JP5948162B2 - 流体送出装置 - Google Patents

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Description

本発明は流体送出装置に関する。
容器内に収容されている流体を攪拌するための攪拌機には種々の形式が存在する。なかでも、回転軸の回転により羽根を回転させる形式は、代表的形式である。
特許文献1は攪拌機を開示する。この形式の攪拌機は羽根を備える。この羽根は流体送出装置内に配置される。この羽根は、回転軸の一端に取付けられている。この回転軸は、流体送出装置を貫通している。回転軸の他端にはモータが接続されている。
特許文献1に開示された攪拌機には、沈降性の高い粒子を含む溶液を撹拌する場合、流体送出装置と回転軸との間のシールが非常に難しいという問題がある。流体送出装置と回転軸との間に周知のシールが設けられた場合、そのシールは短期間に性能を喪失してしまう。シールが性能を喪失した場合、流体送出装置と回転軸との間から流体が漏れてしまう。
磁石式スターラを使った無軸式攪拌機は、このような問題点を解決できる。しかしながら、磁石式スターラを使った無軸式攪拌機には、規模の大きな装置で使用するには攪拌効果に信頼性が低いという問題がある。
特許文献2は、流体送出装置内の流体を撹拌するための、信頼性の高い攪拌機を開示する。特許文献2に開示された攪拌機は、流体送出装置内に設けられる羽根と、回転軸と、永久磁石と、回転子と、回転磁界形成装置とを備えている。回転軸は、少なくとも長手方向の二箇所で支えられる。羽根が回転軸に取付けられる。永久磁石の磁化方向は回転軸の直交方向である。回転子は回転軸の一方の端部に取付けられる。回転磁界形成装置は流体送出装置外に設けられる。回転磁界形成装置は回転磁界を形成する。回転磁界形成装置は回転子を回転させる。
特許文献2に開示された攪拌機によれば、回転軸に沿って流体送出装置内の所望の領域に羽根を設けることができる。また、特許文献2に開示された攪拌機は、回転軸に沿って複数段の羽根を設けることができる。特許文献2に開示された攪拌機の信頼性は高い。
特開2010−190303号公報 特開2001−232172号公報
しかしながら、特許文献2に開示された攪拌機には、撹拌される流体が強磁性体の粒子を含む場合、その粒子が攪拌機にくっついてしまうという問題点がある。このような攪拌機が取付けられた流体送出装置は、撹拌される流体が強磁性体の粒子を含む場合、流体の成分にバラツキを生じさせる。強磁性体の粒子が攪拌機にくっつくことと、いったん攪拌機にくっついた粒子が流体に押し流されることとが繰り返されるためである。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、強磁性体の粒子が含まれる流体を成分のバラツキを抑えながら送出でき、かつ、長期にわたり性能を維持できる流体送出装置を提供することにある。
図面を参照し本発明の流体送出装置を説明する。なおこの欄で図中の符号を使用したのは発明の内容の理解を助けるためである。この欄で図中の符号を使用することには発明の内容を図示した範囲に限定する意図がない。
上述した課題を解決するために、本発明のある局面に従うと、流体送出装置60は、シリンダ70とピストン72とシリンダシール74とを備える。シリンダ70は、駆動流体と送出流体とを収容する。ピストン72は、駆動流体室110と送出流体室112とにシリンダ70内を区切る。駆動流体室110に駆動流体が出入りする。送出流体室112に送出流体が出入りする。送出流体室112は駆動流体室110の下に配置される室である。ピストン72は駆動流体と送出流体とから力を受ける。これによりピストン72はシリンダ70内でシリンダ70の内面に沿って移動する。シリンダシール74は、シリンダ70の内面とピストン72の外面との間をシールする。流体送出装置60は、撹拌部76と、ピストンシール78と、駆動部80とをさらに備えている。撹拌部76は、ピストン72の送出流体室112に対向する面160から送出流体室112内に少なくとも一部が出ているように配置される。ピストンシール78は、ピストン72と撹拌部76との間をシールする。駆動部80は撹拌部76に連結される。駆動部80は撹拌部76との連結箇所を介して撹拌部76を駆動する。ピストン72にピストン貫通孔162が設けられている。この場合、撹拌部76が、羽根120と、駆動軸122とを有している。羽根120は、送出流体室112内で回転する。駆動軸122は、羽根120に接続される。駆動軸122はピストン貫通孔162を貫通する。駆動部80がピストン72から見て送出流体室112とは反対側の箇所で駆動軸122にトルクを加える。
送出流体室112に送出流体が入るとピストン72はシリンダ70内でシリンダ70の内面に沿って移動する。これにより駆動流体室110内部の駆動流体が押し出される。その後、駆動流体室110に駆動流体が入るとピストン72はシリンダ70内でシリンダ70の内面に沿って移動する。これにより送出流体室112内部の送出流体が押し出される。これらの動きが繰り返されることにより、流体送出装置60は送出流体を送り出すことができる。送出流体が送り出される際、送出流体室112が下になり駆動流体室110が上になるようにシリンダ70が配置され、かつ、送出流体が粒子を含んでいると、その粒子は重力を受ける。粒子が重力を受けると、ピストン72とシリンダ70との隙間、及び、撹拌部76とピストン72との隙間にそれらの粒子が進入し難くなる。粒子が進入し難いので、シリンダシール74の性能低下とピストンシール78の性能低下とを抑えられる。その結果、長期にわたり性能を維持できる。また、駆動部80が連結箇所を介して撹拌部76を駆動するので、撹拌部76が強磁性体の部材を有する必要はない。撹拌部76が強磁性体の部材を有する必要がないので、送出流体が強磁性体の粒子を含んでいても、その粒子を送出流体中に分散させることができる。粒子が分散するので、送出流体の成分のバラツキを抑えることができる。
駆動軸122がピストン貫通孔162を貫通しており、かつ、駆動部80がピストン72から見て送出流体室112とは反対側の箇所で駆動軸122にトルクを加えると、駆動部80はピストン72と駆動流体とによって保護されることになる。駆動部80がピストン72と駆動流体とによって保護されるので、ピストン72と駆動軸122との間に粒子が進入したとしても駆動部80が損傷を受ける恐れが低くなる。ピストンシール78の性能低下の結果、駆動流体室110に粒子が進入したとしても、駆動流体室110に進入した粒子の少なくとも一部はピストン貫通孔162を経て送出流体室112に押し戻される。これにより、ピストンシール78の性能低下の悪影響を抑えることができる。その悪影響を抑えることができるので、流体送出装置60としての性能を長期にわたり維持できる。
もしくは、上述したシリンダ70のうち駆動流体室110側の一端にシリンダ貫通孔102が設けられていることが望ましい。この場合、駆動軸122が、ピストン貫通孔162に加えてシリンダ貫通孔102を貫通する。駆動部80がシリンダ70の外部に配置される。駆動部80がシリンダ70の外部で駆動軸122にトルクを加える。
駆動軸122がピストン貫通孔162に加えてシリンダ貫通孔102を貫通していると、駆動部80をシリンダ70の外部に配置できる。駆動部80がシリンダ70の外部に配置されると、駆動部80の内部へ駆動流体が浸入することを容易に防止できる。
本発明によれば、強磁性体の粒子が含まれる流体を成分のバラツキを抑えながら送出でき、かつ、長期にわたり性能を維持できる。
本発明の実施形態にかかる化学反応装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態にかかる流体送出装置の断面図である。 本発明の実施形態にかかるシリンダの断面図である。 本発明の実施形態にかかるピストンの図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同一である。従って、それらについての詳細な説明は繰返さない。なお、以下で説明される流体送出装置は、本発明の技術的思想を具体化するために例示したものである。以下で説明される流体送出装置は、本発明の技術的思想の範囲内において種々の変更を加え得るものである。本発明にかかる流体送出装置は、以下で説明されるもの以外の化学反応装置に取付けられても良い。本発明にかかる流体送出装置は、何かの装置に取付けられていなくても良い。
[構成の説明]
本実施形態にかかる化学反応装置の構成を説明する。図1は本実施形態にかかる化学反応装置の構成を示す図である。本実施形態にかかる化学反応装置は、輸送ユニット10と、反応ユニット12と、回収ユニット14とを備える。
輸送ユニット10は液状原料を連続輸送する。本実施形態の場合、液状原料とは次の2つの要件を満たす物のことである。第1の要件は、流動性があるという要件である。第2の要件は、反応ユニット12において化学反応により消滅する成分を含むという要件である。液状原料の例には、水溶液、コロイド、スラリー、スライムがある。本実施形態の場合、液状原料は連続輸送される。
反応ユニット12は液状原料に対して連続的に化学反応を生じさせる。化学反応により、液状原料の成分の少なくとも一種は生成物となる。反応ユニット12の具体的な構成に関する詳細な説明はここでは行わない。
回収ユニット14は、反応ユニット12が排出した流体を回収する。この流体には、反応ユニット12の中で生成した生成物が含まれる。回収ユニット14の具体的な構成に関する詳細な説明はここでは行わない。
輸送ユニット10は、原料貯留部30と、原料加圧部32と、駆動流体加圧ポンプ34と、添加剤槽36と、添加剤加圧ポンプ38と、輸送ユニット内温度制御装置40とを備える。原料貯留部30は液状原料を蓄える。原料加圧部32は液状原料を加圧する。駆動流体加圧ポンプ34は駆動流体(本実施形態の場合、駆動流体として精製水が用いられる。もちろん、他の実施形態において駆動流体として精製水以外の流体が用いられてもよい。)を加圧する。添加剤槽36は添加剤(液状原料に添加される物質。その具体例には還元剤がある。)を蓄える。添加剤加圧ポンプ38は添加剤を原料加圧部32へ供給する。輸送ユニット内温度制御装置40は、輸送ユニット10の内部の温度を制御する。
原料貯留部30は、原料槽50と、ガスボンベ52と、ガス流路開閉弁54とを有する。原料槽50は液状原料を蓄える。ガスボンベ52は原料槽50に気体(本実施形態の場合、この気体は窒素ガスである。もちろん、他の実施形態において窒素ガス以外の気体が用いられてもよい。そのような気体の例には空気がある。)を供給する。原料槽50に窒素ガスが供給されることにより、原料槽50に蓄えられている液状原料は押し出される。ガス流路開閉弁54は、ガスボンベ52から原料槽50へ至る流路を開閉する。
原料加圧部32は、一対の流体送出装置60と、2つの原料流路開閉弁62と、駆動流体路開閉弁64と、駆動流体排出弁66とを有する。流体送出装置60は、液状原料(これは原料貯留部30から供給されたものである)を反応ユニット12へ供給する。その際、液状原料は流体送出装置60から圧力を受ける。2つの原料流路開閉弁62は、原料貯留部30から流体送出装置60へ至る流路を開閉する。これらが適切に開閉することにより、一方の流体送出装置60が反応ユニット12へ液状原料を供給している間に他方の流体送出装置60へ液状原料が供給されることとなる。駆動流体路開閉弁64は流路を切り替える。これにより、ある場合には駆動流体加圧ポンプ34から流体送出装置60の一方までの流路が開く。別の場合には駆動流体加圧ポンプ34から流体送出装置60の他方までの流路が開く。駆動流体排出弁66は流路を切り替える。これにより、ある場合には流体送出装置60の一方から図示しない排水タンクまでの流路が開く。別の場合には流体送出装置60の他方からその排水タンクまでの流路が開く。
図2は、本実施形態にかかる流体送出装置60の断面図である。図2によれば、流体送出装置60は、シリンダ70と、ピストン72と、シリンダシール74と、撹拌部76と、駆動部80と、磁気センサ82と、台84と、角棒86とを備える。
シリンダ70は、駆動流体と送出流体とを収容する。送出流体とは、流体送出装置60によって送出される流体のことである。本実施形態の場合、添加剤が添加された液状原料が送出流体である。シリンダ70の具体的な構成は後述される。
ピストン72は、シリンダ70の内部に収容される。ピストン72は、シリンダ70の内部を駆動流体室110と送出流体室112とに区切る。駆動流体室110に駆動流体が出入りする。送出流体室112に送出流体が出入りする。ピストン72は、駆動流体と送出流体とから力を受けることによって、シリンダ70内を移動する。ピストン72の具体的な構成は後述される。送出流体室112が下になり駆動流体室110が上になるようにシリンダ70は配置される。
シリンダシール74は、シリンダ70(より具体的には後述するシリンダチューブ90)の内面とピストン72(より具体的には後述するボディ140)の外面との間をシールする。これにより、シリンダ70の内面とピストン72の外面との間から駆動流体室110への送出流体の浸入は防止される。
撹拌部76はシリンダ70に固定される。撹拌部76は、送出流体室112の内部の送出流体を撹拌する。撹拌部76は、羽根120と、駆動軸122と、軸支持部材124とを有する。羽根120は、送出流体室112内に配置される。これにより、撹拌部76の一部が、ピストン72の送出流体室112に対向する面(送出流体室対向面160)から送出流体室112内に出ていることとなる。羽根120は、送出流体室112の中で回転することにより、送出流体を撹拌する。羽根120は、駆動軸122にぐらつかないように接続される。駆動軸122はピストン72(より具体的には後述するピストン貫通孔162)に加えてシリンダ70(より具体的には後述するシリンダ貫通孔102)を貫通する。軸支持部材124は、駆動軸122を支える。駆動軸122は、軸支持部材124に支えられたまま、回転することができる。軸支持部材124はシリンダ70に固定されている。
駆動部80は撹拌部76に連結される。駆動部80は撹拌部76との連結箇所を介して撹拌部76を駆動する。駆動部80は、駆動モータ170と、駆動プーリ172と、Vベルト174とを有する。駆動モータ170は駆動プーリ172を回転させる。駆動プーリ172は回転する。Vベルト174は駆動プーリ172のトルクを撹拌部76の駆動軸122に伝える。これにより、駆動部80が、撹拌部76との連結箇所(本実施形態の場合、Vベルト174と駆動軸122との接触箇所)を介して駆動軸122にトルクを加えることになる。図2から明らかな通り、この連結箇所は、ピストン72から見て送出流体室112とは反対側の箇所であり、かつ、シリンダ70の外部の箇所である。トルクが加えられると駆動軸122は回転する。駆動軸122が回転すると羽根120も回転する。
磁気センサ82は磁場を検知する。本実施形態の場合、2個の磁気センサ82が、ピストン72の移動方向に沿うように配置される。後述するように、ピストン72に永久磁石150が取付けられているので、磁気センサ82が永久磁石150の磁場を検知することで、ピストン72の位置も検知できる。
台84には、シリンダ70と、駆動部80と、角棒86とが固定される。本実施形態の場合、磁気センサ82は、台84に固定された角棒86に固定される。角棒86には、図示されない孔が設けられる。この孔の内周面には図示されない雌ねじが設けられている。磁気センサ82の外周には、図示されない雄ねじが設けられている。その雄ねじと角棒86の雌ねじとがかみ合うことにより、磁気センサ82が角棒86に固定される。
図3は、本実施形態にかかるシリンダ70の断面図である。図3によれば、シリンダ70は、シリンダチューブ90と、栓92と、栓固定部材94とを備える。
シリンダチューブ90は駆動流体と送出流体とを収容する。シリンダチューブ90は底を有する筒のような形状の部材である。シリンダチューブ90は、駆動流体路100と、シリンダ貫通孔102と、シリンダ開口104とを有する。駆動流体は、駆動流体路100を通じてシリンダチューブ90の中(駆動流体室110)に入る。駆動流体は、駆動流体路100を通じてシリンダチューブ90の中(駆動流体室110)からシリンダチューブ90の外へ出る。シリンダ貫通孔102を撹拌部76の駆動軸122が貫通する。シリンダ開口104はシリンダチューブ90の一端に設けられる。
栓92は、シリンダチューブ90のシリンダ開口104を塞ぐ。栓92は、送出流体路118を有する。送出流体は、送出流体路118を通じてシリンダチューブ90の中(送出流体室112)に入る。送出流体は、送出流体路118を通じてシリンダチューブ90の中(送出流体室112)からシリンダチューブ90の外へ出る。
栓固定部材94は、栓92をシリンダ開口104に固定する。栓固定部材94の内周面に雌ねじが設けられている。シリンダチューブ90の外周面に雄ねじが設けられている。栓固定部材94の内周面の雌ねじとシリンダチューブ90の外周面の雄ねじとがかみ合うことにより、栓固定部材94はシリンダチューブ90に固定される。
図4は、本実施形態にかかるピストン72の断面図である。図4において、ピストン72の一部は取り除かれている。図4によれば、ピストン72は、ボディ140と、すべり軸受142と、軸受押さえ部材144と、シール押さえ部材146と、永久磁石150とを有する。
ボディ140にはピストン貫通孔162が設けられている。撹拌部76の駆動軸122はシリンダ貫通孔102だけでなくピストン貫通孔162も貫通する。ボディ140にはシリンダシール74とピストンシール78とが取付けられる。ピストンシール78は、ボディ140の内周面と駆動軸122の外周面との間をシールする。これにより、駆動流体室110への送出流体の浸入が防止される。送出流体が粒子を含む場合、その粒子の浸入が防止されることは言うまでもない。
また、ボディ140には、すべり軸受142と、軸受押さえ部材144と、シール押さえ部材146と、永久磁石150とが固定される。すべり軸受142は、撹拌部76の駆動軸122を支える。駆動軸122は、すべり軸受142に支えられたまま、回転することができる。軸受押さえ部材144は、ボディ140からすべり軸受142が脱落しないようにすべり軸受142を押さえる。シール押さえ部材146は、ボディ140からピストンシール78が脱落しないようにピストンシール78を押さえる。永久磁石150は、磁気センサ82が検知するための磁場を形成する。磁気センサ82がその磁場を検知することにより、シリンダチューブ90内部におけるピストン72の位置を特定することが可能になる。
[使用方法の説明]
本実施形態にかかる流体送出装置60の使用方法が以下にて説明される。作業者は原料流路開閉弁62と駆動流体路開閉弁64と駆動流体排出弁66とを操作する。これにより一方の流体送出装置60の駆動流体室110内の駆動流体がその外へ出られる状態となる。その流体送出装置60の送出流体室112内に液状原料が入り得る状態となる。この状態で原料槽50からその流体送出装置60の送出流体室112内に液状原料が供給されると、駆動軸122によって貫通された状態のまま、その流体送出装置60のピストン72は移動する。これにより、送出流体室112の容積は増大する。駆動流体室110の容積は減少する。撹拌部76は移動しない。送出流体室112内に液状原料が供給され始めると、作業者は、駆動部80の駆動モータ170を起動する。これにより、駆動軸122と羽根120とが回転する。駆動軸122と羽根120とが回転するので、送出流体室112内の液状原料は撹拌される。磁気センサ82のうち一方がピストン72を検知すると、その磁気センサ82は、図示されない表示装置に信号を送信する。その信号を受信したその表示装置は図示しない所定のランプを点灯させる。そのランプが点灯したことを知った作業者は、原料流路開閉弁62を操作する。これにより、液状原料の供給が止まり、かつ、流体送出装置60から反応ユニット12へ至る流路が開く。その後、作業者は、駆動流体路開閉弁64と駆動流体排出弁66とを操作する。これにより駆動流体室110内に駆動流体が入り得る状態となる。その後、作業者は、駆動流体加圧ポンプ34を操作する。これにより駆動流体加圧ポンプ34が駆動流体室110内に駆動流体を供給する。これによりピストン72は移動する。ピストン72が移動すると駆動流体室110の容積は増大する。送出流体室112の容積は減少する。駆動軸122は移動しない。駆動軸122と羽根120とは回転したままである。その後、磁気センサ82のうち他方がピストン72を検知すると、その磁気センサ82は、上述した表示装置に信号を送信する。その信号を受信した表示装置は図示しない所定のランプを点灯させる。そのランプが点灯したことを知った作業者は、駆動流体加圧ポンプ34を操作する。これにより駆動流体加圧ポンプ34は駆動流体の供給を止める。また、作業者は、駆動流体室110内の駆動流体がその外へ出られる状態とする。その後、作業者は、原料流路開閉弁62を操作する。これにより、液状原料の供給が再開され、かつ、流体送出装置60から反応ユニット12へ至る流路が閉じる。以後、同様にして、液状原料の供給と駆動流体の供給とが繰り返される。その間、液状原料は撹拌される。
[本実施形態にかかる効果の説明]
本実施形態かかる流体送出装置60において、送出流体が送り出される際、送出流体室112が下になり駆動流体室110が上になるようにシリンダ70が配置され、かつ、送出流体が粒子を含んでいると、その粒子は重力を受ける。粒子が重力を受けると、ピストン72とシリンダ70との隙間、及び、撹拌部76とピストン72との隙間にそれらの粒子が進入し難くなる。粒子が進入し難いので、シリンダシール74の性能低下とピストンシール78の性能低下とを抑えられる。その結果、長期にわたり性能を維持できる。また、駆動部80が撹拌部76を駆動するので、撹拌部76が強磁性体の部材を有する必要はない。撹拌部76が強磁性体の部材を有する必要がないので、送出流体が強磁性体の粒子を含んでいても、その粒子を送出流体中に均等に分布させることができる。粒子が均等に分布するので、流体の成分のバラツキを抑えることができる。
また、駆動軸122がピストン貫通孔162を貫通しており、かつ、駆動部80がピストン72から見て送出流体室112とは反対側の箇所で駆動軸122にトルクを加えると、駆動部80はピストン72と駆動流体とによって保護されることになる。特に、本実施形態の場合、軸支持部材124内部の図示しないシール材が、送出流体に含まれる粒子から保護される。駆動部80(特に軸支持部材124内部の図示しないシール材)がピストン72と駆動流体とによって保護されるので、ピストン72と駆動軸122との間に粒子が進入したとしても駆動部80(特に軸支持部材124内部の図示しないシール材)が損傷を受ける恐れが低くなる。ピストンシール78の性能低下の結果、駆動流体室110に粒子が進入したとしても、駆動流体室110に進入した粒子の少なくとも一部はピストン貫通孔162を経て送出流体室112に押し戻される。これにより、ピストンシール78の性能低下の悪影響を抑えることができる。その悪影響を抑えることができるので、流体送出装置60としての性能を長期にわたり維持できる。
また、駆動軸122がピストン貫通孔162に加えてシリンダ貫通孔102を貫通していると、駆動部80をシリンダ70の外部に配置できる。駆動部80がシリンダ70の外部に配置されると、駆動部80の内部へ駆動流体が浸入することを容易に防止できる。
[変形例の説明]
撹拌部76は、シリンダ70を貫通するものに限られない。たとえば、撹拌部76及び駆動部80は駆動流体室110内部に配置されるものであってもよい。撹拌部76及び駆動部80はピストン72に内蔵されるものであってもよい。撹拌部76の具体的な構成は上述したものに限定されない。たとえば、羽根120は、多少のぐらつきがあるように駆動軸122に接続されていても良い。羽根120の形状は特に限定されない。羽根120が駆動部80によって直接駆動されても良い。
また、撹拌部76と駆動部80との連結は、Vベルト174によるものに限定されない。たとえば、撹拌部76と駆動部80とは、チェーンまたは継手により連結されていてもよい。撹拌部76と駆動部80とは、歯車同士の接触によって連結されていてもよい。
また、流体送出装置60は、低圧で供給された送出流体を高圧で吐出する用途のほか、高圧で供給された送出流体を低圧で吐出する用途にも用いることができる。高圧で供給された送出流体を低圧で吐出する用途の例には、反応ユニット12が排出した流体を回収タンク(図示せず)へ吐出するという用途がある。この用途で流体送出装置60が用いられる場合、回収ユニット14は、その回収タンクと、流体送出装置60と、駆動流体加圧ポンプ34と、反応ユニット12から流体送出装置60の送出流体室112へ至る流路を開閉する弁(図示せず)と、流体送出装置60の送出流体室112から回収タンクへ至る流路を開閉する弁(図示せず)と、駆動流体加圧ポンプ34から流体送出装置60の駆動流体室110までの流路を開閉する弁と、流体送出装置60の駆動流体室110から排水タンク(図示せず)までの流路に設けられる周知の絞り弁(図示せず)と、その流路を開閉する弁(図示せず)とを有していてもよい。回収ユニット14が有する弁が適宜開閉されることにより、反応ユニット12から流体送出装置60の送出流体室112へ流体が供給される際、駆動流体室110内の駆動流体は絞り弁を経て排水タンクへ排出される。これにより反応ユニット12から流体送出装置60へ流体が供給される際の反応ユニット12内の圧力低下を抑えることができる。回収ユニット14が有する弁が適宜開閉されることにより、送出流体室112内の流体は回収タンクへ吐出される。その際、送出流体室112内の流体を反応ユニット12内の圧力に比べて低い圧力で吐出することが可能である。
10 :輸送ユニット
12 :反応ユニット
14 :回収ユニット
30 :原料貯留部
32 :原料加圧部
34 :駆動流体加圧ポンプ
36 :添加剤槽
38 :添加剤加圧ポンプ
40 :輸送ユニット内温度制御装置
50 :原料槽
52 :ガスボンベ
54 :ガス流路開閉弁
60 :流体送出装置
62 :原料流路開閉弁
64 :駆動流体路開閉弁
66 :駆動流体排出弁
70 :シリンダ
72 :ピストン
74 :シリンダシール
76 :撹拌部
78 :ピストンシール
80 :駆動部
82 :磁気センサ
84 :台
86 :角棒
90 :シリンダチューブ
92 :栓
94 :栓固定部材
100 :駆動流体路
102 :シリンダ貫通孔
104 :シリンダ開口
110 :駆動流体室
112 :送出流体室
118 :送出流体路
120 :羽根
122 :駆動軸
124 :軸支持部材
140 :ボディ
142 :すべり軸受
144 :軸受押さえ部材
146 :シール押さえ部材
150 :永久磁石
160 :送出流体室対向面
162 :ピストン貫通孔
170 :駆動モータ
172 :駆動プーリ
174 :Vベルト

Claims (2)

  1. 駆動流体と送出流体とを収容するシリンダと、
    前記駆動流体が出入りする駆動流体室と前記送出流体が出入りし前記駆動流体室の下に配置される送出流体室とに前記シリンダ内を区切り、かつ、前記駆動流体と前記送出流体とから力を受けることによって前記シリンダ内で前記シリンダの内面に沿って移動するピストンと、
    前記シリンダの内面と前記ピストンの外面との間をシールするシリンダシールとを備える流体送出装置であって、
    前記ピストンの前記送出流体室に対向する面から前記送出流体室内に少なくとも一部が出ているように配置される撹拌部と、
    前記ピストンと前記撹拌部との間をシールするピストンシールと、
    前記撹拌部に連結され、かつ、前記撹拌部との連結箇所を介して前記撹拌部を駆動する駆動部とをさらに備えており、
    前記ピストンにピストン貫通孔が設けられており、
    前記撹拌部が、
    前記送出流体室内で回転する羽根と、
    前記羽根に接続され、かつ、前記ピストン貫通孔を貫通する駆動軸とを有しており、
    前記駆動部が、前記ピストンから見て前記送出流体室とは反対側の箇所で前記駆動軸にトルクを加えることを特徴とする流体送出装置。
  2. 前記シリンダのうち前記駆動流体室側の一端にシリンダ貫通孔が設けられており、
    前記駆動軸が、前記ピストン貫通孔に加えて前記シリンダ貫通孔を貫通し、
    前記駆動部が、前記シリンダの外部に配置され、かつ、前記シリンダの外部で前記駆動軸にトルクを加えることを特徴とする請求項記載の流体送出装置。
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