JP5952116B2 - 温度制御装置及び温度制御方法 - Google Patents

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この発明は、温度制御装置及び温度制御方法に関する。
近年、携帯電話や電子手帳などの電子機器の多機能化が進み、電子機器に内蔵される電子部品の発熱が増大している。同時に電子機器の小型化も進んでおり、電子部品の発熱が電子機器の筐体表面に伝わりやすくなり、電子機器の筐体表面温度が高くなってきている。従って、これらの電子機器を構成する電子部品の動作を抑制することで、発熱を制御することが求められている。
また、これらの電子機器は、人体に長時間接触して用いられることも多く、低温であっても電子機器の発熱を制御することが求められている。
一方で、電子機器には、多機能化に伴う高度な情報処理能力が求められており、電子機器の動作を、発熱を抑制するために過度に動作を制限してしまうと、電子機器の情報処理能力を大きく制限してしまうことになる。
従って、可能な限り電子機器の情報処理能力を確保しつつ、電子機器の発熱を制御することが求められている。
例えば特許文献1には、温度上昇を制御する、電子装置が開示されている。この電子装置では、装置の内部の温度しきい値を少なくとも2つ以上設定する。2つ以上設定する温度しきい値は、例えば、温度しきい値1と、温度しきい値2が設定される。温度しきい値1は、温度しきい値2よりも低い温度が設定され、人体の皮膚が長時間触れていた場合に、低温熱傷を生じさせないための温度を設定する。
温度しきい値と、装置の内部温度を比較し、温度しきい値を上回った場合に、電子装置に搭載されたバッテリーの充電を止めて、装置温度上昇を防ぐ。通常は、温度しきい値2を用いるが、一定時間以上の人体の接触を検出した場合に、温度しきい値を温度しきい値1に切り替える。温度しきい値1の設定値を超える温度が検出されると、装置温度上昇を防ぐ制御を行う。
このような構成を採用することにより、人体が接触している場合と接触していない場合で温度しきい値を切り替えることができる。発熱部分に人体の接触が検出された場合のみ、低温火傷を防止する制御を行うため、必要な低温火傷防止のための制御を行わずに済み、電子装置の情報処理能力を損なわずに発熱を制御することが可能となる。
また、特許文献2には、温度上昇を制御する電子機器が開示されている。当該電子機器においても、第1の所定表面温度と第2の所定表面温度が設定され、第2の所定表面温度は低温火傷の可能性を考慮して第1の所定表面温度より所定の温度だけ低く設定されている。
筐体の表面温度が第1の所定表面温度より高いと判断される場合には、筐体の表面が第1の所定表面温度になるまで熱源の負荷を下げる。また、クロック信号に基づいて、ユーザが長時間連続して接触していることを検出した場合には、第2の所定発熱温度になるまで、熱源の負荷を下げる。このようにして、人体が接触している部分の温度のみを下げることが可能になり、省電力機能も部分的に働かせることで動作速度の低下も必要最低限に抑えることが可能となる。
特開2010−124246 特開2006−293814
しかしながら、上述した特許文献1に開示される発明においては、以下の問題があった。
特許文献1に記載されている電子装置においては、一定時間以上の人体の接触を検出した場合には、温度しきい値1に設定し、且つ、温度しきい値1の設定値を超える温度が検出されると、装置温度上昇を防ぐ制御を行う。
しかし、低温熱傷は、特許文献1のように「一定時間」で一律に生じるものではないことが知れている。すなわち、低温熱傷が生じるか否かは、人体が接触していた時間と、接触していた部分の温度から求められる、人体が受けた総熱量が、一定の量に達するか否かによって定まる。従って、低温熱傷を防ぐための装置温度上昇を防ぐ制御を行うタイミングは、人体が受けた総熱量によって異なるのであり、「一定時間」以降であっても、電子装置の動作を制限しなくてもよい場合がある。
特許文献1に開示されている電子装置は、一律の時間で動作制御を行うため、低温熱傷が生じない場合にも動作が制限されることとなり、情報端末の情報処理能力を不必要に制限してしまうという問題があった。
また、上述した特許文献2に開示される発明においても、以下の問題があった。特許文献2に記載されている電子装置においては、ユーザが長時間連続して接触していることを人体接触検出手段が検出した場合には、第2の所定発熱温度になるまで、熱源の負荷を下げる。特許文献2に記載されている電子装置も、特許文献1に記載されている電子装置と同様に、一定時間経過後に、一律に低温熱傷しない温度に制御する。従って、低温熱傷が生じない場合にも動作が制限される可能性があり、情報端末の情報処理能力を不必要に制限してしまうという問題があった。
本発明は、電子機器の情報処理能力を低減しないように、より効率的に発熱を制御できる電子機器および電子機器の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の電子機器は、筐体を有する電子機器であって、前記筐体の表面温度の変化を検出する温度検出手段と、前記筐体の表面に人体が接触したことを検出する人体接触検出手段と、前記筐体の表面温度の変化に基づき、人体が受けた熱量を受容熱量として計算し、前記受容熱量が所定の限界熱量を超えるか判断し、前記受容熱量が所定の限界熱量を超える場合は、前記電子機器の動作を制限する、動作制御手段と、を備えていることを特徴とする。
また、本発明の電子機器の制御方法は、筐体を有する電子機器の表面温度の変化を検出し、前記筐体の表面に人体が接触したことを検出し、前記筐体の表面温度の変化に基づき、人体が受けた熱量を受容熱量として計算し、前記受容熱量が所定の限界熱量を超えるか判断し、前記受容熱量が所定の限界熱量を超える場合は、前記電子機器の動作を制限することを特徴とする。
本発明によれば、電子機器の情報処理能力を低減しないように、より効率的に発熱を制御できる電子機器および電子機器の制御方法が提供される。
本発明の第1の実施形態に係る電子機器を構成する要素を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子機器の一例を示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る、筐体の表面の温度検出手段及び人体接触検出手段の設置のバリエーションを示す概略図である。 本発明の第1の実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
以下に、図1から図4を参照し、本発明の第1実施形態に係る電子機器の形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器1を構成する要素を示すブロック図である。図1に示されるように、本発明の第1の実施形態に係る電子機器1は、筐体10と、温度検出手段20と、人体接触検出手段30と、制御手段40からなる。
温度検出手段20は、前記筐体の表面温度を検出する。人体接触検出手段30は、筐体の表面に人体が接触したことを検出する。制御手段40は、前記人体の接触を検出している時間と前記表面温度の変化に基づき、人体が受けた受容熱量を計算し、前記受容熱量が所定の限界熱量を超えると、前記電子機器の動作を制限する。
第1の実施形態に係る電子機器1としては、例えば、携帯電話や電子手帳、携帯音楽プレイヤーなど、あらゆる電子機器を用いることができる。特に、ファンなどの強制冷却手段により発熱を抑制することができず、CPU(Central Processing Unit)等の情報処理手段の負荷等を低下させることでしか発熱を制御できない電子機器において、有効である。
筐体10は、電子機器1を構成するCPUやバッテリーなどの電子部品を覆う筐体である。筐体の材質としては、特に限定はされないがプラスチック、金属など、種々の材料を用いることができる。電子機器1の利用者は、筐体10に触れて利用することになるため、発熱を適切に制御する必要性がある。
温度検出手段20は、筐体表面の温度を検出し出力するセンサーであり、一定時間の温度変化を検出する。特に限定はされないが、例えば、熱電対温度計等を用いることができる。また、人体接触検出手段30は、筐体表面に人体が接触したことを検出し、人体接触検出情報を出力するセンサーである。人体接触検出手段30としては、特に限定はされないが、例えば、押圧センサー等を用いることができる。
図2は、本発明の第1の実施形態に係る電子機器の一例を示す概略図である。破線は、筐体10の内側に設けられている構成要素を示す。温度検出手段20は、筐体10の表面の温度を検出するため、筐体10の表面の内側に設けられている。また、人体接触検出手段30は、筐体10の表面に人体が接触したことを検出するため、筐体10の表面の内側に設けられている。なお、図2に記載の電子機器は一例であり、例えば、温度検出手段20や人体接触検出手段30を、筐体10の外側や、筐体10の中に埋め込むようにして設けても良い。
温度検出手段20及び人体接触検出手段30は、筐体10において、特に限定されないが、人体の接触機会が多い部分に設けることができる。例えば、電子機器1が携帯電話の場合は、通話する際に手によって握られる部分や、画面を見ながら操作する際に手によって握られる部分に設けることができる。また、ラップトップ型のパーソナルコンピュータであれば、キーボードにより操作する際に腕が触れる部分、いわゆるパームレスト部分に設けることができる。
温度検出手段20及び人体接触検出手段30は、人体の接触が少ない部分に設けてもよい。この場合は、後述する限界熱量の値を高く設定して、不必要に電子機器1の動作が制御されないようにしても良い。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る、筐体10の表面の温度検出手段20及び人体接触検出手段30の設置のバリエーションを示す概略図である。筐体10として実線で示される部分は、筐体10の表面の一の面を示している。破線で示される領域である高温部11は、筐体10の表面において、所定時間以上人体が接触していると、後述する限界熱量を超える発熱をする可能性がある部分である。温度検出手段20は円形で、人体接触検出手段30は斜線で占められている部分で示される。
図3(a)は、筐体10の一の面において、当該一の面のほぼ全面が高温部11であり、高温部11内では温度が均一に上昇下降する場合を示す。この場合は、温度検出手段20は筐体10の表面等の任意の場所に一箇所設け、人体接触検出手段30を筐体10の表面の全面で人体の接触を検出できるように設けることができる。
図3(b)は、筐体10の表面のほぼ全面が高温部11であるが、高温部11内では温度の上昇下降にむらが生じる場合を示す。この場合は、温度検出手段20は筐体10の一の面の複数箇所の温度を検出できるように設け、人体接触検出手段30を筐体10の一の面の全面で人体の接触を検出できるように設けることができる。
図3(c)は、筐体10の表面の一部分が高温部11であり、高温部11内では温度が均一に上昇下降する場合を示す。この場合は、温度検出手段20は筐体10の高温部11内の任意の場所に一箇所設け、人体接触検出手段30を高温部11内における人体の接触を検出できるように設けることができる。
図3(d)は、筐体10の表面の一部部分が高温部11であり、高温部11内では温度の上昇下降にむらが生じる場合を示す。この場合は、温度検出手段20は筐体10の高温部11内の複数箇所の温度を検出できるように設け、人体接触検出手段30を高温部11内における人体の接触を検出できるように設けることができる。
また、温度検出手段20を電子機器1において発熱の原因となるCPUやバッテリーの温度を直接検出するように設けてもよい。この場合は、CPUやバッテリーで生じた熱が筐体10の表面に達した場合の温度を計算する手段を別途設けることにより、筐体10の表面温度を求める。
制御手段40は図示しないCPUを含んでおり、CPUの動作により、温度検出手段20、人体接触検出手段30及び制御手段40をはじめとして、電子機器1全体の動作制御を行う。なお、CPUを動作させるためのプログラムは、図示しない記憶手段に記憶されている。制御手段40は、プログラムを実行することにより、電子機器1の動作を制御している。
制御手段40は、温度検出手段20が出力した値に基づき、筐体10の表面に接した人体が受容した受容熱量を計算する。たとえば、前記一定時間において、所定の温度を超える筐体10の表面の温度を積分する。所定の温度としては、たとえば、平均的な体温を設定することができる。体温以下の温度であれば熱傷が発生する危険性は低いため、人体が受容した熱量である受容熱量に含まない方が好ましいからである。
制御手段40は、所定の限界熱量と、受容熱量を比較し、受容熱量が限界熱量を超えると、電子機器1の動作を制限する。
所定の限界熱量としては、例えば、人体に熱傷が生じることを防ぐために動作制御を行うべき受容熱量を設定することができる。
電子機器1の動作の制限は、具体的には、電子機器1において筐体10の表面の発熱をもたらしている電子部品の動作を制限する。例えば、CPU等に与える負荷を減らしたり、バッテリーへの充電を一時的に停止するなどして、発熱を抑える。目標温度を設定し、当該温度になるように電子部品の動作を個別に制限しても良い。
ここで、本発明の第1の実施形態に係る電子機器1の動作制御の一例について、図4に記載のフローチャートを参照しながら説明する。図4は、第1の実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。
まず、人体接触検出手段30が人体の接触を検出し、人体接触検出情報を出力すると(S101)、温度検出手段20は、筐体表面の温度変化を一定時間検出する(S102)。次に、制御手段40は、温度検出手段20の値を元に、受容熱量を計算し(S103)、限界熱量を超えたか判断する(S104)。
受容熱量は、例えば、以下のように計算することができる。温度検出手段20は、あらかじめ定められた一定時間温度変化を検出している。当該一定時間の、所定の温度を超える筐体10の表面の温度を積分することで、受容熱量を求めることができる。また、積分によらず、所定時間毎に受容熱量を求め、これを積算することで当該一定時間の受容熱量を求めても良い。また、当該一定時間は任意に設定しても良い。
以上のように算出した受容熱量と、限界熱量を比較し、受容熱量が限界熱量を超えたか、判断する(S104)。受容熱量が限界熱量を超えたと判断した場合は(YES)、電子機器1の動作を制限する(S105)。具体的には、筐体10の表面の発熱をもたらしている部品、例えば、CPUやバッテリーなどについて、CPU等に与える負荷を減らしたり、バッテリーへの充電を一時的に停止するなどして、発熱を抑える。
受容熱量が限界熱量を超えていないと判断された場合は(NO)、人体接触検出手段30が、人体の接触を検出しているか、判断する(S106)。人体の接触が検出された場合には(YES)、再び筐体10の筐体表面の温度変化を一定時間検出する(S102)。当該一定時間の、所定の温度を超える筐体10の表面の温度を積分することで得た値と、前回のS103で計算した受容熱量を足すことで、初めに人体の接触を検出(S101)して以降の受容熱量を求める(S103)。人体の接触を検出しない場合は(NO)、人体の接触を検出するまでS106の判断を繰り返す。
以上のように、第1の実施形態に係る電子機器1は、電子機器1の動作制御の判断を、人体の筐体10への接触時間ではなく、人体が受容した熱量に基づき行う。第1の実施形態に係る電子機器1によれば、低温熱傷が生じない場合にも動作が制限されることを回避することができ、電子機器の情報処理能力を低減しないように、より効率的に発熱を制御できる。電子機器の情報処理能力は、不必要に制限されず、最大限発揮できるように制御することができる。
[第2の実施形態]
以下に、図5を参照し、本発明の第2の実施形態に係る電子機器の形態について説明する。第2の実施形態は、人体が筐体の表面から人体を離隔した場合に、人体から奪われた熱量を考慮して受容熱量を計算する点以外において、第1の実施形態と同様である。人体は、筐体10から離隔した場合、外気や血流等により冷却される。そこで、人体から奪われた熱量を計算し、制御手段40の判断に用いる。
第2の実施形態において、人体接触検出手段30は、筐体10の表面に人体が接触したことを検出するだけでなく、筐体10の表面に人体が接触している状態から離隔したことを検出し、離隔検出情報を出力する。人体接触検出手段30が再び筐体10の表面に人体が接触したことを検出すると、離隔検出情報の出力を止める。
制御手段40は、温度検出手段20が出力した値に基づき、第1の熱量を計算する。第1の熱量は、第1の実施形態における受容熱量と同様に求められる。
第2の実施形態においては、さらに、人体から奪われた熱量として、第2の熱量を設定しておく。例えば、単位時間あたりに人体が筐体10から離隔すると奪われる熱量をあらかじめ定めておくことができる。
以上のようにして、第1の熱量及び第2の熱量を得る。制御手段40は、第1の熱量から前記第2の熱量を減じ、これを受容熱量とし、所定の限界熱量と、受容熱量を比較し、受容熱量が限界熱量を超えると、電子機器1の動作を制限する。
ここで、本発明の第2の実施形態に係る電子機器1の動作制御の一例について、図5に記載のフローチャートを参照しながら説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る電子機器の動作を示すフローチャートである。
まず、人体接触検出手段30が人体の接触を検出し、人体接触検出情報を出力すると(S201)、温度検出手段20は、筐体表面の温度変化を一定時間検出する(S202)。次に、制御手段40は、温度検出手段20の値を元に、受容熱量を計算し(S203)、限界熱量を超えたか判断する(S204)。受容熱量は、例えば、以下のように計算することができる。
人体の接触を検出して最初に受容熱量を計算する際(S203)は、第1の熱量を計算する。温度検出手段20は、あらかじめ定められた一定時間温度変化を検出している。当該一定時間の、所定の温度を超える筐体10の表面の温度を積分することで、第1の受容熱量を求めることができる。また、積分によらず、所定時間毎に第1の受容熱量を求め、これを積算することで第1の受容熱量を求めても良い。また、一定時間は任意に設定しても良い。
以上のようにして求めた第1の熱量を受容熱量とする。受容熱量と、限界熱量を比較し、受容熱量が限界熱量を超えたか、判断する(S204)。
受容熱量が限界熱量を超えたと判断した場合は(YES)、電子機器1の動作を制限する(S205)。具体的には、筐体10の表面の発熱をもたらしている部品、例えば、CPUやバッテリーなどについて、CPU等に与える負荷を減らしたり、バッテリーへの充電を一時的に停止するなどして、発熱を抑える。
受容熱量が限界熱量を超えていないと判断した場合は(NO)、人体接触検出手段30が、人体の接触を検出しているか、判断する(S206)。人体の接触が検出された場合には(YES)、再び筐体10の筐体表面の温度変化を検出し(S202)、受容熱量を計算する(S203)。一定時間の、所定の温度を超える筐体10の表面の温度を積分することで得た値と、前回のS203で計算した受容熱量を足すことで、初めに人体の接触を検出(S201)して以降の受容熱量を求める。
人体の接触を検出しない場合も(NO)、受容熱量を計算する(S203)。前回のS203で計算した受容熱量から第2の熱量を減じ、これを受容熱量とする。以降は同様に、受容熱量と限界熱量を比較し、受容熱量が限界熱量を超えたか、判断する(S204)。
以上のように、第2の実施形態に係る電子機器1は、第1の実施形態に係る電子機器1と異なり、人体が筐体の表面から人体を離隔した場合に、人体から奪われた熱量を考慮して受容熱量を計算し、電子機器1の制御の判断基準とする。当該受容熱量を用いることにより、より正確に制御手段40による判断を行うことができる。第2の実施形態にかかる電子機器1によれば、制御手段40による電子機器1の動作の制限を第1の実施形態よりも遅らせることができる場合があり、電子機器1の情報処理能力をさらに発揮できるようにすることができる。
[第3の実施形態]
以下に、第3の実施形態に係る電子機器の形態について説明する。第3の実施形態は、第1及び第2の実施形態における、限界熱量の一例である。本実施例の説明で用いる番号は、第1及び第2の実施形態において示されるものと同じである。
第3の実施形態に係る電子機器1においては、限界熱量として、人体に熱傷が生じる可能性が高い熱量を設定する。電子機器1が動作制御された後も人体が引き続き筐体表面から受ける熱量の存在を考慮して、人体が熱傷を生じる可能性が高い熱量から、電子機器1の動作制御を開始した後に人体が受容する熱量を減じた値を設定することもできる。
第3の実施形態に係る電子機器1によれば、人体の接触を検出してからの前記受容熱量の総量が限界熱量に達するまで制御手段40による電子機器1の動作制限を行わないため、人体に熱傷が生じるのを防ぎつつ、電子機器1の情報処理能力を発揮させることができる。
[第4の実施形態]
以下に、発明の第4の実施形態に係る電子機器の形態について説明する。第4の実施形態は、第1及び第2の実施形態における、限界熱量の一例である。本実施例の説明で用いる番号は、第1及び第2の実施形態において示されるものと同じである。
第3の実施形態では、限界熱量として、人体に熱傷が生じる可能性が高い熱量を設定する。受容熱量が限界熱量を超えると、制御手段40は電子機器1の動作を制限する。制御手段40による電子機器1の動作制限は、限界熱量を越えて人体が受容した熱量が、大気や血流等により奪われるまで電子機器1の動作を制限するものであるから、一定期間連続的に電子機器1の動作は大きく制限されることになる。従って、電子機器1の情報処理能力の連続的な低下が許されないような利用態様では、問題となる。第4の実施形態に係る電子機器1は、長時間電子機器1が動作制限されることを防ぐことを目的とする。
第4の実施形態では、人体に熱傷が生じる可能性が高い熱量を所望の時間で除し、最初に前記筐体の表面に人体が接触してから前記受容熱量が限界熱量を超えるか判断する時点までの時間を乗じて得られる値を、限界熱量とする。
当該限界熱量は、より具体的には、以下のように求められる。人体に熱傷が生じる可能性が高い熱量を所望の時間で除する。この値に、人体の接触を最初に検出してから制御手段40が受容熱量が限界熱量を超えるか判断する時点までに経過した時間を乗じた値を、限界熱量とする。所望の時間は、電子機器1が長期間動作制限されないようにしたい時間をあらかじめ設定しておくこともできるし、電子機器1の利用者が任意の値を設定するようにしても良い。
例えば、所望の時間を30分とした場合、人体に熱傷が生じる可能性が高い熱量を30で除することにより、1分毎の限界熱量が求められる。この単位時間(分)あたりの限界熱量に、人体の接触を最初に検出してから制御手段40が受容熱量が限界熱量を超えるか判断する時点までに経過した時間(分)を乗じることにより、制御手段40が受容熱量が限界熱量を超えるか判断する時点における、限界熱量が定まる。
第4の実施形態に係る電子機器1によれば、第3の実施形態のように、受容熱量が人体に熱傷が生じる可能性が高い熱量を超えるまで制御を行わないのではなく、制御手段40が受容熱量が限界熱量を超えているか判断する時点毎に定められた限界熱量に基づき動作制御の判断を行うため、第3の実施形態のように限界熱量に達してしまった後の動作制限に比べ、動作制限時間を短くでき、電子機器1の動作が長時間制限されることを防ぐことができる。
制御手段40は、上記の限界熱量に基づき、受容熱量が限界熱量を超えたか判断する。受容熱量が限界熱量を超えていた場合は、制御手段40は電子機器1の動作を制限する。例えば、制御手段40は、前記受容熱量が所定の限界熱量を超えたと判断すると、限界熱量が受容熱量を超えるまで電子機器1の動作を制限することで、所望の時間中は可能な限り電子機器の情報処理能力を低減しないように動作させることができる。
以上のように、第4の実施形態に係る電子機器1によれば、所定時間毎に電子機器1の動作制限を行うことができる。第3の実施形態のように限界熱量に達してしまった後の動作制限に比べ、動作制限時間を短くでき、電子機器1の動作が長時間制限されることを防ぐことができる。
本発明の温度制御装置及び温度制御方法及びプログラムは、上記実施形態に基づいて説明されているが、上記実施形態に限定されることなく、本発明の範囲内において、かつ本発明の基本的技術思想に基づいて、上記実施形態に対し種々の変形、変更及び改良を含むことができることはいうまでもない。また、本発明の請求の範囲の枠内において、種々の開示要素の多様な組み合わせ・置換ないし選択が可能である。本発明のさらなる課題、目的及び展開形態は、請求の範囲を含む本発明の全開示事項からも明らかにされる。
1 電子機器
10 筐体
11 高温部
20 温度検出手段
30 人体接触検出手段
40 制御手段

Claims (10)

  1. 筐体を有する電子機器であって、
    前記筐体の表面温度の変化を検出する温度検出手段と、
    前記筐体の表面に人体が接触したことを検出する人体接触検出手段と、
    前記筐体の表面温度の変化に基づき、人体が受けた熱量を受容熱量として計算し、前記受容熱量が所定の限界熱量を超えるか判断し、前記受容熱量が所定の限界熱量を超える場合は、前記電子機器の動作を制限する、動作制御手段と、
    を備えていることを特徴とする、
    電子機器。
  2. 前記人体接触検出手段は、さらに、前記筐体の表面に人体が接触している状態から離隔したことを検出し、
    前記動作制御手段は、
    前記表面温度の変化に基づき、人体が受けた熱量を第1の熱量として計算し、
    前記第1の熱量から、前記筐体の表面に人体が接触している状態から離隔したことにより人体から奪われた第2の熱量を減じ、受容熱量として計算することを特徴とする、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記限界熱量は、人体に熱傷が生じる可能性が高い熱量であることを特徴とする、請求項1又は2のいずれか1項に記載の電子機器。
  4. 前記限界熱量は、人体に熱傷が生じる可能性が高い熱量を所望の時間で除し、最初に前記筐体の表面に人体が接触してから前記受容熱量が所定の限界熱量を超えるか判断する時点までの時間を乗じて得られる値であることを特徴とする、
    請求項1又は2のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記動作制御手段は、前記受容熱量が所定の限界熱量を超えたと判断すると、
    限界熱量が受容熱量を超えるまで前記電子機器の動作を制限することを特徴とする、
    請求項4に記載の電子機器。
  6. 筐体を有する電子機器の表面温度の変化を検出し、
    前記筐体の表面に人体が接触したことを検出し、
    前記筐体の表面温度の変化に基づき、人体が受けた熱量を受容熱量として計算し、
    前記受容熱量が所定の限界熱量を超えるか判断し、
    前記受容熱量が所定の限界熱量を超える場合は、前記電子機器の動作を制限する、
    電子機器の制御方法。
  7. 請求項6に記載の電子機器の制御方法であって、さらに、
    前記筐体の表面に人体が接触している状態から離隔したことを検出し、
    前記表面温度の変化に基づき人体が受けた熱量を第1の熱量として計算し、前記第1の熱量から前記筐体の表面に人体が接触している状態から離隔したことにより人体から奪われた第2の熱量を減じ、受容熱量として計算することを特徴とすることを特徴とする、
    請求項6に記載の電子機器の制御方法。
  8. 前記限界熱量は、人体に熱傷が生じる可能性が高い熱量であることを特徴とする、請求項6又は7のいずれか1項に記載の電子機器の制御方法。
  9. 前記限界熱量は、人体に熱傷が生じる可能性が高い熱量を所望の時間で除し、最初に前記筐体の表面に人体が接触してから前記受容熱量が所定の限界熱量を超えるか判断する時点までの時間を乗じて得られる値であることを特徴とする、
    請求項6又は7のいずれか1項に記載の電子機器の制御方法。
  10. 前記受容熱量が所定の限界熱量を超えたと判断すると、
    限界熱量が受容熱量を超えるまで前記電子機器の動作を制限することを特徴とする、
    請求項9に記載の電子機器の制御方法。
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