JP5949443B2 - 電磁波シールド材のアース部の防水構造 - Google Patents

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本発明は、車両に取り付けられる電磁波シールド材のアースを行うアース部を防水する、電磁波シールド材のアース部の防水構造に関する。
自動車等の車両に搭載されるバッテリーや燃料タンク、モータなどの保護を行うために車両に取り付けられるアンダーカバーが知られている(たとえば、〔特許文献1〕、〔特許文献2〕参照)。このようなアンダーカバーは、バッテリーなどの被保護体を主に下方から保護するために、一般に、車両の下部に取り付けられる。
一方、バッテリー等から放射される電磁波が、車載ラジオのノイズなどの障害の原因となることが知られている。かかる障害を防止するため、電磁波を遮断するためのシールド材を設ける構造が提案されている(たとえば、〔特許文献1〕参照)。たとえば、バッテリーが車両の下部に取り付けられる場合、バッテリーから放射される電磁波をシールド材によって遮断する構造として、シールド材を、アンダーカバーと一体的に設ける構造(たとえば、〔特許文献1〕参照)が、バッテリー保護の観点からも好ましいと考えられる。
電磁波の遮断を行うためにシールド材を用いる場合、このシールド材をアースする必要がある。よって、この場合、シールド材のアースを行うアース部を設けることが要求される。
特開2009−83599号公報 特開2009−83598号公報
通常、電磁波の遮断を行うためのシールド材は、金属製であるため、アース部に水が浸入すると、シールド材が腐食してアース部が破損し、電磁波のシールド機能が果たせなくなるおそれがある。よってアース部を防水する必要がある。
とくに、シールド材をアンダーカバーと一体的に設ける場合、アンダーカバーは上述のように車両の下部に取り付けられることが多いことから、走行時に路面の水などが侵入しやすい位置にアース部が設けられることとなる可能性が高いため、アース部の防水の重要性が高い。
本発明は、アンダーカバーと一体的に車両に設置される電磁波シールド材のアース部を防水する、電磁波シールド材のアース部の防水構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、アンダーカバーの少なくとも一部を覆う導電性の電磁波シールド材と、該電磁波シールド材を備えたシールド部を車体フレームとの間に挟む金属プレートと、が互いに接触して導通したアース部を防水するための防水部材を有し、該防水部材は、前記金属プレートの表面のうち前記アース部と隣り合う位置で前記電磁波シールド材と非接触となっている非接触面と、前記シールド部と、にまたがるように該非接触面と該シールド部とに接着され前記アース部を覆った接着部を有していることを特徴とする電磁波シールド材のアース部の防水構造にある。
請求項2に記載の発明は、前記金属プレートは、該金属プレートと車体フレームとが互いに締結された締結状態で、前記非接触面のうち、前記防水部材と非接触の露出部において、車体フレームに当接することを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にある。
請求項3に記載の発明は、前記金属プレートと前記シールド部とは、前記金属プレートと車体フレームとを互いに締結するボルトを挿通される、互いに連通する孔を有し、前記シールド部における前記孔の径は、前記金属プレートにおける前記孔の径よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にある。
請求項4に記載の発明は、前記防水部材の、前記非接触面に接着された側と逆側の端部は、車体の上下方向において、アンダーカバーの、基部から上方に突出した突部より上方に位置していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にある。
請求項5に記載の発明は、前記防水部材は、車体フレームに当接するとともに該車体フレームと逆側の面に前記接着部を一体化された弾性体を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にある。
請求項6に記載の発明は、前記金属プレートが車体フレームとの間にアンダーカバーを挟み該アンダーカバーを該車体フレームに対して位置決めする位置決め部に設けられ、該金属プレートと該アンダーカバーとの間をシーリングするシール材を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にある。
請求項7に記載の発明は、前記シールド部は、前記電磁波シールド材の車体フレーム側の面をラミネートしたラミネート材を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にある。
請求項8に記載の発明は、前記電磁波シールド材は、網目状の部材であり、前記ラミネート材を形成している樹脂とアンダーカバーを形成している樹脂とが該電磁波シールド材の網目部分で接合されることにより、該アンダーカバーと一体化されていることを特徴とする請求項7に記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にある。
請求項9に記載の発明は、前記電磁波シールド材は、導電性繊維によって形成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にある。
請求項1に係る本発明は、アンダーカバーの少なくとも一部を覆う導電性の電磁波シールド材と、該電磁波シールド材を備えたシールド部を車体フレームとの間に挟む金属プレートと、が互いに接触して導通したアース部を防水するための防水部材を有し、該防水部材は、前記金属プレートの表面のうち前記アース部と隣り合う位置で前記電磁波シールド材と非接触となっている非接触面と、前記シールド部と、にまたがるように該非接触面と該シールド部とに接着され前記アース部を覆った接着部を有していることを特徴とする電磁波シールド材のアース部の防水構造にあるので、防水部材によってアース部を防水することで電磁波シールド材の劣化、破損を防止又は抑制し、電磁波シールド材によるシールド性の低下を防止又は抑制することができるとともに、アース部におけるアース性の低下を防止又は抑制することができる電磁波シールド材のアース部の防水構造を提供することができる。
請求項2に係る本発明は、前記金属プレートは、該金属プレートと車体フレームとが互いに締結された締結状態で、前記非接触面のうち、前記防水部材と非接触の露出部において、車体フレームに当接することを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にあるので、防水部材によってアース部を防水することで電磁波シールド材の劣化、破損を防止又は抑制し、電磁波シールド材によるシールド性の低下を防止又は抑制することができるとともに、アース部におけるアース性の低下を防止又は抑制することができ、また締結状態で金属プレートが車体フレームに当接することで締結のトルクダウンを防止又は抑制することができる電磁波シールド材のアース部の防水構造を提供することができる。
請求項3に係る本発明は、前記金属プレートと前記シールド部とは、前記金属プレートと車体フレームとを互いに締結するボルトを挿通される、互いに連通する孔を有し、前記シールド部における前記孔の径は、前記金属プレートにおける前記孔の径よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にあるので、シールド部を形成する材料を低減しながら、防水部材によってアース部を防水することで電磁波シールド材の劣化、破損を防止又は抑制し、電磁波シールド材によるシールド性の低下を防止又は抑制することができるとともに、アース部におけるアース性の低下を防止又は抑制することができる電磁波シールド材のアース部の防水構造を提供することができる。
請求項4に係る本発明は、前記防水部材の、前記非接触面に接着された側と逆側の端部は、車体の上下方向において、アンダーカバーの、基部から上方に突出した突部より上方に位置していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にあるので、車体の下方からの水の影響を低減した位置に配置した防水部材によってアース部を防水することで電磁波シールド材の劣化、破損を防止又は抑制し、電磁波シールド材によるシールド性の低下を防止又は抑制することができるとともに、アース部におけるアース性の低下を防止又は抑制することができる電磁波シールド材のアース部の防水構造を提供することができる。
請求項5に係る本発明は、前記防水部材は、車体フレームに当接するとともに該車体フレームと逆側の面に前記接着部を一体化された弾性体を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にあるので、接着部を一体化された弾性体を有する防水部材によって弾性体の変形を利用してアース部を防水することで電磁波シールド材の劣化、破損を防止又は抑制し、電磁波シールド材によるシールド性の低下を防止又は抑制することができるとともに、アース部におけるアース性の低下を防止又は抑制することができる電磁波シールド材のアース部の防水構造を提供することができる。
請求項6に係る本発明は、前記金属プレートが車体フレームとの間にアンダーカバーを挟み該アンダーカバーを該車体フレームに対して位置決めする位置決め部に設けられ、該金属プレートと該アンダーカバーとの間をシーリングするシール材を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にあるので、防水部材によってアース部を防水することおよびシール材によって金属プレートとアンダーカバーとの間を防水することで電磁波シールド材の劣化、破損を防止又は抑制し、電磁波シールド材によるシールド性の低下を防止又は抑制することができるとともに、アース部におけるアース性の低下を防止又は抑制することができる電磁波シールド材のアース部の防水構造を提供することができる。
請求項7に係る本発明は、前記シールド部は、前記電磁波シールド材の車体フレーム側の面をラミネートしたラミネート材を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にあるので、防水部材によってアース部を防水することおよびラミネート材で電磁波シールド材をラミネートすることで電磁波シールド材の劣化、破損を防止又は抑制し、電磁波シールド材によるシールド性の低下を防止又は抑制することができるとともに、アース部におけるアース性の低下を防止又は抑制することができる電磁波シールド材のアース部の防水構造を提供することができる。
請求項8に係る本発明は、前記電磁波シールド材は、網目状の部材であり、前記ラミネート材を形成している樹脂とアンダーカバーを形成している樹脂とが該電磁波シールド材の網目部分で接合されることにより、該アンダーカバーと一体化されていることを特徴とする請求項7に記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にあるので、防水部材によってアース部を防水することおよびラミネート材で電磁波シールド材をラミネートすることで電磁波シールド材の劣化、破損を防止又は抑制し、電磁波シールド材によるシールド性の低下を防止又は抑制することができるとともに、アース部におけるアース性の低下を防止又は抑制することができ、また電磁波シールド材がアンダーカバーと一体化されていることで該防水構造の形成を容易化できる電磁波シールド材のアース部の防水構造を提供することができる。
請求項9に係る本発明は、前記電磁波シールド材は、導電性繊維によって形成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造にあるので、電磁波シールド材と金属プレートとの密着性を良好にすることが可能でありアース部のアース性を良好にすることが可能であるとともに、防水部材によってアース部を防水することで電磁波シールド材の劣化、破損を防止又は抑制し、電磁波シールド材によるシールド性の低下を防止又は抑制することができるとともに、アース部におけるアース性の低下を防止又は抑制することができる電磁波シールド材のアース部の防水構造を提供することができる。
本発明を適用した電磁波シールド材のアース部の防水構造を適用可能な電磁波シールド材及びアンダーカバーの一例の分解斜視図である。 同図(a)は本発明を適用した電磁波シールド材のアース部の防水構造の側断面図であり、同図(b)は該防水構造の一部の平面図である。 図2(a)に示した電磁波シールド材のアース部の防水構造の一部を拡大して示した側断面図である。
図1に、本発明を適用した電磁波シールド材のアース部の防水構造(以下、「防水構造」)を適用可能な、電磁波シールド材であるシールドとアンダーカバーとの一例の概略を示す。同図は、かかるシールドとかかるアンダーカバーとを分解して示した斜視図となっている。
本発明を適用した防水構造は、自動車等の、アンダーカバーを備えているとともに電磁波をシールドすることを要する、どのような車両にも適用可能であるが、ここでは、自動車を車両とする場合を想定して説明する。この防水構造は、かかる車両に備えられた、電磁波シールド材のアース構造(以下、「アース構造」)の一部として備えられている。
同図において、矢印Xはアンダーカバー10を取り付けられる図示しない車両の左右方向すなわち車幅方向に対応しており、矢印Yは車両の前後方向、とくに車両の進行方向である前方に対応しており、矢印Zは車両の上下方向、とくに上方に対応している。X方向、Y方向、Z方向は、これらが図示されている図において同じ方向を示している。
同図に示されているように、シールド20は、アンダーカバー10の上面側に取り付けられるものであり、アンダーカバー10の少なくとも一部を上方から覆うものとなっている。
シールド20は、後述するようにしてアンダーカバー10と一体化された状態で、アンダーカバー10とともに、車両に備えられた井桁である図2に示す車体フレームとしてのフレーム30に、後述するようにして取り付けられる。
アンダーカバー10は、樹脂製、具体的にはポリプロピレン製である。アンダーカバー10は、概略的には平板状をなしているが、図2に示すように、平板状をなし底部を形成している基部10cと、基部10cからZ方向における上方に突出した中空状の突部10dとを有している。また、アンダーカバー10は、突部10dの頂部部分の、XY平面における中央部に、フレーム30に対する締結用の孔10aを有しているとともに、孔10aを囲むように、後述するブチル60が嵌め込まれる溝10bを有している。このような形状のアンダーカバー10は、インジェクションによって形成される。
アンダーカバー10は、フレーム30に取り付けられた状態で、Z方向におけるアンダーカバー10の上方に位置する、アンダーカバー10による被保護体であるバッテリとしての図示しない電池パックを、Z方向における下方から保護するものである。
車両は、アンダーカバー10、シールド20、フレーム30及び防水構造80を備えたアース構造100と、電池パックとの他に、図示を省略するが、ラジオ放送の受信装置、電池パックから給電されて駆動される車両走行用のモータ等を備えている。
図2または図3に示すように、アース構造100は、アンダーカバー10と、シールド20と、フレーム30とを有している。
アース構造100はまた、シールド20とアンダーカバー10とにまたがるように接触する金属プレートとしてのプレート40と、Z方向における下方から孔10aに挿通されフレーム30に締結されるアースボルトとしてのボルト50とを有している。
アース構造100はまた、後述するようにしてシールド20に一体化されシールド20とともにアンダーカバー10の少なくとも一部を覆うシート状のシールド体であるシールド部22を形成したラミネート21を有している。
アース構造100はまた、アンダーカバー10とプレート40との間をシーリングするシール材としてのブチル60を有している。
アース構造100はまた、フレーム30の、Z方向における上側の面においてフレーム30とともにボルト50を締結されるウェルドナット70と、フレーム30とプレート40との間に位置する防水部材81とを有している。
図2(a)には、他に、Z方向における突部10dの下側の凹部を塞いだキャップ90が示されている。なお、図2(a)は、図2(b)のA−A断面であるが、図2(b)においては、符号が付されている部材のみが図示されている。
防水構造80は、アース構造100に備えられた上述の各構成のうち、少なくとも、防水部材81と、プレート40とを有するものであり、本形態においては、他に、ブチル60を有している。防水構造80は、さらに、ボルト50による締結によって防水機能を発揮させるための部材として、ボルト50、アンダーカバー10、フレーム30、ウェルドナット70を有している。防水構造80はまた、ラミネート21も有している。
図2(a)および図2(a)において四角の破線で囲んだ部分を拡大して示した図3は、ボルト50をフレーム30に締結してアース構造100を構成した締結状態を示している。ただし、正確には、図2(a)、図3は、ボルト50の締結が僅かに緩んだ状態を示しており、完全な締結状態においては、後述するように、フレーム30の一部とプレート40の一部とが当接する。アンダーカバー10は、締結状態において、電池パックをZ方向における下方から保護する。
図3においては、シールド20、ラミネート21の配置位置等に関する理解を容易にするための図示の都合上、シールド20を破線で示し、ラミネート21を一点鎖線で示している。これらの線の形状は、シールド20、ラミネート21の形状と一致するものではない。
シールド20は、金属製のメッシュ体によって形成された網目状、より具体的には布状の部材である。メッシュ体は、導電性繊維を格子状に編みこむことによって形成されている。導電性繊維は、極細の繊維状に形成されたPETを、無電界めっきによってCuでめっきし、さらにこれをNiでコーティングしたものである。なお、シールド20は、金属性の細線をメッシュ状に編みこんだ金網状のものであっても良い。
ラミネート21は、樹脂製、具体的にはポリプロピレン製である。ラミネート21は、溶融したポリプロピレンを、シールド20を構成しているメッシュ体に塗布してメッシュ体上で均一な厚さに延ばし、その後の硬化によってシールド20と一体化される。
シールド部22は、ラミネート21をこのようにしてシールド20に一体化し、ラミネート21をラミネートフィルムとして形成することで、シールド20とラミネート21とを有するシート状の部材として形成されている。
よって、ラミネート21は、シールド20、シールド部22のフィルム面として機能するものとなっている。なお、ラミネート21は、溶融した状態でシールド20に塗布されシールド20上で延ばされるときに、網目部分に染み込んだ状態となり、その後の硬化によりそのままの状態でシールド20に一体化され、シールド部22を形成するようになっている。
ラミネート21は、締結状態において、シールド20の、フレーム30側の面に位置する。
フレーム30と、ウェルドナット70とは、金属製であり、その表面を塗装されている。ただし、フレーム30とウェルドナット70との接合部において、フレーム30とウェルドナット70とは互いに導通するように当接している。
フレーム30、ウェルドナット70はそれぞれ、防水構造80、アース構造100を形成するためにボルト50を挿通される孔30a、70aを有している。
また、プレート40、防水部材81も、防水構造80、アース構造100を形成するためにボルト50を挿通される孔40a、孔81aを有している。
ボルト50は、孔40aよりも大径のフランジ部50bを有している。フランジ部50bは、締結状態において、そのZ方向における上方の面が、プレート40の、孔40aの周縁部分に、Z方向における下方から当接する。ボルト50は金属製である。
シールド20は、ラミネート21によって形成されたフィルム面がフレーム30側に配置されていること、および、フレーム30との間に防水部材81が挟まれていることにより、締結状態においてもフレーム30から離間状態に保たれるとともに、フレーム30に塗膜が形成されていることで、フレーム30とは直接的には非導通の状態となっている。ラミネート21も、フレーム30との間に防水部材81が挟まれていることにより、締結状態においてもフレーム30から離間状態に保たれる。
シールド20は、ラミネート21と一体化されたラミネート状態で、アンダーカバー10と一体化される。よって、シールド部22はアンダーカバー10と一体化されている。シールド20、ラミネート21はそれぞれ、ラミネート状態で互いに連通する孔20a、孔21aを有している。孔20aと孔21aとにより、シールド部22の孔22aが形成されている。
孔20a、孔21aは、ラミネート状態で中心位置が互いに一致している。孔20a、孔21aは、シールド20がラミネート21とともにアンダーカバー10と一体化された状態で孔10aに連通するように設けられる。
シールド20は、ラミネート状態で、図1に矢印で示されているように、アンダーカバー10の所定位置に位置決めされる。これにより、シールド部22はアンダーカバー10の所定位置に位置決めされる。このとき、シールド20とラミネート21とのうち、シールド20が、アンダーカバー10側に向けられる。
孔10aと孔20aと孔21aとは、シールド20をアンダーカバー10の所定位置に位置決めした位置決め状態で、互いに連通する。孔20aと孔21aとは、かかる位置決め状態で、それぞれの中心位置が孔10aの中心位置と一致して孔10aと連通する位置に形成されている。
孔20aの径と、孔21aの径とは互いに同一径であり、孔10aの径は、孔20a、孔21aの径よりも大きい径とされている。よって、かかる位置決め状態において、シールド20は、孔10aの内側の部分で、アンダーカバー10側の面である非ラミネート面が露出し、この部分の面が露出部20bを形成する。
かかる位置決め状態でラミネート21とアンダーカバー10とが加熱され、これにより、これらを構成している樹脂が溶融し、シールド20の網目部分に、溶融したこれらの樹脂、とくにアンダーカバー10を構成している樹脂が進入し、これらの樹脂が溶け合う。その後の冷却により、ラミネート21とアンダーカバー10とが接合され、シールド20とともに一体化され、またこれにより、シールド部22がアンダーカバー10と一体化される。
したがって、シールド20は、露出部20bを除いて、ラミネート21とアンダーカバー10とを構成した樹脂に埋没した埋没状態となる。この埋没状態となった部分により、シールド20は、ラミネート21とともに、アンダーカバー10に一体化され、またシールド部22がアンダーカバー10に一体化された状態となる。
この、シールド20と、アンダーカバー10と、ラミネート21とが一体化され、シールド部22がアンダーカバー10に一体化された構造物は、シールド構造体としてのアンダーカバー構造体11を形成している。
アンダーカバー構造体11において、露出部20bは、ラミネート21によるフィルム面と逆側の面、すなわちシールド部22のアンダーカバー10側の面によって構成されている。
プレート40は、締結状態においてZ方向における上側の面がZ方向におけるアンダーカバー10の下側の面に当接することでアンダーカバー10をZ方向における下側から支持する支持部40bを有している。
プレート40はまた、締結状態において支持部40bからZ方向における上側に突出しZ方向における上側の面が露出部20bにZ方向における下側から当接する当接部40cを有している。
当接部40cは締結状態で孔10a内に進入するように形成されているとともに、孔40aを有している。
プレート40は、孔40aを有していることを除けば、ほぼ灰皿型となっている。
プレート40はこのような形状であることで、Z方向における下側からシールド20とアンダーカバー10とにまたがって当接するようになっている。
これにより、プレート40は、アンダーカバー10およびシールド部22の少なくとも一部をフレーム30との間に挟む部材であるとともに、防水部材81のなくとも一部、本形態では防水部材81の全体をフレーム30との間に挟む部材となっている。
孔40aの径は、孔22aの径より小さい。
よって、締結状態において、プレート40、具体的には当接部40cのZ方向における上側の面の、孔40aから遠い側の一部と、シールド20のZ方向における下側の面の、孔20aの周縁側の一部とは互いに接触し導通したアース部42を形成している。
そして、プレート40、具体的には当接部40cの、フレーム30に対向した表面すなわちZ方向における上側の面のうち、アース部42と隣り合う位置を占め、アース部42となっていない部分は、シールド20と非接触となっている非接触面40dとなっている。
なお、図3において、符号43は、非接触面40dとアース部42との境界部を示している。また、同図に示されているように、当接部40cの、支持部40b側の角部は、鈍角となっている。
防水部材81は、アース部42を防水するための部材である。そのため、防水部材81は、非接触面40dと、境界部43と、アース部42を形成している部分を少なくとも含むシールド部22と、にまたがるようにして非接触面40dとシールド部22のZ方向における上側の面とに接着され、アース部42を覆った接着部82を有している。防水部材81はまた、接着部82を支持した支持部材83を有している。
接着部82は、接着剤など粘着性を有する材質であって、境界部43から、アース部42を形成しているシールド20とプレート40との間に水が進入することを防止する材質によって形成されている。本形態において、接着部82は、ブチルによって形成されている。接着部82は、支持部材83に付与された状態で、非接触面40dと境界部43とシールド部22とにまたがる接着位置を占めるように接着される。接着部82のZ方向における下側の面は接着面となっている。
支持部材83は、接着部82の、フレーム30側の面を覆うことで、接着部82がフレーム30に貼り付くことのないように、接着部82を支持している。支持部材83はこのように接着部82を支持する機能を有していればよいが、図3に示した状態からボルト50の締結がさらに進んだときに、後述するようにプレート40がフレーム30に当接するように撓む部材であることが、アース部42の防水の観点からも好ましい。そのため、支持部材83は、弾性体で構成され、ダンパー部材として機能することが好ましく、本形態においてはスポンジによって形成されている。
よって、支持部材83は、Z方向における上側の面がフレーム30に当接するとともにフレーム30と逆側の面すなわちZ方向における下側の面に接着部82を一体化されている。
なお、接着部82がフレーム30に付着しても良い場合には、支持部材83を省略しても良い。
孔81aと孔40aとは、接着部82が接着位置を占めるように接着された状態で互いに中心位置が一致した状態で互いに連通する。孔81aの径は、孔40aの径よりも、半径において1mm大きい。また孔40aの径は、孔30aの径よりも大きい。締結状態を形成するにあたっては、孔81a、孔40a、孔30aのそれぞれの中心位置を一致させてこれらを互いに連通させ、ボルト50を挿通することとなる。なお、このとき、孔22aも、その中心位置が孔81a、孔40a、孔30aのそれぞれの中心位置と一致した状態で、これらと連通する。
ボルト50を挿通するとき、孔81a、孔40a、孔30aの径が上述の関係を有することにより、プレート40は、非接触面40dのうち防水部材81と非接触の露出部40eにおいて、フレーム30のZ方向における下側の面に対向することとなる。
防水構造80、アース構造100を形成するためにボルト50の締結を行うにあたっては、Z方向における上側から下側に向けて、ウェルドナット70、フレーム30、防水部材81、アンダーカバー構造体11、ブチル60、プレート40を互いに当接するように重ね合わせた状態とするとともに、孔70a、孔30a、孔81a、22a、孔10a、孔40aが連通した状態とする。
なお、この状態を形成するにあたっては、先に、接着部82を接着位置に接着しておく。
この接着を行うとき、プレート40、具体的には支持部40bのZ方向における上側の面とアンダーカバー10のZ方向における下側の面とが対向して当接し接触した接触部41が形成される。接触部41は、プレート40がフレーム30との間にアンダーカバー10を挟みアンダーカバー10をフレーム30に対して位置決めする位置決め部として機能する。
溝10bは、この接触部41に位置するように配設されており、ブチル60は接触部41においてプレート40とアンダーカバー10との間に位置している。なお、ブチル60を位置決めするための溝は、溝10bのようにアンダーカバー10側に設けても良いし、これに加え、あるいはこれに代えて、プレート40側に設けても良い。このように、ブチル60は、位置決め部として機能する接触部41に設けられる。
防水構造80、アース構造100の形成にあたっては、上述のように、ウェルドナット70、フレーム30、防水部材81、アンダーカバー構造体11、ブチル60、プレート40が重ね合わされ、孔70a、孔30a、孔81a、22a、孔10a、孔40aが連通し、アンダーカバー10とプレート40との間にブチル60を挟んだ状態で、ボルト50を孔30a、孔81a、22a、孔10a、孔40aに挿通したうえで孔70aに螺合させる。
螺合が進むにつれ、フランジ部50bの、Z方向における上面が、プレート40の、孔40aの周縁の、Z方向における下面に当接するとともに、防水部材81のZ方向における上面が、フレーム30のZ方向における下面に当接する。さらに螺合が進むと、フランジ部50bとフレーム30との間で、プレート40、シールド部22、防水部材81が挟まれ、露出部40eがフレーム30のZ方向における下面に近づいていく。このとき、シールド部22のZ方向における上面および当接部40cの非接触面40dに接着部82が接着された状態となっている。
また、螺合が進むことにより、支持部40bとフレーム30との間で、支持部40bのZ方向における上面と、アンダーカバー10のZ方向における下面及びブチル60とが密着した状態で、ブチル60、アンダーカバー10、シールド部22、防水部材81が挟まれる。
ウェルドナット70への螺合の際、ボルト50は、ウェルドナット70の塗膜をはがすようにしながらウェルドナット70に螺合される。これによって、ボルト50とウェルドナット70とが導通し、ボルト50とフレーム30とが導通する。
また螺合の際、フランジ部50bと当接部40cとも、互いに密着する。これによってボルト50とプレート40とが導通する。
締結状態において、ボルト50は、プレート40を介して、間接的に、シールド20に押圧された状態となる。
よって、ボルト50がシールド20に直接当接した状態とされることがなく、ボルト50がシールド20に直接当接することによる、締結のトルクダウンが回避される。シールド20が導電性繊維で密に形成されていることによっても、かかるトルクダウンの回避が良好になされる。したがって、防水構造80、アース構造100においては、後述するように、シールド20とプレート40との間の溶接が省略されている。
かかる螺合によって形成される締結状態において、当接部40cと露出部20bとも、互いに接触、具体的には密着し、これによってプレート40とシールド20とが導通する。シールド20が導電性繊維で密に形成されていることにより、かかる導通は良好に行われる。プレート40は、当接部40cにおいて比較的広い面積でシールド20に当接しており、このことも、かかる導通を良好にしている。また、導通がこのように良好であることによっても、シールド20とプレート40との間の溶接が不要となっている。
このようにして、ボルト50が、プレート40に接触した状態でプレート40とフレーム30との間にシールド部22、防水部材81を挟むようにフレーム30に締結されることで、プレート40、ウェルドナット70を介してシールド20がフレーム30にアースされることとなる。
さらに、締結状態が完成すると、防水部材81がZ方向において圧縮されることで、露出部40eがフレーム30のZ方向における下面に当接する。この当接によっても、シールド20がフレーム30にアースされることとなる。また、この当接は、金属接触締結を形成するため、このことによっても締結のトルクダウンが低減され、締結が経時的に良好に行われる。
以上のような締結工程により、防水構造80、アース構造100の形成が完了する。この状態において、防水部材81の、ボルト50と逆側の端部、すなわち非接触面40dに接着された側と逆側の端部は、Z方向において、突部10dより上に位置する。
アンダーカバー10と、シールド20と、ラミネート21とを一体化し、アンダーカバー構造体11とした状態でボルト50の締結を行うことで、防水構造80、アース構造100の形成が容易に行われる。
このように、アース構造100の形成作業の容易のためには、アンダーカバー10と、シールド20と、ラミネート21との一体化が望ましいが、この一体化は必須ではなく、アンダーカバー10とシールド20とを別体とし、及び/又は、シールド20とラミネート21とを別体としても良い。
また、接着により防水部材81とアンダーカバー構造体11とを一体化した状態でボルト50の締結を行うことによっても、防水構造80、アース構造100の形成が容易に行われる。なお、この一体化の際には、ブチル60の一体化も行う。
アース構造100が形成された状態において、防水構造80が形成され、アンダーカバー10の下側から侵入しようとする水や埃については、プレート40とアンダーカバー10との間に配設されたブチル60によって、接触部41がシーリングされる。これにより、露出部20b側に水や埃が侵入することが防止又は抑制され、シールド20等の劣化が防止又は抑制されるという利点が得られる。
この利点が良く得られるように、ブチル60は無端状、具体的には円形をなしており、締結状態でXY平面においてボルト50を囲むようになっている。これにより露出部20bの全周がブチル60によってシーリングされる。キャップ90にもアンダーカバー10との間の防水機能を持たせることが可能であり、このようにすれば、かかる利点がより良好に得られる。
ラミネート21も、シールド20を覆うことで、防水性、防塵性を発揮する。またラミネート21もブチル60と同様に、締結状態でXY平面においてボルト50を囲むように配設されているため、ブチル60と同様に、かかる防水性、防塵性を良好に得る。
なお、接着部82に接着される位置においては、シールド部22は、ラミネート21を省略しても、シールド20の防水が良好に行われる。そのため、かかる位置においてラミネート21を省略してラミネート21を形成するのに要する材料を低減するようにしてもよい。ただし、シールド部22の形成工法上、ラミネート21はシールド20の全体を覆うことが多く、またシールド20を挟んでラミネート21とアンダーカバー10とを一体化させることによる利点を得るには、ラミネート21はシールド20の全体を覆うのがよい。
さらに、防水部材81が、非接触面40d、境界部43をシーリングしてシーリングして、防水性、防塵性を発揮する。また防水部材81もブチル60と同様に、締結状態でXY平面においてボルト50を囲むように配設されているため、ブチル60と同様に、かかる防水性、防塵性を良好に得る。このように、防水部材81により、アンダーカバー10、シールド部22の上側から侵入しようとする水や埃についても、防水性、防塵性が良好に得られ、シールド20等の劣化が防止又は抑制される。
したがって、シールド20が一体化されているアンダーカバー10は水の影響を受けやすい車両の下部に設けられているものの、次の利点が得られる。すなわち、シールド20への浸水があらゆる部位において防止又は抑制され、シールド20が腐食してアース部42が破損することが防止又は抑制され、電磁波のシールド機能が果たせなくなることが防止又は抑制されるという利点が得られる。
とくに、上述のように、防水部材81の、ボルト50と逆側の端部がZ方向において突部10dより上に位置するため、車両の下側からの水の影響を受けにくく、かかる利点が良好に得られる。
防水構造80において、孔22aの径が孔40aの径よりも小さくされていることは、かかる利点を得ることのみならず、シールド部22の形成に要する材料の量を低減する利点も生じさせている。また、防水部材81が弾性体である支持部材83を有することによっても、締結の際に支持部材83が圧縮され防水機能を向上させることから、かかる利点が良好に得られる。
なお、防水部材81が支持部材83を有することで接着部82がフレーム30に付着することがないように構成されているため、次の利点も得られる。すなわち、メンテナンス等の何らかの原因で締結を緩めて防水構造80、アース構造100を分解した場合でも、フレーム30がべたつかないという利点も得られる。
さらに、防水構造80、アース構造100では、締結状態において、プレート40が、シールド20とボルト50とに接触してシールド20をフレーム30にアースするのみならず、フレーム30との間にアンダーカバー10を挟んでアンダーカバー10をフレーム30に対して位置決めした状態で支持するようになっているため、次の利点も得られる。
すなわち、ボルト50の締結によって生じる、シールド20をフレーム30に向けて押し付けるようとする圧力が、プレート40により、シールド20とアンダーカバー10とに分散されて、かかる圧力がシールド20に集中することが防止される。
したがって、シールド20に大きな負荷がかかることが防止され、シールド20の劣化や破損を生じてアース性が低下することが防止又は抑制され、シールド20によるシールド性が低下することが防止又は抑制されるという利点が得られる。シールド20が導電性繊維で形成されており剛性が比較的低いため、この利点が得られるメリットは大きい。当接部40cの角部が上述のように鈍角であることで、かかる利点はより効果的に得られる。さらに、プレート40とフレーム30とが当接することによっても、かかる利点はより効果的に得られる。
シールド20とプレート40との当接圧は、プレート40による圧力の分散によって低下し得るが、上述のように、シールド20が導電性繊維で形成されていること等によって、シールド20とプレート40との導通性は良好である。すなわち、アース構造100においては、溶接部141のような溶接を行うことなく導電性が確保されることで、溶接が不要となり、溶接を行うことによる作業性の低下が防止されており、アース構造100は比較的簡易に形成される。
また、プレート40がフレーム30に対するアンダーカバー10の支持機能を有していることにより、アンダーカバー10をフレーム30に支持するための他の構造を省略可能となり、部品点数が削減可能となる利点がある。
また、かかる支持機能は、シールド20によるシールド性が低下することが防止又は抑制されるという上述の利点に関しても有利に作用する。これは、たとえばアンダーカバー10に、Z方向における下向きに力がかかったときに、かかる支持機能が発揮され、アンダーカバー10がZ方向における下側に変位することが防止されることで、かかる変位が生じた場合に発生し得るシールド20への負荷が防止されるためである。この利点は、シールド20がアンダーカバー10に一体である本形態においてとくに効果的である。
以上のような防水構造80、アース構造100によれば、たとえば、電池パックから放射された電磁波がラジオ受信機に受信されてノイズを生じることが経時的にも良好に防止されるなど、シールド20による電磁波シールド機能が長期にわたって良好に発揮されることとなる。
以上本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定していない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
たとえば、上述の形態では、電磁波シールド材を導電性繊維で形成しているが、電磁波シールド材はサスメッシュで形成しても良い。この場合、サスメッシュと金属プレートとを溶接して導通性を向上しても良く、この溶接を行う場合は、金属プレートとアンダーカバーとの間のブチルを省略可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 アンダーカバー
10c アンダーカバーの基部
10d アンダーカバーの突部
20 電磁波シールド材
21 ラミネート材
22 シールド部
22a シールド部の孔
30 車体フレーム
40 金属プレート
40a 金属プレートの孔
40d 非接触面
40e 露出部
41 位置決め部
42 アース部
43 境界部
50 ボルト
60 シール材
80 電磁波シールド材のアース部の防水構造
81 防水部材
82 接着部
83 弾性体
100 電磁波シールド材のアース構造
Z 車体の上下方向

Claims (9)

  1. アンダーカバーの少なくとも一部を覆う導電性の電磁波シールド材と、該電磁波シールド材を備えたシールド部を車体フレームとの間に挟む金属プレートと、が互いに接触して導通したアース部を防水するための防水部材を有し、
    該防水部材は、前記金属プレートの表面のうち前記アース部と隣り合う位置で前記電磁波シールド材と非接触となっている非接触面と、前記シールド部と、にまたがるように該非接触面と該シールド部とに接着され前記アース部を覆った接着部を有していることを特徴とする電磁波シールド材のアース部の防水構造。
  2. 前記金属プレートは、該金属プレートと車体フレームとが互いに締結された締結状態で、前記非接触面のうち、前記防水部材と非接触の露出部において、車体フレームに当接することを特徴とする請求項1に記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造。
  3. 前記金属プレートと前記シールド部とは、前記金属プレートと車体フレームとを互いに締結するボルトを挿通される、互いに連通する孔を有し、
    前記シールド部における前記孔の径は、前記金属プレートにおける前記孔の径よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造。
  4. 前記防水部材の、前記非接触面に接着された側と逆側の端部は、車体の上下方向において、アンダーカバーの、基部から上方に突出した突部より上方に位置していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造。
  5. 前記防水部材は、車体フレームに当接するとともに該車体フレームと逆側の面に前記接着部を一体化された弾性体を有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造。
  6. 前記金属プレートが車体フレームとの間にアンダーカバーを挟み該アンダーカバーを該車体フレームに対して位置決めする位置決め部に設けられ、該金属プレートと該アンダーカバーとの間をシーリングするシール材を有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造。
  7. 前記シールド部は、前記電磁波シールド材の車体フレーム側の面をラミネートしたラミネート材を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造。
  8. 前記電磁波シールド材は、網目状の部材であり、前記ラミネート材を形成している樹脂とアンダーカバーを形成している樹脂とが該電磁波シールド材の網目部分で接合されることにより、該アンダーカバーと一体化されていることを特徴とする請求項7に記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造。
  9. 前記電磁波シールド材は、導電性繊維によって形成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1つに記載の電磁波シールド材のアース部の防水構造。
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