JPH0731482A - 組換ヒト単球成長因子、及びこれをコードするdna配列 - Google Patents

組換ヒト単球成長因子、及びこれをコードするdna配列

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JPH0731482A
JPH0731482A JP5200129A JP20012993A JPH0731482A JP H0731482 A JPH0731482 A JP H0731482A JP 5200129 A JP5200129 A JP 5200129A JP 20012993 A JP20012993 A JP 20012993A JP H0731482 A JPH0731482 A JP H0731482A
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leu
glu
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ala
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JP5200129A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Okabe
哲郎 岡部
Nobuaki Kikyo
伸明 桔梗
Manabu Shimonishi
学 下西
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LIFE TECHNOL KENKYUSHO
Original Assignee
LIFE TECHNOL KENKYUSHO
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ヒト単球末梢血単球の分化・増殖を誘導する
組換ヒト単球成長因子、その部分的アミノ酸配列、及び
これをコードするDNA配列。ヒト肺ガン細胞株T3M
−30Luから得られたcDNAよりヒト単球成長因子
の全DNA配列及びアミノ酸配列が決定されたものであ
り、ヒトフェリチンH鎖と同じDNA配列及びアミノ酸
配列を有する。また組換ヒト単球成長因子の製造方法を
併せて提供する。 【効果】 単球の関与する生体防御反応を促進する薬剤
としての用途が期待できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒト末梢血単球の分化・
増殖を誘導する組換ヒト単球成長因子、その部分的アミ
ノ酸配列、及びこれをコードするDNA配列に関するも
のである。また本発明は組換ヒト単球成長因子の製造方
法に関する。
【0002】
【発明の背景】血液幹細胞は分化して、いろいろな機能
を持った細胞になる。このような細胞は多能性幹細胞と
よばれ、その増殖や分化には特定の増殖因子や分化因子
を必要とする。血液幹細胞から顆粒球やマクロファージ
への分化には以下の4つのCSF(colony stimulating
factor:コロニー刺激因子)が必要であることが知られ
ている。1つ目は、インターロイキン3(interleukin
3: IL3) として知られる多能性(multi)−CSFであ
り、顆粒球、マクロファージ及びそれらの前駆細胞を分
化・増殖させる。2つ目は、顆粒球を分化・増殖させる
顆粒球CSF(G−CSF)、3つ目は、マクロファー
ジを分化・増殖させるマクロファージCSF(M−CS
F)、4つ目は、顆粒球とマクロファージの両方の細胞
系列の増殖を促進する顆粒球・マクロファージCSF
(GM−CSF)である。
【0002】これら4つのCSFは、マウスのものにつ
いてはその構造も、DNA配列も明らかになっている
(Metcalf.D., Science,229,16,(1985);岡部哲郎ほか:
医学の歩み,135,1037,(1985))。ヒト由来のCSFもその
殆んどは、マウスのCSFと同様の機能、構造を有す
る。しかし、ヒトマクロファージを刺激するようなヒト
由来のM−CSFは見い出されていない。例えば、ヒト
由来のM−CSFはマウスM−CSFと相同で免疫的に
も交叉反応を示し、マウスの骨髄細胞に対しCSF活性
を有する。しかしヒトの骨髄細胞にはCSF活性を示さ
ない(臨床科学, 22,255,(1986), Dao.S.K.et al.,Bloo
d, 58,630,(1981)) 。
【0003】一方、ヒト末梢血液の単球は分裂・増殖し
ない細胞と一般に考えられていたものであるが、発明者
らはレクチンで刺激したリンパ球細胞の培養液中にヒト
単球を増殖・分化させる液性因子を見出し、末梢血液の
単球も分裂・増殖することを明らかにしている(Bioche
m.Biophys.Res.Commun.,125,705-711,(1985))。この液
性因子はリンパ球細胞培養液中の分子量25,000と60,000
の2つの分画に存在し、また抗M−CSF抗体や抗GM
−CSF抗体でその活性が部分的に吸収される。従って
この液性因子はM−CSFやGM−CSFなどの種々の
液性因子の混合物であって、その機構は不明であるが、
これらの共働作用によってヒト単球の増殖・分化を刺激
するものと考えられる。
【0004】このような状況下において、発明者の一人
は、ヒト末梢血液の単球の増殖・分化を起す蛋白性因子
をヒト肺ガン細胞株の培養液中に見出し,これを単独物
質として純化し、その生理活性を調べたところ、既知の
CSFやγ−インターフェロンとも異なる新規生理活性
物質であることを確認した(特開平3-145499、Okabeet
al., Cancer Research, 5,pp3863-3865,(1990) )。
【0005】この新規生理活性物質すなわちヒト単球成
長因子(MoGF)は、ヒト肺ガン細胞株T3M−30
Luからその培養液中に産生されるの蛋白性因子であ
り、SDS-ポリアクリルアミド電気泳動により単一バンド
を示す単独物質であった。その分子量は電気泳動上、1
2.5%アクリルアミドゲル濃度で約21,000ダルトン、20
%アクリルアミドゲル濃度で約24,000ダルトンであっ
た。このヒト単球成長因子は単球の関与する生体防御反
応を促進する薬剤としての用途が期待でき、種々の感染
防御、免疫機能亢進、マクロファージの関与するガン免
疫の亢進などの作用を有する薬剤としての用途を提供す
るものである。
【0006】発明者らはさらに、cDNAクローニング
を試みた。すなわち、このヒト単球成長因子の部分的ア
ミノ酸配列の解析から、ヒト単球成長因子とヒトフェリ
チンH鎖との相同性を見いだし、ヒトフェリチンH鎖の
DNA配列からプライマー配列を選択してcDNAクロ
ーニングを行った。その結果、ヒト単球成長因子の全ア
ミノ酸配列と、これをコードする核酸配列を明らかにす
ることに成功した。
【0007】
【発明の目的】従って本発明の目的は、ヒト末梢血単球
の分化・増殖を誘導する組換ヒト単球成長因子、その部
分的アミノ酸配列、及びこれをコードするDNA配列を
提供することにある。また本発明の目的は組換ヒト単球
成長因子の製造方法を提供することにある。
【0008】
【発明の構成】本発明の組換ヒト単球成長因子は図1に
示される183個のアミノ酸からなる部分的アミノ酸配
列を有する。
【0009】また本発明の組換ヒト単球成長因子をコー
ドするDNA配列は図2に示される549塩基である。
ただし本発明のDNA配列では図2のDNA配列に限ら
れず、図1に示した部分的アミノ酸配列をコードし得る
DNA配列をすべて含むものである。図2に示したDN
A配列は、後述するように、ヒト単球成長因子(MoG
F)を産生するヒト肺ガン細胞株T3M−30Luのm
RNAより得たcDNA配列である。
【0010】さらに、ヒト単球成長因子をコードするD
NAで形質転換された宿主細胞を、発現可能な条件下で
培養し、産生されたヒト単球成長因子を採取することに
より、組換ヒト単球成長因子の製造することができる。
ヒト単球成長因子をコードするDNAは適当なプロモー
タ、ターミネータ、シグナル配列など、さらに必要に応
じて適当なマーカー遺伝子をつけてベクターに組み込む
ことができる。ベクターは宿主培養細胞で機能するもの
であればどのような種類のものでもよい。これらの発現
ベクターの構築、細胞内発現などは全て慣用技術で行う
ことができる(参考、Maniatis et al, "Molecular Clo
ning: A laboratory manual" Cold Spring Harbor Labo
ratory, Cold Spring Harbor, New York (1982))。
【0011】
【実施例1】ヒト単球成長因子の精製 特開平3-145499記載の方法に従って、ヒト肺ガン細胞株
T3M−30Luの培養濾液(conditioned medium)を
集めて本因子を精製した。ヒト肺ガン細胞株T3M−3
0Luは、発明者らにより肺の大細胞ガン(large cell
carcinoma)から樹立された細胞株であり、発明者の研
究室において継代培養させたものであり、この細胞株が
本発明のヒト単球成長促進因子を産生する。この細胞株
は工業技術院微生物工業技術研究所に寄託されている
(受託番号:微工研条寄第3120号(FERM BP-312
0)。
【0012】T3M−30Lu細胞を10%FBS(胎児
牛血清)添加F−10培地でコンフルエント(confluen
t)に成長させた後、培地を無血清培地(Dulbecco変法Ea
gle培地(DMEM):F−10培地=3:1)に交換した。
1週間ごとに新鮮無血清培地と交換し、その培養濾液
(conditioned medium)1220Lを集めた。以下12
0Lずつ以下の処理を行った。
【0013】この培養濾液を、まずホローファイバーフ
ィルターSEP-1013(旭化成社製;分子量3000)で低分子
量成分を除去し、50倍に濃縮した。この濃縮培養液をpH
7.5で硫安分画した。30〜60%の飽和硫安による沈澱を
遠心(35,000g,30分間)により集めた。この沈澱を50mM
Tris-HCl(pH7.5 )に溶解後、遠心して不溶成分を除去
し、遠心上清をホローファイバーI5P(旭化成社製、
分画分子量 6,000)で限外濾過し、10倍に濃縮した。
【0014】この濃縮液200 μlをスーパーロース12
カラム(HR 10/30, Pharmacia LKBBiotechnology 社製)
にてゲル濾過した。このカラムをFPLC(fast perf
ormance liquid chromatography; Pharmacia LKB Biote
chnology 社製)に装着し、50mM Tris-HCl(pH 7.5)を
流速1ml/ 分で流し、MoGF活性を有する分画を集め
た。集めた分画は、ホローファイバーSEP0013
(旭化成社製、分画分子量 3,000)にて10倍に濃縮
し、遠心(30,000g, 30 分, 4 ℃)で不溶成分を除去し
た後、モノ−Qカラム(HR 5/5, Pharmacia LKB Biotec
hnology 社製) に直接アプライしてイオン交換クロマト
グラフィーを行なった。カラムは50mM Tris-HCl (pH7.
5 )で、溶出開始後15分までは 0-200mMのNaClの直線濃
度勾配をつけ、15分から30分までは200 mM NaCl, 30 分
から45分までは200-400mM NaClの濃度勾配をつけて流速
1ml/ 分で溶出した。MoGF活性が認められる分画
(約280mM NaClにより溶出される分画)を集めた。
【0015】次に、この活性画分を逆相HPLCでさら
に精製した。東洋曹達社製HLC−803D HPLC
システムに装着したVydac C4カラム(4.6 ×250mm ;Th
e Separations Group 社製)にモノ−Qカラムの活性分
画を直接アプライした。0.1%トリフルオロ酢酸(TF
A)を10分間流してカラムを洗浄した後、0.1%TFAに
対して30分間で0−90%アセトニトリルで直線濃度勾配
により流速0.5ml/分で溶出し、0.5 mLづつ分画した。M
oGF活性を有する分画(65%アセトニトリルで溶出さ
れた分画)を集め、SDS-ポリアクリルアミド電気泳動
(アクリルアミド濃度20%)で分析したところ、単一
バンドを示し、その分子量は約24,000であった。
【0016】
【実施例2】ヒト単球成長因子の部分的アミノ酸配列の解析 実施例1で得られたヒト単球成長因子(MoGF)精製
品(逆相HPLCの活性分画)を、Cleveland et al
(J. Biol. Chem., 252, pp1102-1106 (1977)) の方法に
従い、電気泳動ゲル内で限定分解し、得られた分解物の
アミノ酸配列を解析した。
【0017】すなわち、まず逆相HPLCの活性分画を
凍結乾燥し、ゲル濃度20%でSDS-ポリアクリルアミド電
気泳動を行った。このゲル濃度ではヒト単球成長因子
(MoGF)は約24KDの位置に泳動される。この2
4KDのバンド(約15μgの蛋白を含有)を切出し、
SDS−PAGEの緩衝液で1時間平衡化した。平衡化
したゲルは、第2のSDS電気泳動ゲルのレーンに載
せ、さらにそのレーンにV8プロテアーゼを30μg加
えた。電気泳動を開始して、色素の先端がスタッキング
・ゲルの1/2の位置まで泳動された時点で、通電を止
め、そのまま37℃1時間インキュベートした。これに
よりスタッキング・ゲル内で、蛋白限定分解が行われ
る。その後再び通電して電気泳動を行い、分解産物を分
離した。
【0018】第2のSDS電気泳動ゲル上の分解産物
は、Towbin et alの方法(Proc.Natl.Acad.Sci.USA, 7
6, pp4350-4354, (1979))に従ってエレクトロ・ブロッ
トにより、polyvinylidene difluoride 膜へ転写した。
分解産物は分子量2.5KD〜12KDにわたって14
本のバンドに別れていた。この14本のバンドをそれぞ
れ切出し、各バンド中の分解産物のアミノ酸配列を、ア
ミノ酸自動分析装置(ABI477A Protein Sequencer, 120
A Analyzer; Applied Biosystems 社製)を用いて、そ
れぞれN末端より順次解析した。解析結果を表1、2に
示す。表中「xxx 」は不明のアミノ酸残基である。該当
箇所に複数のアミノ酸残基の可能性があるものについて
はその全てを各該当箇所の下に列記した。
【0019】
【表1】 ─────────────────────────────────── N末端よりのアミノ酸配列 ─────────────────────────────────── No.1 Val Ile Leu Pro Asn Asn Asp Arg His Gln Ile ・・ Pro Asn No.2 Val Ile Leu Pro Asn Asn Asp Arg ・・・ Pro No.3 Ala Ala Ile Asn Arg Gln Ile Asn Leu xxx xxx Tyr Ala ・・・・ Asp Asp Asp Glu No.4 xxx Ala Leu xxx Leu Glu Lys ・・・・・ Ile Ile Glu His Ile No.5 Leu His Lys Leu Ala Thr Asp Lys Asn Asp Pro His Leu ・・ No.6 Leu His Lys Leu Ala Thr Asp Lys ・・ No.7 xxx Ala Leu His Ala Glu Lys Asn Val Asn Gln xxx Leu ・・・・ Pro Leu Val Lys ───────────────────────────────────
【0020】
【表2】 ─────────────────────────────────── N末端よりのアミノ酸配列 ─────────────────────────────────── No.8 xxx Ile Pro His Glu Glu Lys Asn ・・・・・ Leu Leu Phe Lys Leu No.9 Leu His Lys Leu Ala Thr Asp Lys Asn ・・ Pro Glu Asn Tyr Pro No.10 Leu His Lys Leu Ala Thr Asp Lys Asn Asp Pro His Leu xxx Asp − Ile Asp Asn − Phe Ile Glu・・・ Tyr Pro Pro Val Glu No.11 Val Ile Leu Pro ・・・ No.12 Val Ile Leu Pro ・・・ No.13 Val Ile Leu Pro ・・・ No.14 Val Ile Leu Pro ・・・ ───────────────────────────────────
【0021】得られた各バンドのアミノ酸配列を、デー
タベースを使用して、既知たんぱく質のアミノ酸配列と
比較した。バンドNo. 1,2,11〜14は蛋白限定分
解に使用したV8プロテアーゼのN末端部に対応するも
のであり、V8プロテアーゼ由来の断片と考えられた。
一方、バンドNo. 3〜10の8つの分画断片はいずれ
も、図3に示すヒトフェリチンH鎖(Ferritin Heavy C
hain) のアミノ酸配列(Boyd et al., J. Biol. Chem.
260, pp 11755-11761, (1985) )と極めてよい一致を見
た。
【0021】すなわち、バンドNo. 3の分解産物は図3
に示すヒトフェリチンH鎖の19位のアラニン以降のア
ミノ酸配列と一致していた。またバンドNo. 4とバンド
No.7の分解産物はフェリチンH鎖の103位のシステ
イン以降のアミノ酸配列とよく一致していた。バンドN
o. 5、6、9、10の分解産物はフェリチンH鎖の1
18位のロイシン以降のアミノ酸配列とよく一致してい
た。バンドNo. 8の分解産物はフェリチンH鎖の103
位のシステイン以降のアミノ酸配列と相同性が見られ
た。
【0022】以上の結果からヒト単球成長因子(MoG
F)はヒトフェリチンH鎖と同一のものであることが強
く示唆された。そこで、MoGF産生細胞であるヒト肺
ガン細胞株T3M−30LuからヒトフェリチンH鎖の
cDNAクローニンを行い、得られるヒトフェリチンH
鎖にMoGF活性があるかどうかを以下検証した。
【0023】
【実施例3】ヒトフェリチンH鎖のcDNAクローニング :T3M−
30Lu細胞の全mRNAを鋳型にして、以下のよう
に、ヒトフェリチンH鎖のcDNAを得て、これをPC
R(Polymerase Chain Reaction )により増幅した。
【0024】Hentze et al( Proc.Natl.Acad.Sci.USA,
83, pp7226-7230 (1986) )により明らかにされている
ヒトフェリチンH鎖遺伝子のDNA配列(図4参照)か
ら、5’末端側の20塩基をプライマー1に、その相補
鎖の5’末端20塩基をプライマー2に採用し、PCR
に使用する各20mer のプライマーを合成した。
【0025】
【表3】 ────────────────────────── プライマー1 5' TCTCCTTAGTCGCCGCCATG 3' プライマー2 3' GTTCCGTCACGTACGTACAA 5' ──────────────────────────
【0026】T3M−30Lu細胞の培養物から、常法
(Analytical Biochemistry, 162,pp156-159 (1987))
に従って、全mRNA(11.3μg )を調製した。これを
鋳型にして、Amersham社製cDNA合成システム「プラ
スファーストストランドcDNA合成」表3のプライマ
ー2をDNAプローブとして使用し逆転写酵素によりc
DNAの第1鎖を合成した。反応系はAmersham社製cD
NA合成システム「プラスファーストストランドcDN
A合成」の1μgmRNAの系を使用した。
【0027】得られたcDNAを鋳型としてプライマー
1、2を用いて、tTHポリメラーゼを使用してPCR
反応を行い、両プライマー間の塩基配列を有するcDN
Aを増幅した。すなわち、先のcDNA合成反応の反応
液20μL のうち5μL を取り、これに、10×PCR
バッファーを10μL 、5mMdNTPsを4μL 、各
プライマーは20 OD/mL の濃度で1μL ずつ、tTH
ポリメラーゼ(TOYOBO社製)を1μL 、Perfect mathch
(TOYOBO社製)を1μL 、蒸留水を77μL 加えて反応
させた。反応は95℃で5分間行った後、95℃で1分
間、55℃で5分間、75℃で3分間のサイクルで40
サイクル行った。PCR反応終了後、反応液をアガロー
スゲル電気泳動にかけ、ヒトフェリチンH鎖遺伝子の塩
基数に相当する泳動位置のバンドを切出し、ヒトフェリ
チンH鎖遺伝子をアガロースゲルから抽出した。
【0028】得られたヒトフェリチンH鎖cDNAを、
クローニングベクターであるBlue Script SK+ (Stratag
en:TOYOBO 社製)のマルチクローニングサイト(MC
S)にあるEcoRV部位(平滑末端である)に挿入し、
サブクローニングを行った(図5参照)。得られた23
クローン中、6クローンのcDNAインサートについて
DNA配列を確認したところ、2クローンがヒトフェリ
チンH鎖cDNAを有していた。そのうちのひとつのク
ローンpBS(Ferritin H)36 を、以下の発現ベクターの構
築に使用した。
【0029】
【実施例4】発現ベクターの構築 :大腸菌用発現ベクターとして、ヒ
トフェリチンH鎖と菌体タンパクとの分離を容易にする
ため、アフニティ精製が可能なヒュージョン蛋白を発現
するpGEX−2T(Pharmacia 社製; Proc.Natl.Aca
d.Sci.USA, 83, 8703,(1986)及びNature,338, 585, (19
89) を参照)を使用した。このpGEX−2Tはグルタ
チオンSトランスフェラーゼ(以下GSTという)との
融合蛋白質を発現するベクターである。ベクターpGE
X−2TをSmaI、EcoRIで処理して、マルチクロー
ニングサイト(MCS)にあるSmaI−EcoRI領域を
取り除いて、ベクターを開いた。一方、先に得られたc
DNAクローンpBS(Ferritin H)36 をHagIで処理後、
Klenow断片で平滑末端とし、その後EcoRIで消化し
た。得られた断片をベクターpGEX−2TのSmaI−
EcoRI領域に挿入した(図6参照)。得られた発現ベ
クターpGEX(Ferritin H)3のDNA挿入部位のフレ
ームはDNA配列解析により確認したところ、図7に示
すものであった。
【0030】
【実施例4】ヒトフェリチンH鎖の発現 :大腸菌JM109 を発現ベクタ
ーpGEX(Ferritin H)3でトランスフォーメーション
して発現用菌株を得た。この菌株をLB培地で一晩増殖
させた後、100倍量のLB培地に加え、さらに37℃
で振盪培養した。培養液の吸光度(A600 )が0.5と
なった時点で、IPTG(Isopropyl-β-D(-)-thiogala
ctopyranoside )を終濃度1mMとなるように加え、そ
の後さらに4時間培養を続けた。なおIPTGはGST
融合蛋白質を発現させるために加えるものである。
【0031】ヒトフェリチンH鎖の精製:7Lの培養液
を遠心(8000 rpm, 10分, 4℃)して、菌体を集めた。
得られた菌体は、700 mLの20mM燐酸緩衝液(pH7.2)、 150
mM NaCl 、1%Triton X-100に懸濁した後、ソニケーシ
ョンにより菌体を破砕し、発現物を可溶化させた。1000
0rpm, 10 分, 4℃の条件で遠心して固型夾雑物を取り
除いた後、得られた上清に20mLのグルタチオン・セファ
ロース4Bビーズ(Glutathion Sepharose 4B beads: P
harmacia社製)を懸濁させ、4℃で1時間静かに攪拌し
た。これによりグルタチオン・セファロース4Bビーズ
に融合蛋白質を吸着させた。軽く遠心して回収したゲル
・ビーズを100mL のPBSで3回洗浄した。その後10mL
の50mM Tris-HCl(pH8.0),15mM グルタチオン溶液で数回
溶出し、GSTと融合している融合蛋白質を得た。
【0032】得られた溶出液に、CaCl2 を終濃度2.5mM
となるように加えた後、溶出液中の蛋白質の1/30量
のトロンビンを加え、25℃で1時間半処理した。これ
により、融合蛋白質をGST部分とクローン蛋白(すな
わちヒトフェリチンH鎖)部分とに切断した。EDTA
(エチレンジアミン四酢酸)を終濃度10mM加えてト
ロンビン消化を停止した後、4℃下でPBSで透析し
た。透析後の溶液は約75mLであり、その蛋白濃度は
約100μg/mLであった。これをSDS−PAGE
にかけたところ、ヒトフェリチンH鎖相当蛋白質の純度
は約20%であった。
【0033】ヒトフェリチンH鎖以外の夾雑蛋白を除去
するため、透析後の溶液を75℃で5分間熱処理し、夾
雑蛋白を熱変性・沈澱させた。遠心(10000 g,5分)に
より沈澱した蛋白を除去してサンプルAを得た。SDS
−PAGEで確認したところ、主バンド(ヒトフェリチ
ンH鎖に相当する蛋白質)は95%以上となった。この
主バンドを切出し、その蛋白のN末端領域についてアミ
ノ酸配列解析を前記方法と同じようにして行ったとこ
ろ、その配列は既報のヒトフェリチンH鎖アミノ酸配列
(図3)と一致していた。従って、サンプルAは純度9
5%以上のヒトフェリチンH鎖を含有することが確認で
きた。続いてサンプルAを用いてMoGF活性のアッセ
イを行い、ヒトフェリチンH鎖にMoGF活性があるか
どうかを調べた。
【0034】なお比較例として、ヒトフェリチンH鎖遺
伝子を挿入していないベクターpGEX−2Tを用い
て、大腸菌JM109 を形質転換し、以下その発現、その後
の精製(すなわちグルタチオン・セファロース4Bビー
ズによる融合蛋白質の吸着及び溶出、トロンビン処理、
熱処理など)を、上記pGEX(Ferritin H)の場合と全
く同様に操作してサンプルBを得た。このサンプルBに
はSDS−PAGE上ほとんど蛋白は存在しなかった
が、比較のためのこのサンプルBについてもMoGF活
性のアッセイを行った。
【0035】
【実施例5】MoGF活性のアッセイ(1): 単球成長因子(MoG
F)活性は、培養プレート(Falcon 3047)に播種12日
後の単球の生存率を計数することにより測定した。
【0036】ヒト末梢血の単核細胞は、健康成人血液よ
りFicoll液を用いて採取した(P.Edelson, Z.A. Cohe
n,"In Vitro Methods in Cell Mediated and Tumor Imm
unity"(B.R.Bloom and J.R. David編),p333, (1976) Ac
ademic Press, New York)。この単核細胞をハム(Ham'
s)F−10培地(1%自己血清添加)に懸濁し、 1×106
細胞/ウェルの割合で培養プレート(Falcon 3047)に播
種し、5%炭酸ガス培養器内で4時間培養した。その
後、各ウェルをF−10培地で洗浄し、非付着細胞を除去
した。ウェルに付着した細胞の95%以上が、α−ナフチ
ル−ブチレート−エステラーゼ陽性で、ラテックス粒子
に対する貪食能を示す単球であった。
【0037】このウェル付着細胞を5%炭酸ガス培養器
内で12日間培養した。培地にはF−10培地(1%自
己血清添加)を使用し、培養開始の翌日に測定試料10
0μl(終濃度は表4に示すとおり)を各ウェルに添加
した。
【0038】単球の細胞数の測定は、Nakagawara and Na
thanの方法(J.Immunol.Method, 56,261,(1983) )に従
い、核を計数することにより行なった。すなわちヒト単
球を37℃で5%炭酸ガス培養器内で12日間培養後、
各ウェルから培地を取り除き、PBS1mLで2回洗浄
した後、0.1 %クエン酸、0.05%ナフトールブルーブラ
ック、1%臭化セチルトリメチルアンモニウム(cetylt
rimethylammonium bromide)溶液を100μL 添加し、
37℃で30分間処理し、ピペット操作により細胞の核
を浮遊させた。この浮遊した核を血球計数板により、位
相差顕微鏡下で計数して細胞数とした。単球播種1日後
にウェルに付着していた細胞数の数を1.0として、培
養12日後のウェルに付着していた細胞数の割合を単球
生存率として計測した。なお測定はデュプリケートで行
い、平均値をとった。結果を以下の表4に示す。
【0039】
【表4】 単球生存率: ────────────────────────────────── 試料濃度(終濃度) 2000 500 125 31 8 2 0.5 (ng/mL) ────────────────────────────────── 1) サンプルA 0.33 0.40 0.72 0.61 0.70 0.51 0.25 pGEX(Ferritin H)3 ────────────────────────────────── 2) サンプルB 0.27 0.22 0.21 0.24 0.23 0.21 0.20 pGEX-2T ────────────────────────────────── コントロールの単球生存率 3) スーパーロース活性分画 : 0.70 (フェリチンH鎖換算で終濃度10 ng/mL) 4) 試料未添加(自己血清のみ) : 0.33 ──────────────────────────────────
【0040】表4に示すように、試料未添加の場合(表
中の2))では、12日培養によりウェル付着単球は培養
1日目から0.33まで減少するのに対し、ヒトフェリ
チンH鎖発現物であるサンプルAでは、終濃度2〜500n
g/mLの範囲で生存率が増大していた。ヒトフェリチンH
鎖を発現していないサンプルBでは生存率の増大は見ら
れなかった。なおコントロールの3)は、T3M−30L
u細胞培養液からMoGFを精製する過程(実施例1)
のスーパーロース12カラムで得られたMoGF活性分
画であり、この場合の単球生存率は0.70まで回復し
ていた。
【0041】
【実施例6】MoGF活性のアッセイ(2): 単球成長因子(MoG
F)活性は、特開平3-145499と同様のアッセイにより単
球の分裂能(mitoic activity :3H−チミジン uptake
)でも確認した。すなわち実施例5と同様にして得た
ヒト単球(ウェル付着細胞)を5%炭酸ガス培養器内で
3日間培養した。培地にはF−10培地(1%自己血清
添加)を使用し、培養開始3日目に測定試料10μlを
各ウェルに添加した。
【0042】試料添加4日目の細胞に、0.1 μCi/ウェ
ルの割合で10μlの 3H−チミジン(New England Nucle
ar社製,比活性:6.7 μCi/mmol)でパルスラベルし培
養した。20時間培養後、各ウェルの培地を捨てて、10%
TCA(トリクロロ酢酸)1ml添加し20分間放置した。
TCA溶液を廃棄して、TCA不溶分画をメタノール/
エーテル(3:1) で2回洗浄し、1N NaOH 溶液 200μlを
添加して37℃で60分間放置して可溶化した。これを 200
μlの1N HClで中和し、シンチレーター(アクアゾール
-2)を4.5ml 添加して液体シンチレーションカウンター
で放射能を計測した。この 3H−チミジン取込み量を、
単球のDNA合成能即ち、単球の分裂能の尺度とした。
なお測定はトリプリケートで行なった。試料は実施例5
と同じ、サンプルA、B及びスーパーロース活性分画
(コントロール)を用いた。
【0043】
【表5】 ────────────────────────────────── 試料 3 H−チミジン取込み量 ────────────────────────────────── 1) サンプルA: pGEX(Ferritin H)3 フエリチンH鎖相当濃度 1.6 ng/mL 6733 dpm 0.3 ng/mL 4530 dpm 0.0 ng/mL 1046 dpm 2) サンプルB: pGEX-2T フエリチンH鎖相当濃度 1.6 ng/mL 1587 dpm 0.3 ng/mL 1225 dpm ────────────────────────────────── 3) スーパーロース活性分画(MoGF) 3653 dpm (フェリチンH鎖換算で終濃度10 ng/mL) ──────────────────────────────────
【0044】表5に示すように、ヒトフェリチンH鎖発
現物であるサンプルA(すなわち組換MoGF)では、
ヒト単球の 3H−チミジン取込みが見られ、MoGF活
性が認められた。一方ヒトフェリチンH鎖を発現してい
ないサンプルBでは有意の 3H−チミジン取込みは見ら
れなかった。試料3)は、T3M−30Lu細胞培養液か
らMoGFを精製する過程(実施例1)のスーパーロー
ス12カラムで得られたMoGF活性分画(すなわち天
然MoGF)であり、この場合 3H−チミジン取込みが
見られ、MoGF活性が認められた
【0045】
【実施例7】サンプルAの組換ヒトフェリチンH鎖(す
なわち組換MoGF)を添加したヒト単球の形態学的変
化を顕微鏡により調べた。図8は天然MoGF(実施例
1のスーパーロース活性分画)を添加後培養8日目の単
球の顕微鏡写真図、図9は組換MoGF(実施例4のサ
ンプルA:pGEX(Ferritin H)3 発現物)を添加後培養8
日目の単球の顕微鏡写真図、図10は試料未添加(1%
自家血清のみ)の場合(すなわちコントロール)の培養
8日目の単球の顕微鏡写真図、図11は実施例4のサン
プルB( pGEX-2T発現物)を添加後培養8日目の単球の
顕微鏡写真図である。
【0046】コントロール(図10;培養8日目)に比
べ、組換MoGF添加によりヒト単球細胞のサイズが大
きくなり又細胞質も増大していた(図9)。この形態学
的変化は天然MoGFを添加した場合と同様であった
(図8参照)。一方、ヒトフェリチンH鎖を発現してい
ないサンプルB(図11)では、このような形態学的変
化は認められず、コントロール(図10)と同様であっ
た。
【0047】また組換MoGFを添加した場合、ヒト単
球のクラスターも認められた。このようなクラスターは
単球やマクロファージが異物を攻撃する際に見られるも
のと同様なものである。異物が存在しなくても、MoG
F添加によりヒト単球がこのようなクラスターを形成す
ることから、本発明の組換MoGFは、特開平3-145499
に開示の天然MoGF同様、ヒト単球の増殖を促進する
だけでなく、ヒト単球を生体防御反応に即応し得る状態
に機能分化させる誘導作用があることが示唆された。
【0048】
【発明の効果】以上のように、ヒト単球成長因子とヒト
フェリチンH鎖とはアミノ酸配列上も、MoGF活性上
も同一の物質であることが確認できた。得られた組換ヒ
ト単球成長因子の全アミノ酸配列は図1に示される18
3個のアミノ酸配列であり、これをコードする核酸配列
は図2に示される549塩基である。従って、この54
9塩基をDNA配列を含む発現ベクターを適宜の方法に
より構築し、これを発現させれば、183個のアミノ酸
配列を生産することができる。
【0049】本発明の組換ヒト単球成長因子は単球の関
与する生体防御反応を促進する薬剤、例えば、細胞性免
疫機能の亢進、マクロファージの関与するガン免疫の亢
進などの作用を有する薬剤としての用途が広く期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の組換ヒト単球成長因子の全アミノ酸配
列図である。
【図2】本発明の組換ヒト単球成長因子をコードする全
DNA配列図である。
【図3】既報のヒトフェリチンH鎖のアミノ酸全配列図
である。
【図4】既報のヒトフェリチンH鎖遺伝子の全DNA配
列図である。
【図5】T3M−30Lu細胞から得たフェリチンH鎖
cDNAを挿入したベクターpBS(Ferritin H)36の構
築説明図である。
【図6】発現ベクターpGEX(Ferritin H)3の構築説
明図である。
【図7】発現ベクターpGEX(Ferritin H)3の構造を
示す図である。
【図8】天然MoGF(実施例1のスーパーロース活性
分画)を添加した場合のヒト単球細胞の顕微鏡像を示す
写真図である。
【図9】本発明の組換MoGF(実施例4のサンプル
A:pGEX(Ferritin H)3 発現物)を添加した場合のヒト
単球細胞の顕微鏡像を示す写真図である。
【図10】試料未添加(1%自家血清のみ)の場合(す
なわちコントロール)の場合のヒト単球細胞の顕微鏡像
を示す写真図である。
【図11】サンプルB( pGEX-2T発現物)を添加した場
合のヒト単球細胞の顕微鏡像を示す写真図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:91)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の部分的アミノ酸配列を有し、ヒト
    単球の分化・増殖を誘導する組換ヒト単球成長因子: Met Thr Thr Ala Ser Thr Ser Gln Val Arg Gln Asn Tyr His Gln Asp Ser Glu Ala Ala Ile Asn Arg Gln Ile Asn Leu Glu Leu Tyr Ala Ser Tyr Val Tyr Leu Ser Met Ser Tyr Tyr Phe Asp Arg Asp Asp Val Ala Leu Lys Asn Phe Ala Lys Tyr Phe Leu His Gln Ser His Glu Glu Arg Glu His Ala Glu Lys Leu Met Lys Leu Gln Asn Gln Arg Gly Gly Arg Ile Phe Leu Gln Asp Ile Lys Lys Pro Asp Cys Asp Asp Trp Glu Ser Gly Leu Asn Ala Met Glu Cys Ala Leu His Leu Glu Lys Asn Val Asn Gln Ser Leu Leu Glu Leu His Lys Leu Ala Thr Asp Lys Asn Asp Pro His Leu Cys Asp Phe Ile Glu Thr His Tyr Leu Asn Glu Gln Val Lys Ala Ile Lys Glu Leu Gly Asp His Val Thr Asn Leu Arg Lys Met Gly Ala Pro Glu Ser Gly Leu Ala Glu Tyr Leu Phe Asp Lys His Thr Leu Gly Asp Ser Asp Asn Glu Ser
  2. 【請求項2】 ヒト単球の分化・増殖を誘導する組換ヒ
    ト単球成長因子をコードする核酸配列を有するDNA配
    列。
  3. 【請求項3】 ヒト単球の分化・増殖を誘導する組換ヒ
    ト単球成長因子をコードする核酸配列が以下の核酸配列
    である請求項2記載のDNA配列: ATG ACGACCGCGT CCACCTCGCA GGTGCGCCAG AACTACCACC AGGACTCAGA GGCCGCCATC AACCGCCAGA TCAACCTGGA GCTCTACGCC TCCTACGTTT ACCTGTCCAT GTCTTACTAC TTTGACCGCG ATGATGTGGC TTTGAAGAAC TTTGCCAAAT ACTTTCTTCA CCAATCTCAT GAGGAGAGGG AACATGCTGA GAAACTGATG AAGCTGCAGA ACCAACGAGG TGGCCGAATC TTCCTTCAGG ATATCAAGAA ACCAGACTGT GATGACTGGG AGAGCGGGCT GAATGCAATG GAGTGTGCAT TACATTTGGA AAAAAATGTG AATCAGTCAC TACTGGAACT GCACAAACTG GCCACTGACA AAAATGACCC CCATTTGTGT GACTTCATTG AGACACATTA CCTGAATGAG CAGGTGAAAG CCATCAAAGA ATTGGGTGAC CACGTGACCA ACTTGCGCAA GATGGGAGCG CCCGAATCTG GCTTGGCGGA ATATCTCTTT GACAAGCACA CCCTGGGAGA CAGTGATAAT GAAAGC
  4. 【請求項4】 請求項1記載の部分的アミノ酸配列をコ
    ードする核酸配列を有するDNA配列。
  5. 【請求項5】 ヒト単球の分化・増殖を誘導するヒト単
    球成長因子をコードするDNAで形質転換された宿主細
    胞を、発現可能な条件下で培養して請求項1記載の組換
    ヒト単球成長因子を産生させ、これを採取することを特
    徴とする組換ヒト単球成長因子の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000015788A3 (en) * 1998-09-11 2000-05-25 Gardino Investment N V Dna sequence encoding oncofetal ferritin protein
JP2012200242A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Nagase & Co Ltd かご状タンパク質の製造方法
JPWO2012133119A1 (ja) * 2011-03-28 2014-07-28 長瀬産業株式会社 フェリチンの製造方法

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JP5957443B2 (ja) * 2011-03-28 2016-07-27 長瀬産業株式会社 フェリチンの製造方法

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