JP5954541B2 - 車両用ドアミラー装置 - Google Patents
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Description
このように構成された本発明においては、車幅方向外側端における曲率半径を0.3m以上とすることによって、右眼から見る場合に曲率半径変化領域に映る物体の画角と左眼から見る場合に曲率半径変化領域に映る物体の画角との差を効果的に減少させ、右眼から見る場合と左眼から見る場合とで反射鏡に映る物体の形状が異なるために生じる違和感を低減することができるので、反射鏡に映る物体に対する適当な距離感や必要なミラー画角を確保しつつ、運転者に与える違和感を低減することができる。また、反射鏡のミラー画角を比較的大きい値に保持することができ、運転者に与える違和感の低減と必要なミラー画角の確保とを両立することができる。
このように構成された本発明においては、反射鏡のミラー画角を比較的大きい値に保持することができ、運転者に与える違和感の低減と必要なミラー画角の確保とを両立することができる。
このように構成された本発明においては、反射鏡のミラー画角を比較的大きい値に保持することができ、運転者に与える違和感の低減と必要なミラー画角の確保とを両立することができる。
まず、図1乃至図4により、本発明の実施形態による車両用ドアミラー装置の構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による車両用ドアミラー装置を有する車両の平面図であり、図2は、本発明の実施形態による車両用ドアミラー装置の平面図であり、図3は、本発明の実施形態による車両用ドアミラー装置が備える反射鏡の図2のIII−III線における断面図であり、図4は、本発明の実施形態による車両用ドアミラー装置が備える反射鏡の曲率半径を示す線図である。
曲率半径一定領域12は、一定の曲率半径Rmainの凸面鏡として形成されている。この曲率半径Rmainを小さくするほど反射鏡8のミラー画角θを大きくすることができるが、反射鏡8に映る物体の歪みが大きくなるため、運転者にとってその物体に対する距離感を把握することが困難になる。したがって、運転者が反射鏡8に映る物体までの距離を適当に把握できるようにするため、曲率半径Rmainを所定値以上(例えば1.3m以上)にすることが望ましい。
曲率半径変化領域14の形状は、曲率半径変化領域14の長さLRchg(即ち、反射鏡8の境界線10から車幅方向外側端までの長さ)、曲率半径変化領域14の曲率半径が減少する段階数Ndiv、曲率半径変化領域14の曲率半径が減少する減少率rcrv、及び、曲率半径変化領域14の車幅方向外側端における曲率半径(終端曲率半径)Rendによって決定される。
図3に示すように、反射鏡8の車幅方向中央(ミラーセンター)Cにおいて反射鏡8に接する水平方向の接線に沿った長さをミラー水平長さLとした場合、図4に示すように、曲率半径変化領域14の曲率半径は、曲率半径一定領域12の曲率半径Rmainから曲率半径変化領域14の終端曲率半径Rendまで、一定のミラー水平長さ(LRchg/Ndiv)毎に段階的に減少する。
曲率半径変化領域14の曲率半径が減少する減少率rcrvは、曲率半径変化領域14の曲率半径が一定の傾きにより減少する(即ち図4において曲率半径が直線的に減少する)場合における曲率半径変化領域14の車幅方向中央の曲率半径をR0、実際の曲率半径変化領域14の車幅方向中央の曲率半径をRmとした場合、rcrv=(Rm−Rend)/(R0−Rend)として定義される。図4の例では、R0=1100mm、Rm=650mm、Rend=200mmであるので、減少率rcrv=(650−200)/(1100−200)=0.5となる。
図5は、車両用ドアミラー装置6の平面図であり、図5(a)は運転者の左眼から見た車両用ドアミラー装置6を示す図、図5(b)は運転者の右眼から見た車両用ドアミラー装置6を示す図である。
図5の例においては、運転者の左眼から見る場合(図5(a))よりも、運転者の右眼から見る場合(図5(b))の方が、後方車両16の鏡像のうち曲率半径変化領域14に映る部分の割合が大きいため、鏡像が圧縮される程度が大きくなる。したがって、運転者の左眼から見る場合よりも、運転者の右眼から見る場合の方が、反射鏡8に映る後方車両16の画角が狭くなる。
ここで、運転者の左眼から見る場合に反射鏡8に映る後方車両16の左右のヘッドライト間の画角をθl、運転者の右眼から見る場合に反射鏡8に映る後方車両16の左右のヘッドライト間の画角をθrとした場合、これらの画角の差θd=θl−θrを、「特徴点ずれ量」と定義する。この特徴点ずれ量θdが所定の基準値T未満の場合、運転者は反射鏡8に映る後方車両16を1つの物体として立体視できる。しかし、特徴点ずれ量θdが所定の基準値T以上になると、運転者は反射鏡8に映る後方車両16を1つの物体として立体視することができなくなり、さらに特徴点ずれ量θdが大きくなる程、運転者が感じる違和感は大きくなる。即ち、特徴点ずれ量θdを低減することにより、運転者に与える違和感を低減することができる。より具体的には、特徴点ずれ量θdが所定の基準値Tを超過する量(特徴点ずれ超過量)Gを4.5°以下とすることにより、運転者に与える違和感を許容範囲内に抑えることができる。
図6は、車両用ドアミラー装置6の反射鏡8の形状を決定する各パラメータの変化に応じた特徴点ずれ超過量の変化を示す線図である。また、図7は、曲率半径変化領域14の形状を決定する各パラメータの変化に応じた反射鏡8のミラー画角の変化を示す線図であり、図7(a)は曲率半径変化領域14の長さLRchgの変化に応じたミラー画角θの変化を示す線図、図7(b)は曲率半径変化領域14の曲率半径が減少する減少率rcrvの変化に応じたミラー画角θの変化を示す線図、図7(c)は曲率半径変化領域14の曲率半径が減少する段階数Ndivの変化に応じたミラー画角θの変化を示す線図である。
しかしながら、上述した式(1)から明らかなように、終端曲率半径Rendを大きくするとミラー画角θが小さくなってしまう。そこで、曲率半径変化領域14の形状を決定する終端曲率半径Rend以外の各パラメータを調整することにより、必要なミラー画角θを確保する。
図7(a)に示すように、終端曲率半径Rendの変化にかかわらず、曲率半径変化領域14の長さLRchgが長いほど、ミラー画角θが大きい。特に、曲率半径変化領域14の長さLRchgを0.05m以上とすることにより、ミラー画角θを比較的大きい値に保持することができる。
また、図7(b)に示すように、終端曲率半径Rendの変化にかかわらず、曲率半径変化領域14の曲率半径が減少する減少率rcrvが小さいほど、ミラー画角θが大きい。特に、減少率rcrvを0.6以下とすることにより、ミラー画角θを比較的大きい値に保持することができる。
さらに、図7(c)に示すように、終端曲率半径Rendの変化にかかわらず、曲率半径変化領域14の曲率半径が減少する段階数Ndivが少ないほど、ミラー画角θが大きい。特に、段階数Ndivを10以下とすることにより、ミラー画角θを比較的大きい値に保持することができる。
2 左フロントドア
4 右フロントドア
6 車両用ドアミラー装置
6a ミラーステー
6b ハウジング
8 反射鏡
10 境界線
12 曲率半径一定領域
14 曲率半径変化領域
16 後方車両
Claims (3)
- 車両のドアに取り付けられ反射鏡を有する車両用ドアミラー装置において、
上記反射鏡は、車幅方向内側にあり、一定の曲率半径を有する曲率半径一定領域と、車幅方向外側にあり、曲率半径が車幅方向外側に向かって段階的に減少する曲率半径変化領域と、を備え、
上記反射鏡の画角が30°以上であり、上記曲率半径一定領域の曲率半径が1.3m以上であり、上記曲率半径変化領域の車幅方向外側端における曲率半径が0.3m以上であり、且つ、上記曲率半径変化領域の曲率半径の減少率が車幅方向の外側に向かって減少することを特徴とする車両用ドアミラー装置。 - さらに、上記曲率半径変化領域の車幅方向長さが0.05m以上である請求項1に記載の車両用ドアミラー装置。
- さらに、上記曲率半径変化領域の曲率半径が減少する段階数が10以下である請求項1又は2に記載の車両用ドアミラー装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2012207131A JP5954541B2 (ja) | 2012-09-20 | 2012-09-20 | 車両用ドアミラー装置 |
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JP5954541B2 true JP5954541B2 (ja) | 2016-07-20 |
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Family Applications (1)
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