより、入力電流のピーク値が低下するので、電源回路K2の回路損失が低減し、電源回路K2の発熱量をより抑制することができる。さらに、インダクタL21によって、入力コンデンサCiから供給される入力電流のリプルを低減して雑音を減少させることができる。これにより、入力電流の雑音対策部品のサイズを小さくすることができ、電源回路K2をより小型化することができる。
また、本実施形態の電源回路K2は、降圧モードMd時であっても、電力効率が高い同期整流型の降圧チョッパ回路として動作する。したがって、入力電圧Vi,出力電圧Voの大小に関わらず、広い入力電圧Vi,出力電圧Voの範囲にわたって高い電力効率を得ることができる。
また、電源回路K2が降圧モードMdで動作する場合、電源回路K2の入力に位置するスイッチング素子Q21がオン・オフ駆動されるため、入力コンデンサCiからの入力電流が断続することになる。しかし、電源回路K2が降圧モードMdで動作するのは、光源23の調光レベルが低い(出力電圧Voが低い)場合であるので、消費電力が低く、入力電流のリプルや雑音自体小さい。したがって、入力電流の雑音対策部品のサイズを小さくすることができ、電源回路K2の小型化を図ることができる。
また、入力電圧Vi≒目標値Vmである場合、制御部24は、スイッチング素子Q21〜Q24をオン・オフ駆動(PWM制御)する昇降圧モードで電源回路K2を動作させる。これにより、入力電圧Vi≒出力電圧Voとすることができ、出力電圧Voを最大出力電圧Vomax〜最小出力電圧Vominの全てにわたって制御することができるので、光源23の細かな調光制御が可能となる。
また、上述したように電源回路K2の昇圧モードMu時は、スイッチング素子Q22がオフ状態に維持される。
そこで、スイッチング素子Q22に、スイッチング素子Q23,Q24に比べて素子サイズの小さい素子を選定してもよい。一般的に、素子サイズが小さくなることによって発熱しやすくなる。しかし、消費電力が大きい光源23の定格点灯時または調光レベル上限値付近時は、電源回路K2が昇圧モードMuで動作するので、スイッチング素子Q22がオフ状態であり、電源回路K2の最大発熱量には影響がない。そして、素子サイズの小さいスイッチング素子Q22を用いることによって、電源回路K2をより小型化することができる。
また、スイッチング素子Q22に、スイッチング素子Q23,Q24に比べてオン抵抗が大きい素子を選定してもよい。一般的に、オン抵抗が大きくなることによって発熱しやすくなる。しかし、消費電力が大きい光源23の定格点灯時または調光レベル上限値付近時は、電源回路K2が昇圧モードMuで動作するので、スイッチング素子Q22がオフ状態であり、電源回路K2の最大発熱量には影響がない。そして、一般的にオン抵抗が大きい素子はコストが低いので、電源回路K2のコストを低減させることができる。
また、電源回路K2の昇圧モードMu時は、スイッチング素子Q21がオン状態に維持され、スイッチング素子Q22がオフ状態に維持される。
そこで、スイッチング素子Q21,Q22に、スイッチング素子Q23,Q24に比べて端子間容量(ゲート・ドレイン間,ゲート・ソース間,ドレイン−ソース間の静電容量)が大きい素子を選定してもよい。一般的に、端子間容量が大きくなることによって、スイッチング時における電力損失が増加し、発熱しやすくなる。しかし、消費電力が大きい光源23の定格点灯時または調光レベル上限値付近時は、電源回路K2が昇圧モードMuで動作する。このとき、スイッチング素子Q21がオン状態に維持され、スイッチング素子Q22がオフ状態に維持されるため、スイッチング素子Q21,Q22がオン・オフすることによる電力損失が発生せず、電源回路K2の最大発熱量には影響がない。そして、一般的に端子間容量が大きい素子はコストが低いので、電源回路K2のコストを低減させることができる。
(実施形態4)
図10は、本実施形態の受電ユニットBの回路構成を示す。なお、実施形態1〜3と同様の構成には、同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態では、複数の温度センサSを備えている。温度センサSは、電源回路K2動作時に発熱するインダクタL21,スイッチング素子Q21〜Q24および、光源23が点灯することによって高温となる光源23の放熱板(図示なし)に設けられている。各温度センサSは、検出温度を制御部24に出力する。そして、図8に示すように、制御部24は、複数の温度センサSのうち少なくとも一つの検出温度が所定の閾値Th以上となった場合、光源23の調光レベルを低減させる。
制御部24は、通常時(検出温度が閾値Th未満)は、光源23を定格点灯(調光レベル100%)させており、温度センサSの検出温度が閾値Thを上回るにつれて出力電圧Voを低減させることで、光源23の調光レベルを低減させる。すなわち、光源23または電源回路K2が異常発熱した際に、光源23の調光レベルを低減させることで消費電力を低減させ、電源回路K2の発熱量を低減させる。また、調光レベルを低減させることによって電源回路K2が降圧モードMdで動作する場合であっても、降圧モードMd時の電力効率を考慮して調光レベルを設定することで、温度低減を図ることができる。上記制御によって、温度上昇による部品破壊を防止し、安全性を向上させることができる。
また、検出温度が閾値Thを上回るにつれて、光源23の調光レベルを低減させるので、いきなり光源23が消灯することがなく照明機能を確保することができるので、ユーザーの利便性が高い。
なお、温度センサSは、光源23と電源回路K2と光源23の周囲と電源回路K2の周囲とのうち、少なくともいずれか一つの温度を検出する構成であってもよい。
(実施形態5)
図11は、本実施形態の発光素子点灯装置の回路構成を示す。なお、実施形態1と同様の構成には同一の符号を付して説明は省略する。
まず、送電ユニットAは、全ての送電コイル141〜14nを駆動する1つの交流電源13Aを備える。そして、交流電源13Aから送電コイル141〜14nの各々への給電経路には、スイッチS1〜Snがそれぞれ介挿されている。スイッチS1〜Snがオンしている場合、交流電源13Aから送電コイル141〜14nのそれぞれへ交流電力が供給される。一方、スイッチS1〜Snがオンしている場合、交流電源13Aから送電コイル141〜14nへの給電が遮断される。
そして、1つの交流電源13Aが全ての送電コイル141〜14nを駆動するので、送電コイル141〜14nに印加される交流電圧の位相が互いに同期する。したがって、1つの受電ユニットBが、複数の送電コイル14の間に配置されて、複数の送電コイル14から受電する場合でも、より安定した電力供給が可能になる。
また、送電ユニットAの制御部15は、送電コイル141〜14nのうち、受電ユニットBが対向している送電コイル14に接続したスイッチS(スイッチS1〜Snを区別しない場合、スイッチSと称す)のみをオンする。この場合、受電ユニットB(の受電コイル21)が対向設置された送電コイル14を検出する受電検出手段(図示無し)を、送電ユニットAに設ける。さらに、受電ユニットBの制御部24は、電源回路K1をソフトスタートさせる機能(実施形態1参照)を有する。
そして、送電ユニットAの制御部15は、始動時に、受電ユニットBが対向している送電コイル14に接続したスイッチSのみをオンし、ソフトスタート制御を行う。また、受電ユニットBが取り外されると、制御部15は、この取り外された受電ユニットBに対向する送電コイル14に接続したスイッチSをオフする。
また、送電ユニットAの制御部15は、始動時に全ての送電コイル141〜14nを同時駆動し、電力を供給された受電ユニットBからの応答の有無によって、受電ユニットBが対向設置された送電コイル14を検出することで、光源23の点灯開始時間を短縮することができる。
このソフトスタート制御と交流電圧の位相同期制御とは、互いに独立しており、各制御に対して、それぞれの最適な制御値を設定することができる。したがって、電力供給の安定化と、始動時のストレス低減との両立が可能となる。
また、1つの送電ユニットAに仕様の異なる複数の受電ユニットBが配置された場合、受電ユニットB毎に、各仕様に応じたソフトスタート特性を設定する。したがって、受電ユニットB毎に、電源回路Kの構成部品へのストレスを低減することができる。例えば、負荷電力、負荷電圧の高いオーバシュートしやすい受電ユニットBほど、制御部24は、ソフトスタート時間(出力電圧Voが定常電圧(最大出力電圧Vomax)に達するまでに要する時間)を長くする。または、受電コイル21のサイズを変えることで、受電ユニットBの各仕様に合わせた受電量に調整する。例えば、負荷電力が大きい受電ユニットBほど受電コイル21を大きくし、より多くの送電コイル14に対向させて、受電量を大きくする。
また、受電ユニットBの制御部24は、ソフトスタート時間の調整機能を有しており、光源23の光出力の変化が人の視覚に認識できるように、光出力を上昇させる。すなわち、ソフトスタート制御をフェードイン制御と兼用させて、受電ユニットBの始動時に、光源23をふわりと優しく点灯させることが可能になる。さらに、受電ユニットBの電源回路K1は、入力電圧Viを昇降圧制御できるので、受電コイル21の出力状態や目標値Vmにかかわらず、低い出力電圧Vo(深い調光レベル)からなめらかにフェードインさせることができる。また、受電ユニットBの種類に応じたスピードでフェードインさせることもできる。
さらに、受電ユニットBの制御部24は、ソフトスタート制御時に、予め設定された指示値に基づいて光源23の負荷電流または負荷電圧を立ち上げる。したがって、光出力の立上りスピードが、コイル位置関係、照明負荷の変動/ばらつき、入力電圧Viの変動/ばらつき、回路部品の変動(経年劣化、温特等)/ばらつき等によって変化することを抑制できる。つまり、始動時に、光源23の光出力を常に所望のスピードで立ち上がらせることができるという、照明ならではの効果を得ることができる。
また、受電ユニットBに、実施形態2に示す電源回路K1,実施形態3,4に示す電源回路K2のいずれを用いても、上記同様の効果を得ることができる。
A 送電ユニット
141〜14n 送電コイル
B 受電ユニット
21 受電コイル
24 制御部
K1 電源回路
23 光源
23a 有機EL素子

Claims (10)

  1. 複数のスイッチング素子を具備し、前記スイッチング素子が同期整流方式でスイッチング制御されることで直流の入力電圧を昇圧して直流の出力電圧を生成する昇圧モードおよび、前記スイッチング素子がスイッチング制御されることで前記入力電圧を降圧して前記出力電圧を生成する降圧モードからなる動作モードを有し、前記出力電圧を1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する電源回路と、
    前記スイッチング素子をスイッチング制御しており、前記出力電圧が目標値と一致するように前記電源回路を前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作させる制御部とを備え、
    前記目標値の最大値は、前記入力電圧の最大値よりも高く設定され
    複数の前記スイッチング素子は、第1〜第4のスイッチング素子で構成され、
    前記電源回路は、前記第1〜第4のスイッチング素子および、インダクタを有する4スイッチ同期整流式昇降圧回路で構成されており、
    前記入力電圧の高圧側と前記インダクタの一端との間に前記第1のスイッチング素子が接続され、前記入力電圧の低圧側と前記インダクタの一端との間に前記第2のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の高圧側と前記インダクタの他端との間に前記第3のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の低圧側と前記インダクタの他端との間に前記第4のスイッチング素子が接続されており、
    前記制御部は、前記電源回路を前記昇圧モードで動作させる場合、前記第1のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第2のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、
    前記電源回路を前記降圧モードで動作させる場合、前記第3のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第4のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、
    前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子に比べて、前記第2のスイッチング素子の素子サイズが小さい
    ことを特徴とする発光素子点灯装置。
  2. 複数のスイッチング素子を具備し、前記スイッチング素子が同期整流方式でスイッチング制御されることで直流の入力電圧を昇圧して直流の出力電圧を生成する昇圧モードおよび、前記スイッチング素子がスイッチング制御されることで前記入力電圧を降圧して前記出力電圧を生成する降圧モードからなる動作モードを有し、前記出力電圧を1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する電源回路と、
    前記スイッチング素子をスイッチング制御しており、前記出力電圧が目標値と一致するように前記電源回路を前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作させる制御部とを備え、
    前記目標値の最大値は、前記入力電圧の最大値よりも高く設定され、
    複数の前記スイッチング素子は、第1〜第4のスイッチング素子で構成され、
    前記電源回路は、前記第1〜第4のスイッチング素子および、インダクタを有する4スイッチ同期整流式昇降圧回路で構成されており、
    前記入力電圧の高圧側と前記インダクタの一端との間に前記第1のスイッチング素子が接続され、前記入力電圧の低圧側と前記インダクタの一端との間に前記第2のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の高圧側と前記インダクタの他端との間に前記第3のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の低圧側と前記インダクタの他端との間に前記第4のスイッチング素子が接続されており、
    前記制御部は、前記電源回路を前記昇圧モードで動作させる場合、前記第1のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第2のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、
    前記電源回路を前記降圧モードで動作させる場合、前記第3のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第4のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、
    前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子に比べて、前記第2のスイッチング素子のオン抵抗が大きい
    ことを特徴とする発光素子点灯装置。
  3. 複数のスイッチング素子を具備し、前記スイッチング素子が同期整流方式でスイッチング制御されることで直流の入力電圧を昇圧して直流の出力電圧を生成する昇圧モードおよび、前記スイッチング素子がスイッチング制御されることで前記入力電圧を降圧して前記出力電圧を生成する降圧モードからなる動作モードを有し、前記出力電圧を1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する電源回路と、
    前記スイッチング素子をスイッチング制御しており、前記出力電圧が目標値と一致するように前記電源回路を前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作させる制御部とを備え、
    前記目標値の最大値は、前記入力電圧の最大値よりも高く設定され、
    複数の前記スイッチング素子は、第1〜第4のスイッチング素子で構成され、
    前記電源回路は、前記第1〜第4のスイッチング素子および、インダクタを有する4スイッチ同期整流式昇降圧回路で構成されており、
    前記入力電圧の高圧側と前記インダクタの一端との間に前記第1のスイッチング素子が接続され、前記入力電圧の低圧側と前記インダクタの一端との間に前記第2のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の高圧側と前記インダクタの他端との間に前記第3のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の低圧側と前記インダクタの他端との間に前記第4のスイッチング素子が接続されており、
    前記制御部は、前記電源回路を前記昇圧モードで動作させる場合、前記第1のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第2のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、
    前記電源回路を前記降圧モードで動作させる場合、前記第3のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第4のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、
    前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子に比べて、前記第2のスイッチング素子の端子間容量が大きい
    ことを特徴とする発光素子点灯装置。
  4. 複数のスイッチング素子を具備し、前記スイッチング素子が同期整流方式でスイッチング制御されることで直流の入力電圧を昇圧して直流の出力電圧を生成する昇圧モードおよび、前記スイッチング素子がスイッチング制御されることで前記入力電圧を降圧して前記出力電圧を生成する降圧モードからなる動作モードを有し、前記出力電圧を1乃至複数の発光素子からなる光源に印加する電源回路と、
    前記スイッチング素子をスイッチング制御しており、前記出力電圧が目標値と一致するように前記電源回路を前記昇圧モードまたは前記降圧モードで動作させる制御部とを備え、
    前記目標値の最大値は、前記入力電圧の最大値よりも高く設定され、
    複数の前記スイッチング素子は、第1〜第4のスイッチング素子で構成され、
    前記電源回路は、前記第1〜第4のスイッチング素子および、インダクタを有する4スイッチ同期整流式昇降圧回路で構成されており、
    前記入力電圧の高圧側と前記インダクタの一端との間に前記第1のスイッチング素子が接続され、前記入力電圧の低圧側と前記インダクタの一端との間に前記第2のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の高圧側と前記インダクタの他端との間に前記第3のスイッチング素子が接続され、前記出力電圧の低圧側と前記インダクタの他端との間に前記第4のスイッチング素子が接続されており、
    前記制御部は、前記電源回路を前記昇圧モードで動作させる場合、前記第1のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第2のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、
    前記電源回路を前記降圧モードで動作させる場合、前記第3のスイッチング素子をオン状態に維持し、前記第4のスイッチング素子をオフ状態に維持し、前記第1のスイッチング素子および前記第2のスイッチング素子をオン・オフ駆動し、
    前記第3のスイッチング素子および前記第4のスイッチング素子に比べて、前記第1のスイッチング素子の端子間容量が大きい
    ことを特徴とする発光素子点灯装置。
  5. 前記制御部は、前記光源の点灯始動時において、前記出力電圧を徐々に上昇させることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の発光素子点灯装置。
  6. 前記光源または、前記電源回路または、前記光源の周囲または、前記電源回路の周囲の温度を検出する温度センサを備え、
    前記制御部は、前記温度センサの検出温度が閾値よりも高い場合、前記光源の調光レベルを低減させることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の発光素子点灯装置。
  7. 交流電圧が印加される送電コイルを有する送電ユニットと、
    前記送電コイルが発生する交流磁界による電磁誘導を利用して前記送電ユニットから非接触で受電する受電コイルおよび、前記受電コイルの出力電圧を整流して出力する整流部および、前記整流部の出力が入力される前記電源回路を有する受電ユニットとを備えることを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の発光素子点灯装置。
  8. 前記送電ユニットは、複数の前記送電コイルを有しており、前記送電コイルの各々に印加される前記交流電圧の位相を互いに同期させることを特徴とする請求項7記載の発光素子点灯装置。
  9. 前記発光素子は、有機EL素子またはLED素子で構成されることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載の発光素子点灯装置。
  10. 1乃至9のうちいずれか1項に記載の発光素子点灯装置と、
    1乃至複数の発光素子からなり、前記発光素子点灯装置から電力供給される光源とを備えることを特徴とする照明器具。
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