JP5953798B2 - 電波吸収体用シート材及び電波吸収体 - Google Patents
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Description
長方形Aの四隅から、それぞれ直角三角形を切り欠いた結果生じる八角形Bが、
ひとつの直角三角形を切り欠いたことにより生じる二つの頂点と、八角形B内部の任意の一点Oとを結んだ二本の直線を一組としたとき、四組いずれも各々の組の二本の直線が同じ長さであり、
かつ、八角形Bは元の長方形Aの辺に由来する対向する二辺を一組とし、二組いずれも各々の組の二辺が同じ長さであり、
十二角形Cが、八角形Bにおける直角三角形を切り欠いたことにより生じる四つの辺から、これらの辺を底辺とする二等辺三角形を八角形Bから切り欠くか、もしくは八角形Bに足した形状であることを特徴とする電波吸収体用シート材であることを特徴とする。
かつ、八角形Bから二等辺三角形を切り欠くか、もしくは八角形Bに足すことにより生じる四つの頂点と、上記の一点Oとを結んだ四本の直線が谷折り線とを有していてもよい。
<電波吸収体の電波吸収量>
図8に示すように、二つのアンテナを用いて、入射アンテナから対象に電波を照射し、対象からの反射波を受信アンテナで受信し反射レベルを測定する。まず、ブランクとして縦60cm×横60cm×厚さ5mmのアルミニウム板に垂直に電波を当てたときの反射レベルをベクトルネットワークアナライザ(機種:N5230、アジレントテクノロジー社製)を用いて測定する。次に、このアルミニウム板の上に電波吸収体を置き、反射レベルを測定する。これらの測定値から次式により電波吸収体の電波吸収量を求める。
<電波吸収体用シート材の複素比誘電率>
ベクトルネットワークアナライザと同軸導波管(外径39mm,内径17mm)を用いて測定する。電波吸収体用シート材試料を外径39mm×内径17mmのドーナツ型としたものを同軸導波管内にセットした状態で、S11(複素反射率)及びS21(複素透過率)パラメータを測定し、これらの値から複素比誘電率を求める。
[実施例1]
(電波吸収体用シート材)
繊維長6mmの炭素繊維、繊維長6mmのガラス繊維、平均繊維長2mmのメタ系アラミドパルプをそれぞれ0.8重量%、30重量%、69.2重量%の割合で水に混合してスラリーとし、そのスラリーを平面に流し込み、脱水、乾燥し、厚さ120μm、坪量100g/m2の難燃紙Aを得た。次に、上記配合から炭素繊維を除いた配合で、水に混合してスラリーとし、上記と同様の方法で厚さ120μm、坪量100g/m2の電気的損失材を含まない難燃紙Bを得た。
(電波吸収体)
この電波吸収体用シート材を山折り線及び谷折り線に沿って折り曲げ、図7(b)のように四角錘の側辺部にクラフトテープを貼って、図9(b)に示す折り返し三角形Eを有する中空四角錘形状の電波吸収体を得た。また、折り返し三角形Eが中空四角錘の底面に垂直になるようクラフトテープで固定した。
[実施例2]
(電波吸収体用シート材)
難燃紙Aに混合した炭素繊維の繊維長が3mmのものを用いた以外は、実施例1と同様にして、電波吸収シート材を得た。
(電波吸収体)
実施例1と同様にして電波吸収体を得た。また、実施例1と同様にして電波吸収量を測定した。結果を表1に示すが、周波数6GHzで15dBと若干電波吸収量が低減するものの、500MHz〜4GHzでは20〜25dBの高度な電波吸収量を有していることがわかった。
[実施例3]
(電波吸収体用シート材)
難燃紙Aの炭素繊維とメタ系アラミドパルプの混合率を、それぞれ2重量%と68重量%とした以外は、実施例1と同様にして、電波吸収シート材を得た。
(電波吸収体)
実施例1と同様にして電波吸収体を得た。また、実施例1と同様にして電波吸収量を測定した。結果を表1に示すが、周波数500MHzで15dBと少し電波吸収量が低減するものの、2〜6GHzでは20〜40dBの高度な電波吸収量を有していることがわかった。
[実施例4]
(電波吸収体用シート材)
段ボールシートの裁断形状を、図11に示す電波吸収シート材の十二角形Cの形状とした以外は、実施例1と同様にして、電波吸収シート材を得た。
(電波吸収体)
図11に示す電波吸収シート材を実施例1と同様にして組み立て、電波吸収体を得た。また、実施例1と同様にして電波吸収量を測定した。結果を表1に示すが、500MHz〜6GHzの周波数帯域において20〜30dBの高度な電波吸収量を有していることがわかった。
[実施例5]
(電波吸収体用シート材)
段ボールシートの裁断形状を、図12に示す電波吸収シート材の十二角形Cの形状とした以外は、実施例1と同様にして、電波吸収シート材を得た。
(電波吸収体)
図12に示す電波吸収シート材を実施例1と同様にして組み立て、電波吸収体を得た。また、実施例1と同様にして電波吸収量を測定した。結果を表1に示すが、実施例1や実施例4に比較すると若干電波吸収量が低くなるものの、500MHz〜6GHzの周波数帯域において15〜25dBと十分な電波吸収量を有していることがわかった。
[比較例1]
(電波吸収体用シート材)
実施例1と同じ方法で製造した段ボールシートを、図10(a)に示す形状にトムソンカッターで裁断した。この裁断時に、段ボールシートに山折り線も入れ、電波吸収体用シート材を得た。
(電波吸収体)
この電波吸収体用シート材を山折り線に沿って、中空四角錘となるよう折り曲げ、繋がっていない中空四角錘の側辺部をクラフトテープで貼って、図10(b)に示す折り返し三角形Eを有さない中空四角錘形状の電波吸収体を得た。
B 八角形B
C 十二角形C(電波吸収体用シート材)
D 内部長方形D
E 折り返し三角形E
Claims (9)
- 十二角形Cのシート材である電波吸収体用シート材であって、
長方形Aの四隅から、それぞれ直角三角形を切り欠いた結果生じる八角形Bが、ひとつの直角三角形を切り欠いたことにより生じる二つの頂点と、八角形B内部の任意の一点Oとを結んだ二本の直線を一組としたとき、四組いずれも各々の組の二本の直線が同じ長さであり、
かつ、八角形Bは元の長方形Aの辺に由来する対向する二辺を一組とし、二組いずれも各々の組の二辺が同じ長さであり、
十二角形Cが、八角形Bにおける直角三角形を切り欠いたことにより生じる四つの辺から、これらの辺を底辺とする二等辺三角形を八角形Bから切り欠くか、もしくは八角形Bに足した形状であり、
十二角形Cにおいて、元の八角形Bの八つの頂点と、八角形B内部の任意の一点Oとを結んだそれぞれ八本の直線がいずれも山折り線であり、
かつ、八角形Bから二等辺三角形を切り欠くか、もしくは八角形Bに足すことにより生じる四つの頂点と、上記の一点Oとを結んだ四本の直線が谷折り線であることを特徴とする電波吸収体用シート材。 - 一点Oが、長方形Aの四隅からそれぞれ直角三角形を切り欠いた結果生じる八角形Bの八つの頂点のうち互いに隣接しない二つの頂点を通り、長方形Aの辺に由来する対向する二辺に直交する直線四本で囲まれた内部長方形Dの内部にあることを特徴とする請求項1記載の電波吸収体用シート材。
- 一点Oが、長方形Aの中心にあることを特徴とする請求項1または2記載の電波吸収体用シート材。
- 長方形Aの四隅からそれぞれ直角三角形を切り欠いた結果生じる八角形Bの八つの頂点のうち互いに隣接しない二つの頂点を通り、長方形Aの辺に由来する対向する二辺に直交する直線四本で形成される内部長方形Dが正方形であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電波吸収体用シート材。
- 長方形Aから直角三角形を切り欠いたことにより生じる辺のひとつをSoとし、これを挟む二つの頂点を、P1とP2とし、一点Oと頂点P1またはP2とを結んだ直線をそれぞれL1とL2、とし、
頂点P1を含む長方形Aの辺と直交しかつ直線P1を通る直線と、頂点P2を含む長方形Aの辺と直交しかつ直線P2を通る直線との交点Qと、一点Oを結んだ直線をNとし、
辺Soを底辺とする二等辺三角形を切り欠くか、もしくは足した際に生じる頂点をP3とし、
頂点P3とP1を結んだ十二角形Cの辺と直線L1とが形成する角をθ1、頂点P3とP2を結んだ十二角形Cの辺と直線L2とが形成する角をθ2としたとき、十二角形Cに含まれる四箇所全ての角θ1、θ2が下式の範囲内にあることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の電波吸収体用シート材。
- 厚さが0.2〜10mmの範囲にあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電波吸収体用シート材。
- 電波吸収体用シート材の1GHzにおける複素比誘電率が、実部εr’が5〜30、かつ虚部εr”が2〜25の範囲にあることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電波吸収体用シート材。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の電波吸収体用シート材の谷折り線及び山折り線を、谷折り線に隣接する二本の山折り線同士が重なるよう四組いずれも折り曲げ、中空内部に四枚の折り返し三角形Eを有する、中空四角錘とすることを特徴とする電波吸収体。
- 四枚の折り返し三角形Eがいずれも中空四角錘の底面に垂直であることを特徴とする請求項8記載の電波吸収体。
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