JP5953919B2 - ステンレス鋼スラグの冷却方法 - Google Patents

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本発明は、ステンレス鋼スラグの冷却方法に関する。
ステンレス鋼の精錬の際に発生するステンレス鋼スラグは、冷却されて凝固した後、粉化する場合がある。この粉化現象は、ステンレス鋼スラグの主な鉱物相であるダイカルシウム・シリケート(2CaO・SiO)が凝固過程で相変態(α′型→γ型)を起こし、その際の密度差により体積膨張することにより生じる。スラグの粉化は、発塵等の問題を生じさせうるため、環境上の観点から好ましくない。
一方、脱炭精錬などの酸化精錬の際に発生するスラグは、スラグ中のFeO濃度が高く酸素ポテンシャルが高いため、メタル中のPが酸化されてスラグ中へPとして移行する。その結果、冷却時に、α′型→γ型ではなく、α′型→β型の相変態を生じる。この相変態は、密度差が小さく体積膨張が抑制されるため、粉化が生じにくい。
ステンレス鋼スラグの粉化を防止する方法としては、2つ挙げられる。1つ目は、ホウ素(B)がリン(P)と同様にα′型→γ型への相変態を防止する効果のあることを利用して、ホウ素化合物を溶融スラグ中に添加する方法である(例えば、特許文献1,2を参照)。2つ目は、スラグを高圧水で吹き飛ばす水砕処理、または、スラグを高圧空気で吹き飛ばす風砕処理によって、スラグを急冷し、粒状化する方法である。
特公平4−15182号公報 特開平3−23243号公報
ステンレス鋼スラグの粉化を防止する方法のうち、1つ目の方法である溶融スラグにホウ素化合物を添加し粉化する方法は、還元精錬およびスラグ処理の工程が増加することがないという観点から、優れた方法である。
ところが、近年、土壌環境基準の項目にホウ素(B)が加えられたことから、スラグを路盤材等地面下に埋める場合には、B溶出量は、1.0mg/L以下に規制される。スラグ中のB含有量が0.05質量%以上になると、B溶出量は1.0mg/Lを超える場合があるが、粉化防止のためには、スラグ中のB含有量を0.1質量%以上にすることを要する。
したがって、Bの溶出量規制の観点から、溶融スラグにホウ素化合物を添加する方法を用いることができなくなった。
また、ステンレス鋼スラグの粉化を防止する方法のうち、2つ目の方法である水砕処理または風砕処理を用いて急冷する方法は、スラグが粒状化されて粉化が防止されるが、平均粒度が1〜3mm程度の細粒スラグとなる。そのため、スラグの用途は、コンクリート用の細骨材など、天然砂の代替物への適用に限定される。
本発明は、以上の点を鑑みてなされたものであり、ステンレス鋼スラグの冷却に際して、水砕処理または風砕処理による粒状化を回避したうえで、ホウ素化合物を添加することなく粉化を防止することを目的とする。
本発明者らが、上記目的を達成するために鋭意検討を行なった結果、水砕処理または風砕処理を用いないステンレス鋼スラグの冷却において、スラグ中の所定成分の含有量および冷却速度を特定の値にすることで、ホウ素化合物を添加することなく粉化を防止できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(3)を提供する。
(1)水砕処理または風砕処理を用いることなくステンレス鋼スラグを冷却する、ステンレス鋼スラグの冷却方法であって、上記ステンレス鋼スラグ中のAl含有量が17質量%以上であって、250℃/min以上の冷却速度で上記冷却を行うことを特徴とする、ステンレス鋼スラグの冷却方法。
(2)上記ステンレス鋼スラグが、30〜50質量%のCaO、10〜25質量%のSiO、および、15〜30質量%のMgOを含有する、上記(1)に記載のステンレス鋼スラグの冷却方法。
(3)上記冷却速度が、50000℃/min未満である、上記(1)または(2)に記載のステンレス鋼スラグの冷却方法。
本発明によれば、ステンレス鋼スラグの冷却に際して、水砕処理または風砕処理による粒状化を回避したうえで、ホウ素化合物を添加することなく粉化を防止することができる。
鋳銑機型スラグ冷却装置を模式的に示す側面図である。
本発明のステンレス鋼スラグの冷却方法(以下、単に「本発明の冷却方法」ともいう。)は、水砕処理または風砕処理を用いることなくステンレス鋼スラグを冷却する、ステンレス鋼スラグの冷却方法であって、上記ステンレス鋼スラグ中のAl含有量が17質量%以上であって、250℃/min以上の冷却速度で上記冷却を行うことを特徴とする、ステンレス鋼スラグの冷却方法である。
本発明の冷却方法の対象となるステンレス鋼スラグ(以下、単に「スラグ」ともいう。)は、ステンレス鋼の溶解・精錬の際に発生するステンレス鋼スラグであって、例えば、電気炉スラグ、精錬スラグ、転炉スラグ、二次精錬スラグ等が挙げられる。
ここで、本発明に至った経緯について説明する。まず、本発明者らは、ステンレス鋼スラグの組成および冷却速度が粉化に及ぼす影響を評価した。評価試験に用いたスラグ試料の組成の一部を、下記第1表に示す。
スラグAは、ダスト操業で生じたスラグである。一方、スラグBは、Cr鉱石溶融還元操業で生じたスラグである。スラグAとスラグBとの違いは、上記第1表に示すように、Al含有量であった。
上記2種のスラグ試料について、高温レーザー顕微鏡を用いて、溶融温度から常温までの間の冷却速度を制御し、粉化に及ぼす冷却速度の影響を観察した。
高温レーザー顕微鏡は、試料を加熱する加熱部と、レーザー顕微鏡部とからなる。加熱部は電球からの熱を球体の反射板で集めることで目的の温度を得る。レーザー顕微鏡部は、点光源としてレーザー光を使用し強い光を1点に集中させるので、試料を均一に照明する通常の光学顕微鏡に比べ、周辺からの不要な散乱光がなく、コントラストが向上する。また、焦点以外からの反射光はほとんどがピンホールでカットされ、焦点のあったクリアな画像が作成できる。試料全体を観察するためには、二次元走査し、そのデータを再構成することで画像化する必要があり、その画像は試料をある高さでスライスしたものとなる。加えて試料量が少なくて済むため、比較的広範囲で加熱、冷却速度を制御可能である、という特徴がある。
すなわち、高温レーザー顕微鏡は、比較的広範囲で冷却速度を制御可能であり、かつ、粉化現象等について、オンサイトでクリアな観察画像が得られるという理由から、本試験に適した装置であると判断した。
粉状のスラグ試料(約100mg)を、白金ルツボ(直径:5mm、高さ:5mm)内に収容した後、高温レーザー顕微鏡の炉内に装入し、温度を上昇させてスラグ試料を溶解させた後、種々の冷却速度で冷却を行い、その際のスラグ試料の状況を観察した。
このとき、スラグ試料の冷却中または冷却後に粉化が観察された場合には、粉化が防止できなかったものとして「×」と評価し、スラグ試料を常温まで冷却しても粉化が観察されなかった場合には粉化が防止できたものとして「○」と評価した。結果を下記第2表に示す。
上記第2表に示す結果から、Al含有量が17質量%以上であるステンレス鋼スラグを、250℃/min以上の冷却速度で冷却した場合に、ホウ素化合物を添加することなく、ステンレス鋼スラグの粉化を防止できることが分かった。
これは、Al含有量を多くすることで、スラグの液相線が低下し、固体の相が表れない液体に近い状態となり、この状態から急冷することで、粉化の原因となる相変態の発生を防止できるためと考えられるが、このメカニズム以外であっても本発明の範囲内であるとする。
ここで、ステンレス鋼スラグ中のAl含有量は、17質量%以上であれば特に限定されないが、スラグを滓化させてスラグ/メタル間反応を促進させるという理由から、17.0質量%以上であるのが好ましい。
また、ステンレス鋼スラグ中のAl含有量は、CaO、SiO、MgOといったその他成分の適正範囲から、25質量%以下であるのが好ましく、20質量%以下であるのがより好ましい。
もっとも、スラグ中のAl含有量および冷却速度が上記条件を満たすことによって粉化が防止できるといっても、上述したように、スラグを高圧水で吹き飛ばす水砕処理、または、スラグを高圧空気で吹き飛ばす風砕処理を用いて急冷した場合には、ステンレス鋼スラグは粒径数mmで粒状化し、砂等での利用に限定される。そのため、本発明の冷却方法においては、水砕処理または風砕処理を用いることなくステンレス鋼スラグを冷却することで、粒状化を回避する。
なお、スラグを急冷する水砕処理および風砕処理の冷却速度は、風砕処理中のスラグ粒子温度の伝熱計算結果から、50000℃/min程度と推定される。そのため、冷却速度に基づいてスラグの粒状化を回避するという観点から、本発明の冷却方法における冷却速度は、50000℃/min未満であるのが好ましく、10000℃/min以下であるのがより好ましく、5000℃/min以下であるのがさらに好ましく、2000℃/min以下であるのがいっそう好ましい。
本発明の冷却方法の対象となるステンレス鋼スラグの組成は、操業条件によって異なるが、Alのほか、少なくとも、CaO、SiO、MgO等の成分を含有し、これら以外の成分について、その組成および含有量は特に限定されない。
このようなステンレス鋼スラグ中において、CaO含有量は、30〜50質量%が好ましく、35〜45質量%がより好ましい。また、SiO含有量は、10〜25質量%が好ましく、15〜22質量%がより好ましい。また、MgO含有量は、15〜30質量%が好ましく、20〜25質量%がより好ましい。これらの成分の含有量が上記範囲内であれば、本発明の効果がより優れる。
次に、本発明の一実施の形態について図1に基いて説明する。本実施の形態は、鋳銑機型スラグ冷却装置への適用例であるが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、鋳銑機型スラグ冷却装置を模式的に示す側面図である。図1に示す鋳銑機型スラグ冷却装置(以下、単に「スラグ冷却装置」ともいう。)は、連続鋳滓機1を主体に構成される。連続鋳滓機1では、概略的には、エンドレス状に連結して循環移動するモールド2に流し込まれた溶融スラグ5が冷却されて凝固し、凝固スラグ5′が形成される。
より詳細に説明する。まず、連続鋳滓機1においては、エンドレス状のチェーンコンベア3が、一対のチェーンホイル4に掛け渡されている。チェーンコンベア3は、チェーンホイル4の回転駆動に伴って、連続鋳滓機1の始端(図1中左端)から終端(図1中右端)に向けて所定の傾斜角で循環駆動する。チェーンコンベア3のリングプレート(図示せず)には、金属製の複数個のモールド2が、ブラケット(図示せず)によって取り付けられている。チェーンホイル4の回転によるチェーンコンベア3の駆動に伴い、モールド2が循環移動する。
なお、チェーンホイル4は、無段変速可能で動力として変速可能なモーター(図示せず)と、これに連結する減速機(図示せず)とによって、回転駆動される。このようなモーターおよび減速機を駆動することにより、チェーンホイル4の回転駆動速度が制御される。
循環するモールド2は、連続鋳滓機1の始端から終端までは、溶融スラグ5を受ける凹面2a面を上向きに移動するが、終端で折り返されて反転し、始端まで凹面2aを下向きに移動し、始端にて再び凹面2aが上向きとなって移動を再開する。
連続鋳滓機1の始端側の上方位置には、溶融スラグ5を収容するスラグ鍋6が配置される。溶融スラグ5は、溶融状態のステンレス鋼スラグである。ステンレス鋼スラグについては、既に説明済みであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
図1に示すように、連続鋳滓機1の始端側の上方位置に配置されたスラグ鍋6を、例えば油圧等によって、連続鋳滓機1側に傾動させることで、溶融スラグ5が払い出される。払い出された溶融スラグ5は、スラグ樋7を介して、循環するモールド2の凹面2aに流し込まれる。
モールド2に流し込まれた溶融スラグ5は、モールド2により抜熱され、凝固スラグ5′が形成される。このとき、凝固スラグ5′は、モールド2の形状に応じて、板状に凝固する。凝固スラグ5′は、連続鋳滓機1の末端でモールド2が反転することにより、モールド2から剥離し、落下する。
凝固スラグ5′を剥離した後のモールド2は、反転状態で連続鋳滓機1の始端に戻るが、このとき、連続鋳滓機1の下方位置に配置された散水ノズル8から散水され、冷却される。
連続鋳滓機1は、複数個の放射温度計9を有する。具体的には、モールド2に流し込まれた直後の溶融スラグ5の自由表面温度を測定する位置に配置される放射温度計9aと、モールド2が反転する直前の凝固スラグ5′の自由表面温度を測定する位置に配置される放射温度計9bと、散水ノズル8による散水冷却後のモールド2の凹面2a温度を測定する位置に配置される放射温度計9cとを有する。
このような構成において、まず、チェーンホイル4を回転駆動させ、チェーンコンベア3に取り付けられたモールド2を循環移動させる。これと共に、スラグ鍋6を傾動させることで、溶融スラグ5を払い出し、スラグ樋7を介して、循環するモールド2の凹面2aに流し込む。
このとき、溶融スラグ5として、Al含有量が17質量%以上であるステンレス鋼スラグを用いる。さらに、モーターおよび減速機を駆動して、チェーンホイル4の回転駆動速度を制御することにより、溶融スラグ5(凝固スラグ5′)の冷却速度を250℃/min以上となるように制御する。これにより、モールド2から剥離して落下した凝固スラグ5′においては、粉化が防止される。
溶融スラグ5の冷却速度は、例えば、モールド2に流し込まれた直後の溶融スラグ5の自由表面温度(放射温度計9aで測定される温度)と、モールド2が反転する直前の凝固スラグ5′の自由表面温度(放射温度計9bで測定される温度)とから求める。
なお、溶融スラグ5の冷却速度は、本来は、溶融スラグ5(凝固スラグ5′)の内部温度に基づいて求めるのが好ましいが、循環移動するモールド2内の溶融スラグ5(凝固スラグ5′)の内部温度を測定するのが困難であることから、ここでは、自由表面温度により求めるものである。
なお、モールド2内の溶融スラグ5(凝固スラグ5′)においては、その自由表面温度と内部温度との間で、温度差が生じ得る。そのため、あらかじめ、使用するモールド2において、溶融スラグ5(凝固スラグ5′)の自由表面温度と内部温度との相関を調べておくのが好ましい。例えば、溶融スラグ5(凝固スラグ5′)の自由表面温度が「T」℃のときに、内部温度が「T+200」℃であるという相関を調べておく。
自由表面温度と内部温度との相関を調べる方法は、特に限定されない。例えば、別途用意したモールド2の凹面2aの中心位置に、測温端が位置するように熱電対(図示せず)をセットし、このモールド2に、溶融スラグ5を流し込み、その自由表面温度を別途用意した放射温度計9で測定し、熱電対および放射温度計9の測定結果から、自由表面温度と内部温度との相関を調べる方法が挙げられる。
溶融スラグ5そのものの温度は特に限定されない。しかし、モールド2から剥離落下した凝固スラグ5′に溶融スラグ5が含まれることを防止するという観点から、内部温度がある程度まで冷却されるのが好ましい。そのため、内部温度と自由表面温度との温度差を考慮して、放射温度計9bで測定される凝固スラグ5′の自由表面温度を、1100℃以下まで冷却するのが好ましく、1050℃以下まで冷却するのがより好ましい。
モールド2の形状は、特に限定されないが、流し込まれた溶融スラグ5の自由表面温度と内部温度との温度差が少なくなるという理由から、凹面2aは浅い方が好ましい。一方、凹面2aが浅すぎると、凝固スラグ5′を形成する効率が劣る。以上の理由から、モールド2の凹面2aの深さは、5〜30mmが好ましく、10〜25mmがより好ましい。
スラグ鍋6から溶融スラグ5を流出させる流出速度としては、溶融スラグ5の冷却速度が上記速度を満たすように調整された速度であれば、特に限定されない。
モールド2は、溶融スラグ5が流し込まれる際には、乾燥していることが好ましいから、モールド2の凹面2a温度(放射温度計9cで測定される温度)が、100〜300℃になるように、散水ノズル8の散水量を調整するのが好ましい。
以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。
図1に基いて説明した鋳銑機型スラグ冷却装置を用いて、溶融スラグ5を冷却し、凝固スラグ5′を形成した。このとき、溶融スラグ5としては、下記第3表に示す溶融状態(1550℃)のステンレス鋼スラグを用い、モーターおよび減速機を駆動して、チェーンホイル4の回転駆動速度を制御することにより冷却速度を制御した。冷却速度(単位:℃/min)を下記第3表に示す。なお、冷却速度は、放射温度計9aで測定される温度と、放射温度計9bで測定される温度とから求めた。
モールド2としては、縦1m、横2m、厚さ40mmで、凹面2aの深さ20mmである鋳鋼製鋳型を用いた。
また、凝固スラグ5′は、放射温度計9bで測定される自由表面温度が、1000℃以下まで冷却を行なった。その結果、いずれの例においても、落下した凝固スラグ5′に溶融スラグ5が含まれないことが確認された。
さらに、放射温度計9cで測定されるモールド2の凹面2a温度が、250℃になるように、散水ノズル8の散水量を調整した。
このような条件において、モールド2から剥離落下した凝固スラグ5′について、1週間経過後における粉化の有無を評価した。1週間後においても凝固スラグ5′に粉化が見られなかった場合には、粉化が防止できたものとして「○」と評価し、粉化が見られた場合には粉化が防止できなかったものとして「×」と評価した。評価結果を下記第1表に示す。
なお、いずれの例においても、水砕処理または風砕処理を用いなかったため、粒状化は見られなかった。
上記第3表に示す結果から、比較例1〜3においては凝固スラグ5′に粉化が確認されたのに対して、発明例1〜4においては、粒状化のみならず、粉化も防止できたことが分かった。
1 連続鋳滓機
2 メタルモールド
2a 凹面
3 チェーンコンベア
4 チェーンホイル
5 溶融スラグ
5′ 凝固スラグ
6 スラグ鍋
7 スラグ樋
8 散水ノズル
9 放射温度計

Claims (2)

  1. 水砕処理または風砕処理を用いることなくステンレス鋼スラグを冷却する、ステンレス鋼スラグの冷却方法であって、
    前記ステンレス鋼スラグ中のAl含有量が17質量%以上であって、250℃/min以上の冷却速度で前記冷却を行い、
    前記ステンレス鋼スラグが、30〜50質量%のCaO、10〜25質量%のSiO 、および、15〜30質量%のMgOを含有する、ステンレス鋼スラグの冷却方法。
  2. 前記冷却速度が、50000℃/min未満である、請求項1に記載のステンレス鋼スラグの冷却方法。
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