JP2017046974A - 乳房撮影装置 - Google Patents

乳房撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017046974A
JP2017046974A JP2015173283A JP2015173283A JP2017046974A JP 2017046974 A JP2017046974 A JP 2017046974A JP 2015173283 A JP2015173283 A JP 2015173283A JP 2015173283 A JP2015173283 A JP 2015173283A JP 2017046974 A JP2017046974 A JP 2017046974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
breast
unit
subject
mammography
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015173283A
Other languages
English (en)
Inventor
哲雄 島田
Tetsuo Shimada
哲雄 島田
辻井 修
Osamu Tsujii
修 辻井
好教 平野
Yoshinori Hirano
好教 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2015173283A priority Critical patent/JP2017046974A/ja
Publication of JP2017046974A publication Critical patent/JP2017046974A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】 CT撮影と生検針を用いた生検を行うことができる乳房撮影装置を提供する。【解決手段】 放射線を発生させる放射線発生部10と、放射線発生部10から照射された放射線を検出する放射線検出部12とを有したガントリ30を備え、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させることが可能な乳房撮影装置であって、被検者の乳房に穿刺する生検針142を有した生検用装置140を備え、生検用装置140は、放射線発生部10に対して着脱可能に設置されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、放射線を用いて乳房撮影を行う乳房撮影装置に関する。
乳房撮影装置として、放射線を発生させる放射線発生部と放射線を検出する放射線検出部を回転部で回転させて乳房を撮影するCT装置がある。
乳房を挿入する開口を通る回転軸を挟んで対向配置されたX線発生部とX線検出器とが、その回転軸の周りに回転するように構成されたCT装置が示されている。(例えば、特許文献1)
特開2010−068929号公報
特許文献1のCT装置では、CT撮影しか行うことができず、生検針を用いた生検を行うことを考慮していない。
本発明は、CT撮影と生検針を用いた生検を行うことができる乳房撮影装置を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、放射線を発生させる放射線発生部と、前記放射線発生部から照射された放射線を検出する放射線検出部とを有したガントリを備え、前記放射線発生部と前記放射線検出部を対向させた状態で回転させることが可能な乳房撮影装置であって、被検者の乳房に穿刺する生検針を有した生検用装置を備え、前記生検用装置は、前記放射線発生部に対して着脱可能に設置されている。
本発明によれば、CT撮影と生検針を用いた生検を行うことが可能になる。
本発明の乳房撮影装置の外観を示す図。 CT撮影側から見た本発明の乳房撮影装置の外観を示す図。 本発明の乳房撮影装置の断面図。 マンモ撮影側から見た本発明の乳房撮影装置の外観を示す図。 本発明の乳房撮影装置の構成を示す図。 本発明の乳房撮影装置の上下駆動部の構成を示す図。 本発明の乳房撮影装置の回転駆動部による回転形態を示す図。 本発明の乳房撮影装置のガントリからフロントカバーが取り外された形態を示す図。 乳房を保護するための保護カバーが乳房保持部に設置された形態を示す図。 生体検査用の生検針を挿入させる開口部を有した保護カバーが乳房保持部に設置された形態を示す図。 保護カバーによる圧迫機構の一例を示す図。 放射線発生部に生検用装置が設置された形態を示す図。 乳房撮影装置の表示部に表示される生検針挿入支援画面を示す図。 フロントカバーに生検用装置が設置された形態を示す図。 支持機構を用いて生検用装置が設置された形態を示す図。
図1は、乳房撮影装置100の外観を示す図である。乳房撮影装置100は、マンモ撮影とCT撮影を行うことができる。マンモ撮影とCT撮影を行う際、被検者は立位である。立位とは、被検者は、床面に両足が置かれ、床面に立った状態である。つまり、乳房撮影装置100は、立位用の乳房撮影装置である。
乳房撮影装置100は、放射線を発生する放射線発生部10と、放射線発生部10から照射された放射線を検出する放射線検出部12と、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させることが可能である。撮影部102は、主に放射線発生部10と放射線検出部12とからなる。
そして、乳房撮影装置100における第1の側から被検者の撮影対象部位(乳房)を圧迫板14と放射線検出部12との間に挟んだ状態で撮影する。つまり、乳房撮影装置100は、マンモ撮影モードを有している。そして、乳房撮影装置100における第1の側と反対の第2の側から被検者の撮影対象部位(乳房)を放射線発生部10と放射線検出部12との間に挿入させた状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転させて撮影する。つまり、乳房撮影装置100は、CT撮影モードを有している。
乳房撮影装置100は、放射線発生部10と放射線検出部12を回転可能に支持するガントリ30と、床面に対してガントリ30を支持する支持脚部40を備えている。すなわち、ガントリ30は、撮影部102を回転可能に支持する。
マンモ撮影を行う場合、乳房撮影装置100における第1の側(図中右側)から被検者の撮影対象部位(乳房)を圧迫板14と放射線検出部12との間に挟んだ状態で撮影する。圧迫板14は、透明な材質であり、放射線を透過する材質である。具体的には、圧迫板14を上下動させることにより、被検者の乳房を圧迫板14と放射線検出部12との間に挟むことができる。圧迫板14と放射線検出部12との間に被検者の乳房を挟んだ状態で、放射線発生部10によって放射線を発生させる。放射線検出部12が被検者の乳房を透過した放射線を検出することにより、被検者の乳房を撮影することができる。乳房撮影装置100は、撮影された放射線データに基づいてマンモ画像を生成することができる。
CT撮影を行う場合、乳房撮影装置100における第1の側と反対の第2の側(図中左側)から被検者の撮影対象部位(乳房)を放射線発生部10と放射線検出部12との間に挿入する。そして、この状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転フレーム38で回転させて撮影する。具体的には、乳房撮影装置100のガントリ30には、被検者の乳房を挿入するための開口20が設置されている。被検者の乳房を開口20に挿入させた状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転フレーム38で回転させて撮影する。放射線発生部10と放射線検出部12を回転フレーム38で回転させている間、放射線発生部10によって放射線を発生させている。放射線検出部12は被検者の乳房を透過した放射線を検出することにより、被検者の乳房を撮影することができる。乳房撮影装置100は、撮影された放射線データを再構成することにより、CT画像を生成することができる。
乳房撮影装置100における第1の側は、マンモ撮影側であり、乳房撮影装置100における第2の側は、CT撮影側である。第1の側(マンモ撮影側)と第2の側(CT撮影側)を水平に結んだ線は、回転フレーム38の回転軸と略平行になる。また、第1の側(マンモ撮影側)と第2の側(CT撮影側)を水平に結んだ線は、略平板状のガントリ30の平面、若しくはフロントカバー26の平面と直交する。
乳房撮影装置100における第1の側(マンモ撮影側)と第2の側(CT撮影側)は、乳房撮影装置100の略平板状のガントリ30、フロントカバー26、撮影部102によって、分割される領域である。
ここで、図2〜図4を用いて、乳房撮影装置100を具体的に説明する。図2は、CT撮影側から見た乳房撮影装置100の外観を示す図である。図3は、乳房撮影装置100の断面図である。乳房撮影装置100の断面図は、図2の乳房撮影装置100の鉛直方向に伸びる中心線(一点鎖線)による断面図である。図4は、マンモ撮影側から見た乳房撮影装置100の外観を示す図である。
図2に示すように、CT撮影側のガントリ30には、CT撮影時に回転する放射線発生部10と放射線検出部12から被検者を保護するフロントカバー26が設置されている。フロントカバー26は、CT撮影を行う被検者の乳房を挿入するための開口20を有している。また、CT撮影側のガントリ30には、CT撮影を行う被検者が把持するための複数の把持部22a、22b、22c、22dが設置されている。複数の把持部22a、22b、22c、22dは、凹形状で形成されている。また、CT撮影側の支持脚部40には、CT撮影を行う被検者の足を挿入するための切り欠き部48が設置されている。
図4に示すように、マンモ撮影側のガントリ30には、マンモ撮影を行う被検者の乳房を圧迫する圧迫板14が設置されている。また、マンモ撮影側のガントリ30には、被検者を不要な被曝から保護するための保護板4が設置されている。また、マンモ撮影側のガントリ30には、マンモ撮影を行う被検者が把持するための把持部70が設置されている。把持部70は、凸形状で形成されている。また、マンモ撮影側の支持脚部40には、マンモ撮影を行う被検者の足を挿入するための切り欠き部48が設置されていない。
図5は、乳房撮影装置100の構成図を示すものである。乳房撮影装置100は、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転させる回転駆動部112を備えている。また、乳房撮影装置100は、圧迫板14を上下動させる圧迫板駆動部114と、支持脚部40に対してガントリ30を上下動させる上下駆動部116とを備えている。
乳房撮影装置100は、放射線発生部10と、放射線検出部12と、回転駆動部112と、圧迫板駆動部114と、上下駆動部116とをそれぞれ制御する制御部110を備えている。また、乳房撮影装置100は、制御部110に対して指示を伝達する操作部50、52と操作卓90とを備えている。ガントリ30には、乳房撮影装置100を操作する操作部50が設置され、放射線検出部12を支持する支持台2には、操作部50と同じ機能を持つ操作部52が設置される。また、操作卓90は撮影室外に設置されている。
また、支持台2には、被検者の情報、放射線検出部12bの高さ情報、放射線発生部10bの線量情報、圧迫板14による圧迫情報(N)のいずれか1つを表示する表示部が設置されていてもよい。
放射線発生部10は、図示はしないが、主に電子を発生する電子放出源、ターゲットを備えている。電子放出源で発生した電子は、陰極と陽極との間の電位差により、ターゲット側に放出される。ターゲットは電子の衝突により放射線を発生する部材である。ターゲットから放射された放射線は、コーンビーム形状に成形されて外部に向けて照射される。制御部110は、放射線発生部10の撮影条件を制御することができる。
放射線検出部12は、被検者を透過した放射線を光電変換素子によって検出し、電気信号として出力するものである。例えば、放射線検出部12は、被検者を透過した放射線を検出する変換パネル、蓄電部、放射線から電気信号に変換された情報を出力するためのI/F(インタフェース)等よりなる。I/F(インタフェース)によって、制御部110に電気信号を出力する。
<ガントリ>
図2〜図4に示すように、ガントリ30は、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させるためのリング状の回転フレーム38と、回転フレーム38を回転可能に支持するリング状の固定フレーム30aとを有している。また、ガントリ30は、固定フレーム30aに連結された長円筒状の長円筒部30bを有している。回転フレーム38と固定フレーム30aは、放射線発生部10と放射線検出部12を回転する回転部と称することもできる。固定フレーム30aと長円筒部30bは一体形成されている。固定フレーム30aの方が長円筒部30bよりも上部に位置している。長円筒部30bは、ガントリ30を床面に対して支持する支持脚部40と連結されている。
ガントリ30は、被検者が立位撮影を行うことができるように、鉛直方向に立設されている。放射線発生部10と放射線検出部12を回転する回転部(ガントリ30における回転フレーム38)の回転軸は水平方向である。
長円筒部30bは、支持脚部40における長円筒部42の外周を覆っている。つまり、支持脚部40における長円筒部42をガントリ30における長円筒部30bの内部に組み入れるようになっており、支持脚部40における長円筒部42とガントリ30における長円筒部30bは入れ子になっている。
乳房撮影装置100は、支持脚部40に対して長円筒部30bの上下動を行う上下駆動部116を備えている。すなわち、乳房撮影装置100は、ガントリ30の上下動を行う上下駆動部116を備えている。
図6は、ガントリ30を上下させる上下駆動部116の構成を示す図である。ガントリ30の内部と支持脚部40の内部は互いに中空になっている。ガントリ30の内部には、円形歯車82と、円形歯車82を回転可能に支持する支持する支持部80が設置されている。円形歯車82の回転軸は、水平面に対して平行である。支持部80は、円形歯車82の回転軸が水平面に対して平行となるように円形歯車82を支持する。ガントリ30の内部には、図示はしないが、円形歯車82を回転させる駆動部(モータ)を備えている。
また、支持脚部40の内部には、平板状の棒部材84と、棒部材84を支持する支持部86が設置されている。平板状の棒部材84は、支持脚部40の長手方向(上下方向)に沿って設置されている。支持脚部40の長手方向は、水平面に対して直交する方向である。平板状の棒部材84は、支持脚部40の内部とガントリ30の内部をまたがって設置されている。なお、乳房撮影装置100は、ガントリ30における長円筒部30bと支持脚部40における長円筒部42の間の隙を埋め、ガントリ30における長円筒部30bと支持脚部40における長円筒部42のがたつきを抑えるための緩衝材88を備えてもよい。
円形歯車82と棒部材84は、互いに噛み合っている。駆動部(モータ)によって、円形歯車82に回転力を加えると棒部材84を上下動させることができる。具体的には、駆動部(モータ)によって、円形歯車82を左回りに回転させると、ガントリ30に対して棒部材84を下方向に移動させることができる。円形歯車82を左回りに回転させると、円形歯車82を支持する支持部80と、棒部材84を支持する支持部86との距離が遠くなる。このように、上下駆動部116における円形歯車82を左回りに回転させると、ガントリ30を上方向に移動させることができる。
また、駆動部(モータ)によって、円形歯車82を右回りに回転させると、ガントリ30に対して棒部材84を上方向に移動させることができる。円形歯車82を右回りに回転させると、円形歯車82を支持する支持部80と、棒部材84を支持する支持部86との距離が近くなる。このように、上下駆動部116における円形歯車82を右回りに回転させると、ガントリ30を下方向に移動させることができる。
以上、乳房撮影装置100は、上下駆動部116により、ガントリ30を上下動させることができる。ガントリ30を上下動させることにより、被検者の乳房の高さに合わせて、開口20の高さを調整することができる。
また、ガントリ30を上下動させることにより、被検者の乳房の高さに合わせて、圧迫板14と放射線検出部12との間に挟む高さを調整することができる。
なお、上下駆動部116は、上記のようにラックアンドピニオン方式の一例を示したが、カムフォロアとガイドレールの組合せなどの他の形態であってもよい。
<放射線発生部と放射線検出部>
乳房撮影装置100は、放射線を発生させる放射線発生部10と、放射線発生部10から照射された放射線を検出する放射線検出部12とを備え、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させることが可能である。
放射線発生部10と放射線検出部12は、ガントリ30の固定フレーム30aに対して回転する回転フレーム38に設置されている。ここでは、図3に示すように、乳房撮影装置100は、CT撮影用の放射線発生部10a及び放射線検出部12aと、マンモ撮影用の放射線発生部10b及び放射線検出部12bとをそれぞれ備えている。ガントリ30は、CT撮影用の放射線発生部10a及び放射線検出部12aと、マンモ撮影用の放射線発生部10b及び放射線検出部12bとをそれぞれ備えている。つまり、乳房撮影装置100は、CT撮影用とマンモ撮影用の2組の放射線発生部及び放射線検出部を備えている。
ガントリ30は、CT撮影用の放射線発生部10a及び放射線検出部12aを対向させ、マンモ撮影用の放射線発生部10b及び放射線検出部12bを対向させた状態で回転させるためのリング状の回転フレーム38を有している。
具体的には、CT撮影用として、回転フレーム38には放射線発生部10aと放射線検出部12aが設置されている。放射線検出部12aは、放射線検出部12aを支持する支持台2を介して回転フレーム38に設置されている。
マンモ撮影用として、回転フレーム38には放射線発生部10bと放射線検出部12bが設置されている。放射線検出部12bは支持台2を介して回転フレーム38に設置されている。
回転フレーム38はベアリング構造を有した軸受けを介して、ガントリ30の固定フレーム30aに連結されている。固定フレーム30aは、不動の状態であり、静止したフレームである。回転フレーム38は、回転駆動部112によって回転することができる。回転駆動部112は、回転フレーム38の回転軸が水平方向になるようにガントリ30内部に設置されている。
また、支持台2には、圧迫板14が上下動可能に設置されている。また、支持台2には、圧迫板14を上下させる回転つまみ54が設置されている。回転つまみ54を回転して圧迫板14を降下させることにより、被検者の乳房を圧迫板14と放射線検出部12bで挟み込むことができる。
このように、支持台2は回転フレーム38に設置され、支持台2は放射線検出部12aと放射線検出部12bと圧迫板14を支持する。回転駆動部112によって回転フレーム38を支持台2とともに回転させることにより、放射線検出部12aと放射線検出部12bを回転させることができる。また、回転駆動部112によって回転フレーム38を回転させることにより、放射線発生部10aと放射線発生部10bを回転させることができる。
図3に示すように、放射線発生部10aと放射線発生部10bは、ほぼ同じ高さに設置されている。放射線検出部12aは、放射線検出部12bよりも高い位置に設置されている。
言い換えれば、回転部(回転フレーム38)の回転軸に対して、放射線発生部10aと放射線発生部10bが同じ位置(同じ距離)となるように、放射線発生部10aと放射線発生部10bが設置されている。
また、回転部(回転フレーム38)の回転軸に対して、放射線検出部12aよりも放射線検出部12bの方が外側に位置するように、放射線検出部12aと放射線検出部12bが設置されている。
CT撮影を行う際に用いる放射線発生部10aと放射線検出部12aの間の距離は、マンモ撮影を行う際に用いる放射線発生部10bと放射線検出部12bの間の距離よりも短い。
マンモ撮影を行う際、被検者の乳房が圧迫板14と放射線検出部12bで挟み込まれる。当該圧迫により、被検者の乳房が潰れて平板状になるため、放射線を照射する面積を増やしてFOV(Field of view:照射野)を確保しなければならない。そのため、マンモ撮影を行う際に用いる放射線検出部12bは、CT撮影を行う際に用いる放射線検出部12aよりも低い位置に設置されている。
照射野8は、マンモ撮影用の放射線発生部10bによる照射野である。放射線発生部10bからの照射野8が圧迫板14を含むように、放射線発生部10bと放射線検出部12bが設置されている。照射野8は、放射線発生部10bの焦点を頂点として広がる四角錐形状(コーンビーム形状)となっている。図3に示すように、照射野8の一側端(左側)は、鉛直方向となっており、照射野8の他側端(右側)は斜め方向になっている。被検者の乳房周囲(腋窩)を撮影するために、マンモ撮影を行う被検者側(左側)の照射野8の端部(照射野端部、照射野端面)が鉛直方向となるように、放射線発生部10bの照射野8が設定されている。
一方、CT撮影を行う際、回転フレーム38の大きさ、乳房撮影装置100(ガントリ30)全体の大きさがコンパクトになるように、放射線発生部10aと放射線検出部12aが設置されている。具体的には、放射線発生部10aと放射線検出部12aの間の距離をできるだけ短くなるように設置されている。乳房保持部34の直下に放射線検出部12aが設置されている。回転フレーム38によって放射線検出部12aを回転しても、放射線検出部12aが乳房保持部34に接触しない位置に放射線検出部12aが設置されている。
照射野6は、CT撮影用の放射線発生部10aによる照射野である。CT撮影を行う被検者の乳房は乳房保持部34上に保持されており、圧迫されていない。放射線発生部10aからの照射野6が乳房保持部34の先端部を含むように、放射線発生部10aと放射線検出部12aが設置されている。
照射野6は、放射線発生部10aの焦点を頂点として広がる四角錐形状(コーンビーム形状)となっている。図3に示すように、照射野6の一側端(右側)は、鉛直方向となっており、照射野6の他側端(左側)は斜め方向になっている。被検者の乳房周囲(腋窩)を撮影するために、CT撮影を行う被検者側(右側)の照射野6の端部(照射野端部、照射野端面)が鉛直方向となるように設定されている。
このように、マンモ撮影を行う被検者側(左側)の照射野8の端部(照射野端部、照射野端面)が鉛直方向となるように設定され、CT撮影を行う被検者側(右側)の照射野6の端部(照射野端部、照射野端面)が鉛直方向となるように設定されている。乳がんでは、乳房周囲(腋窩)への転移が起こる可能性がある。被検者の乳房周囲(腋窩)を撮影することができるように、CT撮影用の放射線発生部10aの照射野6とマンモ撮影用の放射線発生部10bの照射野8とがそれぞれ設定されている。
なお、CT撮影を行う際、FOV(Field of view:照射野)を確保するために、CT撮影用の放射線発生部10aをマンモ撮影用の放射線発生部10bよりも高い位置に設置してもよい。CT撮影を行う際、放射線発生部10aは放射線を焦点から発生させながら、放射線発生部10aと放射線検出部12aの回転を行う。
以上、本発明の乳房撮影装置100は、放射線を発生させる第1の放射線発生部10aと、放射線を発生させる第2の放射線発生部10bとを備える。また、乳房撮影装置100は、第1の放射線発生部10aから照射された放射線を検出する第1の放射線検出部12aと、第2の放射線発生部10bから照射された放射線を検出する第2の放射線検出部12bとを備える。
そして、乳房撮影装置100における第1の側から被検者の撮影対象部位を圧迫板14と第1の放射線検出部12aとの間に挟んだ状態で第1の放射線発生部10aと第1の放射線検出部12aを用いて撮影する。また、乳房撮影装置100における第1の側と反対の第2の側から被検者の撮影対象部位を第2の放射線発生部10bと第2の放射線検出部12bとの間に挿入させた状態で第2の放射線発生部10bと第2の放射線検出部12bを回転させて撮影する。
このように、乳房撮影装置100は、CT撮影用とマンモ撮影用の2組の放射線発生部及び放射線検出部を備えている。よって、CT撮影を行う被検者の乳房とマンモ撮影を行う被検者の乳房のそれぞれに適したFOV(Field of view:照射野)を確保することができる。
<回転フレーム>
乳房撮影装置100は、回転フレーム38を介して放射線発生部10と放射線検出部12を回転させる回転駆動部112を備えている。放射線発生部10は、マンモ撮影用の放射線発生部10bとCT撮影用の放射線発生部10aを内部に有している。
図4は、乳房撮影装置100でCC(頭尾方向:Caranio Caudal view)のマンモ撮影を行う形態を示している。放射線発生部10b、圧迫板14、放射線検出部12bが鉛直方向に並ぶように回転フレーム38の位置が設定されている。
回転つまみ54を回転させることにより、圧迫板14を移動させ、圧迫板14と放射線検出部12bとの距離を調整することができる。圧迫板14の移動により、被検者の乳房を圧迫することができる。図4に示すCCのマンモ撮影において、圧迫板14と放射線検出部12bとの間に配置された乳房は、圧迫板14と放射線検出部12bとの間で圧迫されて放射線撮影される。
回転駆動部112は、固定フレーム30aの内部に設置されている。回転駆動部112には、連結部材(例えば、ベルト)を介して回転フレーム38が回転可能に接続されている。また、固定フレーム30aと回転フレーム38の間隙にはベアリングが設定されている。回転駆動部112の駆動により、回転フレーム38は固定フレーム30aに対して回転する。
図7は、乳房撮影装置100の回転駆動部112によって、放射線発生部10bと放射線検出部12bを回転させた回転形態を示す図である。乳房撮影装置100でMLO(内外斜方向:Mediolateral Oblique view)のマンモ撮影を行う場合は、図7に示すように、図4の状態から回転フレーム38を所定角度(例えば約65度)回転させて停止した状態とする。なお、回転フレーム38の停止状態の維持は、サーボでも行ってもブレーキで行ってもよい。図7に示すMLOのマンモ撮影において、圧迫板14と放射線検出部12bとの間に配置された乳房は、圧迫板14と放射線検出部12bとの間で圧迫されて放射線撮影される。
また、CT撮影を行う際、回転駆動部112の駆動により、回転フレーム38を固定フレーム30aに対して回転させる。具体的には、少なくとも180度、回転フレーム38を回転させる。回転フレーム38を回転させている時、放射線発生部10aは放射線を発生させ、放射線検出部12aは放射線を検出している。放射線検出部12は被検者の乳房を透過した放射線を検出することにより、被検者の乳房についてCT撮影を行うことができる。乳房撮影装置100は、撮影された放射線データを再構成することにより、CT画像を生成することができる。
<フロントカバー>
乳房撮影装置100のガントリ30にはフロントカバー26が着脱可能に設置されている。言い換えれば、フロントカバー26はリング状の固定フレーム30aに着脱可能に設置されている。具体的には、フロントカバー26の突起部が固定フレーム30aの枠体(溝部)に嵌合することにより、フロントカバー26が固定フレーム30aに装着される。
図2は、乳房撮影装置100のガントリ30にフロントカバー26が取り付けられた形態を示す。図8は、乳房撮影装置100のガントリ30からフロントカバー26が取り外された形態を示す。
図8に示すように、ガントリ30からフロントカバー26が取り外されると、操作者は、CT撮影側から回転フレーム38の中空部を経由して、マンモ撮影を行う被検者の乳房にアクセスすることができる。マンモ撮影において、乳房撮影装置100の放射線検出部12bと圧迫板14の間に配置された乳房について位置調整と圧迫調整を行うことができる。
ガントリ30における固定フレーム30aは、リング状であるため、フロントカバー26は円形である。フロントカバー26は、放射線発生部10と放射線検出部12の回転に対して不動となる部材に固定されていればよい。
フロントカバー26には被検者の乳房を挿入させるための開口20が設置されている。具体的には、図2に示すように、フロントカバー26の中心部には、被検者の乳房を挿入させるための円形の開口20が設置されている。
フロントカバー26は、放射線を遮蔽する遮蔽部材で構成される。CT撮影又はマンモ撮影の際、散乱した放射線がフロントカバー26を透過しないようになっている。つまり、CT撮影側に散乱した放射線が届かないようになっている。また、フロントカバー26は、半透明な部材である。フロントカバー26は半透明であるため、ガントリ30にフロントカバー26が設置されていても、CT撮影側から放射線発生部10や放射線検出部12の位置を確認することができる。
また、図3、図4に示すように、フロントカバー26には、開口20から挿入された乳房を保持するための保持台としての乳房保持部34が設置されている。乳房保持部34は、透明な部材であり、放射線を透過する部材である。乳房保持部34は、フロントカバー26の開口20の周囲に沿って形成されている。乳房保持部34は、フロントカバー26の開口20から撮影部102側に突出して形成されている。
乳房保持部34は中空であり、乳房の形状に合わせて湾曲している。乳房保持部34の一部(下側)は、お椀形状になっており、乳房保持部34の一部(上側)は開いた形態になっている。乳房保持部34は、操作者がマンモ撮影側から乳房にアクセスするための開口部34aを有している。
乳房保持部34は、乳房の下側を保持する形状となっている。乳房保持部34は、乳房の形状を保ったまま保持することができる。乳房保持部34は、乳房を圧迫はしない。
図4に示すように、乳房保持部34の一部(上側)は開いた形態になっているため、マンモ撮影側から操作者がCT撮影を行う被検者の乳房にアクセスすることができるようになっている。つまり、マンモ撮影側から操作者が乳房保持部34に保持された被検者の乳房にアクセスすることができるようになっている。
フロントカバー26に対して乳房保持部34は着脱可能になっている。ここでは、様々なサイズの形状の乳房保持部34を用意しておくことができる。つまり、操作者は乳房保持部34を複数用意しておくことがきる。例えば、被検者の乳房の大きさに応じて、乳房保持部34を取り替えることができる。
ガントリ30に固定されたフロントカバー26と乳房保持部34は、CT撮影中に回転する放射線発生部10や放射線検出部12と、被検者の空間を分離している。被検者の乳房は、乳房保持部34に保持されるので撮影中は固定されていることになる。
乳房保持部34がフロントカバー26の開口20の周囲に沿って接続された例を示したがこれに限られるものではない。たとえば、乳房保持部34は、ガントリ30の固定フレーム30aに連結されていてもよい。
また、ガントリ30には挿入部24aと挿入部24bが設置されている。挿入部24aと挿入部24bは、フロントカバー26を取り外す際に操作者の手を挿入する個所であり、ガントリ30の固定フレーム30aに沿って設置されている。挿入部24aと挿入部24bは、ガントリ30の固定フレーム30aの左右2箇所に設置されている。挿入部24aと挿入部24bは、ガントリ30の中心線(一点鎖線)に対して、線対称となるように設置されている。
操作者は、挿入部24aと挿入部24bに手を入れて、フロントカバー26を手前方向に引っ張ることにより、フロントカバー26を取り外すことができる。マンモ撮影の際にフロントカバー26を取り外すことにより、被検者の乳房へのアクセスが容易になる。
逆に、操作者は、ガントリ30の固定フレーム30aに対し、フロントカバー26を奥方向に押し込むことにより、フロントカバー26をガントリ30に取り付けることができる。
なお、フロントカバー26は、CT撮影を行う被検者側からは不透明であり、マンモ撮影側の操作者側からは透明であるようにしてもよい。被検者側からフロントカバー26を不透明とすることによりフロントカバー26越しに放射線発生部10や放射線検出部12が動くことによる恐怖心を回避することができる。
図2、図8に示すように、フロントカバー26には、CT撮影側に光を照射する第1照明部120が設置されている。例えば、フロントカバー26の円周方向に沿って、第1照明部120が設置されている。また、CT撮影側のガントリ30(固定フレーム30a、長円筒部30b)に第1照明部120が設置されていてもよい。すなわち、CT撮影側の乳房撮影装置100から光が照射されるように第1照明部120が設置されている。図2に示す乳房撮影装置100の手前側に光が照射されるようになっていればよい。第1照明部120から照射される光は、点灯形態、点滅形態どちらであってもよい。照明部については、図示はしないが、制御部110が制御する。
CT撮影を行う際には、制御部110は第1照明部120から光を照射させる。CT撮影を行う際には、第1照明部120によってCT撮影側へ光が照射される。よって、CT撮影を予定している被検者は、乳房撮影装置のどちら側で撮影するのかを認識することができる。
CT撮影中には、第1照明部120はCT撮影側に照射されていた光を消す。CT撮影中とは、放射線発生部10と放射線検出部12が回転してCT撮影が行われている期間である。つまり、CT撮影中には第1照明部120から光が照射されない。
放射線発生部10には、CT撮影側に光を照射する第2照明部122が設置されている。制御部110は第2照明部122から光を照射させる。第2照明部122から照射される光は、点灯形態である。第2照明部122から照射される光が点灯形態であるため、放射線発生部10や放射線検出部12が回転していても、放射線発生部10や放射線検出部12の位置を確認できるようになっている。
また、フロントカバー26は半透明であるため、第2照明部122から照射される光はCT撮影側に照射されることになる。放射線発生部10と放射線検出部12が回転しているCT撮影中には、放射線発生部10は放射線を発生させるとともに、第2照明部122から光を照射する。操作者は、回転している放射線発生部10や放射線検出部12の位置をCT撮影側から確認することができる。よって、操作者は、放射線発生部10や放射線検出部12の位置をCT撮影側から確認することにより、どのくらい放射線発生部10が回転すればCT撮影が終了するかを認識することができる。なお、放射線発生部10には、CT撮影側に光を照射する第2照明部122が設置されている形態を示したが、放射線検出部12に第2照明部122を設置してもよい。
放射線発生部10と放射線検出部12が回転してCT撮影が終了すると、制御部110は第1照明部120から光を照射させる。第1照明部120によってCT撮影側へ光が照射される。よって、操作者と被検者は、CT撮影が終了したことを認識することができる。
また、図7に示すように、放射線発生部10、放射線検出部12、圧迫板14には、マンモ撮影側に光を照射する第3照明部124が設置されている。また、マンモ撮影側のガントリ30(固定フレーム30a、長円筒部30b)に第3照明部124が設置されていてもよい。すなわち、マンモ撮影側の乳房撮影装置から光が照射されるように第3照明部124が設置されている。図7に示す乳房撮影装置の手前側に光が照射されるようになっていればよい。第3照明部124から照射される光は、点灯形態、点滅形態どちらであってもよい。
マンモ撮影を行う際には、制御部110は第3照明部から光を照射させる。マンモ撮影を行う際には、第3照明部124によってマンモ撮影側へ光が照射される。よって、マンモ撮影を予定している被検者は、乳房撮影装置のどちら側で撮影するのかを認識することができる。
図9は、乳房保持部34に保持された被検者の乳房を保護するための保護カバー34bが乳房保持部34に設置された形態を示す。
乳房保持部34は、操作者がマンモ撮影側から乳房にアクセスするための開口部34aを有している。乳房保持部34の上側は、開いている。
CT撮影を行う際、回転駆動部112の駆動により、放射線発生部10aと放射線検出部12aを回転させる。乳房保持部34は放射線検出部12aに近接して配置されているため、開口部34aの近傍を放射線検出部12aが通過することとなる。そのため、仮に開口部34aから乳房がはみ出ている場合、乳房保持部34に保持されている乳房が回転している放射線検出部12aと接触してしまう可能性がある。
そこで、本発明の乳房撮影装置100では、乳房保持部34に乳房を保護するための保護カバー34bを備える。乳房保持部34の開口部34aの外縁と保護カバー34bの外縁は一致している。乳房保持部34に保護カバー34bが嵌合して装着される。保護カバー34bは、乳房保持部34の下側の形状と同様に、お椀形状になっている。保護カバー34bによって、乳房保持部34の開口部34aを覆うことができる。つまり、保護カバー34bによって開口部34aから乳房がはみ出すことを制限することができる。よって、乳房保持部34に保持されている乳房が回転している放射線検出部12aと接触してしまう可能性を低減させることができる。
保護カバー34bは、保護カバー34bを取り外すための挿入部34cが設置されている。挿入部34cは、保護カバー34bを取り外す際に操作者の指を挿入する個所であり、保護カバー34bの外縁に設置されている。
操作者は、挿入部34cに指を入れて、保護カバー34bを手前方向に引っ張ることにより、保護カバー34bを取り外すことができる。CT撮影を行う前に保護カバー34bを取り外すことにより、CT撮影を行う被検者の乳房へのアクセスが容易になる。逆に、操作者は、乳房保持部34の開口部34aに対し、保護カバー34に押し込むことにより、保護カバー34bを取り付けることができる。
乳房保持部34は、被検者の乳房に合わせて、複数用意することもできる。例えば、複数の大きさ、形状に合わせて、複数の乳房保持部34を用意する。操作者が撮影の際に被検者の乳房を観察したり計測したりすることにより、操作者は、最適な乳房保持部34を選択して、フロントカバー26に対して設置することができる。
図10は、乳房保持部34に保持された被検者の乳房を保護するとともに、生体検査用の生検針を挿入させる開口部34eを有した保護カバー34dが乳房保持部34に設置された形態を示す。
乳房保持部34に保持された被検者の乳房を保護するための保護カバー34dが乳房保持部34に設置され、保護カバー34dは生検針142を挿入するための複数の開口部34eを有している。
保護カバー34dは、被検者の乳房を覆って保護することができる。また、保護カバー34dには、生体検査用の生検針を挿入させる開口部34eが複数設置されている。操作者は、複数の開口部34eの内、一つの開口部34eから生体検査用の生検針を挿入させて、生検を行う。
また、乳房撮影装置100では、生検が行われる際、保護カバー34dによって、被検者の乳房を圧迫する圧迫機構を備えている。圧迫機構により、図10に示す状態から、保護カバー34dを乳房保持部34側に押し込むことができる。操作者は、被検者の乳房を圧迫した(固定した)状態で、開口部34eから生体検査用の生検針を挿入させて、生検を行うことができる。
図11は、保護カバー34dによる圧迫機構の一例を示している。図11は、乳房保持部34と保護カバー34dの接触断面を示す。乳房保持部34と保護カバー34dは、ラッチ機構34fを有している。ラッチ機構34fは、乳房保持部34と保護カバー34dが互いに噛み合うことができる機構である。ラッチ機構34fによって保護カバー34dを乳房保持部34に押し込み固定することができる。ラッチ機構34fによって保護カバー34dが乳房保持部34から外れないようになっている。このように、保護カバー34dは外部からの圧力により保護カバー34内に押し込まれた際、乳房を圧迫した状態で維持することができる。
保護カバー34dを取り外す際、操作者は保護カバー34dを内側に撓ませ、乳房保持部34との噛み合いを解除する。乳房保持部34との噛み合いを解除すれば、ラッチ機構34fは機能しなくなるため、保護カバー34dを取り外すことができる。
以上、本発明の乳房撮影装置100のガントリ30には、CT撮影時に回転する放射線発生部10と放射線検出部12から被検者を保護するフロントカバー26が着脱可能に設置されている。また、フロントカバー26は、被検者の乳房を挿入するための開口20と、開口20から挿入された被検者の乳房を保持する乳房保持部34を有している。よって、CT撮影時に回転する放射線発生部10と放射線検出部12から被検者を保護することができる。
<生検>
図12は、放射線発生部10に生検用装置140が設置された形態を示す。生検用装置140は放射線発生部10に対して着脱可能である。生検用装置140は、被検者の乳房に穿刺する生検針142を有している。生検針142は生検用装置140に支持された支点を中心にして回転することができ、生検用装置140は、生検針142の角度を設定することができる。生検用装置140は回転フレーム38に設置されていてもよい。つまり、生検用装置140は、回転する構成要素に着脱可能に設置されている。生検用装置140は、吸盤、磁石等の着脱機構を有している。
図12に示すように、放射線発生部10には、生検用装置140を設置する際に用いる目盛144(指標)が付与されている。目盛144は、乳房保持部34若しくは保護カバー34dとの位置関係を示すものである。目盛144は、放射線発生部10に対して平面上に設置されている。目盛144は、放射線発生部10の縦方向と横方向に設置されている。操作者は、目盛144によって、生検用装置140の高さと奥行きを確認することができる。操作者は、目盛144を確認しながら、生検用装置140を設置することができる。
図13は、乳房撮影装置100の表示部に表示される生検針挿入支援画面200を示す。生検針挿入支援画面200は、生検針の挿入するシミュレーションを行うための画面である。操作者は、図13に示す生検針挿入支援画面200を用いて、生体を取得する生検針142の先端位置、挿入皮膚面、および乳房内を通過する経路を確認しながら設定する。被検者の乳房を乳房保持部34と保護カバー34dで固定した状態で撮影し、撮影された画像を生検針挿入支援画面200に表示する。ここでは、撮影された画像には、病変部205が含まれているとする。
表示部は、被検者の乳房を冠状断面201、横断面202、および矢状断面203で表示する。操作者は、生検針の軌跡209を変更しながら生検針の挿入経路209、生検針の先端を決定する。操作者は、マウス、キーボード、タッチパネル等を使用し、生検針挿入支援画面200を操作して生検針の軌跡209を設定する。表示部は、冠状断面201、横断面202、および矢状断面203に生検針の先端を表示して、生検針の位置をリアルタイムで変更することができる。また、表示部は、冠状断面201、横断面202、および矢状断面203以外に生検針に沿ったオブリーク画面を表示することができる。
また、表示部は、各種設定値を表示する設定値表示画面204を表示する。設定値表示画面204には、病変部の位置、生検針の位置、生検針の角度、放射線発生部10を含む回転部の角度が表示される。操作者は、設定値表示画面204に表示された生検針の位置、生検針の角度によって、どの位置から生検針を挿入すべきか把握することができる。操作者は、放射線発生部10のどの位置に生検用装置140を設置して、生検針の角度を設定すればいいのか、把握することができる。生検用装置140を設置した後は、操作者は設定値表示画面204に表示された数値を頼りに生検針の位置を決定し、生検を実施することができる。
また、設定値表示画面204は、生検針の先端位置、生検針の角度に基づいて、放射線発生部10に付与された目盛144における、設置位置を特定する情報を表示してもよい。具体的には、制御部は、生検針の先端位置、生検針の角度と複数の開口部34eの位置関係から生検用装置140に支持された生検針の支点の位置を算出する。ここでは、制御部は、生検針の角度が最も小さくなる生検針の支点の位置を算出する。制御部は、生検針の支点の位置から生検用装置140の位置を特定し、その位置に対応する目盛144の座標(位置)を算出する。制御部は、算出した座標(位置)を設定値表示画面204に表示させる。
また、設定値表示画面204は、生検針の先端位置、生検針の角度に基づいて、複数の開口部34eの内、一つの開口部34eを特定する情報を表示してもよい。操作者は、複数の開口部34eの内、一つの開口部34eから生体検査用の針を挿入させて、生検を行うことができる。
以上、乳房撮影装置は、被検者の乳房に穿刺する生検針142を有した生検用装置140を備え、生検用装置140は、放射線発生部10に対して設置されている。よって、乳房撮影装置は、CT撮影と生検針を用いた生検を行うことができる。
図14は、フロントカバー26に生検用装置140が設置された形態を示す。生検用装置140はフロントカバー26に対して着脱可能である。つまり、生検用装置140は、静止している構成要素に着脱可能に設置されている。生検用装置140は、放射線発生部10などの回転要素の障害にならないフロントカバー26に設置されている。生検用装置140は、吸盤、磁石等の着脱機構を有している。
図14に示すように、フロントカバー26には、生検用装置140を設置する際に用いる目盛146が付与されている。目盛146は、乳房保持部34若しくは保護カバー34dとの位置関係を示すものである。目盛146は、フロントカバー26に対して平面上に設置されている。目盛146は、フロントカバー26の縦方向と横方向にも設置されている。操作者は、目盛146によって、生検用装置140の高さと奥行きを確認することができる。操作者は、目盛146を確認しながら、生検用装置140を設置することができる。
フロントカバー26は、生検用装置140の設置を容易にする窪み等のエンボス構造を持つことができる。また、設定値表示画面204は、生検針の先端位置、生検針の角度に基づいて、放射線発生部10に付与された目盛146における、設置位置を特定する情報を表示してもよい。
以上、ガントリ30には、CT撮影時に回転する放射線発生部と放射線検出部から被検者を保護するフロントカバー26が設置される。乳房撮影装置は、被検者の乳房に穿刺する生検針142を有した生検用装置140を備え、生検用装置140は、フロントカバー26に対して着脱可能に設置されている。よって、乳房撮影装置は、CT撮影と生検針を用いた生検を行うことができる。
図15は、乳房撮影装置の外部において、支持機構141を用いて生検用装置140が設置された形態を示す。図15に示すように、生検用装置140を乳房撮影装置の外部に別途用意した支持機構141は、床面に設置されている。床面には、支持機構141を設置する位置を示す座標もしくは複数の固定位置を付与することができる。床面は、支持機構141の設置を容易にする窪み等のエンボス構造を持つこともできる。また、設定値表示画面204は、支持機構141および生検用装置140の取り付け位置を表示する。操作者は、その数値にしたがって生検用装置140を設置して生検を実施することができる。
以上、被検者の乳房に穿刺する生検針142を有した生検用装置140と、生検用装置140を床面に対して支持する支持機構141を備えている。よって、乳房撮影装置は、CT撮影と生検針を用いた生検を行うことができる。
10(10a、10b) 放射線発生部
12(12a、12b) 放射線検出部
14 圧迫板
20 開口
22a、22b、22c、22d CT撮影側の把持部
26 フロントカバー
30 ガントリ
30a 固定フレーム
30b 長円筒部
34 乳房保持部
40 支持脚部
42 長円筒部
46 台座部
48 切り欠き部
50 操作部
70 マンモ撮影側の把持部
140 生検用装置

Claims (9)

  1. 放射線を発生させる放射線発生部と、前記放射線発生部から照射された放射線を検出する放射線検出部とを有したガントリを備え、前記放射線発生部と前記放射線検出部を対向させた状態で回転させることが可能な乳房撮影装置であって、
    被検者の乳房に穿刺する生検針を有した生検用装置を備え、前記生検用装置は、前記放射線発生部に対して着脱可能に設置されていることを特徴とする乳房撮影装置。
  2. 前記ガントリには、CT撮影時に回転する前記放射線発生部と前記放射線検出部から被検者を保護するフロントカバーが設置され、前記フロントカバーは、被検者の乳房を挿入するための開口と、前記開口から挿入された被検者の乳房を保持する乳房保持部を有していることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  3. 前記乳房保持部に保持された被検者の乳房を保護するための保護カバーが前記乳房保持部に設置され、前記保護カバーは前記生検針を挿入するための複数の開口部を有していることを特徴とする請求項2に記載の乳房撮影装置。
  4. 前記保護カバーによって、被検者の乳房を圧迫する圧迫機構を備えていることを特徴とする請求項3に記載の乳房撮影装置。
  5. 前記放射線発生部には、前記生検用装置を設置する際に用いる目盛が付与されていることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  6. 放射線を発生させる放射線発生部と、前記放射線発生部から照射された放射線を検出する放射線検出部とを有したガントリを備え、前記放射線発生部と前記放射線検出部を対向させた状態で回転させることが可能な乳房撮影装置であって、
    被検者の乳房に穿刺する生検針を有した生検用装置を備え、前記ガントリには、CT撮影時に回転する前記放射線発生部と前記放射線検出部から被検者を保護するフロントカバーが設置され、前記生検用装置は、前記フロントカバーに対して着脱可能に設置されていることを特徴とする乳房撮影装置。
  7. 前記フロントカバーは、被検者の乳房を挿入するための開口と、前記開口から挿入された被検者の乳房を保持する乳房保持部を有していることを特徴とする請求項6に記載の乳房撮影装置。
  8. 前記フロントカバーには、前記生検用装置を設置する際に用いる目盛が付与されていることを特徴とする請求項6に記載の乳房撮影装置。
  9. 放射線を発生させる放射線発生部と、前記放射線発生部から照射された放射線を検出する放射線検出部とを有したガントリを備え、前記放射線発生部と前記放射線検出部を対向させた状態で回転させることが可能な乳房撮影装置であって、
    被検者の乳房に穿刺する生検針を有した生検用装置と、前記生検用装置を床面に対して支持する支持機構を備えていることを特徴とする乳房撮影装置。
JP2015173283A 2015-09-02 2015-09-02 乳房撮影装置 Pending JP2017046974A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015173283A JP2017046974A (ja) 2015-09-02 2015-09-02 乳房撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015173283A JP2017046974A (ja) 2015-09-02 2015-09-02 乳房撮影装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017046974A true JP2017046974A (ja) 2017-03-09

Family

ID=58280728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015173283A Pending JP2017046974A (ja) 2015-09-02 2015-09-02 乳房撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017046974A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168623A1 (en) * 2017-03-14 2018-09-20 Canon Kabushiki Kaisha Radiation imaging apparatus
CN108685587A (zh) * 2017-03-30 2018-10-23 富士胶片株式会社 乳房x射线摄影装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018168623A1 (en) * 2017-03-14 2018-09-20 Canon Kabushiki Kaisha Radiation imaging apparatus
CN108685587A (zh) * 2017-03-30 2018-10-23 富士胶片株式会社 乳房x射线摄影装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6618304B2 (ja) 乳房撮影装置
US7957503B2 (en) Medical breast-image capturing apparatus
JP6525768B2 (ja) 乳房撮影装置
JP5921462B2 (ja) 放射線遮蔽ユニット、放射線画像撮影装置及び放射線画像撮影方法
US10064592B2 (en) Computed tomographic mammography apparatus
JP5659976B2 (ja) 乳房検診用放射線撮影装置
US20090225935A1 (en) Device and method to generate digital x-ray images of a sample
CN107307877A (zh) X射线诊断装置
JP2017012408A (ja) 乳房撮影装置、乳房撮影装置の制御方法、およびプログラム
KR20120002359A (ko) 자동 콜리메이터 제어와 방사선 촬상 시스템의 위치결정 방법 및 장치
US10531849B2 (en) Radiographic imaging apparatus, radiographic imaging system, radiographic imaging method, and storage medium
JP2017046974A (ja) 乳房撮影装置
JP2017012448A (ja) 乳房撮影装置
JP2018086198A (ja) 乳房撮影装置、ct装置
US20180064408A1 (en) Radiation imaging apparatus, radiation imaging system, radiation imaging method, and computer-readable medium
JP2017012447A (ja) 乳房撮影装置
JP2017012449A (ja) 乳房撮影装置
US20180344278A1 (en) Cephalo x-ray image acquisition device capable of acquiring three-dimensional facial optical image and cephalo x-ray image
JP6029730B2 (ja) 放射線画像撮影方法
JP4876955B2 (ja) 表示制御装置及びpet/ct装置
JP6463110B2 (ja) 乳房撮影用ct装置
JP2020058630A (ja) X線ctシステム
KR101588574B1 (ko) 입체정위 생검을 위한 생검 니들 가이딩 장치, 이를 구비한 영상 촬영 장치 및 이를 이용한 생검 채취 방법
KR101615001B1 (ko) 천장형 엑스선 촬영장치 및 그 제어방법
JP2018079149A (ja) 乳房撮影装置、撮影装置、画像処理装置及び画像処理方法