JP5948686B2 - 光学素子及びその取付方法 - Google Patents

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本発明は、光学素子及びその取付方法に関する。
多くの光学素子は、光学的に機能する部分の他に、鏡筒など他の部品に取り付けるための取付部を備える。取付部の少なくとも一つの面と他の部品の面とを接着剤によって互いに固定することによって、光学素子を他の部品に取り付ける。光学素子がプラスチック製である場合には、接着剤として紫外線硬化型接着剤が使用されることが多い(たとえば、特許文献1)。紫外線硬化型接着剤を使用する場合に、光学素子の取付部の少なくとも一つの面と他の部品の面との間の接着剤に紫外線を照射する必要がある。この場合に、紫外線は、取付部の接着面以外の面を通して照射されることが多い。しかし、プラスチックは、青色乃至紫外域の波長の光に対する耐性が低いので、紫外線を照射された取付部は劣化し、時間が経過すると変色や変形を生じ、最終的には光学素子の寿命を低下させる。
特開2006−178388号公報
したがって、紫外線硬化型接着剤への紫外線照射を行っても劣化することのない光学素子、及び紫外線硬化型接着剤への紫外線照射を行っても光学素子を劣化させることのない光学素子の取付方法に対するニーズがある。本発明の技術的課題は、紫外線硬化型接着剤への紫外線照射を行っても劣化することのない光学素子、及び紫外線硬化型接着剤への紫外線照射を行っても光学素子を劣化させることのない光学素子の取付方法を提供することである。
本発明の第1の態様による光学素子は、光学的に機能する部分と、他の部品に取り付けるための面を備えた取付部と、を備えた、プラスチックからなる光学素子であって、該取付部の、該他の部品に取り付けるための面以外の面の、少なくとも一部に、微細凹凸構造であって、隣接する凹部と凹部、または隣接する凸部と凸部との間隔が、該他の部品に取り付けるための紫外線硬化型接着剤に使用される紫外線の波長よりも短い微細凹凸構造を備え、外部からの光線が、該微細凹凸構造、該取り付け部のプラスチック材料、該取付部の、該他の部品に取り付けるための面を、上記の順序で通過する経路が存在するように構成されている。
本態様による光学素子を紫外線硬化型接着剤によって他の部品に取り付ける際に、紫外線が、該微細凹凸構造、該取り付け部のプラスチック材料、該取付部の、該他の部品に取り付けるための面を、上記の順序で通過するように照射することができる。紫外線を該微細凹凸構造を介して照射することにより、該取り付け部のプラスチック材料に対する紫外線の影響を小さくすることができる。
本発明の第1の態様の第1の実施形態による光学素子は、該光学的に機能する部分の面のうち該取付部の該微細凹凸構造に連続した部分に微細凹凸構造を備えている。
本実施形態によれば、紫外線硬化型接着剤へ紫外線照射を場合に、該光学的に機能する部分の面のうち該取付部の該微細凹凸構造に連続した部分に備わる微細凹凸構造により、該光学的に機能する部分のうち該取付部の周囲の部分のプラスチックが劣化し、変色や損傷が生じることが防止される。
本発明の第1の態様の第2の実施形態による光学素子においては、該取付部が、該光学的に機能する部分を囲み、フランジ状に形成されている。
本発明の第1の態様の第3の実施形態による光学素子においては、該取付部が、該光学的に機能する部分を囲み、筒状に形成されている。
本発明の第1の態様の第4の実施形態による光学素子においては、該取付部が、該光学的に機能する部分の周囲の一部にのみ形成されている。
本発明の第1の態様の第5実施形態による光学素子においては、該微細凹凸構造が、該取付部と一体的に成形されたものである。
本発明の第1の態様の第6の実施形態による光学素子においては、該微細凹凸構造が、該取付部に微細凹凸構造を備えたシートを貼り付けて形成されたものである。
本発明の第2の態様による光学素子の他の部品への取付方法は、光学素子の取付部の、該他の部品に取り付けるための面、及び他の部品の面を、紫外線硬化型接着剤を間に挟んで重ねるステップと、該取付部の面に備わる微細凹凸構造、該取り付け部のプラスチック材料、該取付部の、該他の部品に取り付けるための面、該紫外線硬化型接着剤を、上記の順序で通過するように、紫外線を照射するステップと、を含み、該微細凹凸構造の隣接する凹部と凹部、または隣接する凸部と凸部との間隔は、該紫外線の波長よりも短い。
本発明の第2の態様による光学素子の他の部品への取付方法によれば、紫外線が、該微細凹凸構造、該取り付け部のプラスチック材料、該取付部の、該他の部品に取り付けるための面を、上記の順序で通過するように照射される。この結果、該取り付け部のプラスチック材料に対する紫外線の影響を小さくすることができる。
SWS(微細凹凸構造)を説明するための図である。 SWSを備えたシート1、及びSWSを備えていないシート2のレーザ照射前後の透過率変化量を示す図である。 本発明の光学素子の第1の例の形状を示す図である。 本発明の光学素子の第2の例の形状を示す図である。 本発明の光学素子の第3の例の形状を示す図である。 本発明の光学素子の第4の例の形状を示す図である。 光学素子を他の部品に取り付ける取付方法を説明するための流れ図である。 光学素子を他の部品に取り付けた状態の、光学素子及び他の部品の光学素子の中心軸を通る断面図である。 本発明の光学素子の製造方法の一例を示す流れ図である。
上述のように、プラスチックは、青色乃至紫外域の波長の光に対する耐性が低いことが知られている。本願発明者は、以下に説明する実験に基づいて、照射する光の青色乃至紫外域の波長以下の、ピッチを有する微細凹凸構造を、プラスチックの、光が照射される面に付与すると、プラスチックの該光に対する耐性が顕著に向上するとの新たな知見を得た。ここで、ピッチとは、微細凹凸構造の隣接する凹部と凹部、または隣接する凸部と凸部との間隔をいう。
一般的に、使用される光の波長以下のピッチを有する微細凹凸構造は、サブ波長構造(Sub-Wavelength Structure、SWS)と呼称される。SWSは、従来、たとえば、反射防止用や偏光制御用などに使用されていた。反射防止用のSWSは、光学素子の表面に射出成形によって形成されるもの(特許4206447)や、エッチングで直接形成されるもの(特開2001-272505)であった。偏光制御用のSWSは、屈折率の異なる多層の材料から形成されるもの(特開2006-330105)などであった。
しかし、SWSが、光、特に青色レーザを含む青色乃至紫外域の波長の光に対する耐性を向上させるために使用されることはなかった。
本明細書の以下の記述において、照射する青色乃至紫外域の波長の光の波長以下の、ピッチを有する微細凹凸構造を、SWSと呼称する。
図1は、SWSを説明するための図である。ここでは、SWSの微細凹凸構造の隣接する凹部と凹部、または隣接する凸部と凸部との間隔、すなわちピッチは一定である。このピッチを格子ピッチと呼称する。また、SWSの微細凹凸構造の、凸部に対する凹部の深さ、または凹部に対する凸部の高さは一定である。この深さ、または高さを格子深さ、または格子高さと呼称する。格子ピッチaは、照射する光の青色乃至紫外域の波長よりも小さく、一例として、300ナノメータ以下である。格子深さ(高さ)bは、一例として50ナノメータ以上である。
ここで、格子ピッチに対する格子高さの比、すなわちアスペクト比は、後で説明するように、反射防止用SWSや偏光制御用SWSよりも小さくとも光に対する耐性が得られる。
上述のように、図1は、微細凹凸構造の隣接する凹部と凹部、または隣接する凸部と凸部との間隔が一定のSWSを示している。より、一般的に、微細凹凸構造の隣接する凹部と凹部、または隣接する凸部と凸部との間隔は一定でなくとも、上記の間隔が、照射する光の青色乃至紫外域の波長よりも小さければよい。
つぎに、本願発明者の実施した実験について説明する。
プラスチックシートの面にSWSを形成し、その面に所定の条件でレーザ光を照射し、レーザ照射前後の透過率の変化量を観測することにより、プラスチックシートのレーザ光に対する耐性を調査するための実験を実施した。プラスチックシートの材料は、ZEONEX350Rである。ZEONEX350Rは、商品名であり、シクロオレフィンポリマーからなる、耐光性のプラスチック材料である。照射したレーザ光の波長は、405ナノメータであり、照射強度は、287mW/mmであり、照射時間は200時間である。
表1は、この実験の結果を示す表である。シート1は、照射面にSWSを取り付けたシートであり、シート2は、SWSを備えていないシートである。
Figure 0005948686
図2は、SWSを備えたシート1、及びSWSを備えていないシート2のレーザ照射前後の透過率変化量の絶対値を示す図である。シート1、及びシート2のプラスチックシートの材料は、上述のようにZEONEX350Rである。シート1、及びシート2の厚さは2ミリメータである。シート1のプラスチックシートは、格子ピッチ260ナノメータ、格子高さ184ナノメータのSWSをレーザ照射側の面にのみ形成したものである。シート2のプラスチックシートの面には、SWSを形成しなかった。
レーザ照射前にシート1、及びシート2の透過率を測定した。この場合に測定された透過率を初期透過率と呼称する。シート1の初期透過率は、91.81%であり、シート2の初期透過率は、89.26%であった。シート1の初期透過率がシート2の初期透過率よりも高い理由は、シート1の片面に形成されたSWSが反射防止構造として機能し、反射率を低下させているためである。
シート1、及びシート2のプラスチックシートに対して、75℃の恒温条件において波長405ナノメータのレーザ光を、287mW/mmのパワー密度で200時間照射し、その後、再び、シート1、及びシート2の透過率を測定した。この場合に測定された透過率を最終透過率と呼称する。シート1の最終透過率は、90.03%であり、シート2の最終透過率は、82.37%であった。レーザ照射によるシート1の透過率の低下は、1.78%であり、レーザ照射によるシート2の透過率の低下は、6.89%であった。
レーザ照射によるプラスチックシートの透過率の低下は、プラスチックシートの光学特性の変化によって生じる。したがって、透過率の低下が小さいことは、プラスチックシートの特性が変化していないこと、すなわち、レーザ光に対する耐性が高いことを示す。いずれの面にもSWSを形成しなかったシート2と比較して、一面にSWSを形成したシート1のレーザ光に対する耐性は著しく向上している。
なお、ここで、シート1のプラスチックシートの面に付与した格子のアスペクト比は、0.5以下である。アスペクト比が0.5以下であっても、上述のように十分な耐光性が得られる点に留意すべきである。
上述の実験により、照射する光の青色乃至紫外域の波長以下の、ピッチを有する微細凹凸構造を、プラスチックの、光が照射される面に付与すると、プラスチックの該光に対する耐性が顕著に向上することが確認できた。
つぎに、本発明の光学素子の形状について説明する。
図3は、本発明の光学素子の第1実施例の形状を示す図である。図3(a)は、光学素子の中心軸を通る断面図を示し、図3(b)は、平面図を示す。
光学素子は、使用時において光が通過し、光学的に機能する部分101とその周囲を取り囲んで形成された取付部103とを含む。光学的に機能する部分101は、中心軸に関して回転対称であり、直径はd1である。取付部103は、光学的に機能する部分101の周囲にフランジ状に形成されている。光学的に機能する部分101及び取付部103を合わせた光学素子全体も回転対称であり、直径はd2である。取付部103の径方向の幅をl1とすると、以下の式が成立する。
d2=d1+2・l1
取付部103の上部の面には、SWS105が形成されている。図3において、SWS105を斜線で示した。また、取付部103の下部の面107は、取付部103を他の部品に取り付けるための面である。
図3(a)の点線は、光線の経路の一例を示す。上記の経路に沿って進む光線は、SWS105、取付部103、面107を、上記の順序で通過する。したがって、第1実施例の光学素子には、外部からの光線が、SWS105、取付部103、面107を、上記の順序で通過する経路が存在する。
図4は、本発明の光学素子の第2実施例の形状を示す図である。図4(a)は、光学素子の中心軸を通る断面図を示し、図4(b)は、平面図を示す。
光学素子は、使用時において光が通過し、光学的に機能する部分101とその周囲の2箇所に設置された取付部103とを含む。光学的に機能する部分101は、中心軸に関して回転対称であり、直径はd1である。取付部103は、光学的に機能する部分101の周囲に、中心軸の周りに180度の角度間隔で設置されている。取付部103の径方向の長さはl1である。
取付部103の上部の面には、SWS105が形成されている。図4において、SWS105を斜線で示した。また、取付部103の下部の面107は、取付部103を他の部品に取り付けるための面である。
図4(a)の点線は、光線の経路の一例を示す。上記の経路に沿って進む光線は、SWS105、取付部103、面107を、上記の順序で通過する。したがって、第2実施例の光学素子には、外部からの光線が、SWS105、取付部103、面107を、上記の順序で通過する経路が存在する。
図5は、本発明の光学素子の第3実施例の形状を示す図である。図5(a)は、光学素子の中心軸を通る断面図を示し、図5(b)は、平面図を示す。図5(c)は、光学素子を他の部品300に取り付けた状態の、光学素子及び他の部品300の光学素子の中心軸を通る断面図を示す。
光学素子は、使用時において光が通過し、光学的に機能する部分101とその周囲の2箇所に設置された取付部103とを含む。光学的に機能する部分101は、中心軸に関して回転対称であり、直径はd1である。取付部103は、光学的に機能する部分101の周囲に、中心軸の周りに180度の角度間隔で設置されている。取付部103の径方向の長さはl1である。図5(a)に示すように、取付部103は、光学的に機能する部分101の面から突出した部分を備え、図5(c)に示すように、取付部103の突出した部分が他の部品300の凹部と係合し、取付部103の突出した部分及び他の部品300は、接着剤201によって接着される。
取付部103の上部の面には、SWS105が形成されている。図5において、SWS105を斜線で示した。また、取付部103の下部の面107は、接着剤によって取付部103を他の部品300に取り付けるための面である。
図5(a)の点線は、光線の経路の一例を示す。上記の経路に沿って進む光線は、SWS105、取付部103、面107を、上記の順序で通過する。したがって、第3実施例の光学素子には、外部からの光線が、SWS105、取付部103、面107、接着剤201を、上記の順序で通過する経路が存在する。本実施例においては、接着剤に対して、上記の経路で紫外線が照射される。SWS105を介して、取付部103に紫外線が照射されるので、取付部103のプラスチック材料に対する紫外線の影響は小さくなる。
図6は、本発明の光学素子の第4実施例の形状を示す図である。図6(a)は、光学素子の中心軸を通る断面図を示し、図6(b)は、平面図を示す。
光学素子は、使用時において光が通過し、光学的に機能する部分101とその周囲を取り囲んで形成された取付部103とを含む。光学的に機能する部分101は、中心軸に関して回転対称であり、直径はd1である。図6(a)に示すように、取付部103は、光学的に機能する部分101の周囲に筒状に形成されている。取付部103の周囲に筒状に形成された部分は、光学的に機能する部分101の面から突出した部分を備えている。光学的に機能する部分101及び取付部103を合わせた光学素子全体も回転対称であり、直径はd2である。取付部103の径方向の幅をl1とすると、以下の式が成立する。
d2=d1+2・l1
取付部103の上部の面には、SWS105が形成されている。図6において、SWS105を斜線で示した。また、取付部103の下部の面107は、取付部103を他の部品に取り付けるための面である。
図6(a)の点線は、光線の経路の一例を示す。上記の経路に沿って進む光線は、SWS105、取付部103、面107を、上記の順序で通過する。したがって、本実施例の光学素子には、外部からの光線が、SWS105、取付部103、面107を、上記の順序で通過する経路が存在する。
図7は、光学素子を他の部品に取り付ける取付方法を説明するための流れ図である。
図7のステップS1010において、光学素子の取付部の接着面、及び他の部品の接着面を、紫外線硬化型接着剤を間に挟んで重ねる。
図7のステップS1020において、取付部の、使用される紫外線の波長よりも短い微細凹凸構造、すなわちSWSを備えた部分を介して、紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射する。
図8は、光学素子を他の部品300に取り付けた状態の、光学素子及び他の部品300の光学素子の中心軸を通る断面図である。光学素子の取付部103の面107aまたは107bは、他の部品300の面301a及び面301bに紫外線硬化型接着剤201a及び201bによって接着される。紫外線は、図8において矢印で示すように、SWS105、取付部103、面107aまたは107b、接着剤201aまたは201bを、上記の順序で通過するように照射される。SWS105を介して、取付部103に紫外線が照射されるので、取付部103のプラスチック材料に対する紫外線の影響は小さくなる。
上述の例では、取付部103の面にのみSWSを設けた。他の実施形態として、光学的に機能する部分101の面のうち取付部103のSWSに連続した部分にSWSを設けてもよい。光学的に機能する部分101の面のうち取付部103のSWSに連続した部分に備わるSWSによって、紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射する際に、光学的に機能する部分101のうち取付部103の周囲の部分のプラスチック材料に対する紫外線の影響は小さくなる。
表2は、紫外線硬化型接着剤に対する紫外線照射の条件の一例を示す表である。
Figure 0005948686
つぎに、本発明の光学素子の製造方法について説明する。
図9は、本発明の光学素子の製造方法の一例を示す流れ図である。
図9のステップS2010において、SWSパターンを備えた金型を製作する。金型は、たとえば、ニッケルなどの金属やシリコンなどの半金属、石英ガラスなどの非金属から形成される基板を使用してエッチングにより周知の方法で製作する(たとえば、特開2009−162965号公報、特開2006−178147号公報、特開2005−10231号公報など)。また、たとえば、国際公開WO2014/076983に記載された方法で金型を製作してもよい。この方法で製作した金型の微細凹凸構造の隣接する凹部と凹部、または隣接する凸部と凸部との間隔は、一定とはならない。
図9のステップS2020において、SWSパターンを備えた金型を使用して、取付部にSWSを備えたプラスチック製の光学素子を成形する(たとえば、特開2009−162965号公報、特開2006−178147号公報、特開2005−10231号公報など)。一例として、プラスチック材料は、商品名ZEONEX350Rのシクロオレフィンポリマーである。
本発明の光学素子は、上述のように、SWSパターンを備えた金型によって、プラスチックを一体的に成形して製造してもよい。あるいは、SWSパターンを備えた金型によって、SWSを備えたシートを製造し、別に成形した光学部品の取付部の所定の面に貼り付けて製造してもよい。

Claims (3)

  1. 光学的に機能する部分と、該光学的に機能する部分の周囲に形成された、他の部品に取り付けるための面を備えた取付部と、を備えた、プラスチックからなる光学素子であって、該取付部の、該他の部品に取り付けるための面以外の面の、少なくとも一部に、微細凹凸構造であって、隣接する凹部と凹部、または隣接する凸部と凸部との間隔が、該他の部品に取り付けるための紫外線硬化型接着剤に使用される紫外線の波長よりも短い微細凹凸構造を備え、外部からの光線が、該微細凹凸構造、該取り付け部のプラスチック材料、該取付部の、該他の部品に取り付けるための面を、上記の順序で通過する経路が存在するように構成された光学素子。
  2. 該光学的に機能する部分の面のうち該取付部の該微細凹凸構造に連続した部分に微細凹凸構造を備えた請求項1に記載の光学素子。
  3. 光学的に機能する部分と、該光学的に機能する部分の周囲に形成された、取付部と、を備えた光学素子の他の部品への取付方法であって、
    取付部の、該他の部品に取り付けるための面、及び他の部品の面を、紫外線硬化型接着剤を間に挟んで重ねるステップと、
    該取付部の面に備わる微細凹凸構造、該取り付け部のプラスチック材料、該取付部の、該他の部品に取り付けるための面、該紫外線硬化型接着剤を、上記の順序で通過するように、紫外線を照射するステップと、を含み、該微細凹凸構造の隣接する凹部と凹部、または隣接する凸部と凸部との間隔は、該紫外線の波長よりも短い取付方法。
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