JP2018157931A - 乳房撮影装置 - Google Patents

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理 大村
好教 平野
Yoshinori Hirano
好教 平野
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Osamu Tsujii
修 辻井
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【課題】 被検者の姿勢を適切に維持するとともに、被検者の乳房を適切に保持した状態でCT撮影を行う乳房撮影装置を提供する。【解決手段】 乳房撮影装置は、放射線を発生させる放射線発生部10と、放射線発生部10から照射された放射線を検出する放射線検出部12とを有したガントリ30を備える。乳房撮影装置は、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させることが可能である。ガントリ30にはフロントカバー26が設置され、フロントカバー26は、被検者の乳房を挿入するための開口20と、被検者の乳房を保持する乳房保持部34とを有している。フロントカバー26は、放射線発生部10と放射線検出部12の特性に基づいて形成される。【選択図】 図1

Description

本発明は、放射線を用いて乳房撮影を行う乳房撮影装置に関する。
乳房撮影装置として、放射線を発生させる放射線発生部と放射線を検出する放射線検出部を用いて乳房を撮影する装置がある。乳房撮影装置では、CT撮影が行われている。(例えば、特許文献1)
特表2013−538668公報
特許文献1の乳房撮影装置では、CT撮影を行う場合、2つのプレートとの間で被検者の乳房を挟んで固定しており、被検者の乳房を圧迫することなく適切に保持していない。また、フロントカバーは放射線発生部と放射線検出部の特性に基づいて形成されていない。よって、被検者の姿勢を適切に維持するとともに、乳房を適切に保持した状態でCT撮影を行うことが困難である。
本発明は、被検者の姿勢を適切に維持するとともに、被検者の乳房を適切に保持した状態でCT撮影を行うことができる乳房撮影装置を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するために、乳房撮影装置は、放射線を発生させる放射線発生部と、前記放射線発生部から照射された放射線を検出する放射線検出部とを有したガントリを備え、前記放射線発生部と前記放射線検出部を対向させた状態で回転させることが可能であり、前記ガントリにはフロントカバーが設置され、前記フロントカバーは、被検者の乳房を挿入するための開口と、被検者の乳房を保持する乳房保持部とを有し、前記フロントカバーは、前記放射線発生部と前記放射線検出部の特性に基づいて形成される。
本発明によれば、被検者の姿勢を適切に維持するとともに、被検者の乳房を適切に保持した状態でCT撮影を行うことができる。
本発明の乳房撮影装置の外観を示す図。 本発明の乳房撮影装置の断面図。 本発明のCT撮影を行う被検者の撮影形態を示す図。 本発明の乳房撮影装置に着脱可能なフロントカバーの外観を示す図。 本発明の乳房撮影装置に着脱可能なフロントカバーの一例を示す図。 本発明の乳房撮影装置に着脱可能なフロントカバーの一例を示す図。 本発明の乳房撮影装置の実施例2を示す図。 本発明の乳房撮影装置の実施例3を示す図。 本発明の乳房撮影装置の実施例4を示す図。
図1は、乳房撮影装置100の外観を示す図である。図2は、乳房撮影装置100の断面図である。乳房撮影装置100の断面図は、図1の乳房撮影装置100の鉛直方向に伸びる中心線(一点鎖線)による断面図である。
乳房撮影装置100は、CT撮影を行うことができる。CT撮影を行う際、被検者は立位である。立位とは、被検者は、床面に両足が置かれ、床面に立った状態である。本実施例の乳房撮影装置100は、立位用の乳房撮影装置であるが、臥位用の乳房撮影装置であっても適用可能である。
図2に示すように、乳房撮影装置100は、放射線を発生する放射線発生部10と、放射線発生部10から照射された放射線を検出する放射線検出部12と、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させることが可能である。乳房撮影装置100に被検者の撮影対象部位(乳房)を放射線発生部10と放射線検出部12との間に挿入させた状態で放射線発生部と放射線検出部を回転させて撮影する。
図1、図2に示すように、乳房撮影装置100は、放射線発生部10と放射線検出部12を回転可能に支持するガントリ30と、床面に対してガントリ30を支持する支持脚部40を備えている。支持脚部40は、水平面に直交する方向(鉛直方向)に伸張して形成された長円筒部42と、長円筒部42と連結され、乳房撮影装置100(ガントリ30)を安定して支持するための台座部46とからなる。台座部46は、床面に接触する部材である。支持脚部40における長円筒部42と台座部46は、一体化されている。長円筒部42には、ガントリ30が連結されている。また、CT撮影側の支持脚部40には、CT撮影を行う被検者の足を挿入するための切り欠き部48が設置されている。
また、ガントリ30には、CT撮影時に回転する放射線発生部10と放射線検出部12から被検者を保護するフロントカバー26が設置されている。フロントカバー26は、CT撮影を行う被検者の乳房を挿入するための開口20を有している。また、ガントリ30には、CT撮影を行う被検者が把持するための複数の把持部22a、22b、22c、22dが設置されている。複数の把持部22a、22b、22c、22dは、凹形状で形成されている。
ガントリ30は、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させるためのリング状の回転フレーム38と、回転フレーム38を回転可能に支持するリング状の固定フレーム30aとを有している。なお、固定フレーム30aは円弧状であり、回転フレーム38の一部を回転可能に支持してもよい。また、ガントリ30は、固定フレーム30aに連結された長円筒状の長円筒部30bを有している。回転フレーム38と固定フレーム30aは、放射線発生部10と放射線検出部12を回転する回転部と称することもできる。固定フレーム30aと長円筒部30bは一体形成されている。固定フレーム30aの方が長円筒部30bよりも上部に位置している。長円筒部30bは、ガントリ30を床面に対して支持する支持脚部40と連結されている。
ガントリ30は、被検者が立位撮影を行うことができるように、鉛直方向に立設されている。放射線発生部10と放射線検出部12を回転する回転部(ガントリ30における回転フレーム38)の回転軸は水平方向である。
長円筒部30bは、支持脚部40における長円筒部42の外周を覆っている。つまり、支持脚部40における長円筒部42をガントリ30における長円筒部30bの内部に組み入れるようになっており、支持脚部40における長円筒部42とガントリ30における長円筒部30bは入れ子になっている。乳房撮影装置100は、支持脚部40に対して長円筒部30bの上下動を行う上下駆動部(図示しない。)を備えている。
放射線発生部10は、図示はしないが、主に電子を発生する電子放出源、ターゲットを備えている。電子放出源で発生した電子は、陰極と陽極との間の電位差により、ターゲット側に放出される。ターゲットは電子の衝突により放射線を発生する部材である。ターゲットから放射された放射線は、コーンビーム形状に成形されて外部に向けて照射される。
放射線検出部12は、被検者を透過した放射線を光電変換素子によって検出し、電気信号として出力するものである。例えば、放射線検出部12は、被検者を透過した放射線を検出する変換パネル、蓄電部、放射線から電気信号に変換された情報を出力するためのI/F(インタフェース)等よりなる。
乳房撮影装置100は、放射線を発生させる放射線発生部10と、放射線発生部10から照射された放射線を検出する放射線検出部12とを備え、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させることが可能である。
放射線発生部10と放射線検出部12は、ガントリ30の固定フレーム30aに対して回転する回転フレーム38に設置されている。ここでは、図2に示すように、乳房撮影装置100は、CT撮影用の放射線発生部10及び放射線検出部12とを備えている。
ガントリ30は、CT撮影用の放射線発生部10及び放射線検出部12を対向させた状態で回転させるためのリング状の回転フレーム38を有している。
具体的には、CT撮影用として、回転フレーム38には放射線発生部10と放射線検出部12が設置されている。放射線検出部12は、放射線検出部12を支持する支持台2を介して回転フレーム38に設置されている。
回転フレーム38はベアリング構造を有した軸受けを介して、ガントリ30の固定フレーム30aに連結されている。固定フレーム30aは、不動の状態であり、静止したフレームである。回転フレーム38の回転軸が水平方向になるようにガントリ30内部に設置されている。
このように、支持台2は回転フレーム38に設置され、支持台2は放射線検出部12と放射線検出部12とを支持する。回転フレーム38を支持台2とともに回転させることにより、放射線検出部12と放射線検出部12を回転させることができる。
CT撮影を行う際、回転フレーム38の大きさ、乳房撮影装置100(ガントリ30)全体の大きさがコンパクトになるように、放射線発生部10と放射線検出部12が設置されている。具体的には、放射線発生部10と放射線検出部12の間の距離をできるだけ短くなるように設置されている。乳房保持部34の直下に放射線検出部12が設置されている。回転フレーム38によって放射線検出部12を回転しても、放射線検出部12が乳房保持部34に接触しない位置に放射線検出部12が設置されている。
照射野6は、CT撮影用の放射線発生部10による照射野である。CT撮影を行う被検者の乳房は乳房保持部34上に保持されており、圧迫されていない。放射線発生部10からの照射野6が乳房保持部34の先端部を含むように、放射線発生部10と放射線検出部12が設置されている。
照射野6は、放射線発生部10の焦点を頂点として広がる四角錐形状(コーンビーム形状)となっている。図2に示すように、照射野6の一側端(右側)は、鉛直方向となっており、照射野6の他側端(左側)は斜め方向になっている。被検者の乳房周囲(腋窩)を撮影するために、CT撮影を行う被検者側(右側)の照射野6の端部(照射野端部、照射野端面)が鉛直方向となるように設定されている。
CT撮影を行う被検者側(右側)の照射野6の端部(照射野端部、照射野端面)が鉛直方向となるように設定されている。乳がんでは、乳房周囲(腋窩)への転移が起こる可能性がある。被検者の乳房周囲(腋窩)を撮影することができるように、CT撮影用の放射線発生部10の照射野6が設定されている。CT撮影を行う際、放射線発生部10は放射線を焦点から発生させながら、放射線発生部10と放射線検出部12の回転を行う。
乳房撮影装置100における被検者の撮影対象部位を放射線発生部10と放射線検出部12との間に挿入させた状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転させて撮影する。
乳房撮影装置100は、回転フレーム38を介して放射線発生部10と放射線検出部12を回転させる回転駆動部(図示しない。)を備えている。CT撮影を行う際、回転駆動部の駆動により、回転フレーム38を固定フレーム30aに対して回転させる。具体的には、少なくとも180度、回転フレーム38を回転させる。回転フレーム38を回転させている時、放射線発生部10は放射線を発生させ、放射線検出部12は放射線を検出している。
図3は、CT撮影を行う被検者Pの撮影形態を示す図である。被検者Pは、複数の把持部22a、22b、22c、22dの内、少なくとも1つの把持部を把持する。図3に示すように、被検者Pは、ガントリ30の上側の把持部22aと把持部22dを把持することができる。このとき、切り欠き部48には、被検者Pの足の先端部(つま先)が挿入される。被検者Pは、ガントリ30側に被検者Pの体を引きつけることにより、被検者Pの体を支えることができる。
CT撮影側は、フロントカバー26に被検者の上半身を密着させ、撮影対象部位である被検者の乳房を開口20に挿入させる必要がある。そこで、フロントカバー26に密着した被検者に邪魔にならないように、CT撮影側の把持部22a、22b、22c、22dがガントリ30に対して突出しないようになっている。CT撮影側の把持部22a、22b、22c、22dは凹形状に形成されている。
被検者の乳房を開口20に挿入させた状態で放射線発生部10と放射線検出部12を回転フレーム38で回転させて撮影する。放射線発生部10と放射線検出部12を回転フレーム38で回転させている間、放射線発生部10によって放射線を発生させている。放射線検出部12は被検者の乳房を透過した放射線を検出することにより、被検者の乳房を撮影することができる。乳房撮影装置100は、撮影された放射線データを再構成することにより、CT画像を生成することができる。
<フロントカバー>
乳房撮影装置100のガントリ30にはフロントカバー26が着脱可能に設置されている。言い換えれば、フロントカバー26はリング状の固定フレーム30aに着脱可能に設置されている。具体的には、フロントカバー26の突起部が固定フレーム30aの枠体(溝部)に嵌合することにより、フロントカバー26が固定フレーム30aに装着される。
図1は、乳房撮影装置100のガントリ30にフロントカバー26が取り付けられた形態を示す。図4は、乳房撮影装置100のガントリ30からフロントカバー26が取り外された形態を示す。
ガントリ30における固定フレーム30aは、リング状であるため、フロントカバー26は円形形状である。フロントカバー26は、放射線発生部10と放射線検出部12の回転に対して不動となる部材に固定されていればよい。
フロントカバー26には被検者の乳房を挿入させるための開口20が設置されている。具体的には、フロントカバー26の中心部には、被検者の乳房を挿入させるための円形の開口20が設置されている。
フロントカバー26は、放射線を遮蔽する遮蔽部材で構成される。CT撮影又はマンモ撮影の際、散乱した放射線がフロントカバー26を透過しないようになっている。つまり、CT撮影側に散乱した放射線が届かないようになっている。また、フロントカバー26は、半透明な部材である。フロントカバー26は半透明であるため、ガントリ30にフロントカバー26が設置されていても、CT撮影側から放射線発生部10や放射線検出部12の位置を確認することができる。
また、図1、図2、図4に示すように、フロントカバー26には、開口20から挿入された乳房を保持するための保持台としての乳房保持部34が設置されている。乳房保持部34は、透明な部材であり、放射線を透過する部材である。乳房保持部34は、フロントカバー26の開口20の周囲に沿って形成されている。乳房保持部34は、フロントカバー26の開口20から撮影側に突出して形成されている。
乳房保持部34は中空であり、乳房の形状に合わせて湾曲している。乳房保持部34の一部(下側)は、お椀形状になっており、乳房保持部34の一部(上側)は開いた形態になっている。
乳房保持部34は、乳房の下側を保持する形状となっている。乳房保持部34は、乳房の形状を保ったまま保持することができる。乳房保持部34は、乳房を圧迫はしない。
図2に示すように、乳房保持部34の一部(上側)は開いた形態になっているため、操作者がCT撮影を行う被検者の乳房にアクセスすることができるようになっている。
フロントカバー26に対して乳房保持部34は着脱可能になっている。ここでは、様々なサイズの形状の乳房保持部34を用意しておくことができる。つまり、操作者は乳房保持部34を複数用意しておくことがきる。例えば、被検者の乳房の大きさに応じて、乳房保持部34を取り替えることができる。
ガントリ30に固定されたフロントカバー26と乳房保持部34は、CT撮影中に回転する放射線発生部10や放射線検出部12と、被検者の空間を分離している。被検者の乳房は、乳房保持部34に保持されるので撮影中は固定されていることになる。
乳房保持部34がフロントカバー26の開口20の周囲に沿って接続された例を示したがこれに限られるものではない。たとえば、乳房保持部34は、ガントリ30の固定フレーム30aに連結されていてもよい。
また、ガントリ30には挿入部24aと挿入部24bが設置されている。挿入部24aと挿入部24bは、フロントカバー26を取り外す際に操作者の手を挿入する個所であり、ガントリ30の固定フレーム30aに沿って設置されている。挿入部24aと挿入部24bは、ガントリ30の固定フレーム30aの左右2箇所に設置されている。挿入部24aと挿入部24bは、ガントリ30の中心線(一点鎖線)に対して、線対称となるように設置されている。
操作者は、挿入部24aと挿入部24bに手を入れて、フロントカバー26を手前方向に引っ張ることにより、フロントカバー26を取り外すことができる。マンモ撮影の際にフロントカバー26を取り外すことにより、被検者の乳房へのアクセスが容易になる。
逆に、操作者は、ガントリ30の固定フレーム30aに対し、フロントカバー26を奥方向に押し込むことにより、フロントカバー26をガントリ30に取り付けることができる。
なお、フロントカバー26は、CT撮影を行う被検者側からは不透明であり、マンモ撮影側の操作者側からは透明であるようにしてもよい。被検者側からフロントカバー26を不透明とすることによりフロントカバー26越しに放射線発生部10や放射線検出部12が動くことによる恐怖心を回避することができる。
ここで、フロントカバーは、放射線発生部と放射線検出部の特性に基づいて形成される形態に関して、図5を用いて説明する。図5は、ガントリ30内部の概略断面図である。乳房撮影装置100のガントリ30にはフロントカバーが着脱可能に設置されている図5に示すガントリ30は、図2に示すガントリ30と同様の構成であるため、個々の構成要件の説明は省略する。なお、図5に示すように、ガントリ30の回転フレーム38は、ベアリング構造36によって、固定フレーム30aに連結されている。
図5(a)は、放射線発生部10と放射線検出部12の特性によって、放射線発生部10の照射野6がフロントカバー26の近傍に位置することを実現する形態である。フロントカバー26は、リング状の固定フレーム30aに着脱可能に設置される。フロントカバー26の端部が固定フレーム30aの枠体(溝部)に嵌合され、フロントカバー26が固定フレーム30aに装着される。照射野6は、放射線発生部10の焦点を頂点として広がる四角錐形状(コーンビーム形状)となっている。図5(a)に示すように、フロントカバー26は、平板状(平面形状)である。照射野6の一側端(右側)は、フロントカバー26に沿って鉛直方向となっている。照射野6の他側端(左側)は、乳房保持部34の先端を含むように、斜め方向になっている。
ここで、フロントカバー26から放射線発生部10の焦点までの距離とフロントカバー26から放射線検出部12の有効撮影領域までの距離に基づいて、フロントカバー26が平板状(平面形状)に形成されている。乳房保持部34に設置された被検者の乳房を可能な限り広く撮影するため、フロントカバー26が放射線発生部10と放射線検出部12に接するように形成される。図5(a)に示す形態では、フロントカバー26から照射野6までの距離が近い(例えば、3mm以内)ため、乳房保持部34に設置された被検者の乳房の大半(例えば、90%以上)を撮影することができる。
ここで、本実施例における乳房撮影装置は、図5(a)に示す放射線発生部10と放射線検出部12を図5(b)に示す放射線発生部10aと放射線検出部12aに変更することができる。つまり、乳房撮影装置における放射線発生部と放射線検出部は、着脱可能である。着脱可能に設置される放射線発生部の特性は、高管電圧又は低管電圧(大型又は小型)である。着脱可能に設置される放射線検出部の特性は、狭額縁又は広額縁である。
例えば、図5(a)に示す放射線発生部10は、低管電圧用の放射線発生部である。図5(b)に示す放射線発生部10aは、高管電圧用の放射線発生部である。放射線発生部は、放射線を発生させる電子ビームの延長方向の放射線透過による漏洩線量を抑制するために、設定された最大管電圧で漏洩線量を防護する防護材の厚みが変わる。よって、電子ビームが垂直方向に照射される場合を除いて、図5(b)に示す放射線発生部10aは、図5(a)に示す放射線発生部10よりも大きくなる。被検者に体格差があっても、放射線発生部で最適な最大管電圧が異なり、最適な乳房撮影装置を提供することが可能となる。また、図5(a)に示す放射線検出部12は、放射線検出部の端部(周縁)から放射線を検出することができる有効撮影領域までの距離が近い、狭額縁の放射線検出部である。図5(b)に示す放射線検出部12aは、放射線検出部12の端部(周縁)から放射線を検出することができる有効撮影領域までの距離が遠い、広額縁の放射線検出部である。狭額縁の放射線検出部は、乳房撮影専用の放射線検出部を考慮している。広額縁の放射線検出部は、放射線検出部の縁の強度設計が容易になり、乳房撮影装置から着脱することで放射線検出部を乳房撮影以外の様々な撮影、例えば一般撮影やポータブル撮影に用いることができ汎用性を高めた放射線検出部にすることができる。
図5(b)に示す放射線発生部10aと放射線検出部12aは、図5(a)に示す放射線発生部10と放射線検出部12に比べて大きい。そのため、放射線発生部10aと放射線検出部12aは、ガントリ30の右側に突出している。
図5(a)に示すように、フロントカバー26aから放射線発生部10aの焦点までの距離とフロントカバー26aから放射線検出部12aの有効撮影領域までの距離に基づいて、フロントカバー26aが形成されている。具体的には、フロントカバー26aは、当該距離に基づいて、平板状(平面形状)の平板部と突出部26bによって形成されている。乳房保持部34に設置された被検者の乳房を可能な限り広く撮影するため、フロントカバー26aが放射線発生部10aと放射線検出部12aに接するように形成される。しかしながら、図5(a)に示す形態に比べて、フロントカバー26aから放射線発生部10aの焦点までの距離とフロントカバー26aから放射線検出部12aの有効撮影領域までの距離が遠い。図5(a)に示す形態におけるフロントカバー26を用いると、放射線発生部10aと放射線検出部12aに接触してしまう。図5(b)に示すように、放射線発生部10aと放射線検出部12aに変更された場合、フロントカバー26aのように変更される。そこで、フロントカバー26aの固定フレーム30aに接する部分には、突出部26bが設置されている。突出部26bは、リング状である。突出部26bの厚みの分、ガントリ30自体の厚くなっている。突出部26bによって、フロントカバー26aは外周部分が突縁形状となる。
また、フロントカバー26aには、乳房保持部34aが設置されている。照射野6の他側端(左側)が乳房保持部34aの先端を含むように、乳房保持部34aは、図5(a)に示す乳房保持部34に比べて、奥行き(左方向)に広がっている。つまり、乳房保持部34aは、図5(a)に示す乳房保持部34よりも大きい。
図5(b)に示す形態であっても、フロントカバー26aを取り換えることにより、被検者の乳房を撮影することができる。フロントカバー26aから照射野6までの距離が遠く(例えば、10mm程度)ても、被検者の乳房を撮影することが可能となる。
放射線発生部と放射線検出部の特性に基づいて形成される他の形態に関して、図6を用いて説明する。図6は、ガントリ30内部の概略図である。
図6(a)に示すように、放射線発生部10aと放射線検出部12の特性によって、フロントカバー26cは段差部26dを有して形成されている。言い換えれば、フロントカバー26cから放射線発生部10の照射野6までの距離に基づいて、フロントカバー26cは段差部26dを有して形成されている。また、段差部26dは、フロントカバー26cから放射線検出部12の有効撮影領域までの距離も考慮して設定されている。
図6(a)に示す放射線検出部12は、図5(a)に示す放射線検出部12と同じである。図6(a)に示す放射線発生部10aは、図5(a)に示す放射線発生部10に比べて大きい。放射線発生部10aは、ガントリ30の右側に突出している。このように、図5(a)に示す形態に比べて、フロントカバー26cから放射線発生部10aの焦点までの距離が遠い。図6(a)に示すように、放射線発生部10が放射線発生部10aに変更された場合、操作者は段差部26dを有したフロントカバー26cに変更する。
具体的には、フロントカバー26cは、乳房保持部34c(開口)の近傍において内側(左側)に窪んでいる。フロントカバー26cは、凹状の段差部26dを有している。具体的には、円形形状であるフロントカバー26cの内周部に円形形状の段差部26dがある。段差部26dは、放射線発生部10aと放射線検出部12の回転中心軸を中心として、円形形状となっている。また、段差部26dは、放射線発生部10aと放射線検出部12がCT撮影の際に回転しても、それぞれが干渉しないように形成されている。
フロントカバー26cの段差部26dには、乳房保持部34cが設置されている。放射線発生部10aの照射野6が乳房保持部34cの先端を含むように、乳房保持部34cが設置されている。そのため、被検者は段差部26dに体の一部を落とし込み、被検者の乳房を乳房保持部34cに設置することができる。
このように、フロントカバー26cは、放射線発生部10aと放射線検出部12に接するように形成され、フロントカバー26cは、放射線発生部10aの照射野6に接するように形成される。よって、乳房保持部34cに設置された被検者の乳房を可能な限り広く撮影することができる。
図6(b)に示すように、放射線発生部10と放射線検出部12aの特性によって、フロントカバー26eは段差部26fを有して形成されている。言い換えれば、段差部26fは、放射線検出部12aの特性に基づいて設定されている。
図6(b)に示す放射線検出部12aは、図5(b)に示す放射線検出部12aと同じである。図6(b)に示す放射線発生部10は、図5(a)に示す放射線発生部10と同じである。放射線検出部12aは、ガントリ30の右側に突出している。
図5(a)に示す形態に比べて、フロントカバー26eから放射線検出部12aの有効撮影領域までの距離が遠い。そこで、図6(b)に示すように、放射線検出部12が放射線検出部12aに変更された場合、操作者はフロントカバー26eに変更する。
フロントカバー26eは、乳房保持部34d(開口)の近傍において外側(右側)に突出している。フロントカバー26eは、凸状の段差部26fを有している。具体的には、円形形状であるフロントカバー26eの内周部に円形形状の段差部26fがある。段差部26fは、放射線発生部10と放射線検出部12aの回転中心軸を中心として、円形形状となっている。段差部26fは、放射線発生部10と放射線検出部12aがCT撮影の際に回転しても、それぞれが干渉しないように形成されている。
また、フロントカバー26eの段差部26fには、乳房保持部34dが設置されている。放射線発生部10の照射野6が乳房保持部34dの先端を含むように、乳房保持部34dが設置されている。そのため、被検者は段差部26fに体の一部を当て、被検者の乳房を乳房保持部34dに設置することができる。
このように、フロントカバー26eは、放射線発生部10と放射線検出部12aに接するように形成される。よって、乳房保持部34dに設置された被検者の乳房を可能な限り広く撮影することができる。
以上、本実施例における乳房撮影装置は、放射線を発生させる放射線発生部10と、放射線発生部10から照射された放射線を検出する放射線検出部12とを有したガントリ30を備える。乳房撮影装置は、放射線発生部10と放射線検出部12を対向させた状態で回転させることが可能である。ガントリ30にはフロントカバー26が設置され、フロントカバー26は、被検者の乳房を挿入するための開口20と、被検者の乳房を保持する乳房保持部34とを有している。フロントカバー26は、放射線発生部10と放射線検出部12の特性に基づいて形成される。よって、放射線発生部10と放射線検出部12の特性に基づき、被検者の姿勢を適切に維持するとともに、被検者の乳房を適切に保持した状態でCT撮影を行うことができる。
なお、フロントカバー26は、放射線発生部10と放射線検出部12の位置関係に基づいて形成されていてもよい。つまり、フロントカバー26は、放射線発生部10と放射線検出部12が設置された位置(設置場所)に基づいて形成されていてもよい。
<実施例2>
ここで、実施例2について、図7を用いて説明する。実施例1と異なる点は、フロントカバーと、放射線発生部又は放射線検出部との間にすべり部を有することである。図7(a)(b)は、図6(a)(b)に対応しているため、各構成要素の説明は省略する。
図7(a)に示すように、被検者がフロントカバー26cに接触した際にフロントカバー26cが撓む。ここでは、フロントカバー26cが図中の左側に撓む。フロントカバー26cと放射線発生部10a又は放射線検出部12とが接触すると、その間で摩擦が生じてしまう。当該摩擦が生じると、放射線発生部10a又は放射線検出部12の回転に悪影響を及ぼしてしまう。そこで、本実施例では、フロントカバー26cと、放射線発生部10a又は放射線検出部12との間にすべり部70、72を設けることにより、当該摩擦を軽減することができる。すべり部70、72は、スラストワッシャ、スラストベアリングなどである。
また、図7(b)に示すように、フロントカバー26eと、放射線発生部10又は放射線検出部12aとの間にすべり部74、76を設けることにより、当該摩擦を軽減することができる。
<実施例3>
ここで、実施例3について、図8を用いて説明する。実施例1、2と異なる点は、フロントカバーに設置された乳房保持部(開口)の周縁に局所的な段差部を有していることである。
図8(a)に示すように、放射線発生部10と放射線検出部12aの特性に基づいて、フロントカバー80は乳房保持部34(開口)の周縁に段差部82を有して形成されている。本実施例における段差部82は、放射線検出部12aに合わせて突出している。段差部82は、放射線発生部10に合わせて突出していてもよい。
具体的には、段差部82は、放射線検出部12aがCT撮影の際に回転する軌跡に合わせて形成されている。段差部82は、フロントカバー80の表面から放射線検出部12aが突出する箇所を覆うように形成されている。よって、放射線検出部12aがCT撮影の際に回転しても、フロントカバー80に干渉しない。
また、図8(b)に示すように、放射線発生部10aと放射線検出部12aの特性に基づいて、フロントカバー84は乳房保持部34(開口)の周縁に段差部86を有して形成されている。段差部86は、フロントカバー84から窪んで形成される。
具体的には、段差部82は、放射線発生部10aと放射線検出部12aがCT撮影の際に回転する軌跡に合わせて、乳房保持部34(開口)の周縁に形成されている。よって、放射線発生部10aと放射線検出部12aがCT撮影の際に回転しても、フロントカバー84に干渉しない。
フロントカバー84は、乳房保持部34の近傍において内側(左側)に窪んでいる。具体的には、円形形状であるフロントカバー84の内周部に円形形状の段差部86がある。段差部86は、放射線発生部10または放射線検出部12aを覆うように形成させるため、放射線発生部10aと放射線検出部12aの回転中心軸を中心として、円形形状(同心円形状)となっている。段差部86による窪みは、図4に示す開口20とほぼ同等の大きさとなっている。
このように、フロントカバー84は、乳房保持部34が放射線発生部10aの照射野6に近接するように形成される。よって、乳房保持部34に設置された被検者の乳房を可能な限り広く撮影することができる。
<実施例4>
ここで、実施例4について、図9を用いて説明する。実施例1〜3と異なる点は、フロントカバー26の周縁(外周)に被検者が把持する把持部が設置されることである。
図9(a)に示すように、フロントカバー26の周縁に把持部90が設置されている。被検者が両手で把持部90を把持するために、把持部90は、乳房保持部34(開口)を中心にして円周方向に設置されている。フロントカバー26の円周方向に凹部(溝部)を形成することにより、把持部90が形成されている。把持部90は、放射線発生部10と放射線検出部12がCT撮影の際に回転する軌跡に合わせて形成されている。よって、放射線発生部10と放射線検出部12がCT撮影の際に回転しても、フロントカバー26の把持部90に干渉しない。
なお、図9(b)に示すように、フロントカバー26の円周方向に凸部(突起部)を形成することにより、把持部92が形成されていてもよい。
被検者は撮影している際、把持部90、92を用いて、ガントリ30を抱え込む。よって、被検者は、把持部90、92を握ることにより、撮影姿勢をより安定して保つことができる。
10 放射線発生部
12 放射線検出部
20 開口
22a、22b、22c、22d CT撮影側の把持部
26 フロントカバー
30 ガントリ
30a 固定フレーム
30b 長円筒部
34 乳房保持部
40 支持脚部
42 長円筒部
46 台座部
48 切り欠き部

Claims (11)

  1. 放射線を発生させる放射線発生部と、
    前記放射線発生部から照射された放射線を検出する放射線検出部とを有したガントリを備え、前記放射線発生部と前記放射線検出部を対向させた状態で回転させることが可能な乳房撮影装置であって、
    前記ガントリにはフロントカバーが設置され、前記フロントカバーは、被検者の乳房を挿入するための開口と、被検者の乳房を保持する乳房保持部とを有し、前記フロントカバーは、前記放射線発生部と前記放射線検出部の特性に基づいて形成されることを特徴とする乳房撮影装置。
  2. 前記フロントカバーは段差部を有し、前記段差部は前記放射線発生部又は前記放射線検出部の特性に基づいて形成されることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  3. 前記段差部は、前記開口の周縁に形成されることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  4. 前記放射線発生部の特性は、高管電圧又は低管電圧であることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  5. 前記放射線検出部の特性は、狭額縁又は広額縁であることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  6. 前記フロントカバーは、前記ガントリに対して着脱可能であることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  7. 前記フロントカバーは、放射線を遮蔽する遮蔽部材で構成されることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  8. 前記乳房保持部は、前記開口の周囲に沿って形成されていることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  9. 前記乳房保持部は、透明な部材であり、放射線を透過する部材であることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  10. 前記フロントカバーと、前記放射線発生部又は前記放射線検出部との間にすべり部を有することを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
  11. 前記フロントカバーの周縁に被検者が把持するための把持部が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の乳房撮影装置。
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