JP5957443B2 - フェリチンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フェリチンの製造方法に関する。
フェリチンは、20〜25kDaのサブユニットから構成される直径8.5〜12nmのかご状タンパク質である。フェリチンの内部は空洞であり、そこに鉄等の金属元素を貯蔵することができる。このような性質を持つフェリチンは、電子機器、医療及び環境等の分野において、ナノサイズの材料としての利用が期待されている(特許文献1)。
ウマのフェリチン等の動物由来のフェリチンは、22kDaのHサブユニットと20kDaのLサブユニットとからなるヘテロ24量体である。動物由来のフェリチンは、HサブユニットとLサブユニットとの構成比率が変化すると、金属元素を貯蔵できる量が変化することが知られている。しかし、容易に入手可能な天然のフェリチンは、HサブユニットとLサブユニットとの構成比率が2:8であるウマの脾臓由来のフェリチン及びそのアポフェリチンだけである。近年、HサブユニットとLサブユニットとの構成比率が異なる動物由来のフェリチンの製造方法が提案されている(非特許文献1〜3)。
特開2009−131725号公報
Protein Expr Purif. 2007 Dec;56(2):237−46. Epub 2007 Aug 26. J Microbiol Biotechnol. 2008 May;18(5):926−32. Protein Eng. 1997 Aug;10(8):967−73.
非特許文献1に記載の方法では、無細胞タンパク質合成系(in vitro translation system)を用いて、HサブユニットとLサブユニットとの構成比率が異なるヒト由来のフェリチンを合成している。しかしながら、この方法は、反応混合物が20μlと極めて少ない容量で行われており、工業的にフェリチンを製造する方法としては不向きである。
非特許文献2に記載の方法では、HサブユニットとLサブユニットとの構成比率が異なるヒト由来のフェリチンを、pETベクターを用いて大腸菌に発現させている。非特許文献3に記載の方法では、HサブユニットとLサブユニットとの構成比率が異なるヒト由来のフェリチン及びマウス由来のフェリチンを、pETベクター又はpACYCベクターを用いて大腸菌に発現させている。しかしながら、これらの方法では、タンパク質の発現誘導が制御しにくく、目的のタンパク質を大量に製造することが困難である。また、発現されるフェリチンのHサブユニットとLサブユニットとの構成比率のパターンも、多いとは言い難く、改善の余地が残っている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、サブユニットの構成比率が異なる多様なフェリチンを効率良く製造できる、フェリチンの製造方法の提供を目的とする。
本発明は、互いに異なるアミノ酸配列を有する第1のサブユニット及び/又は第2のサブユニットから構成されるフェリチンの製造方法に関する。本発明に係る製造方法は、第1のサブユニットをコードする第1の遺伝子、第1の遺伝子の発現を制御するプロモーター、シャイン・ダルガノ配列(SD配列)、複製起点、及び、上記プロモーターの機能を抑制するラクトースリプレッサー遺伝子を含み、上記SD配列が上記プロモーターと第1の遺伝子との間に配置されている第1のプラスミドを、単独で、又は、第2のサブユニットをコードする第2の遺伝子、第2の遺伝子の発現を制御するプロモーター、SD配列、及び、第1のプラスミドの複製起点とは異なる複製起点を含み、上記SD配列が上記プロモーターと上記第2の遺伝子との間に配置されている第2のプラスミドとともに、大腸菌に導入する工程と、上記大腸菌を培養し、フェリチンを産生させる工程と、を備える。
本発明に係る製造方法によれば、第1のサブユニットをコードする遺伝子及び第2のサブユニットをコードする遺伝子をそれぞれ別々のプラスミドに組み入れ、これらを組み合わせて大腸菌に導入することにより、サブユニットの構成比率が異なる多様なフェリチンを効率良く製造することができる。
第1のプラスミド及び第2のプラスミドのSD配列をそれぞれ独立に選択することにより、当該フェリチンにおける上記第1のサブユニットと上記第2のサブユニットとの比率が調節されてもよい。SD配列を変化させることで、第1のサブユニット及び第2のサブユニットの発現量を調整することができる。その結果、産生されるフェリチンのサブユニットの構成比率のパターンをより多様に制御することができる。SD配列は、AGGA及びAGGAGGから選択されてもよい。
上記プロモーターは、tacプロモーターであってもよい。上記ラクトースリプレッサー遺伝子は、lacI遺伝子であってもよい。上記大腸菌は、ラクトースオペロンに欠損のない大腸菌であってもよい。これら各構成を採用することにより、フェリチン製造の効率を更に向上することができる。
上記フェリチンがHサブユニット及びLサブユニットから構成されるウマ由来のフェリチンであり、第1のサブユニットがHサブユニットで、第2のサブユニットがLサブユニットであるか、又は、第1のサブユニットがLサブユニットで、第2のサブユニットがHサブユニットであってもよい。
本発明によれば、サブユニットの構成比率が異なる多様なフェリチンを効率良く製造できる、フェリチンの製造方法が提供される。
pKL223プラスミドベクター及びpACT177プラスミドベクターの概略構成図である。 組換えウマ由来アポフェリチンをSDS−PAGEで分離した後のCBB染色像を示す図である。 組換えウマ由来アポフェリチンをSDS−PAGEで分離した後のCBB染色像を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係るフェリチンの製造方法は、第1のサブユニットをコードする第1の遺伝子を含む第1のプラスミドを、単独で、又は、第2のサブユニットをコードする第2の遺伝子を含む第2のプラスミドとともに大腸菌に導入する工程と、大腸菌を培養し、フェリチンを産生させる工程とを主として備える。この方法により、互いに異なるアミノ酸配列を有する第1のサブユニット及び/又は第2のサブユニットから構成されるかご状タンパク質であるフェリチンが製造される。
本実施形態に係る方法により製造され得るフェリチンは、微生物由来のフェリチン、動物由来のフェリチン若しくは植物由来のフェリチン、又はこれらの変異体を含む。本明細書において、「フェリチン」は、フェリチン様タンパク質であるDps(DNA binding protein from starved cells)も含む。微生物由来のフェリチンとしては、ヘリコバクター菌由来のフェリチン、フェリチン様タンパク質であるリステリア菌由来のDps及びスルホロバス菌由来のDps等が挙げられる。動物由来のフェリチンとしては、ヒト由来のフェリチン、マウス由来のフェリチン、及びウマ由来のフェリチン等が挙げられる。植物由来のフェリチンとしては、大豆フェリチン等が挙げられる。フェリチンの変異体は、フェリチン本来の構造及び機能を有する変異体であれば特に制限されない。フェリチンの変異体は、通常の遺伝子工学的手法、例えば部位特異的変異導入法によってフェリチンをコードする遺伝子に人為的に変異を導入する方法により作製することができる。本実施形態に係る方法は、動物由来のフェリチン、特にウマ由来のフェリチンを製造するために好適である。
フェリチンのサブユニットとは、フェリチンを構成する単一のタンパク質分子を意味する。例えば、ウマ等の動物由来のフェリチンを構成するHサブユニット及びLサブユニットが挙げられる。フェリチンの変異体のサブユニットとしては、フェリチン本来の構造及び機能を有する変異体を構成するサブユニットであれば特に制限されない。フェリチンがHサブユニット及びLサブユニットから構成されるとき、第1のサブユニットがHサブユニットで、第2のサブユニットがLサブユニットであってもよいし、第1のサブユニットがLサブユニットで、第2のサブユニットがHサブユニットであってもよい。
本実施形態に係る第1のプラスミドは、第1のサブユニットをコードする第1の遺伝子の発現を制御するプロモーター、SD配列及び第1の遺伝子をこの順に含み、さらに複製起点、及び、前記プロモーターの機能を抑制するラクトースリプレッサー遺伝子を任意の配置に含む。本実施形態に係る第2のプラスミドは、第2のサブユニットをコードする第2の遺伝子の発現を制御するプロモーター、SD配列及び第2の遺伝子をこの順に含み、さらに任意の位置に複製起点を含む。
本実施形態に係るプラスミドは、pBR系プラスミド、pUC系プラスミド、pACYC系プラスミド、pCDF系プラスミド、pCOLA系プラスミド及びpRSF系プラスミド等の大腸菌を宿主とするプラスミドを基に構築することができる。例えば、pUC118、pUC119、pBR322、pETkmS2(Mishima, N.ら、Biotechnol. Prog.、第13巻、864−868頁、1997年)、pMAL(New England Biolabs)、pET−28a(+)(ノバジェン社製)、pCDF−2(ノバジェン社製)、pRSF−2(ノバジェン社製)、pKK223−3(GEヘルスケア・ジャパン社製)及びpACYC177(ニッポンジーン社製)が挙げられる。好ましくは、pKK223−3又はpACYC177を基にプラスミドが構築される。
フェリチンのサブユニットをコードする遺伝子は、フェリチンを産生する細胞から通常のクローニング法によって得てもよいし、GenBankのデータベース(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/genbank/)に登録されているフェリチンのサブユニットの構造遺伝子を基に、通常行われる方法により人工的に合成してもよい。
第1の遺伝子又は第2の遺伝子の発現を制御するプロモーターは、互いに同一でも異なっていてもよい。プロモーターは、好ましくは、サブユニットをコードする遺伝子の5’側上流に配置される。プロモーターは、例えば、lacプロモーター、trpプロモーター、並びに、tacプロモーター及びtrcプロモーター等のlacプロモーターとtrpプロモーターとが融合したプロモーターから選ばれる。発現効率の観点から、tacプロモーターが好ましい。
第1のプラスミドに含まれるラクトースリプレッサー遺伝子は、第1のプラスミドのプロモーターの機能を抑制し、通常は第2のプラスミドのプロモーターの機能も抑制する。プロモーターを制御する効率の観点から、このラクトースリプレッサーは、好ましくはlacI遺伝子である。lacI遺伝子は、lacIリプレッサータンパク質を過剰に発現できるように変異された、制御プロモーター部位に接続されたlacI遺伝子である。
SD配列は、アデニン及びグアニンに富んだ、4塩基〜6塩基の配列であれば特に制限はない。SD配列の種類によってサブユニットの発現量が異なることから、第1のプラスミド及び第2のプラスミドのSD配列をそれぞれ独立に選択することにより、フェリチンにおける第1のサブユニットと第2のサブユニットとの比率をより多様に調節することができる。SD配列は、好ましくは、AGGA及びAGGAGGから選択される。AGGAGGのSD配列によれば、AGGAのSD配列と比べて、サブユニットの発現量が増大する傾向がある。
SD配列は、プロモーターとサブユニットをコードする遺伝子との間に配置される。SD配列は、開始コドンの直前に配置してもよいし、SD配列と開始コドンとの間にアデニン及びチミンに富んだスペーサー配列を配置してもよい。SD配列とスペーサー配列とを含む配列としては、例えばAGGAGGTATTAT(配列番号10、以下「WSD配列」と呼ぶ場合がある)が挙げられる。このようなWSD配列を開始コドンの直前に配置することで、AGGAの配列を開始コドンの直前に配置したときと比べて、サブユニットの発現量を増大させることができる。
複製起点は、大腸菌内において、プラスミドのDNAの複製を開始する起点として機能するものであれば、特に制限されない。ただし、第1のプラスミドの複製起点及び第2のプラスミドの複製起点は、互いに異なる起源のものから選択される。例えば、第1のプラスミド及び第2のプラスミドの複製起点は、pBR322ori及びp15Aoriから互いに異なるように選択される。複製起点は、プラスミドのコピー数に影響を与える。そのため、プラスミドの複製起点を変更することにより、サブユニットの発現量を調整して、サブユニットの構成比率を制御することができる。例えば、pBR322oriを含有するプラスミドのコピー数は一般的には25であり、p15Aoriを含有するプラスミドのコピー数は一般的には10〜12であることから、結果として同一タンパク質を発現させる場合、pBR322oriを含有するプラスミドの方がp15Aoriを含有するプラスミドに比べて、タンパク質を大腸菌内で多く発現する傾向がある。
プラスミドは、ターミネーター、抗生物質の耐性遺伝子等の他の配列を更に含んでいてもよい。ターミネーターは、好ましくは、サブユニットをコードする遺伝子の3’側下流に配置される。ターミネーターは、宿主として利用する大腸菌において機能することが知られているものから選ばれる。好適なターミネーターとしては、trpA由来のターミネーター、ファージ由来のターミネーター、rrnBリボソーマルRNA由来のターミネーター等が挙げられる。抗生物質の耐性遺伝子としては、アンピシリン耐性遺伝子(Amp)、テトラサイクリン耐性遺伝子(Tet)、クロラムフェニコール耐性遺伝子(Cm)、ストレプトマイシン耐性遺伝子(Sm)、及びカナマイシン耐性遺伝子(Km)等が挙げられる。
プラスミドの構築は、分子生物学、生物工学、遺伝子工学の分野において慣用されている技術に準じて行うことができる。プラスミドの調製に用いられる宿主菌は、例えば、当該技術分野で通常用いられる宿主菌から適宜選択することができる。具体的には、大腸菌DH5α、大腸菌HB101、及び大腸菌JM109等が挙げられる。これらの宿主菌のうち、精製の容易化、大量調製、及び安全性等の観点から、大腸菌JM109が好ましい。
第1のプラスミドを、単独で、又は、第2のプラスミドとともに大腸菌に導入することによって、第1のサブユニット(例えばHサブユニット)と第2のサブユニット(例えばLサブユニット)との構成比率が異なるフェリチンを産生する形質転換体としての大腸菌を得ることができる。本実施形態において、形質転換体とは、フェリチンのサブユニットをコードする遺伝子が導入され、当該遺伝子が発現した組換え微生物(大腸菌)のことを指す。
第1のプラスミド及び第2のプラスミドを、同時に大腸菌に導入してもよいし、第1のプラスミド及び第2のプラスミドを任意の順で逐次、大腸菌に導入してもよい。
第1のプラスミド及び第2のプラスミドとともに、第1のサブユニット又は第2のサブユニットをコードする遺伝子を含み、第1のプラスミド及び第2のプラスミドとは異なる1種又は2種以上の他のプラスミドを大腸菌に導入して形質転換体を得てもよい。このようにすることで、第1のサブユニットと第2のサブユニットとの構成比率がより多様なパターンで制御されたフェリチンを製造することができる。この場合、各プラスミドを同時に大腸菌に導入してもよいし、任意の順で逐次、大腸菌に導入してもよい。
大腸菌の形質転換は、例えば、リン酸カルシウム法、及びエレクトロポレーション法等、当業者に周知の方法により行うことができる。
大腸菌としては、ラクトースオペロンに欠損のない大腸菌が好ましい。大腸菌は、好ましくは、W3110株、RB791株、BL21株、又はSCS1株であり、より好ましくはW3110株である。
プラスミドを大腸菌に導入して得られた形質転換体としての大腸菌を培養することにより、大腸菌が増殖して、フェリチンが産生される。産生されるフェリチンは、遺伝子工学的に容易に精製することができる。したがって、本実施形態に係る方法は、容易に工業的な製造に適用することができる。
大腸菌の培養は、培地の組成、培地のpH、培養温度、培養時間の他、インデューサー(誘導因子)の使用量及び使用時間等の条件について、フェリチンが効率的に発現するように適宜調整される。
大腸菌の培養に使用される培地は、当業者に知られる固体培地及び液体培地のどちらでもよい。好ましくは、液体培地が用いられる。培地の炭素源及び窒素源として、培養される大腸菌が利用できる任意の炭素源及び窒素源を用いることができる。炭素源は、好ましくは、デンプン、スクロース及びグルコース等の糖、グリセロール等のアルコール、並びに、有機酸(例えば、酢酸及びクエン酸)又はその塩(例えば、ナトリウム塩)から選ばれる。窒素源は、好ましくは、酵母エキス、カゼイン、コーンスチープリカー、ペプトン、及び肉エキス等の天然窒素源、並びに、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム及び尿素等の無機窒素化合物から選ばれる。炭素源の濃度は好ましくは1〜20w/v%、より好ましくは1〜5w/v%である。窒素源の濃度は好ましくは1〜20w/v%、より好ましくは1〜5w/v%である。好適な培地の具体例としては、LB培地、TB培地、及び2×YT培地が挙げられる。培養温度は、培養される微生物が十分に生育できる温度であり、好ましくは20〜37℃である。培養時間は、フェリチンが十分に産生されるように適宜調整され、好ましくは16〜48時間程度である。培養は、好ましくは、好気的な条件下で、例えば、通気攪拌又は振盪を用いて行うことができる。誘導因子としては、例えばラクトースが好ましい。
大腸菌がアンピシリン及びカナマイシン等の抗生物質の耐性遺伝子を有している場合、対応する抗生物質を加えた培地を使用してもよい。
形質転換体(大腸菌)の培養物からフェリチンを精製する方法は、当業者により通常行われている方法から採用することができる。細胞内にフェリチンが蓄積する場合には、例えば、培養終了後、遠心分離によって形質転換体(大腸菌)を集める。得られた細胞を超音波処理等によって破砕した後、遠心分離等によって無細胞抽出液を得る。これを出発材料とし、加熱処理(例えば、75℃、30分)による精製法、塩析法、並びに、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、疎水クロマトグラフィー、ハイドロキシアパタイトクロマトグラフィー及びアフィニティークロマトグラフィー等の各種クロマトグラフィー等のタンパク質精製法によってフェリチンを精製することができる。
以下、実施例により本発明をより詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。特に明記しない限り、各種操作は、モレキュラークローニング ア ラボラトリー マニュアル(Molecular Cloning A Laboratory Manual)第2版(ザンブルーク(Sambrook, J)ら、1989年)に従って行った。なお、実施例において、%は、特に明記しない限り、w/v%を表す。
(実施例1:2種類のウマ由来のフェリチンのサブユニットをコードする遺伝子を1つの大腸菌内で別々に発現させるための基本となるプラスミドベクターの構築)
(pKL223ベクターの構築)
プラスミドpTrcHis(インビトロジェン社製、商品名)を鋳型にして、プライマーBsa−lacI−forward(配列番号1)及びBam−lacI−reverse(配列番号2)をプライマーとして用いてPCRを行い、lacI遺伝子とその制御プロモーターとを含む領域を増幅した。PCRは、KOD−plus−(東洋紡社製、商品名)を用いて次の反応条件で行った。ステップ1:94℃、2分;ステップ2:94℃、15秒;ステップ3:62℃、30秒;ステップ4:68℃、1分;ステップ5:4℃、∞;ステップ2からステップ4を30サイクル繰り返した。得られた約1400bpの増幅断片をBsaAI及びBamHIで二重消化した。消化した増幅断片をプラスミドpKK223−3(GEヘルスケア・ジャパン社製、商品名)のtacプロモーターの上流に位置するBsaAI−BamHIギャップに挿入して、図1に示すプラスミドpKL223を得た。プライマーの配列を以下に示す。
Bsa−lacI−forward:5’−TATCGCTACGTGACTGGGTCATGGCT−3’(配列番号1)
Bam−lacI−reverse:5’−CGGGATCCTCGCGCTAACTCACATTAATTGCGTTGC−3’(配列番号2)
(pACT177ベクターの構築)
プラスミドpKK223−3を鋳型にして、Bam−Ptac−forward(配列番号3)及びPst−Ptac−reverse(配列番号4)をプライマーとして用いてPCRを行い、tacプロモーターを含む領域を増幅した。PCRは、KOD−plus−(東洋紡社製、商品名)を用いて次の反応条件で行った。ステップ1:94℃、2分;ステップ2:94℃、15秒;ステップ3:60℃、30秒;ステップ4:68℃、1分;ステップ5:4℃、∞;ステップ2からステップ4を30サイクル繰り返した。得られた約280bpの増幅断片をPstIで消化した。プラスミドpACYC177(ニッポンジーン社製、商品名)を、まずBamHIで消化し、Blunting high(東洋紡社製、商品名)を用いて平滑末端化した。次いでPstI消化を行い、約3000bpの断片をアガロースゲル電気泳動により回収した。上記約280bpの増幅断片と上記約3000bpの断片とをライゲーションして図1に示すプラスミドpACT177を得た。プライマーの配列を以下に示す。
Bam−Ptac−forward:5’−GATCCGGAGCTTATCGACTGCACGGTGCAC−3’(配列番号3)
Pst−Ptac−reverse:5’−ACAGCTGCAGGTCGACGGATCCCCGGGAAT−3’(配列番号4)
(実施例2:Hサブユニット発現用プラスミドの構築)
GenBankのデータベース(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/genbank/)に登録されているウマ由来フェリチンのHサブユニットの構造遺伝子(Accession No.AY112742)を定法により人工合成して配列番号5の配列を有する遺伝子を得た。これを鋳型にして、以下に記す方法によりPCR増幅を行い、4種類の発現用ベクターを構築した。以下に示すプライマーをPCRに用いた。
HFT−forward−EcoRI1(配列番号6):
5’−GTTGAATTCATGACGACCGCGTTCCCCTCGCAGGT−3’
HFT−forward−EcoRI2(配列番号7):
5’−GTTGAATTCAGGAGGTATTATATGACGACCGCGTTCCCCTCGCAGGT−3’
HFT−reverse−HindIII(配列番号8):
5’−ACAGAAGCTTCTTAGCTCTCGTCACACTCTCCCAGGGTGTG−3’
HFT−reverse−NsiI(配列番号9):
5’−GTTACAGATGCATCTTAGCTCTCGTCACACTCTCCCAGGGTGTG−3’
(pKLHの構築)
tacプロモーターのSD配列のすぐ下流のEcoRIの直後に開始コドンが繋がるように設計したPCR用プライマーHFT−forward−EcoRI1及びHFT−reverse−HindIIIを用い、人工合成したHサブユニットの遺伝子を鋳型として、Hサブユニット遺伝子をPCR法によって増幅した。PCRは、KOD−plus−Neo(東洋紡社製、商品名)を用いて使用説明書の反応液組成に従い、次の反応条件で行った。ステップ1:94℃、2分;ステップ2:98℃、10秒;ステップ3:68℃、30秒;ステップ4:4℃、∞;ステップ2からステップ3を30サイクル繰り返した。得られたDNA断片をEcoRI及びHindIIIで二重消化した。消化したDNA断片をプラスミドpKL223のtacプロモーターの下流に位置するEcoRI―HindIIIギャップに挿入して、SD配列がAGGAである組換えプラスミドpKLHを構築した。
(pWKLHの構築)
開始コドンのすぐ上流に大腸菌での翻訳効率を高める為のWSD配列(AGGAGGTATTAT、配列番号10)を付加したPCR用プライマーであるHFT−forward−EcoRI2及びHFT−reverse−HindIIIを設計した。これら2つのプライマーを用い、人工合成したHサブユニットの構造遺伝子を鋳型として、Hサブユニット遺伝子をPCR法によって増幅した。PCRは、pKLHの構築と同様の条件で行った。得られたDNA断片をEcoRI及びHindIIIで二重消化した。消化したDNA断片をプラスミドpKL223のtacプロモーターの下流に位置するEcoRI−HindIIIギャップに挿入して、SD配列がAGGAGGである組換えプラスミドpWKLHを構築した。
(pACHの構築)
PCR用プライマーであるHFT−forward−EcoRI1及びHFT−Reverse−NsiIを用い、人工合成したHサブユニットの遺伝子を鋳型として、Hサブユニット遺伝子をPCR法によって増幅した。PCRは、pKLHの構築と同様の条件で行った。得られたDNA断片をEcoRI及びNsiIで二重消化した。消化したDNA断片をプラスミドpACT177のtacプロモーターの下流に位置するEcoRI−PstIギャップに挿入して、SD配列がAGGAである組換えプラスミドpACHを構築した。
(pWCHの構築)
PCR用プライマーであるHFT−forward−EcoRI2及びHFT−Reverse−NsiIを用い、人工合成したHサブユニットの遺伝子を鋳型として、Hサブユニット遺伝子をPCR法によって増幅した。PCRは、pKLHの構築と同様の条件で行った。得られたDNA断片をEcoRI及びNsiIで二重消化した。消化したDNA断片をプラスミドpACT177のtacプロモーターの下流に位置するEcoRI−PstIギャップに挿入して、SD配列がAGGAGGである組換えプラスミドpWCHを構築した。
(実施例3:Lサブユニット発現用プラスミドの構築)
ウマ由来のフェリチンの天然型のLサブユニットにおいては、論文(Biochimica et Biophysica Acta,1993年,1174巻,p.218−220)に記載のアミノ酸配列からN末端の8アミノ酸残基がプロセッシングの過程で欠損していることが知られている。天然型のLサブユニットを作るために、GenBankのデータベースに登録されているウマ由来のフェリチンのLサブユニットの構造遺伝子(Accession No.D14523)からN末端の8アミノ酸残基をコードする24塩基を削除し、メチオニン1残基をコードする3塩基を付加したLサブユニットをコードする遺伝子を人工合成し、配列番号11の配列を有する遺伝子を得た。これを鋳型にして以下に記す方法でPCR増幅を行い、4種類の発現用プラスミドを構築した。PCRに用いたプライマーを以下に示す。
LSFT−forward−EcoRI1(配列番号12):
5’−GTTGAATTCATGTATTCTACTGAAGTGGAGGCCGCCGT−3’
LSFT−forward−EcoRI2(配列番号13):
5’−GTTGAATTCAGGAGGTATTATATGTATTCTACTGAAGTGGAGGCCGCCGT−3’
LFT−reverse−PstI(配列番号14):
5’−ACAGCTGCAGCTTAGTCGTGCTTGAGGGTGAGCCTTTCAAAG−3’
(pKLSの構築)
tacプロモーターのSD配列のすぐ下流のEcoRIの直後に開始コドンが繋がるように設計したPCR用プライマーであるLSFT−forward−EcoRI1及びLFT−reverse−PstIを用い、Lサブユニットをコードする人工合成した遺伝子を鋳型として、ウマ由来のLサブユニット遺伝子をPCR法によって増幅した。PCRは、pKLHの構築と同様の条件で行った。得られたDNA断片をEcoRI及びPstIで二重消化した。消化したDNA断片をプラスミドpKL223のtacプロモーターの下流に位置するEcoRI−PstIギャップに挿入して、SD配列がAGGAである組換えプラスミドpKLSを構築した。
(pWKLSの構築)
開始コドンのすぐ上流に大腸菌での翻訳効率を高める為のWSD配列を付加したPCR用プライマーであるLSFT−forward−EcoRI2及びLFT−reverse−PstIを設計した。設計した2つのプライマーを用い、人工合成したウマ由来のLサブユニットの構造遺伝子を鋳型として、ウマ由来のLサブユニット遺伝子をPCR法によって増幅した。PCRは、pKLHの構築と同様の条件で行った。得られたDNA断片をEcoRI及びPstIで二重消化した。消化したDNA断片をプラスミドpKL223のtacプロモーターの下流に位置するEcoRI−PstIギャップに挿入して、SD配列がAGGAGGである組換えプラスミドpWKLSを構築した。
(pACSの構築)
PCR用プライマーであるLSFT−forward−EcoRI1及びLFT−reverse−PstIを用い、人工合成したLサブユニットの構造遺伝子を鋳型として、ウマ由来のLサブユニット遺伝子をPCR法によって増幅した。PCRは、pKLHの構築と同様の条件で行った。得られたDNA断片をEcoRI及びPstIで2重消化した。消化したDNA断片をプラスミドpACT177のtacプロモーターの下流に位置するEcoRI−PstIギャップに挿入して、SD配列がAGGAである組換えプラスミドpACSを構築した。
(pWCSの構築)
PCR用プライマーであるLSFT−forward−EcoRI2及びLFT−reverse−PstIを用い、人工合成したLサブユニットの構造遺伝子を鋳型として、ウマ由来のLサブユニット遺伝子をPCR法によって増幅した。PCRは、pKLHの構築と同様の条件で行った。得られたDNA断片をEcoRI及びPstIで二重消化した。消化したDNA断片をプラスミドpACT177のtacプロモーターの下流に位置するEcoRI−PstIギャップに挿入して、SD配列がAGGAGGである組換えプラスミドpWCSを構築した。
(実施例4:HサブユニットとLサブユニットとの構成比率が異なるウマ由来のフェリチンの生産)
実施例2及び3で作製したプラスミドを表1に示した組み合わせで用い、それらを同時に大腸菌W3110株へ導入した。その後、アンピシリン50μg/ml及びカナマイシン50μg/mlを含むLB寒天培地(ペプトン1%、酵母エキス0.5%、塩化ナトリウム1%、寒天粉末1.5%、pH7.2)で生育する形質転換した大腸菌W3110株を得た。
形質転換した大腸菌W3110株は、アンピシリン50μg/ml(終濃度)及びカナマイシン50μg/ml(終濃度)を添加した5mlのLB培地(ペプトン1%、酵母エキス0.5%、塩化ナトリウム1%、pH7.2)で、37℃、200rpmの条件で一夜振とう培養して、シード培養液を調製した。続いて、3L容ミニジャーファーメンター(Biott社製)を用いて、1.5Lのラクトース(1%又は2%)を含む2×YT培地(ペプトン2%、酵母エキス1%、塩化ナトリウム2%、pH7.2)にシード培養液1.5mlを添加し、37℃、通気量1vvm、撹拌数400rpmの条件で培養を開始した。経時的に培養液をサンプリングし、遠心分離(13000×g、10分間、4℃)により集めた菌体内に含まれる組換えタンパク質であるウマ由来のアポフェリチン(組換えウマアポフェリチン)の生産をSDS−PAGE法により解析し(図2及び図3)、Hサブユニット(理論分子量21kDa)とLサブユニット(理論分子量19kDa)の構成比率を求めた。
(実施例5:HサブユニットとLサブユニットとの構成比率が異なるウマ由来のフェリチンの精製)
50mM トリスヒドロキシメチルアミノメタン塩酸塩(Tris−HCl)緩衝液(pH8.0)で洗浄した大腸菌をその湿重量の5倍量の同緩衝液に再懸濁し、超音波破砕器にて菌体を破砕した。破砕した菌体を含む懸濁液を遠心分離(13000×g、30分間、4℃)し、上清を集め、組換えウマアポフェリチンを含む無細胞抽出液を得た。この無細胞抽出液を75℃で40分間、加熱処理した。次いで、遠心分離(13000×g、30分間、4℃)によって、熱によって変性した夾雑タンパク質の沈殿物を無細胞抽出液から除去した。
続いて、無細胞抽出液を、50mM Tris−HCl緩衝液(pH8.0)で予め平衡化した陰イオン交換カラムHiload 26/10 Q Sepharose HP (GE ヘルスケア・ジャパン社製、商品名)に添加し、同緩衝液で陰イオン交換カラムを洗浄した。次いで塩化ナトリウムの0Mから0.4Mまでのリニアグラジェントにより、組換えウマアポフェリチンを陰イオン交換カラムから溶出させた。溶出した組換えウマアポフェリチンの溶液を、ゲルろ過カラムTSK−GEL G4000SWXL(7.8×300mm、東ソー株式会社製、商品名)により分析したところ、組換えウマアポフェリチンが分子量約430kDaの一本のピークとして現れたことから、HサブユニットとLサブユニットとが複合体を形成していることが示唆された。表2に、精製した組換えウマアポフェリチンの純度、収量及びHサブユニットとLサブユニットとの構成比率をまとめた。
以上の実験結果から、本発明によれば、サブユニットの構成比率が異なる多様なフェリチンを効率良く製造できることが確認された。
本発明の製造方法によって得られるフェリチンは、電子機器、医療及び環境等の分野において、ナノサイズの材料としての利用が期待される。

Claims (4)

  1. 互いに異なるアミノ酸配列を有する第1のサブユニット及び/又は第2のサブユニットから構成されるフェリチンの製造方法であって、
    前記第1のサブユニットをコードする第1の遺伝子、前記第1の遺伝子の発現を制御するプロモーター、シャイン・ダルガノ配列、複製起点、及び、前記プロモーターの機能を抑制するラクトースリプレッサー遺伝子を含み、前記シャイン・ダルガノ配列が前記プロモーターと前記第1の遺伝子との間に配置されている第1のプラスミドを、単独で、又は、
    前記第2のサブユニットをコードする第2の遺伝子、前記第2の遺伝子の発現を制御するプロモーター、シャイン・ダルガノ配列、及び、前記第1のプラスミドの複製起点とは異なる複製起点を含み、前記シャイン・ダルガノ配列が前記プロモーターと前記第2の遺伝子との間に配置されている第2のプラスミドとともに、大腸菌に導入する工程と、
    前記大腸菌を培養し、フェリチンを産生させる工程と、
    を備え、
    前記第1のプラスミド及び第2のプラスミドのプロモーターが、tacプロモーターであり、
    前記ラクトースリプレッサー遺伝子が、lacI 遺伝子であり、
    前記大腸菌が、W3110株、又はSCS1株である
    フェリチンの製造方法。
  2. 前記第1のプラスミド及び前記第2のプラスミドのシャイン・ダルガノ配列をそれぞれ独立に選択することにより、当該フェリチンにおける前記第1のサブユニットと前記第2のサブユニットとの比率が調節される、請求項1に記載の製造方法。
  3. 前記第1のプラスミド及び第2のプラスミドのシャイン・ダルガノ配列が、AGGA又はAGGAGGである、請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記フェリチンがHサブユニット及びLサブユニットから構成されるウマ由来のフェリチンであり、
    前記第1のサブユニットがHサブユニットで、前記第2のサブユニットがLサブユニットであるか、又は、前記第1のサブユニットがLサブユニットで、前記第2のサブユニットがHサブユニットである、請求項1〜のいずれか一項に記載の製造方法。
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