JP5955238B2 - 開閉検知構造およびそれを備えた開閉式モニタ装置 - Google Patents
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Description
このようなモニタの開閉位置を検知する従来の構造として、例えば、特許文献1には、モニタの開閉動作に応じてレバーをスライドさせて開閉位置の検知用スイッチをオンオフする開閉検知構造が開示されている。
このように、従来では、上記レバーを組み付けるために専用のレバーホルダを使用するので、レバーをレバーホルダに保持する作業とレバーホルダを筐体側に組み付ける作業とが必要であり、組み立て工程が繁雑化するという課題があった。
特に、レバーホルダのねじ止めは、電動ドライバなどを使用する設備が必要となる。
図1は、この発明の開閉検知構造を適用した開閉式モニタ装置を示す図である。図1に示す開閉式モニタ装置1は、例えば車室内の天井部に取り付けられるモニタ装置であり、機器本体2およびモニタ部3を備えて構成される。また、図1の例では、開閉式モニタ装置1に対して所定の動作を指示するリモートコントローラ4も備えている。
機器本体2は、モニタ部3を回動自在に支持する機器本体であって、この発明における第1の筐体となる。モニタ部3は、機器本体2に一端側が回動自在に支持されて、回動により機器本体2に対して開閉する第2の筐体である。すなわち、開閉式モニタ装置1は、モニタ部3が回動して機器本体2に対して開閉する、いわゆる回動開閉装置である。
また、開閉式モニタ装置1は、モニタ部3の開閉位置に応じて、モニタ部3の液晶表示部に供給する電源のオンオフを切り替えている。このため、図1の例では、符号Aで示す部分の内部にモニタ部3の開閉位置を検知する開閉検知構造を設けている。
レバー5は、本体部の両端から軸方向に沿って棒状に延設したバー5a,5bを有するレバーであり、本体部に摺動部5cおよびスイッチ触発部5d−1,5d−2が形成されている。
なお、液晶ホルダ7は、モニタ部3の内部に設けられて、液晶表示部とこれを駆動する回路が実装された液晶回路基板10を収納するホルダである。
コイルバネ6の付勢力によってレバー5のバー5bが当て面13aに当接し、モニタ部3の開閉動作に応じてバー5bが当接する当て面13aの段差が変化すると、これに伴い摺動部5cがレール部8aに沿って摺動する。これにより、レバー5がモニタ部3の回動軸方向に沿って摺動する。また、図2の例では、液晶ホルダ7の当て面13a側の部位にレール部8bが形成されており、レバー5のバー5bが、レール部8bに摺動可能に保持されている。
また、モニタ部3の開閉位置を検知する検知用スイッチ11,12は、図2に示すように、モニタ部3の液晶表示部を駆動させる液晶回路基板10上に、モニタ部3の回動軸に沿って配置されている。これにより、モニタ部3の開閉動作に応じてレバー5が摺動すると、その摺動位置に応じて、スイッチ触発部5d−1,5d−2が検知用スイッチ11,12を触発する。
このとき、スイッチ触発部5d−1,5d−2は、検知用スイッチ11,12を触発していない。これにより、モニタ部3が閉位置であることを検知することができる。
なお、この実施の形態1では、モニタ部3の開閉動作に応じてレバー5が当て面13a側に摺動する構成を示したが、逆方向に摺動するように構成してもよい。
すなわち、この発明における特徴的な技術的思想は、第2の筐体にレール部を形成し、専用のレバーホルダを用いず、摺動位置に応じて検知用スイッチを触発するレバー自体をレール部に摺動可能に保持することにある。
このように動作自体は類似するが、従来の開閉検知構造100では、図5(b)に示すように、レバーホルダ101を用いてレバー102を液晶ホルダ104に摺動可能に保持している。また、レバーホルダ101は、ねじ108によるねじ止めによって液晶ホルダ104に取り付けられる。従って、レバー102をレバーホルダ101に保持する作業とレバーホルダ101を液晶ホルダ104に組み付ける作業とが必要であり、組み立て工程が繁雑化していた。
特に、レバー5は、レール部8aに摺動部5cを挿入して組み付けることが可能であるので、従来のようなレバーホルダをねじ止めするための設備が不要であり、組み立て工程を格段に簡略化することができる。
次いで、レバー5をバネ当て部9側に押し付けて、コイルバネ6を圧縮しながら、摺動部5cがレール部8aの位置にくるまでレバー5を移動させる。ここまでが、組み付けて順(1)に相当する。
この後、組み付け手順(2)として摺動部5cをレール部8aに挿入することにより、レバー5の組み付けが完了する。このとき、コイルバネ6は、端部がバネ当て部9に当接しており、レバー5を、図6の矢印方向に付勢した状態となる。
このレール部8aに摺動可能に保持されるレバー5の摺動部5cは、摺動方向に沿ったリブ5c−1,5c−2,5c−3が形成されている。
この構成において、摺動部5cおよびレール部8aが、上記リブを介して、摺動方向に直交する方向から互いを挟持して、レバー5をレール部8aに摺動可能に保持している。
レール部8bに摺動可能に保持される摺動部5eは、レバー5のバー5bに設けられ、摺動方向に沿ったリブ5e−1,5e−2,5e−3が形成されている。
この構成において、摺動部5eは、図8に示すように、リブ5e−1,5e−2,5e−3の稜線部を介してレール部8bに接触している。このようにすることで、摺動部5eとレール部8bとの接触面積が小さくなり、摩擦抵抗が低下するので、摺動部5eを滑らかに摺動させることが可能となる。
そこで、バー5bに摺動部5eを設け、これを摺動可能に保持するレール部8bを液晶ホルダ7に設けることで、レバー5が軸方向から外れることがなく、変形を防止することができる。
また、コイルバネ6の付勢力によってレバー5が変形しない程度にバー5bから摺動部5cまでの距離が短い場合には、摺動部5eおよびレール部8bを設けなくてもよい。
このように構成することで、レバー5、コイルバネ6、第2の筐体であるモニタ部3側の保持部のみで開閉検知構造を構成することができ、部品点数が削減されて容易に組み立てることができる。
図9は、実施の形態2に係る開閉検知構造を示す斜視図であり、外部のパネルを外して図1で符号Aを付した部分の内部を示している。図9に示すように、実施の形態2に係る開閉検知構造は、実施の形態1と同様に、モニタ部3の開閉動作に応じて摺動するレバー5Aが、その摺動位置に応じて検知用スイッチ11,12を触発することでモニタ部3の開閉位置が検知される。レバー5Aは、本体部の両端から軸方向に沿って棒状に延設したバー5a,5bを有するレバーであり、本体部に摺動部5Cおよびスイッチ触発部5d−1,5d−2が形成されている。
なお、ヒンジカシメ用のプレート16は、モニタ部3の内部に設けられて、図1の機器本体2側に設けたヒンジ15のヒンジ軸15aを孔部17に挿通した状態で、ヒンジ軸15aをカシメによって取り付けるプレートである。このヒンジカシメ用のプレート16の一部を断面L字形状に折り曲げることで、レール部16aが形成されている。
レバー5Aは、モニタ部3の開閉動作に応じて摺動部5Cがレール部16aに沿って摺動する。これにより、レバー5Aがモニタ部3の回動軸方向に沿って摺動する。
また、実施の形態2においても、レバー5A、コイルバネ6、第2の筐体であるモニタ部3側の保持部(レール部16a)のみで開閉検知構造を構成することができ、部品点数が削減されて容易に組み立てることができる。
特に、レバー5Aは、レール部16aに摺動部5Cを挿入して組み付けることが可能であるので、従来のようなレバーホルダをねじ止めするための設備が不要であり、組み立て工程を格段に簡略化することができる。
このレール部16aに摺動可能に保持されるレバー5Aの摺動部5Cは、摺動方向に沿ったリブ5C−1,5C−2,5C−3,5C−4,5C−5が形成されている。
この構成において、摺動部5Cおよびレール部16aが、上記リブを介して摺動方向に直交する方向から互いを挟持して、レバー5Aをレール部16aに摺動可能に保持している。
このように、図9から図11までに示すような構造とすることでも、上記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
Claims (5)
- 第1の筐体と、前記第1の筐体に一端側が回動自在に支持されて回動により当該第1の筐体に対して開閉される第2の筐体とを備えた回動開閉装置に設けられ、前記第2の筐体の開閉位置を検知する開閉検知構造において、
前記第2の筐体の回動軸方向に沿って当該第2の筐体の前記一端側に一体形成された第1のレール部と、
前記第1のレール部に摺動可能に保持されて、前記第2の筐体の開閉動作に応じて前記第1のレール部に沿って摺動し、前記第2の筐体の開閉位置を検知する検知用スイッチを摺動位置に応じて触発するレバーと、
前記第2の筐体の回動軸方向に沿って当該第2の筐体の前記一端側における前記第1のレール部から離間した位置に形成された第2のレール部とを備え、
前記レバーは、前記第1および前記第2のレール部に摺動可能に保持されることを特徴とする開閉検知構造。 - 前記第1のレール部に摺動可能に保持される前記レバーの摺動部は、摺動方向に沿ったリブが形成されており、
前記摺動部および前記第1のレール部が、前記リブを介して、前記摺動方向に直交する方向から互いを挟持して、前記レバーを前記第1のレール部に摺動可能に保持することを特徴とする請求項1記載の開閉検知構造。 - 前記第1のレール部に摺動可能に保持される前記レバーの摺動部は、前記リブの稜線部で前記第1のレール部に接触することを特徴とする請求項2記載の開閉検知構造。
- 前記第2のレール部に摺動可能に保持される前記レバーの摺動部は、摺動方向に沿ったリブが形成されており、前記リブの稜線部で前記第2のレール部に接触することを特徴とする請求項1記載の開閉検知構造。
- 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の開閉検知構造を備えた開閉式モニタ装置。
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