JP5956371B2 - 光変調導波路 - Google Patents

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Description

本発明は、窒化物半導体を用いた導波路構造の光変調器導波路に関する。
高速光通信システムや光情報処理システムにおけるキーデバイスの1つとして光変調導波路がある。光変調導波路としては、例えば、LiNbO3(LN)等の誘電体を用いた光変調導波路や、半導体を用いた光変調導波路が用いられている。現在、LiNbO3を用いた変調器が、広く用いられている。しかしながら、LiNbO3材料は導電性が無いため、印加電圧は、シグナル電極とグラウンド電極の間でかけられる。この結果、電極間の距離は10数μm程度になり、光の変調に必要な屈折率の変化を得るには、3〜5V程度の高い駆動電圧、および20〜40mm程度の電極長が必要となる。このため、LiNbO3を用いた導波路型の変調器は、消費電力が大きく、かつ光変調導波路の小型化を実現することができないという問題がある。
導波路型の光変調器における低消費電力化および小型化を実現するため、GaN系光導波路を有するn−i−n構造の半導体光変調導波路が提案されている(特許文献1参照)。この光変調導波路について、図5の断面図を用いて簡単に説明する。光変調導波路500は、基板501上に、n−GaNからなる電極層502、i−AlGaNからなる下部クラッド層503、i−GaNからなるコア層504、i−AlGaNからなる上部クラッド層505、およびn−GaNからなる電極層506が順次積層されている。
下部クラッド層503,コア層504,上部クラッド層505,および電極層506によるハイメサ導波路構造は、基板501の上にn−GaN、i−AlGaN、i−GaN、i−AlGaN、およびn−GaNの各層をエピタキシャル成長した後、公知のリソグラフィープロセスおよびエッチングプロセスによりパターニングすることで形成している。また、上記ハイメサ構造を形成した後、電極層502上に電極507を形成し、電極層506上に電極508を形成する。
上述した光変調導波路500においては、電圧の印加は、光が閉じ込められている厚さ1μm程度の光導波路部分を挟む電極層502と電極層506との間で行われるため、LiNbO3変調導波路などに比べ、光の導波する領域(コア層504)に対して高密度な電界印加が可能である。このため、上記構造を用いることで、位相変調部の長さが3mm程度で駆動電圧が3V以下の、小型で低駆動電圧の光変調導波路を実現することが可能となる。
特開2011−186169号公報
ところで、窒化物半導体の結晶成長は、一般に、C面(0001)の法線方向であるC軸方向に進行する状態で行われている。このようにC軸方向に成長したGaNおよびAlGaNの積層構造は、極めて強い分極効果によって、ヘテロ界面に2次元キャリアガスを発生する(非特許文献1参照)。こうした分極効果による2次元キャリアガスの存在は、高電子移動度トランジスタへの応用などでは有用である。しかしながら、上述したような導波路構造の光変調器においては、AlGaN/GaN界面およびGaN/AlGaN界面における2次元キャリアガスにより電界変調が阻害されるため、所望の変調動作を得られないという問題があった。
また、2次元キャリアガスの存在は、電界変調させるために電圧を印加した際に電流の担い手となる。このため、光変調導波路にとっては、高周波動作の上で不利になるばかりでなく、消費電力が高くなってしまい、また、ジュール熱が発生して周辺素子の動作にも影響してしまうなどの問題も引き起こす。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、窒化物半導体を用いた導波路構造の光変調器で所望の変調動作が得られるようにすることを目的とする。
本発明に係る光変調導波路は、基板の上に形成されたn型の窒化物半導体からなる第1クラッド層と、第1クラッド層の上に形成されて炭素をドープした窒化物半導体からなるコア層と、コア層の上に形成されたn型の窒化物半導体からなる第2クラッド層と、第1クラッド層に接続する第1電極と、第2クラッド層に接続する第2電極とを備える。
上記光変調導波路において、基板と第1クラッド層との間に形成されたn型の窒化物半導体からなる第1電極層と、第2クラッド層の上に形成されたn型の窒化物半導体からなる第2電極層とを備え、第1電極は、第1電極層を介して第1クラッド層に接続し、第2電極は、第2電極層を介して第2クラッド層に接続するようにしてもよい。
上記光変調導波路において、コア層は、多重量子井戸構造とされているとよい。
以上説明したことにより、本発明によれば、窒化物半導体を用いた導波路構造の光変調器で所望の変調動作が得られるようになるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態1における光変調導波路の構成を模式的に示す断面図である。 図2は、本発明の実施の形態2における光変調導波路の構成を模式的に示す断面図である。 図3は、図3は、炭素をドーピングした窒化物半導体が高い抵抗となることを示す実験結果を示す特性図である。 図4は、本発明の実施の形態3における光変調導波路の構成を模式的に示す断面図である。 図5は、GaN系光導波路を有するn−i−n構造の半導体光変調導波路の構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について、図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態1における光変調導波路の構成を模式的に示す断面図である。この光変調導波路は、基板101の上に形成された第1クラッド層102と、第1クラッド層102の上に形成されたドープされたコア層103と、コア層103の上に形成された第2クラッド層104とを備える。この光変調導波路は、図1の紙面手前から奥の方向に光が導波する。言い換えると、図1は、導波方向に垂直な断面を示している。
また、第1クラッド層102は、n型の窒化物半導体から構成され、コア層103は、炭素をドープした窒化物半導体から構成され、第2クラッド層104は、n型の窒化物半導体から構成されている。また、コア層103は、炭素がドープされた窒化物半導体から構成されている。第1クラッド層102および第2クラッド層104を構成する窒化物半導体は、コア層103を構成する窒化物半導体より小さい屈折率とする。
例えば、第1クラッド層102および第2クラッド層104は、シリコンをドープしたAlGaNから構成し、コア層103は、炭素をドープしたGaNから構成すればよい。また、コア層103をAlGaNから構成し、第1クラッド層102,第2クラッド層104を、コア層103のAlGaNよりAl組成の大きいAlGaNから構成してもよい。基板101は、上述した各層がエピタキシャル成長できる結晶材料から構成されていればよい。
また、この光変調導波路は、第1クラッド層102に接続する第1電極105と、第2クラッド層104に接続する第2電極106とを備える。例えば、上述した各窒化物半導体層は、よく知られた有機金属気相成長法によりエピタキシャル成長することで形成すればよい。また、コア層103,第2クラッド層104は、公知のリソグラフィー技術およびエッチング技術により導波方向に延在する短冊上のパターンに形成され、この側方に露出する第1クラッド層102の上に第1電極105が形成されている。また、第2クラッド層104の上に第2電極106が形成されている。
上述した実施の形態1によれば、コア層103に炭素がドーピングされているようにしたので、コア層103の抵抗が極めて高くなり、分極効果によるヘテロ界面への2次元キャリアガスの発生が、抑制されるようになる。このため、第1クラッド層102および第2クラッド層104の間に電圧を印加しても、第1電極105と第2電極106との間には電流が流れなくなる。この結果、実施の形態1によれば、電界変調が阻害されることなく所望の変調動作を得られるようになり、消費電力が抑制でき、また、ジュール熱が発生することもない。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について、図2を用いて説明する。図2は、本発明の実施の形態2における光変調導波路の構成を模式的に示す断面図である。この光変調導波路は、基板201の上に形成された第1クラッド層203と、第1クラッド層203の上に形成されたコア層204と、コア層204の上に形成された第2クラッド層205とを備える。
第1クラッド層203は、n型の窒化物半導体から構成され、第2クラッド層205は、n型の窒化物半導体から構成されている。コア層204は、炭素をドープした窒化物半導体から構成された多重量子井戸構造とされている。窒化物半導体において、例えばAlGaN/GaNから構成される多重量子井戸(Multiple Quantum Well:MQW)構造において電気光学効果が強まることが報告されている(非特許文献2参照)。この効果を用いることにより、前述した実施の形態1の場合のようにコア層を均一な層から構成する場合に比較し、さらなる低駆動電圧化が期待される。なお、第1クラッド層203および第2クラッド層205を構成する窒化物半導体の屈折率は、コア層204を構成する窒化物半導体の平均屈折率よりより小さい値とする。
また、実施の形態2では、基板201と第1クラッド層203との間に形成されたn型の窒化物半導体からなる第1電極層202と、第2クラッド層205の上に形成されたn型の窒化物半導体からなる第2電極層206とを備える。この光変調導波路は、図2の紙面手前から奥の方向に光が導波する。言い換えると、図2は、導波方向に垂直な断面を示している。
例えば、第1クラッド層203および第2クラッド層205は、シリコンをドープしたAlGaNから構成し、コア層204は、炭素をドープしたAlN層と炭素をドープしたGaN層とを交互に積層した多重量子井戸構造とすればよい。また、第1電極層202および第2電極層206は、シリコンをドープしたGaNから構成すればよい。
また、この光変調導波路は、第1クラッド層203に第1電極層202を介して接続する第1電極207と、第2クラッド層205に第2電極層206を介して接続する第2電極208とを備える。第1電極207は、第1電極層202にオーミック接触し、第2電極208は、第2電極層206にオーミック接触している。
例えば、上述した各窒化物半導体層は、よく知られた有機金属気相成長法によりエピタキシャル成長することで形成すればよい。また、第1クラッド層203コア層204,第2クラッド層205,第2電極層206は、例えば、公知のリソグラフィー技術およびエッチング技術により導波方向に延在する短冊上のパターンに形成され、この側方に露出する第1クラッド層203の上に第1電極207がオーミック接触して形成されている。また、第2クラッド層205の上に第2電極208が形成されている。
上述した実施の形態2によれば、コア層204に炭素がドーピングされているようにしたので、コア層204の抵抗が極めて高くなり、第1クラッド層203および第2クラッド層205の間に電圧を印加しても電流が流れなくなる。この状態を、図3を用いて説明する。図3は、炭素をドーピングした窒化物半導体が高い抵抗となることを示す実験結果を示す特性図である。
この実験では、AlN層とAlGaN層とを積層した多重量子井戸構造を、シリコンをドープしたn型のGaNからなる2つの電極層で挟んだ2つの素子を用いている。一方の素子は、多重量子井戸構造に炭素がドーピングされ、他方の素子は、多重量子井戸構造をノンドープとしている。図3において、(a)が炭素をドープした多重量子井戸構造の素子の結果を示し、(b)がノンドープとした多重量子井戸構造の比較素子の結果を示している。
図3の(a)と(b)の比較から明らかなように、多重量子井戸構造への炭素ドーピングの有無により、流れる電流が大きく変化し、炭素ドーピングによる高抵抗化が明白となっている。この実験結果より明らかなように、実施の形態2における光変調導波路において、多重量子井戸構造のコア層204に炭素をドーピングすることで、コア層204の抵抗が極めて高くなり、分極効果によるヘテロ界面への2次元キャリアガスの発生を、抑制できるようになる。このことにより、実施の形態2においても、電界変調が阻害されることなく所望の変調動作を得られるようになり、消費電力が抑制でき、また、ジュール熱が発生することもない。
ところで、上述では、電極とコア層との間の各層(クラッド層,電極層)をn型としているが、この点について説明する。電界変調を行うためには、クラッド層がp型およびn型のいずれでもよいが、以下に示すように、n型の方が好ましい。
まず、第1に、効率的な電界変調を加えるには、コンタクト層・クラッド層の抵抗はできるだけ低い方が望ましい。窒化物半導体において、p型導電性を与える不純物としてはマグネシウムが一般的であるが、特性上マグネシウムドープ窒化物半導体におけるキャリア濃度はたかだか1×1018cm-3程度にしかすぎず、また、移動度も数十cm2/Vs程度と低い。このため、p型では、望ましい低抵抗なコンタクト層・クラッド層を得ることは不可能である。
これに対し、n型を与える不純物、例えば、シリコンやゲルマニウムは、1×1019cm-3程度あるいはそれ以上のキャリア濃度を得ることが可能であり、かつ、移動度も100cm2/Vs程度を超える高い値となる。このため、n型とすることで、望ましい低抵抗なコンタクト層・クラッド層を形成することができる。
次に、第2に、Γ点近傍の価電子帯のバンド構造は、有効質量の異なる複数のバンドが存在し、バンド間のエネルギー差は光導波層に通す光(波長として1.3μm帯や1.5μm帯)のエネルギーに近い。p型の層においては、この複数の価電子帯間の遷移が可能であり、したがって、p型層においては、このエネルギー差により光の吸収が生じ、導波する光強度が低下してしまう可能性がある。これは導波路として利用する上で大きな欠点となるため、p型層はできるだけ使用しない方が望ましい。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3について、図4を用いて説明する。図4は、本発明の実施の形態3における光変調導波路の構成を模式的に示す断面図である。この光変調導波路は、基板301の上に形成された第1クラッド層303と、第1クラッド層303の上に形成されたコア層304と、コア層304の上に形成された第2クラッド層305とを備える。
第1クラッド層303は、n型の窒化物半導体から構成され、第2クラッド層305は、n型の窒化物半導体から構成されている。コア層304は、炭素をドープした窒化物半導体から構成された多重量子井戸構造とされている。なお、第1クラッド層303および第2クラッド層305を構成する窒化物半導体の屈折率は、コア層304を構成する窒化物半導体の平均屈折率よりより小さい値とする。
また、実施の形態3では、基板301と第1クラッド層303との間に形成されたn型の窒化物半導体からなる第1電極層302と、第2クラッド層305の上に形成されたn型の窒化物半導体からなる第2電極層306とを備える。加えて、第1電極層302と第1クラッド層303との間には、n型の窒化物半導体からなる第1組成傾斜層321を備え、第2クラッド層305と第2電極層306との間には、n型の窒化物半導体からなる第2組成傾斜層322を備える。この光変調導波路は、図4の紙面手前から奥の方向に光が導波する。言い換えると、図4は、導波方向に垂直な断面を示している。
例えば、基板301は、主表面をC面としたサファイア(コランダム)から構成されている。第1電極層302は、キャリア濃度5×1018cm-3程度のSiがドープされたGaNから構成され、層厚2000nm程度とされている。第1組成傾斜層321は、キャリア濃度5×1018cm-3のSiがドープされたAlGaNから構成され、層厚100nm程度とされている。また、第1組成傾斜層321は、層厚方向(積層方向)に、Al組成が0%から15%まで線形に変化している。第1クラッド層303は、キャリア濃度5×1018cm-3程度のSiがドープされ、Al組成が15%とされたAlGaNから構成され、層厚500nm程度とされている。
コア層304は、炭素がドープされた層厚2nmのAlN層と、炭素がドープされた層厚18nmのGaN層とが、交互に30組積層された多重量子井戸構造とされている。また、各層における炭素濃度は、1×1019cm-3とされている。
第2クラッド層305は、キャリア濃度5×1018cm-3程度のSiがドープされ、Al組成が15%とされたAlGaNから構成され、層厚500nm程度とされている。第2組成傾斜層322は、キャリア濃度5×1018cm-3のSiがドープされたAlGaNから構成され、層厚100nm程度とされている。また、第2組成傾斜層322は、層厚方向(積層方向)に、Al組成が15%から0%まで線形に変化している。第2電極層306は、キャリア濃度5×1018cm-3程度のSiがドープされたGaNから構成され、層厚200nm程度とされている。
例えば、上述した各窒化物半導体層は、よく知られた有機金属気相成長法によりエピタキシャル成長することで形成すればよい。また、第2電極層306,第2組成傾斜層322,第2クラッド層305,コア層304,第1クラッド層303,第1組成傾斜層321,および一部の第1電極層302は、導波方向に延在する短冊上のパターンに形成され、この側方に露出する第1電極層302の上に第1電極307が形成されている。また、第2電極層306の上に第2電極308が形成されている。電界変調を加えるための第1電極307および第2電極308は、半導体に接する側からチタン,アルミニウム,ニッケル,金を順次積層した積層構成となっている。
上述した実施の形態3によれば、コア層304に炭素がドーピングされているようにしたので、コア層304の抵抗が極めて高くなり、分極効果によるヘテロ界面への2次元キャリアガスの発生を、抑制できるようになる。このことにより、実施の形態3においても、電界変調が阻害されることなく所望の変調動作を得られるようになり、消費電力が抑制でき、また、ジュール熱が発生することもない。
なお、コア層304の多重量子井戸構造における平均Al組成は、AlN層が層厚2nmであり、GaN層が層厚18nmであるから、10%に相当する。これに対応させ、第1クラッド層303および第2クラッド層305の屈折率は、Al組成10%のAlGaNよりも小さくなるようにする必要がある。実施の形態3では、第1クラッド層303および第2クラッド層305のを、Al組成15%のAlGaNから構成することで、上述した屈折率の状態を実現している。
なお、第1クラッド層303および第2クラッド層305は、屈折率がAl組成10%のAlGaNよりも小さければよいので、Al0.15Ga0.85Nに限るものではなく、InxAlyGa1-x-yN(ただし、0≦x+y≦1)のうち、屈折率がコア層304よりも小さい組成比採用すればよいことは当然である。また、上述では、第1クラッド層303および第2クラッド層305を単一組成の単一の層から構成しているが、これに限らず、平均の屈折率がコア層304の平均屈折率よりも低い多重量子井戸構造であってもよい。
また、上述子では、コア層304を、AlNおよびGaNからなる多重量子井戸構造としているが、これに限るものではない。コア層304は、InxAlyGa1-x-yN層(ただし、0≦x+y≦1)と、InwAlzGa1-w-zN層(ただし、0≦w+z≦1)との任意の組み合わせによる多重量子井戸構造であってもよい。炭素ドーピングによる効果は、炭素濃度が濃いほど強くなるが、あまり高濃度にドーピングすると表面が荒れるなど結晶品質に悪影響を及ぼす。高抵抗化の効果が得られつつ結晶品質をある程度良好に保つには、炭素濃度として1×1018cm-3以上1×1020cm-3以下の範囲であれば問題ない。
以上に説明したように、本発明によれば、窒化物半導体から構成される光変調導波路のコア層に炭素をドーピングするようにしたので、コア層を高抵抗化することができ、所望の変調動作が得られるようになる。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。
101…基板、102…第1クラッド層、103…コア層、104…第2クラッド層、105…第1電極、106…第2電極。

Claims (3)

  1. 基板の上に形成されたn型の窒化物半導体からなる第1クラッド層と、
    前記第1クラッド層の上に形成されて炭素をドープした窒化物半導体からなるコア層と、
    前記コア層の上に形成されたn型の窒化物半導体からなる第2クラッド層と、
    前記第1クラッド層に接続する第1電極と、
    前記第2クラッド層に接続する第2電極と
    を備えることを特徴とする光変調導波路。
  2. 請求項1記載の光変調導波路において、
    前記基板と前記第1クラッド層との間に形成されたn型の窒化物半導体からなる第1電極層と、
    前記第2クラッド層の上に形成されたn型の窒化物半導体からなる第2電極層とを備え、
    前記第1電極は、前記第1電極層を介して前記第1クラッド層に接続し、
    前記第2電極は、前記第2電極層を介して前記第2クラッド層に接続する
    ことを特徴とする光変調導波路。
  3. 請求項1または2記載の光変調導波路において、
    前記コア層は、多重量子井戸構造とされていることを特徴とする光変調導波路。
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