JP2017012448A - 乳房撮影装置 - Google Patents

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哲雄 島田
Tetsuo Shimada
哲雄 島田
辻井 修
Osamu Tsujii
修 辻井
博 小松
Hiroshi Komatsu
博 小松
咲子 山口
Sakiko Yamaguchi
咲子 山口
信博 竹内
Nobuhiro Takeuchi
信博 竹内
高宏 野口
Takahiro Noguchi
高宏 野口
ひとみ 小笠原
Hitomi Ogasawara
ひとみ 小笠原
千冬 稲垣
Chifuyu Inagaki
千冬 稲垣
好教 平野
Yoshinori Hirano
好教 平野
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【課題】 患者の乳房を適切に保持した状態でマンモ撮影とCT撮影の両方の撮影を行うことができる乳房撮影装置を提供する。【解決手段】 放射線を発生させる放射線発生部10と、放射線発生部10から照射された放射線を検出する放射線検出部12とを有したガントリ30を備え、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させることが可能な乳房撮影装置であって、第1の側のガントリ30には、被検者が把持する第1の把持部70が設けられ、第1の側と反対の第2の側のガントリ30には、第1の把持部70と形状が異なる第2の把持部22が設けられている。【選択図】 図1

Description

本発明は、放射線を用いて乳房撮影を行う乳房撮影装置に関する。
乳房撮影装置として、放射線を発生させる放射線発生部と放射線を検出する放射線検出部を用いて乳房を撮影する装置がある。
また、同じ乳房撮影装置でマンモ撮影とCT撮影の両方の撮影を行うことが行われている。(例えば、特許文献1)
特表2013−538668公報
特許文献1の乳房撮影装置では、CT撮影を行う場合、2つのプレートとの間で、患者の乳房を固定している。よって、乳房を適切に保持した状態で撮影を行うことが困難である。
本発明は、患者の乳房を適切に保持した状態でマンモ撮影とCT撮影の両方の撮影を行うことができる乳房撮影装置を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、放射線を発生させる放射線発生部と、放射線発生部から照射された放射線を検出する放射線検出部とを有したガントリを備え、放射線発生部と放射線検出部を対向させた状態で回転させることが可能な乳房撮影装置であって、第1の側のガントリには、被検者が把持する第1の把持部が設けられ、第1の側と反対の第2の側のガントリには、第1の把持部と形状が異なる第2の把持部が設けられている。
本発明によれば、患者の乳房を適切に保持した状態でマンモ撮影とCT撮影の両方の撮影を行うことができる。
本発明の乳房撮影装置の外観を示す図。 CT撮影側から見た本発明の乳房撮影装置の外観を示す図。 本発明の乳房撮影装置の断面図。 マンモ撮影側から見た本発明の乳房撮影装置の外観を示す図。 本発明の乳房撮影装置の構成を示す図。 本発明の乳房撮影装置の上下駆動部の構成を示す図。 本発明の乳房撮影装置の回転駆動部による回転形態を示す図。 本発明の乳房撮影装置のガントリからフロントカバーが取り外された形態を示す図。 乳房を保護するための保護カバーが乳房保持部に設置された形態を示す図。 本発明の乳房撮影装置の支持脚部を示す図。 CT撮影を行う被検者の撮影形態を示す図。 マンモ撮影を行う被検者の撮影形態を示す図。 本発明の乳房撮影装置の操作部のボタン構成を示す図。 本発明の乳房撮影装置の操作卓を示す図。
図1は、乳房撮影装置100の外観を示す図である。乳房撮影装置100は、マンモ撮影とCT撮影を行うことができる。マンモ撮影とCT撮影を行う際、被検者は立位である。立位とは、被検者は、床面に両足が置かれ、床面に立った状態である。つまり、乳房撮影装置100は、立位用の乳房撮影装置である。
乳房撮影装置100は、放射線を発生する放射線発生部10と、放射線発生部10から照射された放射線を検出する放射線検出部12と、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させることが可能である。撮影部102は、主に放射線発生部10と放射線検出部12とからなる。
そして、乳房撮影装置100における第1の側から被検者の撮影対象部位(乳房)を圧迫板14で挟んだ状態で撮影する。ここでは、撮影対象部位(乳房)を圧迫板14と放射線検出部12との間に挟む。なお、放射線検出部12の上面にグリッド(図示しない。)を備え、被検者の撮影対象部位(乳房)を圧迫板14とグリッドとの間に挟んだ状態で撮影してもよい。つまり、乳房撮影装置100は、マンモ撮影モードの第1の撮影手段を有している。そして、乳房撮影装置100における第1の側と反対の第2の側から被検者の撮影対象部位(乳房)を放射線発生部10と放射線検出部12との間に挿入させた状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転させて撮影する。つまり、乳房撮影装置100は、CT撮影モードの第2の撮影手段を有している。
乳房撮影装置100は、放射線発生部10と放射線検出部12を回転可能に支持するガントリ30と、床面に対してガントリ30を支持する支持脚部40を備えている。すなわち、ガントリ30は、撮影部102を回転可能に支持する。
マンモ撮影を行う場合、乳房撮影装置100における第1の側(図中右側)から被検者の撮影対象部位(乳房)を圧迫板14と放射線検出部12との間に挟んだ状態で撮影する。圧迫板14は、透明な材質であり、放射線を透過する材質である。具体的には、圧迫板14を上下動させることにより、被検者の乳房を圧迫板14と放射線検出部12との間に挟むことができる。圧迫板14と放射線検出部12との間に被検者の乳房を挟んだ状態で、放射線発生部10によって放射線を発生させる。放射線検出部12が被検者の乳房を透過した放射線を検出することにより、被検者の乳房を撮影することができる。乳房撮影装置100は、撮影された放射線データに基づいてマンモ画像を生成することができる。
CT撮影を行う場合、乳房撮影装置100における第1の側と反対の第2の側(図中左側)から被検者の撮影対象部位(乳房)を放射線発生部10と放射線検出部12との間に挿入する。そして、この状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転フレーム38で回転させて撮影する。具体的には、乳房撮影装置100のガントリ30には、被検者の乳房を挿入するための開口20が設置されている。被検者の乳房を開口20に挿入させた状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転フレーム38で回転させて撮影する。放射線発生部10と放射線検出部12を回転フレーム38で回転させている間、放射線発生部10によって放射線を発生させている。放射線検出部12は被検者の乳房を透過した放射線を検出することにより、被検者の乳房を撮影することができる。乳房撮影装置100は、撮影された放射線データを再構成することにより、CT画像を生成することができる。
乳房撮影装置100における第1の側は、マンモ撮影側であり、乳房撮影装置100における第2の側は、CT撮影側である。第1の側(マンモ撮影側)と第2の側(CT撮影側)を水平に結んだ線は、回転フレーム38の回転軸と略平行になる。また、第1の側(マンモ撮影側)と第2の側(CT撮影側)を水平に結んだ線は、略平板状のガントリ30の平面、若しくはフロントカバー26の平面と直交する。
乳房撮影装置100における第1の側(マンモ撮影側)と第2の側(CT撮影側)は、乳房撮影装置100の略平板状のガントリ30、フロントカバー26、撮影部102によって、分割される領域である。
ここで、図2〜図4を用いて、乳房撮影装置100を具体的に説明する。図2は、CT撮影側から見た乳房撮影装置100の外観を示す図である。図3は、乳房撮影装置100の断面図である。乳房撮影装置100の断面図は、図2の乳房撮影装置100の鉛直方向に伸びる中心線(一点鎖線)による断面図である。図4は、マンモ撮影側から見た乳房撮影装置100の外観を示す図である。
図2に示すように、CT撮影側のガントリ30には、CT撮影時に回転する放射線発生部10と放射線検出部12から被検者を保護するフロントカバー26が設置されている。フロントカバー26は、CT撮影を行う被検者の乳房を挿入するための開口20を有している。また、CT撮影側のガントリ30には、CT撮影を行う被検者が把持するための複数の把持部22a、22b、22c、22dが設置されている。複数の把持部22a、22b、22c、22dは、凹形状で形成されている。また、CT撮影側の支持脚部40には、CT撮影を行う被検者の足を挿入するための切り欠き部48が設置されている。
図4に示すように、マンモ撮影側のガントリ30には、マンモ撮影を行う被検者の乳房を圧迫する圧迫板14が設置されている。また、マンモ撮影側のガントリ30には、被検者を不要な被曝から保護するための保護板4が設置されている。また、マンモ撮影側のガントリ30には、マンモ撮影を行う被検者が把持するための把持部70が設置されている。把持部70は、凸形状で形成されている。また、マンモ撮影側の支持脚部40には、マンモ撮影を行う被検者の足を挿入するための切り欠き部48が設置されていない。
図5は、乳房撮影装置100の構成図を示すものである。乳房撮影装置100は、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転させる回転駆動部112を備えている。また、乳房撮影装置100は、圧迫板14を上下動させる圧迫板駆動部114と、支持脚部40に対してガントリ30を上下動させる上下駆動部116とを備えている。
乳房撮影装置100は、放射線発生部10と、放射線検出部12と、回転駆動部112と、圧迫板駆動部114と、上下駆動部116とをそれぞれ制御する制御部110を備えている。また、乳房撮影装置100は、制御部110に対して指示を伝達する操作部50、52と操作卓90とを備えている。ガントリ30には、乳房撮影装置100を操作する操作部50が設置され、放射線検出部12を支持する支持台2には、操作部50と同じ機能を持つ操作部52が設置される。また、操作卓90は撮影室外に設置されている。
また、支持台2には、被検者の情報、放射線検出部12bの高さ情報、放射線発生部10bの線量情報、圧迫板14による圧迫情報(N)のいずれか1つを表示する表示部が設置されていてもよい。
放射線発生部10は、図示はしないが、主に電子を発生する電子放出源、ターゲットを備えている。電子放出源で発生した電子は、陰極と陽極との間の電位差により、ターゲット側に放出される。ターゲットは電子の衝突により放射線を発生する部材である。ターゲットから放射された放射線は、コーンビーム形状に成形されて外部に向けて照射される。制御部110は、放射線発生部10の撮影条件を制御することができる。
放射線検出部12は、被検者を透過した放射線を光電変換素子によって検出し、電気信号として出力するものである。例えば、放射線検出部12は、被検者を透過した放射線を検出する変換パネル、蓄電部、放射線から電気信号に変換された情報を出力するためのI/F(インタフェース)等よりなる。I/F(インタフェース)によって、制御部110に電気信号を出力する。
<ガントリ>
図2〜図4に示すように、ガントリ30は、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させるためのリング状の回転フレーム38と、回転フレーム38を回転可能に支持するリング状の固定フレーム30aとを有している。なお、固定フレーム30aは円弧状であり、回転フレーム38の一部を回転可能に支持してもよい。また、ガントリ30は、固定フレーム30aに連結された長円筒状の長円筒部30bを有している。回転フレーム38と固定フレーム30aは、放射線発生部10と放射線検出部12を回転する回転部と称することもできる。固定フレーム30aと長円筒部30bは一体形成されている。固定フレーム30aの方が長円筒部30bよりも上部に位置している。長円筒部30bは、ガントリ30を床面に対して支持する支持脚部40と連結されている。
ガントリ30は、被検者が立位撮影を行うことができるように、鉛直方向に立設されている。放射線発生部10と放射線検出部12を回転する回転部(ガントリ30における回転フレーム38)の回転軸は水平方向である。
長円筒部30bは、支持脚部40における長円筒部42の外周を覆っている。つまり、支持脚部40における長円筒部42をガントリ30における長円筒部30bの内部に組み入れるようになっており、支持脚部40における長円筒部42とガントリ30における長円筒部30bは入れ子になっている。
乳房撮影装置100は、支持脚部40に対して長円筒部30bの上下動を行う上下駆動部116を備えている。すなわち、乳房撮影装置100は、ガントリ30の上下動を行う上下駆動部116を備えている。
図6は、ガントリ30を上下させる上下駆動部116の構成を示す図である。ガントリ30の内部と支持脚部40の内部は互いに中空になっている。ガントリ30の内部には、円形歯車82と、円形歯車82を回転可能に支持する支持する支持部80が設置されている。円形歯車82の回転軸は、水平面に対して平行である。支持部80は、円形歯車82の回転軸が水平面に対して平行となるように円形歯車82を支持する。ガントリ30の内部には、図示はしないが、円形歯車82を回転させる駆動部(モータ)を備えている。
また、支持脚部40の内部には、平板状の棒部材84と、棒部材84を支持する支持部86が設置されている。平板状の棒部材84は、支持脚部40の長手方向(上下方向)に沿って設置されている。支持脚部40の長手方向は、水平面に対して直交する方向である。平板状の棒部材84は、支持脚部40の内部とガントリ30の内部をまたがって設置されている。なお、乳房撮影装置100は、ガントリ30における長円筒部30bと支持脚部40における長円筒部42の間の隙を埋め、ガントリ30における長円筒部30bと支持脚部40における長円筒部42のがたつきを抑えるための緩衝材88を備えてもよい。
円形歯車82と棒部材84は、互いに噛み合っている。駆動部(モータ)によって、円形歯車82に回転力を加えると棒部材84を上下動させることができる。具体的には、駆動部(モータ)によって、円形歯車82を左回りに回転させると、ガントリ30に対して棒部材84を下方向に移動させることができる。円形歯車82を左回りに回転させると、円形歯車82を支持する支持部80と、棒部材84を支持する支持部86との距離が遠くなる。このように、上下駆動部116における円形歯車82を左回りに回転させると、ガントリ30を上方向に移動させることができる。
また、駆動部(モータ)によって、円形歯車82を右回りに回転させると、ガントリ30に対して棒部材84を上方向に移動させることができる。円形歯車82を右回りに回転させると、円形歯車82を支持する支持部80と、棒部材84を支持する支持部86との距離が近くなる。このように、上下駆動部116における円形歯車82を右回りに回転させると、ガントリ30を下方向に移動させることができる。
以上、乳房撮影装置100は、上下駆動部116により、ガントリ30を上下動させることができる。ガントリ30を上下動させることにより、被検者の乳房の高さに合わせて、開口20の高さを調整することができる。
また、ガントリ30を上下動させることにより、被検者の乳房の高さに合わせて、圧迫板14と放射線検出部12との間に挟む高さを調整することができる。
なお、上下駆動部116は、上記のようにラックアンドピニオン方式の一例を示したが、カムフォロアとガイドレールの組合せなどの他の形態であってもよい。
<放射線発生部と放射線検出部>
乳房撮影装置100は、放射線を発生させる放射線発生部10と、放射線発生部10から照射された放射線を検出する放射線検出部12とを備え、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させることが可能である。
放射線発生部10と放射線検出部12は、ガントリ30の固定フレーム30aに対して回転する回転フレーム38に設置されている。ここでは、図3に示すように、乳房撮影装置100は、CT撮影用の放射線発生部10a及び放射線検出部12aと、マンモ撮影用の放射線発生部10b及び放射線検出部12bとをそれぞれ備えている。ガントリ30は、CT撮影用の放射線発生部10a及び放射線検出部12aと、マンモ撮影用の放射線発生部10b及び放射線検出部12bとをそれぞれ備えている。つまり、乳房撮影装置100は、CT撮影用とマンモ撮影用の2組の放射線発生部及び放射線検出部を備えている。
ガントリ30は、CT撮影用の放射線発生部10a及び放射線検出部12aを対向させ、マンモ撮影用の放射線発生部10b及び放射線検出部12bを対向させた状態で回転させるためのリング状の回転フレーム38を有している。
具体的には、CT撮影用として、回転フレーム38には放射線発生部10aと放射線検出部12aが設置されている。放射線検出部12aは、放射線検出部12aを支持する支持台2を介して回転フレーム38に設置されている。
マンモ撮影用として、回転フレーム38には放射線発生部10bと放射線検出部12bが設置されている。放射線検出部12bは支持台2を介して回転フレーム38に設置されている。
回転フレーム38はベアリング構造を有した軸受けを介して、ガントリ30の固定フレーム30aに連結されている。固定フレーム30aは、不動の状態であり、静止したフレームである。回転フレーム38は、回転駆動部112によって回転することができる。回転駆動部112は、回転フレーム38の回転軸が水平方向になるようにガントリ30内部に設置されている。
また、支持台2には、圧迫板14が上下動可能に設置されている。また、支持台2には、圧迫板14を上下させる回転つまみ54が設置されている。回転つまみ54を回転して圧迫板14を降下させることにより、被検者の乳房を圧迫板14と放射線検出部12bで挟み込むことができる。
このように、支持台2は回転フレーム38に設置され、支持台2は放射線検出部12aと放射線検出部12bと圧迫板14を支持する。回転駆動部112によって回転フレーム38を支持台2とともに回転させることにより、放射線検出部12aと放射線検出部12bを回転させることができる。また、回転駆動部112によって回転フレーム38を回転させることにより、放射線発生部10aと放射線発生部10bを回転させることができる。
図3に示すように、放射線発生部10aと放射線発生部10bは、ほぼ同じ高さに設置されている。放射線検出部12aは、放射線検出部12bよりも高い位置に設置されている。
言い換えれば、回転部(回転フレーム38)の回転軸に対して、放射線発生部10aと放射線発生部10bが同じ位置(同じ距離)となるように、放射線発生部10aと放射線発生部10bが設置されている。
また、回転部(回転フレーム38)の回転軸に対して、放射線検出部12aよりも放射線検出部12bの方が外側に位置するように、放射線検出部12aと放射線検出部12bが設置されている。
CT撮影を行う際に用いる放射線発生部10aと放射線検出部12aの間の距離は、マンモ撮影を行う際に用いる放射線発生部10bと放射線検出部12bの間の距離よりも短い。
マンモ撮影を行う際、被検者の乳房が圧迫板14と放射線検出部12bで挟み込まれる。当該圧迫により、被検者の乳房が潰れて平板状になるため、放射線を照射する面積を増やしてFOV(Field of view:照射野)を確保しなければならない。そのため、マンモ撮影を行う際に用いる放射線検出部12bは、CT撮影を行う際に用いる放射線検出部12aよりも低い位置に設置されている。
照射野8は、マンモ撮影用の放射線発生部10bによる照射野である。放射線発生部10bからの照射野8が圧迫板14を含むように、放射線発生部10bと放射線検出部12bが設置されている。照射野8は、放射線発生部10bの焦点を頂点として広がる四角錐形状(コーンビーム形状)となっている。図3に示すように、照射野8の一側端(左側)は、鉛直方向となっており、照射野8の他側端(右側)は斜め方向になっている。被検者の乳房周囲(腋窩)を撮影するために、マンモ撮影を行う被検者側(左側)の照射野8の端部(照射野端部、照射野端面)が鉛直方向となるように、放射線発生部10bの照射野8が設定されている。
一方、CT撮影を行う際、回転フレーム38の大きさ、乳房撮影装置100(ガントリ30)全体の大きさがコンパクトになるように、放射線発生部10aと放射線検出部12aが設置されている。具体的には、放射線発生部10aと放射線検出部12aの間の距離をできるだけ短くなるように設置されている。乳房保持部34の直下に放射線検出部12aが設置されている。回転フレーム38によって放射線検出部12aを回転しても、放射線検出部12aが乳房保持部34に接触しない位置に放射線検出部12aが設置されている。
照射野6は、CT撮影用の放射線発生部10aによる照射野である。CT撮影を行う被検者の乳房は乳房保持部34上に保持されており、圧迫されていない。放射線発生部10aからの照射野6が乳房保持部34の先端部を含むように、放射線発生部10aと放射線検出部12aが設置されている。
照射野6は、放射線発生部10aの焦点を頂点として広がる四角錐形状(コーンビーム形状)となっている。図3に示すように、照射野6の一側端(右側)は、鉛直方向となっており、照射野6の他側端(左側)は斜め方向になっている。被検者の乳房周囲(腋窩)を撮影するために、CT撮影を行う被検者側(右側)の照射野6の端部(照射野端部、照射野端面)が鉛直方向となるように設定されている。
このように、マンモ撮影を行う被検者側(左側)の照射野8の端部(照射野端部、照射野端面)が鉛直方向となるように設定され、CT撮影を行う被検者側(右側)の照射野6の端部(照射野端部、照射野端面)が鉛直方向となるように設定されている。乳がんでは、乳房周囲(腋窩)への転移が起こる可能性がある。被検者の乳房周囲(腋窩)を撮影することができるように、CT撮影用の放射線発生部10aの照射野6とマンモ撮影用の放射線発生部10bの照射野8とがそれぞれ設定されている。
なお、CT撮影を行う際、FOV(Field of view:照射野)を確保するために、CT撮影用の放射線発生部10aをマンモ撮影用の放射線発生部10bよりも高い位置に設置してもよい。CT撮影を行う際、放射線発生部10aは放射線を焦点から発生させながら、放射線発生部10aと放射線検出部12aの回転を行う。
以上、本発明の乳房撮影装置100は、放射線を発生させる第1の放射線発生部10aと、放射線を発生させる第2の放射線発生部10bとを備える。また、乳房撮影装置100は、第1の放射線発生部10aから照射された放射線を検出する第1の放射線検出部12aと、第2の放射線発生部10bから照射された放射線を検出する第2の放射線検出部12bとを備える。
そして、乳房撮影装置100における第1の側から被検者の撮影対象部位を圧迫板14と第1の放射線検出部12aとの間に挟んだ状態で第1の放射線発生部10aと第1の放射線検出部12aを用いて撮影する。また、乳房撮影装置100における第1の側と反対の第2の側から被検者の撮影対象部位を第2の放射線発生部10bと第2の放射線検出部12bとの間に挿入させた状態で第2の放射線発生部10bと第2の放射線検出部12bを回転させて撮影する。
このように、乳房撮影装置100は、CT撮影用とマンモ撮影用の2組の放射線発生部及び放射線検出部を備えている。よって、CT撮影を行う被検者の乳房とマンモ撮影を行う被検者の乳房のそれぞれに適したFOV(Field of view:照射野)を確保することができる。
<回転フレーム>
乳房撮影装置100は、回転フレーム38を介して放射線発生部10と放射線検出部12を回転させる回転駆動部112を備えている。放射線発生部10は、マンモ撮影用の放射線発生部10bとCT撮影用の放射線発生部10aを内部に有している。
図4は、乳房撮影装置100でCC(頭尾方向:Caranio Caudal view)のマンモ撮影を行う形態を示している。放射線発生部10b、圧迫板14、放射線検出部12bが鉛直方向に並ぶように回転フレーム38の位置が設定されている。
回転つまみ54を回転させることにより、圧迫板14を移動させ、圧迫板14と放射線検出部12bとの距離を調整することができる。圧迫板14の移動により、被検者の乳房を圧迫することができる。図4に示すCCのマンモ撮影において、圧迫板14と放射線検出部12bとの間に配置された乳房は、圧迫板14と放射線検出部12bとの間で圧迫されて放射線撮影される。
回転駆動部112は、固定フレーム30aの内部に設置されている。回転駆動部112には、連結部材(例えば、ベルト)を介して回転フレーム38が回転可能に接続されている。また、固定フレーム30aと回転フレーム38の間隙にはベアリングが設定されている。回転駆動部112の駆動により、回転フレーム38は固定フレーム30aに対して回転する。
図7は、乳房撮影装置100の回転駆動部112によって、放射線発生部10bと放射線検出部12bを回転させた回転形態を示す図である。乳房撮影装置100でMLO(内外斜方向:Mediolateral Oblique view)のマンモ撮影を行う場合は、図7に示すように、図4の状態から回転フレーム38を所定角度(例えば約65度)回転させて停止した状態とする。なお、回転フレーム38の停止状態の維持は、サーボでも行ってもブレーキで行ってもよい。図7に示すMLOのマンモ撮影において、圧迫板14と放射線検出部12bとの間に配置された乳房は、圧迫板14と放射線検出部12bとの間で圧迫されて放射線撮影される。
また、CT撮影を行う際、回転駆動部112の駆動により、回転フレーム38を固定フレーム30aに対して回転させる。具体的には、少なくとも180度、回転フレーム38を回転させる。回転フレーム38を回転させている時、放射線発生部10aは放射線を発生させ、放射線検出部12aは放射線を検出している。放射線検出部12は被検者の乳房を透過した放射線を検出することにより、被検者の乳房についてCT撮影を行うことができる。乳房撮影装置100は、撮影された放射線データを再構成することにより、CT画像を生成することができる。
<フロントカバー>
乳房撮影装置100のガントリ30にはフロントカバー26が着脱可能に設置されている。言い換えれば、フロントカバー26はリング状の固定フレーム30aに着脱可能に設置されている。具体的には、フロントカバー26の突起部が固定フレーム30aの枠体(溝部)に嵌合することにより、フロントカバー26が固定フレーム30aに装着される。
図2は、乳房撮影装置100のガントリ30にフロントカバー26が取り付けられた形態を示す。図8は、乳房撮影装置100のガントリ30からフロントカバー26が取り外された形態を示す。
図8に示すように、ガントリ30からフロントカバー26が取り外されると、操作者は、CT撮影側から回転フレーム38の中空部を経由して、マンモ撮影を行う被検者の乳房にアクセスすることができる。マンモ撮影において、乳房撮影装置100の放射線検出部12bと圧迫板14の間に配置された乳房について位置調整と圧迫調整を行うことができる。
ガントリ30における固定フレーム30aは、リング状であるため、フロントカバー26は円形である。フロントカバー26は、放射線発生部10と放射線検出部12の回転に対して不動となる部材に固定されていればよい。
フロントカバー26には被検者の乳房を挿入させるための開口20が設置されている。具体的には、図2に示すように、フロントカバー26の中心部には、被検者の乳房を挿入させるための円形の開口20が設置されている。
フロントカバー26は、放射線を遮蔽する遮蔽部材で構成される。CT撮影又はマンモ撮影の際、散乱した放射線がフロントカバー26を透過しないようになっている。つまり、CT撮影側に散乱した放射線が届かないようになっている。また、フロントカバー26は、半透明な部材である。フロントカバー26は半透明であるため、ガントリ30にフロントカバー26が設置されていても、CT撮影側から放射線発生部10や放射線検出部12の位置を確認することができる。
また、図3、図4に示すように、フロントカバー26には、開口20から挿入された乳房を保持するための保持台としての乳房保持部34が設置されている。乳房保持部34は、透明な部材であり、放射線を透過する部材である。乳房保持部34は、フロントカバー26の開口20の周囲に沿って形成されている。乳房保持部34は、フロントカバー26の開口20から撮影部102側に突出して形成されている。
乳房保持部34は中空であり、乳房の形状に合わせて湾曲している。乳房保持部34の一部(下側)は、お椀形状になっており、乳房保持部34の一部(上側)は開いた形態になっている。乳房保持部34は、操作者がマンモ撮影側から乳房にアクセスするための開口部34aを有している。
乳房保持部34は、乳房の下側を保持する形状となっている。乳房保持部34は、乳房の形状を保ったまま保持することができる。乳房保持部34は、乳房を圧迫はしない。
図4に示すように、乳房保持部34の一部(上側)は開いた形態になっているため、マンモ撮影側から操作者がCT撮影を行う被検者の乳房にアクセスすることができるようになっている。つまり、マンモ撮影側から操作者が乳房保持部34に保持された被検者の乳房にアクセスすることができるようになっている。
フロントカバー26に対して乳房保持部34は着脱可能になっている。ここでは、様々なサイズの形状の乳房保持部34を用意しておくことができる。つまり、操作者は乳房保持部34を複数用意しておくことがきる。例えば、被検者の乳房の大きさに応じて、乳房保持部34を取り替えることができる。
ガントリ30に固定されたフロントカバー26と乳房保持部34は、CT撮影中に回転する放射線発生部10や放射線検出部12と、被検者の空間を分離している。被検者の乳房は、乳房保持部34に保持されるので撮影中は固定されていることになる。
乳房保持部34がフロントカバー26の開口20の周囲に沿って接続された例を示したがこれに限られるものではない。たとえば、乳房保持部34は、ガントリ30の固定フレーム30aに連結されていてもよい。
また、ガントリ30には挿入部24aと挿入部24bが設置されている。挿入部24aと挿入部24bは、フロントカバー26を取り外す際に操作者の手を挿入する個所であり、ガントリ30の固定フレーム30aに沿って設置されている。挿入部24aと挿入部24bは、ガントリ30の固定フレーム30aの左右2箇所に設置されている。挿入部24aと挿入部24bは、ガントリ30の中心線(一点鎖線)に対して、線対称となるように設置されている。
操作者は、挿入部24aと挿入部24bに手を入れて、フロントカバー26を手前方向に引っ張ることにより、フロントカバー26を取り外すことができる。マンモ撮影の際にフロントカバー26を取り外すことにより、被検者の乳房へのアクセスが容易になる。
逆に、操作者は、ガントリ30の固定フレーム30aに対し、フロントカバー26を奥方向に押し込むことにより、フロントカバー26をガントリ30に取り付けることができる。
なお、フロントカバー26は、CT撮影を行う被検者側からは不透明であり、マンモ撮影側の操作者側からは透明であるようにしてもよい。被検者側からフロントカバー26を不透明とすることによりフロントカバー26越しに放射線発生部10や放射線検出部12が動くことによる恐怖心を回避することができる。
図2、図8に示すように、フロントカバー26には、CT撮影側に光を照射する第1照明部120が設置されている。例えば、フロントカバー26の円周方向に沿って、第1照明部120が設置されている。また、CT撮影側のガントリ30(固定フレーム30a、長円筒部30b)に第1照明部120が設置されていてもよい。すなわち、CT撮影側の乳房撮影装置100から光が照射されるように第1照明部120が設置されている。図2に示す乳房撮影装置100の手前側に光が照射されるようになっていればよい。第1照明部120から照射される光は、点灯形態、点滅形態どちらであってもよい。照明部については、図示はしないが、制御部110が制御する。
CT撮影を行う際には、制御部110は第1照明部120から光を照射させる。CT撮影を行う際には、第1照明部120によってCT撮影側へ光が照射される。よって、CT撮影を予定している被検者は、乳房撮影装置のどちら側で撮影するのかを認識することができる。
CT撮影中には、第1照明部120はCT撮影側に照射されていた光を消す。CT撮影中とは、放射線発生部10と放射線検出部12が回転してCT撮影が行われている期間である。つまり、CT撮影中には第1照明部120から光が照射されない。
放射線発生部10には、CT撮影側に光を照射する第2照明部122が設置されている。制御部110は第2照明部122から光を照射させる。第2照明部122から照射される光は、点灯形態である。第2照明部122から照射される光が点灯形態であるため、放射線発生部10や放射線検出部12が回転していても、放射線発生部10や放射線検出部12の位置を確認できるようになっている。
また、フロントカバー26は半透明であるため、第2照明部122から照射される光はCT撮影側に照射されることになる。放射線発生部10と放射線検出部12が回転しているCT撮影中には、放射線発生部10は放射線を発生させるとともに、第2照明部122から光を照射する。操作者は、回転している放射線発生部10や放射線検出部12の位置をCT撮影側から確認することができる。よって、操作者は、放射線発生部10や放射線検出部12の位置をCT撮影側から確認することにより、どのくらい放射線発生部10が回転すればCT撮影が終了するかを認識することができる。なお、放射線発生部10には、CT撮影側に光を照射する第2照明部122が設置されている形態を示したが、放射線検出部12に第2照明部122を設置してもよい。
放射線発生部10と放射線検出部12が回転してCT撮影が終了すると、制御部110は第1照明部120から光を照射させる。第1照明部120によってCT撮影側へ光が照射される。よって、操作者と被検者は、CT撮影が終了したことを認識することができる。
また、図7に示すように、放射線発生部10、放射線検出部12、圧迫板14には、マンモ撮影側に光を照射する第3照明部124が設置されている。また、マンモ撮影側のガントリ30(固定フレーム30a、長円筒部30b)に第3照明部124が設置されていてもよい。すなわち、マンモ撮影側の乳房撮影装置から光が照射されるように第3照明部124が設置されている。図7に示す乳房撮影装置の手前側に光が照射されるようになっていればよい。第3照明部124から照射される光は、点灯形態、点滅形態どちらであってもよい。
マンモ撮影を行う際には、制御部110は第3照明部から光を照射させる。マンモ撮影を行う際には、第3照明部124によってマンモ撮影側へ光が照射される。よって、マンモ撮影を予定している被検者は、乳房撮影装置のどちら側で撮影するのかを認識することができる。
図9は、乳房保持部34に保持された被検者の乳房を保護するための保護カバー34bが乳房保持部34に設置された形態を示す。
乳房保持部34は、操作者がマンモ撮影側から乳房にアクセスするための開口部34aを有している。乳房保持部34の上側は、開いている。
CT撮影を行う際、回転駆動部112の駆動により、放射線発生部10aと放射線検出部12aを回転させる。乳房保持部34は放射線検出部12aに近接して配置されているため、開口部34aの近傍を放射線検出部12aが通過することとなる。そのため、仮に開口部34aから乳房がはみ出ている場合、乳房保持部34に保持されている乳房が回転している放射線検出部12aと接触してしまう可能性がある。
そこで、本発明の乳房撮影装置100では、乳房保持部34に乳房を保護するための保護カバー34bを備える。乳房保持部34の開口部34aの外縁と保護カバー34bの外縁は一致している。乳房保持部34に保護カバー34bが嵌合して装着される。保護カバー34bは、乳房保持部34の下側の形状と同様に、お椀形状になっている。保護カバー34bによって、乳房保持部34の開口部34aを覆うことができる。つまり、保護カバー34bによって開口部34aから乳房がはみ出すことを制限することができる。よって、乳房保持部34に保持されている乳房が回転している放射線検出部12aと接触してしまう可能性を低減させることができる。
保護カバー34bは、保護カバー34bを取り外すための挿入部34cが設置されている。挿入部34cは、保護カバー34bを取り外す際に操作者の指を挿入する個所であり、保護カバー34bの外縁に設置されている。
操作者は、挿入部34cに指を入れて、保護カバー34bを手前方向に引っ張ることにより、保護カバー34bを取り外すことができる。CT撮影を行う前に保護カバー34bを取り外すことにより、CT撮影を行う被検者の乳房へのアクセスが容易になる。逆に、操作者は、乳房保持部34の開口部34aに対し、保護カバー34に押し込むことにより、保護カバー34bを取り付けることができる。
以上、本発明の乳房撮影装置100のガントリ30には、CT撮影時に回転する放射線発生部10と放射線検出部12から被検者を保護するフロントカバー26が着脱可能に設置されている。また、フロントカバー26は、被検者の乳房を挿入するための開口20と、開口20から挿入された被検者の乳房を保持する乳房保持部34を有している。よって、CT撮影時に回転する放射線発生部10と放射線検出部12から被検者を保護することができる。
<支持脚部(切り欠き部)>
図10は、乳房撮影装置100の支持脚部40を示す図である。図2〜図4、図10に示すように、乳房撮影装置100は、撮影部102を回転可能に支持するガントリ30と、床面に対して乳房撮影装置100(ガントリ30)を支持する支持脚部40とを備えている。支持脚部40は、乳房撮影装置100(ガントリ30)を鉛直方向に支持する。
支持脚部40は、水平面に直交する方向(鉛直方向)に伸張して形成された長円筒部42と、長円筒部42と連結され、乳房撮影装置100(ガントリ30)を安定して支持するための台座部46とからなる。台座部46は、床面に接触する部材である。支持脚部40における長円筒部42と台座部46は、一体化されている。長円筒部42には、ガントリ30が連結されている。
台座部46は、床面に接している。台座部46は、長円筒部42の周囲形状に合わせて形成されている。長円筒部42は2つの半円を直線でつないだ長円形状の筒状形態である。長円筒部42は長円形状の筒状形態であるため、台座部46は長円形状に形成されている。長円筒部42と台座部46は互いに相似関係となっている。
具体的には、長円筒部42の底面部の周囲から外側にはみ出す(突出する)ように、台座部46が形成されている。言い換えれば、長円筒部42の底面部の周囲から外側に均等にはみ出すように、台座部46が形成されている。台座部46は、長円筒部42の底面部の周囲から外側に一定幅(例えば、10cm〜30cm程度)はみ出すように形成されている。
台座部46の床面との接触面積は、長円筒部42の底面部の面積よりも面積が広くなっている。台座部46によって長円筒部42の底面部を拡径することにより、乳房撮影装置100は床面との接触面積を増やすことができる。台座部46によって、乳房撮影装置100(ガントリ30)の設置バランスを保つことができ、乳房撮影装置100(ガントリ30)を安定して支持することができる。
また、図10に示すように、床面に対して乳房撮影装置100を支持する支持脚部40は、被検者の足を挿入するための切り欠き部48を有している。切り欠き部48は、凹形状である。図10(a)は、支持脚部40における切り欠き部48を示した図である。図10(b)は、台座部46の底面部を示す図であり、被検者の足の設置位置を示している。
図10に示すように、切り欠き部48には、被検者の足の先端部(つま先)が挿入される。切り欠き部48は、被検者の両足の先端部(つま先)が入ることができる程度開口されている。具体的には、切り欠き部48は、所定側の台座部46の一部が切り取られて形成されている。言い換えれば、切り欠き部48は、所定側の台座部46の内側に穴部が形成されたようになっている。例えば、切り欠き部48の奥行き深さは約20cmであり、切り欠き部48の高さは床面から約10cmである。なお、切り欠き部48は、所定側の長円筒部42の一部が台座部46とともに切り取られて形成されていてもよい。所定側とは、CT撮影を行う際に被検者が配置されるCT撮影側である。CT撮影側とは、図2の乳房撮影装置100では、手前側であり、図3の乳房撮影装置100では、右側である。
図3に示すように、CT撮影を行う場合、被検者の乳房をフロントカバー26の開口20に挿入させた状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転フレーム38で回転させて撮影する。CT撮影を行う場合、被検者は乳房撮影装置100側を向き、フロントカバー26に被検者の上半身が張り付いた形態になる。
フロントカバー26の端面から下側に垂線を下ろすと、台座部46に到達する。そのため、仮に、台座部46に切り欠き部48がないと被検者の足を台座部46の上に置かなければならない。被検者は不安定な状態でCT撮影を行うことになる。
そこで、本発明の乳房撮影装置100では、台座部46には被検者の足を挿入するための切り欠き部48が設けられている。切り欠き部48は、台座部46において床面がむき出しになるように形成されている。そのため、被検者は切り欠き部48に足を挿入して、足を床面に設置することにより、被検者は乳房撮影装置100に向いた状態で、姿勢を保つことができる。被検者は安定した状態でCT撮影を行うことができる。
また、乳房撮影装置100(ガントリ30)の設置バランスを考慮して、切り欠き部48は、所定側と反対側の台座部46を切り欠いていない。言い換えれば、乳房撮影装置100(ガントリ30)の設置バランスを失うことがないように、支持脚部40に切り欠き部48が形成されている。
台座部46はCT撮影側とマンモ撮影側で同じようにせり出している。台座部46においてせり出されている箇所を確保しつつ、CT撮影側の台座部46には被検者の足を挿入するための切り欠き部48が設けられている。
図10(b)に示すように、長円筒部42と台座部46は、乳房撮影装置100の上から見ると、2つの半円を直線でつないだ長円形状であり、一部が切り欠かれている。切り欠き部48は、長円形状である長円筒部42の内、CT撮影側の直線部分が切り欠かれた形態となっている。また、切り欠き部48は、長円形状である台座部46の内、CT撮影側の直線部分が切り欠かれた形態となっている。なお、台座部46の半円形状の部分は、切り欠かれていない。つまり、乳房撮影装置100(ガントリ30)の設置バランスに必要な台座部46の周囲部(隅部)が残るように(台座部46の周囲部(隅部)が確保されるように)、切り欠き部48が形成されている。
図10(b)に示すように、切り欠き部48は、切り欠き部48の奥端面から拡開して形成されている。切り欠き部48は、線対称(左右対称)になるように形成されている。切り欠き部48は、乳房撮影装置100の上から見ると、2つの傾斜面48aと傾斜面48bとから略台形形状となるように形成されている。傾斜面48aと傾斜面48bは、切り欠き部48の奥端面に対してそれぞれ傾斜しており、床面に対しては直交している。
被検者の右側の乳房についてCT撮影を行う際、切り欠き部48の傾斜面48aには、被検者の右足PRが接するように設置される。被検者はフロントカバー26に対して右斜め前の姿勢になることができ、右側の乳房を左側の乳房よりもフロントカバー26に近く設置することができる。よって、フロントカバー26に設置されている開口20に右側の乳房を挿入し易くなり、姿勢を崩すことなく安定してCT撮影を行うことができる。
同様にして、被検者の左側の乳房についてCT撮影を行う際、切り欠き部48の傾斜面48bには、被検者の左足PLが接するように設置される。被検者はフロントカバー26に対して左斜め前の姿勢になることができ、左側の乳房を右側の乳房よりもフロントカバー26に近く設置することができる。よって、フロントカバー26に設置されている開口20に左側の乳房を挿入し易くなり、姿勢を崩すことなく安定してCT撮影を行うことができる。
また、上述したように、CT撮影側の台座部46には被検者の足を挿入するための切り欠き部48が設けられている。一方、図2〜図4に示すように、マンモ撮影を行う際に被検者が配置されるマンモ撮影側の台座部46には被検者の足を挿入するための切り欠き部48が設けられていない。言い換えれば、マンモ撮影側には切り欠き部48が支持脚部40に設けられていない。つまり、CT撮影側(右側)のみ、支持脚部40に切り欠き部48が設けられている。これは、マンモ撮影側は、放射線発生部10b、放射線検出部12b、圧迫板14等の構成要素がマンモ撮影側(左側)、すなわちマンモ撮影を行う被検者側(左側)にせり出しているためである。放射線発生部10b、放射線検出部12b、圧迫板14等の構成要素が台座部46よりもマンモ撮影を行う被検者側(左側)にせり出している。よって、マンモ撮影側の台座部46に切り欠き部48を設ける必要がない。
以上、本発明の乳房撮影装置100は、ガントリ30を床面に対して支持する支持脚部40を備える。支持脚部40は、被検者の足を挿入するための切り欠き部48を有している。
被検者の撮影対象部位を放射線発生部10と放射線検出部12との間に挿入させた状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転させて撮影する。その際に被検者が配置されるCT撮影側の支持脚部40には、被検者の足を挿入するための切り欠き部48が形成されている。
また、被検者の撮影対象部位を圧迫板14と放射線検出部12との間に挟んだ状態で放射線発生部10と放射線検出部12を用いて撮影する際に被検者が配置されるマンモ撮影側の支持脚部40には、被検者の足を挿入するための切り欠き部が形成されていない。よって、被検者はそれぞれの撮影に適した姿勢をとることができる。患者の乳房を適切に保持した状態でCT撮影を行うことができる。
<把持部>
図2に示すように、CT撮影側のガントリ30には、CT撮影を行う被検者が把持するための複数の把持部22a、22b、22c、22dが形成されている。具体的には、複数の把持部22a、22b、22c、22dは、ガントリ30における回転フレーム38を回転可能に支持するリング状の固定フレーム30aの外縁の円周方向に沿ってそれぞれ形成されている。また、固定フレーム30aと固定フレーム30aに設置されたフロントカバー26との接合部の近傍に複数の把持部22a、22b、22c、22dが形成されている。
固定フレーム30aにおいて、把持部22aが右上、把持部22bが右下、把持部22cが左上、把持部22dが左下に設置されている。図示はしないが、固定フレーム30aにおいて、把持部が真上に設置されていてもよい。
複数の把持部22a、22b、22c、22dは、凹形状の把持部であり、リング状の固定フレーム30a上に形成されている。把持部22は、被検者の指先が引っ掛かる程度に窪んでいる。
図11は、CT撮影を行う被検者Pの撮影形態を示す図である。被検者Pは、複数の把持部22a、22b、22c、22dの内、少なくとも1つの把持部を把持する。図11に示すように、被検者Pは、ガントリ30の上側の把持部22aと把持部22dを把持することができる。このとき、切り欠き部48には、被検者Pの足の先端部(つま先)が挿入される。被検者Pは、ガントリ30側に被検者Pの体を引きつけることにより、被検者Pの体を支えることができる。
図4に示すように、マンモ撮影側のガントリ30には、マンモ撮影を行う被検者が把持するための把持部70が設置されている。把持部70は、リング状の固定フレーム30aの外縁の円周方向に沿って設置されている。具体的には、把持部70は、固定フレーム30aにおける2つの支持点から突出して形成されている。支持点は、固定フレーム30aの下側に位置している。把持部70における2つの支持点の距離は、放射線発生部10b若しくは放射線検出部12bの幅より長い。また、把持部70における2つの支持点の距離は、支持台2の幅よりも長い。
把持部70は、棒状の部材であり、固定フレーム30aにおける2つの支持点を結ぶアーチ形状となるように設置されている。把持部70は、いわゆる手摺のような部材である。把持部70は湾曲している。具体的には、把持部70は下側に湾曲している。これは、放射線発生部10と放射線検出部12を回転しても、放射線発生部10と放射線検出部12が把持部70に干渉(衝突)しないようにするためである。
また、固定フレーム30aとアーチ部分の把持部70の間には、隙間がある。この隙間は数cm程度である。固定フレーム30aとアーチ部分の把持部70の間に隙間があるため、被検者は、両手で把持部70を把持することができる。
図12は、マンモ撮影を行う被検者Pの撮影形態を示す図である。被検者Pは、両手で把持部70を把持する。そして、ガントリ30側に被検者Pの体を引きつけることにより、被検者Pの体を支えることができる。
把持部70における2つの支持点の距離が放射線発生部10b若しくは放射線検出部12bの幅より長いため、放射線発生部10と放射線検出部12が回転しても、把持部70が放射線発生部10と放射線検出部12によって隠れない。また、放射線発生部10と放射線検出部12が回転しても、被検者は、把持部70を把持することができる。
CT撮影側の複数の把持部22a、22b、22c、22dとマンモ撮影側の把持部70は、それぞれ形状が異なる。CT撮影側の把持部22a、22b、22c、22dは、ガントリ30に対して窪んでいる形態であるのに対して、マンモ撮影側の把持部70はガントリ30に対して突出している形態である。
CT撮影側は、フロントカバー26に被検者の上半身を密着させ、撮影対象部位である被検者の乳房を開口20に挿入させる必要がある。そこで、フロントカバー26に密着した被検者に邪魔にならないように、CT撮影側の把持部22a、22b、22c、22dがガントリ30に対して突出しないようになっている。CT撮影側の把持部22a、22b、22c、22dは凹形状に形成されている。
マンモ撮影側は、フロントカバー26に被検者の上半身を密着させることはない。ガントリ30から突出した圧迫板14と放射線検出部12との間に被検者の乳房を挿入させて挟む必要がある。また、被検者の乳房が圧迫された状態で被検者の体を支える必要がある。そこで、マンモ撮影側の把持部70は、ガントリ30に対して突出するようになっている。マンモ撮影側の把持部70は凸形状に形成されている。
以上、本発明の乳房撮影装置100の第1の側のガントリ30には、被検者が把持する第1の把持部70が設けられ、第1の側と反対の第2の側のガントリ30には、第1の把持部70と形状が異なる第2の把持部22が設けられている。第1の把持部70はガントリ30に対して凸形状に形成され、第2の把持部22はガントリ30に対して凹形状に形成されている。
よって、マンモ撮影を行う被検者、CT撮影を行う被検者は、当該第1の把持部70、第2の把持部22を適宜把持することにより、被検者は撮影に適した姿勢をとることができる。患者の乳房を適切に保持した状態でマンモ撮影とCT撮影の両方の撮影を行うことができる。
<操作部>
図2、図4に示すように、乳房撮影装置の操作を行う操作部50は、ガントリ30に設置されている。操作部50は、乳房撮影装置において回転しない構成要素に設置されている。操作部50は、ガントリ30における固定フレーム30aの左右側面にそれぞれ設置されている。具体的には、操作部50は操作部50aと操作部50bとからなる。操作部50aと操作部50bは固定フレーム30aの右端と左端にそれぞれ設置されている。図5に示すように、操作部50(操作部50aと操作部50b)は、それぞれ制御部110に接続されている。
図4に示すように、乳房撮影装置の操作を行う操作部52(操作部52aと操作部52b)は、回転フレーム38に設置されている支持台2に設置されている。つまり、操作部52は、乳房撮影装置において回転する構成要素に設置されている。本実施例では、操作部52は、支持台2の左右側面に設置されている。具体的には、操作部52は操作部52aと操作部52bとからなる。操作部52aと操作部52bは支持台2の左右側面にそれぞれ設置されている。図5に示すように、操作部52(操作部52aと操作部52b)は、それぞれ制御部110に接続されている。
ガントリ30に設置される操作部50と支持台2に設置される操作部52は、同じボタン構成となっている。操作部50と操作部52は同じ機能を有している。操作部50と操作部52は、圧迫板14を上下させるボタンと、放射線発生部10や放射線検出部12を回転させるボタンとからなる。これらのボタンは操作者が指で押すボタンである。
図13は、操作部50と操作部52のボタン構成を示す図である。具体的には、操作部50と操作部52は、上ボタン54と、下ボタン56、ホームポジションボタン58、右回転ボタン60、左回転ボタン62とならなる。それぞれのボタンは、制御部110に接続されており、各種制御を行うことができる。操作部50と操作部52は、主にマンモ撮影の際に用いられる。
上ボタン54は、圧迫板14を上方向(放射線発生部10側)に移動させるボタンである。下ボタン56は、圧迫板14を下方向(放射線検出部12側)に移動させるボタンである。
右回転ボタン60は、回転フレーム38を右回転させ、放射線発生部10や放射線検出部12を右回転させるボタンである。左回転ボタン62は、回転フレーム38を左回転させ、放射線発生部10や放射線検出部12を左回転させるボタンである。
操作者は右回転ボタン60を押すと、制御部110は回転駆動部112を用いて放射線発生部10と放射線検出部12を右回転させる。具体的には、操作者は右回転ボタン60を1回押すと、制御部110は放射線発生部10と放射線検出部12を右方向に1回転させる。回転前の放射線発生部10と放射線検出部12の位置と回転後の放射線発生部10と放射線検出部12の位置は同じとなる。
また、操作者は右回転ボタン60を長押しすると、制御部110は回転駆動部112を用いて放射線発生部10と放射線検出部12を低速で右回転させる。右回転ボタン60を長押しによる放射線発生部10と放射線検出部12の回転速度は、上述した1回転させた回転速度、CT撮影時の回転速度よりも低速である。操作者は右回転ボタン60から指を離すと、その位置で制御部110は放射線発生部10と放射線検出部12を制止させ、放射線発生部10と放射線検出部12の回転が停止する。
同様にして、操作者は左回転ボタン62を押すと、制御部110は回転駆動部112を用いて放射線発生部10と放射線検出部12を左回転させる。具体的には、操作者は左回転ボタン62を1回押すと、制御部110は放射線発生部10と放射線検出部12を左方向に1回転させる。回転前の放射線発生部10と放射線検出部12の位置と回転後の放射線発生部10と放射線検出部12の位置は同じとなる。
また、操作者は左回転ボタン62を長押しすると、制御部110は回転駆動部112を用いて放射線発生部10と放射線検出部12を低速で左回転させる。操作者は左回転ボタン62から指を離すと、その位置で制御部110は放射線発生部10と放射線検出部12を制止させ、放射線発生部10と放射線検出部12の回転が停止する。
右回転ボタン60若しくは左回転ボタン62の長押しは、マンモ撮影(MLO)における放射線発生部10と放射線検出部12の角度設定に最適である。
ホームポジションボタン58は、放射線発生部10や放射線検出部12を右回転若しくは左回転させ、図4に示すように、放射線発生部10を上側の位置に放射線検出部12を下側の位置に移動させるボタンである。ホームポジションは、放射線発生部10が上側の位置に放射線検出部12が下側の位置に移動させた状態であり、放射線発生部10と放射線検出部12が垂線方向に入れ列される状態である。ホームポジションは、マンモ撮影におけるCC撮影の状態になる。
ホームポジションボタン58が押されると、放射線発生部10と放射線検出部12が傾いていても、制御部110は回転駆動部112を用いて放射線発生部10や放射線検出部12をホームポジションになるように回転させる。制御部110は放射線発生部10や放射線検出部12を低速で右回転若しくは左回転させる。ホームポジションになる回転は、上述した1回転させた回転速度、CT撮影で放射線発生部10や放射線検出部12が回転する回転速度よりも低速である。
なお、操作部50は、ガントリ30を上下させるガントリ上下ボタンを有していてもよい。ガントリ上下ボタンが押されると、制御部110は、上述した上下駆動部を用いてガントリ30を上下動させることができる。被検者の身長に合わせて、ガントリ30の高さを調整することができる。
以上、本発明の乳房撮影装置100におけるガントリ30には、乳房撮影装置100を操作する第1の操作部50が設けられ、放射線検出部12を支持する支持台2には、第1の操作部50と同じ機能を持つ第2の操作部52が設けられる。
よって、操作者は、被検者の撮影形態に合わせて乳房撮影装置100の操作部で操作を行うことができる。
<操作卓>
図14は、操作者が操作する操作卓90を示す図である。操作卓90は撮影室外に設置される。操作卓90は、操作部50と操作部52と同様に、圧迫板14を上下させるボタンと、放射線発生部10や放射線検出部12を回転させるボタンとからなる。図5に示すように、操作卓90は、制御部110に接続されている。
操作卓90において、操作部50と操作部52と異なる点は、CT撮影に関するボタンと表示部94が設置されている点である。操作部50と操作部52には、マンモ撮影に関するボタンが設置されているのに対して、操作卓90には、マンモ撮影に関するボタンとCT撮影に関するボタンが設置されている。
操作卓90に設置されたCT撮影に関するボタンを押すと、制御部110は、放射線発生部10や放射線検出部12を回転させてCT撮影を行うことができる。
また、上述した通り、乳房撮影装置100は、圧迫板14と放射線検出部12との間に被検者の乳房を挟んだ状態で、マンモ撮影を行うことができる。乳房撮影装置100の制御部110は、撮影された放射線データに基づいてマンモ画像を生成する。操作卓90における表示部94は、生成されたマンモ画像を表示する。
また、乳房撮影装置100は、放射線発生部10や放射線検出部12を回転させてCT撮影を行うことができる。乳房撮影装置100の制御部は、撮影された放射線データを再構成することにより、CT画像を生成することができる。操作卓90における表示部94は、生成されたCT画像を表示する。
なお、本発明の乳房撮影装置100は、CT撮影用とマンモ撮影用の2組の放射線発生部及び放射線検出部を備えている例を説明したが、1組の放射線発生部及び放射線検出部を用いて、CT撮影とマンモ撮影を実現することも可能である。具体的には、乳房撮影装置100は、CT撮影とマンモ撮影によって放射線発生部及び放射線検出部を移動させる移動機構(図示しない。)を設ける。例えば、CT撮影では、放射線発生部を図3に示す10aの位置に移動させ、放射線検出部を12aの位置に移動させる。マンモ撮影では、放射線発生部を10bの位置に移動させ、放射線検出部を図3に示す12bの位置に移動させる。
10(10a、10b) 放射線発生部
12(12a、12b) 放射線検出部
14 圧迫板
20 開口
22a、22b、22c、22d CT撮影側の把持部
26 フロントカバー
30 ガントリ
30a 固定フレーム
30b 長円筒部
34 乳房保持部
40 支持脚部
42 長円筒部
46 台座部
48 切り欠き部
50 操作部
70 マンモ撮影側の把持部

Claims (10)

  1. 放射線を発生させる放射線発生部と、前記放射線発生部から照射された放射線を検出する放射線検出部とを有したガントリを備え、前記放射線発生部と前記放射線検出部を対向させた状態で回転させることが可能な乳房撮影装置であって、
    第1の側のガントリには、被検者が把持する第1の把持部が設けられ、前記第1の側と反対の第2の側のガントリには、前記第1の把持部と形状が異なる第2の把持部が設けられていることを特徴とする乳房撮影装置。
  2. 前記第1の側は、被検者の乳房を圧迫板で圧迫した状態で前記放射線発生部と前記放射線検出部を用いて撮影する際に被検者が配置されるマンモ撮影側であり、前記第2の側は、前記被検者の乳房を前記放射線発生部と前記放射線検出部との間に挿入させた状態で前記放射線発生部と前記放射線検出部を回転させて撮影する際に被検者が配置されるCT撮影側であることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  3. 前記第1の把持部は前記ガントリに対して凸形状に形成され、前記第2の把持部は前記ガントリに対して凹形状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の乳房撮影装置。
  4. 前記第2の把持部は複数の把持部からなり、前記ガントリにおけるリング状の固定フレームの外縁の円周方向に沿ってそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  5. 前記固定フレームと、前記固定フレームに設置されたフロントカバーとの接合部の近傍に複数の把持部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の乳房撮影装置。
  6. 前記第1の把持部は、前記ガントリにおけるリング状の固定フレームの外縁の円周方向に沿って設置されていることを特徴とする請求項2に記載の乳房撮影装置。
  7. 前記第1の把持部は、棒状の部材であり、前記固定フレームにおける2つの支持点を結ぶアーチ形状となっていることを特徴とする請求項6に記載の乳房撮影装置。
  8. 前記放射線発生部と前記放射線検出部が前記第1の把持部に干渉しないように、前記第1の把持部が湾曲していることを特徴とする請求項6に記載の乳房撮影装置。
  9. 前記放射線発生部と前記放射線検出部が回転した際に前記放射線発生部と前記放射線検出部が前記第1の把持部に干渉しないように、前記第1の把持部が湾曲していることを特徴とする請求項8に記載の乳房撮影装置。
  10. 前記ガントリを床面に対して支持する支持脚部を備え、
    前記第2の側における支持脚部は、被検者の足を挿入するための切り欠き部を有していることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
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