JP5950181B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スイッチング素子により電力変換を行うスイッチング電源装置に関する。
直流電力を、所望の電圧または電流で出力するため、スイッチング素子により電力変換を行うスイッチング電源装置がある。特許文献1に記載されたDC/DCコンバータを備えたスイッチング電源装置がその一例である。
例えば、バッテリーをスイッチング電源装置の出力端子に接続し、スイッチング電源装置を電流制御することにより、一定の電流をバッテリーに供給して充電を行う場合がある。この場合には、充電が進むにつれてバッテリーの電圧が上昇していく。このため、バッテリーへの電流の供給をそのまま続けると過電圧になってしまい、定格電圧を超えることによりバッテリーが破損することがある。
ところで、前記過電圧を防止するため、特許文献1に記載のDC/DCコンバータは過電圧防止回路を備えている。この過電圧防止回路は、検出電圧と基準電圧とを比較する比較器を備える。この比較器により、検出電圧が基準電圧よりも高い場合にはスイッチング素子が切断される。これにより過電圧が防止される。
特開2006−340414号公報
ところで、前記特許文献1に記載の過電圧防止回路は、スイッチング素子を制御するための回路とは別に設けられた専用回路である。
しかしながら、スイッチング電源装置にこのような専用回路を設けることは、スイッチング電源装置のコストが上昇するために好ましくない。
そこで本発明は、スイッチング素子を制御するための回路とは別の過電圧防止回路を設けずに過電圧を防止できる、スイッチング電源装置を提供することを課題とする。
本発明は、電圧制御、電流制御を切り替え可能に構成され、接続した負荷に直流電力を出力するスイッチング電源装置であって、直流電源と、前記直流電源から供給される電流をオンオフするスイッチング素子と、前記スイッチング素子の出力側に接続されたリアクトルと、前記リアクトルを前記負荷に接続する接続線と、前記接続線から分岐し、前記負荷に対して並列に接続されるコンデンサと、前記接続線の電流を検出する電流検出手段と、出力電圧を検出する電圧検出手段と、前記スイッチング素子に対して出力側が接続され、前記スイッチング素子を制御する制御部とを備え、前記制御部は、第1処理部と、当該第1処理部よりも前記スイッチング素子側に位置し、当該第1処理部に対して直列に接続された第2処理部と、当該第2処理部よりも前記スイッチング素子側に位置するPWM制御手段とを備え、電圧制御時にあっては、前記第1処理部は、前記負荷への出力電圧に関して入力された目標出力電圧値に対する、前記電圧検出手段の検出値の偏差に基づいて目標電流補償値を出力し、前記第2処理部は、前記第1処理部から出力された目標電流補償値と前記電流検出手段の検出値とに基づいてPWM指令値を出力し、前記PWM制御手段は、前記第2処理部から出力されたPWM指令値に基づいて前記スイッチング素子を駆動させ、
電流制御時にあっては、前記第1処理部は、前記負荷への出力電圧が過電圧となることを避けるために入力された制限電圧値に対する、前記電圧検出手段の検出値の偏差に基づいて制限電流補償値を出力し、前記第2処理部は、前記第1処理部から出力された制限電流補償値と、前記負荷への出力電流に関して入力された目標出力電流値とに基づく値に対する、前記電流検出手段の検出値の偏差に基づいてPWM指令値を出力し、前記PWM制御手段は、前記第2処理部から出力されたPWM指令値に基づいて前記スイッチング素子を駆動させる。
本発明によれば、前記第1処理部は、目標出力電圧値または制限電圧値に対する、前記電圧検出手段の検出値の偏差に基づいて目標電流補償値または制限電流補償値を出力するよう構成されている。そして、前記第1処理部は電圧制御時にも電流制御時にも使用され、特に電流制御時にあっては、この第1処理部が過電圧防止のために動作する。このため、過電圧防止のための専用の回路を有しないスイッチング電源装置とできる。
そして、本発明は、更なる態様として、前記第1処理部は、電流制御時にて、前記制限電圧値に対する、前記電圧検出手段の検出値の偏差が正または0である場合に、前記制限電流補償値を0とし、前記偏差が負である場合に、当該偏差を基とした前記制限電流補償値を前記第2処理部へと出力するリミット手段を備えても良い。
この態様によれば、前記リミット手段は、電流制御時にて、前記偏差が正または0である場合に、前記第2処理部へと出力する制限電流補償値を0とする。このため、過電圧対策の観点で、前記リミット手段は前記第2処理部に悪影響を及ぼさない。
そして、本発明は、更なる態様として、前記第1処理部には、前記目標出力電圧値の入力経路と、前記制限電圧値の入力経路とが接続され、前記各入力経路を切り替えるための入力切替スイッチを備えるものであっても良い。
この態様によれば、前記目標出力電圧値の入力経路と、前記制限電圧値の入力経路とを切り替えるための入力切替スイッチを備える。このため、入力切替スイッチにより入力経路を切り替えることで、前記第1処理部に対し、電圧制御時には目標出力電圧値を入力し、電流制御時には制限電圧値を入力できることから、入力値を容易に変更できる。
本発明によると、過電圧防止回路を、スイッチング素子の制御のための回路とは別に設けることなく、過電圧を防止できる。
本発明の一実施形態に係るスイッチング電源装置の回路構成を示す図である。 同スイッチング電源装置における制御部の、電圧制御時の処理についての説明図である。 同スイッチング電源装置における制御部の、電流制御時の処理についての説明図である。 同スイッチング電源装置における第1処理部に設けられたリミット回路の入力値(AVR出力値Ic'ref)と出力値(電流補償値Icref)との関係を示す。(A)は電流制御時を示し、(B)は電圧制御時を示す。
本発明につき、一実施形態を取り上げて、図面とともに以下説明を行う。
図1に示す、本実施形態のスイッチング電源装置Dは、出力電圧を目標出力電圧値Vrefに近づける電圧制御(図2参照)、出力電流を目標出力電流値Irefに近づける電流制御(図3参照)を切り替え可能に構成され、出力端子に接続した負荷15に直流電力を出力するスイッチング電源装置である。このスイッチング電源装置は、例えば電気自動車に搭載されるバッテリーを充電するために用いられる。なお、バッテリーの充電はあくまでも用途の一例であり、このスイッチング電源装置は、種々の用途に用いることができる。
電圧制御と電流制御とは、後述する制御部9の入力切替スイッチ911、参照値切替スイッチ915、切替スイッチ923により切り替えられる。切り替えのための機構については説明を省略するが、手動の制御モード切替スイッチ等を設けても良いし、電流・電圧等の検出値の変化をトリガーとして自動的に前記各スイッチが切り替えられる機構を設けても良い。
このスイッチング電源装置Dは、直流電源1、2つのスイッチング素子2,3、リアクトル4、コンデンサ5、電流検出手段のうち一方である第1電流検出手段6、電流検出手段のうち他方である第2電流検出手段7、電圧検出手段8、制御部9を備えている。2つのスイッチング素子2,3とリアクトル4とコンデンサ5とから、DC−DCコンバータが構成されている。なお、第1電流検出手段6、第2電流検出手段7はいずれか一方のみが設けられていても良い(その場合、後述の第2加算器922、減算器925も、設けられた電流検出手段に応じて設けられる)。
スイッチング素子2,3としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子を用いているが、これに限られず、FET(Field Effect Transistor)やバイポーラトランジスタを用いてもよい。また、2つのスイッチング素子2,3には、ダイオード10,11が逆方向でそれぞれ並列に接続されている。
なお、スイッチング電源装置Dに2つのスイッチング素子2,3が用いられているのは、力行動作及び回生動作の両方を実行するためである。
リアクトル4は、スイッチング素子2,3の出力側に接続される。具体的に、リアクトル4の一端(入力側端)は、一方(図1に示す上側)のスイッチング素子2のエミッタと他方(同下側)のスイッチング素子3のコレクタとを接続する接続線12に接続されている。また、リアクトル4の他端(出力側端)には、接続線13を介して負荷15が接続されている。コンデンサ5は、接続線12から分岐して、出力端子14を介して負荷15に並列に接続される。負荷15としては、例えばバッテリーが用いられる。
リアクトル4及びコンデンサ5は、スイッチング素子2,3からのリップルを含んだ出力を平滑化する平滑フィルタとして機能する。
第1電流検出手段6は、コンデンサ5への分岐よりもスイッチング素子2,3側の位置にて接続線13の電流を検出する。つまり、リアクトル4に流れる電流(リアクトル電流検出値Idcl)を検出する。
そして、第2電流検出手段7は、コンデンサ5への分岐よりも負荷15側の位置にて接続線13の電流を検出する。つまり、出力電流(出力電流検出値Io)を検出する。
電圧検出手段8は、接続線13にて、負荷15へ出力される電圧を検出する。つまり、出力電圧(出力電圧検出値Vo)を検出する。
制御部9は、スイッチング素子2,3を制御するために設けられ、当該スイッチング素子2,3のゲートに出力側が接続される。この制御部9は、第1処理部91と、第1処理部91よりも出力側(スイッチング素子2,3側)に位置する第2処理部92と、第2処理部92よりも出力側に位置するPWM制御手段93とを備える。
また、この制御部9には、第2処理部92に目標出力電流値入力経路S1が接続されて目標出力電流値Irefが入力される。また、第1処理部91及び第2処理部92に上限電流値入力経路S2が接続されて、この上限電流値入力経路S2、及び、この上限電流値入力経路S2から分岐した上限電流値入力支路S2’により上限電流値Ilimit(+)が入力される。そして、第1処理部91及び第2処理部92に下限電流値入力経路S3が接続されて、この下限電流値入力経路S3、及び、この下限電流値入力経路S3から分岐した下限電流値入力支路S3’により下限電流値Ilimit(-)が入力される。また、第1処理部91に目標出力電圧値入力経路S4が接続されて目標出力電圧値Vrefが入力される。そして、第1処理部91に制限電圧値入力経路S5が接続されて制限電圧値Vlimitが入力される。
図2に示すように電圧制御を行う際、制御部9は、各電流検出手段6,7におけるリアクトル電流検出値Idcl、出力電流検出値Io、及び、電圧検出手段8における出力電圧検出値Voに基づき、負荷Bへの出力電圧が目標出力電圧値Vrefとなるようにスイッチング素子2,3を制御する。なお、制御部9のうちPWM制御手段93までで、制御に使用される要素及び配線は図2において太線表示し、使用されない要素及び配線は同破線表示している(図3も同様)。
一方、図3に示すように電流制御を行う際、制御部9は、各電流検出手段6,7におけるリアクトル電流検出値Idclに基づき、負荷Bへの出力電流が目標出力電流値Irefとなるようにスイッチング素子2,3を制御する。そして、前記リアクトル電流検出値Idclに基づく制御に加え、電圧検出手段8における出力電圧検出値Voに基づき、負荷Bへの出力電圧が制限電圧値Vlimitを超えた過電圧となることを避けるようにスイッチング素子2,3を制御する。
第1処理部91は、入力切替スイッチ911、減算器912、AVR(Automatic Voltage Regulator)913、リミット手段914、参照値切替スイッチ915を備える。この第1処理部91は、電圧制御を行う際には、入力された目標出力電圧値Vref、出力電圧検出値Vo、上限電流値Ilimit(+)、下限電流値Ilimit(-)を基に、電流補償値(目標電流補償値)Icrefを出力する。また、この第1処理部91は、電流制御を行う際には、入力された制限電圧値Vlimit、出力電圧検出値Vo、下限電流値Ilimit(-)を基に、電流補償値(制限電流補償値)Icrefを第2処理部92へと出力する。
入力切替スイッチ911は、目標出力電圧値入力経路S4と制限電圧値入力経路S5とが接続されており、電圧制御時には、図2に示すように目標出力電圧値入力経路S4を介して目標出力電圧値Vrefを第1処理部91に入力するべく導通する。一方、電流制御時には、図3に示すように制限電圧値入力経路S5を介して制限電圧値Vlimitを第1処理部91に入力するべく導通する。このように、入力切替スイッチ911は、電圧制御時と電流制御時とで切り替えがなされる。
減算器912は、入力切替スイッチ911よりも出力側に位置し、負荷15への出力の制御目標として設定されて入力された設定電圧値と、電圧検出手段23における出力電圧検出値Voとの偏差(具体的には、設定電圧値から出力電圧検出値Voを減算した値)を求めるように構成されている。本実施形態における設定電圧値は、入力切替スイッチ911を介して減算器912に入力される、目標出力電圧値Vref(電圧制御時)または制限電圧値Vlimit(電流制御時)である。
AVR913は、周知の構成を有する電圧調整器であり、入力信号の変換及び増幅を行い出力する。本実施形態では、減算器912よりも出力側に位置し、前記設定電圧値(目標出力電圧値Vrefまたは制限電圧値Vlimit)と出力電圧検出値Voとの偏差に基づいて生成したAVR出力値Ic'refを出力する。
リミット手段914は、AVR913よりも出力側に位置する。つまり、第1処理部91におけるスイッチング素子2,3側の位置にリミット手段914が備えられている。このリミット手段914は、負荷15への出力の制御目標として入力された設定電圧値Vref,Vlimitに対して電流補償値(目標電流補償値または制限電流補償値)Icrefを出力する。このリミット手段914には、参照値切替スイッチ915を介して上限電流値入力支路S2’が接続され、また、下限電流値入力支路S3’が接続されている。前記各経路を介して、参照値である上限電流値Ilimit(+)と下限電流値Ilimit(-)とが入力される。そして、このリミット手段914には、参照値切替スイッチ915を介して0値入力経路S6が接続されている。この参照値切替スイッチ915は、電圧制御時には、図2に示すように上限電流値Ilimit(+)をリミット手段914に入力するべく導通するが、電流制御時には、図3に示すように参照値0をリミット手段914に入力するべく導通する。
このリミット手段914は、電流制御時には、図4(A)に示すように、入力されたAVR出力値Ic'refを基に、前記減算器912における、制限電圧値Vlimitに対する出力電圧検出値Voの偏差(具体的には、制限電圧値Vlimitから出力電圧検出値Voを減算した値)が正または0である場合、リミット手段914から出力される電流補償値(制限電流補償値)Icrefは0となる。一方、同差分値が負である場合、リミット手段914から出力される電流補償値(制限電流補償値)Icrefは、AVR出力値Ic'refの絶対値をマイナス値とした値となる。なお、同差分値が負である場合の電流補償値(制限電流補償値)Icrefの絶対値の下限は、下限電流値Ilimit(-)である。
一方、リミット手段914は、電圧制御時には、図4(B)に示すように、入力されたAVR出力値Ic'refを基に、前記減算器912における、目標出力電圧値Vrefに対する出力電圧検出値Voの偏差(具体的には、目標出力電圧値Vrefから出力電圧検出値Voを減算した値)が正である場合、出力される電流補償値(目標電流補償値)Icrefは、AVR出力値Ic'refそのままの値(プラス値)となる。そして、前記偏差が0である場合、リミット手段914から出力される電流補償値(目標電流補償値)Icrefは0となる。一方、前記偏差が負である場合、リミット手段914から出力される電流補償値(目標電流補償値)Icrefは、AVR出力値Ic'refの絶対値をマイナス値とした値となる。なお、前記偏差が正である場合の電流補償値(目標電流補償値)Icrefの絶対値の上限は、上限電流値Ilimit(+)であり、前記偏差が負である場合の電流補償値(目標電流補償値)Icrefの絶対値の下限は、下限電流値Ilimit(-)である。
電流制御時において、リミット手段914の電流補償値(制限電流補償値)Icrefが0である場合とは、即ち、第2処理部92から見て、第1処理部91が存在していないのと同じことである。また、リミット手段914の電流補償値(制限電流補償値)Icrefがマイナス値である場合には、後述のように、PWM制御手段93は、出力電圧が抑制される方向にスイッチング素子2,3を駆動制御する。つまり、リミット手段914が存在することによって出力電圧が増加することはない。このため、過電圧対策の観点で、リミット手段914は第2処理部92に悪影響を及ぼさない。
第2処理部92は、第1加算器921、第2加算器922、切替スイッチ923、リミット手段924、減算器925、ACR(Automatic Current Regulator)926を備える。この第2処理部92は、電圧制御を行う際には、第1処理部91から入力された電流補償値(目標電流補償値)Icref、リアクトル電流検出値Idcl、出力電流検出値Io、上限電流値Ilimit(+)、下限電流値Ilimit(-)を基に、PWM指令値VDrefを出力する。また、この第2処理部92は、電流制御を行う際には、第1処理部91から入力された電流補償値(制限電流補償値)Icref、目標出力電流値Iref、リアクトル電流検出値Idcl、上限電流値Ilimit(+)、下限電流値Ilimit(-)を基に、PWM指令値VDrefをPWM制御手段93へと出力する。
第1加算器921は、第1処理部91から出力される電流補償値(制限電流補償値(電流制御時))Icrefを目標出力電流値入力経路S1を介して入力される目標出力電流値Irefに加算し、出力値Idcl'refを出力するように構成されている。
第2加算器922は、第1加算器921と並列の位置にあり、第1処理部91から出力される電流補償値(目標電流補償値(電圧制御時))Icrefを出力電流検出値Ioに加算し、出力値Idcl'refを出力するように構成されている。
切替スイッチ923は、第1加算器921及び第2加算器922よりも出力側に位置している。電圧制御時には、図2に示すように第2加算器922とリミット手段924とを接続し、第2加算器922の出力値Idcl'refをリミット手段924に入力する。一方、電流制御時には、図3に示すように第1加算器921とリミット手段924とを接続し、第1加算器921の出力値Idcl'refをリミット手段924に入力する。
なお、例えば、第1加算器921と第2加算器922とを一つの加算器で構成し、当該一つの加算器に目標出力電流値Irefまたは出力電流検出値Ioを導入するための切替スイッチを設けても良く、電流補償値(目標電流補償値または制限電流補償値)Icrefに対して加算を行うための構成は限定されない。
リミット手段924は、切替スイッチ923よりも出力側に位置し、目標リアクトル電流値Idclrefを出力する。このリミット手段924には、上限電流値入力経路S2と下限電流値入力経路S3とが接続されており、各経路を介して、参照値である上限電流値Ilimit(+)と下限電流値Ilimit(-)とが入力される。このリミット手段924は、切替スイッチ923を介して入力される第1加算器921または第2加算器922からの入力値(つまり出力値Idcl'ref)を基に、当該入力値が正である場合、リミット手段924から出力される目標リアクトル電流値Idclrefは、入力値そのままの値(プラス値)となる。同入力値が0である場合、リミット手段924から出力される目標リアクトル電流値Idclrefは0となる。一方、同入力値が負である場合、リミット手段924から出力される目標リアクトル電流値Idclrefは、AVR出力値Ic'refの絶対値をマイナス値とした値となる。なお、入力値が正である場合の目標リアクトル電流値Idclrefの絶対値の上限は、上限電流値Ilimit(+)となり、入力値が負である場合の目標リアクトル電流値Idclrefの絶対値の下限は、下限電流値Ilimit(-)となる。
減算器925は、リミット手段924よりも出力側に位置し、入力された目標リアクトル電流値Idclrefに対する、第1電流検出手段6におけるリアクトル電流検出値Idclの偏差(具体的には、目標リアクトル電流値Idclrefからリアクトル電流検出値Idclを減算した値)を求めるように構成されている。
ACR926は、周知の構成を有する電流調整器であり、入力信号の変換及び増幅を行い出力する。本実施形態では、減算器925よりも出力側に位置し、前記目標リアクトル電流値Idclrefに対するリアクトル電流検出値Idclの偏差に基づいて生成したPWM指令値VDrefを出力する。
なお、本実施形態の第2処理部92では、電圧制御時に、第2加算器922にて出力電流検出値Ioが加算の対象となっており、減算器925にてリアクトル電流検出値Idclが減算の対象(減算する側)となっている。ここで、出力電流検出値Ioとリアクトル電流検出値Idclの差分値は、即ち、接続線13からコンデンサ5に流入する電流の電流値Icである。よって、電圧制御時に第2処理部92にてPWM指令値VDrefを出力する処理は、コンデンサ5に流入する電流の電流値Icを検出して行われると言い換えることもできる。
次に、PWM制御手段93は、第2処理部92から入力されたPWM指令値VDrefに基づいてPWM制御のデューティ比を決定し、そのデューティ比に基づいてスイッチング素子2,3を駆動制御する。
ここで、第2処理部92に入力される電流補償値(目標電流補償値または制限電流補償値)Icrefがマイナス値である場合、第1加算器921及び第2加算器922の出力値Idcl'refは、電流補償値(目標電流補償値または制限電流補償値)Icrefに対応して小さくなる。よって、目標リアクトル電流値Idclrefが小さくなり、その結果、PWM指令値VDrefも小さくなる。このようにPWM指令値VDrefが小さくなる場合、PWM制御手段93は、出力電圧が抑制される方向にスイッチング素子2,3を駆動制御する。
以上、電圧制御時と電流制御時とに分けて第1処理部91及び第2処理部92の動作をまとめる。
まず、電圧制御時にあっては、図2に示すように、第1処理部91が、目標出力電圧値Vrefに対する、出力電圧検出値Voの偏差に基づいて電流補償値(目標電流補償値)Icrefを出力する。第2処理部92は、前記電流補償値(目標電流補償値)Icref、出力電流検出値Io、リアクトル電流検出値Idclに基づいてPWM指令値VDrefを出力する。
一方、電流制御時にあっては、図3に示すように、第1処理部91が、制限電圧値Vlimitに対する、出力電圧検出値Voの偏差に基づいて電流補償値(制限電流補償値)Icrefを出力する。第2処理部92は、前記電流補償値(制限電流補償値)Icref、目標出力電流値Iref、リアクトル電流検出値Idclに基づいてPWM指令値VDrefを出力する。
このように、第1処理部91は、電圧制御時にも電流制御時にも使用されるため、回路の利用率が良い。そして、この第1処理部91は、電流制御時には過電圧防止のために動作する。このため、過電圧防止のための専用の回路を備えることなく、過電圧を有効に防止できる。
また、電流制御時において過電圧防止のために動作する第1処理部91は、第2処理部92に常時接続されており、切断・接続の切り替えがなされる構成ではない。よって、例えば、過電圧が発生した場合にスイッチが投入されて過電圧防止回路が動作するような構成のスイッチング電源装置に比べ、スイッチ投入時において装置内の回路に突入電流が流れてしまうような不都合が発生せず、過電圧防止がシームレスになされる。
また、第1処理部91が入力切替スイッチ911を備えたことにより、減算器912への入力値を、電圧制御時には目標出力電圧値Vref、電流制御時には制限電圧値Vlimitに容易に変更できる。
以上、本発明につき一実施形態を取り上げて説明してきたが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態の第1処理部91が備えるリミット手段914は、電圧制御時においては、出力が上限電流値Ilimit(+)と下限電流値Ilimit(-)との間でなされる点で、第2処理部92が備えるリミット手段924と機能上共通する。よって、電圧制御時にこのリミット手段914を動作させないように構成しても良い。
また、本実施形態のリミット手段914は、電流制御時には、減算器912における、制限電圧値Vlimitと出力電圧検出値Voとの差分値(制限電圧値Vlimitから出力電圧検出値Voを減算した値)が負である場合、リミット手段914から出力される電流補償値(制限電流補償値)Icrefはマイナス値となるが、この場合の電流補償値(制限電流補償値)Icrefをプラス値で出力しても良い。電流補償値(制限電流補償値)Icrefがプラス値である場合には、第1加算器921を加算器ではなく減算器とし、差分値を求めるように構成することで、本実施形態と同様の出力値Idcl'refを出力できる。
D…スイッチング電源装置、1…直流電源、2,3…スイッチング素子、4…リアクトル、5…コンデンサ、6…第1電流検出手段、7…第2電流検出手段、8…電圧検出手段、9…制御部、10,11…ダイオード、12,13…接続線、14…出力端子、15…負荷、91…第1処理部、92…第2処理部、93…PWM制御手段、911…入力切替スイッチ、912…減算器、914…リミット手段、S4…目標出力電圧値の入力経路、S5…制限電圧値の入力経路、Vref…設定電圧値(目標出力電圧値)、Vo…出力電圧検出値、Icref…電流補償値(目標電流補償値または制限電流補償値)、Io…出力電流検出値、Idcl…リアクトル電流検出値、VDref…PWM指令値、Vlimit設定電圧値(制限電圧値)

Claims (3)

  1. 電圧制御、電流制御を切り替え可能に構成され、接続した負荷に直流電力を出力するスイッチング電源装置であって、
    直流電源と、
    前記直流電源から供給される電流をオンオフするスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子の出力側に接続されたリアクトルと、
    前記リアクトルを前記負荷に接続する接続線と、
    前記接続線から分岐し、前記負荷に対して並列に接続されるコンデンサと、
    前記接続線の電流を検出する電流検出手段と、
    出力電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記スイッチング素子に対して出力側が接続され、前記スイッチング素子を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、第1処理部と、当該第1処理部よりも前記スイッチング素子側に位置し、当該第1処理部に対して直列に接続された第2処理部と、当該第2処理部よりも前記スイッチング素子側に位置するPWM制御手段とを備え、
    電圧制御時にあっては、
    前記第1処理部は、前記負荷への出力電圧に関して入力された目標出力電圧値に対する、前記電圧検出手段の検出値の偏差に基づいて目標電流補償値を出力し、
    前記第2処理部は、前記第1処理部から出力された目標電流補償値と前記電流検出手段の検出値とに基づいてPWM指令値を出力し、
    前記PWM制御手段は、前記第2処理部から出力されたPWM指令値に基づいて前記スイッチング素子を駆動させ、
    電流制御時にあっては、
    前記第1処理部は、前記負荷への出力電圧が過電圧となることを避けるために入力された制限電圧値に対する、前記電圧検出手段の検出値の偏差に基づいて制限電流補償値を出力し、
    前記第2処理部は、前記第1処理部から出力された制限電流補償値と、前記負荷への出力電流に関して入力された目標出力電流値とに基づく値に対する、前記電流検出手段の検出値の偏差に基づいてPWM指令値を出力し、
    前記PWM制御手段は、前記第2処理部から出力されたPWM指令値に基づいて前記スイッチング素子を駆動させるスイッチング電源装置。
  2. 前記第1処理部は、電流制御時にて、前記制限電圧値に対する、前記電圧検出手段の検出値の偏差が正または0である場合に、前記制限電流補償値を0とし、前記偏差が負である場合に、当該偏差を基とした前記制限電流補償値を前記第2処理部へと出力するリミット手段を備える請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記第1処理部には、前記目標出力電圧値の入力経路と、前記制限電圧値の入力経路とが接続され、前記各入力経路を切り替えるための入力切替スイッチを備える請求項1または2に記載のスイッチング電源装置。
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