JP2018024016A - 熱間プレス成形品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】高強度かつ軽量な熱間プレス成形品の製造方法を提供する。【解決手段】本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法は、鋼板からなるブランク1をAc3変態点以上1000℃以下の温度域で目標形状の熱間プレス成形品である部分差厚部品5に成形するものであって、ブランク1を、複数の厚肉部3aと複数の薄肉部3bが交互に連続する予成形体3に成形する予成形工程と、予成形体3を、部分差厚部品5に熱間プレス成形する本成形工程とを備え、前記予成形工程は、ブランク1の外周をダイ13およびブランクホルダー17で挟持し、さらにブランク1における厚肉部3aに相当する部位を部分パッド15で押さえた状態で薄肉部3bに相当する部位を複数のパンチ11で張出し成形することにより、部分パッド15で押さえた部位の板厚をブランク1の板厚と同等に維持しつつパンチ11で張り出した部位を薄肉化し予成形体3に成形するものである。【選択図】 図1

Description

本発明は、熱間プレス成形品の製造方法に関し、特に、板厚の異なる部位を有する熱間プレス成形品を製造する熱間プレス成形品の製造方法に関する。
近年、自動車の燃費向上による環境性能の向上とともに、衝突時における運転者及び搭乗者の安全向上のための衝突性能に対する要求の高度化に対応して、自動車用構造部品の高強度化が急速に進展している。また、自動車の操縦安定性等といった運転性能に対する要求の高まりに伴い、車体の剛性も大幅に向上してきている。
これまで、自動車用構造部品の材料の高強度化や板厚増加により車体の高強度化や高剛性化を実現しているが、部品全体の材料を置き換えたのでは車体の重量増加やコスト上昇を伴うため、車体の軽量化やコスト低減を図り様々な工夫がなされてきている。
特許文献1には、強度や剛性が求められる部位に材料強度の高い板材や板厚の大きい板材を適用し、材料強度や板厚の異なる2種または2種以上の異種板材の端面を突き合わせて接合してなるブランク材(テーラードブランク)をプレス成形することにより、プレス成形品の軽量化を図る技術が開示されている。
また、特許文献2には、平板形状のブランクに、部分的に撓んだ撓み部を形成して予備成形体とし、増肉工程において前記撓み部を押圧して平板形状に潰すことにより増肉し、該増肉した予備成形体をプレス成形することにより、部分的に増肉して強度又は剛性を確保しつつ軽量化を図るプレス成形品の製造法が開示されている。
また、特許文献3には、板状のブランク材を断面波形に張出成形し延ばして肉厚が薄い薄肉部を部分的に形成し差厚板材を製造する方法が開示されている。
特開2005−152975号公報 特開2010−120062号公報 特開2005−59045号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている技術において、ブランク材(テーラードブランク)は2種または2種以上の板材の端面を突き合わせて接合したものであるために、その接合には高度の突き合わせ精度が要求され、またレーザ溶接機などによる線溶接に要する時間が長く生産性が悪いので、製造コストの抑制が困難であった。
また、特許文献2に開示されている技術によれば、増肉部の周長変化率が25%以下までは単一の増肉工程により形成することが可能であるが、周長変化率が25%を超える場合、増肉工程において増肉すると撓み部が座屈して折り重なりが発生するため、1工程あたりの周長変化率を抑制して2工程または3工程以上とする必要があった。
すなわち、特許文献2では、ブランクの板厚に対して新たに増肉部を形成させるため、周長変化率(増肉率)の高い増肉部を加工するために工程数が増加し、これに伴い金型コストの上昇を招く問題があった。また、増肉工程では成形荷重が過大になり、プレス機に過大な能力が求められるため、設備コストの上昇を招くという問題も生じた。
さらに、大きな加工歪みを受けた部位である増肉部は、熱間プレス成形における金型冷却による焼入れでは十分硬度が上がらず、部位によって強度にばらつきが生じる原因となる問題もあった。
また、特許文献3に開示されている技術は、断面波形のプレス面を備える第1のプレス加工装置によって、ブランク材を断面波形に張出成形した後、断面フラット形のプレス面を備える第2のプレス加工装置によって平板形状に戻す方法である。この方法はブランク材の両端をブランクホルダーで挟持して、ブランク材中央部を断面波形に張出成形するため、両端のみの板厚が厚くて中央のみ板厚が薄い成形品(差厚板材)を製造する場合に適用可能な方法であるが、本発明が対象とする板厚の厚い部位と薄い部位が交互に並び、中央の厚い部位の板厚がブランク材の板厚を保持するようにすることは困難であった。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、特許文献2とは逆の構成からなり、板厚の厚いブランクに新たに薄肉部を形成することにより、複数の厚肉部と複数の薄肉部が交互に連続して部分的に板厚が異なり軽量かつ高強度な熱間プレス成形品を低い成形荷重で成形できる熱間プレス成形品の製造方法を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法は、鋼板からなるブランクをAc3変態点以上1000℃以下の温度域で目標形状の熱間プレス成形品に成形するものであって、前記ブランクを、複数の厚肉部と複数の薄肉部が交互に連続する予成形体に成形する予成形工程と、該予成形工程で成形された前記予成形体を、前記目標形状の熱間プレス成形品に熱間プレス成形する本成形工程とを備え、前記予成形工程は、前記ブランクを張出し成形するものであって、前記ブランク外周をダイおよびブランクホルダーで挟持し、さらに前記ブランクにおける前記厚肉部に相当する部位を部分パッドで押さえ、前記ブランクにおける前記薄肉部に相当する部位を複数のパンチで張り出すことにより、前記部分パッドで押さえた部位の板厚を前記ブランクの板厚と同等に維持しつつ前記パンチで張り出した部位を薄肉化し、複数の厚肉部と複数の薄肉部が交互に連続する予成形体に成形することを特徴とするものである。
(2)上記(1)に記載のものにおいて、前記予成形工程は、前記ブランクの端部がはみ出すように前記ブランク外周を前記ダイおよび前記ブランクホルダーで挟持し、前記ブランクのはみ出した端部をしごきパンチでしごくことにより、前記ダイおよびブランクホルダーで挟持した部位の板厚を前記ブランクの板厚と同等に維持しつつ前記しごきパンチでしごいた部位を薄肉化するしごき加工をさらに有することを特徴とするものである。
(3)上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記予成形工程は、前記薄肉部の板厚を、前記ブランクの板厚に対して10%以上減少させることを特徴とするものである。
(4)上記(1)乃至(3)のいずれかに記載のものにおいて、前記予成形工程は、前記ブランクを加熱してAc3変態点以上1000℃以下の温度域、又は、400℃以上700℃以下の温度域で前記予成形体に成形することを特徴とするものである。
(5)上記(4)に記載のものにおいて、前記本成形工程は、前記予成形体を再加熱してAc3変態点以上1000℃以下の温度域で熱間プレス成形することを特徴とするものである。
本発明においては、鋼板からなるブランクをAc3変態点以上1000℃以下の温度域で目標形状の熱間プレス成形品に成形するものであって、前記ブランクを、複数の厚肉部と複数の薄肉部が交互に連続する予成形体に成形する予成形工程と、該予成形工程で成形された前記予成形体を、前記目標形状の熱間プレス成形品に熱間プレス成形する本成形工程とを備え、前記予成形工程は、前記ブランクを張出し成形するものであって、前記ブランク外周をダイおよびブランクホルダーで挟持し、さらに前記ブランクにおける前記厚肉部に相当する部位を部分パッドで押さえ、前記ブランクにおける前記薄肉部に相当する部位を複数のパンチで張り出すことにより、前記部分パッドで押さえた部位の板厚を前記ブランクの板厚と同等に維持しつつ前記パンチで張り出した部位を薄肉化し、複数の厚肉部と複数の薄肉部が交互に連続する予成形体に成形することができ、高強度かつ軽量な熱間プレス成形品を低い成形荷重で製造することができる。
本実施の形態に係る熱間プレス成形品の製造方法を説明する説明図である((a):予成形工程の説明図、(b):予成形体の断面図、(c−1):平板状の部分差厚部品の断面図、(c−2):平板状の部分差厚部品の斜視図)。 本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法において成形対象とする熱間プレス成形品の他の例であるハット断面形状の部分差厚部品を示す図である((a):断面図、(b):斜視図)。 本実施の形態に係る熱間プレス成形品の製造方法の他の態様を説明する説明図である((a):予成形工程の説明図、(b):予成形体の断面図、(c−1):平板状の部分差厚部品の断面図、(c−2):平板状の部分差厚部品の斜視図)。 本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法の他の態様において成形対象とする熱間プレス成形品の他の例であるハット断面形状の部分差厚部品を示す図である((a):断面図、(b):斜視図)。
本発明の実施の形態に係る熱間プレス成形品の製造方法は、図1(c−1)及び(c−2)に一例を示すような板厚の厚い複数の厚肉部5aと板厚の薄い複数の薄肉部5bとを有する部分差厚部品5を、図1に示すように、鋼板からなる板状のブランク1をAc3変態点以上1000℃以下の温度域で熱間プレス成形するものであって、ブランク1を複数の厚肉部3aと複数の薄肉部3bが交互に連続する予成形体3に成形する予成形工程と、予成形体3を目標形状の部分差厚部品5に熱間プレス成形する本成形工程と、を備えている。
以下、本実施の形態に係る熱間プレス成形品の製造方法を図1に基づいて説明する。なお、以下の説明は、成形対象とする熱間プレス成形品を、図1(c−1)及び(c−2)に示すような平板状の部分差厚部品5としたものであるが、本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法は、図2に示すようなハット断面形状の部分差厚部品7を成形対象とするものであっても良く、さらには、非対称な断面形状や、断面形状が一定でなく変化するような3次元形状であってもよく、その形状を特に限定するものではない。
<予成形工程>
予成形工程は、図1(a)に示すように、パンチ11、ダイ13、部分パッド15及びブランクホルダー17を備えた金型10を用いて、ブランク1を予成形体3(図1(b)参照)に張出し成形するものである。図1(a)において、複数のパンチ11と複数の部分パッド15は、交互に連続して配置されている。
予成形工程においては、まず、ブランク1をAc3変態点以上の温度域に加熱する。
そして、加熱したブランク1をパンチ11とダイ13の間に設置し、ブランク1における予成形体3の厚肉部3aに相当する部位A(図1(a)参照)を、その下面側からダイ13で支持したまま上面側を部分パッド15で押さえる。さらに、ダイ13とブランクホルダー17により、ブランク1の外周を挟持する。すなわち、ブランク1の外周については、ダイ13とブランクホルダー17により挟持し、ブランク1外周以外の部位については、部分パッド15で押さえる。
そして、ブランク1を、Ac3変態点以上1000℃以下の温度域において、部分パッド15及びブランクホルダー17で部位Aを押さえた状態で複数のパンチ11をダイ13側に相対移動させてパンチ11により部位Bを張り出し、予成形体3を張出し成形する。
このとき、部分パッド15及びブランクホルダー17により部位Aを十分な荷重で押さえながらパンチ11により部位Bを成形することによって、成形過程において部位Aから部位Bへの材料流入が抑制され、部位Aにおける板厚を維持したまま部位Bにおける板厚が減少する。
そのため、予成形体3においては、ブランク1の板厚が維持された複数の厚肉部3aと、板厚が減少して薄肉化した複数の薄肉部3bが交互に連続して形成される。
予成形工程で予成形される予成形体3の薄肉部3bにおける平均の板厚は、パンチ11により張出した薄肉部3bの線長に伴って減少するため、パンチ11の形状及び相対移動量により部位Bの板厚を調節することができる。
なお、本実施の形態において、予成形工程は、予成形体3の薄肉部3bにおける平均の板厚を、ブランク1の板厚に対して10%以上減少させることが好ましい。
また、図1(a)に示すように、成形方向におけるパンチ11の断面が放物線形状のものを用いた場合、パンチ11の成形面がブランク1に均等に当接し、ブランク1における薄肉部3bに相当する部位の板厚がより均一に減少するように張出し成形することができるので好ましい。
さらに、予成形工程において、部分パッド15でブランク1を押さえる部位と、当該部位に相当する部分差厚部品5の厚肉部5aとの対応関係は、例えば、予成形工程及び予成形体3を部分差厚部品5に展開する場合のCAE解析等を行うことにより、予め求めておくことができる。
<本成形工程>
本成形工程は、予成形工程で張出し成形された予成形体3を、図1(c−1)及び(c−2)に示すような部分差厚部品5に成形するものである。
予成形体3の温度が前記温度域を下回った場合、本成形工程においては、予成形体3を再加熱してAc3変態点以上1000℃以下の温度域で熱間プレス成形するが、予成形体3の温度がAc3変態点以上1000℃以下の温度域に保たれている場合、本成形工程においては、予成形体3を再加熱せずにそのまま熱間プレス成形することができる。
ただし、予成形工程においてブランク1を熱間で張出し成形した際に大きな加工歪みが付与された場合、本成形工程における焼入れの条件によっては、予成形体3の結晶粒粗大化等で硬度上昇が不十分になることがあるため、このような場合、本成形工程においては、予成形体3を再加熱してAc3変態点以上1000℃以下の温度域で熱間プレス成形し、急冷することが望ましい。
以上より、本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法により、薄肉部と厚肉部を有する板厚に差を設けた部分差厚部品を熱間プレス成形により製造でき、該部分差厚部品において厚みが要求される厚肉部ではブランクの板厚を維持することにより強度を満たしつつ、前記部分差厚部品において薄肉化が可能な薄肉部では前記ブランクよりも板厚を減少させることにより軽量化を達成することができる。
なお、上記の説明において、予成形工程は、ブランク1を熱間で張出し成形するものであったが、本発明に係る予成形工程は、ブランク1を加熱せずに冷間で張出し成形する、又は、ブランク1を加熱して400℃以上700℃以下の温度域である温間で張出し成形するものであっても良い。
そして、予成形工程においてブランク1を冷間又は温間で張出し成形した場合、予成形体3を再加熱してAc3変態点以上1000℃以下の温度域で熱間プレス成形する。
このように、本発明に係る予成形工程は、冷間、400℃以上700℃以下の温間、又は、Ac3変態点以上1000℃以下の熱間のいずれの温度域でも行うことができるものであるが、ブランク1における薄肉化する部位Bの板厚をブランク1に対して減少させる薄肉化率が大きい場合や、部位Bの面積が大きい場合、ブランク1を加熱して温間、より好ましくは熱間で張出し成形すれば良い。
特に、予成形工程を熱間で行う場合、ブランク1における厚肉部3aに相当する部位Aを部分パッド15及びブランクホルダー17で押さえることによって部位Aが部分パッド15により冷却されて硬化するため、張出し成形する過程においてパンチ11により張り出される部位Bへの材料流入をより防ぐことができ、張出し成形性をさらに向上できると考えられる。
また、上記の説明は、部分パッド15として部分差厚部品5の長手方向に沿った帯状のものを用いていたものであったが、本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法は、部分パッドの形状を上記のものに限定するものではなく、例えば、島状やリング状の部分パッドであっても良い。
なお、上記の説明において、予成形工程は、図1に示すように、ブランク1の端部を含む外周をダイ13およびブランクホルダー17で挟持し、薄肉部3bに相当する部位を張出し成形して薄肉化するものであったが、本発明に係る予成形工程は、図3(a)に示すように、パンチ11、ダイ13、部分パッド15、ブランクホルダー17およびしごきパンチ21を備えた金型20を用いて、厚肉部23aと薄肉部23bに加えて厚肉部23cと薄肉部23dを有する予成形体23(図3(b)参照)に成形するものであってもよい。
この場合、Ac3変態点以上の温度域に加熱したブランク1をパンチ11とダイ13の間に設置し、ブランク1の端部(図3(a)中の部位D)がはみ出すようにブランク1の外周(図3(a)中の部位C)をダイ13およびブランクホルダー17で挟持する。そして、ブランク1を、Ac3変態点以上1000℃以下の温度域において、ダイ13およびブランクホルダー17で部位Cを挟持した状態でしごきパンチ21をダイ13側に相対移動させてブランク1の端部をしごき加工する。
これにより、ダイ13およびブランクホルダー17で挟持した部位Cの板厚をブランク1の板厚と同等に維持しつつ、しごきパンチ21でしごいたブランク1の端部を薄肉化することにより、複数の厚肉部23a及び23cと複数の薄肉部23b及び23dとが交互に連続する予成形体23を成形する。そして、続く本成形工程において、予成形体23を図3(c−1)及び(c−2)に示すような部分差厚部品25に成形することができる。
このとき、薄肉部23dの平均の板厚は、パンチ11で張出し成形して薄肉化した薄肉部23bと同様、ブランク1の板厚に対して10%以上減少させることが好ましい。
なお、図3(a)に示す金型20は、しごきパンチ21によるしごき加工をパンチ11による張出し成形と同一工程で行うものであるが、予成形工程は、該しごき加工を張出し成形と別工程で行うものであってもよい。
また、ブランク1の端部を熱間でしごき加工した際に大きな加工歪みが付与された場合、本成形工程における焼入れの条件によっては、予成形体23の結晶粒粗大化等で硬度上昇が不十分になることがあるため、このような場合、本成形工程においては、予成形体23を再加熱してAc3変態点以上1000℃以下の温度域で熱間プレス成形し、急冷することが望ましい。
もっとも、予成形工程においてしごき加工する場合においても、ブランク1を加熱せずに冷間で成形する、又は、ブランク1を加熱して400℃以上700℃以下の温度域である温間で成形するものであっても良い。
そして、予成形工程においてブランク1を冷間又は温間で成形した場合、本成形工程においては、予成形体23を再加熱してAc3変態点以上1000℃以下の温度域で熱間プレス成形することが好ましい。
このように、張出し成形としごき加工を行う予成形工程は、冷間、400℃以上700℃以下の温間、又は、Ac3変態点以上1000℃以下の熱間のいずれの温度域で行うことができるものであるが、ブランク1における薄肉化する部位BおよびD(図3(a)参照)の板厚をブランク1に対して減少させる薄肉化率が大きい場合や、部位BおよびDの面積が大きい場合においては、ブランク1を加熱して温間、より好ましくは熱間で張出し成形およびしごき加工すれば良い。
本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法の作用効果について確認するための実験を行ったので、その結果について以下に説明する。
実施例1では、本発明において成形対象とする熱間プレス成形品を、図1(c−1)及び(c−2)に示すような厚肉部5aと薄肉部5bとを有する平板状の部分差厚部品5、又は、図2に示すような厚肉部7aと薄肉部7bとを有するハット断面形状の部分差厚部品7とし、図1に示すように鋼板からなるブランク1を張出し成形して複数の厚肉部3aと複数の薄肉部3bが交互に連続する予成形体3を得る予成形工程と、予成形体3をAc3変態点以上1000℃以下の範囲である900℃に加熱して熱間プレス成形する本成形工程により部分差厚部品5又は7を製造した。
ここで、実施例1では、ブランク1として板厚2.0mm、焼入れ後の材料強度1490MPa級の鋼板を用い、予成形工程は、ブランク1のAc3変態点以上1000℃以下の温度域である熱間で張出し成形を行った。
予成形工程では、部分パッド15で押さえた厚肉部3aにおける板厚をブランク1の板厚2.0mmに維持しつつ、複数のパンチ11で薄肉化した複数の薄肉部3bにおける平均の板厚を1.0〜1.8mmとした予成形体3を予成形した。なお、薄肉部3bにおける板厚が1.8mm程度の予成形体3を張出し成形により予成形する場合には、冷間で行っても良い。
実施例1では、本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法により製造された部分差厚部品5又は7を発明例1とし、部分差厚部品5及び7における厚肉部5a及び7aと、薄肉部5b及び7bの板厚を測定し、これらの板厚比(=(厚肉部における板厚)/(薄肉部における板厚))を求めた。
また、実施例1では比較例1として、部分パッド15を用いずにブランク1の外周部のみをダイ13とブランクホルダー17により拘束した状態でパンチにより張出し成形する予成形工程と、該予成形体を熱間プレス成形する本成形工程により部分差厚部品を製造した。そして、発明例と同様に、該部分差厚部品の厚肉部と薄肉部における板厚を測定し、これらの板厚比を求めた。
比較例に係る部分差厚部品において、薄肉部は、予成形工程においてパンチにより張出す部位に相当し、厚肉部は、予成形工程においてダイとブランクホルダーで拘束したブランクの外周部に相当する。
発明例1に係る部分差厚部品5又は7は、双方とも、厚肉部5a又は7aにおける板厚がブランク1の板厚である2.0mmに維持されており、予成形工程において張出し成形された薄肉部3bの平均の板厚が1.0〜1.8mmである予成形体3を用いて熱間プレス成形されたものであるため、薄肉部5bと厚肉部5aの板厚比、及び、薄肉部7bと厚肉部7aの板厚比が1.1〜2.0である部分差厚部品5又は7を製造することができた。
一方、比較例1に係る部分差厚部品は、予成形工程において実施例1で部分パッド15を用いる部分のブランクにおける厚肉部に相当する部位の板厚を2.0mmに維持できず、部分差厚部品の厚肉部の板厚は、1.7〜1.9mmの範囲で分布が生じた。
また、従来例として、特許文献2に示す方法により、ブランクとして板厚1.0mm、材料強度1490MPa級の鋼板を用い、予成形工程は撓み部を形成して、この撓み部を平板形状に潰して板厚2.0mmを目標として増肉部を形成させようと試みた。
その結果、増肉部は1.1mmまで平板形状とすることができたが、これ以上の板厚に増肉させようとすると撓み部が座屈して折り重なりが発生し、本発明のような板厚1.0mm〜2.0mmの差厚部品を成形することができなかった。
以上、本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法により、予成形工程においてブランク外周をダイおよびブランクホルダーで挟持し、さらにブランクの外周以外の部位を部分パッドで押さえた状態で複数のパンチにより前記ブランクを張出し成形し、前記部分パッドで押さえた部位の板厚を前記ブランクの板厚と同等に維持しつつ前記パンチで張り出した部位を薄肉化して複数の厚肉部と複数の薄肉部が交互に連続する予成形体を成形し、該予成形体を本成形工程において熱間プレス成形することにより、薄肉部と厚肉部との板厚比が1.1〜2.0である熱間プレス成形品を製造できることが実証された。
実施例2では、図3(c−1)及び(c−2)に示すような厚肉部25aおよび25cと薄肉部25bおよび25dとを有する平板状の部分差厚部品25、又は、図4に示すような厚肉部27aおよび27cと薄肉部27bおよび27dとを有するハット断面形状の部分差厚部品27を成形対象とした。
そして、図3(a)に示す金型20を用いて複数の厚肉部23a又は23cと複数の薄肉部23b又は23dとが交互に連続する予成形体23を成形する予成形工程と、予成形体23をAc3変態点以上1000℃以下の範囲である900℃に加熱して熱間プレス成形する本成形工程により部分差厚部品25又は27を製造した。
実施例2では、発明例2として、予成形工程において、部分パッド15で押さえた厚肉部23aとダイ13およびブランクホルダー17で挟持した厚肉部23cにおける板厚のいずれについてもブランク1の板厚2.0mmに維持しつつ、複数のパンチ11で薄肉化した複数の薄肉部23bとしごきパンチ21で薄肉化した薄肉部23dにおける平均の板厚を1.0〜1.8mmとした予成形体23を予成形した。なお、薄肉部23bおよび23dにおける板厚が1.8mm程度の予成形体23を張出し成形およびしごき加工する場合には、冷間で行っても良い。
また、実施例2では、比較例2として、部分パッド15を用いずにブランク1の外周のみをダイ13とブランクホルダー17により拘束した状態でパンチ11により張出し成形すると同時にしごきパンチ21でしごき加工する予成形工程と、該予成形体を熱間プレス成形する本成形工程により部分差厚部品25又は27を製造した。
発明例2に係る部分差厚部品25および27は、双方とも、厚肉部25aと25cおよび厚肉部27aと27cにおける板厚がブランク1の板厚である2.0mmに維持されており、予成形工程において張出し成形された薄肉部23bとしごき加工された薄肉部23dの平均の板厚が1.0〜1.8mmである予成形体23を用いて熱間プレス成形されたものであるため、薄肉部25b及び25dと厚肉部25a及び25cの板厚比、及び、薄肉部27b及び27dと厚肉部27a及び27cの板厚比が1.1〜2.0である部分差厚部品25及び27を製造することができた。
一方、比較例2に係る部分差厚部品は、予成形工程において実施例2で部分パッド15を用いる部分のブランクにおける厚肉部に相当する部位の板厚を2.0mmに維持できず、部分差厚部品の厚肉部の板厚は、1.7〜1.9mmの範囲で分布が生じた。
以上、本発明に係る熱間プレス成形品の製造方法により、予成形工程においてブランクの端部がはみ出すように前記ブランク外周を前記ダイおよび前記ブランクホルダーで挟持し、前記ブランクのはみ出した端部をしごきパンチでしごき加工することにより、前記ダイおよびブランクホルダーで挟持した部位の板厚を前記ブランクの板厚と同等に維持しつつ前記しごきパンチでしごいた部位を薄肉化して複数の厚肉部と複数の薄肉部が交互に連続する予成形体を成形し、該予成形体を本成形工程において熱間プレス成形することにより、張出し成形された薄肉部としごき加工された薄肉部の双方とも厚肉部との板厚比が1.1〜2.0である熱間プレス成形品を製造できることが実証された。
1 ブランク
3 予成形体
3a 厚肉部
3b 薄肉部
5 部分差厚部品
5a 厚肉部
5b 薄肉部
7 部分差厚部品
7a 厚肉部
7b 薄肉部
10 金型
11 パンチ
13 ダイ
15 部分パッド
17 ブランクホルダー
20 金型
21 しごきパンチ
23 予成形体
23a 厚肉部
23b 薄肉部
23c 厚肉部
23d 薄肉部
25 部分差厚部品
25a 厚肉部
25b 薄肉部
25c 厚肉部
25d 薄肉部
27 部分差厚部品
27a 厚肉部
27b 薄肉部
27c 厚肉部
27d 薄肉部

Claims (5)

  1. 鋼板からなるブランクをAc3変態点以上1000℃以下の温度域で目標形状の熱間プレス成形品に成形する熱間プレス成形品の製造方法であって、
    前記ブランクを、複数の厚肉部と複数の薄肉部が交互に連続する予成形体に成形する予成形工程と、
    該予成形工程で成形された前記予成形体を、前記目標形状の熱間プレス成形品に熱間プレス成形する本成形工程とを備え、
    前記予成形工程は、前記ブランクを張出し成形するものであって、前記ブランク外周をダイおよびブランクホルダーで挟持し、さらに前記ブランクにおける前記厚肉部に相当する部位を部分パッドで押さえ、前記ブランクにおける前記薄肉部に相当する部位を複数のパンチで張り出すことにより、前記部分パッドで押さえた部位の板厚を前記ブランクの板厚と同等に維持しつつ前記パンチで張り出した部位を薄肉化し、複数の厚肉部と複数の薄肉部が交互に連続する予成形体に成形することを特徴とする熱間プレス成形品の製造方法。
  2. 前記予成形工程は、前記ブランクの端部がはみ出すように前記ブランク外周を前記ダイおよび前記ブランクホルダーで挟持し、前記ブランクのはみ出した端部をしごきパンチでしごくことにより、前記ダイおよびブランクホルダーで挟持した部位の板厚を前記ブランクの板厚と同等に維持しつつ前記しごきパンチでしごいた部位を薄肉化するしごき加工をさらに有することを特徴とする請求項1記載の熱間プレス成形品の製造方法。
  3. 前記予成形工程は、前記薄肉部の板厚を、前記ブランクの板厚に対して10%以上減少させることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱間プレス成形品の製造方法。
  4. 前記予成形工程は、前記ブランクを加熱してAc3変態点以上1000℃以下の温度域、又は、400℃以上700℃以下の温度域で前記予成形体に成形することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の熱間プレス成形品の製造方法。
  5. 前記本成形工程は、前記予成形体を再加熱してAc3変態点以上1000℃以下の温度域で熱間プレス成形することを特徴とする請求項4記載の熱間プレス成形品の製造方法。
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