JP5952232B2 - 放射線画像撮影装置及び放射線保護ユニット - Google Patents

放射線画像撮影装置及び放射線保護ユニット Download PDF

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Description

本発明は、放射線画像撮影装置及び放射線保護ユニットに関する。特に、本発明は、被検者の乳房の放射線画像を撮影するマンモグラフィとしての放射線画像撮影装置及び放射線から被検者を保護する放射線保護ユニットに関する。
医療用放射線画像撮影装置として、乳癌の早期発見等を目的としたマンモグラフィが知られている。マンモグラフィでは、被検者の乳房が撮影台の撮影面と圧迫板との間に挟込まれ、圧迫板により乳房が圧迫された状態において、放射線画像が撮影されている。撮影台には放射線検出パネルが内蔵されており、放射線照射部から照射された放射線は乳房を透過して放射線検出パネルで検出される。
例えば下記特許文献1及び特許文献2には、フェースガードを有するマンモグラフィが開示されている。フェースガードは、放射線照射部に取付けられると共に、放射線照射領域と被検者の顔との間に配置されている。このフェースガードにより被検者の顔が放射線から保護されている。
特開2009−207561号公報 特開2007−50264号公報
上記特許文献1及び特許文献2に示されるように、垂直方向の撮影のみならず斜め方向からの撮影をする機能を有するマンモグラフィが知られている。特に、トモシンセス
(Tomosynthesis)機能を有するマンモグラフィでは、放射線照射部が被検者に対して左右に回転し、乳房を中心として照射角度を変えた放射線画像が撮影される。このとき、放射線照射部の回転と共にフェースガードが左右に移動するので、放射線照射部の回転角度によっては被検者の顔の位置からフェースガードが外れる可能性がある。このため、放射線照射部の最大回転角度に応じて左右方向の長さを増加し、放射線に対する保護範囲を拡大したフェースガードの開発が進められている。一方、トモシンセシス機能を使用しない通常撮影では、フェースガードが必要以上に左右に張出してしまう。従って、撮影方式に応じて放射線に対する適正な保護範囲が得られる放射線保護ユニット(フェースガード)の開発が望まれていた。
本発明は上記事実を考慮し、放射線に対する保護範囲の適切な設定を簡易に行うことができる放射線画像撮影装置及び放射線保護ユニットを得ることが目的である。
上記課題を解決するため、本発明の第1実施態様に係る放射線画像撮影装置は、被検者の乳房が載置可能とされる撮影面を有する撮影台と、撮影面と対向して配設され、撮影面へ放射線を照射する放射線照射部と、放射線照射部と撮影面との間の被検者側に配設され、かつ、放射線照射部の下端部に設けられ、被検者を放射線から保護する主放射線保護部と、主放射線保護部の少なくとも側部に設けられ、主放射線保護部の上縁に沿う方向を軸方向とする第1回転軸と、側部に配設され、被検者を保護する保護位置と保護位置から退いた非保護位置との間で第1回転軸を回転中心として回転する副放射線保護部と、副放射線保護部の保護位置から非保護位置への回転力を第1回転軸に与える第1弾性材と、回転力に抗して側部での保護位置における副放射線保護部の保持及びこの保持の解除が可能とされる保持解除機構と、を備えている。
第1実施態様に係る放射線画像撮影装置では、主放射線保護部と副放射線保護部とが配設されている。主放射線保護部は撮影台の撮影面と放射線照射部との間の被検者側に配設されている。この主放射線保護部により被検者が放射線から保護される。一方、副放射線保護部は、主放射線保護部の少なくとも側部に配設されている。
ここで、副放射線保護部は保護位置とこの保護位置から退いた非保護位置との間で可動する構成とされている。このため、副放射線保護部が保護位置にあるときに、主放射線保護部及び副放射線保護部により放射線を遮る範囲が広がるので、放射線からの保護範囲が拡大される。一方、副放射線保護部が保護位置から非保護位置に退いたときに、主放射線保護部だけで放射線が遮られるので、放射線からの保護範囲が縮小される。
また、放射線画像撮影装置では、副放射線保護部は、主放射線保護部の側部に設けられた第1回転軸を回転中心として、回転する構成とされている。第1回転軸は、主放射線保護部の上縁に沿う方向、例えば水平方向を軸方向としている。このため、副放射線保護部は、主放射線保護部に対して回転させるだけで、保護位置と非保護位置との間で移動される。
さらに、放射線画像撮影装置では、第1弾性材及び保持解除機構が設けられている。副放射線保護部の保護位置から非保護位置への回転力が第1弾性材により第1回転軸に与えられている。保護位置における副放射線保護部は保持解除機構により主放射線保護部の側部に第1弾性材による回転力に抗して保持され、又この保持は保持解除機構により解除可能とされている。このため、保持解除機構の保持が解除されると、第1回転軸に与えられた第1弾性材による回転力で、副放射線保護部が保護位置から自動的に非保護位置へ回転する。従って、放射線に対する保護範囲の拡大から縮小の操作を自動的に行うことができる。
第2実施態様に係る放射線画像撮影装置は、被検者の乳房が載置可能とされる撮影面を有する撮影台と、撮影面と対向して配設され、撮影面へ放射線を照射する放射線照射部と、放射線照射部と撮影面との間の被検者側に配設され、かつ、放射線照射部の下端部に設けられ、被検者を放射線から保護する主放射線保護部と、主放射線保護部の側部に設けられ、主放射線保護部の上縁に沿う方向を軸方向とする第1回転軸と、第1回転軸に設けられ、第1回転軸と交差する方向を軸方向とする第2回転軸と、側部に配設され、被検者を保護する保護位置と保護位置から退いた非保護位置との間で第1回転軸を回転中心として回転し、かつ、非保護位置と非保護位置よりも主放射線保護部の背面側の収納位置との間で第2回転軸を回転中心として回転する副放射線保護部と、非保護位置、収納位置の各々で副放射線保護部の回転位置を保持する回転位置保持機構と、を備えている。
第2実施態様に係る放射線画像撮影装置では、第1実施態様に係る放射線画像撮影装置と同様に、副放射線保護部が保護位置にあるときに、放射線からの保護範囲が拡大され、副放射線保護部が保護位置から非保護位置に退いたときに、放射線からの保護範囲が縮小される。また、副放射線保護部は、主放射線保護部に対して回転させるだけで、保護位置と非保護位置との間で移動される。
更に、放射線画像撮影装置では、副放射線保護部は、第1回転軸に設けられた第2回転軸を回転中心として、回転する構成とされている。このため、保護位置から非保護位置に移動された副放射線保護部は、非保護位置と主放射線保護部の背面側の収納位置との間で移動される。従って、放射線に対する保護範囲が縮小されたときの副放射線保護部の収納性を更に向上することができる。
また、放射線画像撮影装置では、回転位置保持機構が設けられており、非保護位置、収納位置の各々で副放射線保護部の回転位置が回転位置保持機構により保持されている。このため、副放射線保護部は非保護位置、収納位置の各々に即座にかつ確実に保持可能とされる。従って、放射線に対する保護範囲の縮小の操作と副放射線保護部の収納操作とを確実に行うことができる。
第3実施態様に係る放射線画像撮影装置は、被検者の乳房が載置可能とされる撮影面を有する撮影台と、撮影面と対向して配設され、撮影面へ放射線を照射する放射線照射部と、放射線照射部と撮影面との間の被検者側に配設され、かつ、放射線照射部の下端部に設けられ、被検者を放射線から保護する主放射線保護部と、主放射線保護部の側部に設けられ、主放射線保護部の上縁に沿う方向を軸方向とする第1回転軸と、側部に配設され、被検者を保護する保護位置と保護位置から退いた非保護位置との間で第1回転軸を回転中心として回転し、板状の保護部本体を有する副放射線保護部と、保護部本体と第1回転軸との接続箇所を補強する補強材と、を備えている。
第3実施態様に係る放射線画像撮影装置では、第1実施態様に係る放射線画像撮影装置と同様に、副放射線保護部が保護位置にあるときに、放射線からの保護範囲が拡大され、副放射線保護部が保護位置から非保護位置に退いたときに、放射線からの保護範囲が縮小される。また、副放射線保護部は、主放射線保護部に対して回転させるだけで、保護位置と非保護位置との間で移動される。
更に、放射線画像撮影装置では、副放射線保護部が保護部本体と補強材とを備えている。ここで、補強材により保護部本体と第1回転軸との接続箇所が補強される。このため、副放射線保護部の剛性を向上することができる。
第4実施態様に係る放射線画像撮影装置では、第1実施態様又は第3実施態様に係る放射線画像撮影装置において、第1回転軸にこの第1回転軸と交差する方向を軸方向とする第2回転軸が設けられており、副放射線保護部は、第2回転軸を回転中心として、非保護位置とこの非保護位置よりも主放射線保護部の背面側の収納位置との間で回転する構成とされている。
第4実施態様に係る放射線画像撮影装置によれば、副放射線保護部は、第1回転軸に設けられた第2回転軸を回転中心として、回転する構成とされている。このため、保護位置から非保護位置に移動された副放射線保護部は、非保護位置と主放射線保護部の背面側の収納位置との間で移動される。従って、放射線に対する保護範囲が縮小されたときの副放射線保護部の収納性を更に向上することができる。
第5実施態様に係る放射線画像撮影装置は、第2実施態様又は第3実施態様に係る放射線画像撮影装置において、副放射線保護部の保護位置から非保護位置への回転力を第1回転軸に与える第1弾性材と、回転力に抗して側部での保護位置における副放射線保護部の保持及びこの保持の解除が可能とされる保持解除機構と、を更に備えている。
第5実施態様に係る放射線画像撮影装置では、第1弾性材及び保持解除機構が設けられている。副放射線保護部の保護位置から非保護位置への回転力が第1弾性材により第1回転軸に与えられている。保護位置における副放射線保護部は保持解除機構により主放射線保護部の側部に第1弾性材による回転力に抗して保持され、又この保持は保持解除機構により解除可能とされている。このため、保持解除機構の保持が解除されると、第1回転軸に与えられた第1弾性材による回転力で、副放射線保護部が保護位置から自動的に非保護位置へ回転する。従って、放射線に対する保護範囲の拡大から縮小の操作を自動的に行うことができる。
第6実施態様に係る放射線画像撮影装置は、第4実施態様に係る放射線画像撮影装置において、非保護位置、収納位置の各々で副放射線保護部の回転位置を保持する回転位置保持機構を更に備えている。
第6実施態様に係る放射線画像撮影装置では、回転位置保持機構が設けられており、非保護位置、収納位置の各々で副放射線保護部の回転位置が回転位置保持機構により保持されている。このため、副放射線保護部は非保護位置、収納位置の各々に即座にかつ確実に保持可能とされる。従って、放射線に対する保護範囲の縮小の操作と副放射線保護部の収納操作とを確実に行うことができる。
第7実施態様に係る放射線画像撮影装置では、第1実施態様又は第2実施態様に係る放射線画像撮影装置において、副放射線保護部は、板状の保護部本体と、保護部本体と第1回転軸との接続箇所を補強する補強材とを備えている。
第7実施態様に係る放射線画像撮影装置によれば、副放射線保護部が保護部本体と補強材とを備えている。ここで、補強材により保護部本体と第1回転軸との接続箇所が補強される。このため、副放射線保護部の剛性を向上することができる。
第8実施態様に係る放射線画像撮影装置は、被検者の乳房が載置可能とされる撮影面を有する撮影台と、撮影面と対向して配設され、撮影面へ放射線を照射する放射線照射部と、放射線照射部と撮影面との間の被検者側に配設され、かつ、放射線照射部の下端部に設けられ、被検者を放射線から保護する主放射線保護部と、主放射線保護部の側部に設けられ、放射線の照射軸に沿った方向を軸方向とする第3回転軸と、側部に配設され、被検者を保護する保護位置と保護位置から退いた非保護位置との間で第3回転軸を回転中心として回転する副放射線保護部と、副放射線保護部に設けられ、副放射線保護部を保護位置から主放射線保護部の面方向へ移動させると第3回転軸に係合し、副放射線保護部を非保護位置へ回動可能とする回動係合部と、側部に設けられ、回動係合部を面方向に沿って案内するガイド部と、回動係合部に設けられ、副放射線保護部を面方向へ移動させるとき、ガイド部に接触して案内される被ガイド部と、被ガイド部をガイド部に接触させる方向へ付勢する第2弾性材と、を備えている。
第8実施態様に係る放射線画像撮影装置では、第1実施態様に係る放射線画像撮影装置と同様に、副放射線保護部が保護位置にあるときに、放射線からの保護範囲が拡大され、副放射線保護部が保護位置から非保護位置に退いたときに、放射線からの保護範囲が縮小される。
また、放射線画像撮影装置では、副放射線保護部は、主放射線保護部の側部に設けられた第3回転軸を回転中心として、回転する構成とされている。第3回転軸は、放射線の照射軸に沿った方向、例えば垂直方向を軸方向としている。このため、副放射線保護部は、主放射線保護部に対して回転させるだけで、保護位置と非保護位置との間で移動される。
更に、放射線画像撮影装置では、副放射線保護部に回動係合部が設けられている。回動係合部は、副放射線保護部を保護位置から主放射線保護部の面方向へ移動させると第3回転軸に係合し、副放射線保護部を非保護位置に回動可能とされている。主放射線保護部の側部にはガイド部が設けられており、ガイド部は回動係合部を面方向に沿って案内する。回動係合部には被ガイド部が設けられている。被ガイド部は、副放射線保護部を面方向に移動させるとき、ガイド部に接触して案内される。そして、被ガイド部をガイド部に接触させる方向へ付勢する第2弾性材が設けられている。このため、副放射線保護部が保護位置にあるとき、ガイド部と被ガイド部とを接触する方向へ第2弾性材が付勢されているので、ガイド部と被ガイド部とのガタツキが効果的に減少される。従って、主放射線保護部に副放射線保護部を安定に保持することができる。
第9実施態様に係る放射線画像撮影装置では、第8実施態様に係る放射線画像撮影装置において、副放射線保護部は、主放射線保護部の側部の被検者側となる保護位置から主放射線保護部の後方側に位置する非保護位置へ折曲がる構成とされている。
第9実施態様に係る放射線画像撮影装置によれば、副放射線保護部は、主放射線保護部の側部で折曲がる構成とされている。このため、副放射線保護部は、主放射線保護部に対して折曲がるだけで、保護位置と非保護位置との間で移動される。
第10実施態様に係る放射線画像撮影装置では、第1実施態様〜第9実施態様に係る放射線画像撮影装置において、副放射線保護部は、主放射線保護部の両側部にそれぞれ配設されている。
第10実施態様に係る放射線画像撮影装置によれば、主放射線保護部の両側部に副放射線保護部が配設されているので、放射線に対する保護範囲が更に拡大される。
第11実施態様に係る放射線画像撮影装置では、第1実施態様〜第10実施態様に係るいずれか1つの放射線画像撮影装置において、主放射線保護部は、放射線照射部の下端部に着脱自在に設けられている。
第11実施態様に係る放射線画像撮影装置によれば、放射線照射部の下端部に主放射線保護部が着脱自在に設けられているので、主放射線保護部(及び副放射線保護部を含む放射線保護ユニット)の取付け取外しが簡単に行える。
第12実施態様に係る放射線画像撮影装置では、第1実施態様〜第11実施態様に係るいずれか1つの放射線画像撮影装置において、主放射線保護部と副放射線保護部との境界箇所が、被検者側から見て放射線の照射領域と放射線照射部の側面との間に設定されている
第12実施態様に係る放射線画像撮影装置によれば、主放射線保護部と副放射線保護部との境界箇所が、放射線の照射領域よりも放射線照射部の側面側に設定されているので、放射線に対する保護範囲を確保することができる。一方、境界箇所が放射線照射部の側面よりも放射線の照射領域側に設定されており、副放射線保護部が照射領域側に収納されるので、副放射線保護部の非保護位置における収納性を向上することができる。
第13実施態様に係る放射線保護ユニットは、第1実施態様に係る放射線画像撮影装置に設けられる主放射線保護部と、第1回転軸と、副放射線保護部と、第1弾性材と、保持解除機構と、を備えている。
第13実施態様に係る放射線保護ユニットでは、第1実施態様に係る放射線画像撮影装置を実現することができる。
第14実施態様に係る放射線保護ユニットは、第2実施態様に係る放射線画像撮影装置に設けられる主放射線保護部と、第1回転軸と、第2回転軸と、副放射線保護部と、回転位置保持機構と、を備えている。第14実施態様に係る放射線保護ユニットでは、第2実施態様に係る放射線画像撮影装置を実現することができる。
第15実施態様に係る放射線保護ユニットは、第3実施態様に係る放射線画像撮影装置に設けられる主放射線保護部と、第1回転軸と、副放射線保護部と、補強材と、を備えている。第15実施態様に係る放射線保護ユニットでは、第3実施態様に係る放射線画像撮影装置を実現することができる。
本発明に係る放射線画像撮影装置及び放射線保護ユニットは、放射線に対する保護範囲の適正な設定を簡易に行うことができるという優れた効果を有する。
本発明の第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置の全体構成を被検者側(胸壁側)のやや右方向から見た斜視図である。 図1に示される放射線画像撮影装置に設けられた放射線保護ユニットの全体構成を被検者側から見た正面図である。 図1に示される放射線画像撮影装置の放射線照射部に放射線保護ユニットを取付ける状態を示す側面図である。 図3に対応する放射線保護ユニットを取付ける状態を示す被検者側の右上方向から見た斜視図である。 図2〜図4に示される放射線保護ユニットを被検者側と反対の背面側から見た斜視図である。 図5に示される放射線保護ユニットの要部の拡大斜視図である。 副放射線保護部が非保護位置にあるときの放射線保護ユニットの図5に対応する斜視図である。 図7に示される放射線保護ユニットの要部の拡大斜視図である。 副放射線保護部が収納位置にあるときの放射線保護ユニットの図5に対応する斜視図である。 図2〜図9に示される放射線保護ユニットの保護範囲の変更手順を順番に説明する図であり、(A)は副放射線保護部が保護位置にあるときの被検者側のやや右方向から見た要部の斜視図、(B)は副放射線保護部が非保護位置にあるときの(A)に対応する要部の斜視図、(C)は副放射線保護部が収納位置にあるときの(A)に対応する要部の斜視図である。 トモシンセス撮影時又は通常撮影時の放射線照射部の位置並びに照射軸の傾斜角度を示す放射線画像撮影装置を被検者側から見た要部の正面図である。 トモシンセス撮影時の放射線照射部の位置並びに照射軸の傾斜角度(浅い傾斜角度)を示す放射線画像撮影装置の図11に対応する要部の正面図である。 トモシンセス撮影時の放射線照射部の位置並びに照射軸の傾斜角度(深い傾斜角度)を示す放射線画像撮影装置の図11に対応する要部の正面図である。 第1実施の形態の第1変形例に係る放射線保護ユニットの主放射線保護部と副放射線保護部との位置関係を説明する放射線画像撮影装置の要部の模式的正面図である。 第1実施の形態の第2変形例に係る放射線画像撮影装置に設けられる放射線保護ユニットを背面側から見た要部の斜視図である。 第1実施の形態の第3変形例に係る放射線画像撮影装置の図10(A)に対応する副放射線保護部が保護位置にあるときの要部の斜視図である。 第3変形例に係る放射線画像撮影装置の図10(B)に対応する副放射線保護部が非保護位置にあるときの要部の斜視図である。 図17に示される放射線保護ユニットを右側後方の背面側から見た要部の斜視図である。 本発明の第2実施の形態に係る放射線画像撮影装置の図16に対応する副放射線保護部が保護位置にあるときの要部の斜視図である。 図19に示される放射線保護ユニットを背面側から見た拡大斜視図である。 第2実施の形態に係る放射線画像撮影装置の図17に対応する副放射線保護部が非保護位置にあるときの要部の斜視図である。 第2実施の形態の変形例に係る放射線画像撮影装置の図19に対応する副放射線保護部が保護位置にあるときの要部の斜視図である。 変形例に係る放射線画像撮影装置の図21に対応する副放射線保護部が非保護位置にあるときの要部の斜視図である。 図22及び図23に示される放射線保護ユニットの保護範囲の変更手順を説明する図であり、(A)は副放射線保護部が保護位置にあるときの被検者側のやや右方向から見た要部の斜視図、(B)は副放射線保護部が保護位置から退いて非保護位置に移行するときの(A)に対応する要部の斜視図、(C)は副放射線保護部が非保護位置にあるときの(A)に対応する要部の斜視図である。 図21に示される放射線保護ユニットの可動機構を説明する図であり、(A)は副放射線保護部が保護位置にあるときの右側後方の上方向から見た要部の平断面斜視図、(B)は副放射線保護部が非保護位置にあるときの(A)に対応する要部の平断面斜視図である。
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。なお、図面において同一機能を有する構成要素には同一符号が付されており、重複する説明は適宜省略されている。また、図面において適宜示され、符号Xが付された方向は、放射線画像撮影装置に放射線撮影のために対向した状態の被検者側(胸壁側)から見て左側から右側に向かう方向を示している。符号Yが付された方向は被検者側の前面から放射線画像撮影装置の背面側に向かう方向を示しており、符号Zが付された方向は被検者の足下の下方側から放射線画像撮影装置の上方側に向かう方向を示している。すなわち、符号X、Y、Zは、XYZ座標におけるX軸方向、Y軸方向、Z軸方向に一致する方向である。
[第1実施の形態]
図1〜図14を用いて、本発明の第1実施の形態を説明する。第1実施の形態は、放射線画像撮影装置としてトモシンセス撮影機能を有するマンモグラフィに本発明を適用した例を説明するものである。
(放射線画像撮影装置の全体構成)
図1に示されるように、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置(マンモグラフィ)10は、立位状態にある被検者の乳房が放射線の照射により画像として撮影される構成とされている。なお、放射線画像撮影装置10では、椅子例えば車椅子に着座した座位状態にある被検者、上半身だけが立位状態にある被検者の乳房も左右個別の撮影が可能とされている。
放射線画像撮影装置10は、前面側(被検者の胸壁側)に設けられた側面視で略C字状の撮影部12と、撮影部12よりも背面側(Y方向側)に配設されて撮影部12を背面側から支える基台部14とを備えている。撮影部12は、下方側から上方側に向かって(Z方向に)、撮影台16と、保持部18と、圧迫板20と、支持部22とを備えている。撮影台16の最も上部には、被検者の乳房が載置可能とされた(当接される)撮影面24が設けられている。特に形状が限定されるものではないが、ここでは平面視において撮影面24の形状は、胸壁側から背面側に向かって若干末広がりとなる台形状とされている。放射線の透過性や機械的強度の観点から、少なくとも撮影面24は例えば炭素繊維強化プラスチックにより形成されている。撮影台16は保持部18の下方側に支持されている。保持部18の撮影台16よりも上方側には支持アーム26を介して圧迫板20が支持されている。
圧迫板20は、撮影面24に対して垂直方向(Z方向)に移動可能とされており、撮影面24との間に乳房を挟込み、乳房を上方から下方へ圧迫する構成とされている。圧迫板20は、例えば上方が開口された中空の有底四角柱により構成されている。圧迫板20の材料としては、熱可塑性樹脂、詳しく説明すると、ポリカーボネート、ABS樹脂(アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン共重合合成樹脂)等が使用されている。第1実施の形態では、特に設けていないが、圧迫板20の開口を塞ぐ蓋部材が設けられてもよい。なお、X方向を軸方向とする図示を省略した回転軸が支持アーム26に設けられており、この回転軸を回転中心として圧迫板20の圧迫角度が調整可能とされている。
支持部22は、保持部18の背面側にこの保持部18と別の構成要素として設けられており、側面視で略逆L字状により形成されている。支持部22の上部には、撮影面24に向けて撮影用或いは測定用の放射線が照射可能とされる放射線照射部28が設けられている。本実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、図14に示されるように、放射線照射部28の筐体28Aの内部に放射線発生源28Bが設けられており、放射線発生源28Bから放射線としてX線が発生される。放射線照射部28の筐体28Aの側面には操作部28Cが配設されている。なお、本発明はX線に限定されるものではなく、放射線として、例えば少なくとも医療に利用されるγ線、電子線、中性子線、陽子線、重粒子線等が使用可能である。
また、図14に示されるように、放射線照射部28に対向しかつ離間された撮影台16の内部に、放射線検出器としての放射線検出パネル30が設けられている。放射線検出パネル30では、放射線照射部28から圧迫板20、乳房及び撮影面24を透過し、乳房の画像情報を担持する放射線の照射を受けて画像情報が検出される。
図1に戻って、基台部14の上下方向の中間部に前面側に向かってY方向を軸方向とする図示を省略した回転軸が設けられている。この回転軸には少なくとも支持部22が回転自在に軸支されており、回転軸を回転中心として基台部14に対して支持部22を含む撮影部12が被検者側から見て左右(時計回り及び反時計回り)に回転可能とされている。この構成により、放射線画像撮影装置10ではトモシンセス撮影が可能とされている。
(放射線保護ユニットの構成)
図1及び図2に示されるように、放射線画像撮影装置10は、放射線照射部28と撮影面24との間であって被検者側(胸壁側)に放射線保護ユニット40を備えている。放射線保護ユニット40は、被検者の乳房の放射線画像の撮影のときに、放射線に対して被検者特に顔を保護する構成とされている。放射線保護ユニット40は、主放射線保護部42と、被検者側から見て主放射線保護部42の右側の側部42Dに配設された副放射線保護部44と、主放射線保護部42の左側の側部42Eに配設された副放射線保護部46とを備えている。
(主放射線保護部の構成)
図2に示されるように、放射線保護ユニット40の主放射線保護部42は、放射線照射部28の底面28D(図3参照)の前面側(胸壁側)の下端部に配設されている。主放射線保護部42は、第1実施の形態では、被検者側から見て左右方向(X方向)を長手方向とする板材からなる保護部本体42Aを備えている。この保護部本体42Aの上部42Bは凸状とされており、この上部42Bの上面は放射線照射部28の底面28Dの形状に合わせて水平方向にフラットな形状とされている。保護部本体42Aの上部42Bと対向する下部42Cは上方に向かって凹設された曲面状を有している。この曲面の曲率半径は、第1実施の形態では、下部42Cの中間点(図2において下部42Cと中心線CLとの交点)から撮影面24までの垂線の長さと同等とされている(図11〜図13参照)。詳しく説明すると、曲面は、トモシンセス撮影のときに時計回り又は反時計回りに下部42Cが描く曲線と略一致された形状とされている。右側の側部42Dは更に右側へ凸設された曲面状で形成されている。左側の側部42Eは、側部42Dと線対称形とされており、更に左側へ凸設された曲面状で形成されている。下部42C、側部42D、側部42Eのそれぞれの端部は、特に符号を付けないが、例えば図5に示されるように、背面側へ屈曲されたリブとして構成されており、保護部本体42Aの機械的強度が高められている。
第1実施の形態において、保護部本体42Aは、圧迫板20の材料と同等の材料、好ましくは熱可塑性樹脂としてのポリカーボネートにより形成されている。この場合、保護部本体42Aは例えば射出成形により製作されている。保護部本体42Aの少なくとも被検者の顔(肌)が当接する部位、ここでは被検者側の表面全域に、顔に対して滑りを良くする表面処理が施されている。この表面処理として、表面を粗くして顔との接触面積を減少するブラスト処理が使用されている。また、表面処理として、滑りを良くする例えばシリコーン樹脂、テフロン(登録商標)等を保護部本体42Aの表面に塗布するコート処理が使用されてもよい。
(副放射線保護部の構成)
図2に示されるように、副放射線保護部44は、被検者側から見て、主放射線保護部42の放射線に対する保護範囲を更に右側に拡大する構成とされている。副放射線保護部44は、三日月状の板材からなる保護部本体44Aを備えている。保護部本体44Aは、上部44Bから右側(外側)の側部44Dを介して上部44Bと対向する下部44Cに渡って、外側へ凸設された曲面状とされている。また、保護部本体44Aの左側(内側)の側部44Eは凹設された曲面状とされている。保護部本体44Aの上部44B、下部44C、側部44D、側部44Eのそれぞれの端部は、特に符号を付けないが、例えば図5に示されるように、背面側へ屈曲されたリブとして構成されており、保護部本体44Aの機械的強度が高められている。
一方、副放射線保護部46は、主放射線保護部42の放射線に対する保護範囲を更に左側に拡大する構成とされている。副放射線保護部46は、主放射線保護部42の左右方向の中央を上下方向に延在する便宜的に作図した中心線CLに対して、副放射線保護部44と線対称形状により形成されている。従って、副放射線保護部46は、左右方向の向きは異なるものの、副放射線保護部44と同様に、三日月状の板材からなる保護部本体46Aを備えている。保護部本体46Aの上部46B、下部46C、左側(外側)の側部46D、右側(内側)の側部46Eのそれぞれの形状並びに端部の形状は、保護部本体44Aの該当部位の形状と同様とされている。
第1実施の形態において、保護部本体44A、46Aは、いずれも主放射線保護部42の保護部本体42Aの材料と同等の材料により形成されている。また、保護部本体44A、46Aのそれぞれの被検者の顔が当接する部位には、主放射線保護部42に施された表面処理と同等の表面処理が施されている。
図5〜図9に示されるように、第1実施の形態では、保護部本体44Aの略上側半分にこの保護部本体44Aの背面側に重合わせて保護部本体44Aを補強する補強材80が設けられている。この補強材80は、保護部本体44Aの上側半分と同様の輪郭形状を有する板状とされている。補強材80は後述する回転機構54の第1回転軸56との接続箇所並びに後述する収納機構60の第2回転軸62の配設箇所に少なくとも配設されている。保護部本体44Aの上部44Bに対応する補強材80の上部80Eの板厚は、回転機構54における機械的強度を確保しつつ、収納機構60の第2回転軸62を納める厚さとされている。このため、上部80Eの板厚は、他の部位となる下部80Dの板厚に対して厚く、例えば3倍〜5倍の厚さで形成されている。補強材80は、雄ねじ等の締結部材80Aにより、保護部本体44Aに固定されている。補強材80としては、保護部本体44Aよりも機械的強度が高く、機械加工が容易で、軽量化に優れ、かつ耐腐食性に優れた例えばアルミニウム材やアルミニウム合金材を実用的に使用することができる。図5〜図9では構造の理解を助けるために副放射線保護部46を省略しているが、保護部本体44Aと同様に、保護部本体46Aにも補強材80が設けられている。
(放射線保護ユニットの取付機構)
図3及び図4に示されるように、放射線照射部28の底面28Dに配設された取付部52と放射線保護ユニット40に配設された被取付部50とを有する取付機構により、放射線保護ユニット40は放射線照射部28に着脱自在に取付けられている。放射線照射部28側の取付部52は、図3に示されるように、ガイド溝28Gと、係合部28Hとを備えている。ガイド溝28Gは、被検者側から見て左右に渡って延設され、かつ左右両側から背面側へ向かって延設された外周側に開口された凹溝で形成されている。係合部28Hは、ガイド溝28Gの背面側の端部に設けられており、ガイド溝28Gの底部に設けた窪み又は欠けにより形成されている。取付部52は、放射線照射部28の筐体28Aと同様の樹脂製とされており、筐体28Aに一体に取付けられるか、又は筐体28Aとは別の部品として製作されてねじ、ボルトナット等の締結部材により取付けられている。また、取付部52は、例えば耐久性に優れた金属材により製作されていてもよい。
一方、放射線保護ユニット40側の被取付部50は、図3〜図9に示されるように、主放射線保護部42の上部42Bに設けられた被ガイド部42Gと、被係合部42Hとを備えている。被ガイド部42Gは、平面視で背面側に開口されたU字状の板材により形成されており、図3及び図4中、矢印A方向となる被検者側から背面側への放射線保護ユニット40の移動により取付部52のガイド溝28Gに嵌合される構成とされている。被係合部42Hは、平面視で内側に突設された爪状で形成されており、ガイド溝28Gに被ガイド部42Gの大半が嵌合されると係合部28Hと係合される構成とされている。係合部28Hと被係合部42Hとが係合されると、放射線照射部28に放射線保護ユニット40が取付けられてこの状態が保持される。また、係合部28Hと被係合部42Hとの係合が解除された後、背面側から被検者側へ放射線保護ユニット40が矢印A方向へ移動されると、ガイド溝28Gに沿って被ガイド部42Gが移動し、放射線照射部28から放射線保護ユニット40が取外される。被取付部50は、主放射線保護部42の上部42Bに一体に形成されている。
(放射線保護ユニットの可動機構)
放射線保護ユニット40は、放射線に対して被検者を保護する保護位置と、保護位置から退いた非保護位置との間で、副放射線保護部44及び副放射線保護部46を可動する可動機構を備えている。説明を加えると、保護位置とは、放射線照射部28と撮影面24との間の被検者側であって、乳房の放射線画像の撮影状態にある被検者の少なくとも顔を覆う領域である。ここで、保護位置には、放射線画像の撮影対象である乳房よりも上方であって被検者の肩、首等を覆う領域が含まれてもよいし、又被検者と離間された領域でも接触された領域でも構わない。また、非保護位置とは、被検者並びに放射線画像の撮影に対して邪魔にならない主放射線保護部42の被検者側とは反対の後方側の領域で、副放射線保護部44及び副放射線保護部46が保護位置から退いた退避位置である。
図5〜図9に示されるように、可動機構は、保護位置と非保護位置との間で副放射線保護部44及び副放射線保護部46を回転可動する回転機構54と、保護位置において主放射線保護部42に副放射線保護部44及び副放射線保護部46を保持すると共にこの保持の解除を可能とする保持解除機構70とを備えている。回転機構54は、第1回転軸56と第1弾性材58とを含んで構成されている。第1回転軸56は、主放射線保護部42の両側部からそれぞれ突出されかつ副放射線保護部44、46のそれぞれに接続された軸端部56Aを有し、主放射線保護部42の上縁に沿う方向(X方向)を軸方向として、保護部本体42Aの上部42Bに回転自在に設けられている。第1回転軸56は例えば1本の圧延鋼材により形成されており、副放射線保護部44の可動に一致して副放射線保護部46が可動する連動方式が採用されている。なお、第1回転軸56は、副放射線保護部44の回転軸と副放射線保護部46の回転軸との2本の回転軸を連結する構成としてもよい。第1弾性材58はここでは例えばねじりコイルばねとされている。第1弾性材58の一端は保護部本体42Aに固定され、第1弾性材58の他端は第1回転軸56に固定されている。この第1弾性材58は、副放射線保護部44、46のそれぞれを保護位置から非保護位置へ回転させる回転力を第1回転軸56に与える構成とされている。
図5〜図9に示されるように、保持解除機構70は、操作部72と、連結部74A及び連結部74Bと、保持解除部76と、被保持部44Gとを含んで構成されている。操作部72は、主放射線保護部42の保護部本体42Aの中央部分に配設されており、Y方向を軸方向とする回転軸72Bを回転中心として、図5中、矢印B方向へ回転する回転板72Aを備えている。回転板72Aは、特に形状を限定するものではないが、主放射線保護部42の背面側から見て円板状とされており、周縁下部から下方側へ突設された操作レバー72Cを備えている。
連結部74Aは、操作部72から保護部本体42Aの副放射線保護部44側の側部42Dに配設された保持解除部76までX方向に延設されている。連結部74Aの一端は、回転板72Aの操作レバー72Cの近傍の部位にピン74Cを介して回転自在に取付けられている。図5に示される連結部74Aの他端74Eは、詳細な接続構造を省略するが、保持解除部76に連結されている。連結部74Aと同様に、連結部74Bは、操作部72から保護部本体42Aの副放射線保護部46側の側部42Eに配設された図示を省略した保持解除部76までX方向に延設されている。連結部74Bの一端は、回転板72Aの操作レバー72Cとは半回転ずれた部位にピン74Dを介して回転自在に取付けられている。連結部74Bの他端74Eは、図示を省略した保持解除部76に連結されている。
被保持部44Gは、図5〜図7、特に図7に示されるように、副放射線保護部44の保護部本体44Aの側部44Eから後方側へ突設されたL字状の支持部44Fに設けられている。この被保持部44Gは、支持部44Fから前面側へ立設されかつ立設方向の先端が主放射線保護部42側へ突設されたJ字状の形状で形成されている。特に限定されるものではないが、第1実施の形態では、支持部44F及び被保持部44Gは保護部本体44Aと一体に形成されている。また、図示を省略したが、被保持部44Gと同様の被保持部が、副放射線保護部46の側部46Eに一体に形成されている。
保持解除機構70では、図5に示されるように、操作レバー72Cを矢印B方向に回転すると、連結部74Aが矢印C方向へ移動し、保持解除部76による被保持部44Gの保持が解除される。この保持が解除されると、保護位置に保持されていた副放射線保護部44は、図7に示されるように、回転機構54により主放射線保護部42の後方側へ矢印D方向へ回転して非保護位置に移動する。ここでは、主放射線保護部42に対して、副放射線保護部44は約90度回転される。第1実施の形態では、副放射線保護部44の保護位置から非保護位置への移動と副放射線保護部46の保護位置から非保護位置への移動とが連動されている。また、逆に、非保護位置から保護位置への移動が連動されている。
(放射線保護ユニットの収納機構)
放射線保護ユニット40は、上記非保護位置とこの非保護位置よりも主放射線保護部42の背面側の収納位置との間で回転する収納機構60を備えている。説明を加えると、収納位置とは、例えば撮影が行われないときに、放射線保護ユニット40の副放射線保護部44、46が邪魔にならずに収納可能な領域である。主放射線保護部42の背面側の領域は、撮影のときには放射線の照射領域となるが、撮影が行われないときには空きスペースとなっている。
図5〜図9に示されるように、収納機構60は、非保護位置と収納位置との間で副放射線保護部44、46のそれぞれを回転させる第2回転軸62と、非保護位置、収納位置のそれぞれで副放射線保護部44、46の回転位置を保持する回転位置保持機構とを備えている。第2回転軸62の軸方向の一端は副放射線保護部44の上部44B(接続箇所)まで突設された第1回転軸56の軸端部56Aに回転自在に取付けられており、第2回転軸62は第1回転軸56と交差する方向を軸方向として設けられている。第1実施の形態では、第2回転軸62は第1回転軸56と直交する方向を軸方向としている。第2回転軸62の軸方向の他端は、ワッシャ80Bを介在して第2回転軸62の軸方向にねじ込まれた締結部材80Cにより固定されている。この締結部材80Cにより、第2回転軸62が補強材80に固定されると共に副放射線保護部44に固定される。このため、副放射線保護部44は、第2回転軸62を回転中心として、図7に示される非保護位置から図9に示される収納位置まで矢印E方向へ回転する構成とされている。図示を省略しているが、副放射線保護部46の上部46B(接続箇所)まで突設された第1回転軸56の軸端部56Aにも同様に第2回転軸62が設けられている。この第2回転軸62には副放射線保護部46が固定されている。このため、副放射線保護部46は第2回転軸62を回転中心として回転する構成とされている。なお、第1実施の形態では、副放射線保護部44の第2回転軸62を回転中心とする回転は副放射線保護部46の第2回転軸62を回転中心とする回転に対して独立とされており、双方の回転は連動されていない。
回転位置保持機構は、図8に示されるように、被位置決め部64と、位置決め部68とを備えている。被位置決め部64は、第2回転軸62と同一の回転中心を有し、周縁部に非保護位置となる凹設された非保護位置部64Aと収納位置となる凹設された収納位置部64Bとを有する板状部材により構成されている。被位置決め部64は第1回転軸56の軸端部56Aに図示を省略したねじ等の締結部材により固定されている。非保護位置部64Aは、副放射線保護部44では側部44D側、副放射線保護部46では側部46D側に各々配設されている(図2参照)。収納位置部64Bは、非保護位置部64Aに対して離間して配設されており、副放射線保護部44では側部44E側、副放射線保護部46では側部46E側に各々配設されている(図2参照)。被位置決め部64は、例えば成形が容易な硬質樹脂材、耐久性に優れた金属材等により製作されている。
位置決め部68は、副放射線保護部44の保護部本体44Aに固定されており、非保護位置部64A、収納位置部64Bのそれぞれで副放射線保護部44、46のそれぞれの回転位置を保持可能とされている。また、位置決め部68は、例えば操作者の手動操作で、回転位置の保持を解除可能とされている。第1実施の形態では、位置決め部68として、例えばボールプランジャが使用されている。
(放射線保護ユニットの動作)
前述の放射線保護ユニット40の放射線に対する保護範囲の拡大及び縮小の動作は以下の通りである。
放射線画像撮影装置10を用いて被検者の乳房のトモシンセス撮影を行うとき、図10(A)に示されるように、放射線保護ユニット40では、副放射線保護部44及び副放射線保護部46が保護位置に設定されている。このとき、保持解除機構70の保持解除部76が被保持部44Gを保持した状態にあり、主放射線保護部42の側部42Dに副放射線保護部44が保持されると共に側部42Eに副放射線保護部46が保持されている。このため、被検者側から見て、放射線に対する保護範囲が左右で拡大されている。
ここで、図11に示される放射線画像撮影装置10では、便宜的に示された中心線CLに対して、通常の撮影のために放射線照射部28からの放射線の照射角度(放射線の照射軸RCの傾斜角度)が中心線CLに一致する垂直の角度θ(例えば0度)に設定されている。図12に示される放射線画像撮影装置10では、中心線CLに対して、トモシンセス撮影のために放射線照射部28が反時計回りに回転されて放射線の照射角度θ1が例えば10度に設定されている。そして、図13に示される放射線画像撮影装置10では、中心線CLに対して、トモシンセス撮影のために放射線照射部28が更に反時計回りに回転されて放射線の照射角度θ2が例えば20度に設定されている。
放射線が照射角度θ2に設定されているとき、放射線照射部28の反時計回りの回転に追従して放射線保護ユニット40が反時計回りに回転される(図13参照)。被検者は中心線CLに沿って例えば立位状態にあるので、被検者の例えば身長の違いによって、被検者の顔部分が放射線保護ユニット40の主放射線保護部42から外れる可能性がある。ここで、副放射線保護部44が保護位置にあるので、放射線に対する保護範囲が拡大され、副放射線保護部44により顔部分は放射線に対して保護されている。
図11に示される通常の撮影を行うとき、又は図12に示される浅い照射角度θ1でトモシンセス撮影を行うとき、図10(B)に示されるように、放射線保護ユニット40では、副放射線保護部44及び副放射線保護部46が非保護位置に設定されている。このとき、保持解除機構70の保持解除部76が被保持部44Gの保持を解除した状態にあり、回転機構54により主放射線保護部42の側部42Dからその後方側へ副放射線保護部44が退避されると共に側部42Eからその後方側へ副放射線保護部46が退避される。副放射線保護部44、46のそれぞれの非保護位置への退避は、操作者が操作レバー72Cを操作することにより、連動してかつ自動的に行われる。このため、被検者側から見て、放射線に対する保護範囲が左右で縮小され、主に主放射線保護部42により放射線に対する保護がなされる。
また、撮影が行われないとき、図10(C)に示されるように、放射線保護ユニット40では、副放射線保護部44及び副放射線保護部46が主放射線保護部42の背面側の収納位置に設定されている。このとき、図8に示される収納機構60の回転位置保持機構により、被位置決め部64の非保護位置部64Aから収納位置部64Bへ、位置決め部68による保持が移行される。副放射線保護部44、46のそれぞれの収納位置への移行は、操作者の手動により個別に行われる。
(第1実施の形態の作用及び効果)
第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、図1及び図2に示されるように、主放射線保護部42と副放射線保護部44、46とが配設されている。主放射線保護部42は撮影台16の撮影面24と放射線照射部28との間の被検者側に配設されている。この主放射線保護部42により被検者が放射線から保護される。一方、副放射線保護部44、46は、主放射線保護部42の側部42D、42Eに配設されている。
ここで、図5〜図7、図10(A)及び図10(B)に示されるように、副放射線保護部44、46は保護位置とこの保護位置から退いた非保護位置との間で可動する構成とされている。このため、副放射線保護部44、46が保護位置にあるときに、主放射線保護部42及び副放射線保護部44、46により放射線を遮る範囲が広がるので、放射線からの保護範囲が拡大される。一方、副放射線保護部44、46が保護位置から非保護位置に退いたときに、主放射線保護部42だけで放射線が遮られるので、放射線からの保護範囲が縮小される。
従って、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10によれば、放射線に対する保護範囲の適正な設定を簡易に行うことができる。
また、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、例えば図10(A)及び図10(B)に示されるように、副放射線保護部44、46が、主放射線保護部42の後方側の非保護位置と保護位置との間で可動する構成とされている。このため、副放射線保護部44、46が保護位置から非保護位置に退いたときに、副放射線保護部44、46が主放射線保護部42の後方側で格納される。従って、放射線に対する保護範囲が縮小されたときの副放射線保護部44、46の収納性を向上することができる。
更に、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、副放射線保護部44、46は、図5〜図7、図10(A)及び図10(B)に示されるように、主放射線保護部42の側部42D、42Eに設けられた第1回転軸56を回転中心として、回転する構成とされている。第1回転軸56は、主放射線保護部42の上縁に沿う方向、例えば水平方向を軸方向としている。このため、副放射線保護部44、46は、主放射線保護部42に対して回転させるだけで、保護位置と非保護位置との間で移動される。
また、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、図8、図9、図10(B)及び図10(C)に示されるように、副放射線保護部44、46は、回転機構54の第1回転軸56に設けられた収納機構60の第2回転軸62を回転中心として、回転する構成とされている。このため、保護位置から非保護位置に移動された副放射線保護部44、46は、非保護位置と主放射線保護部42の背面側の収納位置との間で移動される。従って、放射線に対する保護範囲が縮小されたときの副放射線保護部44、46の収納性を更に向上することができる。
更に、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、図5〜図7に示されるように、可動機構として第1弾性材58及び保持解除機構70が設けられている。副放射線保護部44、46の保護位置から非保護位置への回転力が第1弾性材58により第1回転軸56に与えられている。保護位置における副放射線保護部44、46は保持解除機構70により主放射線保護部42の側部42D、42Eに第1弾性材58による回転力に抗して保持され、又この保持は保持解除機構70により解除可能とされている。このため、保持解除機構70の保持が解除されると、第1回転軸56に与えられた第1弾性材58による回転力で、副放射線保護部44、46が保護位置から自動的に非保護位置へ回転する。従って、放射線に対する保護範囲の拡大から縮小の操作を操作者の簡単な操作で行うことができる。
また、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、特に図8に示されるように、収納機構60の回転位置保持機構が設けられており、非保護位置、収納位置のそれぞれで副放射線保護部44、46の回転位置が回転位置保持機構により保持されている。補足すると、回転位置保持機構は、非保護位置となる非保護位置部64Aと収納位置となる収納位置部64Bとを有する非位置決め部64と、非保護位置部64A、収納位置部64Bのそれぞれで副放射線保護部44、46の回転位置を保持する位置決め部68とを備えている。このため、副放射線保護部44、46は非保護位置、収納位置のそれぞれに即座にかつ確実に保持可能とされる。従って、放射線に対する保護範囲の縮小の操作と副放射線保護部44、46の収納操作とを確実に行うことができる。
更に、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、図5〜図9に示されるように、副放射線保護部44、46が保護部本体44A、46Aと補強材80とを備えている。ここで、補強材80により保護部本体44A、46Aと第1回転軸56との接続箇所が補強される。加えて、補強材80により保護部本体44A、46Aの収納機構60を配設した部位が補強される。更に、加えて、補強材80により保護部本体44A、46Aの上部44B、46B側の略半分の領域が補強される。このため、副放射線保護部44、46の剛性を向上することができる。
また、第1実施態様に係る放射線画像撮影装置10では、例えば図1及び図2に示されるように、放射線保護ユニット40において主放射線保護部42の両側の側部42D及び側部42Eに副放射線保護部44、46が配設されているので、放射線に対する保護範囲が更に拡大される。
更に、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、特に図3及び図4に示されるように、放射線照射部28の下端部(ここでは底面28D)に放射線保護ユニット40の主放射線保護部42が着脱自在に設けられている。このため、主放射線保護部42(及び副放射線保護部44、46を含む放射線保護ユニット40)の取付け取外しが簡単に行える。例えば、放射線保護ユニット40がオプションパーツとして放射線画像撮影装置10に簡単に取付けることが可能となる。また、放射線保護ユニット40のメンテナンスが簡単に行える。また、放射線照射部28の下端部に放射線保護ユニット40が設けられているので、放射線保護ユニット40の放射線画像撮影装置10への取付構造が簡素化される。例えば、放射線保護ユニット40が図1に示される支持部22に取り付けられる場合、支持部22から放射線照射領域を迂回して被検者側まで延設された支持アームが放射線保護ユニット40の支持に必要となる。この場合には、取付構造が複雑化されてしまう。なお、第1実施の形態では、放射線照射部28に放射線保護ユニット40が取付けられているが、圧迫板20の上部の被検者側に放射線保護ユニット40を取付けることが可能である。
また、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、例えば図2に示されるように、放射線保護ユニット40の主放射線保護部42の側部42D、42Eはいずれも主放射線保護部42の外側に突設された曲面状とされている。同様に、副放射線保護部44の外側となる側部44D、副放射線保護部46の外側となる側部46Dはいずれも突設された曲面状とされている。このため、図11に示される通常の撮影のとき及び図12に示されるトモシンセス撮影のときに、放射線保護ユニット40の全体的な左右の形状が主放射線保護部42の側部42D、42Eの曲線状の形状となって、被検者の視覚に捉えられる。一方、図13に示されるトモシンセス撮影のときに、放射線保護ユニット40の全体的な左右の形状が副放射線保護部44の側部44D、副放射線保護部46の側部46Dの曲線状の形状となって、被検者の視覚に捉えられる。従って、放射線保護ユニット40が撮影形態に関係なく、丸みを帯びて被検者側から見えるので、矩形状に比べて放射線画像撮影装置10の全体の意匠性(デザイン性)を向上することができる。また、放射線保護ユニット40の全体的な輪郭形状に丸みを帯びているので、万が一、被検者に接触したときの安全性を向上することができる。
更に、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、放射線保護ユニット40の主放射線保護部42の側部42D、42Eがいずれも主放射線保護部42の外側に突設された曲面状とされている。加えて、副放射線保護部44、46の外側となる側部44D、側部46Dはいずれも突設された曲面状とされ、かつ内側となる側部44E、側部46Eがそれぞれ側部42D、42Eに接するように凹設された曲面状とされている。このため、副放射線保護部44、46が、非保護位置ではなく、図10(C)に示される収納位置にある場合でも、上記凹設された部分により放射線発生源28Bが塞がれない。従って、図11に示される通常の撮影及び図12に示されるトモシンセス撮影が可能である。
更に、第1実施の形態に係る放射線保護ユニット40は、前述のオプションパーツのような付属品として製作可能である。このため、放射線保護ユニット40を備えていない放射線画像撮影装置に簡単に取付けることができるので、第1実施の形態の作用及び効果を奏することができる放射線画像撮影装置10を簡単に実現することができる。
(第1変形例)
図14を用いて第1実施の形態の第1変形例に係る放射線画像撮影装置10及び放射線保護ユニット40を説明する。第1変形例は、放射線保護ユニット40の主放射線保護部42と副放射線保護部44、46との好適な境界箇所について説明する。
図14に示されるように、第1変形例に係る放射線画像撮影装置10では、放射線保護ユニット40の主放射線保護部42と副放射線保護部44との境界箇所40Aが、被検者側から見て放射線の照射領域Rと放射線照射部28の右側側面との間に設定されている。ここで、照射領域Rとは、放射線発生源28Bの中心位置から放射線検出パネル30の有効検出領域ERまで広がる円錐状の領域である。更に、主放射線保護部42と副放射線保護部46との境界箇所40Bが、被検者側から見て放射線の照射領域Rと放射線照射部28の左側側面との間に設定されている。境界箇所40A、40Bのそれぞれと照射領域Rとの間は距離L1だけ離れている。境界箇所40A、40Bのそれぞれと放射線照射部28の側部との間は距離L2だけ離れている。これらの距離L1、L2は余裕寸法である。
第1変形例に係る放射線画像撮影装置10では、放射線保護ユニット40の主放射線保護部42と副放射線保護部44、46との境界箇所40A、40Bが、放射線の照射領域Rよりも放射線照射部28の側面側に設定されているので、放射線に対する保護範囲を確保することができる。一方、境界箇所40A、40Bが放射線照射部28の側面よりも放射線の照射領域R側に設定されており、副放射線保護部44、46が照射領域R側に収納されるので、副放射線保護部44、46の非保護位置における収納性を向上することができる。また、第1変形例に係る放射線保護ユニット40では、このような作用及び効果を奏することができる放射線画像撮影装置10を実現することができる。
なお、後述する第2変形例、第3変形例、第2実施の形態、第2実施の形態の変形例のそれぞれに係る放射線画像撮影装置及び放射線保護ユニットにおいて、第1変形例と同様に、好適な境界箇所が設定されてもよい。
(第2変形例)
図15を用いて第1実施の形態の第2変形例に係る放射線画像撮影装置及び放射線保護ユニットを説明する。第2変形例は、放射線保護ユニットの回転機構及び保持解除機構の変形例であり、主放射線保護部の両側部に配設された副放射線保護部が連動せずにそれぞれ独立に可動する例を説明するものである。
図15に示されるように、第2変形例に係る放射線画像撮影装置10では、放射線保護ユニット40の回転機構54の第1回転軸56がその軸方向において第1回転軸56Bと第2回転軸56Cとに分割されている。第1回転軸56Bの軸端部56Aは、主放射線保護部42の側部42D側から突出されており、収納機構60を介して副放射線保護部44に接続されている。一方、図示を省略したが、第2回転軸56Cの軸端部56Aは、主放射線保護部42の側部42E側から突出されており、同様に収納機構60を介して副放射線保護部46に接続されている(図2参照)。つまり、第1回転軸56B、第2回転軸56Cはそれぞれ独立に回転する構成とされており、それ以外の第1弾性材58等の回転機構54の構成は第1実施の形態の回転機構54の構成と同様である。
保持解除機構70では、操作部72の操作レバー72Cと対向する箇所において回転板72Aにピン74Dが設けられている。このピン74Dに、連結部74Aの一端に形成された円弧状の長孔74Eと、連結部74Bの一端に形成された円弧状の長孔74Fとが係合されている。図15中、操作レバー72Cにより回転板72Aを時計回りに回転させると、連結部74Aが矢印C1方向へ移動し、保持解除部76による被保持部44Gの保持が解除される。これにより、副放射線保護部44が保護位置から非保護位置へ自動的に移動する構成とされている。また、操作レバー72Cにより回転板72Aを反時計回りに回転させると、連結部74Bが矢印C2方向へ移動し、同様に副放射線保護部46が保護位置から非保護位置へ自動的に移動する構成とされている。
第2変形例に係る放射線画像撮影装置10では、放射線保護ユニット40の副放射線保護部44、46のそれぞれが独立に可動される構成とされているので、放射線に対する保護範囲の段階的な切替を可能とすることができる。詳しく説明すると、放射線保護ユニット40は、副放射線保護部44、46の双方を保護位置に設定した拡大された保護範囲と、いずれか一方を保護位置、いずれか他方を非保護位置に設定した中間的な保護範囲と、双方を非保護位置に設定した縮小された保護範囲とに切替可能となる。また、第2変形例に係る放射線保護ユニット40では、このような作用及び効果を奏することができる放射線画像撮影装置10を実現することができる。
(第3変形例)
図16〜図18を用いて第1実施の形態の第3変形例に係る放射線画像撮影装置及び放射線保護ユニットを説明する。第3変形例は、放射線保護ユニットの回転機構の変形例であり、副放射線保護部の可動機構そのものの構成を簡素化した例を説明するものである。
図16に示されるように、第3変形例に係る放射線画像撮影装置10は、第1実施の形態に係る放射線保護ユニット40と同様の放射線保護ユニット90を備えている。この放射線保護ユニット90は、放射線照射部28に着脱自在に取付けられた主放射線保護部92と、この主放射線保護部92の左右両側部に配設された副放射線保護部94、96とを備えている。図16に示される副放射線保護部94、96はいずれも保護位置に設定されている。
図17及び図18に示されるように、放射線保護ユニット90では、主放射線保護部92の側部にこの主放射線保護部92の上縁に沿う方向(X方向)を軸方向とする第1回転軸98が設けられている。副放射線保護部94、96は、いずれも第1回転軸98に接続されており、この第1回転軸98を回転中心として、保護位置と非保護位置との間で回転する構成とされている。図17に示される副放射線保護部94、96は、いずれも主放射線保護部92の上方側の非保護位置に設定されている。なお、非保護位置は、第1実施の形態に係る放射線保護ユニット40の非保護位置、すなわち主放射線保護部42の後方側としてもよい。
第3変形例に係る放射線画像撮影装置10では、副放射線保護部94、96は、主放射線保護部92の側部に設けられた第1回転軸98を回転中心として、回転する構成とされている。このため、副放射線保護部94、96は、主放射線保護部92に対して回転させるだけで、保護位置と非保護位置との間で移動される。従って、放射線画像撮影装置10によれば、放射線に対する保護範囲の拡大及び縮小を簡易に行うことができる。
また、第3変形例に係る放射線画像撮影装置10では、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10の回転機構54に対して、第1回転軸98だけの簡易な構成で副放射線保護部94、96の可動が可能とされている。このため、放射線画像撮影装置10の構造を簡素化することができる。更に、第3変形例に係る放射線画像撮影装置10では、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10の収納機構60も備えていないので、より一層の簡素化を実現することができる。また、第3変形例に係る放射線保護ユニット90では、このような作用及び効果を奏することができる放射線画像撮影装置10を実現することができる。
[第2実施の形態]
図19〜図21を用いて、本発明の第2実施の形態に係る放射線画像撮影装置及び放射線保護ユニットを説明する。第2実施の形態は、放射線保護ユニットの回転機構の変形例であり、副放射線保護部の可動方向を変えた例を説明するものである。
(放射線保護ユニットの構成)
図19に示されるように、第2実施の形態に係る放射線画像撮影装置10は、第1実施の形態に係る放射線保護ユニット40と同様の放射線保護ユニット100を備えている。この放射線保護ユニット100は、放射線照射部28に着脱自在に取付けられた主放射線保護部102と、この主放射線保護部102の左右両側部に配設された副放射線保護部104、106とを備えている。図19に示される副放射線保護部104、106はいずれも保護位置に設定されている。
(主放射線保護部の構成)
図20に示されるように、放射線保護ユニット100の主放射線保護部102は、第1実施の形態における主放射線保護部42と同様に、上部102B、下部102C、側部102D、102Eを有する板材からなる保護部本体102Aを備えている。上部102Bの上面は放射線照射部28の底面28Dの形状(図3参照)に合わせて水平方向にフラットな形状とされている。この上部102Bに被取付部50が配設されており、被取付部50は被ガイド部102Gと被係合部102Hとを備えている。下部102C、側部102D、102Eのそれぞれは、放射線保護ユニット40の下部42C、側部42D、42Eのそれぞれと同様に曲面状とされている。また、主放射線保護部102は、放射線保護ユニット40の主放射線保護部42と同等の材料により製作されている。
(副放射線保護部の構成)
図20に示されるように、副放射線保護部104は、第1実施の形態における副放射線保護部44と同様に、上部104B、下部104C、側部104D、104Eを有する三日月状の板材からなる保護部本体104Aを備えている。また、副放射線保護部106は、第1実施の形態における副放射線保護部46と同様に、上部106B、下部106C、側部106D、106Eを有する三日月状の板材からなる保護部本体106Aを備えている。副放射線保護部104、106は、いずれも放射線保護ユニット40の副放射線保護部44、46と同等の材料により製作されている。
(放射線保護ユニットの可動機構)
第2実施の形態に係る放射線画像撮影装置10は可動機構を備えている。この可動機構は、主放射線保護部102の側部102D及び側部102Eに放射線の照射軸に沿った方向を軸方向とする第3回転軸108A及び第3回転軸108Bを設けて構成されている。ここで、放射線の照射軸とは、図11〜図13に示される放射線の照射軸RCと同等である。
第3回転軸108Aは側部102Dのリブ部分をZ方向に突抜けて設けられており、第3回転軸108Aの上方側の一端は副放射線保護部104の上部104Bに接続され、下方側の他端は下部104Cに接続されている。これにより、副放射線保護部104は、第3回転軸108Aを回転中心として、図20に二点鎖線でかつ図21に実線で示されるように、保護位置と非保護位置との間で矢印F方向へ回転する構成とされている。つまり、副放射線保護部104は、主放射線保護部102の側部102Dの被検者側となる保護位置から主放射線保護部102の後方側に位置する非保護位置へ折曲がる構成とされている。
同様に、第3回転軸108Bは側部102Eのリブ部分をZ方向に突抜けて設けられており、第3回転軸108Bの上方側の一端は副放射線保護部106の上部106Bに接続され、下方側の他端は下部106Cに接続されている。これにより、副放射線保護部106は、第3回転軸108Bを回転中心として、図20及び図21に示されるように、保護位置と非保護位置との間で回転する構成とされている。副放射線保護部106は、主放射線保護部102の側部102Eの被検者側となる保護位置から主放射線保護部102の後方側に位置する非保護位置へ折曲がる構成とされている。第2実施の形態において、副放射線保護部104、106は、連動されておらず、それぞれ独立に可動する構成とされている。
(第2実施の形態の作用及び効果)
第2実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、副放射線保護部104、106は、主放射線保護部102の側部102D、102Eに設けられた第3回転軸108A、108Bを回転中心として、回転する構成とされている。第3回転軸108A、108Bは、放射線の照射軸に沿った方向、例えば垂直方向を軸方向としている。このため、副放射線保護部104、106は、主放射線保護部102に対して回転させるだけで、保護位置と非保護位置との間で移動される。従って、放射線に対する保護範囲の拡大及び縮小を簡易に実現することができる。
更に、第2実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、副放射線保護部104、106を保護位置と非保護位置との間で移動できる構成とされている。このため、副放射線保護部104、106が保護位置にあるとき、図13に示される照射角度の大きいトモシンセシス撮影が可能となる。また、副放射線保護部104、106が非保護位置にあるとき、図11に示される通常の撮影及び図12に示される照射角度の小さいトモシンセス撮影が可能となる。加えて、副放射線保護部104、106が前述の第1実施の形態における副放射線保護部44、46と同様の形状により構成されているので、非保護位置のどの位置にあるときでも、副放射線保護部104、106により放射線発生源28Bが塞がれない。このため、前述の図11に示される通常の撮影及び図12に示されるトモシンセス撮影が可能となる。
また、第2実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、副放射線保護部104、106は、主放射線保護部102の側部102D、102Eで折曲がる構成とされている。このため、副放射線保護部104、106は、主放射線保護部102に対して折曲がるだけで、保護位置と非保護位置との間で移動される。
更に、第2実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10の回転機構54に対して、第3回転軸108A、108Bだけの簡易な構成で副放射線保護部104、106の可動が可能とされている。このため、放射線画像撮影装置10の構造を簡素化することができる。更に、第2実施の形態に係る放射線画像撮影装置10では、第1実施の形態に係る放射線画像撮影装置10の収納機構60も備えていないので、より一層の簡素化を実現することができる。また、第2実施の形態に係る放射線保護ユニット100では、このような作用及び効果を奏することができる放射線画像撮影装置10を実現することができる。
(変形例)
図22〜図25を用いて、第2実施の形態の変形例に係る放射線画像撮影装置及び放射線保護ユニットを説明する。変形例は、放射線保護ユニットにおいて、保護位置における主放射線保護部と副放射線保護部とのガタツキを効果的に減少した例を説明するものである。
(放射線保護ユニットの構成)
図22に示されるように、変形例に係る放射線画像撮影装置10は、第1実施の形態に係る放射線保護ユニット40と同様の放射線保護ユニット110を備えている。この放射線保護ユニット110は、放射線照射部28に着脱自在に取付けられた主放射線保護部112と、この主放射線保護部112の左右両側部に配設された副放射線保護部114、116とを備えている。図22に示される副放射線保護部114、116はいずれも保護位置に設定されている。
(主放射線保護部の構成)
図24(A)〜図24(C)に示されるように、放射線保護ユニット110の主放射線保護部112は、第1実施の形態における主放射線保護部42と同様に、上部112B、下部112C、側部112D(側部42Eに対応する側部は省略)を有する板材からなる保護部本体112Aを備えている。ここでは、保護部本体112Aは、被検者側から見て左右方向(X方向)を長手方向とする矩形状で形成されている。また、詳細な構成を省略したが、主放射線保護部112は放射線照射部28に取付機構を介して着脱可能に取付けられている。また、主放射線保護部112は、放射線保護ユニット40の主放射線保護部42と同等の材料により製作されている。
(副放射線保護部の構成)
図24(A)〜図24(C)に示されるように、副放射線保護部114は、第1実施の形態における副放射線保護部44と同様に、上部114B、下部114C、側部114D、114Eを有し、ここでは半月状の板材からなる保護部本体114Aを備えている。つまり、保護部本体114Aの主放射線保護部112側の側部114Eはフラットな縦壁とされており、対向する側部114Dは外側へ突設された曲面状とされている。なお、各部の説明を省略するが、副放射線保護部116は、基本的に副放射線保護部114と同様の構成を備えており、中心線CL(図2参照)に対して副放射線保護部114と線対称形状とされている。
(放射線保護ユニットの可動機構)
変形例に係る放射線画像撮影装置10は、図23に示されるように、放射線保護ユニット110に可動機構を備えており、可動機構は、主放射線保護部112に対して副放射線保護部114、116を保護位置から非保護位置へ折曲げ可能な構成とされている。つまり、副放射線保護部114、116は、主放射線保護部112の側部112Dの保護位置と主放射線保護部112の後方側に位置する非保護位置との間で、矢印F方向へ可動する構成とされている。
図25(A)及び図25(B)には、主放射線保護部112の側部112Dと副放射線保護部114の側部114Eとに渡って配設された可動機構が示されている。この可動機構は、第3回転軸132と、ガイド部122を有する保護位置収納部120と、被ガイド部126を有する回動係合部124と、第2弾性材128とを主要な構成として備えている。第3回転軸132は、第2実施の形態における第3回転軸108Aに対応する回転軸であり、主放射線保護部112の側部112Dに放射線の照射軸(図11〜図13参照)に沿った方向を軸方向として設けられている。
回動係合部124は、副放射線保護部114の側部114Eに一体に構成されており、保護位置(図25(A)に示される状態)において主放射線保護部112の面方向(X方向)を長手方向とする平断面視で略矩状の輪郭形状で構成されている。回動係合部124の中央にはこの回動係合部124の長手方向と同一方向を長軸とする貫通された長穴130が設けられており、この長穴130には第3回転軸132が貫通されている。回動係合部124は、副放射線保護部114を保護位置から主放射線保護部112の面方向(図24(B)に示される矢印G方向)へ移動させると第3回転軸132に係合し、副放射線保護部114を非保護位置(図24(C)に示される矢印F方向)へ回動可能とする構成とされている。図25(A)に示されるように、被ガイド部126は、回動係合部124の背面側に設けられている。被ガイド部126は、副放射線保護部114を矢印G方向へ移動するとき(保護位置の保持状態を解除するとき)、ガイド部122に接触して案内される構成とされている。被ガイド部126は、平断面視で副放射線保護部114側から主放射線保護部112側に向かって縮径となるテーパ面により構成されている。
保護位置収納部120は、平断面視で副放射線保護部114側が開口された凹状を有しており、主放射線保護部112の側部112Dに一体に構成されている。保護位置収納部120は保護位置における副放射線保護部114を収納し保持する構成とされている。保護位置収納部120の内壁であって被ガイド部126に対応する部位にガイド部122が設けられており、このガイド部122は回動係合部124を矢印G方向に沿って案内する構成とされている。
第2弾性材128の一端は主放射線保護部112に接続されており、他端は回動係合部124に接続されている。この第2弾性材128は、回動係合部124を保護位置収納部120へ導くと共に、回動係合部124の被ガイド部126を保護位置収納部120のガイド部122に接触させる方向(図25(A)中、矢印H方向)へ付勢する作用を備えている。第2弾性材128としては、例えばコイルばねが使用されている。ここでは、第2弾性材128は上下方向に複数本配設されている。
なお、図示を省略したが、主放射線保護部112の側部112Dとは反対側の側部と副放射線保護部116の主放射線保護部112側の側部とに渡って、同様に可動機構が設けられている。
(変形例の作用及び効果)
変形例に係る放射線画像撮影装置10では、図25(A)及び図25(B)に示されるように、副放射線保護部114に回動係合部124が設けられている。回動係合部124は、副放射線保護部114を図24(A)及び図25(A)に示される保護位置から図24(B)に示される主放射線保護部112の面方向(矢印G方向)へ移動させると第3回転軸132に係合される。この係合がなされると、図24(C)及び図25(B)に示されるように、副放射線保護部114は非保護位置に回動可能とされる。
ここで、主放射線保護部112の側部112Dには、保護位置収納部120にガイド部122が設けられており、ガイド部122は回動係合部124を面方向(矢印G方向)に沿って案内する。一方、副放射線保護部114の側部114Eには、回動係合部124に被ガイド部126が設けられている。被ガイド部126は、副放射線保護部114を面方向に移動させるとき、ガイド部122に接触して案内される。そして、被ガイド部126をガイド部122に接触させる方向へ付勢する第2弾性材128が設けられている。このため、副放射線保護部114が保護位置にあるとき、ガイド部122と被ガイド部126とを接触する方向へ第2弾性材128が付勢されているので、ガイド部122と被ガイド部126とのガタツキが効果的に減少される。従って、主放射線保護部112に副放射線保護部114を安定に保持することができる。なお、主放射線保護部112と保護位置における副放射線保護部116との間でも同様の作用及び効果を奏することができる。また、変形例に係る放射線保護ユニット110では、このような作用及び効果を奏することができる放射線画像撮影装置10を実現することができる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明を複数の実施の形態並びに複数の変形例を用いて説明したが、本発明は、上記実施の形態並びに変形例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、本発明は、主放射線保護部の一方の側部に副放射線保護部を配設した放射線保護ユニットであってもよい。この場合、放射線照射部28の側部に配設された操作部(例えば図1中、符号28Cに相当する部位)に対応する側の主放射線保護部の側部に副放射線保護部が配設されることが好ましい。すなわち、操作部の操作性を損ねる場合に、副放射線保護部を保護位置から非保護位置や収納位置に可動することが可能となる。また、例えば、本発明は、トモシンセシス機能を持つマンモグラフィのみならず、放射線源を鉛直軸から傾けて撮影をするマンモグラフィ(例えば、特許文献1に示されるステレオ撮影機能を有するマンモグラフィ)にも適用可能である。
10 放射線画像撮影装置
16 撮影台
20 圧迫板
24 撮影面
28 放射線照射部
28B 放射線発生源
30 放射線検出パネル
40、90、100、110 放射線保護ユニット
42、92、102、112 主放射線保護部
42D、42E、102D、102E、112D 側部
44、46、94、96、104、106、114、116 副放射線保護部
50 被取付部
52 取付部
54 回転機構
56、56B、98 第1回転軸
58 第1弾性材
60 収納機構
62、56C 第2回転軸
64 被位置決め部
68 位置決め部
70 保持解除機構
80 補強材
108A、108B、132 第3回転軸
120 保護位置収納部
122 ガイド部
124 回動係合部
126 被ガイド部
128 第2弾性材

Claims (15)

  1. 被検者の乳房が載置可能とされる撮影面を有する撮影台と、
    前記撮影面と対向して配設され、前記撮影面へ放射線を照射する放射線照射部と、
    前記放射線照射部と前記撮影面との間の前記被検者側に配設され、かつ、前記放射線照射部の下端部に設けられ、前記被検者を前記放射線から保護する主放射線保護部と、
    当該主放射線保護部の側部に設けられ、当該主放射線保護部の上縁に沿う方向を軸方向とする第1回転軸と、
    前記側部に配設され、前記被検者を保護する保護位置と当該保護位置から退いた非保護位置との間で前記第1回転軸を回転中心として回転する副放射線保護部と、
    当該副放射線保護部の前記保護位置から前記非保護位置への回転力を前記第1回転軸に与える第1弾性材と、
    前記回転力に抗して前記側部での前記保護位置における前記副放射線保護部の保持及びこの保持の解除が可能とされる保持解除機構と、
    を備えた放射線画像撮影装置。
  2. 被検者の乳房が載置可能とされる撮影面を有する撮影台と、
    前記撮影面と対向して配設され、前記撮影面へ放射線を照射する放射線照射部と、
    前記放射線照射部と前記撮影面との間の前記被検者側に配設され、かつ、前記放射線照射部の下端部に設けられ、前記被検者を前記放射線から保護する主放射線保護部と、
    当該主放射線保護部の側部に設けられ、当該主放射線保護部の上縁に沿う方向を軸方向とする第1回転軸と、
    当該第1回転軸に設けられ、当該第1回転軸と交差する方向を軸方向とする第2回転軸と、
    前記側部に配設され、前記被検者を保護する保護位置と当該保護位置から退いた非保護位置との間で前記第1回転軸を回転中心として回転し、かつ、前記非保護位置と当該非保護位置よりも前記主放射線保護部の背面側の収納位置との間で前記第2回転軸を回転中心として回転する副放射線保護部と、
    前記非保護位置、前記収納位置の各々で前記副放射線保護部の回転位置を保持する回転位置保持機構と、
    を備えた放射線画像撮影装置。
  3. 被検者の乳房が載置可能とされる撮影面を有する撮影台と、
    前記撮影面と対向して配設され、前記撮影面へ放射線を照射する放射線照射部と、
    前記放射線照射部と前記撮影面との間の前記被検者側に配設され、かつ、前記放射線照射部の下端部に設けられ、前記被検者を前記放射線から保護する主放射線保護部と、
    当該主放射線保護部の側部に設けられ、当該主放射線保護部の上縁に沿う方向を軸方向とする第1回転軸と、
    前記側部に配設され、前記被検者を保護する保護位置と当該保護位置から退いた非保護位置との間で前記第1回転軸を回転中心として回転し、板状の保護部本体を有する副放射線保護部と、
    前記保護部本体と前記第1回転軸との接続箇所を補強する補強材と、
    を備えた放射線画像撮影装置。
  4. 前記第1回転軸に当該第1回転軸と交差する方向を軸方向とする第2回転軸が設けられており、
    前記副放射線保護部は、前記第2回転軸を回転中心として、前記非保護位置と当該非保護位置よりも前記主放射線保護部の背面側の収納位置との間で回転する構成とされている請求項1又は請求項3に記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記副放射線保護部の前記保護位置から前記非保護位置への回転力を前記第1回転軸に与える第1弾性材と、
    前記回転力に抗して前記側部での前記保護位置における前記副放射線保護部の保持及びこの保持の解除が可能とされる保持解除機構と、
    を更に備えた請求項2又は請求項3に記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記非保護位置、前記収納位置の各々で前記副放射線保護部の回転位置を保持する回転位置保持機構を更に備えた請求項4に記載の放射線画像撮影装置。
  7. 前記副放射線保護部は、板状の保護部本体と、当該保護部本体と前記第1回転軸との接続箇所を補強する補強材とを備えている請求項1又は請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
  8. 被検者の乳房が載置可能とされる撮影面を有する撮影台と、
    前記撮影面と対向して配設され、前記撮影面へ放射線を照射する放射線照射部と、
    前記放射線照射部と前記撮影面との間の前記被検者側に配設され、かつ、前記放射線照射部の下端部に設けられ、前記被検者を前記放射線から保護する主放射線保護部と、
    前記主放射線保護部の側部に設けられ、前記放射線の照射軸に沿った方向を軸方向とする第3回転軸と
    前記側部に配設され、前記被検者を保護する保護位置と当該保護位置から退いた非保護位置との間で前記第3回転軸を回転中心として回転する副放射線保護部と、
    当該副放射線保護部に設けられ、当該副放射線保護部を前記保護位置から前記主放射線保護部の面方向へ移動させると前記第3回転軸に係合し、前記副放射線保護部を前記非保護位置へ回動可能とする回動係合部と、
    前記側部に設けられ、前記回動係合部を前記面方向に沿って案内するガイド部と、
    前記回動係合部に設けられ、前記副放射線保護部を前記面方向へ移動させるとき、前記ガイド部に接触して案内される被ガイド部と、
    当該被ガイド部を前記ガイド部に接触させる方向へ付勢する第2弾性材と、
    を備えた放射線画像撮影装置。
  9. 前記副放射線保護部は、前記主放射線保護部の前記側部の前記被検者側となる前記保護位置から前記主放射線保護部の後方側に位置する前記非保護位置へ折曲がる構成とされている請求項8に記載の放射線画像撮影装置。
  10. 前記副放射線保護部は、前記主放射線保護部の両側部にそれぞれ配設されている請求項1〜請求項9のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  11. 前記主放射線保護部は、前記放射線照射部の前記下端部に着脱自在に設けられている請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  12. 前記主放射線保護部と前記副放射線保護部との境界箇所が、被検者側から見て前記放射線の照射領域と前記放射線照射部の側面との間に設定されている請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の放射線画像撮影装置。
  13. 上記請求項1に記載の放射線画像撮影装置に設けられる前記主放射線保護部と、
    前記第1回転軸と、
    前記副放射線保護部と、
    前記第1弾性材と、
    前記保持解除機構と、
    を備えた放射線保護ユニット。
  14. 上記請求項2に記載の放射線画像撮影装置に設けられる前記主放射線保護部と、
    前記第1回転軸と、
    前記第2回転軸と、
    前記副放射線保護部と、
    前記回転位置保持機構と、
    を備えた放射線保護ユニット。
  15. 上記請求項3に記載の放射線画像撮影装置に設けられる前記主放射線保護部と、
    前記第1回転軸と、
    前記副放射線保護部と、
    前記補強材と、
    を備えた放射線保護ユニット。
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