JP5951450B2 - 熱交換器用フィンの成形加工方法 - Google Patents
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図1あるいは図5において、第1工程は張出成形、第2工程は絞り成形、第3工程はピアス・バーリング加工、第4工程はアイアニング加工、第5工程はリフレア加工である。 これらは、前記したドロー・アイアニング併用方式(コンビネーション成形)と称せられ、各々の工程に即したダイスとパンチとが用いられるプレス装置によって、コイニング加工も含めて、一連の成形加工工程として、フィンのカラー部が成形される。
前記第1工程の張出成形では、先ず、図5の第1工程に各々示すように、平坦な平板状であるアルミニウム薄板1の、後述する最終形状のカラー部11に相当する部位を成形する。すなわち、互いに凹と凸との関係に形成された半円形の円弧状の成形面(押圧面)を有する、上型側のダイス20と、下型側のパンチ21との連動、進退によって、図5では実線で、図1では点線で各々示し、図2の左端にも記載する、頂部2aを有する半円形のドーム状突出部2に成形する。図1、5において、22、23はアルミニウム薄板の周辺部3の周縁(端部)の板押さえである。このような第1工程の張出成形までは図5と同じで、従来技術のプレス装置や、これを用いた成形方法、操作方法によって成形できる。
本発明では、図1の第1工程に各々示すように、この張出成形に続いて、この素材板1に形成されたドーム状突出部2における肩部(周縁部)の部位5のみを、局部的に平面視でリング状(円環状)にコイニング加工する。このコイニング加工は、図1の右側に拡大して示すように、ドーム状突出部2における肩部の部位5のみを局部的に、上型側のダイス24の突起部25(先端25a)と下型側のパンチ21とで、その板厚方向に圧縮加工(減肉加工)して、材料(肉)を周囲に押し分けるものである。
ここで、図4を説明しておくが、図4は本発明のコイニング加工の変形例で、図4の第1工程に示す通り、張出形成により形成された素材板1のドーム状突出部(2)の、中央部を占める部位5のみを、局部的に平面視円形にコイニング加工している。このコイニング加工は、図1と同様に、ドーム状突出部(2)における中央部に近い部位5のみを局部的に、上型側のダイス24の突起部25と下型側のパンチ21とで、その板厚方向に圧縮加工(減肉加工)して、このドーム状突出部2よりも大きな余肉(余肉部)を形成した新たなドーム状突出部4としている。
以下に、前記コイニング加工をした後の、第2工程の絞り成形以降の説明を行う。図1、4の第2工程に示す通り、前記コイニング加工によって形成された、新たなドーム状突出部4は、大きな余肉(余肉部)を有した上で、絞り成形(ドロー)を施され、図2にも記載する新たなドーム状突出部6を形成する。この絞り成形は、ダイス26とパンチ27、板押さえ22、23、28との協動で、多段階で施される。このような第2工程の絞り成形も、図5と同じで、従来技術のプレス装置や、これを用いた成形方法、操作方法を用いることができる。
次に、図1の第3工程において、前記第2工程で絞り成形された素材板1のピアス・バーリング加工(孔開け加工・穴広げ加工)を行う。この第3工程において、ピアスバーリングダイス29および打ち抜きパンチ38が図の下側の矢印方向に移動する。そして、打ち抜きパンチ38がパンチ30の中に入り込んで、素材板1のドーム状突出部6(張出部)に円形の孔12を開ける。このような第3工程のピアス・バーリングのプレス装置や、これを用いた成形方法、操作方法も、図5と同じで、従来技術と同じである。
図1の第4工程では、前記立ち上げ部(フィンカラー)7に、更に、ダイス32とパンチ33とで、板押さえ34との協動で、アイアニング(しごき)加工を施して、孔12の周囲に円筒状のフィンカラー8を形成する。このフィンカラー8は図2の右側から2番目に示す、孔12の周縁に直線状に立ち上がる垂直壁を有するものである。このような第4工程のアイアニングのプレス装置や、これを用いた成形方法、操作方法も、図5と同じで、従来技術と同じである。
図1の第5工程ではリフレア加工(カール加工)によって、前記筒状部8の先端部に鍔部10を形成して、最終形状(製品形状)となるカラー部11を形成する。このリフレア加工(カール加工)は、前記鍔部10の形成面を下面側に有するダイス35を下降させ、パンチ36、板押さえ37との協動で、前記円筒状のフィンカラー8の先端部に、カール部(つば)10を設けて、最終的なカラー部の高さとなる円筒状の縦壁9を有する、最終形状のフィンカラー部11を形成する。
本発明で熱交換器用フィンに成形加工する素材としてのアルミニウム薄板は、近年の熱交換器の性能向上や軽量化あるいは製造コスト低減の要求を満たすために、JIS規格の合金番号1200、1100、1050、1070等のいわゆる純アルミニウム系の組成を有して、板厚が0.12mm以下であり、その表面に親水性塗膜がプレコートされた上で予め質別記号でH24に調質されて120〜140MPaの引張強さを有するものが望ましい。
熱交換器の熱交換率(熱交換効率)の向上策として、アルミニウムフィンに親水性を付与することが行われている。熱交換器においては、水蒸気が液化して水になる状態での凝縮運転時に、フィン表面に水滴が付着してフィン間にブリッジが形成されたり、使用環境によっては、霜が形成されフィン間に目詰まりを起こしたりして、通風抵抗値が上昇し、熱交換効率が低下する。また、アルミニウムフィンは本来耐食性に優れているが、凝縮水がフィン表面に長期間滞留すると酸素濃淡電池を形成したり、大気中の汚染物質が付着、濃縮されて水和反応が生じたりして腐食が促進される。これを解消するために、フィン表面に親水性塗膜を付与し、凝縮水を水膜として流下させ、水滴付着や霜形成を抑制する。
第1工程の張出成形後のコイニング加工は、図1の第1工程に各々示すように、この張出成形に続いて、素材板1に形成されたドーム状突出部2における肩部(周縁部)の部位5のみを、局部的に平面視でリング状(円環状)にコイニング加工し、コイニング加工後のドーム状突出部4の頂部4aの外方への張り出し量が2.6mmとなって、大きな余肉を有するものとした。
図6に、第1工程の張出成形、第2工程の絞り成形の終了時の、絞り高さ(mm)と、パンチ肩部(図1の第2工程の絞り成形時の板の部位2b)の板厚減少率(%)との関係を示す。
Claims (2)
- アルミニウム薄板を熱交換器用フィンに成形加工する方法であって、前記アルミニウム薄板の板厚が0.12mm以下であるとともに、その表面に親水性塗膜がプレコートされており、このアルミニウム薄板を、第1工程の張出成形、第2工程の絞り成形、第3工程のピアス・バーリング加工、第4工程のアイアニング加工、第5工程のリフレア加工からなるドロー・アイアニング併用方式にて成形加工して、前記熱交換器用フィンのカラー部を形成するに際し、前記第1工程の張出成形によって、前記カラー部に相当する前記アルミニウム薄板の部位をドーム状突出部に成形した後、このドーム状突出部の部位のみを局部的にコイニング加工して、前記ドーム状突出部が更に外方に膨らむ余肉を形成した上で、このドーム状突出部に対して、前記第2工程の絞り成形以降の加工を行うことを特徴とする熱交換器用フィンの成形加工方法。
- 前記熱交換器用フィンのカラー部のピアス径が5.2mm以上であるとともに、その高さが1.6mm以上である熱交換器用フィンの成形加工方法。
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